JP4834523B2 - 画像形成装置用エンドレスベルト、および、これを有する画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置用エンドレスベルト、および、これを有する画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4834523B2 JP4834523B2 JP2006309226A JP2006309226A JP4834523B2 JP 4834523 B2 JP4834523 B2 JP 4834523B2 JP 2006309226 A JP2006309226 A JP 2006309226A JP 2006309226 A JP2006309226 A JP 2006309226A JP 4834523 B2 JP4834523 B2 JP 4834523B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outermost layer
- endless belt
- image forming
- forming apparatus
- regular reflectance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Color Electrophotography (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Description
図1に示す構成のカラー画像形成装置は、像担持体としてのドラム状の感光体(感光ドラム)を4つ備えている(感光ドラム1a、1b、1c、1d)。
感光ドラムの表面を均一に帯電する帯電手段(帯電器2a、2b、2c、2d)、
画像情報に基づいてレーザービームを照射し、感光ドラムの表面に静電潜像を形成する露光手段(レーザースキャナー3a、3b、3c、3d)、
該静電潜像にトナーを付着させ、トナー像として顕像化する現像手段(現像器4a、4b、4c、4d)、
該トナー像を転写材(紙やOHPフィルムなど)Sに転写する転写手段(転写ローラー5a、5b、5c、5d)、および、
転写後の感光ドラムの表面に残った転写残トナーを除去するクリーニング手段(クリーナー6a、6b、6c、6d)
が配設され、各色の画像形成部を構成している。
図2に示す構成のカラー画像形成装置も、像担持体としてのドラム状の感光体(感光ドラム)を4つ備えている(感光ドラム1a、1b、1c、1d)。
感光ドラムの表面を均一に帯電する帯電手段(帯電器2a、2b、2c、2d)、
画像情報に基づいてレーザービームを照射し、感光ドラムの表面に静電潜像を形成する露光手段(レーザースキャナー3a、3b、3c、3d)、
該静電潜像にトナーを付着させ、トナー像として顕像化する現像手段(現像器4a、4b、4c、4d)、
該トナー像を中間転写ベルト11に一次転写する一次転写手段(一次転写ローラー5pa、5pb、5pc、5pd)、および、
一次転写後の感光ドラムの表面に残った転写残トナーを除去するクリーニング手段(クリーナー6a、6b、6c、6d)
が配設され、各色の画像形成部を構成している。
図3中、20は色ズレ検出手段であり、発光素子と受光素子とで構成されている。21は発光素子で、例えば赤外領域の波長の光を発するLEDである。22は受光素子(例えばフォトセンサー)である。9は転写材搬送ベルトで、23は色ズレ検出用のパターンである。24は発光素子21からの発光光路で、25は転写材搬送ベルト9または色ズレ検出パターン23からの反射光のうち、受光素子22にて受光される受光光路である。発光部と受光部は転写材搬送ベルト9を反射面として、正反射光学系で構成されていて、転写材搬送ベルト9と色ズレ検出パターン23の正反射光の反射率の差、すなわち、正反射率の差によって、色ズレ検出パターンの位置を検出する。
このような観点から、従来、画像形成装置用エンドレスベルトとして、ポリイミドから成るエンドレスベルトや、最外層にハードコート材料を採用した多層構成のエンドレスベルトなどが提案されている。(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)
また、本発明は、上記画像形成装置用エンドレスベルトを有する画像形成装置である。
すなわち、測定装置としては、(株)日立製作所製の分光光度測定器(商品名:U4000)を用い、測定サンプルとしては、測定対象のエンドレスベルトを20mm四方に切り取ったものを用いた。そして、測定サンプルへの光の入射角は15°とし、830〜870nmの波長領域での正反射率の平均値をその測定箇所での正反射率とした。そして、この測定をエンドレスベルト内で30箇所行い、各測定箇所の正反射率の平均をとった値をそのエンドレスベルトの平均正反射率とした。
