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JP4890793B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、製造の際に不純物濃度のバラツキが生じたとしても、そのバラツキに抗して所望の耐圧を確保することができる半導体装置に関する。
例えば、車載用モータをインバータ制御するのに用いられる半導体装置の開発が進んでいる。この種の半導体装置は高電圧をスイッチングすることから、極めて高い耐圧特性が要求される。高い耐圧特性を実現する半導体装置の一例に横型の半導体装置が知られている。横型の半導体装置に関する特許文献を以下に示す。
特開2004−31519号公報 特開2003−273355号公報 特開2003−101039号公報 特開2002−319675号公報 特開平6−309920号公報
図11に、横型の半導体装置101の断面図を模式的に示す。
半導体装置101は、p型の半導体基板122と、半導体基板122上に形成されているn型のドリフト層124を備えている。ドリフト層124の表面側の一部に、p型のボディ領域132が形成されている。ドリフト層124の表面側の他の一部に、n型のドレイン領域152が形成されている。ボディ領域132とドレイン領域152は、ドリフト層124によって隔てられている。ボディ領域132内には、n型のソース領域134とp型のボディコンタクト領域136が形成されている。ソース領域134は、ボディ領域132によってドリフト層124から隔てられている。ソース領域134とドリフト層124を隔てているボディ領域132にゲート絶縁膜142を介してゲート電極144が対向している。ソース領域134とボディコンタクト領域136はソース電極Sに電気的に接続されており、ドレイン領域152はドレイン電極Dに電気的に接続されている。ボディ領域132とドリフト層124を貫通して半導体基板122まで達するp型の貫通半導体領域164が形成されている。半導体基板122の電位は、貫通半導体領域164によってボディ領域132の電位に固定されている。また、ドリフト層124の表面には層間絶縁膜162が形成されており、各領域間の電気的な絶縁を向上させている。
半導体装置101がオフすると、半導体基板122とドリフト層124のpn接合面から空乏層が形成される。空乏層がドリフト層124を実質的に空乏化することによって、その空乏層がドレイン電極Dとソース電極Sの間の電位差を負担する。ドリフト層124の不純物濃度と厚みは、半導体装置101がオフしたときに実質的に空乏化されるように調整されている。なお本明細書では、ドリフト層124の不純物濃度とドリフト層124の厚みの積を不純物量という。
図12に示す半導体装置102は、p型の埋込み半導体領域172をさらに備えている例である。埋込み半導体領域172を設けることによって、ドリフト層124の不純物量を多くしてもドリフト層124を実質的に空乏化することができる。ドリフト層124の厚みが変わらないとすれば、ドリフト層124の不純物濃度を濃くすることができる。したがって、埋込み半導体領域172を設けることによって、耐圧を維持しながらオン抵抗を小さくすることができる。
図13に、半導体装置101(図11)及び半導体装置102(図12)のドリフト層124の不純物量と耐圧の関係を示す。図中101が半導体装置101の例であり、図中102が半導体装置102の例である。図13に示すように、埋込み半導体領域172を設けることによって、最高耐圧が得られるドリフト層124の不純物量が多い側にシフトしていることが分かる。
図13に示すように、半導体装置の耐圧は、ドリフト層124の不純物量が所定の値から外れると大幅に低下する。このことは、半導体装置101及び半導体装置102の両者の構造に共通している。製造上のバラツキ、なかでも不純物濃度のバラツキによってドリフト層124の不純物量が所定の値から外れると、従来の半導体装置では耐圧が大幅に低下してしまう。このため、従来の半導体装置では、ドリフト層124の製造バラツキを考慮すると、保証耐圧を低い値にせざるを得ない。例えば、現状の横型の半導体装置では、概ね1200Vが保証耐圧の限界とされている。
耐圧が大幅に低下してしまう現象を詳細に検討してみると、以下のことが分かってきた。ドリフト層124の不純物濃度が所定濃度よりも濃くなった場合は、ドリフト層124の空乏化が不十分に進行し、ドリフト層124のボディ領域132側で電界集中が顕著になることが分かってきた。一方、ドリフト層124の不純物濃度が所定濃度よりも薄くなった場合は、ドリフト層124の空乏化が過剰に進行し、ドリフト層124のドレイン領域152側で電界集中が顕著になることが分かってきた。
本発明は上記の知見を基づいて創作されたものであり、製造時のバラツキを補償して所望の耐圧を確保することができる横型の半導体装置を提供することを目的としている。
本発明は、製造時の不純物量のバラツキ、なかでも不純物濃度のバラツキを補償して所望の耐圧を確保することができる半導体装置を提供する。そのために、本発明のドリフト層(一般化すれば、半導体装置がオフしたときに電位差を負担するための半導体領域ともいえる)内に、ドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも濃くなったときに過不足なく実質的に空乏化する領域と、ドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも薄くなったときに過不足なく実質的に空乏化する領域の両者を備えていることを特徴としている。なお、ドリフト層の不純物濃度が所定濃度になったときには、両者の領域を利用して電位差を負担することができる。ここで、実質的に空乏化するとは、半導体装置に所定の電圧が印加されたときに、ドリフト層の厚み方向に存在するキャリアが過不足無く除かれることによって、イオン化したドナー原子又はイオン化したアクセプタ原子からなる空間電荷領域がドリフト層の厚み方向に応じた厚みで形成されることをいう。実質的に空乏化されたドリフト層は、電位差を負担することができる。所定の電圧は、典型的には半導体装置のオフ電圧に設定される。オフ電圧とはオン・オフが切り替わる過渡的な期間において変動する電圧を含まず、半導体装置がオフしているときの定常的な電圧のことをいう。
