JP4977734B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本発明は、遊技者が操作部を演出操作する際に誤って他の操作部を破損してしまうことを防止可能な遊技機を提供することを目的とする。
ここで、前記第2の構造部70は、前記第2の入力領域R2の周囲を囲むように位置する壁部73を有することを特徴とすることができる。また、前記壁部73は、前記第2の入力領域R2を平面視する場合に当該壁部73と当該第2の入力領域R2との境界部分が当該第2の入力領域R2を囲む方向Aに進むに従って当該第2の入力領域R2を狭くするように起伏する起伏部分75が形成されていることを特徴とすることができる。
さらに、前記第1のタッチパネル部10aおよび前記第2のタッチパネル部10bは、1枚のタッチパネル10で構成されていることを特徴とすることができる。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に装飾図柄により報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。なお、画像表示部114としては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
また、本実施の形態では、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例や他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
なお、遊技者による演出ボタン161および演出タッチ部162の操作を検出するための検出機構(検出構造)については、後述する。
演出タッチ部162は、タッチパネル10の入力領域R(図4参照)の一部である入力領域R2を枠部材150から露出することで構成されている。さらに説明すると、遊技者は、演出タッチ部162における入力領域R2の所定の位置に指で触れることにより、例えば画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示して選択することが可能である。また、遊技者は、演出タッチ部162を指でなぞることにより、所定の数字や記号等を入力することが可能である。
なお、本実施の形態のタッチパネル10の入力領域R2を、演出制御部300により制御される表示画面を備えて構成することも考えられる。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出タッチ部162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
次に、パチンコ遊技機100が備えるタッチパネル10の構成および機能について主に説明する。なお、以下説明するタッチパネル10としては、静電容量方式を採用した入力デバイスを用いている。
図4は、本実施の形態に係るタッチパネル10を説明する図である。同図の(a)は、タッチパネル10の構成を示すブロック図であり、(b)は、タッチパネル10の操作パネル部20の縦断面図である。
同図の(a)に示すように、タッチパネル10は、遊技者が演出用に直接操作する操作パネル部20と、操作パネル部20での遊技者による操作内容を特定するための処理を行う処理部30とを備えている。
さらに説明すると、操作パネル部20のガラス21の四隅には不図示の電極および不図示のセンサが配設され、また、導電膜23により均一な電界が形成される。そして、演出ボタン161による入力が行われると、入力領域Rにおけるガラス21の四隅から入力位置までの距離に比例した静電容量の変化が生じる。不図示のセンサは、このような静電容量を連続測定し、測定結果をタッチパネル10の処理部30に出力する。
なお、本実施の形態のタッチパネル10としては、例えば、低圧の電界を形成したパネルの表面電荷の変化を検知することで指が触れた位置を電気的に検出する静電容量方式や、互いに離間する電極の指が触れた位置が非通電状態から通電状態に変化することによりその位置を電気的に検出する抵抗膜方式等の公知技術を用いることが可能である。後者の方式による場合には、指入力のほかにペンを用いたペン入力も可能である。
〔第1の実施の形態〕
図5−1および図5−2は、第1の実施の形態に係るタッチパネル10と演出ボタン161と演出タッチ部162との関係を説明する断面図であり、図2の(b)の線V−Vでの断面図である。
図5−1は、演出タッチ部162での入力操作が行われている状態を示し、図5−2は、演出ボタン161での入力操作が行われている状態を示している。付言すると、図5−1では演出ボタン161が押されていないが、図5−2では演出ボタン161が押し下げられている。
図5−1および図5−2に示すように、タッチパネル10は、入力領域R1を遊技者が接触することが困難であると共に、入力領域R2を遊技者が接触することが可能であるように枠部材150に取り付けられている。言い換えると、遊技者が指Fで触れることができる個所は、演出ボタン161の外面H(図5−2参照)とタッチパネル10の入力領域R2(図5−1参照)である。遊技者は、タッチパネル10の入力領域R2に指Fで触れることが困難である。
なお、本実施の形態に係るタッチパネル10は、入力領域R1を有する第1のタッチパネル部10aと、入力領域R2を有する第2のタッチパネル部10bと、を含んで構成されている。すなわち、タッチパネル10は1枚からなるものであり、これにより、部品点数の削減および構造の簡素化が可能である。付言すると、第1のタッチパネル部10aを1枚のタッチパネルとし、第2のタッチパネル部10bを別の1枚のタッチパネルとして構成することも考えられる。
演出ボタン161は、操作部の一例としてのボタン部41、周面部42、端面43、縮径部44、移動側当接面45、移動側当接面46、背面47および、入力部の一例としての突出部48を備えている。
すなわち、演出ボタン161は、外部に露出して遊技者が接触する表面である操作面の一例としての外面Hを有するボタン部41と、ボタン部41の外面Hよりも枠部材150の奥側(同図の下側)に位置して円周面をなす周面部42と、ボタン部41と周面部42との間に位置する端面43と、を備えている。また、演出ボタン161は、周面部42の中間部に形成され周面部42よりも縮径している円周面を有する縮径部44と、周面部42と縮径部44との間に形成されて互いに対向する面(縮径部44の内面)である移動側当接面45,46と、を備えている。また、演出ボタン161は、周面部42よりも枠部材150の奥側(同図の下側)に位置する背面47と、背面47に形成され、タッチパネル10の方向に延びるように突出する突出部48と、を備えている。
この突出部48は、突出部48の先端で略半球形状に形成され、タッチパネル10の入力領域R1に接触するための接触面Tを有する。付言すると、突出部48は、タッチパネル10の入力領域R1への入力を行うためのものである。したがって、入力領域R1に突出部48を接触させて入力する態様のほかに、入力領域R1に突出部48を接触させずに近接して入力する態様も考えられる。
なお、演出ボタン161は、導通が得られるように構成されている導電体である。
この第1の構造部50は、保持部158により保持される第1のタッチパネル部10aの入力領域R1を演出ボタン161が覆うように演出ボタン161を保持するものである。また、第2の構造部70は、保持部158により保持される第2のタッチパネル部10bの入力領域R2を露出させる開口部を有し、入力領域R2を遊技者が触れて演出用の入力操作を可能にするものである。
収容空間51は、演出ボタン161の縮径部44よりもボタン部41側の部分を収容するものであり、枠部材150の奥側(同図の下側)にくぼんで段形状を構成する段付け部57および延在部54により形成されている。また、収容空間52は、演出ボタン161の縮径部44よりも突出部48側の部分を収容するものである。底面53は、収容空間52に位置している。
そして、枠部材150の固定側当接面55は、演出ボタン161の移動側当接面45と対向し、また、枠部材150の固定側当接面56は、演出ボタン161の移動側当接面46と対向している。図5−1に示す状態では、固定側当接面55と移動側当接面45とは、互いに距離Sだけ離間している。また、図5−2に示す状態では、固定側当接面56と移動側当接面46とは、互いに距離Sだけ離間している。
また、枠部材150の固定側当接面55は、演出ボタン161の端面43と対向している。そして、固定側当接面55と端面43との間に、圧縮コイルバネであるバネ60が介装されている。すなわち、バネ60の一端が枠部材150の固定側当接面55の側に位置し、他端が演出ボタン161の端面43の側に位置している。このバネ60は、圧縮コイルバネであり、したがって、荷重(圧縮力)を受けてたわむと、その荷重に抗してばね高さが元に戻る方向に付勢する。
このようなバネ60の付勢力によって、図5−1に示すように、枠部材150の固定側当接面56と演出ボタン161の移動側当接面46とが互いに当接する。この場合では、演出ボタン161のボタン部41は、枠部材150から突出している。また、この場合では、演出ボタン161の接触面Tは、タッチパネル10の入力領域R1と接触しておらず(非接触の状態)、離間している。
図5−1および図5−2に示すように、演出タッチ部162は、第2の構造部70を含んで構成されている。すなわち、第2の構造部70は、タッチパネル10の入力領域R2と、遊技者の指Fが枠本体150の外部から入力領域R2に接近(アクセス)するためのアクセス空間71と、枠部材150の周縁部72からタッチパネル10へと向かって延びる壁部73と、壁部73の奥側に位置し、入力領域R2を露出させる開口部を形成する端部74と、を備えている。
アクセス空間71は、枠部材150の外面Gよりも枠部材150の奥側(同図の下側)に位置している。壁部73は、アクセス空間71を画成するためのものであり、周縁部72から端部74に行くに従ってアクセス空間71が狭くなるように傾斜して形成されている。壁部73は、入力領域R2の周囲を囲むように形成されている。
端部74は、入力領域R2に達するように延び、したがって、入力領域R2の範囲を区画する。すなわち、演出タッチ部162において、端部74は、遊技者が入力領域R2に接触することが可能であるようにし、また、入力領域R1を遊技者が接触することが困難であるようにしている。なお、入力領域R2に近接する端部74は、非導通部となるように構成されている。
本実施の形態では、演出ボタン161と演出タッチ部162とを並べて設ける並設配置を採用している。そして、枠部材150は、部分的に板厚が異なるように形成されている。
さらに説明すると、枠部材150は、演出ボタン161のための構成である第1の構造部(演出ボタン用構成部分)50と、演出タッチ部162のための構成である第2の構造部(演出タッチ部用構成部分)70と、を併有する。そして、枠部材150では、第1の構造部50の厚みと第2の構造部70の厚みとを互いに異ならしめている。すなわち、第1の構造部50の厚みをより厚くし、第2の構造部70の厚みをより薄くしている。
なお、本実施の形態では、保持部158では板厚t3である。そして、保持部158の板厚t3を、第2の構造部70における壁部73の板厚t2と略同一とすることが考えられ(t3=t2)、また、第1の構造50における段付け部57および延在部54の板厚t1と略同一とすることも考えられる(t3=t1)。
その一方で、演出タッチ部162に対しては、そのような力を込めて入力操作が行われることは一般的には考えにくい。
また、演出ボタン161の使用頻度の方が、演出タッチ部162よりも高いのが一般的であるとも考えられる。
このような事情に鑑みると、演出ボタン用構成部分については、強度を高めるために板厚t1を厚くし、演出タッチ部用構成部分については、強度を高める必要がないために板厚t2を板厚t1よりも薄くしている。
また、演出タッチ部162は、演出ボタン161とハンドル151との間に位置しているので(図1参照)、遊技者が右手で演出ボタン161を操作する際には、右手は演出タッチ部162から離れる方向に動きがちになる。このため、演出ボタン161を叩いた遊技者の右手があやまって演出タッチ部162を叩いてしまうことが効果的に防止される。
また、入力領域R2は壁部73で囲まれているので、遊技者が遊技盤110の遊技領域111や画像表示部114(図1参照)を見ながら(入力領域R2を見ないで)入力領域R2への入力操作を行おうとする際に、壁部73がガイド的な役割を担う。付言すると、図1に示す演出タッチ部162の位置よりもハンドル151から離れる方向(同図の左方向)に配置した場合には、演出タッチ部162の第2の構成部70が、入力領域R2への入力操作を行わないときの遊技者の左手の置き場所(ハンドレスト)としての機能を果たすことも期待できる。
さらに説明すると、本実施の形態での演出ボタン161としては、安価な成形品を用いることができ、その取り付け作業は比較的容易である。その一方で、タッチパネル10は高価な電気部品であり、その取り付け作業は結線等もあり、困難である。
遊技者による繰り返しの操作や想定を超えた入力によって演出ボタン161は破損し易いものの、このような構成によって、タッチパネル10が破損してしまう可能性を低くすることが可能である。
図6−1および図6−2は、第2の実施の形態に係るタッチパネル10と演出ボタン161と演出タッチ部162との関係を説明する断面図である。なお、図6−1は、図5−1に対応するものであり、図6−2は、図5−2に対応するものである。また、本実施の形態の構成は、第1の実施の形態(図5−1および図5−2参照)の構成と共通する部分を有することから、共通する部分には、同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
図6−1に示すように、本実施の形態に係る演出ボタン161は、ボタン部41とは反対側の部位である背面47に、くぼませて形成した凹形状の凹部49を備えている。なお、この演出ボタン161は、第1の実施の形態の場合と異なり、突出部48(図5−1または図5−2参照)を備えていない。
このため、接触部材80は、演出ボタン161に対して変位可能である。すなわち、接触部材80は、荷重を受けるとバネ90が縮んで演出ボタン161から突出する突出量が少なくなる。そして、接触部材80は、荷重が作用しなくなるとバネ90の付勢力により元の突出量に戻る。
