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JP4992590B2 - 絶縁トロリー線集電装置 - Google Patents

絶縁トロリー線集電装置 Download PDF

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JP4992590B2 JP2007191554A JP2007191554A JP4992590B2 JP 4992590 B2 JP4992590 B2 JP 4992590B2 JP 2007191554 A JP2007191554 A JP 2007191554A JP 2007191554 A JP2007191554 A JP 2007191554A JP 4992590 B2 JP4992590 B2 JP 4992590B2
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Description

本願発明は、ホイストや搬送機等の移動機器に移動しながら電気を供給する絶縁トロリー線集電装置に関するものである。
従来から、実公平7−22965号公報(特許文献1)に示されるように、ホイストや搬送機等の移動する負荷に電気を供給する絶縁トロリー線集電装置が知られている。この絶縁トロリー線集電装置は、天井等の造営材に取付けられる絶縁トロリー線と、移動する負荷に取付けられる集電子とで主体が構成され、集電子が絶縁トロリー線の導体に摺接して、導体から集電子を介して移動する負荷に電気を供給するものである。集電子は、絶縁トロリー線に摺接する集電子片と、集電子片に設けられる軸を受ける集電子側の回転座と、負荷に設けられる軸を受ける負荷側の回転座と、両端部が前記集電子側の回転座と負荷側の回転座とにそれぞれ回転可能に連結されるアームとを備えている。
この集電子は、移動する付加に追従しながら絶縁トロリー線に摺接するのであるが、負荷の移動経路と絶縁トロリー線の配置経路とは一致しないため、集電子が絶縁トロリー線から外れることがないように、移動する負荷に対して位置および向きが可動となるように上記のような構成とするものである。
絶縁トロリー線は、移動する負荷の移動経路に沿って配置されるが、種々の制約から、連続した一つの絶縁トロリー線ではなく、所々で分断された複数の絶縁トロリー線で構成されることが一般的に良く行われている。この場合、集電子は、分断された複数の絶縁トロリー線間を移って摺接する必要がある。
絶縁トロリー線は、絶縁枠体に形成される溝の底部に導体を配置して構成してあり、前記溝の内壁が集電子片のガイドとなる。集電子が一絶縁トロリー線から、別の分断されている絶縁トロリー線へと乗り移る場合には、その集電子片が乗り移る先の絶縁トロリー線の溝内に収容される必要があるが、集電子は上述したように負荷に対して位置および角度が一定の範囲内で可動となっていて、集電子片が乗り移る先の絶縁トロリー線の溝内に確実に安定して収容され得ないものであった。
そこで、実開平5−93962号公報(特許文献2)に示されるように、側方に広がるガイドを絶縁トロリー線の端部に設けたものが考案されている。
実公平7−22965号公報 実開平5−93962号公報
しかし、上記の従来例では、集電子が一の絶縁トロリー線から別の分断されている絶縁トロリー線へと乗り移る際に、集電子片が絶縁トロリー線の溝の内壁に衝突することとなり、集電子への衝撃が発生し、特に回転座とアームの連結部分へ負荷がかかり、集電子片の先端部にあっては絶縁トロリー線との衝突による応力集中が生じる。このことより、装置の寿命を確保するためには、集電子の走行速度を抑制する必要があった。