さらに、本発明の半導体装置では、ドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも濃くなったときに過不足なく実質的に空乏化する領域が、ドリフト層のうちのボディ領域側に形成されている。これにより、ドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも濃くなったときには、ボディ領域側が実質的に空乏化されるので、この領域において半導体装置がブレークダウンするほどの電界集中が生じない。このとき、ドレイン領域側のドリフト層は空乏層が不十分に進行しているが、ボディ領域側で電位差を負担することができるので問題にならない。一方、ドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも薄くなったときに過不足なく実質的に空乏化する領域が、ドリフト層のうちのドレイン領域側に形成されている。これにより、ドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも薄くなったときには、ドレイン領域側が実質的に空乏化されるので、この領域において半導体装置がブレークダウンするほどの電界集中が生じない。このとき、ボディ領域側のドリフト層では空乏化が過剰に進行しているが、ドレイン領域側で電位差を負担しているので、ボディ領域側で電界集中することもない。
これにより、ドリフト層の不純物濃度のバラツキの許容範囲が広くなり、所望の耐圧を確保することができる。製造時のバラツキを補償することができるので、半導体装置の保証耐圧を高くすることができる。
なお、「ボディ領域側の領域」及び「ドリフト領域側の領域」という用語は、両者の相対的な位置関係を指すのであって、例えば、「ボディ領域側の領域」が「ボディ領域近傍」という狭義の意味で解釈されるものではない。
本発明の半導体装置の製造方法は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の製造方法に具現化することができる。
本発明で製造される半導体装置は、第1導電型の不純物を含む半導体基板と、半導体基板上に形成されているとともに第2導電型の不純物を低濃度に含むドリフト層を備えている。本発明で製造される半導体装置は、ドリフト層の表面側の一部に形成されているとともに第1導電型の不純物を含むボディ領域を備えている。さらに、ドリフト層の表面側の他の一部に形成されており、ドリフト層によってボディ領域から隔てられているとともに、第2導電型の不純物を高濃度に含むドレイン領域を備えている。本発明で製造される半導体装置は、ボディ領域内に形成されており、ボディ領域によってドリフト層から隔てられているとともに、第2導電型の不純物を高濃度に含むソース領域を備えている。ソース領域とドリフト層を隔てているボディ領域には、絶縁膜を介してゲート電極が対向している。ソース領域にはソース電極が電気的に接続しており、ドレイン領域にはドレイン電極が電気的に接続している。ボディ領域とドレイン領域の間に存在するドリフト層は、ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に沿ってボディ領域側の第1領域とドレイン領域側の第2領域に区画される。本発明で製造される半導体装置は、ボディ領域とドレイン領域を隔てているドリフト層が実質的に空乏化する条件が、第1領域に対応する範囲と第2領域に対応する範囲で異なっていることを特徴としている。第1領域に対応する範囲ではドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも濃い場合に実質的に空乏化し、第2領域に対応する範囲ではドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも薄い場合に実質的に空乏化する条件を有していることを特徴としている。
上記の半導体装置によると、ドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも濃くなったときには、第1領域に対応する範囲のドリフト層が実質的に空乏化され、実質的に空乏化した第1領域に対応する範囲のドリフト層で電位差を負担することができる。ドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも濃くなったときには、第1領域に対応する範囲のドリフト層が実質的に空乏化されるので、半導体装置がブレークダウンするほどの電界集中が生じない。ドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも薄くなったときには、第2領域に対応する範囲のドリフト層が実質的に空乏化され、実質的に空乏化した第2領域に対応する範囲のドリフト層で電位差を負担することができる。ドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも薄くなったときには、第2領域に対応する範囲のドリフト層が実質的に空乏化されるので、半導体装置がブレークダウンするほどの電界集中が生じない。
したがって、ドリフト層の不純物濃度のバラツキの許容範囲が広くなり、所望の耐圧を確保することができる。製造時のバラツキを補償することができるので、半導体装置の保証耐圧を高くすることができる。
