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JP4800714B2 - 昇降式作業足場 - Google Patents

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JP4800714B2
JP4800714B2 JP2005260676A JP2005260676A JP4800714B2 JP 4800714 B2 JP4800714 B2 JP 4800714B2 JP 2005260676 A JP2005260676 A JP 2005260676A JP 2005260676 A JP2005260676 A JP 2005260676A JP 4800714 B2 JP4800714 B2 JP 4800714B2
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Description

本発明は、内装及び外装工事等に使用される昇降式作業足場に関し、特に作業性と安全性を高めた昇降式作業足場に関する。
昇降式作業足場は、垂直方向の伸縮が可能であるため、その高さを低くして保管や運搬ができるとともに、所定場所まで水平方向に移動させ、その場所で固定した後に、所定高さまで作業足場を伸張し、その高さを固定することによって、所定場所の所定高さにおいて、内装及び外装工事等の作業をすることができる。
このような昇降式作業足場の水平方向の移動と固定に関しては、昇降式作業足場の接地面にブレーキロック付き車輪を備えるとともにアウトリガーでさらに固定することによってなされることが多い。そして、垂直方向の伸縮と固定に関しては、作業床を直接上下し固定するか、又は、折り畳み可能なアームの上に作業床を設置してそのアームを伸縮し固定することによってなされる。
特許文献1には、複数段の矩形状の水平フレーム(枠体)をX字形のスライダークランクを介して順に積み重ね、そして、最上段の水平フレームの上に作業床を設置し、さらに、作業床への昇降用梯子を備える昇降式作業足場が開示されている。そのX字形のスライダークランクは折り畳みと伸張ができるものであり、そのX字形のスライダークランクを手動で伸縮することによって、作業床の昇降を可能とし、そしてその高さを段階的に固定することが可能である。
図9は、特許文献1に記載された昇降式作業足場である。(a)が正面図、(b)が側面図であり、いずれも昇降式作業足場を伸張したときの状態を示す。
矩形状の水平フレーム40の間には、2本の斜材を交叉し軸着してなるX字形のスライダークランク50が2列立設されており、X字形のスライダークランク50の2本の斜材を水平方向にスライドさせることによって、その上下の水平フレーム40が昇降し、もって作業足場の昇降がなされる。そして、水平フレーム40の両側面には、長材70と横材71からなる昇降用梯子が取り付けられ、この昇降用梯子で水平フレームを支持することによって水平フレームの高さが固定される。
すなわち、最下段のX字形のスライダークランク50を例にとると、その2本の斜材の交叉部がピン51によって軸着されるとともに、2本の斜材の左端がそれぞれ上段及び下段の水平フレーム40の長辺に軸着され、2本の斜材の右端がそれぞれ下段及び上段の水平フレーム40の長辺に沿って水平方向に移動可能な構造であり、そして、昇降用梯子により水平フレームを支持することによって水平フレームは所定高さで固定される。
次に、中段のX字形のスライダークランク50を例にとると、その2本の斜材の交叉部がピン51によって軸着されるとともに、2本の斜材の右端がそれぞれ上段及び下段の水平フレーム40の長辺に軸着され、2本の斜材の左端がそれぞれ下段及び上段の水平フレーム40の長辺に沿って水平方向に移動可能かつ所定位置で固定可能なように取り付けられている。
このように、各段のX字形のスライダークランク50の斜材はその交叉部のピン51を軸として垂直方向に回動自在であり、そして、X字形のスライダークランク50の各斜材の片端は水平方向に移動可能な構造であり、そして、昇降用梯子により各段の水平フレームを支持することによって所定高さで固定される。したがって、最上段の水平フレーム40の上に設置した作業床60を上下に昇降することができ、そして作業床60を所定の高さに固定することができる。
作業員は、このように、各段のX字形のスライダークランク50の伸張作業をすることによって、作業床60を所定高さまで上昇させ固定した後、昇降用梯子を登って作業床に上がり、内装及び外装工事等の作業をすることになる。
実公平6−36167号公報
特許文献1に開示されている昇降式作業足場は、作業床の昇降が自在であるが、作業床の高さは昇降用梯子の長さによって固定されるため、任意の高さで固定することはできない。
しかしながら、この昇降式作業足場は、複数段の矩形状の水平フレームをX字形のスライダークランクを介して順に積み重ねた上に水平フレームの上に作業床を設置するものであるため、その構造が複雑になる。また、作業員は、各段のX字形のスライダークランクの伸張操作を各段において行う必要があるが、その伸縮操作は各斜材の片端を水平方向に移動させるものであるため、スライダークランクの伸縮操作の際に昇降式作業足場の重心が左右に振れて、昇降式作業足場が揺れやすくなるため、操作性が悪い。また、作業員は、各段のスライダークランクの伸張操作と各段の昇降用梯子の支持操作をすることによって、作業足場を伸張かつ固定した後、昇降用梯子を伝って高所の作業床まで登る必要があるが、このときに転落等の危険性が大きいという欠点を有する。さらに、作業床の上で内装及び外装工事等の作業を終えた後は、昇降用梯子を伝って高い位置にある作業床から降りた後に、各段のX字形のスライダークランクの折り畳み操作をする必要がある。
このように、従来の昇降式足場は、作業に手間がかかる上に、作業員がその足場から転落する危険性があり、作業性だけでなく、安全性にも問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためのものであり、作業性と安全性に優れた昇降式作業足場を提供することを目的とする。
本発明者らは、作業性と安全性を高めた昇降式作業足場を開発するため、種々検討と実験を重ねた。その結果、次の(a)〜(k)の知見を得た。
(a) 昇降式作業足場の水平方向の移動と固定に関しては、特に制約はない。たとえば、昇降式作業足場の接地面にブレーキロック付き車輪を備えるとともにアウトリガーでさらに固定する手段を採用することで、特に問題はない。
垂直方向の伸縮と固定に関しては、折り畳み可能なアームの上に作業床を設置してそのアームを伸縮し固定する手段を採用することが好ましい。その際、昇降式作業足場の構造をシンプルにするために、水平フレームの段数はできるだけ少なくする必要がある。
すなわち、基台フレームとなる矩形の水平フレームの対向する2辺上にそれぞれ縦方向に2列の折り畳み可能なアームを設置し、さらに、この2列の折り畳み可能なアームの上端部に作業床を設置すればよい。作業床は、矩形の水平フレームに周囲を囲まれたものを用いるのが好ましい。
(b) 折り畳み可能なアームは2個の斜材をX字形に交叉させてなるX字形状を有するパンタグラフとし、2個の斜材の交叉部をピン等で軸着するとともに、縦方向に設置された2列のX字形パンタグラフの間にX字形の各交叉部を水平方向に結ぶブラケットを設け、この各交叉部を軸としてパンタグラフの斜材のそれぞれが垂直方向に回動自在であり、かつ、このブラケットを上下に移動できかつ所定高さで固定できるようにするのがよい。
各交叉部を軸としてパンタグラフの斜材のそれぞれが垂直方向に回動自在とするためには、X字形パンタグラフの2個の斜材の上端部と下端部をそれぞれ水平方向に移動可能とするのがよい。X字形パンタグラフを伸張させるときに、X字形パンタグラフの2個の斜材の上端部は上向きの力がかかり、下端部は下向きの力がかかるが、斜材の上端部と下端部をそれぞれ水平方向に移動可能とすることによって、この上向きと下向きの力を水平方向の内向きの力に変えることができるからである。逆に、X字形パンタグラフを折り畳むときに、X字形パンタグラフの2個の斜材の上端部は下向きの力がかかり、下端部は上向きの力がかかるが、斜材の上端部と下端部をそれぞれ水平方向に移動可能とすることによって、この下向きと上向きの力を水平方向の外向きの力に変えることができるからである。斜材の上端部と下端部を水平方向に移動可能とするためには、斜材の上端部と下端部の先端の摩擦係数を小さくすればよく、その手段は、特に制限はない。たとえば、斜材の上端部と下端部の先端、そして、これらの端部に接触するフレーム部材の表面にフッ素樹脂等の低摩擦材を貼り付けて滑り性を上げてもよいし、その上端部と下端部にローラーを設けて転がりによって摩擦係数を小さくしてもよい。
ブラケットを上下に移動でき、かつ所定高さで固定できる手段としては、たとえば、スクリュージャッキや油圧ジャッキ等のジャッキを用いることができる。この場合には、ブラケットと作業床の距離が近いため、ブラケットを上下に移動しかつ所定高さで固定する操作を作業床の上から行うことができる。したがって、作業員は、作業床の上に留まったままX字形のパンタグラフの伸縮操作を行うことができるので、パンタグラフの伸縮作業に手間がかからない上に、昇降式作業足場から転落する危険性が少なくなる。なお、装置を軽量かつシンプルにするとの観点からは、スクリュージャッキを用いるのが好ましい。
また、ブラケットは縦方向に設置された2列のX字形のパンタグラフの各交叉部を水平方向に結んでいるので、X字形の各交叉部を水平方向に結ぶブラケットを上下に移動させれば、それぞれのX字形パンタグラフを形成する斜材の交叉部は常に同一鉛直線上に位置することになる。この場合、ジャッキを作業床の中央部を通る鉛直線上に設けると、作業床に余分な曲げ応力が発生しないので、X字形のスライダークランクに比して、床材の軽量化を図ることができる。また、X字形のパンタグラフの伸縮操作中の昇降式作業足場の揺れが小さくなるので、操作性がよく、また、作業員が昇降式作業足場から転落する危険性も少なくなる。
(c) 2列のX字形パンタグラフを有する昇降式作業足場において、2列のX字形パンタグラフの間に、X字形パンタグラフの各下端部を水平方向に結ぶ連結材を設けることによって、昇降式作業足場の剛性を高めてもよい。