本願発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたものであり、その目的は、集電子が絶縁トロリー線から別の絶縁トロリー線へ乗り移る際の集電子への衝撃を緩和することができ、装置の寿命を延ばすと共に集電子の走行速度を速めることができる絶縁トロリー線集電装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明では、移動する負荷に取り付けられる集電子を造営材に取り付けられる絶縁トロリー線に摺接させて前記負荷に電気を供給する絶縁トロリー線集電装置であって、集電子は、絶縁トロリー線に摺接する集電子片を備え、絶縁トロリー線は、長手方向に複数並べて設けられており、各端部に集電子片を絶縁トロリー線にガイドする誘い込み溝を有するピックアップガイドを備え、誘い込み溝は、集電子の進行方向に対して傾斜角を有しており、前記傾斜角は、誘い込み溝の基端部から先端部に向かって減少する複数の値を有していることを特徴としている。
本願請求項2記載の発明では、移動する負荷に取り付けられる集電子を造営材に取り付けられる絶縁トロリー線に摺接させて前記負荷に電気を供給する絶縁トロリー線集電装置であって、集電子は、絶縁トロリー線に摺接する集電子片を備え、絶縁トロリー線は、長手方向に複数並べて設けられており、各端部に集電子片を絶縁トロリー線にガイドする誘い込み溝を有するピックアップガイドを備え、誘い込み溝は、複数並べて設けられている誘い込み溝の先端部から基端部にわたる縦断面が略円弧状の凹部を形成していることを特徴としている
本願請求項1記載の発明の絶縁トロリー線集電装置においては、絶縁トロリー線の端部に集電子片を絶縁トロリー線にガイドする誘い込み溝を有するピックアップガイドを備え、さらに誘い込み溝は集電子の進行方向に対して傾斜しているので、集電子を絶縁トロリー線に安定して着実に収容することができると共に、誘い込み溝の集電子の進行方向に対する傾斜角は、誘い込み溝の基端部から先端部に向かって減少する複数の値を有しているので、集電子が最初に衝突する誘い込み溝の先端部付近の傾斜角が小さいために、集電子の誘い込み溝への衝突による衝撃を緩和することができる。このことによって、回転座とアームの連結部分への負荷を低減することができるので、装置の寿命を延ばすと共に、集電子の走行速度を速めることができる。
本願請求項2記載の発明の絶縁トロリー線集電装置においては、絶縁トロリー線の端部に集電子片を絶縁トロリー線にガイドする誘い込み溝を有するピックアップガイドを備え、さらに誘い込み溝は集電子の進行方向に対して傾斜しているので、集電子を絶縁トロリー線に安定して着実に収容することができると共に、誘い込み溝は複数並べて設けられている誘い込み溝の先端部から基端部にわたる縦断面が略円弧状の凹部を形成しているので、集電子が最初に衝突する誘い込み溝の先端部付近の集電子の進行方向に対する傾斜角が小さいために、集電子の誘い込み溝への衝突による衝撃を緩和することができる。このことによって、集電子の各部位への負荷を低減することができるので、装置の寿命を延ばすと共に、集電子の走行速度を速めることができる。さらに、誘い込み溝の集電子の進行方向に対する傾斜角が連続して除々に増加していくので、集電子が誘い込み溝を摺動していく場合において、集電子の各部位の動作を緩やかにすることができる。このことによっても、各部位への負荷を低減することができるので、装置の寿命を延ばすと共に、集電子の走行速度を速めることができる。
図1〜図11は、本願発明の第1の実施形態である絶縁トロリー線集電装置を示している。図1に示すように、移動する負荷Fに取り付けられる集電子1を造営材Zに取り付けられる絶縁トロリー線2に摺接させて前記負荷Fに電気を供給する絶縁トロリー線集電装置であって、集電子1は、絶縁トロリー線2に摺接する集電子片11を備え、絶縁トロリー線2は、長手方向に複数並べて設けられており、各端部に集電子片11を絶縁トロリー線2にガイドする誘い込み溝28bを有するピックアップガイド27を備え、誘い込み溝28bは、水平面(集電子の進行方向)に対して傾斜角θを有しており、前記傾斜角θは、誘い込み溝28bの基端部28baから先端部28bbに向かって減少する複数の値を有している。