また、該平均正反射率の値をxとし、各測定箇所の正反射率の中で平均正反射率から最も離れた値をyとしたとき、{(y−x)/x}×100[%]をそのエンドレスベルトの正反射率のバラツキとした。
エンドレスベルトの最外層には、表面特性の機能、特に耐摩耗性の機能を付与する観点から、結着材料として硬化性樹脂などの高硬度な材料を採用することが好ましい。エンドレスベルトの内層には、エンドレスベルトとして使用可能な強度を付与する観点から、安価で機械的耐久性を有する熱可塑性樹脂やゴムを採用することが好ましい。さらには、内層を、内側を樹脂層、外側(最外層側)をゴム層とした積層型にすることが好ましい。
有機材料としては、例えば、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂などが挙げられる。無機材料としては、例えば、アルコキシラン、アルコキシジルコニウム、ケイ酸塩などが挙げられる。これらの中でも、高硬度や塗布性の点から、アクリル樹脂が特に好ましい。アクリル樹脂は、アクリルモノマー(例えばジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなど)や、アクリル樹脂のプレポリマーなどを硬化させることによって得ることができる。
ニッケル錯体系化合物などの金属錯体系化合物、ニトロソ化合物およびその金属錯塩、シアニン系化合物、スクワリリウム系化合物、チオールニッケル錯塩系化合物、ナフタロシアニン系化合物、トリアリルメタン系化合物、イモニウム系化合物、ジイモニウム系化合物、ナフトキン系化合物、アントラキノン系化合物、アミノ化合物、アミニウム塩系化合物、金属の硫化物とチオウレア化合物、フタロシアニン系化合物、含フッ素フタロシアニン系化合物、銅化合物ビスチオウレア化合物、リン化合物と銅化合物、リン酸エステル化合物と銅化合物との反応より得られるリン酸エステル銅化合物などの有機化合物や、酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、二酸化チタンなどの周期表4A、5Aもしくは6A族に属する金属の酸化物、炭化物もしくはホウ化物や、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化スズ、硫化亜鉛、酸化インジウムスズ、酸化アンチモンスズ、酸化セリウム、カーボンブラックなどの無機化合物
が挙げられる。これらの中でも、本発明においては、ニッケル錯体、リン系化合物、アンチモン系化合物、フタロシアニン系化合物などの有機化合物が好ましい。具体的には、山本化学社製のYKR(商品名)シリーズ、日本化薬社製のKayasorb(商品名)シリーズ、日本触媒社製のExcolor(商品名)シリーズなどが挙げられる。
ポリアミド、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフッ化ビニリデン、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニル、アクリル樹脂、アクリル酸アルキルエステル共重合体、ポリエーテルエステル共重合体、ポリエーテルアミド共重合体、ポリウレタン共重合体
などが挙げられる。これらの中でも、特に、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニリデン、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体が好ましい。本発明では、これら熱可塑性樹脂のうち、1種またはこれらの混合物からなるものを用いることができる。
天然ゴム、ブタジエン重合体、スチレン−イソプレン重合体、ブタジエン−スチレン共重合体およびそれらの水添物(ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体など全て含まれる)、イソプレン重合体、クロロブタジエン重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、イソブチレン重合体、イソブチレン−ブタジエン共重合体、イソブチレン−イソプレン共重合体、アクリル酸エステル重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、チオコールゴム、多硫化ゴム、ポリウレタンゴム、ポリエーテルゴム(例えば、ポリプロピレンオキシドなど)、エピクロルヒドリンゴム
などが挙げられる。
カーボンブラック粒子、カーボンファイバーやカーボンナノチューブなどカーボン系の無機系導電粉末・繊維
などが挙げられる。
酸化防止剤、熱安定剤、熱老化防止剤、耐侯剤、可塑剤、結晶核剤、流動性改良剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、染料、顔料などの着色剤、難燃剤、難燃助剤
などの添加剤を1種以上添加することもできる。
・屈折率測定