(d) 2列のX字形パンタグラフを有する昇降式作業足場において、各列のX字形パンタグラフの両下端部の間に水平方向に引張ばねを設置するか、若しくは、X字形パンタグラフの下端部と水平フレームとの間に水平方向に引張ばねを設置すると、パンタグラフの伸張作業が容易になる。又は、2列のX字形パンタグラフの間に、X字形パンタグラフの各下端部を水平方向に結ぶ上記(c)の連結材を設け、これらの連結材の間に水平方向に引張ばねを設置しても、パンタグラフの伸張作業が容易になる。このような引張ばねを水平方向に1本又は2本以上設置しておくと、作業床の高さが低いとき、この引張ばねは伸張された状態にあり、収縮しようとする力が作用するので、X字形のパンタグラフを伸張させようとするからである。
これに対して、パンタグラフの折り畳み作業は、パンタグラフを押し下げる力を必要とする。このとき、この引張ばねはそれに抵抗する力として作用する。しかしながら、パンタグラフには、もともと作業台や作業員の重量が下向きに作用していて、パンタグラフを下降させようとする力が掛かっているので、この引張ばねによる上昇させようとする力とバランスすることになる。
(e) 昇降式作業足場の最大伸張高さを高くするには、X字形パンタグラフを形成する斜材の長さを長くすればよい。
または、X字形パンタグラフに代えて、X字形状を縦方向に複数個接続した形状のマルチX字形パンタグラフを採用してもよい。マルチX字形パンタグラフのX字形状の個数は、安定性の面から2個が好ましいが、3個以上でも構わない。
すなわち、折り畳み可能なアームは2個の斜材をX字形に交叉させてなるX字形状を縦方向に複数個接続した形状のマルチX字形パンタグラフとし、X字形状を形成する2個の斜材の交叉部をピン等で軸着するとともに、縦方向に設置された2列のマルチX字形パンタグラフの間にマルチX字形の各交叉部を水平方向に結ぶブラケットを設け、これらの各交叉部を軸としてパンタグラフの斜材のそれぞれが垂直方向に回動自在であり、かつ、ブラケットを上下に移動できかつ所定高さで固定できるようにしてもよい。
各交叉部を軸としてパンタグラフの斜材のそれぞれが垂直方向に回動自在とするためには、パンタグラフの斜材がX字形とX字形の各接続部においても垂直方向に回動できるように、X字形とX字形の各接続部をピン等で軸着すればよい。
マルチX字形パンタグラフを伸張させるときに、マルチX字形パンタグラフの斜材の最上端部は上向きの力がかかり、最下端部は下向きの力がかかるが、斜材の最上端部と最下端部をそれぞれ水平方向に移動可能とすることによって、この上向きと下向きの力を水平方向の内向きの力に変えることができる。逆に、マルチX字形パンタグラフを折り畳むときに、マルチX字形パンタグラフの斜材の最上端部は下向きの力がかかり、最下端部は上向きの力がかかるが、斜材の最上端部と最下端部を水平方向に移動可能とすることによって、この下向きと上向きの力を水平方向の外向きの力に変えることができる。斜材の最上端部と最下端部を水平方向に移動可能とするためには、斜材の最上端部と最下端部の先端の摩擦係数を小さくすればよく、その手段は、特に制限はない。たとえば、斜材の最上端部と最下端部の先端、そして、これらの端部に接触するフレーム部材の表面にフッ素樹脂等の低摩擦材を貼り付けて滑り性を上げてもよいし、その最上端部と最下端部にローラーを設けて転がりによって摩擦係数を小さくしてもよい。
マルチX字形の最上部のX字形の各交叉部を水平方向に結ぶブラケットを上下に移動できかつ所定高さで固定できる手段は、X字形の各交叉部を水平方向に結ぶブラケットを上下に移動できかつ所定高さで固定できる手段と同様であり、たとえば、スクリュージャッキや油圧ジャッキ等のジャッキを用いることができる。この場合にも、ブラケットと作業床の距離が近いため、ブラケットを上下に移動しかつ所定高さで固定する操作を作業床の上から行うことができる。したがって、作業員は、作業床の上に留まったままマルチX字形のパンタグラフの伸縮操作を行うことができるので、パンタグラフの伸縮作業に手間がかからない上に、昇降式作業足場から転落する危険性が少なくなる。なお、装置を軽量かつシンプルにするとの観点からは、スクリュージャッキを用いるのが好ましい。
また、ブラケットは縦方向に設置された2列のマルチX字形の最上部のX字形の各交叉部を水平方向に結んでいるので、マルチX字形の交叉部を水平方向に結ぶブラケットを上下に移動させれば、それぞれのマルチX字形パンタグラフを形成する斜材の各交叉部は常に同一鉛直線上に位置することになる。この場合、ジャッキを作業床の中央部を通る鉛直線上に設けると、作業床に余分な曲げ応力が発生しないので、X字形のスライダークランクに比して、床材の軽量化を図ることができる。また、マルチX字形のパンタグラフの伸縮作業中の昇降式作業足場の揺れが小さくなるので、この点からも、作業員が昇降式作業足場から転落する危険性が少なくなる。
(f) 2列のマルチX字形パンタグラフを有する昇降式作業足場において、2列のマルチX字形パンタグラフの間に、マルチX字形パンタグラフの各最下端部を水平方向に結ぶ連結材を設けることによって、昇降式作業足場の剛性を高めてもよい。
(g) 2列のマルチX字形パンタグラフを有する昇降式作業足場において、マルチX字形パンタグラフを形成するX字形とX字形の各接続部をピン等で軸着するだけでなく、2列のマルチX字形パンタグラフの間に、さらに各接続部を水平方向に結ぶ連結材を設けて、昇降式作業足場の剛性を高めてもよい。あるいはさらに、2列のマルチX字形の最上部以外のX字形の各交叉部をピン等で軸着するだけでなく、さらに各交叉部を水平方向に結ぶ連結材を設けて、昇降式作業足場の剛性を高めてもよい。
(h) 2列のマルチX字形パンタグラフを有する昇降式作業足場において、各列のマルチX字形パンタグラフの両最下端部の間を水平方向に引張ばねを設置するか、若しくは、マルチX字形パンタグラフの最下端部と基台フレームとの間に水平方向に引張ばねを設置すると、パンタグラフの伸張作業が容易になる。又は、2列のマルチX字形パンタグラフの間に、マルチX字形パンタグラフの各最下端部を水平方向に結ぶ上記(f)の連結材を設け、これらの連結材の間に水平方向に引張ばねを設置しても、パンタグラフの伸張作業が容易になる。さらに、2列のマルチX字形パンタグラフの間に、マルチX字形パンタグラフを形成するX字形とX字形の各接続部を水平方向に結ぶ上記(g)の連結材を設け、これらの連結材の間に水平方向に引張ばねを設置して、パンタグラフの伸張作業が容易にしてもよい。このような引張ばねを水平方向に1本又は2本以上設置しておくと、作業床の高さが低いとき、この引張ばねは伸張された状態にあり、収縮しようとする力が作用するので、マルチX字形のパンタグラフを伸張させようとするからである。
これに対して、パンタグラフの折り畳み作業は、パンタグラフを押し下げる力を必要とする。このとき、この引張ばねはそれに抵抗する力として作用する。しかしながら、パンタグラフには、もともと作業台や作業員の重量が下向きに作用していて、パンタグラフを下降させようとする力が掛かっているので、この引張ばねによる上昇させようとする力とバランスすることになる。
(i) このような2列のX字形又はマルチX字形パンタグラフを有する昇降式作業足場において、一端が作業床の水平フレームに回動自在に取り付けられ、そして、他端がパンタグラフを形成する最上部の斜材に回動自在に取り付けられている位置決め部材を介して、作業床を2列のパンタグラフの上端部に設けるのが好ましい。各交叉部あるいはさらに各接続部を軸としてパンタグラフの斜材のそれぞれが垂直方向に回動自在とするために、X字形又はマルチX字形パンタグラフの斜材の最上端部を水平方向に移動可能にすると、作業床がパンタグラフに対して水平方向にずれる可能性があるが、これを防止することができるからである。また、作業員は、作業床の上に留まったままX字形又はマルチX字形のパンタグラフの伸縮操作を行うことができるが、この位置決め部材を設置すると、その操作を作業床の所定位置で行うことができるからである。なお、ジャッキを作業床の中央部を通る鉛直線上に設け、パンタグラフの伸縮操作を作業床の中心で行うことが好ましい。
(j) このような2列のX字形又はマルチX字形パンタグラフを有する昇降式作業足場において、一端が基台フレームに回動自在に取り付けられ、そして、他端がパンタグラフを形成する最下部の斜材に回動自在に取り付けられている位置決め部材を介して、基台フレーム上に2列のパンタグラフを設けるのが好ましい。各交叉部あるいはさらに各接続部を軸としてパンタグラフの斜材のそれぞれが垂直方向に回動自在とするために、X字形パンタグラフ又はマルチX字形パンタグラフの斜材の最下端部を水平方向に移動可能にすると、パンタグラフが基台フレームに対して水平方向にずれる可能性があるが、これを防止することができるからである。
(k) このような2列のX字形又はマルチX字形パンタグラフを有する昇降式作業足場において、基台フレームの1辺と作業床の1辺を結ぶ昇降用梯子を1つ以上設けるのが好ましい。作業員は、作業床の上に留まったままX字形又はマルチX字形のパンタグラフの伸縮操作を行うことができるので、昇降用梯子は必ずしも設ける必要はないが、昇降用梯子を備えておくと、パンタグラフの伸張後にパンタグラフの伸縮機器の故障が発生した場合でも、昇降用梯子を伝って作業床から地上に降りることができる。また、昇降用梯子は、基台フレームの1辺と作業床の1辺を結ぶから、作業床の揺れを防止する機能を有する。したがって、昇降用梯子を設けるときは複数個設けるのが好ましい。なお、昇降用梯子は、垂直方向に伸縮可能のものを用いてもよい。
本発明に係る作業性と安全性に優れた昇降式作業足場は、これらの知見に基づいて完成したものであり、本発明は次の(1)〜(11)の昇降式作業足場を要旨とする。
(1) 矩形の基台フレームと、基台フレームの対向する2辺上にそれぞれ縦方向に設けられた2列のパンタグラフと、この2列のパンタグラフの上端部に設けられた作業床を有する作業足場であって、各列のパンタグラフは2個の斜材をX字形に交叉させてなるX字形状を有し、この2列のX字形パンタグラフの間にX字形の各交叉部を水平方向に結ぶブラケットが設けられており、この各交叉部を軸としてパンタグラフの斜材のそれぞれが垂直方向に回動自在であり、かつ、上記作業床の中央部を通る鉛直線上にあって上記作業床と上記ブラケットの間にスクリュージャッキが設けられており、上記ブラケットをこのスクリュージャッキによって上下に移動しかつ所定高さで固定する操作を上記作業床の上から行うことができることを特徴とする昇降式作業足場。
(2) 各列のX字形パンタグラフの両下端部の間に水平方向に引張ばねを設置したことを特徴とする、上記(1)の昇降式作業足場。
(3) X字形パンタグラフの下端部と基台フレームとの間に水平方向に引張ばねを設置したことを特徴とする、上記(1)又は(2)の昇降式作業足場。
(4) 2列のX字形パンタグラフの間に、X字形パンタグラフを形成する斜材の各下端部を水平方向に結ぶ連結材が設けられていることを特徴とする、上記(1)〜(3)のいずれかの昇降式作業足場。
(5) X字形パンタグラフを形成する斜材の各下端部を水平方向に結ぶ連結材の間に水平方向に引張ばねを設置したことを特徴とする、上記(4)の昇降式作業足場。
(6) X字形パンタグラフを形成する斜材の各交叉部が、作業床の高さ位置にかかわらず常に同一鉛直線上に位置することを特徴とする、上記(1)〜(5)のいずれかの昇降式作業足場。
(7) 一端が作業床に回動自在に取り付けられ、そして、他端がパンタグラフを形成する最上部の斜材に回動自在に取り付けられてなる位置決め部材を介して、作業床が2列のパンタグラフの上端部に設けられていることを特徴とする、上記(1)〜(6)のいずれかの昇降式作業足場。
(8) パンタグラフを形成する最上部の斜材の上端部にローラーが取り付けられていることを特徴とする、上記(1)〜(7)のいずれかの昇降式作業足場。
(9) 一端が基台フレームに回動自在に取り付けられ、そして、他端がパンタグラフを形成する最下部の斜材に回動自在に取り付けられてなる位置決め部材を介して、基台フレーム上に2列のパンタグラフが設けられていることを特徴とする、上記(1)〜(8)のいずれかの昇降式作業足場。
(10) パンタグラフを形成する最下部の斜材の下端部にローラーが取り付けられていることを特徴とする、上記(1)〜(9)のいずれかの昇降式作業足場。
(11) 基台フレームの1辺と作業床の1辺を結ぶ梯子を1つ以上設けたことを特徴とする、上記(1)〜(10)のいずれかの昇降式作業足場。
本発明の昇降式作業足場は、パンタグラフの伸縮作業中の揺れが少なく、また、作業員が作業床の上に留まったままパンタグラフの伸縮操作を行うことができるので、パンタグラフの伸縮作業に手間がかからない上に、昇降式作業足場から転落する危険性が少なくなるので、作業性と安全性に優れている。
以下、図面を用いて、本発明の実施例および参考例に係る昇降式作業足場を説明する。
図1及び図2は、本発明に係るX字形のパンタグラフを有する昇降式作業足場の一例である。(a)が正面図、(b)が側面図である。図1はX字形のパンタグラフを折り畳んだ状態を示し、そして、図2はX字形のパンタグラフを伸張した状態を示す。
昇降式作業足場は、矩形の基台フレーム5と、基台フレーム5の対向する長辺上にそれぞれ縦方向に設けられた2列のX字形のパンタグラフと、この2列のパンタグラフの上端部に設けられた作業床60を有する。
矩形の基台フレーム5は、補強材6及びラチス7で補強されるとともに、基台フレーム5の四隅には柱8が立設され、その下端部にはブレーキロック付き車輪9が取り付けられている。また、各柱8の側面には、先端にジャッキベース10を備えたアウトリガー11が取り付けられ、各柱8を軸として水平方向に回動しうるように設置されている。
X字形のパンタグラフは、基台フレーム5の対向する長辺上に、縦方向に2列設けられる。X字形のパンタグラフは、2個の斜材15をX字形に交叉させてなるX字形状を有し、2個の斜材15の交叉部をピン18で軸着するとともに、この2列のX字形パンタグラフの間にX字形の各交叉部を水平方向に結ぶブラケット16が設けられており、このブラケット16を軸として、X字形のパンタグラフの2個の斜材15のそれぞれが垂直方向に回動自在となっている。X字形パンタグラフの斜材15の上端部と下端部にはローラー20が設けられ、斜材15の上端部と下端部は水平方向に移動することができる。そして、ブラケット16の中央部には、シリンダー22に螺入するスクリュージャッキ21が設けられ、ブラケット16を上下に移動できかつ所定高さで固定できる。したがって、縦方向に設けられた2列のX字形パンタグラフは2個の斜材15の交叉部のピン18を軸として斜材が垂直方向に回動できるとともに、2列のX字形パンタグラフは上下に移動させることができかつ所定高さで固定させることができる。
なお、ここでは、この2列のX字形パンタグラフの間にX字形のパンタグラフを形成する2個の斜材15の下端部のそれぞれを水平方向に結ぶ連結材17が設けられており、2列のX字形パンタグラフの間をブラケット16とともに合計3本で連結することによって、その剛性を高めている。
また、ここでは、位置決め部材25の端部が、基台フレーム5及びパンタグラフを形成する斜材15の下部に、それぞれピンで軸着されており、位置決め部材25は垂直方向に回動自在に取り付けられている。したがって、パンタグラフの斜材15の下端部は、パンタグラフの斜材の下端部に設けられたローラー20によって水平方向に移動するが、基台フレーム5に対して片方向にずれることを防止することができる。
この2列のパンタグラフの上には、作業床60が載置される。作業床60は、矩形の水平フレーム61に周囲を囲まれており、X字形パンタグラフの斜材15の上端部に設けられたローラー20は、この水平フレーム61に沿って水平方向に移動する。作業床60の四隅には、手摺り柱62が設置され、そして、手摺り柱62の間には手摺りバー63が取り付けられて、手摺りを構成する。作業床60の四辺には巾木64が取り付けられる。作業床60の中央部にはスクリュージャッキ21の操作桿65が設置されており、ブラケット16の上下及び所定高さでの固定操作を作業床60の上から行うことができる。
なお、ここでは、位置決め部材25の端部が、作業床の水平フレーム61及びパンタグラフを形成する斜材15の上部に、それぞれピンで軸着されており、位置決め部材25は垂直方向に回動自在に取り付けられている。これによって、作業床の水平フレーム61がパンタグラフの斜材15の上端部に対して水平方向にずれることを防止することができる。また、この位置決め部材25を設置すると、パンタグラフの伸縮操作を作業床の固定位置で行うことができる。
さらに、ここでは、基台フレームの側面と作業床の側面を結ぶ昇降用梯子が2個設置されている。昇降用梯子は、梯子の長材70と長材の間を結ぶ横材71からなる。昇降用梯子を備えておくと、パンタグラフの伸張後にパンタグラフの伸縮機器の故障が発生した場合でも、昇降用梯子を伝って作業床から地上に降りることができるし、作業床の揺れを防止する機能を有する。
図3及び図4は、本発明に係るX字形のパンタグラフを有する昇降式作業足場の他の例である。(a)が正面図、(b)が側面図である。図3はX字形のパンタグラフを折り畳んだ状態を示し、そして、図4はX字形のパンタグラフを伸張した状態を示す。
この昇降式作業足場は、実施例1で示された昇降式作業足場とは、2列のX字形パンタグラフの間に設けられた、X字形のパンタグラフの斜材の各下端部を水平方向に結ぶ連結材の間に水平方向に引張ばねが設置されている点でのみ、異なる。
すなわち、この昇降式作業足場は、実施例1と同様に、矩形の基台フレーム5と、基台フレーム5の対向する長辺上にそれぞれ縦方向に設けられた2列のX字形のパンタグラフと、この2列のパンタグラフの上端部に設けられた作業床60を有するものである。そして、X字形のパンタグラフを形成する2個の斜材15の各下端部を水平方向に結ぶ、2列のX字形パンタグラフの間に設けられた連結材17の間に、水平方向に引張ばね30が設置されている。なお、引張ばねは連結材17の間に設ける代わりに、各列のX字形パンタグラフの両下端部の間に水平方向に設置してもよい。あるいは、X字形パンタグラフの下端部と基台フレーム5との間に水平方向に設置してもよい。
このような引張ばねを水平方向に設置しておくと、作業床の高さが低いとき、この引張ばねは伸張された状態にあり、収縮しようとする力が作用するので、X字形のパンタグラフを伸張させようとするから、パンタグラフの伸張作業が容易になる。これに対して、パンタグラフの折り畳み作業のときは、もともと作業台や作業員の重量が下向きに作用していて、パンタグラフを下降させようとする力が掛かっているので、この引張ばねによる上昇させようとする力とバランスすることになるから、パンタグラフの折り畳み作業も容易となる。
(参考例1)
図5及び図6は、参考例に係るマルチX字形のパンタグラフを有する昇降式作業足場の一例である。(a)が正面図、(b)が側面図である。図5はX字形のパンタグラフを折り畳んだ状態を示し、そして、図6はX字形のパンタグラフを伸張した状態を示す。
昇降式作業足場は、矩形の基台フレーム5と、基台フレーム5の対向する長辺上にそれぞれ縦方向に設けられた2列のマルチX字形のパンタグラフと、この2列のパンタグラフの上端部に設けられた作業床60を有する。
矩形の基台フレーム5は、補強材6及びラチス7で補強されるとともに、基台フレーム5の四隅には柱8が立設され、その下端部にはブレーキロック付き車輪9が取り付けられている。また、各柱8の側面には、先端にジャッキベース10を備えたアウトリガー11が取り付けられ、各柱8を軸として水平方向に回動しうるように設置されている。
マルチX字形のパンタグラフは、基台フレーム5の対向する長辺上に、縦方向に2列設けられる。マルチX字形のパンタグラフは、この参考例では、2個の斜材15をX字形に交叉させてなるX字形状を縦方向に2個接続したマルチX字形状を有し、2個の斜材15の各交叉部をピン18で軸着するとともに、この2列のマルチX字形パンタグラフの間に上部のX字形の交叉部を水平方向に結ぶブラケット16が設けられている。マルチX字形のパンタグラフの各X字形を形成する2個の斜材15は、それぞれ、斜材15の交叉部のピン18を軸として垂直方向に回動自在となっている。マルチX字形のパンタグラフを形成するX字形とX字形の各接続部はピン19で軸着されるとともに、この2列のマルチX字形パンタグラフの間にマルチX字形の各接続部を水平方向に結ぶ連結材17がそれぞれ設けられ、パンタグラフの斜材15はX字形とX字形の各接続部のピン19を軸として垂直方向に回動自在となっている。
マルチX字形パンタグラフの斜材15の最上端部と最下端部にはローラー20が設けられ、斜材15の最上端部と最下端部は水平方向に移動することができる。そして、ブラケット16の中央部には、シリンダー22に螺入するスクリュージャッキ21が設けられ、ブラケット16を上下に移動できかつ所定高さで固定できる。したがって、縦方向に設けられた2列のマルチX字形パンタグラフは、各X字形を形成する2個の斜材15の交叉部のピン18を軸として斜材が垂直方向に回動できるとともに、2列のマルチX字形パンタグラフは上下に移動させることができかつ所定高さで固定させることができる。
ここでは、この2列のマルチX字形パンタグラフの間に、下部のX字形を形成する2個の斜材15の最下端部のそれぞれを水平方向に結ぶ連結材17が設けられている。したがって、2列のマルチX字形パンタグラフの間は、上部のX字形を形成する2個の斜材15の交叉部を水平方向に結ぶブラケット16と、X字形とX字形の各接続部を水平方向に結ぶ2個の連結材17と、下部のX字形を形成する2個の斜材15の各最下端部を水平方向に結ぶ2個の連結材17の合計5本で連結されることになり、その剛性が高くなっている。なお、さらに、下部のX字形を形成する2個の斜材の交叉部にも水平方向に結ぶ連結材を設けてもよく、この場合は、2列のマルチX字形パンタグラフの間は合計6本で連結されることになる。
また、ここでは、位置決め部材25の端部が、基台フレーム5及び下部のX字形を形成する斜材15の下部に、それぞれピンで軸着されており、位置決め部材25は垂直方向に回動自在に取り付けられている。したがって、下部のX字形を形成する斜材15の最下端部は、パンタグラフの斜材の最下端部に設けられたローラー20によって水平方向に移動するが、基台フレーム5に対して片方向にずれることを防止することができる。
この2列のパンタグラフの上には、作業床60が載置される。作業床60は、矩形の水平フレーム61に周囲を囲まれており、上部のX字形を形成する斜材15の最上端部に設けられたローラー20は、この水平フレーム61に沿って水平方向に移動する。作業床60の四隅には、手摺り柱62が設置され、そして、手摺り柱62の間には手摺りバー63が取り付けられて、手摺りを構成する。作業床60の四辺には巾木64が取り付けられる。作業床60の中央部にはスクリュージャッキ21の操作桿65が設置されており、上部のブラケット16の上下及び所定高さでの固定操作を作業床60の上から行うことができる。
なお、ここでは、位置決め部材25の端部が、作業床の水平フレーム61及び上部のX字形を形成する斜材15の上部に、それぞれピンで軸着されており、位置決め部材25は垂直方向に回動自在に取り付けられている。これによって、作業床の水平フレーム61が上部のX字形を形成する斜材15の上端部に対して片方向にずれることを防止することができる。また、この位置決め部材25を設置すると、パンタグラフの伸縮操作を作業床の固定位置で行うことができる。
さらに、ここでは、基台フレームの側面と作業床の側面を結ぶ昇降用梯子が2個設置されている。昇降用梯子は、梯子の長材70と長材の間を結ぶ横材71からなる。昇降用梯子を備えておくと、パンタグラフの伸張後にパンタグラフの伸縮機器の故障が発生した場合でも、昇降用梯子を伝って作業床から地上に降りることができるし、作業床の揺れを防止する機能を有する。
(参考例2)
図7及び図8は、参考例に係るマルチX字形のパンタグラフを有する昇降式作業足場の他の例である。(a)が正面図、(b)が側面図である。図7はマルチX字形のパンタグラフを折り畳んだ状態を示し、そして、図8はマルチX字形のパンタグラフを伸張した状態を示す。
この昇降式作業足場は、参考例1で示された昇降式作業足場とは、パンタグラフの伸張作業を容易にするために、水平方向に引張ばねが2個所設置されている点でのみ、異なる。
引張ばねの1つは、2列のマルチX字形パンタグラフの間に設けられた、マルチX字形の各接続部を水平方向に結ぶ連結材の間に水平方向に設置されている。
そして、もう1つの引張ばねは、2列のマルチX字形パンタグラフの間に設けられた、マルチX字形のパンタグラフの斜材の各下端部を水平方向に結ぶ連結材17の間に水平方向に設置されている。なお、この引張ばねは連結材17の間に設ける代わりに、各列のマルチX字形パンタグラフの両最下端部の間に水平方向に設置してもよい。あるいは、マルチX字形パンタグラフの最下端部と基台フレーム5との間に水平方向に設置してもよい。
すなわち、この昇降式作業足場は、参考例1と同様に、矩形の基台フレーム5と、基台フレーム5の対向する長辺上にそれぞれ縦方向に設けられた2列のマルチX字形のパンタグラフと、この2列のマルチX字形のパンタグラフの上端部に設けられた作業床60を有するものである。そして、マルチX字形の下部のX字形を形成する2個の斜材15の各最下端部を水平方向に結ぶ、2列のマルチX字形パンタグラフの間に設けられた連結材17の間に、水平方向に引張ばね30が設置されている。さらに、マルチX字形の各接続部を水平方向に結ぶ、2列のマルチX字形パンタグラフの間に設けられた連結材17の間にも、水平方向に引張ばね30が設置されている。
このような引張ばねを水平方向に設置しておくと、作業床の高さが低いとき、この引張ばねは伸張された状態にあり、収縮しようとする力が作用するので、マルチX字形のパンタグラフを伸張させようとするから、パンタグラフの伸張作業が容易になる。これに対して、パンタグラフの折り畳み作業のときは、もともと作業台や作業員の重量が下向きに作用していて、パンタグラフを下降させようとする力が掛かっているので、この引張ばねによる上昇させようとする力とバランスすることになるから、パンタグラフの折り畳み作業も容易となる。
本発明によれば、昇降式作業足場は、パンタグラフの伸縮作業中の揺れが少なく、また、作業員が作業床の上に留まったままX字形のパンタグラフの伸縮操作を行うことができる、作業性と安全性に優れた昇降式作業足場を提供することができる。
本発明に係るX字形のパンタグラフを有する昇降式作業足場の一例であり、X字形のパンタグラフを折り畳んだ状態を示す。(a)が正面図、(b)が側面図である。 本発明に係るX字形のパンタグラフを有する昇降式作業足場の一例であり、X字形のパンタグラフを伸張した状態を示す。(a)が正面図、(b)が側面図である。 本発明に係るX字形のパンタグラフを有する昇降式作業足場の他の例であり、X字形のパンタグラフを折り畳んだ状態を示す。(a)が正面図、(b)が側面図である。 本発明に係るX字形のパンタグラフを有する昇降式作業足場の他の例であり、X字形のパンタグラフを伸張した状態を示す。(a)が正面図、(b)が側面図である。 参考例に係るマルチX字形のパンタグラフを有する昇降式作業足場の一例であり、マルチX字形のパンタグラフを折り畳んだ状態を示す。(a)が正面図、(b)が側面図である。 参考例に係るマルチX字形のパンタグラフを有する昇降式作業足場の一例であり、マルチX字形のパンタグラフを伸張した状態を示す。(a)が正面図、(b)が側面図である。 参考例に係るマルチX字形のパンタグラフを有する昇降式作業足場の他の例であり、マルチX字形のパンタグラフを折り畳んだ状態を示す。(a)が正面図、(b)が側面図である。 参考例に係るマルチX字形のパンタグラフを有する昇降式作業足場の他の例であり、マルチX字形のパンタグラフを伸張した状態を示す。(a)が正面図、(b)が側面図である。 従来例に係る昇降式作業足場を伸張したときの状態を示す。(a)が正面図、(b)が側面図である。
5 基台フレーム
6 補強材
7 ラチス
8 柱
9 ブレーキロック付き車輪
10 ジャッキベース
15 パンタグラフの斜材
16 ブラケット
17 連結材
18 パンタグラフの斜材の交叉部のピン
19 マルチX字形パンタグラフのX字形とX字形の接続部のピン
20 ローラー
21 スクリュージャッキ
22 シリンダー
25 位置決め部材
30 引張ばね
40 水平フレーム
50 X字形のスライダークランク
51 スライダークランクの斜材の交叉部のピン
60 作業床
61 水平フレーム
62 手摺り柱
63 手摺りバー
64 巾木
65 操作桿
70 梯子の長材
71 梯子の横材

Claims (11)

  1. 矩形の基台フレームと、基台フレームの対向する2辺上にそれぞれ縦方向に設けられた2列のパンタグラフと、この2列のパンタグラフの上端部に設けられた作業床を有する作業足場であって、各列のパンタグラフは2個の斜材をX字形に交叉させてなるX字形状を有し、この2列のX字形パンタグラフの間にX字形の各交叉部を水平方向に結ぶブラケットが設けられており、この各交叉部を軸としてパンタグラフの斜材のそれぞれが垂直方向に回動自在であり、かつ、上記作業床の中央部を通る鉛直線上にあって上記作業床と上記ブラケットの間にスクリュージャッキが設けられており、上記ブラケットをこのスクリュージャッキによって上下に移動しかつ所定高さで固定する操作を上記作業床の上から行うことができることを特徴とする昇降式作業足場。
  2. 各列のX字形パンタグラフの両下端部の間に水平方向に引張ばねを設置したことを特徴とする、請求項1に記載の昇降式作業足場。
  3. X字形パンタグラフの下端部と基台フレームとの間に水平方向に引張ばねを設置したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の昇降式作業足場。
  4. 2列のX字形パンタグラフの間に、X字形パンタグラフを形成する斜材の各下端部を水平方向に結ぶ連結材が設けられていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれかに記載の昇降式作業足場。
  5. X字形パンタグラフを形成する斜材の各下端部を水平方向に結ぶ連結材の間に水平方向に引張ばねを設置したことを特徴とする、請求項4に記載の昇降式作業足場。
  6. X字形パンタグラフを形成する斜材の各交叉部が、作業床の高さ位置にかかわらず常に同一鉛直線上に位置することを特徴とする、請求項1から5までのいずれかに記載の昇降式作業足場。
  7. 一端が作業床に回動自在に取り付けられ、そして、他端がパンタグラフを形成する最上部の斜材に回動自在に取り付けられてなる位置決め部材を介して、作業床が2列のパンタグラフの上端部に設けられていることを特徴とする、請求項1からまでのいずれかに記載の昇降式作業足場。
  8. パンタグラフを形成する最上部の斜材の上端部にローラーが取り付けられていることを特徴とする、請求項1からまでのいずれかに記載の昇降式作業足場。
  9. 一端が基台フレームに回動自在に取り付けられ、そして、他端がパンタグラフを形成する最下部の斜材に回動自在に取り付けられてなる位置決め部材を介して、基台フレーム上に2列のパンタグラフが設けられていることを特徴とする、請求項1からまでのいずれかに記載の昇降式作業足場。
  10. パンタグラフを形成する最下部の斜材の下端部にローラーが取り付けられていることを特徴とする、請求項1からまでのいずれかに記載の昇降式作業足場。
  11. 基台フレームの1辺と作業床の1辺を結ぶ梯子を1つ以上設けたことを特徴とする、請求項1から10までのいずれかに記載の昇降式作業足場。
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