JP4945428B2 - 補強構造 - Google Patents
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Description
また、鋼板230,330の部材厚を厚くすることによりせん断耐力を大きくすると、鋼板の取り扱いが困難となり、施工性に影響を及ぼす場合があった。
また、鋼製面材が、柱と協働してせん断抵抗する構造用横架材としての機能を有しているため、アンカー筋の省略が可能となり、経済的で施工性にも優れている。
ここで、構造用横架材とは、地震時等のせん断力を負担するように柱、壁内に配された横筋や鋼板等の構造材料としての機能を有するものである。
第1の実施の形態では、図1に示すように、既存建物Bの柱10と、この柱10の両側に形成される鉄筋コンクリート造の一対の袖壁20,20とが一体的に構築される補強構造1について説明する。
また、袖壁20の壁厚は、図2および図3(b)に示すように、柱10の厚さ(奥行きの幅)の半分程度に形成されている。
また、リブ材34のうち鋼板33の周縁に形成された周縁リブ34aには、隣接する他の分割パネル31,32と連結するための貫通孔34cが所定の間隔により形成されている。
本実施形態に係る通常パネル31は、袖壁20の高さと同等の長さを有している。
柱部パネル32は、通常パネル31と同等の長さを有しているとともに、幅は袖壁20の高さの1/5の大きさに形成されている。
なお分割パネル31,32同士の連結方法は限定されるものではなく、適宜公知の方法から選定して行えばよい。
これにより一体に形成された補強構造1が構成される。
補強構造1は、まず、柱10および梁11の袖壁20の周面に対応する表面をショットブラストにて目あらしを行った後、膨張コンクリートを打設して、コンター接合面を形成する。
また、鋼製面材30により補強がなされていることで、増設壁(袖壁20)の脚部等に変形が集中することがなく、従来の補強壁構造に比べてじん性とエネルギー吸収能力が優れている。
鋼製面材30の厚さや増設壁(袖壁20)の壁厚および壁幅を適宜設定することが可能なため、個別の既存建物Bごとに必要なせん断耐力とそのじん性能を制御した補強構造1を構成することが可能である。
さらに、鋼製面材30の組立ても、分割パネル31,32の周縁に形成された周縁リブを利用して行うため、簡易に行うことができ、施工性に優れている。
また、既存建物の外部開口部からの眺望、採光を維持することができ、また、開口部面性がほとんど減少することがなく、さらに、室内床面積も減少しないため、好適である。
第2の実施の形態では、図1に示すように、既存建物Bの柱梁架構と、この柱梁架構の内側空間に形成された鉄筋コンクリート造の補強壁50とを備える補強構造2について説明する。
なお、分割パネル53の構成は、第1の実施の形態で示した通常パネル31の構成と同様なため、詳細な説明は省略する。また、分割パネル53同士の連結方法は第1の実施の形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
補強構造2は、まず、柱10,10および梁11,11の表面をショットブラストにて目あらしを行った後、膨張コンクリートを打設して、コンター接合面を形成する。
このとき、鋼製面材52の表面は、柱10の一面と面一になるように配設されている。
また、鋼製面材52により補強がなされていることで、補強壁50(耐震壁)の脚部等に変形が集中することがなく、従来の耐震壁に比べてじん性とエネルギー吸収能力が優れている。
例えば、前記各実施形態では、鋼製面材を分割パネル(鋼製型枠)を組み合わせることにより構成するものとしたが、予め所定の形状に形成された部材を使用するなど、鋼製面材の構成は限定されるものではない。
10 柱
11 梁
20 袖壁
21,50 補強壁
30,52 鋼製面材
31 通常パネル(分割パネル)
32 柱部パネル(分割パネル)
33 鋼板
34,54 リブ材
34a 周縁リブ
34b 格子状のリブ
34c 貫通孔
34d 凹部
40,41 型枠
51 壁本体
53 分割パネル
B 既存建物
Claims (3)
- 既存建物の柱の両側に鉄筋コンクリート造の一対の袖壁を一体的に構築する補強構造であって、
前記柱の一面と前記袖壁の一面とを一括して覆い、構造用横架材として機能する鋼製面材を備え、
前記鋼製面材の片面には、前記袖壁のコンクリートに埋設されるリブ材が縦横に立設され、
前記リブ材のずれ抵抗と前記鋼製面材の引張抵抗とにより、前記柱が前記袖壁に拘束されることを特徴とする補強構造。 - 既存建物の柱梁架構と、前記柱梁架構の内側に形成された鉄筋コンクリート造の補強壁と、を備える補強構造であって、
前記補強壁が、壁本体と、前記壁本体の一面を覆う鋼製面材と、を備えており、
前記鋼製面材の片面には、リブ材が縦横に立設されていて、
該リブ材が前記壁本体のコンクリートに埋設されることで前記壁本体と前記鋼製面材とが一体となった耐震壁が構成されることを特徴とする補強構造。 - 前記鋼製面材が、複数の分割パネルを組み合わせてなるユニット型枠であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の補強構造。
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