JP4942192B2 - ポリメラーゼ固定化電極 - Google Patents
ポリメラーゼ固定化電極 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4942192B2 JP4942192B2 JP2007161695A JP2007161695A JP4942192B2 JP 4942192 B2 JP4942192 B2 JP 4942192B2 JP 2007161695 A JP2007161695 A JP 2007161695A JP 2007161695 A JP2007161695 A JP 2007161695A JP 4942192 B2 JP4942192 B2 JP 4942192B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymerase
- conductive
- immobilized electrode
- anchor
- electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- CYISWQZYBSHTNN-UHFFFAOYSA-N Nc(cc1)ccc1-c1cc(-c2ncccc2)nc(-c2ncccc2)c1 Chemical compound Nc(cc1)ccc1-c1cc(-c2ncccc2)nc(-c2ncccc2)c1 CYISWQZYBSHTNN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- YKOHGLIMGUOWTJ-QNEJGDQOSA-N Sc(cc1)ccc1/N=N/c(cc1)ccc1-c1cc(-c2ccccn2)nc(-c2ncccc2)c1 Chemical compound Sc(cc1)ccc1/N=N/c(cc1)ccc1-c1cc(-c2ccccn2)nc(-c2ncccc2)c1 YKOHGLIMGUOWTJ-QNEJGDQOSA-N 0.000 description 1
- QNEQFGVUMINRKZ-BNEIJSFPSA-N c1ccnc(-c2cc(-c(cc3)ccc3/N=N/c(cc3)ccc3-c3cc(-c4ncccc4)nc(-c4ncccc4)c3)cc(-c3ccccn3)n2)c1 Chemical compound c1ccnc(-c2cc(-c(cc3)ccc3/N=N/c(cc3)ccc3-c3cc(-c4ncccc4)nc(-c4ncccc4)c3)cc(-c3ccccn3)n2)c1 QNEQFGVUMINRKZ-BNEIJSFPSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Description
Proceedings of National Academy of Sciences,USA,74:5463 〜5467 (1977)
導電性基体と、該導電性基体の表面に固定されたポリメラーゼユニットとからなるポリメラーゼ固定化電極であって、
前記ポリメラーゼユニットが、ポリメラーゼ部分とアンカー部分と導電性部分とを有し、
前記ポリメラーゼユニットの前記導電性基体への固定が前記アンカー部分によってなされており、
前記導電性部分が有する端部のうち前記アンカー部分側の端部とは反対側の端部が前記ポリメラーゼ部分の活性部位近傍に位置し、
前記ポリメラーゼユニットが、前記ポリメラーゼ部分と前記アンカー部分と前記導電性部分とがこの順で連結されて構成されており、
前記アンカー部分のうちの前記導電性部分側の端部から前記導電性部分の自由端までの長さと、前記アンカー部分の前記ポリメラーゼ部分側の端部から前記ポリメラーゼ部分の活性部位までの長さがほぼ等しい
ことを特徴とするポリメラーゼ固定化電極である。
前記ポリメラーゼ部分と前記アンカー部分との連結が前記ポリヒスチジンタグと前記ポリヒスチジンタグが配位する金属との配位結合によってなされていることが好ましい。
前記ポリメラーゼユニットが、前記ポリメラーゼ部分と前記導電性部分と前記アンカー部分とがこの順で連結することによって構成されており、
前記導電性部分と前記ポリメラーゼ部分とが直接結合していることが好ましい。
前記ポリメラーゼ部分と前記導電性部分との連結が前記ポリヒスチジンタグと前記ポリヒスチジンタグが配位する金属との配位結合によってなされていることが好ましい。
また、別の本発明は、
塩基配列に関する情報取得方法であって、
標的核酸とプライマーとが二本鎖化した試料と、上記構成のポリメラーゼ固定化電極と、電気化学的に変換し得る部分を有するヌクレオチド誘導体とを用意する工程と、
前記試料と、前記ポリメラーゼ固定化電極と、前記ヌクレオチド誘導体と、を溶媒中で共存させる工程と、
前記プライマーに該ヌクレオチド誘導体が導入されているか否かを電気化学反応を用いて検出する工程と、
を有することを特徴とする塩基配列に関する情報取得方法である。
前記ポリメラーゼユニットが、ポリメラーゼ部分とアンカー部分と導電性部分とを有し、
前記ポリメラーゼ部分と前記アンカー部分と導電性部分とが、
前記ポリメラーゼ部分、前記アンカー部分、前記導電性部分の順、
もしくは、
前記ポリメラーゼ部分、前記導電性部分、前記アンカー部分の順で
連結されて構成されており、
前記ポリメラーゼユニットの前記導電性基体への固定が前記アンカー部分によってなされており、
前記導電性部分が有する端部のうち前記アンカー部分側の端部とは反対側の端部が前記ポリメラーゼ部分の活性部位近傍に位置する構成を有するポリメラーゼ固定化電極を挙げることができる。
(A)アンカー部分2の導電性部分3側の端部から導電性部分3の自由端(導電性部分の固定されていない側の端部)までの長さ
(B)アンカー部分2のポリメラーゼ部分1側の端部からポリメラーゼ部分1の活性部位までの長さ(アンカー部分2のポリメラーゼ部分1側の端部からポリメラーゼ部分における3'伸長末端に付加されたヌクレオチド誘導体までの長さ)
より好ましい設計としては、(A)の長さが(B)の長さよりも短く、(A)と(B)との長さの差が5nm以内となる設計である。これは、(B)の長さが(A)の長さよりも長い場合、ヌクレオチドが、導電性部分の立体障害により、ポリメラーゼ部分に捕捉されにくくなる場合があるからである。
deoxynucleoside triphosphate + DNA(n) = diphosphate + DNA(n+1) (1)
nucleoside triphosphate + RNA(n) = diphosphate + RNA(n+1) (2)
また、情報を取得しようとする核酸の種類がRNAである場合には、ポリメラーゼは、RNA依存的DNA ポリメラーゼ(RNA-dependent DNA polymerase、EC 2.7.7.49)または、RNA依存的RNA ポリメラーゼ(RNA-dependent RNA polymerase、EC 2.7.7.48)を選択する。ポリメラーゼがRNA依存的DNAポリメラーゼである場合には、以下の(3)の反応を触媒し、RNA依存性DNA ポリメラーゼである場合には以下の(4)の反応を触媒する酵素である。
nucleoside triphosphate + RNA(n) = diphosphate + RNA(n+1) (3)
deoxynucleoside triphosphate + DNA(n) = diphosphate + DNA(n+1) (4)
なお、ポリメラーゼの由来については限定されない。また、ポリメラーゼは、3'→5'エキソヌクレアーゼ活性が欠失していることが望ましい。これは、ヌクレオシド5´-三リン酸が枯渇しても伸長された核酸鎖が分解されないためである。
モチーフ配列:Asp Tyr Ser Gln Ile Glu Leu Arg Val Leu Ala His Leu [配列番号11]
及びモチーフ配列:Arg Met Leu Leu Gln Val His Asp Glu Leu [配列番号12]
に相同性を有するアミノ酸配列部位である。
即ち、
<1>導電性物質と、導電性を有する棒状有機分子で構成される構造体
ここで、棒状とは円柱もしくは四角柱に近い形状であり、円柱もしくは四角柱における高さに相当する部分の長さが他の部分である辺もしくは直径に比べて2倍以上長い形状である。また、「導電性を有する」とは導電率が10-6S/cm以上のものとする。
<2>前記導電性物質が前記棒状有機分子の内部、端部もしくは周側面の少なくともいずれかに担持されている前記<1>に記載の構造体<3>
<3>棒状有機分子がα−ヘリックス、DNAもしくはアミロースから選択される前記<1>または<2>に記載の構造体
<4>前記導電性物質が金属原子、金属酸化物、金属硫化物、カーボン化合物、から選択される少なくとも1種を含む前記<1>から<3>のいずれかに記載の構造体。
<5>前記導電性物質が、芳香族π共役高分子のドーピングに用いられるドーパントである前記<1>から<4>のいずれかに記載の構造体。
<6>前記ドーパントが、ポリアリニン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリフェニレンビニレン、ポリアセン等の導電性高分子、ルイス酸、プロトン酸、遷移金属ハライド、アルカリ金属、アルキルアンモニウムイオン、界面活性剤、またはアミノ酸のうち選択される少なくとも一つである前記<5>に記載の構造体。
<7>前記導電性物質がπ共役金属錯体分子(錯体の骨格が、錯体の中心金属とπ共役配位子によって構成されている錯体分子)である<1>〜<6>に記載の構造体。錯体の中心金属としては、遷移金属元素が好適に用いられる。例としては、Os、Fe、Ru、Co、Cu、Ni、V、Mo、Cr、Mn、Pt、Rh、Pd、Irが挙げられる。π共役配位子としては、分子の骨格にπ共役が広がっており、水溶液中、電極が使用される条件において充分な化学的安定性と配位能を有する化合物であれば、好適に使用できる。例としては、配位子部位としては、ビピリジン、ターピリジン、フェナントロリン、ポルフィリン、フタロシアニンおよびこれらの誘導体が挙げられる。
まず、標的核酸とプライマーとにより二本鎖化した試料(標的核酸にプライマーがハイブリダイズした試料)と、ポリメラーゼ固定化電極と、電気化学的に変換し得る部分を有するヌクレオチド誘導体とを用意する(図5(1))。ここで、電気化学的な変換とは、導電性基体を通じた電子の授受に起因して、前記誘導体の一部が脱離することや、この電子の授受に起因して惹起される化学結合の切断や、再構成のことである。
・アデノシン 5'-三リン酸誘導体、
・シチジン 5'-三リン酸誘導体、
・グアノシン 5'-三リン酸誘導体、
・ウリジン 5'-三リン酸誘導体、
・2'-デオキシアデノシン 5'-三リン酸誘導体、
・2'-デオキシシチジン 5'-三リン酸誘導体、
・2'-デオキシグアノシン 5'-三リン酸誘導体、
・2'-デオキシチミジン 5'-三リン酸誘導体
なお、B)以降の実施形態においても、ヌクレオチド誘導体としては、上記例示したものなどを用いることができる。なお、図では、複数種類のヌクレオチド誘導体を記載しているが、必要に応じて、複数種であっても良く、1種類であってもよい。
該ヌクレオチドの塩基種と、該二本鎖化した試料におけるプライマーの3´末端に隣接する標的核酸の塩基種とが相補的である場合には、プライマーの3'末端に導入され(図5(2)(3))、相補的でない場合には、導入されない。その後、該プライマーに該ヌクレオチド誘導体が導入されているか否かを、電気化学反応を用いて検出する。
標的核酸の塩基配列を読み取る方法について説明する。まず、標的核酸とプライマーとにより二本鎖化した試料と、ポリメラーゼ固定化電極と、各々の電気特性が異なり電気化学的に変換し得る部分を有する複数種類のヌクレオチド誘導体と、を用意する。電気特性が異なるとは、それぞれのヌクレオチド誘導体の電気化学的変換に要する電子の数や印加電圧などがそれぞれ異なり、通常の電気化学的測定手段により識別し得ることである。
まず、標的核酸とプライマーとにより二本鎖化した試料(標的核酸にプライマーがハイブリダイズした試料)と、ポリメラーゼ固定化電極と、電気化学的に変換し得る部分を有するヌクレオチド誘導体とを溶媒中で共存させる。そして、該溶媒と電気的に接続されている(溶媒と接触している)導電性部材から電気信号を検出する。ここでいう電気信号は、前記プライマーに導入された前記ヌクレオチド誘導体の前記部分を、電気化学反応により変換することに起因する信号である。
(1)標的核酸と、該標的核酸の塩基配列中の情報取得対象位置にある塩基の3'方向での一つ前の塩基を含む3'側領域全体を認識し該3'側領域の二本鎖化のためのプライマーと、ポリメラーゼ固定化電極と、測定用の置換基を有するヌクレオチド誘導体と、を用意する工程
(2)前記標的核酸の前記情報取得対象位置にある塩基の3'方向での一つ前の塩基を含む3'側領域に前記プライマーを結合させて二本鎖化する工程
(3)前記二本鎖化した部分を有する標的核酸に、前記ポリメラーゼ固定化電極の存在下で、前記ヌクレオチド誘導体を共存させて反応させる工程
(4)前記ヌクレオチド誘導体の有する測定用の置換基を利用して、前記情報取得対象位置にある塩基に関する情報を取得する工程。(具体的には、前記標的核酸の二本鎖うちの前記プライマーを含む鎖の3'末端の前記情報取得対象位置にある塩基に対応する位置への前記ヌクレオチド誘導体の取り込みの有無を検出する工程)
3'側領域の一部を認識するプライマーを用いた情報取得方法としては、以下の工程を有する方法を挙げることができる。
(1)標的核酸と、該標的核酸の塩基配列中の情報取得対象位置にある塩基の3'方向での二つ前の塩基を含む3'側領域を認識し該3'側領域の二本鎖化を可能とするプライマーと、ポリメラーゼ固定化電極と、測定用の置換基を有するヌクレオチド誘導体と、を用意する工程
(2)前記標的核酸に前記プライマーを結合させる工程
(3)前記標的核酸に結合したプライマーの3'末端を伸長させ、該標的核酸の塩基配列中の情報取得対象位置にある塩基の3'方向での一つ前の塩基を含む3'側領域を二本鎖化する工程
(4)前記伸長後のプライマーが結合した標的核酸に、前記ポリメラーゼ固定化電極の存在下で、前記ヌクレオチド誘導体を反応させる工程
(5)前記ヌクレオチド誘導体の有する測定用の置換基を利用して、前記情報取得対象位置にある塩基に関する情報を取得する工程(具体的には、前記標的核酸の前記情報取得対象位置にある塩基に対応する位置への前記ヌクレオチド誘導体の取り込みの有無を検出する工程)
本発明では、標的核酸と伸長される核酸の種類によりポリメラーゼ固定化電極を構成するポリメラーゼ部分の種類が選択される。前述したように、伸長される核酸がDNAの場合はDNAポリメラーゼ(核酸依存的DNAポリメラーゼ)が、伸長される核酸がRNAである場合にはRNAポリメラーゼ(核酸依存的RNAポリメラーゼ)が選択される。
(2)一方、図6に示す「X1」が「A」である場合に、少なくとも2'-デオキシチミジン 5'-三リン酸誘導体を反応系に添加しておくと、電気化学的に変換し得る部分の「Y」の位置へ2'-デオキシチミジン 5'-三リン酸誘導体が取り込まれる。そして、この取り込みを2'-デオキシチミジン 5'-三リン酸誘導体の有する電気化学的に変換し得る部分を利用して測定することができる。したがって、「X1」が「A」であると結論付けることができる。
(1)標的核酸とプライマーとの相補的結合対、あるいは標的核酸とプライマーから伸長された伸長鎖との相補的結合対における、プライマー若しくは伸長鎖の3'末端の水酸基に対して、ポリメラーゼの酵素触媒作用によるリン酸エステル結合を形成し得る。
(2)上記(1)の結果、プライマー若しくは伸長鎖の3'末端の水酸基に対してリン酸エステル結合を介して結合した後には、ポリメラーゼの酵素触媒作用による他のヌクレオシド 5'−三リン酸誘導体との更なるリン酸エステル結合の形成を阻害する。すなわち、本発明において使用するヌクレオチド誘導体は、キャッピングとしての機能を有する。
(3)電気化学的に還元若しくは酸化され得る部分を含む。
(4)上記(3)の結果、電気化学的に還元若しくは酸化されたことに起因する脱離・置換・もしくは付加反応が惹起され、ポリメラーゼの酵素触媒作用による更なるリン酸エステル結合を形成が可能となる。
・ 2'-デオキシアデノシン5'-三リン酸誘導体(dATP derivative)
・ 2'-デオキシシチジン5'-三リン酸誘導体(dCTP derivative)
・ 2'-デオキシグアノシン5'-三リン酸誘導体(dGTP derivative)
・ 2'-デオキシチミジン5'-三リン酸誘導体(dTTP derivative)
また本発明のポリメラーゼ固定化電極を構成するポリメラーゼ部分がDNA依存的RNAポリメラーゼ(DNA-dependentRNA polymerase)またはRNA依存性RNA ポリメラーゼ(RNA-dependent RNA polymerase)である場合には以下の4種の少なくとも1種を用いる。
・ アデノシン5'-三リン酸誘導体(ATP derivative)
・ シチジン5'-三リン酸誘導体(CTP derivative)
・ グアノシン5'-三リン酸誘導体(GTP derivative)
・ ウリジン5'-三リン酸誘導体(UTP derivative)
ヌクレオチド誘導体における電気化学的に脱離可能な脱離基の付加される原子、すなわち、式1におけるR1及び式2におけるR3を構成する原子としては、キャッピングに関する前記(1)から(4)の性質が満たされれば特に制限されない。
次に本発明の核酸塩基配列の解析方法の手順について説明する。本発明の核酸塩基配列の解析方法における第1の工程に先立ち、標的核酸とプライマーとのハイブリダイゼーションによる相補的結合対を形成する。具体的な形成方法としては、標的核酸とプライマーとを混合し、熱処理によってそれらの二次構造を破壊した後、プライマーの融解温度(Tm)以下の温度にまで冷却する。なお、本発明の核酸塩基配列の解析方法における第1の工程に先立ち、RNAポリメラーゼのためのプロモーター配列を含む試料を調製することができる。このような試料は、プロモーター配列を含むプライマーを用いたPCR増幅によって、あるいはプロモーター配列と標的核酸をライゲーションした後に適当な宿主を用いてクローニングすることによって、調製することができる。
情報取得装置は、標的核酸とプライマーとにより二本鎖化した試料とヌクレオチド誘導体とをポリメラーゼ固定化電極の存在下で反応させるための反応領域と、電圧印加部と、電気信号取得部と、を有して構成することができる。電圧印加部は、電気化学的に変換し得る部分を有するヌクレオチド誘導体を取り込んだ試料に電圧を印加するための部分(例えば、導電性部材で構成される第1の電極)である。電気信号取得部は、ヌクレオチド誘導体の該部分を電気化学的に変換することに起因する電気信号を取得するための部分(例えば、第2の電極)である。この装置の場合、電気信号取得部からの信号を用いて、ヌクレオチド誘導体を同定するための同定部を有することも好ましい。
本実施例では導電性基体としては金基板を用い、ポリメラーゼ部分としてはクローニングされたN末端にポリヒスチジンタグを融合した改変型T7 DNAポリメラーゼを用い、アンカー部分としてジスルフィド基を用いる。また、第一の導電性領域としてπ共役金属錯体、第二の導電性領域として粒径1.4nmの金ナノ微粒子をそれぞれ用いる。これらがポリメラーゼ部分、アンカー部分、第一の導電性領域、第二の導電性領域の順で連結されたポリメラーゼユニットとしてのプローブ修飾ポリメラーゼを用いてポリメラーゼ固定化電極を作製する。ポリメラーゼユニットの導電性基体である金基板への固定は、アンカー部分であるジスルフィドと金基板とのAu−S結合形成によって行う。
以下、詳細について説明する。
まず、以下の各錯体配位子を合成する。
<1>錯体配位子の合成(1)
下記式(1)で表される錯体配位子(4’−(4−anilino)−2,2’:6’,2’’−terpyridine)を次のようにして合成する。
下記式(2)で表される錯体配位子を次のようにして合成する。
下記式(3)で表される錯体配位子を次のようにして合成する。
下記式(4)で表される錯体配位子を次のようにして合成する。
(II)電極の作製
次に、上記式(1)から(4)で表される錯体配位子を用いて電極を作製する。
Maleimido-C3-NTA(株式会社 同仁化学研究所製)と式(2)で表される錯体配位子とを業者の取扱説明書にしたがって結合させる。Maleimido-C3-NTAはN-[5-(3'-Maleimidopropylamido)-1-carboxypentyl]iminodiacetic acid, disodium salt, monohydrateである。
金微粒子Mono-Sulfo-NHS-Nanogold(登録商標、Nanoprobes、Incorporated製、粒径1.4nm)と式(1)に示す錯体配位子とを業者の取扱説明書にしたがってアミド結合させる。
エチレングリコール中で、<5>で調製した錯体配位子とFe(BF4)2を等モル混合し還流する。アルミナを充填剤、クロロホルム−ジメチルアミンの20/1混合溶媒を用いてカラムクロマトグラフィーを行うことによって、鉄の一配位錯体を分取する。
<7>で調製した鉄の一配位錯体と式(3)に示す錯体配位子の等モルを混合し、還流する。アルミナを充填剤、クロロホルム−ジメチルアミンの20/1混合溶媒を用いてカラムクロマトグラフィーを行うことによって、鉄の二配位錯体を分取する。
Enterobacteria phage T7のゲノムDNA(GenBank Accesion No.V01146)よりgene 5, DNA polymeraseの情報を用いる。この遺伝子(T7 gene5)をpET-14bベクターのNdeI/BamHIサイトにクローニングする。T7のゲノムDNAを鋳型にして、以下の2種の合成オリゴDNAをプライマーとして用いてPCRを行い、2136bpのDNA増幅産物を得る。
5'-aataatcatatgatcgtttctgacatcgaa-3' (NdeI)[配列番号1]
5'-aataatggatcctcagtggcaaatcgccca-3' (BamHI)[配列番号2]
このDNA増幅産物を制限酵素NdeIおよびBamHIで消化切断する。得られた断片をpET-14b(Novagen社製)の同じ制限酵素サイトに挿入する。このことによって、ポリヒスチジンタグの融合したT7 gene5, DNA polymerase発現ベクターpET-14-T7g5を作製する。
<9>の工程で作製した金電極を、100mM NiSO4水溶液に20分間浸漬し、ニトリロ三酢酸部分にニッケルイオンをキレートさせる。その後、水で電極を洗浄し余分のニッケルイオンを除去する。次に前記<10>の工程で調製したHisタグ融合タンパク質である改変型T7 DNAポリメラーゼのPBS緩衝液系での精製試料を添加し、4℃で20分間静置する。その後PBS緩衝液で洗浄することにより電極上に捕捉されなかった余分のポリメラーゼを除去する。次に大腸菌チオレドキシン(Thioredoxin from Escherichia coli(Sigma社製))のPBS溶液を加え4℃で20分間静置し、T7 DNAポリメラーゼを活性型とする。電極上に捕捉されたかった余分のチオレドキシンをPBS緩衝液で電極を洗浄することにより除去する。以上の工程で作製されるポリメラーゼ固定化電極のアンカー部分からポリメラーゼの活性中心までの距離は約10nmである。したがって、アンカー部分から第二導電性領域である金ナノ微粒子までの長さと、アンカー部分からポリメラーゼの活性部位までの長さは略等しい。
本実施例では、導電性基体として金基板、ポリメラーゼ部分としてクローニングされた改変型T7 DNAポリメラーゼ、アンカー部分としてシステインをそれぞれ用いる。また、第一の導電性領域として二本鎖DNA、第二の導電性領域として粒径1.4nmの金ナノ微粒子をそれぞれ用いる。これらがこの順序で連結されたプローブ修飾ポリメラーゼが、アンカー部分であるシステインと金基板とのAu−S結合形成を介して該導電性基体上に固定化されている電極を作製する。
以下の2種の5'末端リン酸化合成オリゴDNAをTEバッファー中で、等量混合し、加熱後徐冷することによってアニーリングする。
5'- TAGCAAAAAAAAATGTTGCTGTTC -3' [配列番号4]
5'- TAGAACAGCAACATTTTTTTTTGC-3' [配列番号5]
このDNA断片を、実施例1で調製した改変型T7 DNAポリメラーゼ(N末Hisタグ付き)の発現ベクターpET-14-T7g5(D28)[配列番号3]のNdeI認識サイトに挿入する。このことによって、発現ベクターpET-14-C3T7g5(D28) [配列番号6]を作製する。作製した発現ベクターpET-14-C3T7g5(D28)を常法に従い大腸菌E.coli BL21(DE3)に形質転換する。形質転換体は抗生物質アンピシリンに対する耐性株として選別することができる。
<2>導電性部分としての二本鎖DNAの連結
<1>で調製したアンカー部分を融合した改変型T7 DNAポリメラーゼのアミノ酸
配列にはN末端近くにLys残基が新たに導入されている。その結果、例えば水溶性架橋剤Sulfo-EMCS(株式会社 同仁化学研究所製)を用いることによってSH基を有する分子と効率的に架橋結合させることができる。Sulfo-EMCSはN-(6-Maleimidocaproyloxy)sulfosuccinimide, sodium saltである。
gtc -3' [配列番号7]とを業者の取扱説明書にしたがって架橋結合させる。また、5'末端チオール化合成オリゴDNA:5'- gactggcgatgctgt -3' [配列番号8]における末端チオール基と金微粒子とを業者の取扱説明書にしたがって結合させる。金微粒子としてはMONOMALEIMIDO NANOGOLD(登録商標、Nanoprobes、Incorporated製)を用いる。
直径0.5mmの金線の先端2cmとコンタクトを残してフッ素樹脂の熱収縮チューブで覆い、金電極とした。これを1Mの水酸化カリウムで80℃、6時間加熱後、濃硫酸に12時間浸漬、濃硝酸に15分浸漬した後、超純水で洗浄乾燥した。これに<2>の工程で作製したプローブ修飾ポリメラーゼのPBS緩衝液系での精製試料を添加し、4℃で20分間静置することによりポリメラーゼのアミノ酸配列におけるN末近辺のシステインを元にした金電極上への固定化を行う。その後PBS緩衝液で洗浄することにより電極上に捕捉されなかった余分のポリメラーゼを除去する。次に大腸菌チオレドキシン(Thioredoxin from Escherichia coli(Sigma社製))のPBS溶液を加え4℃で20分間静置し、T7 DNAポリメラーゼを活性型とする。電極上に捕捉されたかった余分のチオレドキシンをPBS緩衝液で電極を洗浄することにより除去する。以上の工程で作製されるポリメラーゼ固定化電極のアンカー部分からポリメラーゼの活性中心までの距離は約10nmである。また、アンカー部分から第二導電性領域である金ナノ微粒子までの長さは約8nmであり、アンカー部分からポリメラーゼの活性部位までの長さと略等しい。
実施例1および実施例2で作製したポリメラーゼ固定化電極と、対照としてT7 DNAポリメラーゼとチオレドキシンからなる活性型T7 DNAポリメラーゼの固定化電極を用いて、3'伸長末端の電気化学的変換に要する過電圧を比較する(比較例1)。対電極として白金線を、参照電極として銀/塩化銀電極を用いて3極セルを構成する(図7参照)。これらをポテンショスタットに接続する。電極電位設定のためのファンクションジェネレーター、および計測およびデータ処理のためのコンピュータを更にポテンショスタットに接続する。ポリメラーゼ固定化電極に印加される電圧は、ファンクションジェネレーターによりプログラムされており、ポテンショスタットを経て印加される。印加された電圧とこのとき観測される電流値はコンピュータに送られ収集される。
・2'-iodo-2'-deoxyadenosine-5'-triphosphate(2'I-dATP)
・2'-bromo-2'-deoxyguanosine-5'-triphosphate(2'Br-dGTP)
・2'-chloro-2'-deoxythymidine-5'-triphosphate(2'Cl-dTTP)
・2'-fluoro-2'-deoxycytidine-5'-triphosphate(2'F-dCTP)
これらの一部は商業的に入手可能(JENA BIOSCIENCE社、あるいはTriLink BioTechnologies社など)である。また、以下の文献などに記載の公知の方法に従って合成することができる。
・特開平07-97391号公報。
・特公平08-5908号公報。
・Gruen M.他(Nucleosides Nucleotides 18, 137-151 (1999))。
・"Oligonucleotide Synthesis; a practical approach" M. J. Gait (ed), IRL PRESS,
(1984)。
緩衝液A:
・33mM トリス−酢酸緩衝液(pH7.9)
・66mM 酢酸カリウム
・10mM 酢酸マグネシウム
・0.5mM ジチオトレイトール
・0.01%(w/v)ウシ血清アルブミン
次に、2'I-dATP、2'Br-dGTP、2'Cl-dTTP、2'F-dCTPの各々50μM水溶液(pH7.0)を、ポリメラーゼ固定化電極と接触させ、37℃で保持する。電圧の時間変化は、自然電位を基準とし、負の方向に一定速度で掃引していくフェーズと自然電位で保持するフェーズからなる変化の繰返しとする。この条件においては、電圧を掃引し始めてからピーク電流を観測するまでの時間によって、伸長反応後、3'伸長末端に付加されたヌクレオチド誘導体の電気化学的変換に要する電圧を比較することができる。
本参考例では導電性基体として金基板、ポリメラーゼ部分としてクローニングされた好熱菌由来の改変型DNAポリメラーゼ、導電性部分としてπ共役金属錯体、またアンカー部分としてジスルフィドをそれぞれ用いる。これらがこの順序で連結されたポリメラーゼユニットとしてのプローブ修飾ポリメラーゼが、アンカー部分であるジスルフィドと金基板とのAu−S結合形成を介して導電性基体上に固定化されている電極を以下のように作製する。
直径0.5mmの金線の先端2cmとコンタクトを残してフッ素樹脂の熱収縮チューブで覆い、金電極とした。これを1Mの水酸化カリウムで80℃、6時間加熱後、濃硫酸に12時間浸漬、濃硝酸に15分浸漬した後、超純水で洗浄乾燥する。
実施例1で調製した、下記式(2)で表される錯体配位子
これを実施例1で調製した、下記式(7)で表される錯体配位子
好熱菌Thermus aquaticus(ATCC 25104)より常法によりゲノムDNAを調製する。このゲノムDNAを鋳型にして、合成オリゴDNA:
5'- aataatccatggccctggaggaggccccctggcccccgccggaag -3' (Nco I)[配列番号13]および
5'- aataatgtcgactcactccttggcggagagccagtcctcccctat -3' (Sal I)[配列番号14]
をプライマーとして用いPCRを行い、DNAポリメラーゼのStoffel fragmentをコードする遺伝子を含む約1,646bpのDNA増幅産物を得る。
次に、DNAポリメラーゼの活性部位近傍に導電性部分を繋ぎ込むための、DNAポリメラーゼに部位特異的変異を導入する。pET-TaqDP(配列番号16)に対して、956番目から958番目の塩基CGCをCATに、1034番目から1036番目の塩基CAGをCATに、1196番目から1198番目の塩基TTCをCATに、それぞれ置換する。部位特異的変異の導入は、QuikChange( Site-Directed Mutagenesis Kit(STRATAGENE(社製)を用いてPCR反応により同社プロトコルに従って行う。
<1>の工程で作製した金電極を、100mM NiSO4水溶液に20分間浸漬し、ニトリロ三酢酸部分にニッケルイオンをキレートさせる。その後、水で電極を洗浄し余分のニッケルイオンを除去する。次に前記<2>の工程で調製した好熱菌由来の変異型DNAポリメラーゼのTris−HCl緩衝液系での精製試料を添加し、4℃で20分間静置する。その後Tris−HCl緩衝液で洗浄することにより電極上に捕捉されなかった余分のポリメラーゼを除去する。以上の工程により作製されるポリメラーゼ固定化電極では、ポリメラーゼ部分はその活性中心近傍に導入されたヒスチジン残基を介してπ共役金属錯体の端部に配位結合している。
参考例1で作製したポリメラーゼ固定化電極を用いて、3'伸長末端の電気化学的変換に要する過電圧を測定する(参考例2)。また、比較例1のDNAポリメラーゼ(TaqDP、配列番号15)の固定化電極を、参考例2と同じ条件で、3'伸長末端の電気化学的変換に要する過電圧を測定する(比較例2)。これらをポテンショスタットに接続する。電極電位設定のためのファンクションジェネレーター、および計測およびデータ処理のためのコンピュータを更にポテンショスタットに接続する。ポリメラーゼ固定化電極に印加される電圧は、ファンクションジェネレーターによりプログラムされており、ポテンショスタットを経て印加される。印加された電圧とこのとき観測される電流値はコンピュータに送られ収集される。
・2'-iodo-2'-deoxyadenosine-5'-triphosphate(2'I-dATP)
・2'-bromo-2'-deoxyguanosine-5'-triphosphate(2'Br-dGTP)
・2'-chloro-2'-deoxythymidine-5'-triphosphate(2'Cl-dTTP)
・2'-fluoro-2'-deoxycytidine-5'-triphosphate(2'F-dCTP)
標的核酸とプライマーとの混合物を添加し、電極系に接触させる。37℃で5分間保持し、その後、緩衝液Bで洗浄し、ポリメラーゼ固定化電極に捕捉されなかった標的核酸とプライマーとの混合物を除去する。
・33mM トリス−酢酸緩衝液(pH7.9)
・66mM 酢酸カリウム
・10mM 酢酸マグネシウム
・0.01%(w/v)ウシ血清アルブミン
次に、2'I-dATP、2'Br-dGTP、2'Cl-dTTP、2'F-dCTPの各々50μM水溶液(pH7.0)を、ポリメラーゼ固定化電極と接触させ、70℃で保持する。電圧の時間変化は、自然電位を基準とし、負の方向に一定速度で掃引していくフェーズと自然電位で保持するフェーズからなる変化の繰返しとする。この条件においては、電圧を掃引し始めてからピーク電流を観測するまでの時間によって、伸長反応後、3'伸長末端に付加されたヌクレオチド誘導体の電気化学的変換に要する電圧を比較することができる。
2 アンカー部分
3 導電性部分
4 第二の導電性領域(プローブ領域)
5 導電性基体
6 ポリヒスチジンタグ
7 錯体配位子部分
8 金属
9 第一の導電性領域
Claims (8)
- 導電性基体と、該導電性基体の表面に固定されたポリメラーゼユニットとからなるポリメラーゼ固定化電極であって、
前記ポリメラーゼユニットが、ポリメラーゼ部分とアンカー部分と導電性部分とを有し、
前記ポリメラーゼユニットの前記導電性基体への固定が前記アンカー部分によってなされており、
前記導電性部分が有する端部のうち前記アンカー部分側の端部とは反対側の端部が前記ポリメラーゼ部分の活性部位近傍に位置し、
前記ポリメラーゼユニットが、前記ポリメラーゼ部分と前記アンカー部分と前記導電性部分とがこの順で連結されて構成されており、
前記アンカー部分のうちの前記導電性部分側の端部から前記導電性部分の自由端までの長さと、前記アンカー部分の前記ポリメラーゼ部分側の端部から前記ポリメラーゼ部分の活性部位までの長さがほぼ等しい
ことを特徴とするポリメラーゼ固定化電極。 - 前記アンカー部分のうちの前記導電性部分側の端部から前記導電性部分の自由端までの長さと、前記アンカー部分の前記ポリメラーゼ部分側の端部から前記ポリメラーゼ部分の活性部位までの長さとの差が5nm以内である請求項1に記載のポリメラーゼ固定化電極。
- 前記アンカー部分のうちの前記導電性部分側の端部から前記導電性部分の自由端までの長さが、前記アンカー部分の前記ポリメラーゼ部分側の端部から前記ポリメラーゼ部分の活性部位までの長さよりも短い請求項2に記載のポリメラーゼ固定化電極。
- 前記ポリメラーゼ部分と前記アンカー部分との間にポリヒスチジンタグおよび前記ポリヒスチジンタグが配位する金属が存在し、
前記ポリメラーゼ部分と前記アンカー部分との連結が前記ポリヒスチジンタグと前記ポリヒスチジンタグが配位する金属との配位結合によってなされていることを特徴とする請求項1に記載のポリメラーゼ固定化電極。 - 前記ポリメラーゼ部分と前記導電性部分との間にポリヒスチジンタグおよび前記ポリヒスチジンタグが配位する金属が存在し、
前記ポリメラーゼ部分と前記導電性部分との連結が前記ポリヒスチジンタグと前記ポリヒスチジンタグが配位する金属との配位結合によってなされていることを特徴とする請求項1に記載のポリメラーゼ固定化電極。 - 前記導電性部分がπ共役金属錯体からなる基である請求項1に記載のポリメラーゼ固定化電極。
- 前記導電性部分が核酸を含む請求項1に記載のポリメラーゼ固定化電極。
- 塩基配列に関する情報取得方法であって、
標的核酸とプライマーとが二本鎖化した試料と、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のポリメラーゼ固定化電極と、電気化学的に変換し得る部分を有するヌクレオチド誘導体とを用意する工程と、
前記試料と、前記ポリメラーゼ固定化電極と、前記ヌクレオチド誘導体と、を溶媒中で共存させる工程と、
前記プライマーに前記ヌクレオチド誘導体が導入されているか否かを電気化学反応を用いて検出する工程と、
を有することを特徴とする塩基配列に関する情報取得方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007161695A JP4942192B2 (ja) | 2006-06-20 | 2007-06-19 | ポリメラーゼ固定化電極 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006170240 | 2006-06-20 | ||
JP2006170240 | 2006-06-20 | ||
JP2007161695A JP4942192B2 (ja) | 2006-06-20 | 2007-06-19 | ポリメラーゼ固定化電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008026311A JP2008026311A (ja) | 2008-02-07 |
JP4942192B2 true JP4942192B2 (ja) | 2012-05-30 |
Family
ID=39117068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007161695A Expired - Fee Related JP4942192B2 (ja) | 2006-06-20 | 2007-06-19 | ポリメラーゼ固定化電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4942192B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2582806B1 (en) * | 2010-06-18 | 2015-12-16 | Roche Diagnostics GmbH | Dna polymerases with increased 3'-mismatch discrimination |
US8877022B2 (en) * | 2011-06-21 | 2014-11-04 | National Taiwan University | Biosensor |
KR101792262B1 (ko) * | 2011-10-10 | 2017-11-02 | 삼성전기주식회사 | 도전성 페이스트, 이의 제조방법 및 이를 이용한 적층 세라믹 전자부품 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002513592A (ja) * | 1998-05-06 | 2002-05-14 | クリニカル・マイクロ・センサーズ・インコーポレイテッド | 単層を使用する核酸の電子的検出 |
JP4122854B2 (ja) * | 2002-06-17 | 2008-07-23 | 東レ株式会社 | 選択結合性物質のハイブリダイゼーション方法とハイブリダイゼーション装置および選択結合性物質固定用基材 |
-
2007
- 2007-06-19 JP JP2007161695A patent/JP4942192B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008026311A (ja) | 2008-02-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102222192B1 (ko) | 돌연변이체 기공 | |
CN116334200B (zh) | 使用纳米孔确定多核苷酸特征的方法和用于该方法的复合物 | |
EP3137490B1 (en) | Mutant pores | |
Hocek et al. | Nucleobase modification as redox DNA labelling for electrochemical detection | |
KR102083695B1 (ko) | 돌연변이체 리세닌 기공 | |
CA2616259C (en) | Electrocatalytic nucleic acid hybridization detection | |
EP3259281B1 (en) | Hetero-pores | |
KR102472805B1 (ko) | 돌연변이체 포어 | |
US20090233280A1 (en) | Method of acquiring information regarding base sequence and information reading device for the same | |
US20110210017A1 (en) | Fabrication of electrochemical biosensors via click chemistry | |
KR20170063889A (ko) | 변형된 효소 | |
JP2002500897A (ja) | 電子的核酸検出の増幅 | |
JP2002510791A (ja) | インターカレート性のレドックス活性部分を使用する電気化学的センサ | |
CN112189054A (zh) | 方法 | |
CN109863250A (zh) | 可用于纳米孔检测的标记的核苷酸 | |
JP2019521096A (ja) | 核酸シーケンシングにとって有用なタグ付きマルチヌクレオチド | |
US8329011B2 (en) | Polymerase-immobilized electrode | |
EP3759116A1 (en) | Tagged nucleoside compounds useful for nanopore detection | |
JP4942192B2 (ja) | ポリメラーゼ固定化電極 | |
KR100482718B1 (ko) | 핵산 프로브 고정화 기체 및 그것을 이용한 표적 핵산의존재를 검출하는 방법 | |
US8975025B2 (en) | Method and system for nucleic acid detection using electroconductive or electrochemically active labels | |
JP2007195548A (ja) | 塩基配列に関する情報取得方法、及び情報取得装置 | |
JP2023513083A (ja) | ナノ電子工学測定のために作出された高分子 | |
EP4362028A1 (en) | Mutant aerolysin and uses thereof | |
JP4941994B2 (ja) | 遺伝子の検出方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100611 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111101 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120104 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120131 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120227 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4942192 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |