JP4985816B2 - 既存建物の上部増床工法 - Google Patents
既存建物の上部増床工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4985816B2 JP4985816B2 JP2010106320A JP2010106320A JP4985816B2 JP 4985816 B2 JP4985816 B2 JP 4985816B2 JP 2010106320 A JP2010106320 A JP 2010106320A JP 2010106320 A JP2010106320 A JP 2010106320A JP 4985816 B2 JP4985816 B2 JP 4985816B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- building
- existing building
- existing
- extension
- suspension
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
なお、本明細書及び添付図面には、少なくとも以下の事項が開示されている。
本事項による既存建物の上部増床工法によれば、既存建物の上部に構築した増築建物は、既存建物に隣接する支持構造物から張り出た吊構造支持部に吊設されることになる。
本事項による既存建物の上部増床工法によれば、支持構造物の構築工程において、既存建物に隣接する部分に支持構造物が構築され、吊構造支持部の構築工程において、支持構造物から既存建物の上部に張り出る吊構造支持部が構築される。そして、増築建物の構築工程において、吊構造支持部から既存建物の上部に向かって順次増床されて、吊構造支持部に吊設された状態で増築構造物が構築され、既存建物と増築建物との連結工程において、増築建物と既存建物との間が連結され、既存建物の未利用空間に増築建物が構築されることになる。
本事項による既存建物の上部増床工法によれば、吊構造支持部の構築工程において、支持構造物の構築工程で構築した支持構造物の上部に吊構造支持部が構築され、この吊構造支持部が既存建物の上方まで延出され、この吊構造支持部に吊設された状態で増築構造物が構築される。
本事項による既存建物の上部増床工法によれば、既存建物の撤去工程において、耐用年数の経過によって撤去する必要が生じた既存建物が撤去される。そして、建替建物の構築工程において、既存建物が撤去された跡地に建替建物が構築されることになる。
本事項による既存建物の上部増床工法によれば、既存建物の撤去・増築建物の再構築工程において、耐用年数の経過によって撤去する必要が生じた既存建物が上部から順次解体されるとともに、既存建物の解体に追従して増築建物が下方に向かって順次増床され、増築建物の先端が地上に到達することになる。
本事項による既存建物の上部増床工法によれば、既存建物の撤去工程において既存建物を撤去した後に、吊構造支持部及び増築建物の降下工程において、既存建物の跡地に吊構造支持部及び増築建物が一体となって降下する。そして、吊構造支持部の再構築工程、増築建物の再構築工程において、支持構造物の上部に吊構造支持部が構築され、この吊構造支持部に吊設された状態で増築建物が再構築されることになる。
本事項による既存建物の上部増床工法によれば、増築建物の構築工程において、下方から上方に向かって順次増床されて、吊構造支持部に吊設された増築構造物が構築されることになる。
本事項による既存建物の上部増床工法によれば、既存建物と支持構造物との間又は既存建物と増築建物との間の少なくとも一方に介装させた制振装置により、既存建物、支持構造物、及び増築建物が制振されることになる。
本事項による既存建物の上部増床工法によれば、既存街区の既存建物に隣接して支持構造物を構築し、この支持構造物に既存建物の上部に張り出る吊構造支持部を構築し、この吊り構造支持部を既存街区を覆う人工地盤とすることにより、既存建物の上部に吊構造支持部に吊設された増築建物を構築することができる。
本事項による既存建物の上部増床工法によれば、既存街区全体を覆う人工地盤の上部に公園、緑化施設を構築することにより、ヒートアイランド対策等を施すことができる。
支持構造物の構築工程は、都心部等の表通りに面している既存建物1に隣接する部分に支持構造物2を構築する工程であって、図1(a)に示すように、既存建物1に隣接する部分に既存建物1よりも高層のメグストラクチャー構造の支持構造物2を構築する。
吊構造支持部の構築工程は、支持構造物の構築工程で構築した支持構造物2から既存建物1の上部に張り出る吊構造支持部3を構築する工程であって、例えば、図1(b)、(c)に示すように、支持構造物2の上部に吊構造支持部3を水平に構築し、吊構造支持部3の両端部を支持構造物2を中心として外方に延出させ、既存建物1の上方まで延出させる。
増築建物の構築工程は、図1(d)に示すように、吊構造支持部の構築工程で構築した吊構造支持部3の両端部に吊材4を介して取り付けた吊床5を順次下方に送り出し、吊構造支持3から既存建物1の上部に向かって所定の間隔ごとに吊床5を設置し、既存建物1の上部に複数階層の増築建物6を構築する。
増築建物と既存建物との連結工程は、図1(e)に示すように、吊構造支持部3の両端に吊設した増築建物6の下部と、増築建物6の下方に位置する既存建物1の上部との間を連結する工程であって、両建物6、1間を柱、梁、ブレース等を介して連結する。この場合、両建物6、1間の連結部に必要に応じて、既存建物1の上部と増築建物6の下部との間を連結する階段等を設置する。
既存建物の撤去工程は、図2(a)に示すように、既存建物1の上部に増築建物6を構築し、既存建物1と増築建物6とを連結した後に、図2(b)に示すように、耐用年数が経過したこと等を理由として既存建物1を撤去する工程であって、既存建物1の地下躯体を残して既存建物1の地上部の全体を解体し、撤去する。
建替建物の構築工程は、図2(c)に示すように、既存建物1の地上部を撤去した後の跡地に、既存建物1の地下躯体を基礎とする建替建物7を、その上方に位置している増築建物6に向かって構築し、建替建物7の構築後に、建替建物7の上部と増築建物6の下部との間を連結する。
このようにして、既存建物の撤去工程、及び建替建物の構築工程を経ることにより、既存建物1を、地下躯体を再構築することなく、建替えることができる。
既存建物の撤去・増築建物の再増築工程は、既存建物1の上部に増築建物6を構築し、既存建物1と増築建物6とを連結した後に、耐用年数が経過したこと等を理由として既存建物1を撤去する際に、図3(a)、(b)に示すように、既存建物1を上部から下部向かって順次解体し、既存建物1の解体に追従して増築建物2を下方に延ばし、既存建物1を撤去した跡地に増築建物6の先端(下端部)を到達させる。
既存建物の撤去工程は、第2実施の形態の既存建物の撤去工程と同一の工程であって、既存建物1の上部に増築建物6を構築し、既存建物1と増築建物6とを連結した後に、図4(a)に示すように、耐用年数が経過したこと等を理由として既存建物1を撤去する。この場合にも、第2の実施の形態と同様に、既存建物1の地下躯体を残して既存建物1の地上部の全体を解体し、撤去する。
この工程では、図4(b)に示すように、吊構造支持部3と増築建物6とを一体として降下させ、増築建物6を既存建物1の撤去後の跡地に到達させる。この場合、吊構造支持部3及び増築建物6は、吊材4によって支持構造物2の上部に支持されたままの状態とする。
この工程では、図4(c)に示すように、支持構造物2の上部に、吊構造支持部3を再構築し、この吊構造支持部3の両端部に増築建物6を再構築して吊設する。この場合、上側の増築建物6と下側の増築建物6との間を吊構造支持部3を介して相互に連結してもよい。
なお、前記各実施の形態においては、支持構造物2から両側に吊構造支持部3を延出させたが、複数方向に延出させてもよいし、片側のみに延出させてもよい。
3 吊構造支持部 4 吊材
5 吊床 6 増築建物
7 建替建物 8 制振装置
10 人工地盤 11 緑化施設
Claims (5)
- 既存建物の上部に増築建物を構築する既存建物の上部増床工法であって、
前記既存建物の上部に構築した増築建物を、前記既存建物に隣接する支持構造物から張り出させた吊構造支持部に吊設する工法であり、
前記既存建物に隣接して支持構造物を構築する支持構造物の構築工程と、
該支持構造物の構築工程で構築した支持構造物から前記既存建物の上部に水平に張り出る前記吊構造支持部を構築する吊構造支持部の構築工程と、
該吊構造支持部の構築工程で構築した吊構造支持部から、吊材を介して吊床を順次下方に送り出すことによって、前記既存建物に向かって順次増床し、前記既存建物の上部空間に前記吊構造支持部によって吊設された前記増築建物を構築する増築建物の構築工程と、
該増築建物の構築工程によって構築された増築建物の下部と前記既存建物の上部との間を連結する既存建物と増築建物との連結工程とを備えていることを特徴とする既存建物の上部増床工法。 - 前記吊構造支持部の構築工程において、前記支持構造物の構築工程で構築した支持構造物の上部に前記吊構造支持部を構築し、該吊構造支持部を前記既存建物の上方まで延出させることを特徴とする請求項1に記載の既存建物の上部増床工法。
- 前記吊構造支持部は、メガストラクチャー構造であることを特徴とする請求項1又は2に記載の既存建物の上部増床工法。
- 前記吊構造支持部は、トラス構造、又は、可変形状トラス構造であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の既存建物の上部増床工法。
- 前記吊構造支持部の内部を、居住空間、又はオフィス空間と兼用することを特徴とする求項1〜4のいずれか1項に記載の既存建物の上部増床工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010106320A JP4985816B2 (ja) | 2010-05-06 | 2010-05-06 | 既存建物の上部増床工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010106320A JP4985816B2 (ja) | 2010-05-06 | 2010-05-06 | 既存建物の上部増床工法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005188748A Division JP4600182B2 (ja) | 2005-06-28 | 2005-06-28 | 既存建物の上部増床工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010163869A JP2010163869A (ja) | 2010-07-29 |
JP4985816B2 true JP4985816B2 (ja) | 2012-07-25 |
Family
