JP4966696B2 - スキャナ装置 - Google Patents

Description

この発明は、ネットワークに接続して複数の人が共有して使用するネットワークスキャナのようにスキャナ装置にディスプレイ画面やキーボードなどの入出力装置を備えたスキャナ装置に関し、ユーザーの利便性を向上するため、大型のディスプレイ画面とフルサイズのキーボードを備え、なおかつ装置の設置面積を小さくすることを実現する技術に関するものである。

近年、ＬＡＮなどのネットワークがオフィスなどにおいても急速に普及してきており、プリンタなどの装置においては、ネットワークに接続された１台の装置を、複数の人が共有して使用することが多くなっている。

スキャナ装置においても、１台のスキャナ装置をネットワークに接続し複数の人が共有して使用するネットワークスキャナが登場してきている。

このようなネットワークスキャナにおいては、スキャナ装置で読み取った画像データを、ネットワークに接続された指定のパソコンに送信する機能を備えており、このようなパソコンへの送信においては、送信先のパソコンを指定したり、セキュリティ上の必要性からパスワードなどを入力したりする必要があり、キーボードなどの入力装置や、ディスプレイ画面などの出力装置を設けることが必要である。

ネットワークスキャナの中でも、ＡＤＦ（Ａｕｔｏ Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｆｅｅｄｅｒ）式のスキャナは、複数枚の原稿用紙をＡＤＦにセットしておけば、連続して自動的に用紙を給紙し、複数枚の原稿を連続して読み取ることができ、大量の原稿を画像データに変換するには非常に便利なものである。

従来のＡＤＦ式のネットワークスキャナでは、装置の設置面積をあまり大きなものとすると、スキャナ装置の設置場所の自由度が低くなり、ユーザーにとって不便となるので、極力装置の設置面積を小さくするために、キーボードを小型のテンキーやタッチパネル方式とし、ディスプレイ画面も小型のものが使用されている。（非特許文献１を参照。）

しかし、このような装置の設置面積を小さくするための入出力装置の小型化は、ユーザーがスキャナ装置を使用する場合の利便性を損なうという問題があった。

http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/business/products/network/scanStation100.shtml

前記のごとく、従来の技術では次のような問題点がある。

近年のＬＡＮなどのネットワークの普及に伴い、スキャナ装置においても、１台のネットワークに接続されたスキャナ装置を複数の人で共有するようなネットワークスキャナが登場してきている。

このようなネットワークスキャナにおいては、読み取った画像データをネットワークに接続された指定のパソコンに送信するような機能をもっており、この機能を使用するために、送信先のパソコンを指定したり、セキュリティ上の問題からパスワードを入力したりする必要があり、キーボードやディスプレイ画面などの入出力装置を備えることが必要となっている。

しかし、従来のネットワークスキャナ、特にＡＤＦ式のスキャナにおいては、スキャナ装置の設置場所の自由度を確保するために、キーボードやディスプレイ画面などの入出力装置を小型のものを使用するようにしており、設置面積は小さくできるが、その反面、ユーザーが画像データの送信先を指定したり、セキュリティ上の問題からパスワードを入力したりするような場合に、利便性が損なわれているという問題があった。

この発明の課題は、ネットワークに接続して複数の人がスキャナ装置を共有して使用するためにキーボードやディスプレイ画面を備えたＡＤＦ式のスキャナ装置において、スキャナ装置の設置面積を小さくしながら、キーボードやディスプレイ画面を大型のものを使用できるようにし、ユーザーの利便性を損なわないＡＤＦ式のスキャナ装置を提供することにある。

また、スキャナ装置の設置面積を小さくしても、原稿のスキャン中にジャムなどの異常が発生した場合に、容易にジャムなどの異常を解除することができ、ユーザーの利便性を向上させたＡＤＦ式のスキャナ装置を提供することにある。

前記の問題点を解決するために、この発明では次に示す手段を取った。

キーボードやディスプレイ画面をＡＤＦ式のスキャナ装置本体の上方に配置した構成とすることで、キーボードやディスプレイ画面を配置する空間を大きく取れるようにし、フルサイズのキーボードや大画面のディスプレイ画面を使用できるようにする。

