JP4946765B2 - スピーカユニット - Google Patents
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特許文献1に開示されたスピーカユニットにおいても、振動板をエッジで支持しないようにすると、振動板の振幅を大きくすることができる。しかしながら、特許文献1に開示されたスピーカユニットにおいては、振動板をエッジで支持しないと磁性流体がボイスコイルを磁性流体外へ押しだそうとする力と釣り合う力が無くなってしまい、ボイスコイルが磁気ギャップ内にある磁性流体中から押し出され、磁気ギャップ中にボイスコイルを位置させることができなくなってしまう。
また、本発明においては、前記第1ボイスコイルおよび前記第2ボイスコイルが前記ボイスコイルボビンの外周側にあり、前記第1磁性流体および前記第2磁性流体が前記ボイスコイルボビンの外周側にあってもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係るスピーカユニット1の断面図である。スピーカユニット1は、大別すると、第1フレーム10および第2フレーム11からなるフレーム部2、フレーム部2より内側にあり、第1プレート30、磁石20および第2プレート31とからなるコア部3、ボイスコイルボビン40、第1ボイスコイル50、第2ボイスコイル51とからなるボイスコイルユニット4、センタキャップ70を有する振動部5、第1磁性流体60Aと第2磁性流体60Bとからなりボイスコイルユニット4を支持する支持部6に分けられる。
第2フレーム11は、磁性を有する素材で形成されており、その形状は円管形状となっている。なお、本実施形態においては、第1フレーム10の内径と第2フレーム11の内径は同じであり、第1フレーム10の外径と第2フレーム11の外径も同じとなっている。
第1プレート30および第2プレート31は、常磁性体であり、円柱形状に形成されている。なお、本実施形態においては、第1プレート30と第2プレート31の直径は同じであり、第1プレート30および第2プレート31の直径は、磁石20の直径より大きく、ボイスコイルボビン40の内径より小さくなっている。また、本実施形態においては、第1プレート30と第2プレート31の中心軸方向の幅は、いずれも同じ幅となっている。
センタキャップ70は、パルプを主原料とした素材で形成されて形状はドーム形状となっており、ボイスコイルボビン40の開口端の一方を塞ぐようにボイスコイルボビン40に固着されている。
次に、コア部3について見ると、軸部10Aの端面に第1プレート30が固着され、第1プレート30において軸部10A側と反対側の端面に磁石20が固着されている。また、磁石20において第1プレート30側と反対側の端面に第2プレート31が固着されている。なお、スピーカユニット1においては、軸部10A、第1プレート30、磁石20および第2プレート31の各中心軸は一致し、各部の中心軸は各フレームの中心軸とも一致している。
そして、第1磁性流体60Aが、第1プレート30と第2フレーム11との間であって、ボイスコイルユニット4と第2フレーム11との間の隙間を満たすように充填され、第2磁性流体60Bが、第2プレート31と第2フレーム11との間であって、ボイスコイルユニット4と第2フレーム11との間の隙間を満たすように充填されている。
そして、磁力線がこれらの領域を通るため、第1磁性流体60Aは、第1プレート30と第2フレーム11との間であって、ボイスコイルユニット4と第2フレーム11との間の隙間に常に位置し、第2磁性流体60Bは、第2プレート31と第2フレーム11との間であって、ボイスコイルユニット4と第2フレーム11との間の隙間に常に位置する。
なお、本実施形態において磁力線の方向は、第1プレート30と第2フレーム11との間においては第2フレーム11から第1プレート30側へ向かう方向であり、第2プレート31と第2フレーム11との間においては第2プレート31から第2フレーム11側へ向かう方向となっている。
ここで、第1磁性流体60Aにおいては、第1ボイスコイル50を外部へ押しだそうとする力が図1中の矢印A方向へ働く一方、第2磁性流体60Bにおいても、第2ボイスコイル51を外部へ押しだそうとする力が図1中の矢印B方向へ働く。第1磁性流体60Aが第1ボイスコイル50を矢印A方向へ押しだそうとする力と、第2磁性流体60Bが第2ボイスコイル51を矢印B方向へ押しだそうとする力が釣り合うと、ボイスコイルユニット4は静止し、第1磁性流体60Aと第2磁性流体60Bとによりフレーム部2内に支持される。
また、各磁性流体では、スピーカユニット1の半径方向においても磁性流体中にあるボイスコイルをスピーカユニット1の中心軸の方向へ押しだそうとする力が働く。このため、ボイスコイルユニット4は、半径方向への力が釣り合う位置で、フレーム部2とコア部3のいずれにも接触することなく静止する。
次に、スピーカユニット1の電気的構成について説明する。図2は、スピーカユニット1の電気的構成を示したブロック図である。端子80A,80Bは、外部にあるアンプ100で増幅されたオーディオ信号が入力される端子である。
端子80Aには、第1ボイスコイル50の一端と第2ボイスコイル51の一端が接続されている。また、端子80Bには、第1ボイスコイル50において端子80Aに接続されていない側の一端と、第2ボイスコイル51において端子80Bに接続されていない側の一端が接続されている。そして、オーディオ信号がアンプ100から供給されると、供給されたオーディオ信号が第1ボイスコイル50と第2ボイスコイル51を流れる。
次に、スピーカユニット1の動作について説明する。端子80A,80Bがアンプに接続され、図3に示したように電流値と方向が変化するオーディオ信号がアンプから出力されると、まず、電流値がプラスである場合には、電流は、第1ボイスコイル50においては、第1フレーム10側から見ると時計回りに流れ、第2ボイスコイル51においては、第1フレーム10側から見ると反時計回りに流れる。
ここで、ボイスコイルユニット4は、流体である第1磁性流体60Aと第2磁性流体60Bで支持されているため、矢印A方向へのローレンツ力が生じると矢印A方向へ滑らかに移動し、ボイスコイルボビン40に固着されているセンタキャップ70の位置も変化する。
そして、ボイスコイルユニット4が図4に示した状態から矢印B方向へ移動したことにより、第1ボイスコイル50において第1磁性流体60Aより外部にあった部分が第1磁性流体60A中に移動し、第2ボイスコイル51において第2磁性流体60B内にあった部分が第2磁性流体60B外へ移動すると、第1磁性流体60Aが第1ボイスコイル50を矢印A方向へ押しだそうとする力が大きくなっていき、第2磁性流体60Bが第2ボイスコイル51を矢印B方向へ押しだそうとする力が小さくなっていき、両者の力が釣り合う状態になると、ボイスコイルユニット4が静止する。
ここで、ボイスコイルユニット4は、流体である第1磁性流体60Aと第2磁性流体60Bで支持されているため、矢印B方向へのローレンツ力が生じると矢印B方向へ滑らかに移動し、ボイスコイルボビン40に固着されているセンタキャップ70の位置も変化する。
そして、ボイスコイルユニット4が図5に示した状態から矢印A方向へ移動したことにより、第2ボイスコイル51において第2磁性流体60Bより外部にあった部分が第2磁性流体60B中に移動し、第1ボイスコイル50において第1磁性流体60A内にあった部分が第1磁性流体60A外へ移動すると、第2磁性流体60Bが第2ボイスコイル51を矢印B方向へ押しだそうとする力が大きくなっていき、第1磁性流体60Aが第1ボイスコイル50を矢印A方向へ押しだそうとする力が小さくなっていき、両者の力が釣り合う状態になると、ボイスコイルユニット4が静止する。
また、第1磁性流体60Aと第2磁性流体60Bは、フレーム部2やボイスコイルユニット4には固着されていないため、蝶ダンパやコルゲーションダンパと比較してボイスコイルユニット4の移動範囲を広くすることができ、ひいては、センタキャップ70の振幅を大きくすることができる。
また、各ボイスコイルに電流が流れるとボイスコイルは発熱するが、本実施形態では、各ボイスコイルで発生した熱が磁性流体を介してフレーム部2へ放散するため、磁性流体を用いずにボイスコイルユニット4を支持する構成と比較して、ボイスコイルの温度上昇を抑えることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
そして、各ボイスコイルに電流が流れていない状態においては、図7に示したように、第1ボイスコイル50の一部が第1磁性流体60Aから矢印A方向へ露出して磁石20と第1フレーム10との間に位置しつつ、残りの部分が第1磁性流体60A中に位置し、また、第2ボイスコイル51の一部が第2磁性流体60Bから矢印B方向へ露出して磁石20と第2フレーム11との間に位置しつつ、残りの部分が第2磁性流体60B中に位置するようにしてもよい。
第1磁性流体60Aが第1ボイスコイル50を矢印A方向へ押しだそうとする力と、第2磁性流体60Bが第2ボイスコイル51を矢印B方向へ押しだそうとする力が釣り合うと、ボイスコイルユニット4は静止し、第1磁性流体60Aと第2磁性流体60Bとによりフレーム部2内に支持される。
また、各磁性流体では、半径方向においても磁性流体中にある各ボイスコイルをボイスコイルボビン40側へ押しだそうとする力が働くため、ボイスコイルユニット4は、各磁性流体により中心軸から外周面方向への力を受け、半径方向への力が釣り合う位置で、フレーム部2とコア部3のいずれにも接触することなく静止する。
具体的には、図9に示した構成において、磁石20Aは、永久磁石であって円環形状に形成されている。なお、磁石20の内径は、第1ボイスコイル50および第2ボイスコイル51の外径より大となっている。
第1プレート30Aおよび第2プレート31Aは、常磁性体であり、円環形状に形成されている。本変形例においては、第1プレート30Aと第2プレート31Aの形状は同じであり、第1プレート30Aおよび第2プレート31Aの内径は、第1ボイスコイル50および第2ボイスコイル51の外径より大となっている。ポールピース110は、磁性を有する素材で円柱形状に形成されており、軸部10Aに固着されている。
Claims (3)
- 管状のボイスコイルボビンと、
前記ボイスコイルボビンの周面に導線を巻回して形成された第1ボイスコイルと、
前記ボイスコイルボビンの周面に前記第1ボイスコイルから距離をおいて導線を巻回して形成された第2ボイスコイルと、
磁石と、
前記磁石からの磁力線が通過する環状の第1磁気ギャップを形成する第1磁路形成部と、
前記第1磁気ギャップと対向する磁気ギャップであって、前記第1磁路形成部から所定距離離れた位置にあり、前記磁石からの磁力線が通過する環状の第2磁気ギャップを形成する第2磁路形成部と、
前記第1磁気ギャップに充填された第1磁性流体と、
前記第2磁気ギャップに充填された第2磁性流体と、
を有し、
前記第1ボイスコイルの一部が前記第1磁性流体中に位置しつつ、残りの部分は前記第1磁性流体から第1方向へ露出し、前記第2ボイスコイルの一部が前記第2磁性流体中に位置しつつ、残りの部分は前記第2磁性流体から前記第1方向と反対の第2方向へ露出し、
前記第1ボイスコイルと前記第2ボイスコイルとに電流が流れていない場合、前記第1磁性流体が前記第1ボイスコイルを第1磁性流体外へ排出しようとする力と、前記第2磁性流体が前記第2ボイスコイルを第2磁性流体外へ排出しようとする力とが釣り合っていること
を特徴とするスピーカユニット。 - 前記第1ボイスコイルおよび前記第2ボイスコイルが前記ボイスコイルボビンの内周側にあり、前記第1磁性流体および前記第2磁性流体が前記ボイスコイルボビンの内周側にあることを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
- 前記第1ボイスコイルおよび前記第2ボイスコイルが前記ボイスコイルボビンの外周側にあり、前記第1磁性流体および前記第2磁性流体が前記ボイスコイルボビンの外周側にあることを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
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