ID=42580234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010106320A Expired - Fee Related JP4985816B2 (ja) | 2010-05-06 | 2010-05-06 | 既存建物の上部増床工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4985816B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104018691A (zh) * | 2014-06-17 | 2014-09-03 | 中铁城建集团第二工程有限公司 | 一种跨既有线钢结构房屋吊装施工安全防护的方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102071806B (zh) * | 2011-01-06 | 2012-10-03 | 中国建筑第四工程局有限公司 | 一种减小不对称钢悬挂结构变形的方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06323001A (ja) * | 1993-05-14 | 1994-11-22 | Shimizu Corp | 建物の増改築方法 |
JP2527686B2 (ja) * | 1993-08-19 | 1996-08-28 | 相鉄建設株式会社 | タワ−柱吊り下げ式建造物建設方法 |
JP4163539B2 (ja) * | 2003-03-20 | 2008-10-08 | 株式会社ミラクルスリーコーポレーション | 建築物の耐震補強増築方法および耐震補強増築建築物 |
-
2010
- 2010-05-06 JP JP2010106320A patent/JP4985816B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104018691A (zh) * | 2014-06-17 | 2014-09-03 | 中铁城建集团第二工程有限公司 | 一种跨既有线钢结构房屋吊装施工安全防护的方法 |
CN104018691B (zh) * | 2014-06-17 | 2017-01-11 | 中铁城建集团第二工程有限公司 | 一种跨既有线钢结构房屋吊装施工安全防护的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010163869A (ja) | 2010-07-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102660996B (zh) | 多层次多曲面单层焊接球钢结构网架及其施工方法 | |
De Luca et al. | Base isolation issues in Italy: Integrated architectural and structural designs | |
CN101736909A (zh) | 一种底部框架柱震损房屋建筑的修复方法 | |
CN103243934B (zh) | 单一独立基础所建构之房屋系统及其搭建方法 | |
JP4985816B2 (ja) | 既存建物の上部増床工法 | |
JP4600182B2 (ja) | 既存建物の上部増床工法 | |
KR101395196B1 (ko) | 전이층이 있는 고층건축물의 공기단축을 위한 패스트업 공법 | |
JP5919646B2 (ja) | 免震建物の構築方法 | |
JP4684027B2 (ja) | 既存建物を稼働させつつ増築・新築又は増築・改修する工法 | |
JP5191191B2 (ja) | 増築建屋の増築構法 | |
JP4315588B2 (ja) | 建物改築方法 | |
JP6736226B2 (ja) | 塔状建築物上部に建設される構造物の構造体および施工法 | |
JP6095610B2 (ja) | 建物改修方法及び建物 | |
JP2009013696A (ja) | 既存共同住宅建物の耐震補強工法 | |
WO2008039054A1 (en) | A modular building arrangement | |
JP2011241569A (ja) | 建築物の改築方法およびその方法により改築された建築物 | |
JP2013002739A (ja) | ボイラ施設建設工法 | |
JP5290116B2 (ja) | スキップフロア型建築物 | |
JP4012197B2 (ja) | 建築物の増築方法及びこの方法により構築された建築物 | |
JP6132349B2 (ja) | 構造物改築方法 | |
JP6166574B2 (ja) | 建物の設計方法 | |
JP5705005B2 (ja) | スキップフロア型建築物 | |
JP5541520B2 (ja) | 地下構法 | |
JP2010265596A (ja) | 構造物の構築工法 | |
JP3114542U (ja) | 嵩上げ増強用鉄塔の構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100506 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120403 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120416 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |