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JP4834523B2 - 画像形成装置用エンドレスベルト、および、これを有する画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置用エンドレスベルト、および、これを有する画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置用エンドレスベルト、および、これを有する画像形成装置に関する。詳しくは、複写機やレーザービームプリンターやファクシミリなどの画像形成装置に用いられる中間転写ベルトや転写材搬送ベルトなどのエンドレスベルト、および、これを有する画像形成装置に関する。
まず、画像形成装置用エンドレスベルトを転写材搬送ベルトとして使用する場合を説明する。
図1は、転写材搬送ベルトを有する画像形成装置(カラー画像形成装置)の概略構成を示す図である。
図1に示す構成のカラー画像形成装置は、像担持体としてのドラム状の感光体(感光ドラム)を4つ備えている(感光ドラム1a、1b、1c、1d)。
また、感光ドラム1a、1b、1c、1dの周囲には、それぞれ、感光ドラムの回転方向(図中、反時計回り)に従って順に、
感光ドラムの表面を均一に帯電する帯電手段(帯電器2a、2b、2c、2d)、
画像情報に基づいてレーザービームを照射し、感光ドラムの表面に静電潜像を形成する露光手段(レーザースキャナー3a、3b、3c、3d)、
該静電潜像にトナーを付着させ、トナー像として顕像化する現像手段(現像器4a、4b、4c、4d)、
該トナー像を転写材(紙やOHPフィルムなど)Sに転写する転写手段(転写ローラー5a、5b、5c、5d)、および、
転写後の感光ドラムの表面に残った転写残トナーを除去するクリーニング手段(クリーナー6a、6b、6c、6d)
が配設され、各色の画像形成部を構成している。
また、感光ドラム1a、1b、1c、1d、帯電器2a、2b、2c、2d、現像器4a、4b、4c、4d、および、クリーナー6a、6b、6c、6dは、図1に示すようにそれぞれ一体的にカートリッジ化され、プロセスカートリッジ(プロセスカートリッジ7a、7b、7c、7d)を構成している。
転写材Sは、転写材搬送ベルト9によって上記各色の画像形成部に順次搬送され、各色のトナー像が順次重畳転写され、合成トナー像が形成された後、定着手段(定着器10)で合成トナー像の定着がなされて、装置外に排出される。
次に、画像形成装置用エンドレスベルトを中間転写ベルトとして使用する場合を説明する。
図2は、中間転写ベルトを有する画像形成装置(カラー画像形成装置)の概略構成を示す図である。
図2に示す構成のカラー画像形成装置も、像担持体としてのドラム状の感光体(感光ドラム)を4つ備えている(感光ドラム1a、1b、1c、1d)。
また、感光ドラム1a、1b、1c、1dの周囲には、それぞれ、感光ドラムの回転方向(図中、反時計回り)に従って順に、
感光ドラムの表面を均一に帯電する帯電手段(帯電器2a、2b、2c、2d)、
画像情報に基づいてレーザービームを照射し、感光ドラムの表面に静電潜像を形成する露光手段(レーザースキャナー3a、3b、3c、3d)、
該静電潜像にトナーを付着させ、トナー像として顕像化する現像手段(現像器4a、4b、4c、4d)、
該トナー像を中間転写ベルト11に一次転写する一次転写手段(一次転写ローラー5pa、5pb、5pc、5pd)、および、
一次転写後の感光ドラムの表面に残った転写残トナーを除去するクリーニング手段(クリーナー6a、6b、6c、6d)
が配設され、各色の画像形成部を構成している。
また、感光ドラム1a、1b、1c、1d、帯電器2a、2b、2c、2d、現像器4a、4b、4c、4d、および、クリーナー6a、6b、6c、6dは、図1に示すようにそれぞれ一体的にカートリッジ化され、プロセスカートリッジ(プロセスカートリッジ7a、7b、7c、7d)を構成している。
中間転写ベルト11には、上記各色の画像形成部において各色のトナー像が順次重畳転写され、合成トナー像が形成される。
転写材Sは、中間転写ベルト11と二次転写手段(二次転写ローラー5s)との間に搬送され、合成トナー像が転写された後、定着手段(定着器10)で合成トナー像の定着がなされて、装置外に排出される。
以上述べたように、カラー画像形成装置は、第1色〜第4色(一般的にイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック)の計4色の画像を転写材上または中間転写ベルト上に重ね合わせてカラー画像(フルカラー画像)を形成している。したがって、副走査方向(転写材または中間転写ベルトの移動方向)の4色の書き出し位置が一致していないと、いわゆる色ズレと呼ばれる画像上の問題が起こる。また、その他の色ズレを発生させる要因としては、主走査方向(転写材または中間転写ベルトの移動方向に垂直の方向)の書き出し位置のズレや、主走査線幅のバラツキによる色ズレが挙げられる。
