JP4983501B2 - 車両用運転評価装置 - Google Patents
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Description
本発明による車両用運転評価方法は、ドライバの運転行動を表す運転行動指標を検出し、検出された運転行動指標に基づいて、リスクの大きさを表すリスク指標を算出し、算出されたリスク指標に基づいて総合リスク指標を算出し、算出された総合リスク指標に基づく情報をドライバへ提示し、運転行動指標の検出において、複数の運転行動指標を検出し、複数の運転行動指標のそれぞれについて複数のリスク形態を設定し、各運転行動指標ごと、かつ各リスク形態ごとに、リスク指標を算出し、各運転行動指標ごとかつ各リスク形態ごとに算出されたリスク指標を用いて、複数のリスク形態に対する総合リスク指標を算出する。
例えば、イグニッションスイッチのオンにより図3の処理が開始する(ステップS21)。ステップS22では、ドライバの運転行動を計測する。ここでの具体的な処理は、図4〜図8のフローチャートを用いて後述する。ステップS23では、リスク予測式を読み込む。具体的には、リスク予測式データベース14に格納された運転行動指標に対するリスク発生累積頻度分布およびリスク発生結果を読み込む。ここでの具体的な処理は、図9〜図12を用いて後述する。
・先行車への追従時:先行車追従時の車間時間
・先行車への接近時:先行車接近時の余裕時間
・単独走行時:単独走行時の自車速度と法定速度との差分量
・一時停止線での停車時:一時停止線からの発進加速度
・一時停止線への接近時:一時停止線で減速する際のブレーキ操作開始時における自車両と一時停止線との距離
・後続車に追従されている場合:後続車追従時の後続車との車間時間
・直線路走行時:直線路走行時のステアリングエントロピー
・その日の、先行車追従時の車間時間の平均値:THWf_D
・その日の、先行車接近時の余裕時間TTCの平均値:TTC_D
・その日の、単独走行時の、自車速度と法定速度の差分量の平均値:Δv_D
・その日の、一時停止線からの発進加速度の平均値:a_D
・その日の、一時停止線で減速する際のブレーキ操作開始時の距離の平均値:m_D
・その日の、後続車に追従されている時の、後続車との車間時間の平均値:THWb_D
・その日の、直線路走行時のステアリングエントロピーの平均値:Hp_D
まず、ステップS91でこの処理を開始すると、ステップS92で自車位置センサ8からの信号に基づいて、自車両の現在位置を検出する。ステップS93では、道路形状データベース9から自車両の現在位置に対応する道路形状のデータを取得する。ステップS94では、ステップS93で取得した道路形状データに基づいて、自車両が走行する道路の曲率Rが1000mよりも大きいか否かを判定する。道路曲率Rが1000mよりも大きい場合は、ステップS95へ進む。
・先行車への接近シーンの余裕時間TTC (図11)
・単独走行シーンの法定速度との差分量Δv (図11)
・一時停止線発進シーンの最大加速度a (図12)
・一時停止線減速シーンのブレーキ操作開始タイミング(ブレーキ操作開始時の距離)m (図12)
・後続車被追従シーンの後方車間時間THWb (図12)
・直線路走行シーンのステアリングエントロピーHp (図12)
- 先行車追従シーンにもとづくリスク予測式
Risk1_A_1[回/年]= F_A_1(THWf)[回/日]×365[日/年]
Risk2_A_1[円/年]= F_A_1(THWf)[回/日]×YA[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_A_1[円/年]= F_A_1(THWf)[回/日]×ZA[円/回] ×365[日/年]
Risk1_A_2[回/年]= F_A_2(TTC)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_A_2[円/年]= F_A_2(TTC)[回/日] ×YA[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_A_2[円/年]= F_A_2(TTC)[回/日] ×ZA[円/回] ×365[日/年]
Risk1_A_3[回/年]= F_A_3(THW)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_A_3[円/年]= F_A_3(THW)[回/日] ×YA[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_A_3[円/年]= F_A_3(THW)[回/日] ×ZA[円/回] ×365[日/年]
Risk1_A_4[回/年]= F_A_4(a)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_A_4[円/年]= F_A_4(a)[回/日] ×YA[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_A_4[円/年]= F_A_4(a)[回/日] ×ZA[円/回] ×365[日/年]
Risk1_A_5[回/年]= F_A_5(m)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_A_5[円/年]= F_A_5(m)[回/日] ×YA[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_A_5[円/年]= F_A_5(m)[回/日] ×ZA[円/回] ×365[日/年]
Risk1_A_6[回/年]= F_A_6(THWb)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_A_6[円/年]= F_A_6(THWb)[回/日] ×YA[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_A_6[円/年]= F_A_6(THWb)[回/日] ×ZA[円/回] ×365[日/年]