以下、この実施形態の絶縁トロリー線集電装置をより具体的詳細に説明する。図1〜図3に示すように、絶縁トロリー線集電装置は、ホイストや搬送機等の移動する負荷Fに電気を供給するための装置であって、天井等の造営材Zに固定される絶縁トロリー線2と、移動する負荷Fに取付けられる集電子1とで主体が構成されている。
図4に示すように、絶縁トロリー線2は、断面コ字状をした長尺の絶縁枠体20内の溝22の底部に長手方向の全長に亘って長尺の給電体としての導体21を内装して構成してあり、天井等の造営材ZにハンガーH等を介して吊り下げ固定され、負荷Fの移動経路に沿って配置される。なお、絶縁トロリー線2を造営材Zに固定するにあたっては、ハンガーHを介して吊り下げ固定するものに限定されず、図5(b)に示すように絶縁トロリー線2を壁面に横向きに固定したりするが、本実施形態では便宜上、図5(a)に示すように配置するものとする。この絶縁トロリー線2は、通常は複数本(本実施形態では4本)平行に並設されており、各絶縁トロリー線に対応した集電子11がそれぞれ設けられている。
また、絶縁トロリー線2は、負荷Fの移動経路や配置される部屋等の種々の制約から、長手方向に複数並べて設けられ、複数の絶縁トロリー線2間を集電子1が乗り移って移動するように設けられることが一般的に良く行われている。そして本発明においては、絶縁トロリー線2の端部には、集電子1が乗り入れやすいように、ピックアップガイド27が設けられている。
ピックアップガイド27は、絶縁トロリー線2の端部に接続されるピックアップ本体28で主体が構成されるもので、ピックアップ本体28は天井等の造営材Zに取付けられるピックアップ取付ベース25にピックアップガイド取付ねじ26によって取り付けて支持される。ピックアップ取付ベース25は、図6と図7に示すように、造営材Zの表面に取付けられる取付片25aと、取付片25aの一端部から造営材Zの表面から離れる方向に突出するように連設される突出片25bと、突出片25bの突出端部から前記取付片25aから離れる方向に連設される被着片25cとからなるクランク状をしたもので、例えば金属板を屈曲して形成されるが、特に限定はされない。取付片25aには、造営材Zにビスからなるピックアップガイド取付ねじ26により固定するための固着具挿通穴25dが穿設してある。そして、取付片25aを造営材Zの表面に当接させると共に、被着片25cを、前記取付片25aを取付けた造営材Zの表面から離した状態として、取付片25aに穿設した固着具挿通穴25dにピックアップガイド取付ねじ26を挿通して造営材Zの表面に取付片25aを固定して、ピックアップ取付ベース25を造営材Zに取付ける。造営材Zに取付けられるピックアップ取付ベース25には、ピックアップ本体28が取付けられる。
ピックアップ本体28は、図8及び図9に示すように、絶縁トロリー線2の絶縁枠体20の溝22に集電子片11を収容させるためのガイド溝28aが形成してある。なお、本実施形態ではピックアップ本体28は、並設している複数本(4本)の絶縁トロリー線2の絶縁枠体20の溝22に対応するガイド溝28aを並設してある。ガイド溝28aは、絶縁トロリー線2の絶縁枠体20の溝22内に集電子片11を収容させるべく、溝22の乗り移り側の端部へ行く程、幅が狭くなっており、また、絶縁トロリー線2の溝22から離れる方向へ行く程、幅が広くなって、各ガイド溝28aが連続した幅広の一つの誘い込み溝28bとなっている。このピックアップ本体28は、後述するが上記ピックアップ取付ベース25に絶縁トロリー線2に対して負荷Fと反対側に傾斜した状態で取付けられる。