副走査方向や主走査方向の色ズレを修正するため、転写材搬送ベルト上または中間転写ベルト上に各色ごとに色ズレ検出用のパターンを形成し、転写材搬送ベルト下流部または中間転写ベルト下流部の両サイドに設けられた1対の光センサーで検出し、検出したズレ量に応じて、画像形成部の露光タイミング調整や、複数の感光ドラムや転写材搬送ベルトまたは中間転写ベルトの速度調整のような各種調整を行うことが知られている。
図3は、色ズレ検出手段を説明する図である。例として、転写材搬送ベルトの場合を挙げるが、中間転写ベルトの場合も同様である。
図3中、20は色ズレ検出手段であり、発光素子と受光素子とで構成されている。21は発光素子で、例えば赤外領域の波長の光を発するLEDである。22は受光素子(例えばフォトセンサー)である。9は転写材搬送ベルトで、23は色ズレ検出用のパターンである。24は発光素子21からの発光光路で、25は転写材搬送ベルト9または色ズレ検出パターン23からの反射光のうち、受光素子22にて受光される受光光路である。発光部と受光部は転写材搬送ベルト9を反射面として、正反射光学系で構成されていて、転写材搬送ベルト9と色ズレ検出パターン23の正反射光の反射率の差、すなわち、正反射率の差によって、色ズレ検出パターンの位置を検出する。
よって、画像形成装置に用いられるエンドレスベルトは、トナーとの正反射率の差を大きくするため、表面の正反射率が高いことが必要であり、また、長期の使用による表面の正反射率の低下を抑えるため、耐摺擦性が高いことも必要である。
このような観点から、従来、画像形成装置用エンドレスベルトとして、ポリイミドから成るエンドレスベルトや、最外層にハードコート材料を採用した多層構成のエンドレスベルトなどが提案されている。(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)
特開平11−161036号公報 特開平11−024428号公報
しかしながら、エンドレスベルトにポリイミドを用いた場合、反応工程が長いことにより、高コストになりやすい。また、表面硬度が鉛筆硬度最大2H程度と低い。そのため、長期に使用すると、感光体、ローラーおよび転写材などにより、表面が削れ、凹凸が発生し、エンドレスベルトの表面の正反射率が低下していく。エンドレスベルトの表面の正反射率が低下すると、トナーの正反射率との差が小さくなるため、十分な色ズレ検出性能を得られなくなる。
また、従来の最外層にハードコート材料を採用した多層構成のエンドレスベルトの中には、トナーの離型性を向上させるため、フッ素樹脂を最外層に採用したものがある。しかしながら、フッ素樹脂は低屈折率材料であるため、エンドレスベルトの表面の正反射を利用して色ズレ検出をする場合、トナーとエンドレスベルトの表面の正反射率の差が小さくなる。そのため、ノイズなどの誤差要因が大きくなり、安定した色ズレ検出性能を発揮することが困難である。
さらに、従来の多層構成のエンドレスベルトを用いた場合には、特に色ズレ検出性能が低下する場合がある。これは、色ズレ検出センサーの入射光が多層構成のエンドレスベルトの最外層を透過し、最外層と内層との界面で反射し、最外層の外面反射光と最外層と内層面との界面からの反射光が干渉するためである。特に、最外層の厚さが、色ズレ検出用センサーの入射光の波長の1/4整数倍近辺でばらつく場合には、色ズレ検出センサーのフォトセンサーに入射される入射光が大きくばらつくことになり、色ズレ検出性能の低下を引き起こす。
本発明の目的は、初期から長期の使用にわたって色ズレ検出性能の高い画像形成装置用エンドレスベルト、および、該画像形成装置用エンドレスベルトを有する画像形成装置を提供することにある。
本発明は、内層および最外層の少なくとも2層を有する画像形成装置用エンドレスベルトにおいて、該最外層の表面の平均正反射率が5.0%以上であり、該最外層の表面の正反射率のバラツキが平均正反射率の±10%以内であることを特徴とする画像形成装置用エンドレスベルトである。
また、本発明は、上記画像形成装置用エンドレスベルトを有する画像形成装置である。
本発明によれば、初期から長期の使用にわたって色ズレ検出性能の高い画像形成装置用エンドレスベルト、および、該画像形成装置用エンドレスベルトを有する画像形成装置を提供することができる。
マゼンダ、イエロー、シアンおよびブラックなどのトナーからなる色ズレ検出パターンの正反射率はおよそ2.5%以下である。したがって、色ズレの検出の際にトナーとエンドレスベルトの表面の正反射率の差を利用する場合、該正反射率の差を大きくするためには、エンドレスベルトの表面、すなわちエンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率は5.0%以上であることが必要である。エンドレスベルトの最外層表面の平均正反射率が5.0%未満であると、色ズレ検出センサーによる色ズレ検出パターンの位置を十分精度良く認識することが困難になり、色ズレ検出性能が低下する。
また、エンドレスベルトの最外層の表面の正反射率のバラツキは、平均正反射率の±10%以内である必要がある。正反射率のバラツキが平均正反射率の±10%よりも大きい場合、エンドレスベルトの表面からの正反射光が±10%より大きいバラツキをもってセンサーに入力されるため、色ズレ検出パターンの検知に誤りを招くことがある。誤検知があると、色ズレ検出パターンは安定的に検出できなくなる。
ここで、「平均正反射率」および「正反射率のバラツキ」は、以下のように測定および定義されるものである。
すなわち、測定装置としては、(株)日立製作所製の分光光度測定器(商品名:U4000)を用い、測定サンプルとしては、測定対象のエンドレスベルトを20mm四方に切り取ったものを用いた。そして、測定サンプルへの光の入射角は15°とし、830〜870nmの波長領域での正反射率の平均値をその測定箇所での正反射率とした。そして、この測定をエンドレスベルト内で30箇所行い、各測定箇所の正反射率の平均をとった値をそのエンドレスベルトの平均正反射率とした。
また、該平均正反射率の値をxとし、各測定箇所の正反射率の中で平均正反射率から最も離れた値をyとしたとき、{(y−x)/x}×100[%]をそのエンドレスベルトの正反射率のバラツキとした。
エンドレスベルトは、多層構成(2層以上の構成)にすることにより、画像形成装置用のエンドレスベルトに必要な特性を各層に機能分離することが可能になる。
エンドレスベルトの最外層には、表面特性の機能、特に耐摩耗性の機能を付与する観点から、結着材料として硬化性樹脂などの高硬度な材料を採用することが好ましい。エンドレスベルトの内層には、エンドレスベルトとして使用可能な強度を付与する観点から、安価で機械的耐久性を有する熱可塑性樹脂やゴムを採用することが好ましい。さらには、内層を、内側を樹脂層、外側(最外層側)をゴム層とした積層型にすることが好ましい。
エンドレスベルトの耐摩耗性は、テーバー摩耗試験(ASTM−D−1175、荷重500g、500回転)後の質量の減少率が0.10%以下であることが好ましい。別の観点からいえば、鉛筆硬度では、2Hより大きいことが好ましい。
最外層は、耐摩耗性、高硬度、高屈折率を達成しうるハードコート材料(有機材料または無機材料)を用いたハードコート層であることが好ましい。
有機材料としては、例えば、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂などが挙げられる。無機材料としては、例えば、アルコキシラン、アルコキシジルコニウム、ケイ酸塩などが挙げられる。これらの中でも、高硬度や塗布性の点から、アクリル樹脂が特に好ましい。アクリル樹脂は、アクリルモノマー(例えばジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなど)や、アクリル樹脂のプレポリマーなどを硬化させることによって得ることができる。
また、最外層の屈折率が1.60以上であれば、最外層の表面の平均正反射率5.0%以上を達成することが容易になるため好ましい。一方、最外層の部分的な欠陥、例えば、キズなどによる部分的な平均正反射率の低下の確認しやすさの観点から、最外層の屈折率は1.80以下であることが好ましい。
また、高屈折率化した最外層とするために、上記のハードコート材料に屈折率が高い微粒子を添加することが好ましい。屈折率が高い微粒子としては、例えば、酸化スズ(屈折率2.0)、リンドープ酸化スズ(屈折率2.0)、酸化インジウムスズ(屈折率2.0)、酸化アンチモンスズ(屈折率2.1)、酸化亜鉛アルミニウム(屈折率2.1)、五酸化アンチモン−酸化亜鉛(屈折率2.0)、酸化チタン(屈折率2.4〜2.7)、酸化セリウム(屈折率2.3)、酸化亜鉛(屈折率2.1)、酸化ジルコニウム(屈折率2.1)、酸化アンチモン(屈折率2.1)、酸化インジウム(屈折率2.0)などの金属酸化物の微粒子が挙げられる。これらの中でも、少量の添加で最外層の高屈折率化が可能となる酸化チタンや、最外層に導電性を付与することが可能となる五酸化アンチモン−酸化亜鉛が最外層に添加する微粒子として好ましい。これらの微粒子の添加量は、最外層の屈折率が1.60〜1.80になるように調整されることが好ましい。
また、最外層の表面の拡散反射の抑制をする観点から、最外層に添加する微粒子の粒径は30nm以下が好ましく、特に20nm以下がより好ましい。
画像形成装置に用いられる色ズレ検出手段20の発光素子21には、赤外領域の波長(830〜870nm)の光を発する素子を用いることが多い。そこで、最外層と内層との界面で反射することを抑制するため、最外層には赤外線吸収剤を添加することが好ましい。最外層に添加する赤外線吸収剤としては、各種の赤外線吸収剤を適宜選択して使用することができる。赤外線吸収剤としては、例えば、
ニッケル錯体系化合物などの金属錯体系化合物、ニトロソ化合物およびその金属錯塩、シアニン系化合物、スクワリリウム系化合物、チオールニッケル錯塩系化合物、ナフタロシアニン系化合物、トリアリルメタン系化合物、イモニウム系化合物、ジイモニウム系化合物、ナフトキン系化合物、アントラキノン系化合物、アミノ化合物、アミニウム塩系化合物、金属の硫化物とチオウレア化合物、フタロシアニン系化合物、含フッ素フタロシアニン系化合物、銅化合物ビスチオウレア化合物、リン化合物と銅化合物、リン酸エステル化合物と銅化合物との反応より得られるリン酸エステル銅化合物などの有機化合物や、酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、二酸化チタンなどの周期表4A、5Aもしくは6A族に属する金属の酸化物、炭化物もしくはホウ化物や、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化スズ、硫化亜鉛、酸化インジウムスズ、酸化アンチモンスズ、酸化セリウム、カーボンブラックなどの無機化合物
が挙げられる。これらの中でも、本発明においては、ニッケル錯体、リン系化合物、アンチモン系化合物、フタロシアニン系化合物などの有機化合物が好ましい。具体的には、山本化学社製のYKR(商品名)シリーズ、日本化薬社製のKayasorb(商品名)シリーズ、日本触媒社製のExcolor(商品名)シリーズなどが挙げられる。
最外層の赤外線透過率は、40%以下であることが好ましい。最外層の赤外線透過率が40%より大きい場合、最外層と内層との界面で赤外線が反射し、最外層の表面での反射光と、最外層と内層との界面での反射光とが干渉しやすくなる。
また、内層を構成する材料は、弾性率が1GPa以上の材料が好ましく、特には安価に入手しやすい熱可塑性樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、
ポリアミド、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフッ化ビニリデン、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニル、アクリル樹脂、アクリル酸アルキルエステル共重合体、ポリエーテルエステル共重合体、ポリエーテルアミド共重合体、ポリウレタン共重合体
などが挙げられる。これらの中でも、特に、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニリデン、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体が好ましい。本発明では、これら熱可塑性樹脂のうち、1種またはこれらの混合物からなるものを用いることができる。
また、画像形成装置用エンドレスベルトに弾性を付与するために、内層の1つとして、エラストマーからなる層を配置することができる。エラストマーとしては、例えば、
天然ゴム、ブタジエン重合体、スチレン−イソプレン重合体、ブタジエン−スチレン共重合体およびそれらの水添物(ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体など全て含まれる)、イソプレン重合体、クロロブタジエン重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、イソブチレン重合体、イソブチレン−ブタジエン共重合体、イソブチレン−イソプレン共重合体、アクリル酸エステル重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、チオコールゴム、多硫化ゴム、ポリウレタンゴム、ポリエーテルゴム(例えば、ポリプロピレンオキシドなど)、エピクロルヒドリンゴム
などが挙げられる。
さらに、内層に導電性を付与するために、内層に導電性物質を添加することができる。内層に添加する導電性物質は、熱可塑性樹脂の性質を大幅に変化させないものが好ましい。導電性物質としては、例えば、
カーボンブラック粒子、カーボンファイバーやカーボンナノチューブなどカーボン系の無機系導電粉末・繊維
などが挙げられる。
また、内層の材料に対して、本発明の効果を損なわない範囲で、
酸化防止剤、熱安定剤、熱老化防止剤、耐侯剤、可塑剤、結晶核剤、流動性改良剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、染料、顔料などの着色剤、難燃剤、難燃助剤
などの添加剤を1種以上添加することもできる。
以下、本発明を実施例に基づいてより詳細に説明する。
まず、物性・特性の評価・測定方法を以下に示す。
・屈折率測定
測定装置:分光エリプソメーター(東京インスツルメンツ社製、商品名:SpedEL−2000)
測定サンプル:内層または最外層用の組成物を事前にガラス基板上に塗布、配置し、測定面の面粗さRaが0.05μm以下となるよう面転写加工した。
測定値:830〜870nmの波長領域の平均値を屈折率とした。
・厚さ測定
(1)内層の厚さ測定
測定装置:リニアゲージ(小野測器社製、商品名:HS−3412)
測定サンプル:エンドレス状チューブを切断した。
測定値:チューブ円筒方向に10mmピッチで測定し、その平均値を厚さ値とした。
エンドレスベルトの内層で30箇所の測定を行い、その平均値を内層の厚さとした。
(2)最外層の厚さ測定
測定装置:走査電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製、商品名:S−3400)
測定サンプル:最外層が配置されたエンドレスベルトを断面方向に切断、観察用ホルダーに配置した。
測定値:エンドレスベルトの断面観察により、最外層の厚さを測定した。
エンドレスベルトの最外層で30箇所の測定を行い、その平均値を最外層の厚さとした。
・赤外線透過率測定
測定装置:分光光度測定器(日立製作所社製、商品名:U4000)
測定サンプル:最外層形成用の組成物を事前にガラス基板上に塗布、配置し、測定面の面粗さRaが0.05μm以下となるように面転写加工した。
測定値:830〜870nmの波長領域の平均値を透過率とした。
〔実施例1〕
・内層
内層形成用の組成物には、ポリフッ化ビニリデン(呉羽化学工業社製、商品名:KFポリマー)を用いた。これに導電性を付与するため、アセチレンブラック(電気化学工業社製、商品名:デンカブラック粉状体)をポリフッ化ビニリデンに対して8質量%、および、アルキル4級アンモニウム硫酸塩を含む化合物(広栄化学工業社製、(CNHSO)をポリフッ化ビニリデンに対して10質量%添加した。これらを、窒素ガス雰囲気下で2軸スクリューを有する混練押し出し機を用いて、混練を行い、樹脂組成物のペレットを得た。このペレットを窒素ガス雰囲気下で乾燥を行った。
次に、この樹脂組成物のペレットを円筒押し出し装置に供給し、溶融押し出しすることにより、厚さ100μmの円筒状のエンドレスチューブを得た。
このエンドレスチューブ(内層)の屈折率は1.41であった。
・最外層
最外層形成用の組成物には、紫外線硬化型アクリル樹脂(JSR社製、商品名:デソライトZ7501)を用いた。これに導電性を付与するため、アンチモン酸亜鉛のイソプロピルアルコールゾル(日産化学社製、商品名:セルナックス)をアクリル樹脂に対して30質量%添加した。これに、イソプロピルアルコールをアクリル樹脂に対して40質量%、および、メチルエチルケトンをアクリル樹脂に対して10質量%混合して撹拌した。さらに、赤外線吸収剤として、フタロシアニン化合物(山本化成社製、商品名:YKR−2080)をアクリル樹脂に対して1.7質量%添加し、最外層形成用の組成物の溶液を得た。この溶液を用い、上記の内層のエンドレスチューブの外側に、ディップコート法を用いて塗布し、これに紫外線を照射して、厚さ0.9〜1.1μmの最外層を得た。
この最外層の屈折率は1.60であり、赤外線透過率は38%であった。
本実施例のエンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率は5.1%であり、正反射率のバラツキは±9%以内であった。
本実施例のエンドレスベルトを図1に示す構成の画像形成装置の転写材搬送ベルトとして組み込み、色ズレ検出能力を確認した。色ズレ検出手段からの出力信号の大きさおよび信号のバラツキも小さく、エンドレスベルト上に配置したトナーからなる色ズレ検出パターンを安定的に検知することが確認された。なお、本実施例では、色ズレ検出手段の発光素子には、発光中心波長860nmのLEDを用いた。
〔実施例2〕
本実施例では、エンドレスベルトの最外層の赤外線透過率を実施例1より低くすることによって、さらにエンドレスベルトの最外層の表面の正反射率のバラツキを抑制したエンドレスベルトを示す。
・内層
実施例1と同様にして形成した。
・最外層
最外層形成用の組成物には、紫外線硬化型アクリル樹脂(JSR社製、商品名:デソライトZ7501)を用い、これに導電性を付与するため、アンチモン酸亜鉛のイソプロピルアルコールゾル(日産化学社製、商品名:セルナックス)をアクリル樹脂に対して30質量%添加した。これに、イソプロピルアルコールをアクリル樹脂に対して30質量%、メチルエチルケトンをアクリル樹脂に対して20質量%混合して撹拌した。さらに、赤外線吸収剤として、フタロシアニン化合物(山本化成社製、商品名:YKR−2080)をアクリル樹脂に対して2.2質量%、フタロシアニン化合物(日本触媒社製、商品名:EX−HA1)をアクリル樹脂に対して0.7質量%添加し、最外層形成用の組成物の溶液を得た。この溶液を用い、上記の内層のエンドレスチューブの外側に、ディップコート法を用いて塗布し、これに紫外線を照射して、厚さ0.9〜1.1μmの最外層を得た。
この最外層の屈折率は1.61であり、赤外線透過率は23%であった。
本実施例のエンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率は5.1%であり、正反射率のバラツキは±5%以内であった。
本実施例のエンドレスベルトを図1に示す構成の画像形成装置の転写材搬送ベルトとして組み込み、色ズレ検出能力を確認した。色ズレ検出手段からの出力信号の大きさおよび信号のバラツキが実施例1よりもさらに小さく、エンドレスベルト上に配置したトナーからなる色ズレ検出パターンを安定的に検知することが確認された。なお、本実施例でも、色ズレ検出手段の発光素子には、発光中心波長860nmのLEDを用いた。
〔実施例3〕
本実施例では、エンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率を実施例1よりも高めたエンドレスベルトを示す。
・内層
実施例1と同様にして形成した。
・最外層
実施例2の溶剤(イソプロピルアルコールおよびメチルエチルケトン)添加後、チタニア系複合酸化物のメチルエチルケトンゾル(触媒化成工業社製、商品名:クイーンタイタニック)をアクリル樹脂に対して30質量%添加して撹拌した。その後、実施例2と同様の赤外線吸収剤を添加し、最外層形成用の組成物の溶液を得た。この溶液を用い、上記の内層のエンドレスチューブの外側に、ディップコート法を用いて塗布し、これに紫外線を照射して、厚さ0.9〜1.1μm最外層を得た。
この最外層の屈折率は1.78であり、赤外線透過率は21%であった。
本実施例のエンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率は5.5%、正反射率のバラツキは±7%以内であった。
本実施例のエンドレスベルトを図1に示す構成の画像形成装置の転写材搬送ベルトとして組み込み、色ズレ検出能力を確認した。色ズレ検出手段からの出力信号の大きさが実施例2よりもさらに向上し、エンドレスベルト上に配置したトナーからなる色ズレ検出パターンを安定的に検知することが確認された。
〔実施例4〕
本実施例では、樹脂層(ポリフッ化ビニリデンの層)の外側(最外層側)かつ最外層の内側にエラストマーの層を設けたエンドレスベルトを示す。
・内層
内層形成用の組成物には、ポリフッ化ビニリデン(呉羽化学工業社製、商品名:KFポリマー)を用い、これに導電性を付与するため、アセチレンブラック(電気化学工業社製、商品名:デンカブラック粉状体)をポリフッ化ビニリデンに対して8質量%、および、アルキル4級アンモニウム硫酸塩を含む化合物(広栄化学工業社製、(CNHSO)をポリフッ化ビニリデンに対して10質量%添加した。これらを、窒素ガス雰囲気下で2軸スクリューを有する混練押し出し機を用いて、混練を行い、樹脂組成物のペレットを得た。このペレットを窒素ガス雰囲気下で乾燥を行った。
次に、この樹脂組成物のペレットを円筒押し出し装置に供給し、溶融押し出しすることにより厚さ100μmの円筒状のエンドレスチューブを得た。
一方、熱可塑性エラストマー(エーイーエス・ジャパン社製,商品名:サントプレーン8211−55)に導電性を付与するため、アセチレンブラック(電気化学工業社製、商品名:デンカブラック粉状体)を熱可塑性エラストマーに対して9.5質量%添加して混練し、得られた組成物をシート状に押し出し、厚さ50μmのシートを得た。
この熱可塑性エラストマーの組成物のシートを、上記のポリフッ化ビニリデンのエンドレスチューブの外側に円筒状に成形して、エンドレスベルトの内層(積層型の内層)とした。
ポリフッ化ビニリデンのエンドレスチューブの外側に、熱可塑性エラストマーの組成物のシートを円筒状に成形する方法としては、シートの繋ぎ目の段差が、画像形成装置用エンドレスベルトという用途に対して影響の無い程度であって、かつ、十分な強度が確保されればいかなる方法でもよい。シート状プラスチックを円筒状に成形する方法として、例えば、特開平7−205274号に記載されているシート両端部のみを溶着する方法が挙げられる。また、特許第3441860号に記載されている、熱膨張係数の異なる2つの円筒金型の間に、シート状プラスチックの端部を略合わせる位置で配置し、金型を含む全体を加熱して無端ベルトを得る方法も例示できる。
本実施例では、特許第3441860号に記載の方法を利用し、ポリフッ化ビニリデンのエンドレスチューブの外側に熱可塑性エラストマーの組成物のシートを貼りあわせて内層を得た。
この積層型の内層の屈折率は1.48であった。
・最外層
実施例1と同様にして形成した。
本実施例のエンドレスベルトの最外層表面の平均正反射率は5.1%であり、正反射率のバラツキは±7%以内であった。
本実施例のエンドレスベルトを図1に示す構成の画像形成装置の転写材搬送ベルトとして組み込み、色ズレ検出能力を確認した。色ズレ検出手段からの出力信号の大きさおよび信号のバラツキも小さく、エンドレスベルト上に配置したトナーからなる色ズレ検出パターンを安定的に検知することが確認された。
〔比較例1〕
本比較例では、エンドレスベルトの最外層表面の正反射率が実施例よりも小さいエンドレスベルトを示す。
・内層
実施例1と同様にして形成した。
・最外層
最外層形成用の組成物には、紫外線硬化型アクリル樹脂(JSR社製、商品名:デソライトZ7501)を用い、これに導電性を付与するため、アンチモン酸亜鉛のイソプロピルアルコールゾル(日産化学社製、商品名:セルナックス)をアクリル樹脂に対して15質量%添加した。これに、イソプロピルアルコールをアクリル樹脂に対して40質量%、および、メチルエチルケトンをアクリル樹脂に対して10質量%混合して撹拌した。さらに、赤外線吸収剤として、フタロシアニン化合物(山本化成社製、商品名:YKR−2080)をアクリル樹脂に対して1.7質量%添加し、最外層形成用の組成物の溶液を得た。この溶液を用い、上記の内層のエンドレスチューブの外側に、ディップコート法を用いて塗布し、これに紫外線を照射して、厚さ0.9〜1.1μmの最外層を得た。
この最外層の屈折率は1.58であり、赤外線透過率は40%であった。
本比較例のエンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率は4.9%であり、正反射率のバラツキは±4%以内であった。
本比較例のエンドレスベルトを図1に示す構成の画像形成装置の転写材搬送ベルトとして組み込み、色ズレ検出能力を確認したところ、色ズレ検出手段からのエンドレスベルト表面の出力信号の大きさが小さく、エンドレスベルト上に配置したトナーからなる色ズレ検出パターンを安定的に検知することが難しかった。
〔比較例2〕
本比較例では、エンドレスベルトの最外層の表面の正反射率のバラツキが大きいエンドレスベルトを示す。
・内層
実施例1と同様にして形成した。
・最外層
最外層形成用の組成物には、紫外線硬化型アクリル樹脂(JSR社製、商品名:デソライトZ7501)を用い、これに導電性を付与するため、アンチモン酸亜鉛のイソプロピルアルコールゾル(日産化学社製、商品名:セルナックス)をアクリル樹脂に対して30質量%添加した。これに、イソプロピルアルコールをアクリル樹脂に対して40質量%、および、メチルエチルケトンをアクリル樹脂に対して10質量%添加して撹拌して、最外層形成用の組成物の溶液を得た。この溶液を用い、上記の内層のエンドレスチューブの外側に、ディップコート法を用いて塗布し、これに紫外線を照射して、厚さ0.9〜1.1μmの最外層を得た。
この最外層の屈折率は1.61であり、赤外線透過率は78%であった。
本比較例のエンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率は5.1%であり、正反射率のバラツキは±13%以内であった。
本比較例の正反射率のバラツキの大きさは、最外層形成用の組成物中に赤外線吸収剤が入っておらず,最外層の赤外線透過率が78%と大きく、最外層と内層との界面での干渉が一様でないため、発生したと考えられる。
本比較例のエンドレスベルトを図1に示す構成の画像形成装置の転写材搬送ベルトとして組み込み、色ズレ検出能力を確認したところ、色ズレ検出手段からの出力信号のバラツキが大きく、エンドレスベルト上に配置したトナーからなる色ズレ検出パターンを安定的に検知することが難しかった。
〔比較例3〕
本比較例でも、エンドレスベルトの最外層表面の正反射率のバラツキが大きいエンドレスベルトを示す。
・内層
実施例1と同様にして形成した。
・最外層
最外層形成用の組成物には、紫外線硬化型アクリル樹脂(JSR社製、商品名:デソライトZ7501)を用い、これに導電性を付与するため、アンチモン酸亜鉛のイソプロピルアルコールゾル(日産化学社製、商品名;セルナックス)をアクリル樹脂に対して15質量%添加した。これに、イソプロピルアルコールをアクリル樹脂に対して30質量%、および、メチルエチルケトンをアクリル樹脂に対して20質量%添加して撹拌した。その後、チタニア系複合酸化物のメチルエチルケトンゾル(触媒化成工業社製、商品名:クイーンタイタニック)をアクリル樹脂に対して53質量%添加して撹拌した。その後、実施例1と同様の赤外線吸収剤を添加し、最外層形成用の組成物の溶液を得た。この溶液を用い、上記の内層のエンドレスチューブの外側に、ディップコート法を用いて塗布し、これに紫外線を照射して、厚さ0.9〜1.1μmの最外層を得た。
この最外層の屈折率は1.81であり、赤外線透過率は25%であった。
本比較例のエンドレスベルトの最外層の表面の平均正反射率は5.3%であり、正反射率のバラツキは±12%以内であった。
最外層の屈折率の高まりに伴い、内層の屈折率との差が大きくなり、最外層の表面での反射光と、最外層と内層との界面での反射光との干渉が増幅され、正反射率のバラツキが±10%を超える、大きな値となることが明らかとなった。
本比較例のエンドレスベルトを図1に示す構成の画像形成装置の転写材搬送ベルトとして組み込み、色ズレ検出能力を確認したところ、色ズレ検出手段からの出力信号のバラツキが大きく、エンドレスベルト上に配置したトナーからなる色ズレ検出パターンを安定的に検知することが難しかった。
実施例と比較例のまとめを表1に示す。
Figure 0004834523
転写材搬送ベルトを有する画像形成装置(カラー画像形成装置)の概略構成を示す図である。 中間転写ベルトを有する画像形成装置(カラー画像形成装置)の概略構成を示す図である。 色ズレ検出手段を説明する図である。
符号の説明
1a 感光ドラム
1b 感光ドラム
1c 感光ドラム
1d 感光ドラム
2a 帯電器
2b 帯電器
2c 帯電器
2d 帯電器
3a レーザースキャナー
3b レーザースキャナー
3c レーザースキャナー
3d レーザースキャナー
4a 現像器
4b 現像器
4c 現像器
4d 現像器
S 転写材
5a 転写ローラー
5b 転写ローラー
5c 転写ローラー
5d 転写ローラー
6a クリーナー
6b クリーナー
6c クリーナー
6d クリーナー
7a プロセスカートリッジ
7b プロセスカートリッジ
7c プロセスカートリッジ
7d プロセスカートリッジ
9 転写材搬送ベルト
10 定着器
11 中間転写ベルト
5pa 一次転写ローラー
5pb 一次転写ローラー
5pc 一次転写ローラー
5pd 一次転写ローラー
5s 二次転写ローラー
20 色ズレ検出手段
21 発光素子
22 受光素子
23 色ズレ検出用のパターン
24 発光光路
25 受光光路

Claims (3)

  1. 内層および最外層を有する画像形成装置用エンドレスベルトにおいて、該最外層の表面の830〜870nmの波長領域での平均正反射率が5.0%以上であり、該最外層の表面の830〜870nmの波長領域での正反射率のバラツキが該平均正反射率の±10%以内であり、該最外層の屈折率が該内層の屈折率よりも高く、かつ、該最外層が赤外線吸収剤を含んでいることを特徴とする画像形成装置用エンドレスベルト。
  2. 前記最外層が紫外線硬化型アクリル樹脂とアンチモン酸亜鉛のイソプロピルアルコールゾル又はチタニア系複合酸化物のメチルエチルケトンゾルと赤外線吸収剤としてのフタロシアニン化合物とを含む組成物を硬化させたものであり、
    前記内層がカーボンブラックとポリフッ化ビニリデンとを含んでいる請求項1に記載の画像形成装置用エンドレスベルト。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置用エンドレスベルトと、
    該画像形成装置用エンドレスベルトの前記最外層の表面に対して、830〜870nmの波長領域の光を発する発光素子と受光素子とを有し、該発光素子と該受光素子とが該最外層の表面を反射面とする正反射光学系で構成されている色ズレ検出手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
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