Risk1_A_7[回/年]= F_A_7(Hp)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_A_7[円/年]= F_A_7(Hp)[回/日] ×YA[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_A_7[円/年]= F_A_7(Hp)[回/日] ×ZA[円/回] ×365[日/年]
- 先行車追従シーンにもとづくリスク予測式
Risk1_B_1[回/年]= F_B_1(THWf)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_B_1[円/年]= F_B_1(THWf)[回/日] ×YB[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_B_1[円/年]= F_B_1(THWf)[回/日]×ZB[円/回] ×365[日/年]
Risk1_B_2[回/年]= F_B_2(TTC)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_B_2[円/年]= F_B_2(TTC)[回/日] ×YB[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_B_2[円/年]= F_B_2(TTC)[回/日] ×ZB[円/回] ×365[日/年]
Risk1_B_3[回/年]= F_B_3(THW)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_B_3[円/年]= F_B_3(THW)[回/日] ×YB[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_B_3[円/年]= F_B_3(THW)[回/日] ×ZB[円/回] ×365[日/年]
Risk1_B_4[回/年]= F_B_4(a)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_B_4[円/年]= F_B_4(a)[回/日] ×YB[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_B_4[円/年]= F_B_4(a)[回/日] ×ZB[円/回] ×365[日/年]
Risk1_B_5[回/年]= F_B_5(m)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_B_5[円/年]= F_B_5(m)[回/日] ×YB[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_B_5[円/年]= F_B_5(m)[回/日] ×ZB[円/回] ×365[日/年]
Risk1_B_6[回/年]= F_B_6(THWb)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_B_6[円/年]= F_B_6(THWb)[回/日] ×YB[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_B_6[円/年]= F_B_6(THWb)[回/日] ×ZB[円/回] ×365[日/年]
Risk1_B_7[回/年]= F_B_7(Hp)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_B_7[円/年]= F_B_7(Hp)[回/日] ×YB[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_B_7[円/年]= F_B_7(Hp)[回/日] ×ZB[円/回] ×365[日/年]
- 先行車追従シーンにもとづくリスク予測式
Risk1_C_1[回/年]= F_C_1(THWf)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_C_1[円/年]= F_C_1(THWf)[回/日] ×YC[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_C_1[円/年]= F_C_1(THWf)[回/日] ×ZC[円/回] ×365[日/年]
Risk1_C_2[回/年]= F_C_2(TTC)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_C_2[円/年]= F_C_2(TTC)[回/日] ×YC[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_C_2[円/年]= F_C_2(TTC) 回/日] ×ZC[円/回] ×365[日/年]
Risk1_C_3[回/年]= F_C_3(THW)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_C_3[円/年]= F_C_3(THW)[回/日] ×YC[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_C_3[円/年]= F_C_3(THW)[回/日] ×ZC[円/回] ×365[日/年]
Risk1_C_4[回/年]= F_C_4(a)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_C_4[円/年]= F_C_4(a)[回/日] ×YC[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_C_4[円/年]= F_C_4(a)[回/日] ×ZC[円/回] ×365[日/年]
