JP4880364B2 - 電源管理システム - Google Patents
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Description
しかし、近年では電源を必要とするアクセサリが多くなったため、車両内の各部にアクセサリソケットを設けており、特に、4輪駆動車等の車両では、アクセサリソケットが3,4口と複数存在し、ユーザが自在に利用できる便利な機能の一つとなっている。
また、特許文献1に開示されたスイッチ回路を用いたとしても、スイッチ回路がオフ動作をするまではバッテリとアクセサリソケットは直接接続されている。このため、自動車の所有者がイグニッションキーを差し込まなくても、自動車の同乗者や仲間が自由にアクセサリソケットを用いて冷蔵庫やオーディオを使用することができる。自動車の所有者の認知しないところで自由にアクセサリソケットが使用されると、バッテリの使用管理がなされずバッテリ上がりの原因となり好ましくない。
アクセサリ用の電源プラグが着脱自在に接続される、アクセサリソケットからなる電源ソケットと、
前記電源ソケットの端子のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段を備え、インピーダンス値から前記電源プラグの挿入を検知する電源プラグ検知手段と、
前記電源ソケットに接続したバッテリの残容量を検知するバッテリ残容量検知手段と、 前記電源ソケットとバッテリとの間に接続されたスイッチと、
前記スイッチをオン・オフする制御手段を備え、
前記制御手段は電源プラグ検知手段とバッテリ残容量検知手段に接続され、電源プラグ検知手段による前記電源プラグの検知時に、前記バッテリ残容量検知手段により検知したバッテリ残容量が設定値以下の場合に前記スイッチをオフし、前記電源ソケットとバッテリとの接続を遮断する構成としていることを特徴とする電源管理システムを提供している。
制御手段はスイッチにオンオフ動作を行なわせるが、電源プラグが挿入されるまではスイッチをオンして電源ソケットに電力供給する必要はないため、制御手段は常に動作していなくてもよい。そこで、電源プラグ検知手段によって電源プラグの挿入を検知するまでは制御手段の動作を停止させることで、無駄な電力消費を抑えバッテリ上がりを防止できる。
アクセサリ用の電源プラグが着脱自在に接続される電源ソケットと、
前記電源ソケットへの前記電源プラグの挿入を検知する電源プラグ検知手段と、
前記電源ソケットとバッテリとの間に接続されたスイッチと、
前記スイッチをオン・オフする制御手段と、
送受信機を有した携帯可能な電子キーと、
前記電子キーとの間で送受信機能を有し車両内に設けられたキー確認手段を備え、
前記キー確認手段に前記制御手段が接続され、該電源プラグ検知手段による電源プラグの検知時に該制御手段は前記キー確認手段から前記電子キーに検知信号を送信させ、該電子キーからの確認信号をキー確認手段が受信した場合に、前記制御手段は前記スイッチをオンにして前記電源プラグと前記バッテリとを接続するものである電源管理システムを提供している。
さらに、キー確認手段が自動車に対する電子キーの位置も検出できるように構成されていれば、制御手段はキー確認手段から電子キーの位置情報を受信し、電子キーの位置に近い電源ソケットに電力供給するように制御する。電子キーの位置、すなわち所有者の位置に近い電源ソケットに電力供給することで、所有者の目の届く位置にある電源ソケットを同乗者や仲間が使用するので、所有者はバッテリの使用管理を行うことができる。
前記電源プラグ検知手段は前記スイッチ素子からの信号により前記電源プラグの挿入を検知できる構成としていることが好ましい。
また、電源ソケットをアクセサリソケットとすることで、オーディオやナビゲーションなどのアクセサリに電力を供給することができる。
電源プラグ検知手段やインピーダンス測定手段はソフトウェアで実現できるため、前記スイッチ素子等の部品を必要とせずに電源プラグの挿入を検知することができ、部品点数の削減となる。また、スイッチ素子を取り付けた専用の電源ソケットを製造する必要がなく、汎用の電源ソケットを用いることができる。
図1乃至図3は本発明の第1実施形態を示す。図1は第1実施形態のブロック図である。
電源管理システム10は、バッテリ11と、電源ソケットを構成する複数のアクセサリソケット30との間にスイッチ20を接続している。スイッチ20は制御手段21に接続しており、制御手段21からの信号によりオンオフの動作を行う。
アクセサリソケット30はアクセサリ用の電源プラグ31が着脱自在に接続され、円筒状端子30aと可動式の突起状端子30bからなり、突起状端子30bにスイッチ素子32を備えている。円筒状端子30aの内周面は接地しており、突起状端子30bの先端30cはスイッチ20を介してバッテリ11と接続している。スイッチ素子32は電源プラグ31の挿入により動作する可動片32aを有しており、スイッチ素子32は電源プラグ検知手段23に接続している。
さらに、円筒状の電源プラグ31を円筒状端子30aに挿入すると、電源プラグ31は突起状端子30bを円筒状端子30aから押し出し、スイッチ素子32の可動片32aを移動させてスイッチ素子32をオンとする。スイッチ素子32がオンとなると、電源プラグ検知手段23は電源プラグ31が差し込まれたことを検知して制御手段21に信号を送る。
ステップS1では、電源プラグ検知手段23はスイッチ素子32のオン・オフにより電源プラグ31がアクセサリソケット30に挿入されているか否かを検知する。電源プラグ31が挿入されている場合はS2へ進み、挿入されていない場合は電源プラグ31の挿入を検知するまでS1を繰り返す。
ステップS2では、電源プラグ検知手段23からの指令により、制御手段21、バッテリ残容量検知手段22、キー確認手段24が動作する。
ステップS5では、スイッチ20をオンにしている。スイッチ20をオンとすることで、アクセサリソケット30はバッテリ11と接続され電力供給される。電源プラグ31を挿入しているので、アクセサリ16に電力を供給することができる。スイッチ20をオンにした後、S4に戻る。
なお、電子キーを構成するイグニッションキー17とキー確認手段24は、キーレスエントリーシステムにおける電子キーとキーID信号判定手段により構成してもよい。
アクセサリソケット30からスイッチ素子32を無くし、電源プラグ検知手段23内にインピーダンス測定手段23aを備えている点において第1実施形態と異なっている。
アクセサリソケット30に電源プラグ31を挿入していれば、電源プラグ検知手段23は制御手段21、バッテリ残容量検知手段22に通電をして動作させる。
なお、他の構成および作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
アクセサリソケット30に電源プラグ31を挿入していない場合は、アクセサリソケット30に電力供給されていてもアクセサリ16には電力供給されない。
アクセサリソケット30に電源プラグ31を挿入した場合には、インピーダンス測定手段23aはインピーダンスが低下したと判断し、電源プラグ検知手段23は制御手段21、バッテリ残容量検知手段22に通電をして動作させる。制御手段21がイグニッションキー17の存在を確認できれば、スイッチ20はオンしたままで電源プラグ31に接続したアクセサリ16に電力を供給する。制御手段21がイグニッションキー17の存在を確認できない場合は、アクセサリ16に電力が供給されないように制御手段21はスイッチ20をオフにする。他の構成および作用効果は第2実施形態と同様である。
本実施形態では、アクセサリソケット30A〜30Cそれぞれに、スイッチ20A〜20C,電源プラグ検知手段23A〜23Cを接続している。
キー確認手段24が、イグニッションキー17の存在だけでなく、自動車に対するイグニッションキー17の位置も検出できるように構成されている場合には、制御手段21はキー確認手段24からイグニッションキー17の位置情報を受信する。制御手段21はイグニッションキー17の位置に近いアクセサリソケット30だけに電力供給するようにスイッチ20を制御する。
なお、他の構成および作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
第1実施形態と比較して、バッテリ残容量検知手段22と電流センサ13、電圧センサ14を削除している。
本実施形態では、バッテリ残容量に基づいてスイッチのオンオフはできないが、イグニッションキー17の存在を確認することにより、所有者のバッテリの管理の下でバッテリからアクセサリソケットに電力供給すると共に、イグニッションキー17を差し込まなくてもアクセサリソケットに電力供給を可能として盗難を防ぐことができる。
第1実施形態と比較して、電源プラグ検知手段23とキー確認手段24とイグニッションキー17を削除している。
本実施形態では、バッテリの管理や盗難の点からは第1実施形態には劣るが、バッテリ残容量検知手段22を備えているので、簡単な構成で、エンジンが始動できるだけのバッテリ残容量は常に確保することでバッテリ上がりを防止することができると共に、バッテリの残容量が許す限り電力をアクセサリに使用することができる。
11 バッテリ
16 アクセサリ
17 イグニッションキー
20 スイッチ
21 制御手段
22 バッテリ残容量検知手段
23 電源プラグ検知手段
23a インピーダンス測定手段
24 キー確認手段
30 電源ソケット
30a 円筒状端子
30b 突起状端子
31 電源プラグ
32 スイッチ素子
32a 可動片
Claims (5)
- アクセサリ用の電源プラグが着脱自在に接続される電源ソケットと、
前記電源ソケットへの前記電源プラグの挿入を検知する電源プラグ検知手段と、
前記電源ソケットとバッテリとの間に接続されたスイッチと、
前記スイッチをオン・オフする制御手段と、
送受信機を有した携帯可能な電子キーと、
前記電子キーとの間で送受信機能を有し車両内に設けられたキー確認手段を備え、
前記キー確認手段に前記制御手段が接続され、該電源プラグ検知手段による電源プラグの検知時に該制御手段は前記キー確認手段から前記電子キーに検知信号を送信させ、該電子キーからの確認信号をキー確認手段が受信した場合に、前記制御手段は前記スイッチをオンにして前記電源プラグと前記バッテリとを接続するものである電源管理システム。 - 前記電源ソケットに接続したバッテリ残容量を検知するバッテリ残容量検知手段を備え、
前記制御手段は電源プラグ検知手段とバッテリ残容量検知手段に接続され、電源プラグ検知手段による前記電源プラグの検知時に、前記バッテリ残容量検知手段により検知したバッテリ残容量が設定値以下の場合に前記スイッチをオフし、前記電源ソケットとバッテリとの接続を遮断する構成としている請求項1に記載の電源管理システム。 - 前記電源ソケットはアクセサリソケットからなり、該アクセサリソケットは、前記電源プラグの挿入により可動片が動作して前記スイッチをオンとするスイッチ素子を備え、
前記電源プラグ検知手段は前記スイッチ素子からの信号により前記電源プラグの挿入を検知するものである請求項1または請求項2に記載の電源管理システム。 - 前記電源ソケットはアクセサリソケットからなり、前記電源プラグ検知手段は、前記電源ソケットの端子のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段を備え、インピーダンス値から前記電源プラグの挿入を検知するものである請求項1または請求項2に記載の電源管理システム。
- アクセサリ用の電源プラグが着脱自在に接続される、アクセサリソケットからなる電源ソケットと、
前記電源ソケットの端子のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段を備え、インピーダンス値から前記電源プラグの挿入を検知する電源プラグ検知手段と、
該電源ソケットに接続したバッテリの残容量を検知するバッテリ残容量検知手段と、
前記電源ソケットとバッテリとの間に接続されたスイッチと、
前記スイッチをオン・オフする制御手段を備え、
前記制御手段は電源プラグ検知手段とバッテリ残容量検知手段に接続され、電源プラグ検知手段による前記電源プラグの検知時に、前記バッテリ残容量検知手段により検知したバッテリ残容量が設定値以下の場合に前記スイッチをオフし、前記電源ソケットとバッテリとの接続を遮断する構成としていることを特徴とする電源管理システム。
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