[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4894645B2 - ハーメチックシール端子 - Google Patents

ハーメチックシール端子 Download PDF

Info

Publication number
JP4894645B2
JP4894645B2 JP2007157760A JP2007157760A JP4894645B2 JP 4894645 B2 JP4894645 B2 JP 4894645B2 JP 2007157760 A JP2007157760 A JP 2007157760A JP 2007157760 A JP2007157760 A JP 2007157760A JP 4894645 B2 JP4894645 B2 JP 4894645B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hermetic seal
cylindrical member
axial direction
seal terminal
thin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007157760A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008311424A (ja
Inventor
健太朗 水野
昭二 橋本
栄記 守谷
宏通 安田
篤史 本田
浩靖 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2007157760A priority Critical patent/JP4894645B2/ja
Publication of JP2008311424A publication Critical patent/JP2008311424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4894645B2 publication Critical patent/JP4894645B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)

Description

本発明は、ハーメチックシール端子に関する。
圧力、荷重、加速度又は角速度などの物理量を電気信号に変換する機能素子は、ハーメチックシール端子に搭載されて用いられることが多い。ハーメチックシール端子は、金属製の筒状部材と、筒状部材の内側に充填されている絶縁性の充填部材と、充填部材を貫通して軸方向に伸びている導電性のリードを備えている。機能素子は、充填部材の一方の表面に搭載され、例えば、ワイヤボンディングを介してリードと電気的に接続されている。ハーメチックシール端子は、例えばハウジングの収容部に収容されて用いられる。機能素子からの電気信号は、リードを介してハウジング外に取り出される。この種のハーメチックシール端子は、特許文献1に開示されている。
特開2001−41838号公報
この種のハーメチックシール端子を製造するためには、筒状部材を軸方向に延伸させて所定の外径寸法に調整した後に、延伸された筒状部材を複数個に分断することによって、所望の筒状部材を作製する。次に、筒状部材の内側に、絶縁性の充填部材とその充填部材を貫通して伸びているリードとを充填し、ハーメチックシール端子を製造する。
筒状部材の内側に充填部材を充填する前の段階では、筒状部材の強度が弱く成り易い。製造工程中に筒状部材が変形するのを防止するためには、筒状部材の外径寸法を大きくする及び/又は筒状部材の厚みを大きくすることで強度を向上させるのが望ましい。しかしながら、前記したように、ハーメチックシール端子は、ハウジングに収容されて用いられることが多いので、筒状部材の外径寸法は、ハウジングの収容部の内径寸法に応じて設計されなければならない。したがって、筒状部材の外径寸法は、ハウジングの収容部の内径寸法によって制限されており、筒状部材の外径寸法を大きくすることができない。このため、従来の製造方法では、筒状部材の厚みを大きくすることによって、筒状部材の変形を防止している。
しかしながら、筒状部材の厚みを大きくすると、筒状部材の内側に充填されている充填部材の表面の面積が減少し、ひいては機能素子を搭載するための搭載面の面積も減少してしまう。ハウジング自体を小型化したい場合は、ハウジングの収容部の内径寸法及び筒状部材の外径寸法も小さくなり、この結果、機能素子を搭載するための面積を十分に確保できないという事態が起きてしまう。