Risk1_C_5[回/年]= F_C_5(m)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_C_5[円/年]= F_C_5(m)[回/日] ×YC[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_C_5[円/年]= F_C_5(m)[回/日] ×ZC[円/回] ×365[日/年]
Risk1_C_6[回/年]= F_C_6(THWb)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_C_6[円/年]= F_C_6(THWb)[回/日] ×YC[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_C_6[円/年]= F_C_6(THWb)[回/日] ×ZC[円/回] ×365[日/年]
Risk1_C_7[回/年]= F_C_7(Hp)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_C_7[円/年]= F_C_7(Hp)[回/日] ×YC[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_C_7[円/年]= F_C_7(Hp)[回/日] ×ZC[円/回] ×365[日/年]
- 先行車追従シーンにもとづくリスク予測式
Risk1_D_1[回/年]= F_D_1(THWf)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_D_1[円/年]= F_D_1(THWf)[回/日]×YD[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_D_1[円/年]= F_D_1(THWf)[回/日] ×ZD[円/回] ×365[日/年]
Risk1_D_2[回/年]= F_D_2(TTC)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_D_2[円/年]= F_D_2(TTC)[回/日] ×YD[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_D_2[円/年]= F_D_2(TTC)[回/日] ×ZD[円/回] ×365[日/年]
Risk1_D_3[回/年]= F_D_3(THW)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_D_3[円/年]= F_D_3(THW)[回/日] ×YD[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_D_3[円/年]= F_D_3(THW)[回/日] ×ZD[円/回] ×365[日/年]
Risk1_D_4[回/年]= F_D_4(a)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_D_4[円/年]= F_D_4(a)[回/日] ×YD[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_D_4[円/年]= F_D_4(a)[回/日] ×ZD[円/回] ×365[日/年]
Risk1_D_5[回/年]= F_D_5(m)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_D_5[円/年]= F_D_5(m)[回/日] ×YD[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_D_5[円/年]= F_D_5(m)[回/日] ×ZD[円/回] ×365[日/年]
Risk1_D_6[回/年]= F_D_6(THWb)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_D_6[円/年]= F_D_6(THWb)[回/日] ×YD[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_D_6[円/年]= F_D_6(THWb)[回/日] ×ZD[円/回] ×365[日/年]
Risk1_D_7[回/年]= F_D_7(Hp)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_D_7[円/年]= F_D_7(Hp)[回/日] ×YD[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_D_7[円/年]= F_D_7(Hp)[回/日] ×ZD[円/回] ×365[日/年]
- 先行車追従シーンにもとづくリスク予測式
Risk1_E_1[回/年]= F_E_1(THWf)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_E_1[円/年]= F_E_1(THWf)[回/日]×YE[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_E_1[円/年]= F_E_1(THWf)[回/日]×ZE[円/回] ×365[日/年]
Risk1_E_2[回/年]= F_E_2(TTC)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_E_2[円/年]= F_E_2(TTC)[回/日] ×YE[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_E_2[円/年]= F_E_2(TTC)[回/日] ×ZE[円/回] ×365[日/年]
Risk1_E_3[回/年]= F_E_3(THW)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_E_3[円/年]= F_E_3(THW)[回/日] ×YE[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_E_3[円/年]= F_E_3(THW)[回/日] ×ZE[円/回] ×365[日/年]