測定装置:分光エリプソメーター(東京インスツルメンツ社製、商品名:SpedEL−2000)
測定サンプル:内層または最外層用の組成物を事前にガラス基板上に塗布、配置し、測定面の面粗さRaが0.05μm以下となるよう面転写加工した。
測定値:830〜870nmの波長領域の平均値を屈折率とした。
(1)内層の厚さ測定
測定装置:リニアゲージ(小野測器社製、商品名:HS−3412)
測定サンプル:エンドレス状チューブを切断した。
測定値:チューブ円筒方向に10mmピッチで測定し、その平均値を厚さ値とした。
エンドレスベルトの内層で30箇所の測定を行い、その平均値を内層の厚さとした。
(2)最外層の厚さ測定
測定装置:走査電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製、商品名:S−3400)
測定サンプル:最外層が配置されたエンドレスベルトを断面方向に切断、観察用ホルダーに配置した。
測定値:エンドレスベルトの断面観察により、最外層の厚さを測定した。
エンドレスベルトの最外層で30箇所の測定を行い、その平均値を最外層の厚さとした。
測定装置:分光光度測定器(日立製作所社製、商品名:U4000)
測定サンプル:最外層形成用の組成物を事前にガラス基板上に塗布、配置し、測定面の面粗さRaが0.05μm以下となるように面転写加工した。
測定値:830〜870nmの波長領域の平均値を透過率とした。
・内層
内層形成用の組成物には、ポリフッ化ビニリデン(呉羽化学工業社製、商品名:KFポリマー)を用いた。これに導電性を付与するため、アセチレンブラック(電気化学工業社製、商品名:デンカブラック粉状体)をポリフッ化ビニリデンに対して8質量%、および、アルキル4級アンモニウム硫酸塩を含む化合物(広栄化学工業社製、(C4H9)4NHSO4)をポリフッ化ビニリデンに対して10質量%添加した。これらを、窒素ガス雰囲気下で2軸スクリューを有する混練押し出し機を用いて、混練を行い、樹脂組成物のペレットを得た。このペレットを窒素ガス雰囲気下で乾燥を行った。
次に、この樹脂組成物のペレットを円筒押し出し装置に供給し、溶融押し出しすることにより、厚さ100μmの円筒状のエンドレスチューブを得た。
このエンドレスチューブ(内層)の屈折率は1.41であった。
最外層形成用の組成物には、紫外線硬化型アクリル樹脂(JSR社製、商品名:デソライトZ7501)を用いた。これに導電性を付与するため、アンチモン酸亜鉛のイソプロピルアルコールゾル(日産化学社製、商品名:セルナックス)をアクリル樹脂に対して30質量%添加した。これに、イソプロピルアルコールをアクリル樹脂に対して40質量%、および、メチルエチルケトンをアクリル樹脂に対して10質量%混合して撹拌した。さらに、赤外線吸収剤として、フタロシアニン化合物(山本化成社製、商品名:YKR−2080)をアクリル樹脂に対して1.7質量%添加し、最外層形成用の組成物の溶液を得た。この溶液を用い、上記の内層のエンドレスチューブの外側に、ディップコート法を用いて塗布し、これに紫外線を照射して、厚さ0.9〜1.1μmの最外層を得た。
この最外層の屈折率は1.60であり、赤外線透過率は38%であった。
本実施例のエンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率は5.1%であり、正反射率のバラツキは±9%以内であった。
本実施例では、エンドレスベルトの最外層の赤外線透過率を実施例1より低くすることによって、さらにエンドレスベルトの最外層の表面の正反射率のバラツキを抑制したエンドレスベルトを示す。
実施例1と同様にして形成した。
最外層形成用の組成物には、紫外線硬化型アクリル樹脂(JSR社製、商品名:デソライトZ7501)を用い、これに導電性を付与するため、アンチモン酸亜鉛のイソプロピルアルコールゾル(日産化学社製、商品名:セルナックス)をアクリル樹脂に対して30質量%添加した。これに、イソプロピルアルコールをアクリル樹脂に対して30質量%、メチルエチルケトンをアクリル樹脂に対して20質量%混合して撹拌した。さらに、赤外線吸収剤として、フタロシアニン化合物(山本化成社製、商品名:YKR−2080)をアクリル樹脂に対して2.2質量%、フタロシアニン化合物(日本触媒社製、商品名:EX−HA1)をアクリル樹脂に対して0.7質量%添加し、最外層形成用の組成物の溶液を得た。この溶液を用い、上記の内層のエンドレスチューブの外側に、ディップコート法を用いて塗布し、これに紫外線を照射して、厚さ0.9〜1.1μmの最外層を得た。
この最外層の屈折率は1.61であり、赤外線透過率は23%であった。
本実施例のエンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率は5.1%であり、正反射率のバラツキは±5%以内であった。