このように、キーボードやディスプレイ画面をＡＤＦ式のスキャナ装置本体の上方に配置した場合、ディスプレイ画面によってスキャナ装置の用紙給装部でジャムなどの異常が発生した場合、異常状態の解除のためにスキャナ装置のＡＤＦカバーを開く必要があるが、ディスプレイ画面がスキャナ装置のＡＤＦカバーの開閉の邪魔となる。

そこで、ディスプレイ画面とスキャナ装置のＡＤＦカバーの開閉を連動するようなＡＤＦカバー開閉機構を備えるように構成する。

また、クレジットカードや名刺などのサイズの小さい原稿を読み取る場合に、スキャナ装置の用紙排紙部に排出された原稿を、上方に配置したキーボードが邪魔となり、読み取った後の原稿を取り出せない場合がある。

そこで、スキャナ装置の用紙排出部の上方に配置したキーボードに、用紙排紙部の上方を開いた空間とするためのキーボード跳ね上げ機構を備えるように構成する。

この発明により、以下に示すような効果が期待できる。

ネットワークに接続されたスキャナ装置を、複数の人が共有して使用することができるネットワークスキャナにおいて、読み込んだ画像データの送信先を指定したり、セキュリティ上の問題からパスワード入力をしたりする場合にキーボードやディスプレイ画面が必要となる。

キーボードやディスプレイ画面といった入出力装置をＡＤＦ式のスキャナ装置に備える場合、従来のＡＤＦ式のスキャナ装置では、スキャナ装置の設置場所の自由度を高めるために設置面積をなるべく小さくなるように、キーボードであればテンキーやタッチパネルを使用したり、ディスプレイ画面であれば小画面のものを使用したりしていたが、このようなスキャナ装置では、ユーザーの使用時の利便性が損なわれるものとなっていた。

本発明をＡＤＦ式のネットワークスキャナに適用すれば、キーボードにフルサイズの大型キーボードを使用することができ、ディスプレイ画面も大画面のものを使用することができ、設置面積を小さくしながらユーザーの利便性の高いＡＤＦ式のスキャナ装置を提供することができるようになる。

この発明は、次に示す実施の形態を取った。

キーボードやディスプレイ画面をＡＤＦ式のスキャナ装置本体の上方に配置した構成とする。

これにより、キーボードやディスプレイ画面を配置する空間を大きく取れるようになるため、キーボードをフルサイズの大型キーボードを使用し、ディスプレイ画面も大型のディスプレイ画面を使用することができるようになり、ユーザーの利便性を向上させながら、スキャナ装置の設置面積を小さく抑えることができるようになる。

ディスプレイ画面には、スキャナ装置のＡＤＦカバーと連動して開閉することができる、ＡＤＦカバー開閉機構を備えるように構成する。

これにより、大画面のディスプレイ画面によりスキャナ装置の用紙給紙部を隠すような構成となっても、ジャムなどの異常状態が発生した場合に、ディスプレイ画面を開閉する動作により、これと連動してスキャナ装置のＡＤＦカバーが連動して開閉するようにすることができ、ジャムなどの異常状態の解除のような、装置本体内の保守作業についても、ディスプレイ画面の開閉というワンアクションで容易に行うことができ、ユーザーの操作性を損なうことがないようにできる。

キーボードには、キーボードを上方に跳ね上げるキーボード跳ね上げ機構を備えるように構成する。

これにより、キーボードがフルサイズの大型キーボードであり、ＡＤＦ式のスキャナ装置の用紙排紙部の上方を隠すような構成となっても、キーボードを跳ね上げて、用紙排紙部の上方の空間を空けることにより、名刺などのサイズの小さい原稿を読み取った場合でも、用紙排紙部に排出されたサイズの小さい原稿を容易に取り出すことができるようになる。

この発明による代表的な実施例を図によって説明する。なお、以下において、同じ箇所は同一の符号を付してあり、詳細な説明を省略することがある。

図１は本発明の実施例を示す。

本発明のスキャナ装置は、ネットワークに接続して１台のスキャナ装置を複数の人が共有して使用することができるＡＤＦ式のネットワークスキャナに適用できる。

図１に示すように、スキャナ装置には、スキャナ装置本体１の上方にディスプレイ画面２やキーボード３が配置されている。

このように、スキャナ装置本体１の上方にディスプレイ画面２やキーボード３を配置することで、スキャナ装置本体１の設置面積を大きくすることなく、大画面のディスプレイ画面２や大型のキーボード３を備えることができ、ユーザーの利便性の確保を図れるようにしている。

しかし、図１に示すように、ディスプレイ画面２がスキャナ装置本体１の用紙給紙部１ａの上方に配置された状態となるので、用紙給紙時にジャムなどの異常が発生し、スキャナ装置のＡＤＦカバー４を開かなければならないような場合には、図２に示すように、ディスプレイ画面２がＡＤＦカバー４の開閉の邪魔となる。

そこで、図３に示すように、スキャナ装置のディスプレイ画面２には、ディスプレイ画面２の背面に固定されるガイドレール５ｂと、ガイドレール５ｂ中を摺動自在に連結されたＡＤＦカバー固定具５ａとで構成されたＡＤＦカバー開閉機構５を備えるようにしている。

これにより、図４の（ａ）に示すように、スキャナ装置のディスプレイ画面２を矢印の方向に引き起こすようにユーザーが引くことにより、図４の（ｂ）に示すように、ディスプレイ画面２の背面とＡＤＦカバー４とを連結しているＡＤＦカバー開閉機構５により、ガイドレール５ｂ中を、ＡＤＦカバー固定具５ａが移動しながらＡＤＦカバー４がディスプレイ画面２と連動して引き上げられ、ディスプレイ画面２を引き起こすように手前に引くだけで、同時にＡＤＦカバー４が開いていき、図５に示すように、ディスプレイ画面２と連動してＡＤＦカバー４を完全に開いた状態にすることができるようにしている。

このＡＤＦカバー開閉機構５により、ディスプレイ画面２を引き起こしたり、倒したりすることで、同時にＡＤＦカバー４も連動して開閉することができるので、用紙給紙時にジャムなどの異常が発生した場合でも、ディスプレイ画面２を開閉するというワンアクションで容易にスキャナ装置のＡＤＦカバー４も同時に開閉し、異常状態の解除などのスキャナ装置内部の保守作業を行うことができるようにしている。

また、図１に示すように、フルサイズのキーボード３が、スキャナ装置の用紙排紙部１ｂの上方に配置された状態となるので、クレジットカードや名刺などのサイズの小さい原稿を読み取った場合に、用紙排紙部１ｂに原稿が排出されても、キーボード３の下になり、原稿を取り出しにくい場合がある。

そこで、図６および図７に示すように、キーボード３の後端側に回転支点となるスキャナ装置本体１との結合部を設けることで、キーボード３の手前側を上方に跳ね上げるキーボード跳ね上げ機構６を備えるようにしている。

これにより、クレジットカードや名刺などのサイズの小さい原稿を読み取り、用紙排紙部１ｂに原稿が排出されキーボード３の下に隠れてしまうような場合でも、キーボード３を跳ね上げることで、容易に排出された原稿を取り出すことができるようにしている。

なお、本発明はネットワークスキャナを例にして説明してきたが、ディスプレイ画面やキーボードを備えるスキャナ装置であれば、ネットワークスキャナに限定するものではなく、広く適用することができる。

本発明の実施例である。 ディスプレイ画面がＡＤＦカバーの上方に配置された構成の説明図である。 ＡＤＦカバー開閉機構の構成図である。 ＡＤＦカバー開閉機構の動作説明図１である。 ＡＤＦカバー開閉機構の動作説明図２である。 キーボード跳ね上げ機構の説明図１である。 キーボード跳ね上げ機構の説明図２である。

符号の説明

１：スキャナ装置本体
１ａ：用紙給紙部
１ｂ：用紙排紙部
２：ディスプレイ画面
３：キーボード
４：ＡＤＦカバー
５：ＡＤＦカバー開閉機構
５ａ：ＡＤＦカバー固定具
５ｂ：ガイドレール
６：キーボード跳ね上げ機構

Claims (1)

1. キーボード及びディスプレイ画面を備えたＡＤＦ式のスキャナ装置において、
   スキャナ装置本体の上方に、ディスプレイ画面及びキーボードを別個に配置し、
   前記ディスプレイ画面には、ディスプレイ画面とスキャナ装置のＡＤＦカバーを連動して開閉するＡＤＦカバー開閉機構を備え、
   前記キーボードには、前記ディスプレイ画面に連動することなく、キーボードを単独でキーボード前部を上方に跳ね上げることができるキーボード跳ね上げ機構を備えた、
   ことを特徴とするＡＤＦ式のスキャナ装置。
   

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