JP4994674B2 - インサート成型用ハードコートフィルム - Google Patents
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Description
また、加速電圧は基材上に設ける塗膜厚みおよび密度により設定されるが、50kvから300kv、さらに、150kv〜250kvがより好ましい。
攪拌装置、温度計、気体導入管、還流冷却管を備えた2リットルのセパラブルフラスコに、2−ヒドロキシエチルアクリレート、696g(6モル)、メラミン126g(1モル)、95重量%パラホルムアルデヒド189g(ホルムアルデヒドとして6モル)、パラトルエンスルホン酸3.0g、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.2gを加え、空気を吹き込みながら昇温した。80〜100℃において、メラミンおよびパラホルムアルデヒドが2−ヒドロキシエチルアクリレートに溶解した後、内温を105〜115℃に保ちながら、水分の留出量が108g(6モル)になるまで反応した。得られたトリアジン環含有アクリレートプレポリマーは、20℃での粘度が2Pa・s、臭素価92.1(gBr2/100g)、分子量3200であった。
(2)ハードコート剤
次いで、上記のトリアジン環含有(メタ)アクリレートプレポリマー100重量部に対し、MEK150重量部、開始剤として1−ヒドロキシーシクロへキシルーフェニルーケトンを5重量部加えハードコート剤を得た。
(3)インサート成型用ハードコートフィルム
次いで、上記ハードコート剤を100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムに硬化膜厚が1.4μmとなるようにバーコート法で塗工して熱風乾燥機で100℃、2分の条件で乾燥した。しかる後、紫外線照射装置(フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製、フュージョンランプ)を用いて紫外線を積算光量約200mJ/cm2照射してハードコートフィルム(1)を得た。
比較例1
前記実施例1において、硬化膜厚が0.9μmとなるように塗工した以外は同様に実施したが、耐擦傷性と鉛筆硬度が劣っていた。
比較例2
前記実施例1において、硬化膜厚が5.5μmとなるように塗工した以外は同様に実施したが、曲げ性が劣っていた。
比較例3
(1)ハードコート剤
分子量約540のジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬株式会社製、商品名カヤラッドDPHA 不揮発分100%)100重量部に対し、MEK150重量部、開始剤として1−ヒドロキシーシクロへキシルーフェニルーケトンを5重量部加えハードコート剤を得た。
(2)インサート成型用ハードコートフィルム
次いで、上記ハードコート剤を100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムに硬化膜厚が1.4μmとなるようにバーコート法で塗工して熱風乾燥機で100℃、2分の条件で乾燥した。しかる後、紫外線照射装置(フュージョンUVシステムズ・ジャパン(株)製、フュージョンランプ)を用いて紫外線を積算光量約200mJ/cm2照射したが、耐擦傷性と鉛筆硬度が劣っていた。
比較例4
前記比較例3において、硬化膜厚が2.4μmとなるように塗工した以外は同様に実施したが、曲げ性が劣っていた。
比較例5
前記比較例3において、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬株式会社製、商品名カヤラッドDPHA 不揮発分100%)の代わりに分子量298のペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬株式会社製、商品名カヤラッドPET−30 不揮発分100%)を用いて、硬化膜厚が2.3μmとなるように塗工した以外は同様に実施したが、耐擦傷性と鉛筆硬度が劣っていた。
比較例6
前記比較例5において、硬化膜厚が4.0μmとなるように塗工した以外は同様に実施したが、曲げ性が劣っていた。
比較例7
(1)ハードコート剤
分子量70000〜210000のウレタンアクリレート(根上工業株式会社製、商品名アートレジンHDP−4T 不揮発分70%)100重量部に対し、MEK75重量部、開始剤として1−ヒドロキシーシクロへキシルーフェニルーケトンを3.5重量部加えハードコート剤を得た。
(2)インサート成型用ハードコートフィルム
次いで、上記ハードコート剤を100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムに硬化膜厚が2.5μmとなるようにバーコート法で塗工して熱風乾燥機で100℃、2分の条件で乾燥した。しかる後、紫外線照射装置(フュージョンUVシステムズ・ジャパン(株)製、フュージョンランプ)を用いて紫外線を積算光量約200mJ/cm2照射したが、耐擦傷性と鉛筆硬度が劣っていた。
比較例8
前記比較例7において、硬化膜厚が5.0μmとなるように塗工した以外は同様に実施したが、曲げ性と耐擦傷性が劣っていた。
評価結果を表1に示す。
試験・評価方法
(1)曲げ性の測定
半径1Rから6Rの筒の外周に、ハードコート剤塗工面を外側にしたハードコートフィルムを巻き、樹脂層にクラックが入るかどうかにより評価する。クラックの入らない最小の半径を曲げ性の値とした。1R〜2Rを許容範囲とし、3R以上は曲げ性に劣っていると判断。
(2)耐擦傷性の測定
ハードコートフィルムの表面を、2kg/cm2の荷重をかけた日本スチールウール株式会社製のスチールウール#0000にて10往復摩擦して傷の度合いを目視により評価した。傷の付き方で4段階に分け、下記のように評価を行った。
◎ないし○を許容範囲とし、△以下は耐擦傷性に劣っていると判断。
◎:全く傷が入らない。
○:1〜5本の傷が入る。
△:5〜15本の傷が入る。
×:15本以上の傷が入る。
(3)鉛筆硬度の測定
JIS K 5600−5−4(1999年版)の規定に基づいて行った。測定装置としては、株式会社東洋精機製作所製の鉛筆引掻塗膜硬さ試験機(形式P)を用いた。
鉛筆硬度2H以上を許容範囲とし、H以下は劣っていると判断。
Claims (5)
- 透明プラスチックフィルムの上に紫外線による硬化被膜層が設けられたハードコートフィルムであって、前記硬化被膜層が、アミノトリアジン化合物、パラホルムアルデヒド、および水酸基含有(メタ)アクリレートから1工程で合成されたトリアジン環含有(メタ)アクリレートプレポリマーと、有機溶剤と、光開始剤と、を含むハードコート剤により形成されたものであることを特徴とするインサート成型用ハードコートフィルム。
- 請求項1記載の光開始剤が1−ヒドロキシーシクロへキシルーフェニルーケトンであることを特徴とする請求項1記載のインサート成型用ハードコートフィルム。
- 請求項1記載の水酸基含有(メタ)アクリレートが2−ヒドロキシエチルアクリレートであることを特徴とする請求項1又は2記載のインサート成型用ハードコートフィルム。
- 請求項1記載の硬化被膜層の硬化膜厚が1〜5μmであることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインサート成型用ハードコートフィルム。
- 請求項1記載の硬化被膜層の鉛筆硬度がJIS K 5600−5−4(1999年版)で測定し2H以上、曲げ性は2R以下であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のインサート成型用ハードコートフィルム。
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