取付けについて説明すると、ピックアップ取付ベース25の取付片25aの両側端縁から取付リブ25eが垂下してあって該取付リブ25eに貫通孔25fが穿設してあり、ピックアップ取付ベース25の被着片25cの両側端縁から取付リブ25gが垂下してあって、該取付リブ25gに貫通孔25hが穿設してあり、また、ピックアップ本体28の上側となる端部の近傍の側面と、ピックアップ本体28の下側の端部の近傍の側面に、それぞれ前記貫通孔25fと貫通孔25hとに対応する固定孔28cが形成してあり、両取付リブ25e間および両取付リブ25g間にピックアップ本体28の両端部付近をそれぞれ挿入し、前記貫通孔25f、25hにピックアップ本体28の固定孔28cを連通させて、ビス等の固着具28dを貫通孔25f、25hに挿通して固定孔28cに螺着するものである。
このピックアップ本体28は、図1に示すように、上記ピックアップ取付ベース25に傾斜した状態で取付けられてある。
さらに、図8(b)に示すように、誘い込み溝28bは、水平面に対して傾斜角θを有しており、基端部28ba付近と先端部28bb付近とで異なる傾斜角θ1及びθ2を有し、θ1はθ2より大きな値となっている。
なお、本実施形態においては、θ1及びθ2の2つの傾斜角θを有した例を示したが、これに限定されるものではなく、3つ以上の傾斜角θを有して誘い込み溝28bを形成するものであってもよい。
次に、集電子1について説明する。集電子1は、絶縁トロリー線2の導体21と摺接する集電子片11を備え、集電子片11に接続されるリード線12を介して導体21からの電気を負荷Fに供給するものである。集電子1は負荷Fに対して位置(上下位置、左右位置、前後位置)および角度が一定の範囲内で可動となっていて、移動する負荷Fに追従しながら集電子片11が絶縁トロリー線2の導体21から外れないように摺接させることを可能とするもので、本実施形態では集電子片11の絶縁トロリー線2と摺接しない側の端部を集電子片ケーシング10に収容すると共に、集電子片ケーシング10を移動する負荷Fに対して可動としてある。集電子片ケーシング10には、集電子片11が露出する側と反対側の端部に、後述する回転座3に挿通される軸30の端部が枢支される枢支部13が形成してあり、この枢支部13に軸30の端部が枢支されて集電子片ケーシング10に対して回転可能となっている。そして、前記軸30を受ける回転座(これを集電子1側の回転座3とする)と、一端が前記集電子1側の回転座3に回転自在に軸支されると共に他端が別の回転座(これを負荷F側の回転座4とする)に回転自在に軸支されるアーム5と、前記負荷F側の回転座4が固定さえると共に負荷Fに取付けられる後述する取付ベース7と、集電子片ケーシング10および軸30とで集電子1の主体が構成される。
集電子1側の回転座3は、集電子片ケーシング10に枢支される軸30が挿入される略筒状をしたもので、内部に挿入された前記軸30および集電子片ケーシング10が該集電子1側の回転座3内で軸30回りに回転自在となっている。軸30は抜け止め手段(図示せず)を備えており、集電子1側の回転座3から抜け落ちるのが防止されている。また集電子1側の回転座3および後述する負荷F側の回転座4には、外側面にアーム5の端部を枢支する枢支部31が突設してある。枢支部31は、各回転座3、4の筒状の側面から互いに相手の回転座4、3を向く方に向けて突出しており、この枢支部31には該枢支部31の突出方向と直交し且つ回転座3、4の筒方向(内部に挿入される軸30方向)と直交する方向に貫通する枢支穴(図示せず)が形成してあり、この枢支穴(図示せず)にアーム5の長手方向の端部に形成される支軸50が挿通される。アーム5に形成される前記支軸50は、アーム5の長手方向の両端部に該長手方向と直交する方向を向くように且つ両端部の支軸50が平行となるように形成してある。そして、アーム5の集電子1側の端部の支軸50を前記集電子1側の回転座3の枢支部31の枢支穴(図示せず)に挿通すると共に、アーム5の負荷F側の端部の支軸50を前記負荷F側の回転座4の枢支部31の枢支穴(図示せず)に挿通してあり、これにより、アーム5は両側の回転座3、4に対して回動自在に枢支されている。さらに本実施形態では、両回転座に枢支部31およびその枢支穴(図示せず)が筒方向に並ぶように二個並設してあると共に、両回転座3、4の枢支部31間にそれぞれアーム5を上述したように設けることで計二本の同じ長さのアーム5を設けてあり、これにより両回転座3、4は互いに平行を保ったままアーム5と回転座3、4の為す角度が変化自在となって両回転座3、4が互いに筒方向に平行移動することができる。
負荷F側の回転座4は、負荷Fに取付られる取付ベース7に固定される軸40が内部に挿通される略筒状をしたもので、上述した集電子1側の回転座3と略同様の形状をしている。集電子1すなわち、負荷F側の回転座4、アーム5、集電子1側の回転座3、集電子片ケーシング10が負荷F側に固定される軸40回りに回転自在となっている。負荷F側に固定される軸40は抜け止め手段(図示せず)を備えており、負荷F側の回転座4から抜け落ちるのが防止されている。
負荷Fに取付けられる取付ベース7は、負荷Fの表面に取付けられる取付片71と、取付片71から負荷Fの表面から離れる方向に突出する少なくとも二つの突出片72と、少なくとも二つの突出片72の突出端部間に架設される被着片73とからなるもので、本実施形態では、間隔を隔てて負荷Fの表面に取付けられる二つの取付片71と、二つの取付片71の対向する端部からそれぞれ負荷Fの表面から離れる方向に連設される二つの突出片72と、両突出片72の突出端部間に架設される被着片73とからなる。長手方向と直交する断面における形状がハット状にしたものである。取付片71には、負荷Fにビス等の固着具により固定するための固着具挿通穴(図示せず)が穿設してある。このような取付ベース7の構成により、取付ベース7を負荷Fの表面に固定した状態で、取付ベース7の被着片73を負荷Fの表面から空間をあけて位置させることができる。
そして、取付ベース7の被着片73には、負荷F側に取付けられる軸40を挿通して固定するための固着穴(図示せず)が穿設してある。また、負荷F側に取付けられる軸40には、負荷F側の回転座4から突出する部分に雄ねじ部41が形成してあり、前記取付ベース7の被着片73の固着穴(図示せず)に前記軸40に形成した雄ねじ部41を挿通すると共に、雄ねじ部41にナット42を螺着して前記軸40を取付ベース7に締結固定する。
次に集電子1が一の絶縁トロリー線2より別の絶縁トロリー線2へ乗り移る場合の動作について説明する。
図1に示すように、負荷F側の回転座4と、集電子片ケーシング10の前記負荷F側の回転座4側の端部とを、自在に伸長して復元力が生じるセンタリング部材8で連結してある。センタリング部材8は、本実施形態で示したようにコイルばねやその他ゴムのようなものでもよく、特に限定されない。
集電子片ケーシング10は、図10(a)に示すように、集電子1側の回転座3の軸30回りに左右方向の回転自在となると共に、図10(b)に示すように、集電子片ケーシング10は、枢支部13において上下方向に回転自在となっており、センタリング部材8を設けなければ特に復元力が生じないため、集電子片11の向きが任意に変化するものの変化したままとなってしまう。そこで本実施形態のようにセンタリング部材8を設けたことで、センタリング部材8の復元力によって集電子片11の向きが維持されることとなる。
図11は、集電子1が絶縁トロリー線2に乗り移る際の状態を示している。集電子1が絶縁トロリー線2に乗り移る際、集電子片11が誘い込み溝28bの先端部28bb付近へ衝突するが、誘い込み溝28bは、先端部28bbに向かって水平面に対する傾斜角θが減少するように構成されているので、先端部28bb付近の誘い込み溝28bの傾斜角θ2を小さく構成することができる。このことによって、集電子1の誘い込み溝28bへの衝突による衝撃を緩和させることができる。その後、集電子1は進行方向へ走行しながら、集電子片11の上面が誘い込み溝28bに摺接する。さらに、傾斜角θの変化(θ2からθ1へ)にともなって、集電子片ケーシング10が枢支部13を中心に反時計回りに回転しながら、集電子片11が誘い込み溝28bを摺動していく。さらに、集電子片11がガイド溝28aによって絶縁トロリー線2の溝22へとガイドされていき、集電子片ケーシング10が枢支部13を中心に時計回りに回転して、集電子1が絶縁トロリー線2へ収容される。
