JP4830650B2 - 追跡装置 - Google Patents
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Description
まず、追跡装置1の構成例について説明する。追跡装置1は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU(中央演算処理装置),主記憶装置(RAM),補助記憶装置などを備える。補助記憶装置は、不揮発性記憶装置を用いて構成される。ここで言う不揮発性記憶装置とは、いわゆるROM(Read-Only Memory:EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory),EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory),マスクROM等を含む),FRAM(Ferroelectric
RAM),ハードディスク等を指す。
画像入力部2は、動画像のデータを追跡装置1へ入力するためのインタフェースとして機能する。画像入力部2によって、動画像のデータが追跡装置1へ入力される。画像入力部2は、追跡装置1へ動画像のデータを入力するためのどのような既存技術を用いて構成されても良い。
動画像記憶部3は、記憶装置を用いて構成される。動画像記憶部3に用いられる記憶装置には、揮発性記憶装置や不揮発性記憶装置など、どのような具体的技術が適用されても良い。ここで言う揮発性記憶装置とは、いわゆるRAM(Random Access Memory:DRAM(Dynamic RAM),SDRAM(Synchronous DRAM),DDR SDRAM(Double Data Rate SDRAM)等)を指す。
動画像のデータを保持する。
対象情報記憶部4は、記憶装置を用いて構成される。対象情報記憶部4に用いられる記憶装置も、動画像記憶部3と同様にどのような具体的技術が適用されても良い。対象情報記憶部4は、各追跡対象についての対象情報を記憶する。図2は、対象情報の具体例を示す図である。対象情報記憶部4は、各追跡対象について、例えばID、位置情報、動き情報、特徴量、周囲情報及び検出失敗フラグを関連づけて記憶するように構成される。位置情報、動き情報、特徴量、周囲情報及び検出失敗フラグの詳細や具体例については制御部5とともに後に説明する。以下、各項目について簡単に説明する。
制御部5は、CPU等によってプログラムが実行されることにより実現される。制御部5は、顔検出部51,周囲情報収集部52,動き検出部53及び位置推定部54を含む。以下、各機能部について説明する。
顔検出部51は、動画像記憶部3から画像のデータを読み出し、その画像から人の顔を検出し、検出された顔の位置や大きさ等を示す顔情報を特定する。顔検出部51は、例えば、顔全体の輪郭に対応した基準テンプレートを用いたテンプレートマッチングによって顔を検出するように構成されても良い。また、顔検出部51は、顔の構成要素(目,鼻,耳など)に基づくテンプレートマッチングによって顔を検出するように構成されても良い。また、顔検出部51は、クロマキー処理によって頭部などの頂点を検出し、この頂点に基づいて顔を検出するように構成されても良い。また、顔検出部51は、肌の色に近い領域を検出し、その領域を顔として検出するように構成されても良い。また、顔検出部51は、ニューラルネットワークを使って教師信号による学習を行い、顔らしい領域を顔として検出するように構成されても良い。また、顔検出部51による顔検出処理は、その他、既存のどのような技術が適用されることによって実現されても良い。
情報に関連する特徴量のみを用いて比較を行うように構成されても良い。そして、顔検出部51は、対象情報記憶部4に記憶されている追跡対象のうち、今回の検出処理で検出されなかった追跡対象の検出失敗フラグを立てる。
周囲情報収集部52は、顔検出部51によって検出された顔の位置や、位置推定部54によって推定された顔の位置に基づいて周囲情報を取得する。図3は、周囲情報の具体例を示す図である。以下、図3を用いて周囲情報収集部52の処理の具体例について説明する。
動き検出部53は、顔検出部51の検出結果に基づき、各追跡対象の顔について画像内での動きを計算し動き情報を生成する。また、動き検出部53は顔検出部51によって検出されなかった追跡対象の顔についても、位置推定部54によって推定された位置に基づいて動き情報を生成する。動き検出部53によって生成された動き情報は、対象情報記憶部4に記憶される。
位置推定部54は、検出失敗フラグがたっている追跡対象の現在の位置を推定する。位置推定部54は、前回の検出結果として対象情報記憶部4に記憶されている位置情報と、動き検出部53によって生成された動き情報とに基づいて、現在の顔のおおまかな位置P’=(X’,Y’)を推定する。このような推定は、例えば式6を用いて行うことができる。
集部52に依頼する。位置推定部54は、各推定位置に基づいて得られた周囲情報と、対象情報記憶部4に記憶される周囲情報とを比較する。そして、位置推定部54は、対象情報記憶部4に記憶される周囲情報と最も類似している周囲情報が得られた推定位置Enを、現在の顔の位置として推定する。位置推定部54は、いずれの推定位置によっても対象情報記憶部4に記憶される周囲情報と類似した周囲情報が得られない場合は、その追跡対象については現在の位置を推定しないように構成されても良い。
位置出力部6は、制御部5の顔検出部51によって検出された顔の位置又は位置推定部54によって推定された顔の位置を追跡装置1の外部に出力する。
図4,5は追跡装置1の動作例を示すフローチャートである。まず、制御部5が画像から顔を検出する(S01)。次に、検出された顔の中から追跡対象の顔を選択し(S02)、この追跡対象についての対象情報が対象情報記憶部4に記憶されているか判断する(S03)。対象情報がない場合は(S03−NO)、新たにこの追跡対象についての対象情報を対象情報記憶部4に追加するか判断する(S04)。この判断は、この追跡対象が対象情報として記憶する必要があるか否か、例えば検出された顔の大きさなどに基づいて判断する。対象情報を追加すると判断した場合は(S04−YES)、この新たな追跡対象についての対象情報を対象情報記憶部4に記憶させる(S05)。また、S03の処理において、対応する対象情報がある場合には(S03−YES)、この対象情報について更新を行う(S05)。対象情報の更新とは、位置情報、動き情報、特徴量、周囲情報を新たに取得し対象情報記憶部4に記憶させる処理である。
であるか否か判断する。最後でない場合は(S06−NO)、未処理の顔を選択し(S02)この顔についてS03〜S05までの処理を実行する。一方、最後であった場合は(S06−YES)、顔検出部51は、対象情報記憶部4に記憶される対象情報のうち、更新されなかった対象情報の検出失敗フラグをたてる(S07)。
追跡装置1は、画像内における追跡対象の顔を検出することにより追跡を行う。各追跡対象の現在位置は、対象情報記憶部4に位置情報として記憶され、位置出力部6によって外部に出力される。追跡装置1では、追跡対象の顔が物陰に隠れてしまった場合や後ろを向いてしまった場合のように、顔の検出が難しい場合には、顔の検出ではなく位置推定部54による推定処理を行うことで追跡を継続する。このため、上述したような顔の検出が難しい状況が生じた場合であっても、追跡対象を見失うことなく、追跡を継続することが可能となる。
追跡対象の数を制限する場合は、顔検出部51によって検出された複数の顔の中から追跡対象とすべき顔を選択することもできる。例えば、顔検出部51は、検出された顔の大きさが大きいものから順に追跡対象として選択し、所定の数を満たした時点で選択されている顔を追跡対象として決定するように構成されても良い。また、最も大きな顔のみを追跡対象として決定するように構成されても良い。また、所定以上の大きさを有する顔を全て追跡対象とするように構成されても良い。また、顔検出部51が同定処理を行うことが可能に構成された場合は、予め登録された特定の追跡対象のみを顔検出部51が同定処理によって選択するように構成されても良い。
R=(X+αDsinθ,Y+αDcosθ) ・・・(式9)
の位置とすることも好ましい。このように限られた範囲の中で顔の再探索を行うことにより、現在の顔の位置をより正確に推定することができる。なお、顔の再探索処理については、顔検出部51の顔検出処理と同様の手法を利用すればよい。
2 画像入力部
3 画像記憶部
4 対象情報記憶部
5 制御部
51 顔検出部
52 周囲情報収集部
53 動き検出部
54 位置推定部
6 位置出力部
7 関連情報記憶部
Claims (9)
- 動画像中の顔の位置を追跡する追跡装置であって、
画像から顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段により検出された顔の位置及び大きさに対する周囲情報取得領域の位置及び大きさが前記顔検出手段により検出された顔を持つ人物の胴体となるような相対的関係を定めるパラメータに基づいて決められる、前記周囲情報取得領域における特徴情報である周囲情報を記憶する記憶手段と、
前記顔検出手段による顔検出の代わりに、直前に検出された顔の位置に基づいて現在の顔の位置候補を複数求め、この位置候補それぞれに対応する複数の周囲情報を前記記憶手段から取得し、前記直前に検出された顔の位置に関連づけられている周囲情報に最も類似する周囲情報が取得された位置候補に基づいて現在の顔の位置を決定する推定手段とを含む追跡装置。 - 前記直前に検出された顔の位置に基づいて、顔の動き情報を取得する動き情報取得手段をさらに含み、
前記推定手段は、位置候補を、前記直前に検出された顔の位置及び前記動き情報に基づいて求める請求項1に記載の追跡装置。 - 前記記憶手段は、さらに特徴量を関連づけて記憶し、
前記顔検出手段は、検出された顔の特徴量と前記直前に検出された顔の特徴量とに基づいて、検出された顔が前記直前に検出された顔と同一か否か判断し、
前記推定手段は、前記直前に検出された顔のうち、前記顔検出手段によって検出されなかった顔の位置を推定する請求項1又は2に記載の追跡装置。 - 前記推定手段は、前記直前に検出された顔の位置に関連づけられている周囲情報に最も類似する周囲情報が取得された位置候補を現在の顔の位置とする請求項1〜3のいずれかに記載の追跡装置。
- 前記推定手段は、前記直前に検出された顔の位置に関連づけられている周囲情報に最も類似する周囲情報が取得された位置候補及びその周辺から、最も顔らしい領域を検出し、その検出された領域を現在の顔の位置とする請求項1〜3のいずれかに記載の追跡装置。
- 前記顔の位置と前記周囲情報を取得する領域との相対位置関係は、前記顔の位置と前記領域の相対速度が最も小さくなるように設定される請求項1〜5のいずれかに記載の追跡装置。
- 前記周囲情報を取得する領域の範囲が前記顔の向きに応じて変化する請求項1〜6のいずれかに記載の追跡装置。
- 動画像中の顔の位置を追跡する追跡方法であって、
情報処理装置が、画像から顔を検出するステップと、
前記情報処理装置が、検出された顔の位置及び大きさに対する周囲情報取得領域の位置及び大きさが前記検出された顔を持つ人物の胴体となるような相対的関係が定められたパラメータに基づいて決められる前記周囲情報取得領域における特徴情報である周囲情報を記憶するステップと、
前記情報処理装置が、直前に検出された顔の位置に基づいて現在の顔の位置候補を複数求めるステップと、
前記情報処理装置が、この位置候補それぞれに対応する複数の周囲情報を取得するステップと、
前記情報処理装置が、前記顔を検出するステップの代わりに、前記直前に検出された顔の位置に関連づけられている周囲情報に最も類似する周囲情報が取得された位置候補に基づいて現在の顔の位置を決定するステップと、を含む追跡方法。 - 情報処理装置に対して動画像中の顔の位置を追跡させるためのプログラムであって、
画像から顔を検出するステップと、
検出された顔の位置及び大きさに対する周囲情報取得領域の位置及び大きさが前記検出された顔を持つ人物の胴体となるような相対的関係が定められたパラメータに基づいて決められる前記周囲情報取得領域における特徴情報である周囲情報を記憶するステップと、
直前に検出された顔の位置に基づいて現在の顔の位置候補を複数求めるステップと、
この位置候補それぞれに対応する複数の周囲情報を取得するステップと、
前記顔を検出するステップの代わりに、前記直前に検出された顔の位置に関連づけられている周囲情報に最も類似する周囲情報が取得された位置候補に基づいて現在の顔の位置を決定するステップと、を情報処理装置に対し実行させるためのプログラム。
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