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JP4814772B2 - ディファレンシャル装置の潤滑構造 - Google Patents

ディファレンシャル装置の潤滑構造 Download PDF

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Description

本発明は、自動車用ディファレンシャル装置の潤滑構造に関する。
自動車用オートマチックトランスミッション(AT)に一体的組み込まれたディファレンシャル装置の潤滑構造においては、一般的に、ディファレンシャル装置と、ディファレンシャル装置のディファレンシャルケース(デフケース)に取り付けられたファイナルドリブンギヤがトランスミッションケース内に配設されており、ファイナルドリブンギヤの回転を利用してトランスミッションケース内に貯留された潤滑油を掻き揚げて潤滑するように構成されている。
ディファレンシャル装置のインボード部及びディファレンシャル装置を回転可能に支持するベアリングへの潤滑オイルの供給は、ファイナルドリブンギヤにより掻き揚げられたオイルをトランスミッションケース内部に形成されたリブ等で集め、インボード部及びベアリングへ流し込む構造としている。
特開2005−106178号公報 特開2005−180577号公報
従来のディファレンシャル装置の潤滑構造では、ファイナルドリブンギヤで掻き揚げられたオイルをトランスミッションケースに形成したリブ等で集めて潤滑必要箇所に流し込む構造としているため、ファイナルドリブンギヤの回転速度の変動による潤滑油量のばらつきが大きいという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転速度の変動に拘わらず安定した潤滑オイル量を確保して潤滑性能を向上可能なディファレンシャル装置の潤滑構造を提供することである。
本発明によると、一対の車軸を一対のインボード部によって回転可能に支持するディファレンシャルケースと、該ディファレンシャルケースに取り付けられたファイナルドリブンギヤとを含み、相互に合わせ面で結合されたトランスミッションケース及びトルクコンバータケースに一対のベアリングを介して回転可能に取り付けられたディファレンシャル装置の潤滑構造であって、前記トランスミッションケースの前記合わせ面に設けた窪みと、前記トルクコンバータケースの前記合わせ面に設けた窪みとによって、前記合わせ面近傍の前記トランスミッションケース及び前記トルクコンバータケースに渡りオイル溜めとしてのチャンバを形成し、前記チャンバの両サイドにおける前記トランスミッションケースの窪みと前記トルクコンバータケースの窪みとに一対の開口部を設け、オイルクーラーにより冷却されたトランスミッションオイルを前記チャンバに導入し、一方の前記開口部から滴下するトランスミッションオイルをオイルガイドで案内して一方の前記ベアリングの背面側に供給し、該ベアリング及び一方の前記インボード部を潤滑すると共に、他方の前記開口部から滴下するトランスミッションオイルを他のオイルガイドで案内して他方の前記ベアリングの背面側に供給し、該ベアリング及び他方の前記インボード部を潤滑することを特徴とするディファレンシャル装置の潤滑構造が提供される。

本発明によると、オイルクーラーからの戻りオイルを半強制的にディファレンシャル装置のインボード部及びベアリングに供給するため、ファイナルドリブンギヤの回転速度の変動に拘わらず低回転から高回転まで安定した潤滑オイル量を確保可能であり、ディファレンシャル装置の潤滑性能を向上することができる。
まず、図1及び図2を参照して、本発明のディファレンシャル装置の潤滑構造が適用可能な自動変速機TMの構成の一例について説明する。
この自動変速機は、変速機ハウジングHSG内に、エンジン出力軸(図示せず)に繋がるトルクコンバータTCと、トルクコンバータTCの出力部材(タービンランナ)に繋がった平行軸式変速機構TMと、この変速機構TMのファイナルドライブギヤ6aと噛合するファイナルドリブンギヤを備えた図示しないディファレンシャル装置を配設して構成されており、ディファレンシャル装置から左右の車輪に駆動力が伝達される。
平行軸式変速機構TMは、互いに平行に延びた第1入力軸1、第2入力軸2、カウンタ軸3及びアイドル軸5を有して構成され、これら各軸の軸線位置は図2においてS1,S2,S3及びS5で示す位置にそれぞれ配置されている。
この平行軸式変速機構TMの動力伝達構成が図1(A)及び図1(B)に示されており、図1(A)は図2の1A−1Aに沿って第1入力軸1(S1)、カウンタ軸3(S3)及び第2入力軸(S2)を通る断面を示しており、図1(B)は図2の1B−1Bに沿って第1入力軸1(S1)、アイドル軸5(S5)及び第2入力軸2(S2)を通る断面を示している。
第1入力軸1はトルクコンバータTCのタービンに連結されており、ベアリング41a,41bにより回転支持され、タービンからの駆動力を受けてこれと同一回転する。第1入力軸1には、トルクコンバータTC側(図における右側)から順に、5速駆動ギヤ25a、5THクラッチ15、4THクラッチ14、4速駆動ギヤ24a、リバース駆動ギヤ26a及び第1連結ギヤ31が配設されている。
5速駆動ギヤ25aは第1入力軸1の上に回転自在に配設されており、油圧力により作動される5THクラッチ15により第1入力軸1と係脱される。また、4速駆動ギヤ24a及びリバース駆動ギヤ26aは一体的に連結されると共に第1入力軸1の上に回転自在に配設されており、油圧力により作動される4THクラッチ14により第1入力軸1と係脱される。第1連結ギヤ31は第1入力軸1を回転自在に支持するベアリング41aの外側に位置して、片持ち状態で第1入力軸1と結合されている。
第2入力軸2はベアリング42a,42bにより回転支持され、この軸上には、図における右側から順に、2NDクラッチ12、2速駆動ギヤ22a、LOW駆動ギヤ21a、LOWクラッチ11、3RDクラッチ13、3速駆動ギヤ23a及び第4連結ギヤ34が配設されている。
2速駆動ギヤ22a、LOW駆動ギヤ21a及び3速駆動ギヤ23aはそれぞれ第2入力軸2の上に回転自在に配設されており、油圧力により作動される2NDクラッチ12、LOWクラッチ11及び3RDクラッチ13により第2入力軸2と係脱される。第4連結ギヤ34は第2入力軸2と結合されている。
図1(B)に示されるように、アイドル軸5はベアリング45a,45bにより回転支持され、この軸と一体に第2連結ギヤ32及び第3連結ギヤ33が配設されている。第2連結ギヤ32は第1連結ギヤ33と噛合し、第3連結ギヤ33は第4連結ギヤ34と噛合している。これら第1〜第4連結ギヤにより連結ギヤ列30が構成され、第1入力軸1の回転が連結ギヤ列30を介して第2入力軸2に常時伝達される。
カウンタ軸3はベアリング43a,43bにより回転支持され、この軸上には、図における右側から順に、終減速駆動ギヤ6a、2速従動ギヤ22b、LOW従動ギヤ21b、5速従動ギヤ25b、3速従動ギヤ23b、4速従動ギヤ24b、ドグ歯式クラッチ16及びリバース従動ギヤ26cが配設されている。
終減速駆動ギヤ6a、2速従動ギヤ22b、LOW従動ギヤ21b、5速従動ギヤ25b及び3速従動ギヤ23bはカウンタ軸3に結合されており、これと一体回転する。4速従動ギヤ24bはカウンタ軸3の上に回転自在に配設されている。
また、リバース従動ギヤ26cもカウンタ軸3の上に回転自在に配設されている。ドグ歯式クラッチ16が軸方向に作動されて、4速従動ギヤ24bとカウンタ軸3と係脱させたり、リバース従動ギヤ26cとカウンタ軸3とを係脱させたりすることができる。
なお、図示のように、LOW駆動ギヤ21aとLOW従動ギヤ21bとが噛合し、2速駆動ギヤ22aと2速従動ギヤ22bとが噛合し、3速駆動ギヤ23aと3速従動ギヤ23bとが噛合し、4速駆動ギヤ24aと4速従動ギヤ24bとが噛合し、5速駆動ギヤ25aと5速従動ギヤ25bとが噛合する。さらに、リバース駆動ギヤ26aは図示しないアイドラギヤを介してリバース従動ギヤ26cと噛合する。
以上のような構成の変速機において、各速度段の設定及びその動力伝達経路について以下に説明する。なお、この変速機においては、前進レンジにおいてはドグ歯式クラッチ16が図において右方向に移動されて4速従動ギヤ24bとカウンタ軸3とが結合される。一方、後進(リバース)レンジにおいては、ドグ歯式クラッチ16が左方向に移動されてリバース従動ギヤ26cとカウンタ軸3とが係合される。
まず、前進レンジにおける各速度段について説明する。LOW速度段はLOWクラッチ11を係合させて設定される。トルクコンバータTCから第1入力軸1に伝達された回転駆動力は、連結ギヤ列30を介して第2入力軸2に伝達される。
ここで、LOWクラッチ11が係合されているため、LOW駆動ギヤ21aが第2入力軸2と同一回転で駆動され、これと噛合するLOW従動ギヤ21bが回転駆動され、カウンタ軸3が駆動される。この駆動力は終減速ギヤ列を介して図示しないディファレンシャル装置に伝達される。
2速段は2NDクラッチ12を係合させて設定される。トルクコンバータTCから第1入力軸1に伝達された回転駆動力は、連結ギヤ列30を介して第2入力軸2に伝達される。ここで、2LDクラッチ12が係合されているため、2速駆動ギヤ22aが第2入力軸2と同一回転で駆動され、これと噛合する2速従動ギヤ22bが回転駆動され、カウンタ軸3が駆動される。この駆動力は終減速ギヤ列を介して図示しないディファレンシャル装置に伝達される。
3速段は3RDクラッチ13を係合させて設定される。トルクコンバータTCから第1入力軸1に伝達された回転駆動力は、連結ギヤ列30を介して第2入力軸2に伝達される。ここで、3RDクラッチ13が係合されているため、3速駆動ギヤ23aが第2入力軸2と同一回転で駆動され、これと噛合する3速従動ギヤ23bが回転駆動されて、カウンタ軸3が駆動される。この駆動力は終減速ギヤ列を介して図示しないディファレンシャル装置に伝達される。
4速段は4THクラッチ14を係合させて設定される。トルクコンバータTCから第1入力軸1に伝達された回転駆動力は、4THクラッチ14を介して4速駆動ギヤ24aを回転駆動させ、これと噛合する4速従動ギヤ24bを回転駆動する。
ここで、前進レンジにおいては、ドグ歯式クラッチ16により4速従動ギヤ24bがカウンタ軸3と係合されているため、カウンタ軸3が駆動され、この駆動力は終減速ギヤ列を介して図示しないディファレンシャル装置に伝達される。
5速段は5THクラッチ15を係合させて設定される。トルクコンバータTCから第1入力軸1に伝達された回転駆動力は、5THクラッチ15を介して5速駆動ギヤ25aを回転させ、これと噛合する5速従動ギヤ25bを回転駆動する。5速従動ギヤ25bはカウンタ軸3と結合されているため、カウンタ軸3が駆動され、この駆動力は終減速ギヤ列を介して図示しないディファレンシャル装置に伝達される。
一方、後進(リバース)段は、4THクラッチ14を係合させると共にドグ歯式クラッチ16を左方向に移動させて設定される。トルクコンバータTCから第1入力軸1に伝達された回転駆動力は、4THクラッチ14を介してリバース駆動ギヤ26aを回転駆動させ、図示しないリバースアイドラギヤを介してこのアイドラギヤと噛合するリバース従動ギヤ26cを回転駆動する。
ここで、後進(リバース)レンジにおいては、ドグ歯式クラッチ16によりリバース従動ギヤ26cがカウンタ軸3と係合されているため、カウンタ軸3が駆動され、この駆動力は終減速ギヤ列を介して図示しないディファレンシャル装置に伝達される。このことから判るように、4THクラッチ14はリバースクラッチの作用を兼用する。
図3を参照すると、トランスミッションケース50の外観図が示されている。パイプ52は図示しないオイルクーラーに接続されて、オイルクーラーにATF(オートマチック・トランスミッション・フルイド)を導き、オイルクーラーで冷却されたATFはパイプ54,56を通りオイル供給部58からディファレンシャル装置60の上部に供給される。
オイルクーラーに供給されるATFはある程度の圧力をもって供給されるため、オイルクーラーで冷却されたATFもある程度の圧力をもってディファレンシャル装置60の上部に供給される。よって、このATFをディファレンシャル装置60の潤滑に使用する本実施形態では、この潤滑を半強制潤滑と称することにする。
次に、図4の断面図を参照して、本実施形態のディファレンシャル装置60及びその潤滑構造について詳細に説明する。ディファレンシャル装置60は、合わせ面64で一体的に結合されたトランスミッションケース50及びトルクコンバータケース62に一対のボールベアリング66,68を介して回転自在に支持されたディファレンシャルケース(デフケース)70を含んでいる。
デフケース70には、ファイナルドリブンギヤ(終減速従動ギヤ)72が複数個のボルト(1本のみ図示)74により固定されている。デフケース70は車体左右方向に伸びる一対のインボード部(ボス部)76,78を有している。左側のインボード部76内周に左車軸80の軸端部が回転自在に支持されるとともに、右側のインボード部78内周に右車軸82の軸端部が回転自在に支持されている。
デフケース70には、両車軸80,82の対向端部間に位置し、且つ両車軸80,82の軸線と直交するように、互いに直交する一対のピニオンシャフト84,86が支持されている。各ピニオンシャフト84,86は、デフケース70に回転不能且つ挿抜不能に固定されている。
ピニオンシャフト84には一対のピニオンギヤ(ディファレンシャルピニオン)88,90が回転自在に支持されている。ピニオンシャフト86にも一対のピニオンギヤ(図示せず)が回転自在に支持されている。これらのピニオンギヤ88,90に噛合する一対のサイドギヤ(ドライブピニオン)92,94が左車軸80及び右車軸82にそれぞれスプライン結合されている。
ピニオンギヤ88の背面とデフケース70との間には曲面状のスラフトワッシャ96が介装されている。同様に、ピニオンギヤ90の背面とデフケース70との間にも曲面状のスラフトワッシャ(図示せず)が介装されている。
同様に、ピニオンシャフト86に支持されているピニオンギヤの背面とデフケース70との間にも曲面状のスラフトワッシャが介装されている。更に、サイドギヤ92,94とデフケース70との間には平面状のスラフトワッシャ98,100が介装されている。
左車軸80とトランスミッションケース50の間に設けたオイルシール102と左側のボールベアリング66との間には、環状溝(環状空間)104が形成されている。同様に、右車軸82とトランスミッションケース50との間に設けられたオイルシール106と右側のボールベアリング68との間に、環状溝(環状空間)108が形成されている。
図5に示されるように、トランスミッションケース50内面のディファレンシャル装置60収容部分の上部には窪み110aが形成されており、図6に示されるように、トルクコンバータケース62内面のディファレンシャル装置60収容部分の上部には窪み110bが形成されている。
図5において、124は左車軸80が収容される開口部であり、その内面にオイルシール102が取り付けられる。また、図6において、126は右車軸82が収容される開口部であり、この内面にオイルシール106が取り付けられる。
図4を再び参照すると、トランスミッションケース50とトルクコンバータケース62は合わせ面64で合わされて複数のボルトにより相互に結合される。これにより、ディファレンシャル装置60の上部には窪み110a,110bから形成されるチャンバ(袋状の空間)110が画成されている。オイルクーラーからの戻りオイルは供給穴112を介してチャンバ110内に供給される。
なお、図4においては、供給穴112がチャンバ110の上部に形成されているように図示されているが、これは説明の便宜上であり、実際には図5に見られるように窪み110aを画成するトランスミッションケース50の側部に供給穴112が形成されている。
チャンバ110の両サイド下部には開口部114,116が形成されている。118,122はベアリングスペーサであり、その上部にそれぞれ折り返し部118a,122aが形成されている。120はチャンバ110から開口部116を介して滴下されたオイルをベアリングスペーサ122方向に案内するガイドプレートである。
以下、上述した本実施形態のディファレンシャル装置の潤滑構造の作用について説明する。図示しないオイルクーラーからの戻りオイルはパイプ54,56を介してオイル供給部58に導かれ、オイル供給穴112からチャンバ110内に供給されチャンバ110内に貯留される。
チャンバ110の両サイド下部には開口部114,116が形成されているため、チャンバ110内に一端溜められたオイルは開口部114,116から下方に滴下する。
開口部114から滴下したオイルは、折り返し部118aを有するベアリングスペーサ118によりベアリング66の背面(左側)の環状空間104に案内され、ベアリング66を潤滑するとともに、デフケース70のインボード部76に供給されてこれを潤滑する。
一方、開口部116から下方に滴下したオイルは、ガイドプレート120及び折り返し部122aを有するベアリングスペーサ122によりベアリング68の背面(右側)の環状空間108に案内されて、ベアリング68を潤滑するとともに、デフケース70のインボード部78に供給されてこれを潤滑する。
更に、トランスミッションケース50及びトルクコンバータケース62内に溜まったATFはファイナルドリブンギヤ72により掻き揚げられてケースに当たって飛び散るが、これらのオイルもトランスミッションケース50及びトルクコンバータケース62内面に形成したリブ等により環状空間104,108に集められ、ベアリング66,68及びインボード部76,78を潤滑する。
このように本実施形態では、オイルクーラーからの戻りオイルをチャンバ110に一端溜めて、そこからガイドプレート120及びベアリングスペーサ118,122によりベアリング66,68背面の環状空間104,108に案内して、ベアリング66,68及びインボード部76,78を半強制的に潤滑するとともに、ファイナルドリブンギヤ72が掻き揚げたATFも潤滑に寄与するため、ファイナルドリブンギヤ72の低回転から高回転に渡り安定した潤滑量を確保することができ、潤滑性能を向上することができる。
本発明のディファレンシャル装置の潤滑構造が適用可能な自動変速機の動力伝達系を示すスケルトン図である。 自動変速機の軸位置関係を示す概略図である。 トランスミッションケースの外観斜視図である。 本発明実施形態のディファレンシャル装置及びその潤滑構造の断面図である。 トランスミッションケースの要部内面を示す図である。 トルクコンバータケースの要部内面を示す図である。
符号の説明
50 トランスミッションケース
60 ディファレンシャル装置
62 トルクコンバータケース
64 合わせ面
66,68 ベアリング
70 デフケース
72 ファイナルドリブンギヤ
76,78 インボード部
80 左車軸
82 右車軸
84,86 ピニオンシャフト
88,90 ピニオンギヤ
92,94 サイドギヤ
102,106 オイルシール
104,108 環状空間
110 チャンバ(袋状空間)
112 供給穴
114,116 開口部
118,122 ベアリングスペーサ
120 ガイドプレート

Claims (1)

  1. 一対の車軸を一対のインボード部によって回転可能に支持するディファレンシャルケースと、該ディファレンシャルケースに取り付けられたファイナルドリブンギヤとを含み、相互に合わせ面で結合されたトランスミッションケース及びトルクコンバータケースに一対のベアリングを介して回転可能に取り付けられたディファレンシャル装置の潤滑構造であって、
    前記トランスミッションケースの前記合わせ面に設けた窪みと、前記トルクコンバータケースの前記合わせ面に設けた窪みとによって、前記合わせ面近傍の前記トランスミッションケース及び前記トルクコンバータケースに渡りオイル溜めとしてのチャンバを形成し、
    前記チャンバの両サイドにおける前記トランスミッションケースの窪みと前記トルクコンバータケースの窪みとに一対の開口部を設け、
    オイルクーラーにより冷却されたトランスミッションオイルを前記チャンバに導入し、
    一方の前記開口部から滴下するトランスミッションオイルをオイルガイドで案内して一方の前記ベアリングの背面側に供給し、該ベアリング及び一方の前記インボード部を潤滑すると共に、
    他方の前記開口部から滴下するトランスミッションオイルを他のオイルガイドで案内して他方の前記ベアリングの背面側に供給し、該ベアリング及び他方の前記インボード部を潤滑する
    ことを特徴とするディファレンシャル装置の潤滑構造。
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