JP4827199B2 - シリコンインゴットの結晶方位検出方法 - Google Patents
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Description
本発明の特徴は、結晶軸が中心軸に対してオフセットを有するシリコンインゴットを回転させると、該シリコンインゴットの側面に現れる結晶面の傾きが変化することを利用して、任意の結晶面を光学的に検出することにある。上記のように傾きが変化する結晶面にX線を入射すると、該X線は、結晶面の傾き方向に依存して反射する。このX線の反射方向に着目すれば、結晶面を特定することができる。
まず、本発明者は、ミラー面等の物理形状を目視により確認する方法ではなく、光学的に結晶面を検出する方法を検討した。光学的手法による結晶面の検出は、X線解析の分野で盛んに行われており、結晶面高精度な検出を実現する方法として広く知られている。このような光学的手法がオフセットを有する結晶面に対しても適用できれば、検出工程の精度向上と自動化が期待できる。そこで、本発明者は、光学的手法の適用可能性を見出すべく、公知のX線解析法の原理の見直しを行った。以下、公知のX線解析法について説明する。
2dsinθ=nλ …(1)
ここで:d=格子面間隔;θ=ブラッグ角;n=反射次数;λ=X線の波長;
上式で定義される。上式中の格子面間隔dを(011)面の格子面間隔に設定すると、図2に示した3つのファミリー面から(011)ファミリーが選別される。その結果、複数の結晶面からなるシリコン結晶体を図3に示した簡単なモデルで扱うことができる。
図8は、本発明の第1の形態に係る結晶面の検出方法を示す模式斜視図である。以下、同図に基づいて、本発明の第1の形態の構成を説明する。
図11は、本発明の第2の形態に係る結晶面の検出方法を示す模式側面図である。以下、同図に基づいて、本発明の第2の形態の構成を説明する。尚、前述した第1の形態に準ずる構成要素については、同一符号を付して説明を省略し、以下の説明では、第1の形態と異なる部分を主に説明する。
X線の受光領域28にマスク38を被せて、第1の反射光路26−1を第3の反射光路26−3よりも多く受光させる。そして、オフセットを有するシリコンインゴット14をその中心軸12を回転中心として回転させながら、X線照射を行い、その結果得られた受光パターンに基づいて、任意の結晶面を特定する(図14参照)。
前述したように、シリコンウェハを用いて集積回路等を製造するデバイス工程では、該ウェハのオフセット方向を確認する必要がある。従って、オフセットウェハの周縁にノッチやオリエンテーションフラット等のマーキングを施し、オフセット方向の目視確認を可能にすることは、産業上非常に有用である。本発明によれば、光学的手法によって任意の結晶面が検出できるため、高精度なマーキングが可能になる。そこで、以下、シリコンインゴットにマーキングを施す方法を説明し、これを本発明の好適な実施例とする。
C=(A+B)/2 …(2)
ここで:C=中心の回転量;A=2本目のピークと第2のしきい値40−2との最初の交点;B=2本目のピークと第2のしきい値40−2との次の交点;上式を用いて求める。そして、回転装置34を操作して、上記求めた2本目のピークの検出位置にシリコンインゴット14を戻し、この位置にマーキングを施す。
以上説明したように、本発明によれば、検出精度の向上と検出工程の自動化に有効なシリコンインゴットの結晶方位検出方法を提供することができる。
Claims (1)
- 結晶軸(10)が中心軸(12)に対してオフセットを有するシリコンインゴット(14)の結晶方位を検出する方法であって、
前記結晶軸を取り囲む複数の結晶面のうちの一のファミリー面を選定する工程と、
前記結晶軸と中心軸とが一致すると仮定した場合に、前記選定したファミリー面に対してブラッグの条件が成立する位置にX線入射手段(16)およびX線受光手段(18)を配置する工程と、
前記結晶軸の一端側に視点を固定し、該視点から前記シリコンインゴットを見た場合に、前記選定したファミリー面のうち、前記結晶軸側に位置する結晶面または前記中心軸側に位置する結晶面のいずれか一方を選定する工程と、
前記選定した側の結晶面が選定しなかった側の結晶面よりもブラッグの条件がより多く成立する割合に前記X線受光手段の受光領域(28)を設定する工程と、
前記中心軸を回転中心として前記シリコンインゴットを360°回転させながら、前記X線入射手段を用いて前記ブラッグの条件を満たすX線を該シリコンインゴットに入射し、その結果、前記X線受光手段が受光したX線回折光の強度を第1のしきい値(40−1)と比較して、前記結晶軸を照合する工程と、
前記結晶軸の照合が終了したシリコンインゴットをさらに360°回転させながら、前記ブラッグの条件を満たすX線を該シリコンインゴットに入射し、その結果、前記X線受光手段が受光したX線回折光の強度を第2のしきい値(40−2)と比較して、該シリコンインゴットのオフセット方向を照合する工程と、
前記オフセット方向の照合が終了したシリコンインゴットをさらに回転させながら、前記ブラッグの条件を満たすX線を該シリコンインゴットに入射し、その結果、前記X線受光手段が受光したX線回折光の強度を前記オフセット方向に特有のX線回折光のピークパターンと比較して、該シリコンインゴットの結晶方位を特定する工程と
を具備するシリコンインゴットの結晶方位検出方法。
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