本発明で製造される一つの半導体装置は、ドリフト層の裏面に接するとともに第1導電型の不純物を含む領域の不純物濃度を、第1領域に対応する範囲のボディ領域側で濃く、第2領域に対応する範囲のドレイン領域側で薄くすることで実現することができる。第1導電型の不純物を含む領域は、半導体基板の一部であることもあるが、半導体基板とは別に設けられた半導体領域であってもよい。
第1導電型の不純物を含む領域の不純物濃度が、第1領域に対応する範囲のボディ領域側で濃く、第2領域に対応する範囲のドレイン領域側で薄く調整されていると、第1領域に対応する範囲では第1導電型の不純物量が相対的に多くなり、第2領域に対応する範囲では第1導電型の不純物量が相対的に少なくなる。したがって、ドリフト層に添加する不純物が所定濃度よりも濃くなったときには、第1領域に対応する範囲のドリフト層の第2導電型の不純物が第1導電型の不純物との間でバランスすることによって実質的に空乏化する。ドリフト層に添加する不純物が所定濃度よりも薄くなったときには、第2領域に対応する範囲のドリフト層の第2導電型の不純物が第1導電型の不純物との間でバランスすることによって実質的に空乏化する。
したがって、ドリフト層の不純物濃度のバラツキの許容範囲が広くなり、所望の耐圧を確保することができる。製造バラツキを補償することができるので、半導体装置の保証耐圧を高くすることができる。
本発明で製造される他の一つの半導体装置は、第1領域に対応する範囲のドリフト層内に形成されており、第2領域に対応する範囲のドリフト層内に形成されていない第1導電型の不純物を含む第1導電型半導体フローティング領域を付加することによっても実現することができる。第1導電型半導体フローティング領域の電位は、所定値に固定されておらず、周囲の電位に追随して変動する。
第1導電型の不純物を含む第1導電型半導体フローティング領域を設けることによって、第1領域に対応する範囲では第2導電型の不純物量が相対的に少なくなり、第2領域に対応する範囲では第2導電型の不純物量が相対的に多くなる。したがって、ドリフト層に添加する不純物が所定濃度よりも濃くなったときには、第1領域に対応する範囲のドリフト層の第2導電型の不純物が第1導電型の不純物との間でバランスすることによって空乏化する。ドリフト層に添加する不純物が所定濃度よりも薄くなったときには、第2領域に対応する範囲のドリフト層の第2導電型の不純物が第1導電型の不純物との間でバランスすることによって空乏化する。
したがって、ドリフト層の不純物濃度のバラツキの許容範囲が広くなり、所望の耐圧を確保することができる。製造バラツキを補償することができるので、半導体装置の保証耐圧を高くすることができる。
本発明で製造される他の一つの半導体装置は、第2領域に対応する範囲のドリフト層内に形成されており、第1領域に対応する範囲のドリフト層内に形成されていない第2導電型の不純物を高濃度に含む第2導電型半導体フローティング領域を付加することによっても実現することができる。第2導電型半導体フローティング領域の電位は、所定値に固定されておらず、周囲の電位に追随して変動する。
第2導電型の不純物を含む第2導電型半導体フローティング領域を設けることによって、第1領域に対応する範囲では第2導電型の不純物量が相対的に少なくなり、第2領域に対応する範囲では第2導電型の不純物量が相対的に多くなる。したがって、ドリフト層に添加する不純物が所定濃度よりも濃くなったときには、第1領域に対応する範囲のドリフト層の第2導電型の不純物が第1導電型の不純物との間でバランスすることによって空乏化する。ドリフト層に添加する不純物が所定濃度よりも薄くなったときには、第2領域に対応する範囲のドリフト層の第2導電型の不純物が第1導電型の不純物との間でバランスすることによって空乏化する。
したがって、ドリフト層の不純物濃度のバラツキの許容範囲が広くなり、所望の耐圧を確保することができる。製造バラツキを補償することができるので、半導体装置の保証耐圧を高くすることができる。
本発明で製造される他の一つの半導体装置は、第1領域に対応する範囲のドリフト層内に形成されており、第1導電型の不純物を高濃度に含むボディ側半導体フローティング領域と、第2領域に対応する範囲のドリフト層内に形成されており、第1導電型の不純物を低濃度に含むドレイン側半導体フローティング領域を付加することによっても実現することができる。
第1導電型の不純物濃度が高く調整されたボディ側半導体フローティング領域と第1導電型の不純物濃度が低く調整されたドレイン側半導体フローティング領域を設けることによって、第1領域に対応する範囲では第1導電型の不純物量が相対的に多くなり、第2領域に対応する範囲では第1導電型の不純物量が相対的に少なくなる。したがって、ドリフト層に添加する不純物が所定濃度よりも濃くなったときには、第1領域に対応する範囲のドリフト層の第2導電型の不純物が第1導電型の不純物との間でバランスすることによって実質的に空乏化する。ドリフト層に添加する不純物が所定濃度よりも薄くなったときには、第2領域に対応する範囲のドリフト層の第2導電型の不純物が第1導電型の不純物との間でバランスすることによって実質的に空乏化する。
したがって、ドリフト層の不純物濃度のバラツキの許容範囲が広くなり、所望の耐圧を確保することができる。製造バラツキを補償することができるので、半導体装置の保証耐圧を高くすることができる。
本発明で製造される他の一つの半導体装置は、第2領域に対応する範囲のドリフト層の厚みを第1領域に対応する範囲のドリフト層の厚みよりも厚くすることによって実現することができる。ここでいうドリフト層とは、第2導電型の不純物濃度が薄く調整された領域をいう。ドリフト層内に介在して第1導電型の不純物を含む領域が設けられている場合や、不純物が含まれていない領域が設けられている場合は、それらの領域の厚み分を取り除いた残部の厚みをドリフト層の厚みという。