Risk1_E_4[回/年]= F_E_4(a)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_E_4[円/年]= F_E_4(a)[回/日] ×YE[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_E_4[円/年]= F_E_4(a)[回/日] ×ZE[円/回] ×365[日/年]
Risk1_E_5[回/年]= F_E_5(m)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_E_5[円/年]= F_E_5(m)[回/日] ×YE[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_E_5[円/年]= F_E_5(m)[回/日] ×ZE[円/回] ×365[日/年]
Risk1_E_6[回/年]= F_E_6(THWb)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_E_6[円/年]= F_E_6(THWb)[回/日] ×YE[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_E_6[円/年]= F_E_6(THWb)[回/日] ×ZE[円/回] ×365[日/年]
Risk1_E_7[回/年]= F_E_7(Hp)[回/日] ×365[日/年]
Risk2_E_7[円/年]= F_E_7(Hp)[回/日] ×YE[休業日/回]×P[円/休業日] ×365[日/年]
Risk3_E_7[円/年]= F_E_7(Hp)[回/日] ×ZE[円/回] ×365[日/年]
・その日の、先行車接近時の余裕時間TTCの平均値TTC_D
・その日の、単独走行時の自車速度と法定速度の差分量の平均値Δv_D
・その日の、一時停止線からの発進時最大加速度の平均値a_D
・その日の、一時停止線で減速する際のブレーキ操作開始時の距離の平均値m_D
・その日の、後続車に追従されている時の後続車との後方車間時間の平均値THWb_D
・その日の、直線路走行時のステアリングエントロピーの平均値Hp_D
C1=Av+2σ ・・・(式1)
総合リスク指標が規定値C1よりも大きい場合は、ステップS155へ進む。
C2=Av+σ ・・・(式2)
総合リスク指標が規定値C2よりも大きい場合は、ステップS157へ進む。総合リスク指標が規定値C2以下の場合は、ステップS158へ進んでドライバへの報知を行わずにこの処理を終了する。
(1)ドライバの運転行動を表す運転行動指標を検出し、運転行動指標に基づいてリスクの大きさを表すリスク指標を算出する。さらにリスク指標に基づいて総合リスク指標を算出し、リスクの状態をドライバへ報知するとともに、必要に応じてリスクを低減するための助言をドライバへ提示する。ドライバの運転行動に基づいてリスク指標を算出するので、ドライバ個人の運転特性に応じた情報呈示を行うことができる。また、総合的なリスク指標を提示するので、簡潔で分かりやすい情報呈示を行うことができる。
(2)運転行動指標としては、車両の走行状態を表す物理指標およびドライバによる車両の操作状態を表す物理指標を検出する。具体的には、先行車追従時の車間時間、先行車接近時の余裕時間、単独走行時の自車速度と法定速度との差分量、一時停止線からの発進加速度、一時停止線で減速する際のブレーキ操作開始時における自車両と一時停止線との距離、後続車追従時の後続車との車間時間、および直線路走行時のステアリングエントロピーを取得する。これにより、車両走行状態やドライバの操作状態に表れるドライバの運転特性を的確に把握することができる。
(3)予め特定した走行シーンにおいて物理指標を検出するので、車両走行状態やドライバの操作状態を一定の条件で検出することができ、ドライバの運転特性を正確に把握することができる。
(4)リスク指標は、予め設定されたリスク予測式に運転行動指標を当てはめることにより算出するので、リスク指標の算出を速やかに行うことができる。
(5)リスク予測式は、追突リスク、後突リスク、路外逸脱リスク、交差点でのリスク、および交通弱者へのリスクに関するリスク指標をそれぞれ算出するように設定されている。したがって、各種リスクに対応したリスク指標を算出することができる。
(6)リスク指標としては、特定のリスクの発生確率とそのリスクが実際に発生したことによる結果を用いる。例えば、1年当たりのリスクの発生確率、1年当たりのリスク発生による休業で受け取れなくなる収入予測、および1年当たりのリスク発生によって値上がりする保険料の増分予測を、リスク指標として算出する。このようなリスク指標を用いることにより、ドライバの運転行動がもたらす結果を想像しやすく、ドライバが共感しやすい情報を提示することができる。
(7)リスク予測式は、多数のドライバの運転行動指標に対するリスク発生頻度の関係に基づいて設定されている。具体的には、図11および図12に示すような各運転行動指標に対応するリスク発生累積頻度分布を用いてリスク予測式を設定する。これにより、ドライバの運転行動を客観的に評価することができる。
(8)方法1によって総合リスク指標を算出する場合は、複数の運転行動指標に基づく複数のリスク指標を用いて、特定のリスク形態に対する総合リスク指標を算出する。これは、特定のリスク形態に関する情報を得たい場合に有効である。
(9)方法2によって総合リスク指標を算出する場合は、単一の運転行動指標に基づく複数のリスク指標を用いて、複数のリスク形態に対する総合リスク指標を算出する。これは、特定の運転行動指標に関する運転評価を行いたい場合に有効である。
(10)方法3によって総合リスク指標を算出する場合は、複数のリスク指標を用いて、複数の運転行動指標がそれぞれ代表する複数のリスク形態に対する総合リスク指標を算出する。ドライバの運転行動に起因して発生する可能性のあるリスク形態について総合リスク指標が算出されるので、ドライバに分かりやすい情報提供を行うことが可能となる。
(11)方法4によって総合リスク指標を算出する場合は、複数の運転行動指標に基づく複数のリスク指標を用いて、複数のリスク形態に対する総合リスク指標を算出する。これにより、あらゆる運転行動およびリスク形態を考慮した総合的なリスク情報の呈示を行うことが可能となる。
(12)リスク状態報知指示が出力されると、リスクの状態を報知する。具体的には、表示装置16に表示された「リスクポテンシャルの診断結果」ボタンが操作されるとドライバへの報知を行うので、ドライバが必要とするときに所望のタイミングで情報提供を行うことができる。
(13)総合リスク指標が所定値を超えると自動的にリスクの状態を報知するので、必要な情報を速やかに提供することができる。
(14)リスクの状態を報知する場合は、総合リスク指標から個別のリスク指標へと階層表示するので、必要な情報を段階的にわかりやすくドライバへ提供することができる。
(15)助言提示指示が出力されると、助言の呈示を行う。具体的には、表示装置16に表示された「アドバイスの表示」ボタンが操作されるとアドバイスの呈示を行うので、ドライバが必要とするときに所望のタイミングで情報提供を行うことができる。助言を提示することにより、ドライバにとっては、リスクを下げるためには何をすればよいのかが明確にわかるので、ドライバの運転技術を向上するよう導くことが可能となる。
Claims (12)
- ドライバの運転行動を表す運転行動指標を検出する運転行動検出手段と、
前記運転行動検出手段によって検出される前記運転行動指標に基づいて、リスクの大きさを表すリスク指標を算出するリスク算出手段と、
前記リスク算出手段によって算出される前記リスク指標に基づいて総合リスク指標を算出する総合リスク指標算出手段と、
前記総合リスク指標算出手段によって算出される前記総合リスク指標に基づく情報を前記ドライバへ提示する情報提示手段とを備え、
前記運転行動検出手段は、複数の運転行動指標を検出し、
前記リスク算出手段は、前記複数の運転行動指標のそれぞれについて複数のリスク形態を設定し、各運転行動指標ごと、かつ各リスク形態ごとに、リスク指標を算出し、
前記総合リスク指標算出手段は、前記リスク算出手段で各運転行動指標ごとかつ各リスク形態ごとに算出されたリスク指標を用いて、複数のリスク形態に対する総合リスク指標を算出することを特徴とする車両用運転評価装置。 - 請求項1に記載の車両用運転評価装置において、
前記運転行動検出手段は、前記運転行動指標として、車両の走行状態を表す物理指標および前記ドライバによる前記車両の操作状態を表す物理指標を検出することを特徴とする車両用運転評価装置。 - 請求項2に記載の車両用運転評価装置において、
前記運転行動検出手段は、予め設定した特定の走行シーンにおいて前記物理指標を検出することを特徴とする車両用運転評価装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用運転評価装置において、
前記リスク算出手段は、予め設定されたリスク予測式に前記運転行動指標を当てはめることにより前記リスク指標を算出することを特徴とする車両用運転評価装置。 - 請求項4に記載の車両用運転評価装置において、
前記リスク予測式は、追突リスク、後突リスク、路外逸脱リスク、交差点でのリスク、および交通弱者へのリスクに関するリスク指標をそれぞれ算出するように設定されていることを特徴とする車両用運転評価装置。 - 請求項5に記載の車両用運転評価装置において、
前記リスク算出手段は、前記リスク指標として、特定のリスクの発生確率と前記リスクの発生による前記ドライバの収入の減少分および保険料の増分を用いることを特徴とする車両用運転評価装置。 - 請求項4に記載の車両用運転評価装置において、
前記リスク予測式は、多数のドライバの運転行動指標に対するリスク発生頻度の関係に基づいて設定されていることを特徴とする車両用運転評価装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の車両用運転評価装置において、
前記総合リスク指標算出手段によって算出される前記総合リスク指標に基づいて前記リスクの状態を前記ドライバへ報知するかを指示するリスク報知指示手段をさらに備え、
前記情報提示手段は、前記リスク報知指示手段からの信号に応じて前記リスクの状態を前記ドライバへ報知するリスク報知手段を備えることを特徴とする車両用運転評価装置。 - 請求項8に記載の車両用運転評価装置において、
前記リスク報知手段は、前記総合リスク指標が所定値を超えると自動的に前記リスクの状態を報知することを特徴とする車両用運転評価装置。 - 請求項8または請求項9に記載の車両用運転評価装置において、
前記リスク報知手段は、前記総合リスク指標から個別のリスク指標へと階層表示することを特徴とする車両用運転評価装置。 - 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の車両用運転評価装置において、
前記総合リスク指標算出手段によって算出される前記総合リスク指標に基づいて前記リスクを低減するための助言を前記ドライバへ提示するかを指示する助言提示指示手段をさらに備え、
前記情報提示手段は、前記助言提示指示手段からの信号に応じて前記ドライバへの前記助言の呈示を行う助言提示手段を備えることを特徴とする車両用運転評価装置。 - ドライバの運転行動を表す運転行動指標を検出し、
検出された前記運転行動指標に基づいて、リスクの大きさを表すリスク指標を算出し、
算出された前記リスク指標に基づいて総合リスク指標を算出し、
算出された前記総合リスク指標に基づく情報を前記ドライバへ提示し、
前記運転行動指標の検出において、複数の運転行動指標を検出し、
前記複数の運転行動指標のそれぞれについて複数のリスク形態を設定し、各運転行動指標ごと、かつ各リスク形態ごとに、リスク指標を算出し、
各運転行動指標ごとかつ各リスク形態ごとに算出されたリスク指標を用いて、複数のリスク形態に対する総合リスク指標を算出することを特徴とする車両用運転評価方法。
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