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JP4888104B2 - 車両用シートカバー構造 - Google Patents

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JP4888104B2 JP2006341448A JP2006341448A JP4888104B2 JP 4888104 B2 JP4888104 B2 JP 4888104B2 JP 2006341448 A JP2006341448 A JP 2006341448A JP 2006341448 A JP2006341448 A JP 2006341448A JP 4888104 B2 JP4888104 B2 JP 4888104B2
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Description

本発明は、長時間の使用に供してもシワの発生を極力少なくすることができる車両用シートカバー構造に関するものである。
従来から、自動車等の車両用シートカバー構造としては、例えば特許文献1に示されるように、表面側から表皮層、ウレタンラミネート層、裏基布層を順次積層した構造のシートカバーが広く一般に知られており、これをウレタンパッド層の表面を覆うように被せるのが普通である。
実公平4−46912号公報
しかしながら、長時間にわたって連続乗車していると、本来シワがなく平らな状態である天板部(図3を参照)が、図2に示すように、着座面である天板部にシワが発生して見栄えが悪化するという問題点があった。この現象は、本発明者が解析したところ、着座によるウレタンパッドの曲率長さが大きく変化したり、走行時の振動で乗員が上下動や横ずれして座面部に繰り返しストレスが加わるなどして、裏基布層とウレタンパッド層の位置が相対的なずれを生じるとともに、着座をとめて座面部に対するストレスをなくしても、接触状態にある裏基布層とウレタンパッド層との間の摩擦力が大きいためにその接触面のシートカバー滑りが規制され、その結果、シートカバーが初期形状に戻らず、撓みを生じてシワの発生に至るものと判明した。
即ち、図4に示すように、撓みを生じて形成されたウレタンパッド層5とシートカバー1の両端部には、シートカバー1の相対的なずれを元に戻そうとする力Fが作用する。この時、シートカバー1の裏基布層とウレタンパッド層との摩擦力fが小さければシートカバー1の伸びが元へ戻って両者間の隙間が形成されることはないが、シートカバー1のずれを元に戻そうとする力よりも大きいと、シートカバー1は図4の状態で保持されることとなり撓みが生じて隙間(シワ)ができることとなる。このことは、シワが生じたシートのカバー表面を数回叩くことにより、シワが解消される現象があることを確認したことから、シートカバー自体が塑性変形し、シワが発生しているのではないことがわかる。つまり、シートカバーとウレタンパッド層の接触部を開放し、両者間の摩擦力を解消することでシートカバーが初期形状に戻るためと考えられる。
本発明は上記のようなシワ発生の問題点を解決して、長時間の使用に供してもシワの発生を極力少なくすることができ、外観品質の低下を防止することができる新規な車両用シートカバー構造を提供することを目的として完成されたものである。
上記課題を解決するためになされた本発明の車両用シートカバー構造は、ウレタンパッド層の表面を覆うようにシートカバーを被せた車両用シートカバー構造であって、シートカバーは表面側から表皮層、ウレタンラミネート層、裏基布層を順次積層して形成され、前記裏基布層と前記ウレタンパッド層との間には、部分的に、あるいは全体にシワ発生防止用の布帛が介在されており、前記シワ発生防止用の布帛は、このシワ発生防止用の布帛と前記裏基布層との摩擦係数が、前記ウレタンパッド層と裏基布層との摩擦係数よりも小さくなるような織布または不織布からなることを特徴とするものである。
なお、前記した発明におけるシワ発生防止用の布帛は、シートカバーの裏面側に縫合により一体化されたものとして、縫合部以外の箇所においては、シートカバーの前記裏基布層とシワ発生防止用の布帛との間に空隙を備えているものとすることが特に好ましく、また、前記したシワ発生防止用の布帛をウレタンパッド層の表面に貼着しておいたものとしてもよく、さらに、シワ発生防止用の布帛を用いる箇所としてはシートクッションあるいはシートバックの天板構成部分が特に有効である。
本発明では、前記裏基布層とウレタンパッド層の間に、部分的に、あるいは全体にシワ発生防止用の布帛を介在させた構造としたので、裏基布層とウレタンパッド層の物性の差異(特に摩擦力の差)を小さくすることができ、この結果、シートカバーを円滑に初期形状に戻すことが可能でシワの発生を極力少なくすることが可能となる。
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。
図1は本発明の車両用シートカバー構造の断面図である。図において、1はシートカバー本体であり、このシートカバー本体1はファブリック等の表皮層2と、この表皮層2の裏面側に貼着された軟質ポリウレタンフォーム等からなるラミネート層3と、このラミネート層3に縫合される裏基布層4から構成されている。なお、5はシートクッションやシートバックなどのシート本体側のウレタンパッド層である。
ここで前記表皮層2は意匠面を形成するもの、ラミネート層3は着座時における体圧を微少分散させるもの、裏基布層4はシートカバー縫製時の滑り性を確保するものであり、以上の構造は従来の車両用シートカバー構造と基本的に同じである。
本発明では、前記裏基布層4とウレタンパッド層5の間にシワ発生防止用の布帛6を介在させた構造としてある。この布帛6は、裏基布層4とウレタンパッド層5間の物性の差異(特に摩擦力の差)を小さくして両者の滑りが良くなるように作用し、シートカバーを円滑に初期形状に戻すことによりシワの発生を防止する目的で設けてある。
従って、シワ発生防止用の布帛としては、一般的な裏基布層として使用する摩擦係数の低い布帛として知られるナイロントリコット、ナイロン含有不織布、PET不織布などを用いることとする。そして、このようなシワ発生防止用の布帛は、シートカバーの裏基布層4とシート本体側のウレタンパッド層間全体に介在させてもよいが、シートクッションあるいはシートバックの天板構成部分の表面とシートカバーの裏基布層4との間などのシワが生じやすい箇所のみに部分的に介在させておいてもよい。このようにシワが生じやすい箇所のみに部分的に介在させるには、例えば、表面側から表皮層、ウレタンラミネート層、裏基布層を順次積層して形成されたシートカバー本体1の天板部の裏側に、図6に示すように、このシートカバー本体1の天板部よりも若干大きめでシートカバー本体の裏面となる裏基布層4との間に適度の空隙7が形成されるが、折り重なって意匠面や座り心地に悪影響を及ぼすことがない程度の所要の余裕のあるシワ発生防止用の布帛6を縫合により一体化するなどしておけばよい。
なお、このシワ発生防止用の布帛6は、シートカバーの縫合時に裏基布層4の裏面側にセットしておき同時に縫い付けたものとすることで簡単に形成することができ、また、シワ発生防止用の布帛6を、図5に示すように、シートクッションあるいはシートバックのウレタンパッド層5の着座部表面に予め、接着剤や両面テープ等で貼り付けておくことで同様に裏基布層4とウレタンパッド層5の間に介在させることもできる。
図8は、本発明であるシワ発生防止用の布帛を用いることなく、シートカバーの裏基布としてPET不織布、ナイロントリコット、ナイロン含有不織布を用いた場合における裏基布とウレタンパッドとの接触による摩擦係数を示すグラフであり、図7は本発明であるシワ発生防止用の布帛を裏基布とウレタンパッドとの間に介在させた場合における裏基布とシワ発生防止用の布帛との接触による摩擦係数を示すグラフである。グラフに示すように、裏基布およびシワ発生防止用の布帛としてPET不織布、或いは、種々の織組織を有するナイロントリコットを用い、異なる組み合わせによる摩擦係数(静摩擦)の測定を行なった。これらの表によれば、シートクッションの裏基布とウレタンパッドとが直接接触するのではなく、本発明のようにシートクッションの裏基布がシワ発生防止用の布帛と接触する場合は、図7に見られるように静摩擦における摩擦係数が約0.27〜0.37であるのに対して、従来品のようにウレタンパッドとが直接接触する場合は、図8に見られるように静摩擦における摩擦係数が約0.62〜0.95であり、シワ発生防止用の布帛を用いると摩擦係数が著しく低下することが判る。また、長時間連続乗車しての実験によれば、本発明のようにシワ発生防止用の布帛を用いたシートカバー構造では、降車直後でもシートの着座面が図3に示すように元の形状に復元されており、シワの発生を防止できることを確認できた。
以上の説明からも明らかなように、本発明はウレタンパッド層の表面を覆うようにシートカバーを被せた車両用シートカバー構造であって、シートカバーを、表面側から表皮層、ウレタンラミネート層、裏基布層を順次積層して形成されたものとして、このシートカバーの裏基布層と前記ウレタンパッド層との間に、シワ発生防止用の布帛として、このシワ発生防止用の布帛と前記裏基布層との摩擦係数が前記ウレタンパッド層と裏基布層との摩擦係数よりも小さくなるような織布または不織布を、部分的に、あるいは全体に介在させた構造としたので、裏基布層とウレタンパッド層間の物性の差異(特に摩擦力の差)を小さくして両者の滑りが良くなるように補助し、極力シワの発生を防止することが可能となり、この結果、長時間の使用に供してもシワの発生を的確に防止できることとなる。
本発明の実施の形態を示す拡大断面図である。 シワが生じた状態を示す写真である。 本発明の実施の形態を示す写真である。 シワが発生する原理を説明する説明図である。 その他の実施の形態を示す斜視図である。 本発明の1実施形態としてのシートクッションにおけるシートカバーの天板部分を示す断面図である。 裏基布とシワ発生防止用の布帛とが接触する場合における相互間の摩擦係数を示すグラフである。 裏基布とウレタンパッドとが直接接触する場合における相互間の摩擦係数を示すグラフである。
符号の説明
1 シートカバー本体
2 表皮層
3 ウレタンラミネート層
4 裏基布層
5 ウレタンパッド層
6 シワ発生防止用の布帛
7 空隙

Claims (4)

  1. ウレタンパッド層の表面を覆うようにシートカバーを被せた車両用シートカバー構造であって、シートカバーは、表面側から表皮層、ウレタンラミネート層、裏基布層を順次積層して形成され、前記裏基布層と前記ウレタンパッド層との間に、部分的に、あるいは全体にシワ発生防止用の布帛が介在されており、前記シワ発生防止用の布帛は、このシワ発生防止用の布帛と前記裏基布層との摩擦係数が、前記ウレタンパッド層と裏基布層との摩擦係数よりも小さくなるような織布または不織布からなることを特徴とする車両用シートカバー構造。
  2. シワ発生防止用の布帛は、シートカバーの裏面側に縫合により一体化されているとともに、縫合部以外の箇所においては、シートカバーの前記裏基布層とシワ発生防止用の布帛との間に空隙を備えていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートカバー構造。
  3. シワ発生防止用の布帛が、ウレタンパッド層の表面に貼着されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用シートカバー構造。
  4. シワ発生防止用の布帛が、シートクッションあるいはシートバックの天板構成部分に設けられていることを特徴とする請求項1または2または3に記載の車両用シートカバー構造。
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