本発明は、ハウジングの収容部に対して良好に収容可能であるとともに、筒状部材の変形を防止しながら製造可能なハーメチックシール端子、及びそのハーメチックシール端子を製造する方法を提供することを目的としている。
本明細書で開示される技術は、筒状部材の軸方向の一端の厚みを薄く加工し、その軸方向の一端に薄肉部を設けることを特徴としている。薄肉部は、筒状部材の内壁面を削ることで形成してもよく、筒状部材の外壁面を削ることで形成してもよい。
筒状部材の内壁面を削ることで薄肉部を形成する場合は、筒状部材の内側に広い面積を確保することができる。このため、筒状部材の外径寸法がハウジングの収容部の内径寸法に応じて制限されている場合でも、筒状部材の内側に機能素子を搭載するための面積を広く確保することができる。また、筒状部材の軸方向の一端にのみ薄肉部を設けるので、筒状部材の全体の強度は高く維持される(なお、筒状部材の全体として強度が高く維持される限り、軸方向の一端以外の一部にも他の薄肉部が設けられていてもよい)。このため、製造工程中に筒状部材が変形するのを防止することができる。
筒状部材の外壁面を削ることで薄肉部を形成する場合は、筒状部材の一端にハウジングの収容部の内径寸法に応じた外径寸法の局所領域を形成することができる。このため、ハーメチックシール端子は、ハウジングの収容部に対して良好に収容可能である。また、筒状部材の軸方向の一端にのみ薄肉部を設けるので、筒状部材の全体の強度は高く維持される(なお、筒状部材の全体として強度が高く維持される限り、軸方向の一端以外の一部にも他の薄肉部が設けられていてもよい)。このため、製造工程中に筒状部材が変形するのを防止することができる。
即ち、筒状部材の内壁面を削ることで薄肉部を形成する技術、筒状部材の外壁面を削ることで薄肉部を形成する技術のいずれにおいても、ハウジングの収容部に対して良好に収容可能であるとともに、筒状部材の変形を防止しながら製造可能なハーメチックシール端子を提供することができる。
本明細書で開示する機能素子を搭載するためのハーメチックシール端子の製造方法は、金属製の筒状部材の軸方向の一端の肉厚を薄く加工し、薄肉部を形成する工程を備えている。本明細書で開示する製造方法はさらに、筒状部材の内側に、絶縁性の充填部材とその充填部材を貫通して伸びている導電性のリードとを充填する工程を備えている。
筒状部材の軸方向の一端にのみ薄肉部を設けるので、筒状部材の全体の強度は高く維持される。筒状部材の内側に充填部材とリードを充填する工程中に、筒状部材が変形するのを防止することができる。
本明細書で開示される製造方法では、薄肉部を形成する工程に先立って、筒状部材を軸方向に延伸させて所定の外径寸法に調整する工程と、延伸された筒状部材を複数個に分断する工程をさらに備えていることが好ましい。
本明細書で開示される技術では、後の工程で筒状部材の一端に薄肉部を形成するので、筒状部材を軸方向に延伸させる工程では、筒状部材の外径寸法を大きくする及び/又は筒状部材の厚みを大きくすることが可能になる。この結果、筒状部材の強度が高い状態を持しながら延伸工程を実施できるので、筒状部材の変形を防止することができる。
本明細書で開示する機能素子を搭載するためのハーメチックシール端子は、厚肉部と薄肉部を有する金属製の筒状部材と、筒状部材の内側に充填されている絶縁性の充填部材と、充填部材を貫通して軸方向に伸びている導電性のリードを備えている。薄肉部は、筒状部材の軸方向の一端に設けられている。充填部材は、機能素子を搭載するための搭載面を有しており、その搭載面は、軸方向の前記一端側に配置されている。
上記のハーメチックシール端子は、ハウジングの収容部に対して良好に収容可能であるとともに、筒状部材の変形を防止しながら製造可能な形態を備えている。
本明細書で開示されるハーメチックシール端子では、筒状部材の内壁面に、厚肉部の内壁面と薄肉部の内壁面の間に存在するとともに、厚肉部の内壁面と薄肉部の内壁面の双方と非平行な中間面が形成されていることが好ましい。この場合、充填部材は、中間面に接していることが好ましい。
上記のハーメチックシール端子によると、筒状部材の内側から充填部材が抜けることを防止できる。充填部材を筒状部材の内側に安定して留めておくことができる。
本明細書で開示されるハーメチックシール端子では、薄肉部の厚みが、軸方向の前記一端で薄く、軸方向の他端で厚く形成されていることが好ましい。この場合、薄肉部の内壁面は、軸方向に沿って傾斜しており、充填部材は、薄肉部の内壁面に接していることが好ましい。
上記のハーメチックシール端子でも、筒状部材の内部から充填部材が抜けることを防止できる。
本明細書で開示されるハーメチックシール端子では、充填部材が筒状部材の前記一端の頂面にも接していることが好ましい。