ドリフト層の厚みを第2領域に対応する範囲で厚くすることによって、第1領域に対応する範囲では第2導電型の不純物量が相対的に少なくなり、第2領域に対応する範囲では第2導電型の不純物量が相対的に多くなる。したがって、ドリフト層に添加する不純物が所定濃度よりも濃くなったときには、第1領域に対応する範囲のドリフト層の第2導電型の不純物が第1導電型の不純物との間でバランスすることによって空乏化する。ドリフト層に添加する不純物が所定濃度よりも薄くなったときには、第2領域に対応する範囲のドリフト層の第2導電型の不純物が第1導電型の不純物との間でバランスすることによって空乏化する。
したがって、ドリフト層の不純物濃度のバラツキの許容範囲が広くなり、所望の耐圧を確保することができる。製造バラツキを補償することができるので、半導体装置の保証耐圧を高くすることができる。
本発明の半導体装置では、ドリフト層の不純物濃度にバラツキが生じた場合に備えて、不純物濃度が濃い場合に好適に電位差を負担する領域と、不純物濃度が薄い場合に好適に電位差を負担する領域の両者がドリフト層内に設けられている。これにより、ドリフト層の不純物濃度のバラツキが生じたとしても、それに応じてそれぞれの領域で電位差を負担することができ、所望の耐圧を確保することが可能になる。したがって、ドリフト層の不純物濃度のバラツキを補償することができるので、半導体装置の保証耐圧を高くすることもできる。
実施例の主要な特徴を列記する。
(第1形態) 第1領域82及び第2領域84のそれぞれの巾は、それぞれの領域で負担する耐圧が、半導体装置に要求される保証耐圧以上となる巾に調整されているのが好ましい。即ち、ボディ領域32とドレイン領域52を結ぶ方向において、第1領域82の幅と臨界電界の積が、保証耐圧よりも大きくなるように調整されているのが好ましい。同様に、ボディ領域32とドレイン領域52を結ぶ方向において、第2領域84の幅と臨界電界の積が、保証耐圧よりも大きくなるように調整されているのが好ましい。
(第2形態) 電位差を負担する半導体領域(例えばドリフト層)の不純物濃度が所定濃度よりも濃くなったときに電位差を負担する第1領域がカソード側(例えばソース側)に形成され、電位差を負担する半導体領域の不純物濃度が所定濃度よりも薄くなったときに電位差を負担する第2領域がアノード側(例えばドレイン側)に形成されているのが好ましい。
図面を参照して以下に実施例を詳細に説明する。以下に説明する半導体装置は、半導体材料にシリコンを利用する例を説明するが、シリコンに代えて他の半導体材料を利用してもよい。
図1に、半導体装置10の要部断面図を模式的に示す。
半導体装置10は、p型の半導体基板22と、半導体基板22上に形成されているn型のドリフト層24を備えている。ドリフト層24は、半導体基板22の表面からエピタキシャル成長することによって形成することができる。ドリフト層24の表面側の一部にp型のボディ領域32が形成されている。ドリフト層24の表面側の他の一部にn型のドレイン領域52が形成されている。ボディ領域32とドレイン領域52は、ドリフト層24によって隔てられている。ボディ領域32内には、n型のソース領域34とp型のボディコンタクト領域36が形成されている。ソース領域34は、ボディ領域32によってドリフト層24から隔てられている。ボディ領域32、ドレイン領域52、ソース領域34、及びボディコンタクト領域36は、イオン注入技術を利用して形成することができる。
ソース領域34とドリフト層24を隔てているボディ領域32にゲート絶縁膜42を介してゲート電極44が対向している。ソース領域34とボディコンタクト領域36はソース電極Sに電気的に接続しており、ドレイン領域52はドレイン電極Dに電気的に接続している。ボディ領域32とドリフト層24を貫通して半導体基板22まで達するp型の貫通半導体領域64が形成されている。半導体基板22の電位は、貫通半導体領域64によってボディ領域32の電位に固定されている。貫通半導体領域64は、例えばイオン注入技術を利用して形成することができる。また、ドリフト層24の表面には層間絶縁膜62が形成されており、各領域間の電気的な絶縁性を向上させている。ゲート電極44の一部は層間絶縁膜62の表面に延設して形成されており、ドリフト層24の表面部の電界を緩和している。
ボディ領域32側のドリフト層24及び半導体基板22に接してp型の埋込み半導体領域72が形成されている。埋込み半導体領域72は、ドリフト層24と半導体基板22の界面に設けられている。埋込み半導体領域72の不純物濃度は、半導体基板22の不純物濃度よりも濃く調整されている。ドリフト層24の裏面のうちのボディ領域32側の裏面は、p型の不純物濃度が相対的に高濃度な埋込み半導体領域72に接しており、ドリフト層24の裏面のうちのドレイン領域52側の裏面は、p型の不純物濃度が相対的に低濃度な半導体基板22に接している。埋込み半導体領域72の一部は、ドリフト層24内に侵入している。したがって、ドレイン領域52側のドリフト層24の厚みがボディ領域32側のドリフト層24の厚みよりも厚くなっている。
埋込み半導体領域72は、ボディ領域32とドレイン領域52を結ぶ方向(紙面左右方向)において、ボディ領域32とドレイン領域52の間に存在しているドリフト層24の略半分に亘って形成されている。ボディ領域32とドレイン領域52の間に存在しているドリフト層24のうち、埋込み半導体領域72が存在する範囲を第1領域82といい、埋込み半導体領域72が存在しない範囲を第2領域84という。ボディ領域32とドレイン領域52を結ぶ方向の第1領域82の幅W1と第2領域84の幅W2は略同一に調整されている。
埋込み半導体領域72の不純物濃度は、半導体基板22の不純物濃度よりも濃く調整されている。したがって、埋込み半導体領域72が設けられていることによって、第1領域82に存在するp型の不純物量(厚み方向の積算した不純物の総量)は、第2領域84に存在するp型の不純物量よりも相対的に多くなる。このため、第1領域82のドリフト層24が実質的に空乏化するための条件と、第2領域84のドリフト層24が実質的に空乏化するための条件が異なることになる。即ち、第1領域82が実質的に空乏化するために必要となるn型の不純物量は、第2領域84のドリフト層24が実質的に空乏化するために必要となるn型の不純物量よりも多くなる。
