JP4981537B2 - 液体供給装置 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、供給位置へ導かれない供給管を、供給ポンプへ液体を供給する液体タンクへ連結し、当該供給管内へ分配された液体を前記液体タンクへ還元することを特徴とする。
さらに、分配器に、各供給管の開閉操作を行う開閉手段を設け、開状態とする供給管の数を変更することにより、開状態にある各供給管へ分配される液体量を調整可能としている。したがって、必要に応じて液体の供給位置への供給量を容易に微調整可能であり、汎用性の極めて高い液体供給装置とすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、供給位置へ導かれない供給管を、供給ポンプへ液体を供給する液体タンクへ連結し、当該供給管内へ分配された液体を液体タンクへ還元するようにしているため、液体の消費量を最小限に抑えることができ、省エネ化を図ることができる。
まず、潤滑油供給装置の第1実施例について、図1及び図2をもとに説明する。図1は、主軸装置に備えられた潤滑油の供給対象となる転がり軸受1の軸方向への縦断面説明図であり、図2は、第1実施例の潤滑油供給装置の潤滑油供給部について示した説明図である。
9は、立形マシニングセンタ等といった工作機械の主軸装置のハウジングであり、該ハウジング9内において、所定の供給位置となる4つの転がり軸受(以下、単に軸受と称す)1が主軸8を回転自在に支持している。各軸受1は、同心に配設されてハウジング9内で主軸8を軸支する内輪2及び外輪5と、該内輪2及び外輪5間に挟持された複数の転動体としてのボール3と、該複数のボール3を周方向に保持し、ボール3相互の相対位置を位置決めするリング状の保持器4とを具備している。また、当該軸受1の近傍位置には、先細り状に形成されたノズル7が備えられており、当該ノズル7から潤滑油を噴出することによって、軸受1内へ潤滑油を供給し、軸受1の焼付き等を防止可能としている。
また、8本の潤滑油供給管のうち、潤滑油供給管31〜34(供給路)のみが主軸装置の4つの軸受1と接続され、その他の潤滑油供給管35〜38は、潤滑油タンク27へ導かれ、分配器21を介して送られてきた潤滑油を潤滑油タンク27へ還元するようになっている。尚、供給ポンプ25の供給動作は、NC制御装置等の図示しない制御装置により、所定時間(たとえば、20〜480sec)毎に供給動作するよう制御されている。
制御装置から動作指令により供給ポンプ25が動作すると、1ショットあたり0.01mlの潤滑油が分配器21へ吐出される。ここで、分配器21において、全潤滑油供給管31〜38が開かれていると潤滑油は均等に8分割され、0.00125mlの潤滑油が各潤滑油供給管31〜38へ送られる。このうち、潤滑油供給管31〜34へ送られた潤滑油は、各軸受1近傍に備えられているノズル7の先端から噴出され、各軸受1内へ供給される。また、潤滑油供給管35〜38へ送られた潤滑油は、潤滑油タンク27へ還元される。
一方、開閉制御装置26により潤滑油供給管35〜38を閉じると、潤滑油は均等に4分割されて潤滑油供給管31〜34へ送られる。そして、0.0025mlの潤滑油が各ノズル7の先端から噴出され、各軸受1内へ供給されることになる。
また、供給ポンプ25から送り出される潤滑油のうち、必要でない潤滑油を再び潤滑油タンク27へ還元するため、潤滑油の消費量を最小限に抑えることができ、省エネ化を図ることができる。
さらに、分配器21に潤滑油供給管31〜38を開閉するための開閉制御装置26、26を設けているため、開状態にある潤滑油供給管への1ショットあたりの潤滑油量を調節することができる。したがって、必要に応じて各軸受1への潤滑油の供給量を微調整することができ、汎用性が高い。
次に、潤滑油供給装置の第2実施例について、図3をもとに説明する。図3は、第2実施例の潤滑油供給装置の潤滑油供給部について示した説明図である。尚、第2実施例の潤滑油供給装置も、第1実施例の潤滑油供給装置同様、4つの軸受1を有する主軸装置へ潤滑油を供給するものとする。
また、第1実施例の潤滑油供給装置同様、供給ポンプ43から送り出される潤滑油のうち、必要でない潤滑油を再び潤滑油タンク45へ還元するため、潤滑油の消費量を最小限に抑えることができ、省エネ化を図ることができる。
加えて、流量調整弁47、47・・により、供給位置毎に潤滑油供給量を容易に調整することができるため、汎用性が極めて高い。
さらにまた、上記実施形態では、所定時間毎に供給ポンプが吐出動作するように構成しているが、所定時間毎に吐出動作させるのではなく、供給位置に潤滑油供給の要否を判断するための検知手段を備え、当該検知手段から得られる検知信号にもとづいて潤滑油を供給する必要があると判断した場合(たとえば、温度センサや加速度センサ等を軸受近傍に備え、所定値以上の検出値が検知された場合)に、供給ポンプを吐出動作させるように構成してもよい。
加えて、本発明の液体供給装置は、上記実施形態に記載したような工作機械の主軸装置の軸受へ潤滑油を供給するものに限定されることはなく、生化学自動分析装置に用いられる試薬ディスペンサー/ダイリューター(この場合、試薬が供給される液体となる)等であってもよい。
Claims (2)
- 供給ポンプから吐出された液体を所定の供給位置へ供給路を介して供給する液体供給装置であって、
前記供給路を、同じ管路抵抗を有する複数の供給管のうちの少なくとも1つとするとともに、前記供給ポンプと前記複数の供給管との間に液体を分配するための分配器を介在させ、
前記分配器により、前記供給ポンプが吐出した液体を各供給管へ均等に分配し、前記供給路を介して、供給ポンプが吐出した液体より少量となる分配された液体を前記所定の供給位置へ供給する一方、
前記分配器に、各供給管の開閉操作を行う開閉手段を設け、開状態とする供給管の数を変更することにより、開状態にある各供給管へ分配される液体量を調整可能としたことを特徴とする液体供給装置。 - 供給位置へ導かれない供給管を、供給ポンプへ液体を供給する液体タンクへ連結し、当該供給管内へ分配された液体を前記液体タンクへ還元することを特徴とする請求項1に記載の液体供給装置。
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