上記のハーメチックシール端子によると、機能素子を搭載させることができる充填部材の面積をより大きく確保することができる。
本明細書で開示されるハーメチックシール端子では、リードが、筒状部材の内壁面からの距離が増大する方向に向かって屈曲する部分を有していることが好ましい。
上記のハーメチックシール端子によると、リードと筒状部材の内壁面が接触することを抑制できる。リードが短絡することを防止できる。
本明細書で開示されるハーメチックシール端子は、筒状部材の外径が軸方向に一定であってもよい。
上記のハーメチックシール端子は、筒状部材の内壁面を削ることで薄肉部が形成された形態を表している。
本明細書で開示されるハーメチックシール端子では、厚肉部の外周面にねじが設けられていてもよい。
ハーメチックシール端子が収容されるハウジングの収容部の内壁面にねじが設けられていると、ハーメチックシール端子をハウジングの収容部に容易に固定することができる。
本明細書で開示される技術によると、ハウジングの収容部に対して良好に収容可能であるとともに、筒状部材の変形を防止しながら製造可能なハーメチックシール端子を提供することができる。また、そのハーメチックシール端子を製造する方法をも提供することができる。
実施例の主要な特徴を列記する。
(特徴1) 筒状部材の薄肉部にのみ充填部材が充填されている。
(特徴2) 筒状部材に、ガラスの充填部材が充填されている。
(特徴3) 充填部材が、筒状部材の薄肉部の頂面全域に接している。
(第1実施例)
図1に、ハーメチックシール端子100の縦断面図を模式的に示す。図2に、ハーメチックシール端子100を図1の矢印A方向に観察した外観図を示す。
ハーメチックシール端子100は、金属製の筒状部材4と、筒状部材4の内側に充填されている絶縁性の充填部材10と、充填部材10を貫通して軸方向に伸びている導電性のリード12を備えている。充填部材10は、圧力検知素子(図示省略)を搭載するための搭載面13を有している。機能素子は、ワイヤボンディングを介してリード12と電気的に接続される。
筒状部材4は円筒形状であり、その材料はコバールである。なお、コバールに代えて、42アロイ、52アロイ、鉄及びSUS等を使用することもできる。筒状部材4は、厚肉部4cと薄肉部4aを有している。筒状部材4の内径は、厚肉部4cと薄肉部4aの間で変化している。即ち、筒状部材4の内壁面に、厚肉部4cの内壁面と薄肉部4a内壁面の間に存在する中間面4bが形成されている。中間面4bは、厚肉部4cの内壁面と薄肉部4a内壁面の双方に非平行である。なお、本実施例では、筒状部材4の内径が、厚肉部4cと薄肉部4aの間で不連続に変化し、中間面4bが形成されている。中間面4bは、厚肉部4cの内壁面と薄肉部4a内壁面の双方に直交している。
筒状部材4の外径は、軸方向に一定である。なお、ここでいう「外径が軸方向に一定」とは、厚肉部と薄肉部の間の中間面が外壁面に形成されていない状態のことをいう。例えば、図3に示しているように、筒状部材4の外周面6にねじ2が形成されていても、厚肉部4aの厚みに対してねじ2の山の高さ(又は溝の深さ)は極めて小さいので、ねじ2が形成する面は厚肉部と薄肉部の間の中間面と解釈すべきものではない。外周面6にねじ2が設けられていても、筒状部材4の外径は軸方向に一定であると評価することができる。
充填部材10には、ガラス(ホウケイ酸ガラス)が用いられている。充填部材10は、軸方向の一端に機能素子を搭載するための搭載面13を有しており、その搭載面13は筒状部材4の薄肉部4a側に配置されている。充填部材10は、筒状部材4の一端の頂面8の全域に接している。充填部材10は、筒状部材4の薄肉部4a内にのみ充填されており、厚肉部4cと薄肉部4aの間の中間面4bに接している。
上述したように、ハーメチックシール端子100では、充填部材10が筒状部材4の頂面8の全域に接している。充填部材10が頂面8に接していない場合(図2において、搭載面13が、薄肉部4aの内側にのみ形成される。)と比較して、頂面8上に存在する搭載面13の表面積の分だけ搭載面13の表面積を大きく確保することができる。筒状部材4の外径寸法が制限されている場合でも、機能素子を搭載するために広い面積を確保することができる。
充填部材10は、筒状部材4の厚肉部4cの内壁面と薄肉部4aの内壁面の間の中間面4bに接している。充填部材10に矢印A方向の力が加わっても、充填部材10が筒状部材4から抜けてしまうことを防止できる。筒状部材4の一端に薄肉部4aを設けると、搭載面13の表面積の増大と充填部材10の抜け防止という作用を同時に得ることができる。上記したように、本実施例では、筒状部材4の内径が、厚肉部4cと薄肉部4aの間で不連続に変化し、中間面4bが形成されている。なお、筒状部材4の内径が、厚肉部4cと薄肉部4aの間で連続的に変化することにより中間面4bが形成されても、中間面4bが、厚肉部4cの内壁面と薄肉部4aの内壁面の双方と非平行である限り、充填部材10が筒状部材4から抜けてしまうことを防止できる。
充填部材10は、筒状部材4の厚肉部4cの一部に充填しても良いが、薄肉部4aにのみ充填すると、充填部材10の使用量を少なくすることができ、ハーメチックシール端子100の製造コストを低減することができる。なお、薄肉部4aに充填部材10が充填されていることにより、薄肉部4aの強度が向上する。
一般的に、圧力検知素子等の機能素子は、一対のリード12間に搭載されることが多い。このため、機能素子を搭載する面積を拡大するために一対のリード12間の距離を広げると、リード12と筒状部材4の間の距離が短くなり、電気的に短絡してしまう虞がある。本実施例のように、リード12が筒状部材4の内壁面14からの距離が増大する方向に向かって屈曲する部分12aを有していると、リード12と筒状部材4の内壁面14が接触することを抑制できる。
なお、リード12が絶縁性の充填部材10で覆われている部分は、電気的に短絡してしまう虞が少ない。したがって、短絡を防止するためには、リード12が充填部材10外に突出している部分において、リード12と筒状部材4の間の距離を十分に確保することが重要である。本実施例のように、屈曲部分12aが絶縁性の充填部材10内に位置していれば、リード12が充填部材10外に突出している部分において、リード12と筒状部材4の間の距離を十分に確保することができる。
また、屈曲部分12aが薄肉部4aの内側に配置されていると、厚肉部4cが形成されていても、リード12と筒状部材4の内壁面14が接触することを良好に防止できる。
(ハーメチックシール端子100の製造方法)
図4から図8を参照して、ハーメチックシール端子100の製造方法について説明する。
まず、図4に示しているように、肉厚の厚い筒状部材3を、矢印B方向に延伸させて所定の外径寸法に調整する。図中の記号4は、所定の外径寸法に延伸された部分を示しており、その外径は筒状部材4(図1を参照)の外径と等しい。次いで、筒状部材4を複数個に分断する。
図5に、図4のV−V線に沿った断面図を示している。筒状部材4は円筒形状であり、筒状部材4の肉厚は、筒状部材4の厚肉部4c(図1を参照)の厚みに等しい。
図6に、図5のVI−VI線に沿った断面図を示している。筒状部材4の肉厚は、軸方向に一定である。
次に、図7に示しているように、筒状部材4の軸方向一端の肉厚を薄く加工し、薄肉部4aを形成する。なお本実施例では、筒状部材4の内壁面を削って薄肉部4aを形成している。筒状部材4の薄肉部4a以外の部分が厚肉部4cになる。肉厚部4cの内壁面と薄肉部4aの内壁面間に中間面4bが形成される。
次に、筒状部材4の内側に、絶縁性の充填部材10と充填部材10を貫通して伸びているリード12を充填する。
まず、図8に示しているように、筒状部材4を治具40上に配置する。治具40は、基板34と固定部材38を有しており、基板34に窪み36が形成されている。
筒状部材4は、薄肉部4aの頂面8と基板34の表面が接するように配置する。また、固定部材38が筒状部材4の外周面6に接触するように配置する。その結果、筒状部材4が、軸方向に直交する方向に移動することが禁止される。
次に、筒状部材4の内壁面14から離れた位置に、筒状部材4を軸方向に通過するリード12を配置する。リード12の一端は窪み36内に収容される。
次に、筒状部材4の内側に溶融したガラスを流し込む。本実施例では、溶融したガラスを、厚肉部4cの内壁面と薄肉部4aの内壁面の間の中間面4bに接するまで充填する。なお、溶融したガラスを、中間面4bを超えるまで充填してもよい。このときに、充填部材10を薄肉部4aの頂面8にも形成したい場合は、固定部材38と外周面6が接触した状態を維持しつつ筒状部材4を軸方向に移動させ、薄肉部4aの頂面8と基板34の間に隙間を形成すると、溶融したガラスがその隙間に流れ込ませることができる。充填部材10を薄肉部4aの頂面8にも形成することができる。筒状部材4を軸方向に移動させるには、溶融したガラスに圧力を加えてもよい。溶融したガラスに圧力を加えると、薄肉部4aの頂面8と基板34の間に隙間が形成され、溶融したガラスがその隙間に流れ込む。なお、固定部材38と外周面6が接触しているため、溶融したガラスが筒状部材4の外周面6よりも外側にまで接して形成されることはない。充填部材10が硬化した後、筒状部材4を治具40から取り外す。以上の工程によりハーメチックシール端子100を製造することができる。
本実施例の製造方法では、図7に示すように、後の工程で筒状部材4の一端に薄肉部4aを形成するので、筒状部材3を軸方向に延伸させる工程では、筒状部材4の部分の厚みを大きくした状態で実施することができる。なお、図6の筒状部材4を円柱状の部材から切削加工して形成する場合でも、その切削加工工程において、筒状部材4の厚みを大きくした状態で実施することができる。この結果、筒状部材4の強度が高い状態を持しながら延伸工程又は切削工程を実施できるので、筒状部材4の変形を防止することができ、筒状部材の寸法精度を高くすることができる。
上記第1実施例では、充填部材10が筒状部材4の頂面8に接している例について説明した。充填部材10は必ずしも筒状部材4の頂面8に接している必要はない。重要なことは、筒状部材4が厚肉部4cと薄肉部4aを有していることである。ハーメチックシール端子100と他の部品との接続条件や、ハーメチックシール端子100の製造を簡単化するために、充填部材10を筒状部材4の内部にのみ充填してもよい。
(第2実施例)
図9に、ハーメチックシール端子100を使用している圧力センサ600の縦断面図を示している。圧力センサ600は、ハーメチックシール端子100と第1ハウジング24と第2ハウジング44とコネクタ54を備えている。
ハーメチックシール端子100の搭載面13上に圧力検知素子32が搭載されている。圧力検知素子32は、ワイヤ26を介してリード12の一方の端部に電気的に接続されている。リード12の他方の端部に、ワイヤ46が接続されており、ワイヤ46によってリード12と回路チップ48が電気的に接続されている。
筒状部材4の外周面6(図1を参照)と第1ハウジング24の内壁面がはんだ接合で固定されている。第1ハウジング24は、ダイヤフラム30を備えている。ダイヤフラム30に圧力が加えられると、伝達部材28を介して、圧力検知素子32に力が加えられる。圧力検知素子32に加えられた力は、回路チップ48で演算処理される。
第1ハウジング24は、第2ハウジング44に嵌めこまれており、第2ハウジング44の頂面58と第1ハウジング24がはんだ接合で固定されている。第2ハウジング44の外周面の一部には、ねじ42が形成されている。
第2ハウジング44の外周の一部には、中空のナット50も形成されている。ナット50内にコネクタ54が嵌め込まれており、コネクタ54に、基板52が嵌め込まれている。基板52に、3本のピン56が接続されている。回路チップ48は、基板52上に配置されている。
圧力センサ600は、様々な油圧機構機器の油圧ラインの圧力を検知するために使用される。ねじ42を、油圧ラインのパイプに形成されたねじ穴に固定し、油圧機構機器内の圧力の信号をピン56から外部に伝達することができる。
圧力センサ600の小型化を進めると、第1ハウジング24も小型にしなければならない。その場合、ハーメチックシール端子100を収容する空間も小さくなる。前記したように、ハーメチックシール端子100は、薄肉部4aが筒状部材4の軸方向の一端にのみ設けられているので、筒状部材4の強度を確保するとともに、圧力検知素子32を搭載する面積を広く確保することができる。ハーメチックシール端子100の形態は、小型化に対応するために有用な技術であり、圧力センサ600の小型化に寄与することができる。
(第3実施例)
図10を参照してハーメチックシール端子200について説明する。ハーメチックシール端子200は、ハーメチックシール端子100の変形例であり、ハーメチックシール端子100と同じ構成については、下二桁に同じ参照番号を付すことによって説明を省略する。
ハーメチックシール端子200では、筒状部材204の薄肉部204aの厚みが、軸方向の一端(頂面208側)で薄く、軸方向の他端では厚く形成されていることを特徴としている。薄肉部204aの内壁が、軸方向に沿って傾斜しており、傾斜面216が形成されている。充填部材210は、薄肉部204aの内壁(傾斜面216)に接している。傾斜面216が存在することにより、ハーメチック端子200でも、充填部材210が筒状部材204から抜けることを防止できる。
(第4実施例)
図11を参照してハーメチックシール端子300について説明する。ハーメチックシール端子300は、ハーメチックシール端子100の変形例であり、ハーメチックシール端子100と同じ構成については、下二桁に同じ参照番号を付すことによって説明を省略する。
ハーメチックシール端子300では、筒状部材304の内壁が、軸方向の一端から他端まで軸方向に沿って連続的に傾斜している傾斜面316であることを特徴としている。本実施例のハーメチックシール端子300では、厚肉部304cの内壁面と薄肉部304aの内壁面の間に明確な境界がみられない。しかし、筒状部材304の軸方向の一端が残部よりも薄く形成されており、筒状部材304を全体として捉えれば、筒状部材304の軸方向の一端側が薄肉部304aであり、筒状部材304の軸方向の他端側が厚肉部304cと観念することができる。傾斜面316が存在することにより、ハーメチックシール端子300でも、充填部材310が筒状部材304から抜けることを防止できる。
(第5実施例)
図12を参照してハーメチックシール端子400について説明する。ハーメチックシール端子400は、ハーメチックシール端子100の変形例であり、ハーメチックシール端子100と同じ構成については、下二桁に同じ参照番号を付すことによって説明を省略する。
ハーメチックシール端子400では、筒状部材404の内壁が、厚肉部404cの内壁面と薄肉部404aの内壁面の間に傾斜面(中間面)416を備えていることを特徴としている。傾斜面416では、筒状部材404の内径が連続的に変化している。傾斜面416が存在することにより、ハーメチックシール端子400でも、充填部材410が筒状部材404から抜けることを防止できる。
(第6実施例)
図13を参照してハーメチックシール端子500について説明する。ハーメチックシール端子500は、ハーメチックシール端子100の変形例であり、ハーメチックシール端子100と同じ構成については、下二桁に同じ参照番号を付すことによって説明を省略する。
ハーメチックシール端子500では、筒状部材504の内壁面514が軸方向に一定であり、中間面504bが、厚肉部504cの外壁面と薄肉部504aの外壁面の間に形成されていることを特徴としている。本実施例のハーメチック端子500では、筒状部材504の薄肉部504aが、ハウジングの収容部に収容される。即ち、ハーメチックシール端子500は、ハウジングの収容部の内径寸法に応じた外径寸法の局所領域(薄肉部504a)を備えていることを特徴としている。
ハーメチックシール端子500の形態によると、筒状部材504の延伸成形する工程では、筒状部材504の外径を大きく(厚肉部504cの外径)及び筒状部材504の肉厚を大きくした状態で実施し、後にハウジングの収容部に合わせて筒状部材504の一端を薄く加工する。このため、ハーメチックシール端子500の形態によると、延伸成形する工程では、筒状部材504の変形を防止することができる。なお、ハーメチックシール端子500の薄肉部504aに、傾斜面を形成してもよい。充填部材510が筒状部材504から抜けることを防止できる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上記実施例では、筒状部材の薄肉部にのみ充填部材が充填されている。しかしながら、筒状部材の厚肉部にも充填部材が充填されていてもよい。この場合、筒状部材の厚肉部の強度を向上させることができる。
第1実施例では、筒状部材の薄肉部の頂面の全域に充填部材が接して形成されているが、筒状部材の薄肉部の頂面の一部分に充填部材が形成されていてもよい。この場合でも、薄肉部の頂面に存在する搭載面の表面積分だけ搭載面の表面積を大きく確保することができる。また、充填部材が筒状部材の外壁面に接することを確実に防止することもできる。
第2実施例において、第1実施例のハーメチックシール端子に代えて、第3実施例から第6実施例のいずれかのハーメチックシール端子を利用することもできる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例のハーメチックシール端子の縦断面図を示す。 第1実施例のハーメチックシール端子を、図1の矢印A方向に観察した外観図を示す。 第1実施例のハーメチックシール端子の縦断面図を示す。第3実施例のハーメチックシール端子の縦断面図を示す。 第1実施例のハーメチックシール端子の製造工程を示す。 第1実施例のハーメチックシール端子の製造工程を示す。 第1実施例のハーメチックシール端子の製造工程を示す。 第1実施例のハーメチックシール端子の製造工程を示す。 第1実施例のハーメチックシール端子の製造工程を示す。 第2実施例の圧力センサの縦断面図を示す。 第3実施例のハーメチックシール端子の縦断面図を示す。 第4実施例のハーメチックシール端子の縦断面図を示す。 第5実施例のハーメチックシール端子の縦断面図を示す。 第6実施例のハーメチックシール端子の縦断面図を示す。
符号の説明
4、204、304、404、504:筒状部材
4a、204a、304a、404a、504a:筒状部材の薄肉部
4c、204c、304c、404c、504c:筒状部材の厚肉部
10、210、310、410、510:充填部材
12、212、312、412、512:リード
100、200、300、400、500:ハーメチックシール端子
600:圧力センサ

Claims (6)

  1. 機能素子を搭載するためのハーメチックシール端子であって、
    厚肉部と薄肉部を有する金属製の筒状部材と、
    筒状部材の内側に充填されている絶縁性の充填部材と、
    充填部材を貫通して軸方向に伸びている導電性のリードと、を備えており、
    薄肉部は、筒状部材の軸方向の一端に設けられており、
    薄肉部の厚みが、軸方向の前記一端で薄く、軸方向の他端で厚く形成されており、
    薄肉部の内壁面が、軸方向に沿って傾斜しており、
    充填部材は、薄肉部の内壁面に接しているとともに、機能素子を搭載するための搭載面を有しており、
    その搭載面は、軸方向の前記一端側に配置されているハーメチックシール端子。
  2. 機能素子を搭載するためのハーメチックシール端子であって、
    厚肉部と薄肉部を有する金属製の筒状部材と、
    筒状部材の内側に充填されている絶縁性の充填部材と、
    充填部材を貫通して軸方向に伸びている導電性のリードと、を備えており、
    薄肉部は、筒状部材の軸方向の一端に設けられており、
    充填部材は、機能素子を搭載するための搭載面を有しているとともに、筒状部材の前記一端の頂面に接しており、
    その搭載面は、軸方向の前記一端側に配置されているハーメチックシール端子。
  3. 機能素子を搭載するためのハーメチックシール端子であって、
    厚肉部と薄肉部を有する金属製の筒状部材と、
    筒状部材の内側に充填されている絶縁性の充填部材と、
    充填部材を貫通して軸方向に伸びているとともに、筒状部材の内壁面からの距離が増大する方向に向かって屈曲する部分を有している導電性のリードと、を備えており、
    薄肉部は、筒状部材の軸方向の一端に設けられており、
    充填部材は、機能素子を搭載するための搭載面を有しており、
    その搭載面は、軸方向の前記一端側に配置されているハーメチックシール端子。
  4. 機能素子を搭載するためのハーメチックシール端子であって、
    厚肉部と薄肉部を有する金属製の筒状部材と、
    筒状部材の内側に充填されている絶縁性の充填部材と、
    充填部材を貫通して軸方向に伸びている導電性のリードと、を備えており、
    薄肉部は、筒状部材の軸方向の一端に設けられており、
    厚肉部の外周面にねじが設けられており、
    充填部材は、機能素子を搭載するための搭載面を有しており、
    その搭載面は、軸方向の前記一端側に配置されているハーメチックシール端子。
  5. 筒状部材の内壁面に、厚肉部の内壁面と薄肉部の内壁面の間に存在するとともに、厚肉部の内壁面と薄肉部の内壁面の双方と非平行な中間面が形成されており、
    充填部材は、その中間面に接していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のハーメチックシール端子。
  6. 筒状部材の外径は、軸方向に一定であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のハーメチックシール端子。
JP2007157760A 2007-06-14 2007-06-14 ハーメチックシール端子 Expired - Fee Related JP4894645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007157760A JP4894645B2 (ja) 2007-06-14 2007-06-14 ハーメチックシール端子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007157760A JP4894645B2 (ja) 2007-06-14 2007-06-14 ハーメチックシール端子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008311424A JP2008311424A (ja) 2008-12-25
JP4894645B2 true JP4894645B2 (ja) 2012-03-14

Family

ID=40238784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007157760A Expired - Fee Related JP4894645B2 (ja) 2007-06-14 2007-06-14 ハーメチックシール端子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4894645B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6832203B2 (ja) * 2017-03-23 2021-02-24 シチズンファインデバイス株式会社 リード付き部品のアライメント装置
JPWO2023063108A1 (ja) * 2021-10-15 2023-04-20

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5679980A (en) * 1979-12-04 1981-06-30 Seiko Epson Corp Production of watch-case
JPS57166423A (en) * 1981-04-03 1982-10-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd Controlling device for cooking oven
JPH05343117A (ja) * 1992-06-05 1993-12-24 Shinko Electric Ind Co Ltd 電子部品用ガラス端子
JP4812154B2 (ja) * 2000-03-21 2011-11-09 エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社 気密端子の製造方法
JP5111043B2 (ja) * 2006-11-30 2012-12-26 セイコーインスツル株式会社 圧電振動子及び圧電振動子の製造方法、並びに、圧電振動子を備える発振器、電子機器、及び電波時計

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008311424A (ja) 2008-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5756015B2 (ja) 温度センサ、その製造方法及び取り付け方法
TWI670225B (zh) 微機械構件及其製造方法
US11265641B2 (en) Microelectromechanical systems vibration sensor
JP2006170856A (ja) 加速度センサ
JP2013537972A (ja) 可動電極装置、圧力センサー及び電子圧力計
JP4894645B2 (ja) ハーメチックシール端子
JP5083635B2 (ja) 加速度センサ
JP2008235487A (ja) 電子部品、電子部品の製造方法、加速度センサ、及び加速度センサの製造方法
KR101573367B1 (ko) 압저항형 세라믹 압력센서
JP2014232025A (ja) 電子装置
JP2005172761A (ja) 圧力センサ
JP2011209051A (ja) 電子デバイスおよび電子デバイスの実装方法
JP2010032239A (ja) 圧力センサ
JP2017032489A (ja) 圧力センサ、圧力センサの製造方法
JP5900176B2 (ja) 物理量検出装置
JP5247605B2 (ja) 圧力検出装置用基体および圧力検出装置
CN108341394B (zh) 微机电系统装置
US20230146603A1 (en) Pressure sensor chip, pressure sensor, and manufacturing method thereof
JP2008039449A (ja) 変位検出装置
JP2008008829A (ja) 圧力センサ
JP2007256236A (ja) 加速度センサ
JP6111766B2 (ja) 圧力センサの実装構造および実装方法
JP2010190819A (ja) センサ装置
JP2009074891A (ja) 物理量センサとその製造方法
JP2017146163A (ja) 圧力センサおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20111019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20111019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111212

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4894645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees