JP4951838B2 - 強化用板ガラス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、強化用板ガラスに係り、特にガラスの表面圧縮応力値(MPa)を板厚さ(mm)により除した商で表される熱強化係数(=[表面圧縮応力]/[厚さ])が特定範囲にある強化用板ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラスの破壊は特殊な場合を除き表面から始まり、外力によってガラス表面に現れる引張応力がガラスの引張強度を超えることで生じる。ガラスの引張応力に対する耐久性は、ガラス表面に存在するグリフィス傷(Griffith flaw)と呼ばれる微小傷によって大きく影響される。従って、ガラスの強度を高めるには、ガラス表面に圧縮応力層を設けることで外力による引張応力を緩和し、亀裂の進展を妨げることが効果的である。ガラス表面の圧縮応力層は、化学強化法と物理強化法により形成される。
【0003】
この物理強化法によれば、高温のガラスが急冷され、常温になった状態でガラスの厚味方向に残留応力を発生させ、表面に圧縮応力層が形成される。物理強化法として最も広く実用化されているのは、空気によって冷却する風冷強化法である。風冷強化法によれば、ガラスが軟化点付近の温度まで加熱され、而る後ガラスの表面が加圧した空気流によって急冷され、ガラス表面に圧縮応力層が形成され、内部に引張応力層が形成される。
【0004】
風冷強化法により生じるガラス板の表面残留応力は、冷却中の表面と内部の温度差に依存することが知られている。最も簡単な近似として高温状態のガラスの急冷を考える場合、ガラスからの放熱量Qを一定と仮定すると、ガラス表面と内部の最大温度差(Δθ)maxは
(Δθ)max=tQ/8k
[t:ガラス厚さ(m),Q:放熱量(J/m2・h),k:熱伝導率(J/m・h・℃)]
と近似される。歪緩和の時間が十分小さく、かつ冷却段階で温度勾配の変化が生じないと仮定すれば、室温でのガラス表面の圧縮応力Fは数1のようになる。
【0005】
【数1】
【0006】
熱伝導率、線膨張率、ヤング率、ポアソン比の各パラメータは、ガラスの組成によって決まる値である。ここで、ガラス板の圧縮応力値が、ガラス厚さに対して近似的には比例関係にあることから、これを板厚で除してやることで、ガラスの持つ物性自体で決まる圧縮応力の大きさ、すなわち、ガラス組成の圧縮応力値に対する寄与が求まる。ここでは、この値を熱強化係数と呼ぶことにする。熱強化係数の大きい方が、より強化の入りやすい組成を持つガラスであることを示している。
【0007】
従来、自動車用窓に用いられているフロート板ガラスの厚さは、主に3.5〜4.8mmであった。近年、自動車の軽量化による燃費向上のため、窓ガラスにも薄板化の要請が強い。面積が同じなら板厚が薄くなるほどガラス板の熱容量は小さくなり、強化が入りにくくなるため、これを補うため幾つかの強化ガラスが提案されてきた。
【0008】
特公平6−53592号公報に記載された強化ガラスの製造方法は、重量%表示で実質的に、
SiO2:63〜75、
Al2O3:1.5〜7、
TiO2:0〜6、
Al2O3+TiO2:3〜7、
CaO:5〜15、
MgO:0〜10、
CaO+MgO:6〜20、
Na2O:8〜18、
K2O:0〜5、
Na2O+K2O:10〜20
からなり、該ガラスの液相温度が1150℃以下である強化ガラスの製造方法である。
【0009】
特公平4−60059号公報に開示された易強化ガラス組成物は、重量%で表示して、
SiO2:68.0〜71.0、
Al2O3:1.6〜3.0、
CaO:8.5〜11.0、
MgO:2.0〜4.0、
Na2O:12.5〜16.0、
K2O:0.9〜3.0、
これらの成分の総和が97%以上であって、かつ
SiO2+Al2O3:70.0〜73.0、
CaO+MgO:12.0〜15.0、
Na2O+K2O:13.5〜17.0
の組成成分範囲からなり、しかも109ポイズになる粘性温度が650〜685℃ならびに1012ポイズになる粘性温度が555〜585℃であり、かつ両者の温度差が96〜103℃になることを特徴とする易強化ガラス組成物である。
【0010】
前記特公平6−53592号公報に記載された強化ガラスの製造方法では、Al2O3添加量が多く、またAl2O3+TiO2量で見れば3%以上必要とする。クリアなガラスを得るためにはTiO2の添加を避け多量のAl2O3を添加する必要があり、非常に溶解しにくい組成となるという不具合があった。また、実施例中では3mm厚さのガラスの強化例が示されているが、強化条件を向上させているにも関わらず、表面圧縮応力値で見れば不十分であった。
【0011】
また前記特公平4−60059号公報に開示された平板ガラス組成物は、粘性温度を調節することで易強化ガラスを得るものだが、109ポイズと1012ポイズの温度差として許容される範囲は僅かに7℃と非常に狭く、従って許容される組成範囲が非常に狭いため、生産が困難になると言う不具合があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、6mm以下、より好ましくは3.1mm以下の実厚さを有するガラス板で、実質的な強化プロセスの能力増強を要することなく、充分な表面圧縮応力値を持つ薄板強化ガラスとこれを構成するガラス組成、及び該組成から成る板ガラスを提供することを目的とする。
【0013】
本発明の強化用板ガラスは、該板ガラスに強化処理を施したときに表面圧縮応力値(MPa)を板厚さ(mm)により除した商で表される熱強化係数が35〜75となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
この板ガラスは、好ましくは6mm以下、より好ましくは3.1mm以下の実厚さを有する。
【0015】
この、強化用板ガラスは風冷強化法によって強化されることが好ましい。
【0016】
前記熱強化係数は45〜65であることがより好ましい。
【0017】
50℃〜350℃における平均線膨張率(℃−1)とヤング率(GPa)の積で表される熱応力係数は、好ましくは0.70〜1.20MPa/℃より好ましくは0.72〜0.80MPa/℃である。
【0018】
この強化用板ガラスは、好ましくは50℃〜350℃における平均線膨張率が92×10−7〜105×10−7℃−1、かつヤング率が75〜92GPaである。さらに好ましくはこの強化用板ガラスは、該平均線膨張率が95×10−7〜100×10−7℃−1、かつヤング率が77〜85GPaである。
【0019】
強化用板ガラスの第1の参考例に係る基礎ガラス組成は、モル分率で表して、
45〜70%のSiO2、
0〜5%のB2O3、
0.5〜15%のAl2O3、
2.5〜20%のMgO、
7.5〜30%のCaO、
0〜10%のSrO、
0〜10%のBaO、(但し、MgO,CaO,SrO,BaO量の総和が10%より多く50%以下、)
0〜10%のLi2O、
9〜25%のNa2O、
0〜15%のK2O、(但し、Li2O,Na2O,K2O量の総和が10%以上40%以下、)
0〜15%のY2O3、
0〜15%のLa2O3、
及び0〜15%のZrO2
この基礎ガラス組成は、モル分率で表して、次の着色成分を含有してもよく、これにより、紫外光、赤外光及び可視光の透過率が調整される。
0.3〜4%のFe2O3に換算した全酸化鉄(T−Fe2O3)
0.01〜1%のTiO2、
0〜3%のCeO2
0〜0.01%のSe、
0〜0.05%のCo、
0〜0.2%のNiO、
0〜0.2%のCr2O3
を含むことで、紫外光、赤外光、可視光各透過率を調整することができる。
【0020】
参考例における基礎ガラス組成の各成分の限定理由について以下に詳述する。以下の組成はモル%で表示したものである。
【0021】
SiO2(シリカ)はガラスの骨格を形成する主成分である。SiO2が45%未満ではガラスの耐久性が低下する。SiO2が多い方が耐久性は向上するが、ガラスの強化性に深く関わる線膨張率は小さくなる。充分な線膨張率を得るため、SiO2が70%以下であることが好ましく、68%未満であることがより好ましい。
【0022】
B2O3はガラスの耐久性向上のため、あるいは溶解助剤としても使用される成分である。B2O3が5%を超えると、揮発等による成形時の不都合が生じるので5%を上限とする。
【0023】