このため、第1領域82のドリフト層24が実質的に空乏化するための不純物濃度の条件と、第2領域84のドリフト層24が実質的に空乏化するための不純物濃度の条件は異なることになる。この両者の間の不純物濃度を製造条件(本明細書では、この製造条件を所定濃度という)に設定すると、その製造条件よりも不純物濃度が濃く添加された場合には、第1領域82において好ましい条件となり、その製造条件よりも不純物濃度が薄く添加された場合には、第2領域84において好ましい条件となる。
図2、図3、及び図4に、半導体装置10がオフしたときの等電位線分布を示す。図中25が等電位線を示す。図2は、ドリフト層24の不純物濃度に関して、設定された所定濃度よりも不純物濃度が濃く添加された場合である。図3は、ドリフト層24の不純物濃度に関して、設定された所定濃度に一致して不純物濃度が添加された場合である。図4は、ドリフト層24の不純物濃度に関して、設定された所定濃度よりも不純物濃度が薄く添加された場合である。
図2に示すように、設定された所定濃度よりも不純物濃度が濃く添加されると、第1領域82においては好ましい条件となり、第1領域82は過不足なく実質的に空乏化する。これにより、ドリフト層24の不純物濃度が所定濃度よりも濃くなったときには、主として第1領域82が電位差を負担していることが分かる。また、第1領域82において等電位線も等間隔に並んでおり、電界集中が緩和されている。なお、このとき、第2領域84の空乏化は不十分に進行しているが、第1領域82で電位差を負担することができるので、所望の耐圧を確保することができる。
図3に示すように、設定された所定濃度に一致した不純物濃度が添加されると、第1領域82及び第2領域84の両者によって電位差を負担していることが分かる。
図4に示すように、設定された所定濃度よりも不純物濃度が薄く添加されると、第2領域84においては好ましい条件となり、第2領域84は過不足なく実質的に空乏化する。このとき、第1領域82では空乏化が過剰に進行しているが、第2領域84で電位差を負担することができるので、所望の耐圧を確保することができる。
これにより、ドリフト層24の不純物濃度が所定濃度よりも薄くなったときには、主として第2領域84が電位差を負担していることが分かる。また、第2領域84において等電位線も等間隔に並んでおり、電界集中が緩和されている。
図5に、半導体装置10のドリフト層24の不純物量と耐圧の関係を示す。図中10が半導体装置10の場合の関係を示す。なお、破線で示す図中101が図11に示す半導体装置101の場合であり、図中102が図12に示す半導体装置102の場合である。
半導体装置10は、ドリフト層24の不純物濃度が所定濃度から変動したときに、その変動に応じて電位差を負担することができる第1領域82及び第2領域84を備えている。このため、図3に示すように、ドリフト層24の不純物濃度が所定濃度から外れたとしても、第1領域82及び第2領域84のいずれかの領域で電位差を負担することができるので、所望する耐圧を確保することができる。したがって、不純物濃度のバラツキの許容範囲が広くなり、所望の耐圧を確保することが容易になることが分かる。製造バラツキを補償することができるので、半導体装置10の保証耐圧を高くすることもできる。
また、半導体装置10はSOA(Safe Operation Area:安全動作領域)が広くなるという効果も有する。一般的に、半導体装置がオンすると、電子の負の電荷が空乏化したドリフト層の正の空間電荷を打ち消すように作用する。即ち、半導体装置のオン状態では、ドリフト層の不純物濃度があたかも変動するように振舞う。不純物濃度のバラツキの許容範囲が広くなるという半導体装置10の効果は、オン状態のときにも有効である。半導体装置10は、オン耐圧をも向上させることができる。これにより、半導体装置10は、広いSOAを実現することができる。
以下に変形例の半導体装置を説明する。なお、半導体装置10の構成要素と実質的に同一のものに関しては同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示す半導体装置11は、埋込み半導体領域74(第1導電型半導体フローティング領域の一例)が、ドリフト層24内に設けられている例である。埋込み半導体領域74は、ドリフト層24の厚み方向に介在して設けられており、その電位がフローティング状態になっている。この場合も同様に、埋込み半導体領域74が設けられていることによって、第1領域82に存在するp型の不純物量が、第2領域84に存在するp型の不純物量よりも相対的に多くなる。また、ドリフト層24の厚みに関して、第1領域82では埋込み半導体領域74の厚み分を取り除いて評価すると、第2領域84のドリフト層24の厚みが第1領域82のドリフト層24の厚みよりも厚いということもできる。このため、第1領域82のドリフト層24が実質的に空乏化するための条件と、第2領域84のドリフト層24が実質的に空乏化するための条件が異なることになる。このため、ドリフト層24の不純物濃度が所定濃度から外れたとしても、第1領域82及び第2領域84のいずれかの領域で電位差を負担することができるので、所望する耐圧を確保することができる。
図7に示す半導体装置12は、n型の埋込み半導体領域76が、ドレイン領域52側のドリフト層24及び半導体基板22に接して形成されている。埋込み半導体領域76が、ドリフト層24と半導体基板22の間に設けられている。埋込み半導体領域76の不純物濃度がドリフト層24の不純物濃度よりも濃く調整されている。この場合は、埋込み半導体領域76が設けられていることによって、第1領域82に存在するn型の不純物量が、第2領域84に存在するn型の不純物量よりも相対的に少なくなる。また、埋込み半導体領域76の一部が半導体基板22内に侵入している。したがって、ドリフト層24の厚みに関して、第2領域84では埋込み半導体領域76の厚み分を加算して評価すると、第2領域84のドリフト層24の厚みが第1領域82のドリフト層24の厚みよりも厚いということもできる。このため、第1領域82のドリフト層24が実質的に空乏化するための条件と、第2領域84のドリフト層24が実質的に空乏化するための条件が異なることになる。