したがって、絶縁トロリー線2の端部に集電子片11を絶縁トロリー線2にガイドする誘い込み溝28bを有するピックアップガイド27を備え、さらに誘い込み溝は水平面に対して傾斜しているので、集電子1を絶縁トロリー線2に安定して着実に収容することができると共に、誘い込み溝28bの水平面に対する傾斜角θは、誘い込み溝28bの基端部28baから先端部28bbに向かって減少する複数の値を有しているので、集電子1が最初に衝突する誘い込み溝28bの先端部28bb付近の傾斜角θが小さいために、集電子1の誘い込み溝28bへの衝突による衝撃を緩和することができる。このことによって、回転座3、4とアーム5の連結部分への負荷を低減することができるので、装置の寿命を延ばすと共に、集電子1の走行速度を速めることができる。
次に、本願発明の第2の実施形態である絶縁トロリー線集電装置を説明する。ここでは、上記第1の実施形態と相違する事項についてのみ説明し、その他の事項(構成、作用効果等)については、上記第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
図12に示すように、移動する負荷Fに取り付けられる集電子1を造営材Zに取り付けられる絶縁トロリー線2に摺接させて前記負荷Fに電気を供給する絶縁トロリー線集電装置であって、集電子1は、絶縁トロリー線2に摺接する集電子片11を備え、絶縁トロリー線2は、長手方向に複数並べて設けられ、各端部に集電子片11を絶縁トロリー線2にガイドする誘い込み溝28bを有するピックアップガイド27を備え、誘い込み溝28bは、幅方向(複数並べて設けられている誘い込み溝の先端部から基端部)にわたり縦断面が略円弧状の凹部を形成している。
集電子1が絶縁トロリー線2に乗り移る際、集電子片11が誘い込み溝28bの先端部28bb付近へ衝突するが、誘い込み溝28bは、幅方向にわたり縦断面が略円弧状の凹部を形成することによって、先端部28bb付近の誘い込み溝28bの水平面に対する傾斜角θを小さく構成している。このことによって、集電子1の誘い込み溝28bへの衝突による衝撃を緩和させることができる。その後、集電子1は進行方向へ走行しながら、集電子片11の上面が誘い込み溝28bに摺接する。さらに、基端部28baに行くにしたがい傾斜角θが増加することによって、集電子片ケーシング10が枢支部13を中心に反時計回りに回転しながら、集電子片11が誘い込み溝28bを摺動していく。さらに、集電子片11がガイド溝28aによって絶縁トロリー線2の溝22へとガイドされていき、集電子片ケーシング10が枢支部13を中心に時計回りに回転して、集電子1が絶縁トロリー線2へ収容される。
したがって、絶縁トロリー線2の端部に集電子片11を絶縁トロリー線2にガイドする誘い込み溝28bを有するピックアップガイド27を備え、さらに誘い込み溝は水平面に対して傾斜しているので、集電子1を絶縁トロリー線2に安定して着実に収容することができると共に、誘い込み溝28bは幅方向にわたり縦断面が略円弧状の凹部を形成しているので、集電子1が最初に衝突する誘い込み溝28bの先端部28bb付近の水平面に対する傾斜角θが小さいために、集電子1の誘い込み溝28bへの衝突による衝撃を緩和することができる。このことによって、回転座3、4とアーム5の連結部分への負荷を低減することができるので、装置の寿命を延ばすと共に、集電子1の走行速度を速めることができる。さらに、誘い込み溝28bの水平面に対する傾斜角θが連続して除々に増加していくので、集電子1が誘い込み溝28bを摺動していく場合において、回転座3、4とアーム5の連結部分の動作を緩やかにすることができる。このことによっても、回転座3、4とアーム5の連結部分への負荷を低減することができるので、装置の寿命を延ばすと共に、集電子1の走行速度を速めることができる。
本願発明の第1の実施形態である絶縁トロリー線集電装置の要部側面図である。 同絶縁トロリー線集電装置の要部斜視図である。 同絶縁トロリー線集電装置の下面図(ただし集電子は便宜上上面を示している)である。 同絶縁トロリー線集電装置における絶縁トロリー線の断面図である。 同絶縁トロリー線集電装置を示し、(a)は絶縁トロリー線を天井から下向きに固定する場合の絶縁トロリー線集電装置の正面図であり、(b)は絶縁トロリー線を壁面に横向きに固定する場合の絶縁トロリー線集電装置の正面図である。 同絶縁トロリー線集電装置におけるピックアップ取付ベースを示し、(a)は側面図であり、(b)は下面図であり、(c)は正面図である。 同絶縁トロリー線集電装置におけるピックアップ取付ベースを示し、(a)は斜め上方から見た斜視図であり、(b)は斜め下方から見た斜視図である。 同絶縁トロリー線集電装置におけるピックアップガイド本体を示し、(a)はは下面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 同絶縁トロリー線集電装置におけるピックアップガイド本体の斜視図である。 同絶縁トロリー線集電装置における集電子を示し、(a)は集電子片ケーシングの集電子側の回転座の軸回りの回転を示す上面図であり、(b)は集電子片ケーシングの枢支部における回転を示す側面図である。 同絶縁トロリー線集電装置における集電子が絶縁トロリー線に乗り移る際の状態を示した要部側面図である。 本願発明の第2の実施形態である絶縁トロリー線集電装置におけるピックアップガイド本体を示し、(a)はは下面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。
符号の説明
1 集電子
10 集電子片ケーシング
11 集電子片
2 絶縁トロリー線
22 溝
25 ピックアップ取付ベース
27 ピックアップガイド
28 ピックアップガイド本体
28b 誘い込み溝
28ba (誘い込み溝の)基端部
28bb (誘い込み溝の)先端部
3 集電子側の回転座
30 集電子側の軸
4 負荷側の回転座
40 負荷側の軸
5 アーム
8 センタリング部材(弾性部材)
F 負荷
Z 造営材
θ 誘い込み溝の水平面に対する傾斜角

Claims (2)

  1. 移動する負荷に取り付けられる集電子を造営材に取り付けられる絶縁トロリー線に摺接させて前記負荷に電気を供給する絶縁トロリー線集電装置であって、集電子は、絶縁トロリー線に摺接する集電子片を備え、絶縁トロリー線は、長手方向に複数並べて設けられており、各端部に集電子片を絶縁トロリー線にガイドする誘い込み溝を有するピックアップガイドを備え、誘い込み溝は、集電子の進行方向に対して傾斜角を有しており、前記傾斜角は、誘い込み溝の基端部から先端部に向かって減少する複数の値を有していることを特徴とする絶縁トロリー線集電装置。
  2. 移動する負荷に取り付けられる集電子を造営材に取り付けられる絶縁トロリー線に摺接させて前記負荷に電気を供給する絶縁トロリー線集電装置であって、集電子は、絶縁トロリー線に摺接する集電子片を備え、絶縁トロリー線は、長手方向に複数並べて設けられており、各端部に集電子片を絶縁トロリー線にガイドする誘い込み溝を有するピックアップガイドを備え、誘い込み溝は、集電子の進行方向に対して傾斜角を有しており、複数並べて設けられている誘い込み溝の先端部から基端部にわたる縦断面が略円弧状の凹部を形成していることを特徴とする絶縁トロリー線集電装置。
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