なお、接触部材80およびバネ90は、導通が得られるように構成されている導電体である。
また、図6−2に示す状態では、枠部材150の固定側当接面56と演出ボタン161の移動側当接面46とは、互いに距離S1だけ離間している。
ここで、接触部材80の接触面Tとタッチパネル10の入力領域R1との距離S2は、距離S1よりも小さい。したがって、接触部材80は、接触面Tがタッチパネル10の入力領域R1に接した後には、距離δ(δ=S1−S2)だけ演出ボタン161の凹部49に入っていく。
このようにして、接触部材80の接触面Tがタッチパネル10の入力領域R1により確実に接触させることが可能になると共に、接触部材80が接触することによるタッチパネル10の入力領域R1の破損を防止することが可能になる。
図7は、第3の実施の形態に係る演出タッチ部162を説明する図である。同図の(a)は、その平面図であり、(b)は(a)の線VIIb−VIIbによる断面図である。なお、本実施の形態の構成は、第1の実施の形態(図5−1および図5−2参照)の構成と共通する部分を有することから、共通する部分には、同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
図7の(a)に示すように、本実施の形態では、演出タッチ部162の壁部73に、入力領域R2を囲む方向Aに関して起伏する起伏部分75が形成されている。この起伏部分75は、略矩形形状である入力領域R2の4辺の各々において、略中央位置に設けられている。
さらに説明すると、起伏部分75における壁部73の幅寸法w2(同図の(b)参照)は、起伏部分75以外の壁部73の幅寸法w1よりも大きい(w2>w1)。すなわち、起伏部分75は、入力領域R2の面積を減少させる方向に形成されている。
本実施の形態では、演出タッチ部162の壁部73を起伏させているので、遊技者は、入力領域R2を見ないで入力領域R2に指で入力操作するブラインドタッチを容易に行うことができる。
また、本実施の形態では、入力領域R2の4辺の各々に一つずつ起伏部分75を設けているが、1つの辺に複数の起伏部分75を設けて構成することも考えられ、また、いずれかの辺に起伏部分75を設けないように構成することも考えられる。
また、本実施の形態では、起伏部分75での幅寸法w2が、起伏部分75以外での幅寸法w1よりも大きくなるように構成しているが(w2>w1)、幅寸法w2が幅寸法w1よりも小さくなるように構成することも考えられる(w2<w1)。
Claims (4)
- 遊技球による遊技の進行を制御する遊技制御部と、当該遊技制御部による制御に応じて当該遊技に伴う演出を制御する演出制御部と、を備える遊技機であって、
接触により位置入力が可能な第1の入力領域を有し、当該第1の入力領域への入力内容を信号として前記演出制御部に出力する第1のタッチパネル部と、
接触により位置入力が可能な第2の入力領域を有し、当該第2の入力領域への入力内容を信号として前記演出制御部に出力する第2のタッチパネル部と、
操作面を有し、前記第1のタッチパネル部の前記第1の入力領域に対する演出用の入力操作が行われる際に遊技者により当該操作面が操作される操作入力部と、
前記第1のタッチパネル部を保持し、当該第1のタッチパネル部の前記第1の入力領域を前記操作入力部が覆うように当該操作入力部を保持するための第1の構造部と、
前記第2のタッチパネル部の前記第2の入力領域を遊技者が触れて演出用の入力操作を可能にすると共に、当該第2の入力領域が前記操作入力部の前記操作面よりも遊技者に対して遠くに位置するように当該第2のタッチパネル部を保持するための第2の構造部と、
を備え、
前記第2のタッチパネル部は、前記操作入力部と遊技球を発射させる際に遊技者が操作する発射操作部との間に位置し、
前記操作入力部は、前記遊技機の正面視で当該遊技機の幅方向中央の位置に対し前記発射操作部と同じ側に設けられることを特徴とする遊技機。 - 前記第2の構造部は、前記第2の入力領域の周囲を囲むように位置する壁部を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記壁部は、前記第2の入力領域を平面視する場合に当該壁部と当該第2の入力領域との境界部分が当該第2の入力領域を囲む方向に進むに従って当該第2の入力領域を狭くするように起伏する起伏部分が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記第1のタッチパネル部および前記第2のタッチパネル部は、1枚のタッチパネルで構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
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