Al2O3はガラスの耐久性を向上させ、またガラスの強化性に深く関わるヤング率の向上にも寄与する成分である。しかし15%を超えるとガラスの溶解が困難になり、またAl2O3の添加は線膨張率を引き下げる効果もある。Al2O3の好ましい範囲は0.5〜15%である。
【0024】
MgO、CaO、SrO、BaOといったアルカリ土類酸化物はガラスの耐久性を向上させるとともに、成形時の失透温度、粘度、膨張率、ヤング率を調整するために添加される。MgOが2.5%未満では失透温度の低減効果が現れず、20%を超えると逆に失透温度が上昇し、生産上の不具合を生じる。
【0025】
本発明の高いヤング率と線膨張率をあわせ持つガラスでは、CaOは特に重要な組成の一つである。CaOが7.5%未満では線膨張率、ヤング率が小さくなり、充分な特性が得られなくなる。また30%を超えると失透温度が上昇するため、生産上の不具合を生じる。
【0026】
SrO,BaOは原料が高価なため、多量の使用はバッチコストを押し上げる。SrO,BaOの添加は失透温度低減効果があるため好ましいが、その量はコスト面からそれぞれが10%を超えないことが好ましい。
【0027】
これらアルカリ土類量の総和が10%以下では充分な熱強化係数を持つガラスが得られず、50%を超えると失透温度が上昇し、生産上の不具合を生じる。
【0028】
Li2O、Na2O、K2Oといったアルカリ酸化物はガラスの溶解を促進させる。このうちLi2Oの添加は溶解促進効果の他に、ガラス転移温度を著しく引き下げる効果もある。このことは通常のフロート法での生産において操業条件の変更を要するため好ましくない。Li2O添加量は10%を超えないことが好ましい。
【0029】
Na2Oが9%未満あるいはアルカリ酸化物量の合計が10%未満では溶解促進効果が乏しく、Na2Oが20%を超えるか、またはアルカリ量の合計が40%を超えるとガラスの耐久性が低下する。K2O量が多いとコストが高くなるため、K2Oは15%以下に留めることが望ましい。
【0030】
Y2O3,La2O3,ZrO2はガラスのヤング率を向上させ、耐久性も向上させる効果がある。いずれも原料が高価であるため、15%を超える添加はコストを押し上げ、また多量の添加は失透温度を上昇させるため好ましくない。
【0031】
酸化鉄は、ガラス中ではFe2O3とFeOの状態で存在する。ガラスの光学特性においては、Fe2O3は紫外線吸収能を高める成分であり、FeOは熱線吸収能を高める成分である。
【0032】
Fe2O3に換算した全酸化鉄(T−Fe2O3)が0.3%未満では紫外線及び赤外線の吸収効果が小さく、所望の光学特性が得られない。一方、T−Fe2O3が多すぎると酸化第1鉄の有する熱線吸収効果により、その輻射熱により溶融時に熔解槽天井部の温度が耐熱温度以上になる恐れがあり好ましくない。さらに、ガラス溶融窯で連続的に生産を行う場合を考えると、T−Fe2O3が多すぎると異組成ガラス素地との組成変更に時間を要するため、T−Fe2O3量は4%以下であることが好ましく、2%以下であることがより好ましい。
【0033】
TiO2,CeO2及びV2O5はガラスに紫外線吸収能を付与する着色成分である。NiO,CoO,Se,MnO,Cr2O3,Nd2O3及びEr2O3はこれらを単独または組み合わせて添加することで、主に可視光透過率を調整しガラスに所望の色調を付与することができる。具体的な色調を得るための好ましい組み合わせの例を以下に示す。
【0034】
例えば、A光源を用いて測定した可視光透過率(YA)が4mm厚味で70%以上と高い、緑色色調を持つガラスの場合、0.5〜2.2%のT−Fe2O3の他、0.01〜1.0%のTiO2、0.05〜3.0%のCeO2の組み合わせから成ることが好ましい。
【0035】
また、灰色味がかった緑色(グレイッシュグリーン)色調を得るためには0.3〜2%のT−Fe2O3の他、0〜0.2%のNiOかつ/または0〜0.01%のSe、0.002〜0.05%のCoO及び0〜0.2%のCr2O3の組み合わせから成ることが好ましい。紫外線カット性を付与するため上記TiO2、CeO2を組み合わせて用いることができる。
【0036】
また、刺激純度の低い灰色色調を得るためには、0.3〜2%のT−Fe2O3の他、0〜0.2%のNiO、0.002〜0.05%のCoO、0.0001〜0.005%のSe及び0〜0.2%のCr2O3の組み合わせから成ることが好ましい。紫外線カット性を付与するため上記TiO2、CeO2を組み合わせて用いることができる。
【0037】
上記の組成範囲のガラスに、清澄剤あるいは還元剤としてSnO2を合計量で0〜1%の範囲で、本発明が目的とする色調を損なわない範囲で添加しても良い。
【0038】
強化用板ガラスの第2の参考例に係る基礎ガラス組成は、重量分率で表して、
60〜70%のSiO2、
0〜5%のB2O3、
1〜10%のAl2O3、(但し、SiO2,Al2O3の和が70%未満、)
0〜15%特に好ましくは2.2〜8%のMgO、
9.6〜25%のCaO、
0〜15%のSrO、
0〜15%のBaO、
0〜10%のLi2O、
9〜20%のNa2O、
0〜15%のK2O、(但し、Li2O,Na2O,K2O量の総和が10%以上40%以下、)
0〜15%のY2O3、
0〜15%のLa2O3、
及び0〜15%のZrO2
である。
【0039】
このCaOが9.6重量%以上含まれるこの基礎ガラス組成は、板ガラスに高いヤング率と線膨張率とを与える。
【0040】
この組成範囲においてMgO量を2.2重量%以上とすることで、CaOを多く含む場合に見られ易いアンバー着色を抑えることができる。8%以下のMgOは板ガラスの失透を生じさせない。
【0041】
強化用板ガラスの第3の参考例に係る基礎ガラス組成は、重量分率で表して、
60〜70%のSiO2、
0〜5%のB2O3、
2.8%未満特に好ましくは1.5%未満のAl2O3、(但し、SiO2,Al2O3の和が70%未満、)
0〜15%特に好ましくは2.2〜8%のMgO、
9%より多く15%以下のCaO、
0〜15%のSrO、
0〜15%のBaO、
0〜10%のLi2O、
9〜20%のNa2O、
0〜15%のK2O、(但し、Li2O,Na2O,K2O量の総和が10%以上40%以下、)
0〜15%のY2O3、
0〜15%のLa2O3、
及び0〜15%のZrO2
である。
【0042】
この2.8重量%未満のAl2O3を含む板ガラスは、高い熱膨張率を有する。1.5重量%未満のAl2O3は、板ガラスにさらに高い膨張率を与える。
【0043】
2.2重量%以上のMgO量は、CaOを多く含む場合に見られ易いアンバー着色を抑える。8重量%以下のMgOは板ガラスに、失透を生じさせない。
【0044】
強化用板ガラスの第4の参考例に係る基礎ガラス組成は、重量分率で表して、
60〜70%のSiO2、
0〜5%のB2O3、
2.8%未満特に好ましくは1.5%未満のAl2O3、(但し、SiO2,Al2O3の和が70%未満、)
0〜15%特に好ましくは2.2〜8%のMgO、
5〜15%のCaO、
0〜15%のSrO、
0〜15%のBaO、
0〜10%のLi2O、
13%より多く25%未満特に好ましくは16%未満のNa2O、
0〜15%特に好ましくは0.9%未満のK2O、(但し、Li2O,Na2O,K2O量の総和が13%以上40%以下、)
0〜15%のY2O3、
0〜15%のLa2O3、
及び0〜15%のZrO2
である。
【0045】
このNa2Oを13重量%より多く含む基礎ガラス組成は、板ガラスに高い線膨張率を与える。25重量%よりも少ないNa2Oは、ガラスの耐久性を悪化させる。
【0046】
この組成範囲においてもMgO量を2.2〜8重量%に限定することで得られる効果は同じである。Al2O3量を1.5重量%未満に限定する効果も先に述べたとおりである。
【0047】
K2O量が0.9重量%未満の基礎ガラス組成は、K2Oの量が一般に珪砂等に含まれる不純物レベルに等しい。従って、K2O原料が不要となり、板ガラスの原料コストが低減される。
【0048】
16%未満のNa2Oは、板ガラスの耐久性を悪化させない。
【0049】
強化用板ガラスの第5の参考例に係る基礎ガラス組成は、重量分率で表して、
60%以上63%未満のSiO2、
1%以上のAl2O3(SiO2,Al2O3の和が70%未満)
0〜5%のB2O3、
0〜15%のMgO、
5〜15%のCaO、
0〜15%のSrO、
0〜15%のBaO、
0〜10%のLi2O、
13%より多く25%未満のNa2O、
0〜15%のK2O、(但し、Li2O,Na2O,K2O量の総和が13%以上40%以下、)
0〜15%のY2O3、
0〜15%のLa2O3、
及び0〜15%のZrO2
である。
【0050】
本発明の強化用板ガラスの基礎ガラス組成は、
重量分率で表して、
63%以上66%未満のSiO2、
2.8%未満のAl2O3、
0〜5%のB2O3、
0〜15%のMgO、
5〜15%のCaO、
0〜15%のSrO、
0〜15%のBaO、
0〜10%のLi2O、
13%より多く25%未満のNa2O、
0〜15%のK2O、但し、Li2O,Na2O,K2O量の総和が13%以上40%以下、)
0〜15%のY2O3、
0〜15%のLa2O3、
及び0〜15%のZrO2
である。
【0051】
強化用板ガラスの第6の参考例に係る基礎ガラス組成は、
基礎ガラス組成が、重量分率で表して、
66%〜70%のSiO2、
2%未満のAl2O3(但し、SiO2,Al2O3の和が70%以下)
0〜5%のB2O3、
0〜15%のMgO、
5〜15%のCaO、
0〜15%のSrO、
0〜15%のBaO、
0〜10%のLi2O、
13%より多く25%未満のNa2O、
0〜15%のK2O、(但し、Li2O,Na2O,K2O量の総和が13%以上40%以下、)
0〜15%のY2O3、
0〜15%のLa2O3、
及び0〜15%のZrO2
である。
【0052】
この基礎ガラス組成の板ガラスは、化学的耐久性に優れ、しかも高い熱強化係数を有する。
【0053】
自動車の走行中、窓ガラスにかかる力とそれによってガラスがどのくらい撓むかについては、次のように評価される。仮に自動車が時速120km/hで走行し、風圧を受ける窓が下辺のみで支持されているとした場合、各点における窓ガラスの変位は次式によって近似される。
【0054】
d=4.38×109×|Cp|/Et3
d:変位(mm)
E:ヤング率(GPa)
t:板厚(mm)
Cp:圧力係数(<0)
自動車側面の窓ガラスの場合、圧力係数Cpには一般に-0.3〜-1.0の値が用いられる。上式における|Cp|は、圧力係数Cpの絶対値である。
【0055】
各点において受ける引張応力値は次式の近似計算によって求められる。
【0056】
f=3qx2/bt2
f:引張応力(MPa)
q:等分布加重(MPa)
x:自由端からの距離(mm)
b:幅(=1)
t:板厚(mm)
上式から各板厚の場合ごとに受ける最大引張応力値は表1のように求められた。
【0057】
【表1】
【0058】
従って現在のところ単板での使用下限とされる2.1mm厚さにおいて、強化によって少なくとも70MPa以上の圧縮応力を付与できれば、亀裂が進展し、破壊に至る確率を極めて低く抑えることができる。よって、本発明における、必要な熱強化係数は35以上と求められた。
【0059】
上記熱強化係数は35〜75とりわけ45〜65であることがより好ましい。
【0060】
ガラスの組成によって決まる熱伝導率、線膨張率、ヤング率、ポアソン比の各パラメータのうち、特に組成によって値の大きく変わるものは線膨張率とヤング率である。上記熱強化係数を得るには、線膨張率とヤング率の積によって表される熱応力係数が、0.70〜1.20MPa/℃であることが好ましい。
【0061】
この熱応力係数は、0.72〜0.80MPa/℃であることがさらに好ましい。
【0062】
上記熱応力係数を得るためには、50℃〜300℃における平均線膨張率が92×10−7〜105×10−7℃−1、ヤング率が75〜92GPaであることが好ましく、さらに、上記平均線膨張率が、95×10−7℃−1〜100×10−7℃−1、ヤング率が77〜85GPa以上であることがさらに好ましい。
【0063】
本発明の板ガラスは、フロート法によって生産されることが好ましいが、必ずしもこれに限定するものではない。
【0064】
【実施例】
No.1〜21
表2の組成となるように、ソーダ石灰シリカガラスバッチ成分に、酸化第二鉄、酸化チタン、酸化セリウム、酸化コバルト、金属セレン、酸化ニッケル、酸化クロム、酸化ネオジム又は酸化エルビウムを添加すると共に、炭素系還元剤(具体的にはコークス粉末等)、清澄剤を加えて混合した。この原料を容量250mlの白金製坩堝に入れ、電気炉中で1500℃に加熱、4時間溶融した。溶けたガラスをステンレス板上に流し出し、室温まで徐冷してガラス板を得た。
【0065】
次いで、得られたガラス板を2.1〜4.8mm厚さに研磨した。研磨された板ガラスをこれを電気炉中で700℃、約3分間保持した後、取り出して気圧34MPaの圧縮空気を吹き付けて風冷することで強化ガラスを得た。この強化ガラスから、長さ約15mm、5mmφのガラス棒を切り出した。このガラス板を室温から約700℃まで毎分5℃で昇温し、石英ガラスを標準サンプルとしてガラスの伸びを測定することにより平均線膨張率、ガラス転移点(Tg)、降伏点(Td)を求めた。上記の強化ガラスから30×20×6mmのガラスブロックを切り出し、シングアラウンド法によってヤング率を求めた。
【0066】
表2,3は、得られた測定結果と強化ガラスの組成を示す。表2,3中のSiO2の値は、小数点第2位で四捨五入されている。
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
No.1〜21の板ガラスは、表に示したとおり、いずれも35以上の高い熱強化係数と、高い表面圧縮応力値を持つ。各ガラスは、0.70〜1.20MPa/℃の熱応力計数値α・Eを持っており、強化性が改善されている。No.1〜9、13〜16、18〜21の板ガラスは、すべて第1の参考例の基礎ガラス組成である。
【0070】
表4は比較例を示す。
【0071】
【表4】
【0072】
比較例1は通常市販されているフロート板ガラス組成であり、本発明範囲外の組成である。この組成の熱強化係数、及びこれを風冷強化して得られた表面圧縮応力値を表中に示した。本発明に比べ強化性に劣るのは明らかである。また比較例2はNa2Oが本発明範囲外である。一方、比較例3は特公平6−53592号公報中に示されたガラスである。いずれも本発明の実施例と比較して表面応力値が低く、強化性能に劣る。
【0073】
以上詳述したとおり、本発明によれば、実質的な強化プロセスの能力増強を要することなく、充分な表面圧縮応力値を持つ強化ガラスが提供される。
Claims (8)
- 強化用板ガラスであって、該板ガラスに強化処理を施したときに表面圧縮応力値(MPa)を板厚さ(mm)により除した商で表される熱強化係数が35〜75となる強化用板ガラスであって、50℃〜350℃における平均線膨張率とヤング率の積で表される熱応力係数が0.70〜1.20MPa/℃であり、
基礎ガラス組成が、重量分率で表して、
63%以上66%未満のSiO2、
2.8%未満のAl2O3、
0〜5%のB2O3、
0〜15%のMgO、
5〜15%のCaO、
0〜15%のSrO、
0〜15%のBaO、
0〜10%のLi2O、
13%より多く25%未満のNa2O、
0〜15%のK2O、(但し、Li2O,Na2O,K2O量の総和が13%以上40%以下、)
0〜15%のY2O3、
0〜15%のLa2O3、
及び0〜15%のZrO2
から成ることを特徴とする強化用板ガラス。 - 前記熱強化係数が45〜65であることを特徴とする請求項1に記載の強化用板ガラス。
- 前記熱応力係数が0.72〜0.80MPa/℃であることを特徴とする請求項1又は2に記載の強化用板ガラス。
- 前記平均線膨張率が92×10−7℃−1〜105×10−7℃−1であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の強化用板ガラス。
- ヤング率が75GPa以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の強化用板ガラス。
- 前記平均線膨張率が95×10−7℃−1〜100×10−7℃−1であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の強化用板ガラス。
- ヤング率が77〜85GPaであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の強化用板ガラス。
- 風冷強化処理が施されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の強化用板ガラス。
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