このため、第1領域82のドリフト層24が実質的に空乏化するための不純物濃度の条件と、第2領域84のドリフト層24が実質的に空乏化するための不純物濃度の条件は異なることになる。この両者の間の不純物濃度を製造条件(所定濃度)に設定すると、その所定濃度よりも不純物濃度が濃く添加された場合には、第1領域82において好ましい条件となり、その所定濃度よりも不純物濃度が薄く添加された場合には、第2領域84において好ましい条件となる。このため、ドリフト層24の不純物濃度が所定濃度から外れたとしても、第1領域82及び第2領域84のいずれかの領域で電位差を負担することができるので、所望する耐圧を確保することができる。
図8に示す半導体装置13は、n型の埋込み半導体領域78(第2導電型半導体フローティング領域の一例)が、ドリフト層24内に設けられている例である。埋込み半導体領域78は、ドリフト層24の厚み方向に介在して設けられており、その電位がフローティング状態になっている。この場合も同様に、埋込み半導体領域78が設けられていることによって、第1領域82に存在するn型の不純物量は、第2領域84に存在するn型の不純物量よりも相対的に少なくなる。このため、第1領域82のドリフト層24が実質的に空乏化するための条件と、第2領域84のドリフト層24が実質的に空乏化するための条件が異なることになる。このため、ドリフト層24の不純物濃度が所定濃度から外れたとしても、第1領域82及び第2領域84のいずれかの領域で電位差を負担することができるので、所望する耐圧を確保することができる。
図9に示す半導体装置14は、ドレイン領域52側のドリフト層24の厚みがボディ領域32側のドリフト層24の厚みよりも厚く形成されている例である。この場合は、ドレイン領域52側のドリフト層24が厚く形成されることによって、第1領域82に存在するn型の不純物量が、第2領域84に存在するn型の不純物量よりも相対的に少なくなる。このため、第1領域82のドリフト層24が実質的に空乏化するための条件と、第2領域84のドリフト層24が実質的に空乏化するための条件が異なることになる。このため、ドリフト層24の不純物濃度が所定濃度から外れたとしても、第1領域82及び第2領域84のいずれかの領域で電位差を負担することができるので、所望する耐圧を確保することができる。
図10に示す半導体装置15は、p型の不純物濃度が異なる2つの埋込み半導体領域77、79が設けられている例である。第1埋込み半導体領域77(ボディ側半導体フローティング領域の一例)の不純物濃度は、第2埋込み半導体領域79(ドレイン側半導体フローティング領域の一例)の不純物濃度よりも濃く調整されている。第1埋込み半導体領域77及び第2埋込み半導体領域79は、ドリフト層24の表面に形成されており、例えばイオン注入技術を利用して形成することができる。第1埋込み半導体領域77がボディ領域32側のドリフト層24に接して形成されており、第2埋込み半導体領域79がドレイン領域52側のドリフト層24に接して形成されている。
p型の不純物濃度が異なる第1埋込み半導体領域77と第2埋込み半導体領域79が設けられていることによって、第1領域82に存在するp型の不純物量は、第2領域84に存在するp型の不純物量よりも相対的に多くなる。このため、第1領域82のドリフト層24が実質的に空乏化するための条件と、第2領域84のドリフト層24が実質的に空乏化するための条件が異なることになる。このため、ドリフト層24の不純物濃度が所定濃度から外れたとしても、第1領域82及び第2領域84のいずれかの領域で電位差を負担することができるので、所望する耐圧を確保することができる。
上記の各半導体装置は、他に次の特徴を有している。
(1)従来の構造において耐圧を高くしようとすると、半導体基板の不純物濃度を小さくする必要がある。例えば、耐圧を1200V以上まで向上させようとすると、半導体基板の不純物濃度を2×1014cm-3以下まで低濃度化する必要がある。この場合、半導体基板の不純物濃度を小さくすると、ドリフト層の不純物濃度が所望の値から外れた場合に耐圧が低下する現象がより顕著になってしまう。このため、耐圧を向上させようとするとドリフト層の不純物量の許容範囲が狭くなり、結果として保証耐圧は小さくなるという問題があった。
一方、本発明によると、ドリフト層の不純物量の許容範囲を広くすることができるので、半導体基板の不純物濃度を低濃度化することもできる。このため、最大耐圧を向上させることもできる。
(2)第1領域82の巾W1及び第2領域84の巾W2は、それぞれの領域で負担する耐圧が、半導体装置に要求される保証耐圧以上となる巾に調整されているのが好ましい。即ち、ボディ領域32とドレイン領域52を結ぶ方向において、第1領域82の幅と臨界電界の積が、保証耐圧よりも大きくなるように調整されているのが好ましい。同様に、ボディ領域32とドレイン領域52を結ぶ方向において、第2領域84の幅と臨界電界の積が、保証耐圧よりも大きくなるように調整されているのが好ましい。
(3)ドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも濃くなったときに電位差を負担する領域がボディ領域側に形成され、ドリフト層の不純物濃度が所定濃度よりも薄くなったときに電位差を負担する領域がドレイン領域側に形成されているのが好ましい。より一般的には、電位差を負担する半導体領域の不純物濃度が所定濃度よりも濃くなったときに電位差を負担する第1領域がカソード側に形成され、電位差を負担する半導体領域の不純物濃度が所定濃度よりも薄くなったときに電位差を負担する第2領域がアノード側に形成されているのが好ましい。仮に上記の関係が逆になると、ドリフト層の不純物濃度が薄くなったときに、ボディ領域側のドリフト層が過不足なく実質的に空乏化されるものの、ドレイン領域側のドリフト層が過剰に空乏化されているので、その領域で電界集中が生じてしまう。したがって、第1領域と第2領域は前者の関係であるのが好ましい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