本実施例では、エンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率を実施例1よりも高めたエンドレスベルトを示す。
実施例1と同様にして形成した。
実施例2の溶剤(イソプロピルアルコールおよびメチルエチルケトン)添加後、チタニア系複合酸化物のメチルエチルケトンゾル(触媒化成工業社製、商品名:クイーンタイタニック)をアクリル樹脂に対して30質量%添加して撹拌した。その後、実施例2と同様の赤外線吸収剤を添加し、最外層形成用の組成物の溶液を得た。この溶液を用い、上記の内層のエンドレスチューブの外側に、ディップコート法を用いて塗布し、これに紫外線を照射して、厚さ0.9〜1.1μm最外層を得た。
この最外層の屈折率は1.78であり、赤外線透過率は21%であった。
本実施例のエンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率は5.5%、正反射率のバラツキは±7%以内であった。
本実施例では、樹脂層(ポリフッ化ビニリデンの層)の外側(最外層側)かつ最外層の内側にエラストマーの層を設けたエンドレスベルトを示す。
内層形成用の組成物には、ポリフッ化ビニリデン(呉羽化学工業社製、商品名:KFポリマー)を用い、これに導電性を付与するため、アセチレンブラック(電気化学工業社製、商品名:デンカブラック粉状体)をポリフッ化ビニリデンに対して8質量%、および、アルキル4級アンモニウム硫酸塩を含む化合物(広栄化学工業社製、(C4H9)4NHSO4)をポリフッ化ビニリデンに対して10質量%添加した。これらを、窒素ガス雰囲気下で2軸スクリューを有する混練押し出し機を用いて、混練を行い、樹脂組成物のペレットを得た。このペレットを窒素ガス雰囲気下で乾燥を行った。
次に、この樹脂組成物のペレットを円筒押し出し装置に供給し、溶融押し出しすることにより厚さ100μmの円筒状のエンドレスチューブを得た。
この熱可塑性エラストマーの組成物のシートを、上記のポリフッ化ビニリデンのエンドレスチューブの外側に円筒状に成形して、エンドレスベルトの内層(積層型の内層)とした。
ポリフッ化ビニリデンのエンドレスチューブの外側に、熱可塑性エラストマーの組成物のシートを円筒状に成形する方法としては、シートの繋ぎ目の段差が、画像形成装置用エンドレスベルトという用途に対して影響の無い程度であって、かつ、十分な強度が確保されればいかなる方法でもよい。シート状プラスチックを円筒状に成形する方法として、例えば、特開平7−205274号に記載されているシート両端部のみを溶着する方法が挙げられる。また、特許第3441860号に記載されている、熱膨張係数の異なる2つの円筒金型の間に、シート状プラスチックの端部を略合わせる位置で配置し、金型を含む全体を加熱して無端ベルトを得る方法も例示できる。
本実施例では、特許第3441860号に記載の方法を利用し、ポリフッ化ビニリデンのエンドレスチューブの外側に熱可塑性エラストマーの組成物のシートを貼りあわせて内層を得た。
この積層型の内層の屈折率は1.48であった。
実施例1と同様にして形成した。
本実施例のエンドレスベルトの最外層表面の平均正反射率は5.1%であり、正反射率のバラツキは±7%以内であった。
本実施例のエンドレスベルトを図1に示す構成の画像形成装置の転写材搬送ベルトとして組み込み、色ズレ検出能力を確認した。色ズレ検出手段からの出力信号の大きさおよび信号のバラツキも小さく、エンドレスベルト上に配置したトナーからなる色ズレ検出パターンを安定的に検知することが確認された。
本比較例では、エンドレスベルトの最外層表面の正反射率が実施例よりも小さいエンドレスベルトを示す。
実施例1と同様にして形成した。
最外層形成用の組成物には、紫外線硬化型アクリル樹脂(JSR社製、商品名:デソライトZ7501)を用い、これに導電性を付与するため、アンチモン酸亜鉛のイソプロピルアルコールゾル(日産化学社製、商品名:セルナックス)をアクリル樹脂に対して15質量%添加した。これに、イソプロピルアルコールをアクリル樹脂に対して40質量%、および、メチルエチルケトンをアクリル樹脂に対して10質量%混合して撹拌した。さらに、赤外線吸収剤として、フタロシアニン化合物(山本化成社製、商品名:YKR−2080)をアクリル樹脂に対して1.7質量%添加し、最外層形成用の組成物の溶液を得た。この溶液を用い、上記の内層のエンドレスチューブの外側に、ディップコート法を用いて塗布し、これに紫外線を照射して、厚さ0.9〜1.1μmの最外層を得た。
この最外層の屈折率は1.58であり、赤外線透過率は40%であった。
本比較例のエンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率は4.9%であり、正反射率のバラツキは±4%以内であった。
本比較例では、エンドレスベルトの最外層の表面の正反射率のバラツキが大きいエンドレスベルトを示す。
実施例1と同様にして形成した。
最外層形成用の組成物には、紫外線硬化型アクリル樹脂(JSR社製、商品名:デソライトZ7501)を用い、これに導電性を付与するため、アンチモン酸亜鉛のイソプロピルアルコールゾル(日産化学社製、商品名:セルナックス)をアクリル樹脂に対して30質量%添加した。これに、イソプロピルアルコールをアクリル樹脂に対して40質量%、および、メチルエチルケトンをアクリル樹脂に対して10質量%添加して撹拌して、最外層形成用の組成物の溶液を得た。この溶液を用い、上記の内層のエンドレスチューブの外側に、ディップコート法を用いて塗布し、これに紫外線を照射して、厚さ0.9〜1.1μmの最外層を得た。
この最外層の屈折率は1.61であり、赤外線透過率は78%であった。
本比較例のエンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率は5.1%であり、正反射率のバラツキは±13%以内であった。
本比較例の正反射率のバラツキの大きさは、最外層形成用の組成物中に赤外線吸収剤が入っておらず,最外層の赤外線透過率が78%と大きく、最外層と内層との界面での干渉が一様でないため、発生したと考えられる。
本比較例でも、エンドレスベルトの最外層表面の正反射率のバラツキが大きいエンドレスベルトを示す。
実施例1と同様にして形成した。
最外層形成用の組成物には、紫外線硬化型アクリル樹脂(JSR社製、商品名:デソライトZ7501)を用い、これに導電性を付与するため、アンチモン酸亜鉛のイソプロピルアルコールゾル(日産化学社製、商品名;セルナックス)をアクリル樹脂に対して15質量%添加した。これに、イソプロピルアルコールをアクリル樹脂に対して30質量%、および、メチルエチルケトンをアクリル樹脂に対して20質量%添加して撹拌した。その後、チタニア系複合酸化物のメチルエチルケトンゾル(触媒化成工業社製、商品名:クイーンタイタニック)をアクリル樹脂に対して53質量%添加して撹拌した。その後、実施例1と同様の赤外線吸収剤を添加し、最外層形成用の組成物の溶液を得た。この溶液を用い、上記の内層のエンドレスチューブの外側に、ディップコート法を用いて塗布し、これに紫外線を照射して、厚さ0.9〜1.1μmの最外層を得た。
この最外層の屈折率は1.81であり、赤外線透過率は25%であった。
本比較例のエンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率は5.3%であり、正反射率のバラツキは±12%以内であった。
最外層の屈折率の高まりに伴い、内層の屈折率との差が大きくなり、最外層の表面での反射光と、最外層と内層との界面での反射光との干渉が増幅され、正反射率のバラツキが±10%を超える、大きな値となることが明らかとなった。
1b 感光ドラム
1c 感光ドラム
1d 感光ドラム
2a 帯電器
2b 帯電器
2c 帯電器
2d 帯電器
3a レーザースキャナー
3b レーザースキャナー
3c レーザースキャナー
3d レーザースキャナー
4a 現像器
4b 現像器
4c 現像器
4d 現像器
S 転写材
5a 転写ローラー
5b 転写ローラー
5c 転写ローラー
5d 転写ローラー
6a クリーナー
6b クリーナー
6c クリーナー
6d クリーナー
7a プロセスカートリッジ
7b プロセスカートリッジ
7c プロセスカートリッジ
7d プロセスカートリッジ
9 転写材搬送ベルト
10 定着器
11 中間転写ベルト
5pa 一次転写ローラー
5pb 一次転写ローラー
5pc 一次転写ローラー
5pd 一次転写ローラー
5s 二次転写ローラー
20 色ズレ検出手段
21 発光素子
22 受光素子
23 色ズレ検出用のパターン
24 発光光路
25 受光光路
Claims (3)
- 内層および最外層を有する画像形成装置用エンドレスベルトにおいて、該最外層の表面の830〜870nmの波長領域での平均正反射率が5.0%以上であり、該最外層の表面の830〜870nmの波長領域での正反射率のバラツキが該平均正反射率の±10%以内であり、該最外層の屈折率が該内層の屈折率よりも高く、かつ、該最外層が赤外線吸収剤を含んでいることを特徴とする画像形成装置用エンドレスベルト。
- 前記最外層が紫外線硬化型アクリル樹脂とアンチモン酸亜鉛のイソプロピルアルコールゾル又はチタニア系複合酸化物のメチルエチルケトンゾルと赤外線吸収剤としてのフタロシアニン化合物とを含む組成物を硬化させたものであり、
前記内層がカーボンブラックとポリフッ化ビニリデンとを含んでいる請求項1に記載の画像形成装置用エンドレスベルト。 - 請求項1または2に記載の画像形成装置用エンドレスベルトと、
該画像形成装置用エンドレスベルトの前記最外層の表面に対して、830〜870nmの波長領域の光を発する発光素子と受光素子とを有し、該発光素子と該受光素子とが該最外層の表面を反射面とする正反射光学系で構成されている色ズレ検出手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006309226A JP4834523B2 (ja) | 2005-11-30 | 2006-11-15 | 画像形成装置用エンドレスベルト、および、これを有する画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005346690 | 2005-11-30 | ||
JP2005346690 | 2005-11-30 | ||
JP2006309226A JP4834523B2 (ja) | 2005-11-30 | 2006-11-15 | 画像形成装置用エンドレスベルト、および、これを有する画像形成装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007179013A JP2007179013A (ja) | 2007-07-12 |
JP2007179013A5 JP2007179013A5 (ja) | 2009-12-24 |
JP4834523B2 true JP4834523B2 (ja) | 2011-12-14 |
Family
ID=38304201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006309226A Expired - Fee Related JP4834523B2 (ja) | 2005-11-30 | 2006-11-15 | 画像形成装置用エンドレスベルト、および、これを有する画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4834523B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9405235B2 (en) | 2013-02-27 | 2016-08-02 | Ricoh Company, Ltd. | Resin composition, seamless belt, and image forming apparatus |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5434790B2 (ja) * | 2010-05-21 | 2014-03-05 | 株式会社リコー | 弾性転写ベルト、及びこれを用いた画像形成装置 |
JP5742200B2 (ja) * | 2010-12-15 | 2015-07-01 | 油化電子株式会社 | 画像形成装置用積層ベルト及びその製造方法並びに画像形成装置 |
JP5962813B2 (ja) * | 2015-04-28 | 2016-08-03 | 油化電子株式会社 | 画像形成装置用積層ベルト及び画像形成装置 |
JP6808478B2 (ja) * | 2016-12-27 | 2021-01-06 | 大倉工業株式会社 | 画像形成装置用転写ベルトおよび画像形成装置用転写ベルトの製造方法 |
JP6932938B2 (ja) * | 2017-02-07 | 2021-09-08 | コニカミノルタ株式会社 | 中間転写体及び画像形成装置 |
JP2019185019A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-24 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP7576459B2 (ja) | 2020-12-28 | 2024-10-31 | 大倉工業株式会社 | 画像形成装置用ベルト、及びその製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005156955A (ja) * | 2003-11-26 | 2005-06-16 | Bridgestone Corp | 無端ベルト |
JP2005266793A (ja) * | 2004-02-19 | 2005-09-29 | Bridgestone Corp | 導電性エンドレスベルトおよび画像形成装置 |
JP2005338246A (ja) * | 2004-05-25 | 2005-12-08 | Canon Inc | シームレス状半導電性ベルト |
-
2006
- 2006-11-15 JP JP2006309226A patent/JP4834523B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9405235B2 (en) | 2013-02-27 | 2016-08-02 | Ricoh Company, Ltd. | Resin composition, seamless belt, and image forming apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007179013A (ja) | 2007-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4834523B2 (ja) | 画像形成装置用エンドレスベルト、および、これを有する画像形成装置 | |
JP4674265B2 (ja) | 画像形成装置 | |
CN100409114C (zh) | 充电装置,处理卡盒及图像形成装置 | |
EP2028564A2 (en) | Image forming apparatus and image forming method | |
KR20070079601A (ko) | 입사광을 난반사하도록 거칠게 된 층 표면을 갖는 다층부재를 특징으로 하는 화상 형성 장치와 상기 다층 부재를만들기 위한 방법 | |
KR100499296B1 (ko) | 전자 사진 무한 벨트, 프로세스 카트리지 및 전자 사진 장치 | |
JP2007011311A (ja) | 転写ベルトおよび画像形成装置 | |
US7702269B2 (en) | Endless belt for image forming apparatus and image forming apparatus having the endless belt | |
US10365575B2 (en) | Charging member, process cartridge, and image forming apparatus | |
JP4524164B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US7462389B2 (en) | Transfer belt and image forming apparatus | |
JP2008238552A (ja) | 電子写真用中間転写ベルトの製造方法 | |
US10859951B2 (en) | Electrophotographic belt having grooves and electrophotographic image forming apparatus | |
JP2007304244A (ja) | 画像形成装置用無端ベルト | |
JP2019113622A (ja) | 像坦持体および画像形成装置 | |
JP6876584B2 (ja) | ベルトユニット、転写ユニットおよび画像形成装置 | |
EP2818939A1 (en) | Belt assembly, image-forming apparatus, and method for manufacturing the belt assembly | |
JP2011141372A (ja) | 画像形成装置 | |
JP7576459B2 (ja) | 画像形成装置用ベルト、及びその製造方法 | |
JP6455143B2 (ja) | 画像形成装置用中間転写ベルト | |
US9513582B2 (en) | Transfer assist members | |
CN101320238B (zh) | 充电装置,处理卡盒及图像形成装置 | |
US20210341858A1 (en) | Electrophotographic belt and electrophotographic image forming apparatus | |
JP7183026B2 (ja) | 中間転写ベルト及び画像形成装置 | |
JP2005156955A (ja) | 無端ベルト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091110 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091110 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100617 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20100730 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20101227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110920 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110926 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4834523 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |