JP4963388B2 - 生体認証装置及び操作案内通知方法 - Google Patents
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A.第1の実施例:
B.第2の実施例:
C.第3の実施例:
D.第4の実施例:
E.第5の実施例:
F.変形例:
A1.装置構成:
図1は、本発明の一実施例としての生体認証装置を適用したATMの外観を示す説明図である。このATM100は、タッチパネル120と、生体情報取得部130と、カメラCA1と、カメラCA2と、スピーカSPと、を備えている。タッチパネル120は、メニュー画面や各種操作案内を表示したり、ユーザによるタッチ入力を受け付ける。生体情報取得部130は、CCD(Charge Coupled Devices)カメラ(図示省略)を備えており、生体情報取得部130上に置かれた手(指)を撮影し、得られた画像から生体情報として指の静脈パターンを抽出する。カメラCA1,CA2は、CCDカメラであり、静止画像を取得することができる。
図4は、ATM100において実行される本人認証処理の手順を示すフローチャートである。利用者が、現金の払い戻しを行うために、タッチパネル120において払い戻しのメニューを選択してキャッシュカードをATM100に挿入すると、生体情報取得部130に手を置く旨の操作案内がタッチパネル120に表示されると共に、ATM100において本人認証処理が実行される。なお、以下において、利用者は前述のユーザAであるものとする。
図7は、第2の実施例における本人認証処理の手順を示すフローチャートである。図7は、図4にステップS328を追加すると共に、ステップS340を削除したものであり、その他は図4の手順と同じである。第1の実施例では、ステップS325において本人認証が失敗であると判定した場合には、必ずステップS330以降の処理を実行して手の位置ずれの有無の判定や操作案内の表示等を実行していた。これに対して、第2の実施例では、本人認証が失敗した場合であって、かつ、ステップS310で取得した静脈パターンとステップS315で取得した登録静脈パターンとの一致率が所定値以上である場合にのみ、手の位置ずれの有無の判定や操作案内の表示等を実行する。
図8は、第3の実施例における本人認証処理の手順を示すフローチャートである。図8は、図4のステップS310を変更してステップS312を追加すると共に、ステップS325を削除した上で、ステップS315〜S320の処理と、ステップS330〜S345の処理と、の実行順序を変更するものであり、その他は図4の手順と同じである。第1の実施例では、本人認証を実行して、その後に手の位置ずれを判定していたが、第3の実施例では、先に手の位置ずれを判定し、その後に本人認証を実行するように構成されている。
図9は、第4の実施例における本人認証処理の手順を示すフローチャートである。図9は、図8にステップS311を追加するものであり、その他は図8の手順と同じである。第3の実施例では、手の位置ずれがある場合にのみ、ステップS345において操作案内を表示及び音声出力していた。これに対して、第4の実施例では、手の位置ずれがない場合にも、ステップS311において、操作案内をタッチパネル120に表示すると共に、操作案内音声をスピーカSPから出力するように構成されている。
図11は、第5の実施例においてタッチパネル120に表示される操作案内画面を示す説明図である。第1の実施例では、ステップS345でタッチパネル120に表示される操作案内は、図6に示すように、認証操作の補正を文字列で具体的に指示していた。これに対して、第5の実施例では、文字列に代えて画像で補正を指示するように構成されている。具体的には、操作案内画像W3には、手を再度置くように促す操作案内と併せて、登録操作画像F1及び認証時操作画像f1を重ね合わせた画像F11と、登録操作画像F2及び認証時操作画像f2を重ね合わせた画像F21と、が表示されている。画像F11では、登録操作画像F1の手が実線で表され、また、認証時操作画像f1の手が破線で表されていると共に、正しい位置となるように手を移動させる方向が矢印で表されている。同様に画像F21においても、登録操作画像F2の手(実線)と、認証時操作画像f2の手(破線)と、手を移動させる方向(矢印)と、が表されている。以上のような構成とすることで、第1の実施例と同様に、手の配置位置のずれを解消するように具体的に手を移動させる方向が利用者に示されるので、利用者は再度手を置く際に、正しい位置に手を置くことができる。
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上述した各実施例では、手の位置がずれている場合に表示等される操作案内は、具体的に認証操作の補正を指示するものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも正しい認証操作でない旨を通知する操作案内とすることもできる。例えば、「手の位置がずれています。正しい位置に手を置いてください。」と通知する操作案内とすることもできる。このような構成であっても、ユーザに対して正しい認証操作を促すことができ、認証操作の不具合に起因する認証判定の成功率の低下を抑制することができる。また、このような構成とすることで、手の位置がずれているか否かのみを検出すればよいので、位置ずれの具体的な方向は検出せずに済み、ステップS335における操作画像の比較処理を高速に行うことができる。
上述した各実施例では、登録操作画像は、各利用者について認証操作を模擬的に行った際に撮影して得られた画像であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、正しい認証操作を行う際の手の位置を確認可能な任意の画像を用いることができる。例えば、或る人物に正しい認証操作を模擬的に行わせて、その際に手を撮影して得られた画像を基準操作画像とする。そして、この基準操作画像を、全ての利用者について認証時操作画像と比較する際に用いるようにすることもできる。このような構成とすることで、各ユーザについて操作画像を予め取得して登録する作業を省略することができる。
上述した各実施例において、登録操作画像の保管場所は、ホストコンピュータ200の操作画像データベース202であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、ATM100からアクセス可能な任意の保管場所に保管する構成であってもよい。例えば、ATM100が備えるハードディスク等の記憶媒体(図示省略)に登録操作画像を保管する構成であってもよい。また、例えば、キャッシュカードが、CPUやメモリから成るICチップを備えており、かかるICチップ内のメモリに登録操作画像を保管する構成であってもよい。このような構成であっても、主制御部110は、登録操作画像を取得することができ、登録操作画像と認証時操作画像とを比較することができる。
上述した各実施例では、認証操作時の手を撮影するカメラは、上方カメラCA1及び側方カメラCA2の2台であったが、本発明は2台に限定されるものではなく、任意の台数のカメラを用いる構成とすることができる。また、認証操作時の手を撮影するカメラの設置位置は、図1に示すように、生体情報取得部130からみて上側及び左側に限定されるものではなく、下側や右側に設置する構成とすることもできる。
上述した各実施例では、本人認証で用いる生体情報は指の静脈パターンであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、身体の特定部位から取得可能な任意の生体情報を、用いる構成とすることができる。例えば、指紋や、手のひらの静脈パターンや、虹彩の皺のパターン等を生体情報として用いる構成とすることができる。指紋や手のひらの静脈パターンを生体情報として用いる構成では、上述した各実施例と同様に、手の位置ずれに応じた操作案内を表示等するようにすればよい。また、虹彩の皺のパターンを生体情報として用いる構成では、生体情報取得部にかざす目が正しい位置からずれている場合に、その目の位置ずれに応じた操作案内を表示等するようにすればよい。
上述した各実施例では、生体認証装置を適用した装置はATMであったが、本発明はATMに限定されるものではなく、本人認証を要する任意の装置に適用することもできる。例えば、ドアの横の壁面等に設置された入退室管理を行うための認証専用機に、本発明の生体認証装置を適用することもできる。
上述した各実施例では、操作案内をタッチパネル120に表示すると共に、操作案内音声をスピーカSPから出力していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、操作案内の表示と、操作案内の音声出力と、のうち、少なくともいずれか一方を実行する構成とすることができる。また、ATM100が印刷装置を備える構成であれば、操作案内を表示や音声出力するのに代えて、または、操作案内を表示や音声出力するのと併せて、操作案内をプリントアウトして利用者に通知するような構成とすることもできる。
上述した第4の実施例では、ステップS345において、手の位置ずれに応じた具体的な手の移動方向を操作案内において指示していたが、具体的な移動方向に代えて、単に手を移動すべきことを操作案内において示すような構成とすることもできる。このような構成では、利用者は、手の位置ずれがなくなってステップS311で正しい位置に手が置かれた旨の操作案内(図10)が表示されるまで、「手を移動してください」との旨の操作案内を通知されることとなる。従って、利用者は、正しい位置となるまで手を様々な方向に移動させてみることとなり、正しい配置位置を経験的に学習することができる。
上述した各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
105…回線接続部
110…主制御部
120…タッチパネル
121…タッチパネル制御部
122…音声制御部
124…入出金機構部
128…撮影制御部
130…生体情報取得部
132…本人認証部
150…ネットワーク
200…ホストコンピュータ
201…静脈パターンデータベース
202…操作画像データベース
335…ステップ
126…カード/通帳処理機構部
F1,F2…登録操作画像
f1,f2…認証時操作画像
W1…操作案内画像
W2…操作案内画像
SP…スピーカ
CA1…上方カメラ
CA2…側方カメラ
Claims (8)
- 利用者の所定部位における生体的特徴を表す生体情報に基づいて、本人認証を行う生体認証装置であって、
前記生体情報を利用者の前記所定部位から取得する生体情報取得部と、
少なくとも前記所定部位を撮影する撮影部と、
前記生体情報に基づいて前記本人認証を行う本人認証部と、
前記利用者に操作案内を通知する案内通知部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記生体情報取得部が前記生体情報を取得しようとする際に、前記撮影部を制御して、前記所定部位を撮影して認証時操作画像を取得すると共に、前記認証時操作画像と、予め登録されている登録操作画像と、を比較して、その比較結果に基づいて、前記認証時操作画像を取得した際の前記所定部位の配置位置が、正しい位置からずれているか否かを判定し、前記配置位置が正しい位置からずれていると判定した場合に、その位置ずれに応じた操作案内を、前記案内通知部を制御して前記利用者に通知し、
前記操作案内は、前記配置位置が正しい位置となるように前記所定部位を移動すべき移動方向を指定する内容を含み、
前記移動方向は3次元的な方向である、
生体認証装置。 - 請求項1に記載の生体認証装置において、
前記操作案内は、前記認証時操作画像と前記登録操作画像とを重ね合わせた合成画像上において前記移動方向を指定する内容を含む、
生体認証装置。 - 請求項1または請求項2に記載の生体認証装置において、
前記制御部は、前記配置位置が正しい位置となるまで、前記所定部位を移動すべきことを示す操作案内を、前記案内通知部を制御して継続的に前記利用者に通知し、前記配置位置が正しい位置となった場合には、前記配置位置が正しい位置であることを示す操作案内を、前記案内通知部を制御して前記利用者に通知する、
生体認証装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の生体認証装置において、
前記制御部は、前記本人認証の結果が認証失敗である場合に、前記案内通知部を制御して操作案内を通知する、
生体認証装置。 - 請求項4に記載の生体認証装置において、
前記本人認証の結果が認証失敗である場合とは、前記生体情報取得部が前記生体情報を取得できなかった場合が含まれる、
生体認証装置。 - 請求項4または請求項5に記載の生体認証装置において、
前記制御部は、前記本人認証において、前記取得生体情報と前記登録生体情報との一致率が所定値以上である場合には、前記認証時操作画像と前記登録操作画像とを比較し、前記一致率が前記所定値よりも低い場合には、前記認証時操作画像と前記登録操作画像との比較を行わない、
生体認証装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の生体認証装置において、
前記撮影部は、前記認証時操作画像を取得する際に、複数の方向から前記所定部位を撮影する、
生体認証装置。 - 利用者の所定部位における生体的特徴を表す生体情報に基づいて、本人認証を行う生体認証装置において、利用者に操作案内を通知するための操作案内通知方法であって、
(a)利用者の前記所定部位から前記生体情報を取得する工程と、
(b)前記生体情報を取得しようとする際に、前記所定部位を撮影して認証時操作画像を取得する工程と、
(c)前記認証時操作画像と、予め登録されている登録操作画像と、を比較して、その比較結果に基づいて、前記認証時操作画像を取得した際の前記所定部位の配置位置が、正しい位置からずれているか否かを判定し、前記配置位置が正しい位置からずれていると判定した場合に、その位置ずれに応じた前記操作案内を前記利用者に通知する工程と、
を備え、
前記操作案内は、前記配置位置が正しい位置となるように前記所定部位を移動すべき移動方向を指定する内容を含み、
前記移動方向は3次元的な方向である、
操作案内通知方法。
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