半導体装置10の要部断面図を模式的に示す。 ドレイン層の不純物濃度が製造条件よりも多く添加された場合の等電位線分布を示す。 ドレイン層の不純物濃度が製造条件に一致して添加された場合の等電位線分布を示す。 ドレイン層の不純物濃度が製造条件よりも少なく添加された場合の等電位線分布を示す。 実施例の場合のドリフト層の不純物量と耐圧の関係を示す。 半導体装置11の要部断面図を模式的に示す。 半導体装置12の要部断面図を模式的に示す。 半導体装置13の要部断面図を模式的に示す。 半導体装置14の要部断面図を模式的に示す。 半導体装置15の要部断面図を模式的に示す。 従来構造の半導体装置101の要部断面図を模式的に示す。 従来構造の半導体装置102の要部断面図を模式的に示す。 従来構造の場合のドリフト層の不純物量と耐圧の関係を示す。
符号の説明
22:半導体基板
24:ドリフト層
32:ボディ領域
34:ソース領域
36:ボディコンタクト領域
42:ゲート絶縁膜
44:ゲート電極
52:ドレイン領域
62:層間絶縁膜
64:貫通半導体領域
72、74:p型の埋込み半導体領域
76、78:n型の埋込み半導体領域
77:第1埋込み半導体領域
79:第2埋込み半導体領域

Claims (5)

  1. 第1導電型の不純物を含む半導体基板と、
    半導体基板上に形成されており、第2導電型の不純物を低濃度に含むドリフト層と、
    ドリフト層の表面側の一部に形成されており、第1導電型の不純物を含むボディ領域と、
    ドリフト層の表面側の一部に形成されており、ドリフト層によってボディ領域から隔てられているとともに、第2導電型の不純物を高濃度に含むドレイン領域と、
    ボディ領域内に形成されており、ボディ領域によってドリフト層から隔てられているとともに、第2導電型の不純物を高濃度に含むソース領域と、
    ソース領域とドリフト層を隔てているボディ領域に絶縁膜を介して対向しているゲート電極と、
    ソース領域に電気的に接続しているソース電極と、
    ドレイン領域に電気的に接続しているドレイン電極を備えており、
    ボディ領域とドレイン領域の間に存在するドリフト層は、ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に沿ってボディ領域側の第1領域とドレイン領域側の第2領域に区画され、
    ドリフト層の裏面に接するとともに第1導電型の不純物を含む領域の不純物濃度が、第1領域に対応する範囲で濃く、第2領域に対応する範囲で薄くなった半導体装置の製造方法であって
    ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に伸びる第1領域の巾、第1領域で負担する耐圧が半導体装置の保証耐圧以上となるように調整するとともに、
    ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に伸びる第2領域の巾、第2領域で負担する耐圧が半導体装置の保証耐圧以上となるように調整することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 第1導電型の不純物を含む半導体基板と、
    半導体基板上に形成されており、第2導電型の不純物を低濃度に含むドリフト層と、
    ドリフト層の表面側の一部に形成されており、第1導電型の不純物を含むボディ領域と、
    ドリフト層の表面側の一部に形成されており、ドリフト層によってボディ領域から隔てられているとともに、第2導電型の不純物を高濃度に含むドレイン領域と、
    ボディ領域内に形成されており、ボディ領域によってドリフト層から隔てられているとともに、第2導電型の不純物を高濃度に含むソース領域と、
    ボディ領域側のドリフト層内に形成されており、ドレイン領域側のドリフト層内に形成されていない第1導電型の不純物を含む第1導電型半導体フローティング領域と、
    ソース領域とドリフト層を隔てているボディ領域に絶縁膜を介して対向しているゲート電極と、
    ソース領域に電気的に接続しているソース電極と、
    ドレイン領域に電気的に接続しているドレイン電極を備えており、
    ボディ領域とドレイン領域の間に存在するドリフト層は、ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に沿ってボディ領域側の第1領域とドレイン領域側の第2領域に区画され、
    第1導電型半導体フローティング領域は第1領域に対応する範囲に形成されている半導体装置の製造方法であって
    ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に伸びる第1領域の巾、第1領域で負担する耐圧が半導体装置の保証耐圧以上となるように調整するとともに
    ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に伸びる第2領域の巾、第2領域で負担する耐圧が半導体装置の保証耐圧以上となるように調整することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 第1導電型の不純物を含む半導体基板と、
    半導体基板上に形成されており、第2導電型の不純物を低濃度に含むドリフト層と、
    ドリフト層の表面側の一部に形成されており、第1導電型の不純物を含むボディ領域と、
    ドリフト層の表面側の一部に形成されており、ドリフト層によってボディ領域から隔てられているとともに、第2導電型の不純物を高濃度に含むドレイン領域と、
    ボディ領域内に形成されており、ボディ領域によってドリフト層から隔てられているとともに、第2導電型の不純物を高濃度に含むソース領域と、
    ドレイン領域側のドリフト層内に形成されており、ボディ領域側のドリフト層内に形成されていない第2導電型の不純物を高濃度に含む第2導電型半導体フローティング領域と、
    ソース領域とドリフト層を隔てているボディ領域に絶縁膜を介して対向しているゲート電極と、
    ソース領域に電気的に接続しているソース電極と、
    ドレイン領域に電気的に接続しているドレイン電極を備えており、
    ボディ領域とドレイン領域の間に存在するドリフト層は、ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に沿ってボディ領域側の第1領域とドレイン領域側の第2領域に区画され、
    第2導電型半導体フローティング領域は第2領域に対応する範囲に形成されている半導体装置の製造方法であって
    ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に伸びる第1領域の巾、第1領域で負担する耐圧が半導体装置の保証耐圧以上となるように調整するとともに
    ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に伸びる第2領域の巾、第2領域で負担する耐圧が半導体装置の保証耐圧以上となるように調整することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 第1導電型の不純物を含む半導体基板と、
    半導体基板上に形成されており、第2導電型の不純物を低濃度に含むドリフト層と、
    ドリフト層の表面側の一部に形成されており、第1導電型の不純物を含むボディ領域と、
    ドリフト層の表面側の一部に形成されており、ドリフト層によってボディ領域から隔てられているとともに、第2導電型の不純物を高濃度に含むドレイン領域と、
    ボディ領域内に形成されており、ボディ領域によってドリフト層から隔てられているとともに、第2導電型の不純物を高濃度に含むソース領域と、
    ボディ領域側のドリフト層内に形成されており、第1導電型の不純物を高濃度に含むボディ側半導体フローティング領域と、
    ドレイン領域側のドリフト層内に形成されており、第1導電型の不純物を低濃度に含むドレイン側半導体フローティング領域と、
    ソース領域とドリフト層を隔てているボディ領域に絶縁膜を介して対向しているゲート電極と、
    ソース領域に電気的に接続しているソース電極と、
    ドレイン領域に電気的に接続しているドレイン電極を備えており、
    ボディ領域とドレイン領域の間に存在するドリフト層は、ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に沿ってボディ領域側の第1領域とドレイン領域側の第2領域に区画され、
    ボディ側半導体フローティング領域は第1領域に対応する範囲に形成されており、
    ドレイン側半導体フローティング領域は第2領域に対応する範囲に形成されている半導体装置の製造方法であって
    ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に伸びる第1領域の巾、第1領域で負担する耐圧が半導体装置の保証耐圧以上となるように調整するとともに、
    ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に伸びる第2領域の巾、第2領域で負担する耐圧が半導体装置の保証耐圧以上となるように調整することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 第1導電型の不純物を含む半導体基板と、
    半導体基板上に形成されており、第2導電型の不純物を低濃度に含むドリフト層と、
    ドリフト層の表面側の一部に形成されており、第1導電型の不純物を含むボディ領域と、
    ドリフト層の表面側の一部に形成されており、ドリフト層によってボディ領域から隔てられているとともに、第2導電型の不純物を高濃度に含むドレイン領域と、
    ボディ領域内に形成されており、ボディ領域によってドリフト層から隔てられているとともに、第2導電型の不純物を高濃度に含むソース領域と、
    ソース領域とドリフト層を隔てているボディ領域に絶縁膜を介して対向しているゲート電極と、
    ソース領域に電気的に接続しているソース電極と、
    ドレイン領域に電気的に接続しているドレイン電極を備えており、
    ボディ領域とドレイン領域の間に存在するドリフト層は、ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に沿ってボディ領域側の第1領域とドレイン領域側の第2領域に区画され、
    第2領域に対応する範囲のドリフト層の厚みが第1領域に対応する範囲のドリフト層の厚みよりも厚くなった半導体装置の製造方法であって
    ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に伸びる第1領域の巾、第1領域で負担する耐圧が半導体装置の保証耐圧以上となるように調整するとともに
    ボディ領域とドレイン領域を結ぶ方向に伸びる第2領域の巾、第2領域で負担する耐圧が半導体装置の保証耐圧以上となるように調整することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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