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JP4878984B2 - 放電ランプおよび放電ランプの製造方法 - Google Patents

放電ランプおよび放電ランプの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動車の前照灯等に使用される放電ランプおよび放電ランプの製造方法に関するものである。
自動車の前照灯等に用いられる放電ランプは、発光管とソケットとで構成される。さらに、発光管は保温効果等を目的として、2重管構成であるのが一般的である。このような放電ランプの例としては、特許第3596812号(以下、特許文献1)があるが、この発明に記載のように、発光管を構成する内外管の空間に希ガス等を封入することもある。
内管と外管の接続方法としては、特開2002−163980号公報(以下、特許文献2)に開示されているような方法がある。特許文献2の方法を詳しく説明すると、まずは後端側の内管の端部に形成された円形のフランジ部に外管を加熱溶着する。そして、内管と外管の間の空間を負圧に保った状態で、先端側の外管を加熱することにより、外管を内管方向に縮径(シュリンクシール)させて内管と外管とを接続している。なお、特開2005−327487号公報(以下、特許文献3)にも、ほぼ同じような接続方法が記載されている。
特許第3596812号 特開2002−163980号公報 特開2005−327487号公報
しかしながら、特許文献2や特許文献3のような内管と外管の接続方法では、シュリンクシールした先端側の溶着部が長くなり、コンパクト性に欠けるという問題がある。これは、シュリンクシールでは溶着のバラツキが大きいという傾向があり、内部のガス等が長時間リークしない程度の気密性を確実にするには、溶着部を長く形成する必要があるためである。
一方、特許文献2の従来技術に記載されているような、成形ローラー等で外管を内管に機械的に押し当てる方法は、溶着形状をコンパクトにしやすいが、二回目の溶着の際に成形ローラーを使用した場合には、一回目に溶着した側の溶着部付近に歪が残存してしまい、点灯中にクラックリークの発生原因となるため、好適ではないことがわかった。
本発明は、上記のような課題に鑑みたもので、その目的は歪が残存しにくく、かつコンパクトな放電ランプおよび放電ランプの製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の放電ランプは、放電部を有する内管を囲繞するように外管が接続されてなり、その先端側、後端側にはそれぞれ第1、第2の溶着部が形成された発光管と、前記発光管の第2の溶着部を挿入保持するソケットとを具備し、前記第1の溶着部は、前記第1の溶着部形成予定部を加熱した後、前記外管を前記内管に押し当てることにより形成されており、前記第2の溶着部は、前記第1の溶着部を形成した後、前記内管と前記外管の間の空間を負圧にし、前記第2の溶着部形成予定部を加熱、シュリンクさせることにより形成されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の放電ランプの製造方法は、放電部を有する内管を囲繞するように外管が接続されてなり、その先端側、後端側にはそれぞれ第1、第2の溶着部が形成された発光管と、前記発光管の第2の溶着部を挿入保持するソケットとを具備し、前記第1の溶着部は、前記第1の溶着部形成予定部を加熱した後、機械的手段によって、前記外管を前記内管に押し当てる工程により形成し、前記第2の溶着部は、前記第1の溶着部を形成した後、前記内管と前記外管の間の空間を負圧にし、前記第2の溶着部形成予定部を加熱、シュリンクさせる工程により形成することを特徴とする。
本発明によれば、歪が残存しにくく、かつコンパクトな放電ランプおよび放電ランプの製造方法を提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下に、本発明の実施の形態の放電ランプについて図面を参照して説明する。図1は、本発明の放電ランプの第1の実施の形態について説明するための軸方向断面図、図2は、発光管の全体図である。
放電ランプは、主要部として発光管LBを有している。発光管LBは2重管構成であり、内部には内管1が位置している。内管1は、耐熱性と透光性を具備した石英ガラスからなり、発光管LBの管軸方向に細長い形状である。その略中央には、略楕円形の放電部11が形成されている。放電部11の両端部には、板状のピンチシール部12a、12bが形成されている。さらにその両端には、テーパー状のシュリンクシール部13a、13bを介して、筒状の非ピンチシール部14a、14bが形成されている。
放電部11の内部には、発光管LBの管軸方向において、中央部が略円柱状、その両端部がテーパー状の放電空間15が形成されている。この放電空間15の容積は、ショートアーク型の放電ランプでは100μl以下、自動車前照灯用として用途を指定する場合には、放電空間の容積は10μl〜40μlであるのが望ましい。
放電空間15には、金属ハロゲン化物2および希ガスとからなる放電媒体が封入されている。金属ハロゲン化物2は、ナトリウム、スカンジウム、亜鉛、インジウムのハロゲン化物で構成されている。なお、スズやセシウム等のハロゲン化物を付加、代替させることもできる。また、これらの金属に結合されるハロゲン化物には、ヨウ素が最も好適である。しかし、臭素、塩素、または複数のハロゲン化物を組み合わせて使用してもよい。
希ガスとしては、始動直後の発光効率が高く、主に始動用ガスとして作用するキセノンが封入されている。なお、キセノンの圧力は常温(25℃)において5atm以上、さらに好適には10〜15atmであるのが望ましい。なお、キセノンの他に、ネオン、アルゴン、クリプトンなどを使用したり、それらを組み合わせて使用したりしてもよい。
ここで、放電空間15には、本質的に水銀は含まれていない。この「本質的に水銀不含」とは、水銀を全く含まないか、または従来の水銀入りの放電ランプと比較してもほとんど封入されていないに等しい程度の量、例えば1mlあたり2mg未満、好ましくは1mg以下の水銀量が存在していても許容するものとする。
ピンチシール部12a、12bの内部には、マウント3a、3bが封止されている。マウント3a、3bは、金属箔3a1、3b1、電極3a2、3b2、コイル3a3、3b3、リード線3a4、3b4で構成されている。
金属箔3a1、3b1は、例えば、モリブデンからなる薄い金属板である。
電極3a2、3b2は、タングステンを主体とする材料、例えばタングステンに酸化トリウムを1.0重量%程度等、微量にドープした材料からなる。その一端は金属箔3a1、3b1に接続され、他端は放電空間15内で所定の電極間距離を保って、互いの先端同士が対向するように配置されている。ここで、上記「所定の電極間距離」は、ショートアーク形ランプでは見た目の距離において5mm以下、自動車の前照灯に使用する場合はさらに4.2mm程度であるのが望ましい。
コイル3a3、3b3は、例えば、ドープタングステンからなり、電極3a2、3b2に螺旋状に巻装されている。なお、コイル3a3、3b3は金属箔3a1、3b1と電極3a2、3b2との接触部分は避け、箔端から放電空間15方向のピンチシール部12a、12b内に封止されている。
リード線3a4、3b4は、例えば、モリブデンからなり、金属箔3a1、3b1の端部に一端が接続されており、その他端は管軸に沿ってピンチシール部12a、12bの外部に延出している。なお、外部に延出した前端側のリード線3a4には、ニッケルからなるL字状のサポートワイヤ3cの一端が接続されている。サポートワイヤ3cの他端は、後述するソケット6の方向に延出している。そして、管軸と平行するサポートワイヤ3cの部分には、セラミックからなる絶縁スリーブ4が被覆されている。
内管1の外側には、管軸に沿って筒状の外管5が内管1に対して略同心状に設けられている。外管5は、石英ガラスにチタン、セリウム、アルミニウム等の酸化物を添加されている。これにより、紫外線を遮断する作用が生じるほか、内管よりも融点が低くなり溶着はしやすくなる。また、内管1と外管5とにより形成された空間51にはガス等を封入することができ、例えば、窒素やネオン、アルゴン、キセノン等の希ガスを一種または混合して封入することが可能である。なお、内管1と外管5とは、第1、第2の溶着部52a、52bにより溶着固定されている。
上記で構成された発光管LBの後端側には、ソケット6が装着されている。ソケット6には、その内部に円筒壁61が形成されている。円筒壁61には、発光管LBの第2の溶着部52bが挿入される。また、ソケット6の底部および側部にはそれぞれ底部端子7a、底部端子7bが形成されており、底部端子7aにはリード線3b4、底部端子7bにはサポートワイヤ3cが接続されている。なお、発光管LBとソケット6との接続は、外管5の後端側外周面に装着された金属バンド81を、ソケット6の前端側の開口端に形成された4本の金属製の舌片82(図1では、2本を図示)により挟持することによって行なわれている。なお、接続を強化するために、金属バンド81および舌片82の接触点をレーザー等で溶接しても良い。
これらで構成された放電ランプは、管軸が略水平の状態で配置され、底部端子7a、側部端子7bに点灯回路を接続することにより、安定時は約35W、始動時は安定時電力に対して2倍以上である約75Wで点灯される。
ここで、内管1と外管5との溶着状態について詳しく説明する。
内管1と外管5とを溶着固定している第1、第2の溶着部52a、52bは、発光管LBの両端に形成されている。具体的には、第1の溶着部52aは、放電ランプの先端側に位置しており、内管1のシュリンクシール部13aと非ピンチシール部14aとにまたがるように外管5が溶着されてなり、境界領域53aは角状である。第2の溶着部52bは、放電ランプの後端側に位置しており、内管1の非ピンチシール部14bの端部まで外管5が沿うように溶着されてなり、境界領域53bは曲面状である。この第2の溶着部52bは図1、2からもわかるように、外周面が略平坦である。ここで、「略平坦」とは、表面に凹凸がほとんど存在しないことを意味し、外周面の高低差Wが0.5mm以内の状態を示す。
なお、第1、第2の溶着部52a、52bの内管1と外管5の溶着状態としては、互いに混ざり合い、それらの間に境界がほぼ存在しない状態でも、境界が存在していても良い。
次に、第1、第2の溶着部の形成方法について、図3および図4を用いて説明する。なお、内管1の形成工程については従来の方法とほぼ同じであるので省略する。
第1の溶着部52aの形成工程では、まず、図3(a)のように、外管5内の略中心に内管1を配置したのち、発光管LBの後端側となる部分を保持手段91により保持し、第1の溶着部形成予定部52a’(シュリンク部13a付近の外管5)をバーナー92により加熱溶融する。そして、(b)のように、成形ローラー93を用いて溶融した第1の溶着部形成予定部52a’部分の外管5を内管1に押し当てる。成形ローラー93は、例えば、ドーナツ状の回転台に取り付けられ構成されており、その回転台の回転により成形ローラー93が第1の溶着部形成予定部52a’の周囲を回転する。したがって、(c)のように、肉厚が略均一かつ外周面が平坦な第1の溶着部52aを形成することができる。
第2の溶着部52bの形成工程では、まず、図4(a)のように、第2の溶着部形成予定部の前後を第1、第2の保持手段95a、95bで保持する。具体的には、第1の保持手段95aは発光管LB先端側の外管5部分、第2の保持手段95bは発光管LB後端側の外管5の開口部分を保持している。第1、第2の保持手段95a、95bによる保持後、第2の保持手段95bの外管5開口部分から空間51を真空引きし、内部を76torr以下の窒素雰囲気にする。すなわち、空間51は負圧になっている。
その後、(b)のように、第2の溶着部形成予定部52b’(非ピンチシール部14b)をバーナー96で加熱溶融する。第2の溶着部形成予定部52b’をバーナー96で加熱すると空間51が負圧であるため、溶融した外管5は内管1にシュリンクする。そして、外管5のシュリンクが始まると同時に、第1の保持手段95aを反放電部11方向に移動させ、第2の溶着部52bを管軸方向に引っ張る。このシュリンクさせながらの引っ張り工程により、(d)のように、第2の溶着部52bの外周面を略平坦にすることができる。そして、不要な部分を切断すれば、発光管LBが完成する。なお、第2の溶着部52bの外周面は、バーナー96による加熱温度、引っ張り速度、引っ張り距離dを変化させることで調節が可能である。ちなみに、本実施の形態では引っ張り距離dは3.0mm程度である。ここで、上述した一連の工程は、特許文献3とは異なり、ランプは固定した状態で、バーナー92、96や成形ローラー93がランプを中心として回転する構造となっている。そのため、引っ張り工程を容易に行うことができる。
ここで、図5に示すように、様々な手段や順序で第1、第2の溶着部を形成する試験を行い、それぞれについてリークの発生およびコンパクト性を検査した。なお、「リーク」については、それぞれの放電ランプの空間51には70torrの窒素を封入し、放電ランプを点灯させたときに、その窒素がいつリークしたかで判断している。また、コンパクト性については、図1同様、後端側にソケット6を装着したときの装着しやすさ、ソケット6の基準面からの発光管LBの突出長から判断している。
その結果、リークに対しては実施例1が一番優れており、次いで実施例2および比較例2、5であり、比較例1、3、4についてはリークが大変発生しやすい結果となった。これは、リークが発生しやすかったランプでは歪が残存していたことが大きく関係している。つまり、それぞれのランプについて鋭敏色板法(ガラスに生じている歪の状態を、光の光路差により識別する方法)を用いて歪の検査を行ったところ、比較例1、3、4については1回目の溶着部側に歪が確認された。この歪は1回目の溶着部側を保持した状態で、成形ローラー等の機械的な手段を用いて2回目の溶着を行ったために生じたものであることがわかった。一方、シュリンクシールにより2回目の溶着を行った実施例1、2および比較例2、5のランプでは歪はほとんど見られなかった。なお、実施例1ではシュリンクシールしながら引っ張り工程を行ったことにより、第2の溶着部52bの内外管が密着し、隙間が埋められたため、リークが最も発生しにくくなったと考えられる。
コンパクト性については、実施例1および比較例4が一番優れており、次いで実施例2および比較例3であり、比較例1、2、5についてはコンパクト性に欠けていた。シュリンクシールにより溶着部を形成した場合、成形ローラーで溶着部を形成した場合と比較して、溶着長に対して、実際の内外管の接触長は小さい傾向があり、また、製造ばらつきも生じやすい。そのため、溶着の信頼性を確保するには十分な溶着長を必要とし、コンパクトにすることは困難である。しかし、発光管LBの後端側については、ソケットに溶着部を収納できるため何れの方法を用いてもコンパクト性に影響を与えない。つまり、成形ローラーによる溶着部が先端側にある実施例1、2および比較例3、4はコンパクトであり、シュリンクシールによる溶着部が先端側にある比較例1、2、5はコンパクト性に欠けるという結果になった。
したがって、実施例1、2は、リークとコンパクト性の観点から優れており、本発明の製造方法による効果が高いことがわかった。
なお、本実施の形態のように水銀を封入しない放電ランプの場合、水銀入りの放電ランプと比べて金属箔3a1、3b1の温度が上昇する傾向がある。そこで、金属箔3a1、3b1の耐性を向上させる目的で、金属箔3a1、3b1と放電部11との距離を長くする設計が一般になされるが、この設計では先端側が長くなる結果を招き、好適ではない。したがって、水銀を封入しない放電ランプでは、水銀入りの放電ランプと同程度のコンパクト性を実現するために、本発明を適用するのが望ましい。
また、水銀を封入しない放電ランプの場合、放電空間15内にキセノンが高圧封入される。キセノンを高圧で封入すると放電開始電圧が非常に高くなり、放電を開始させるためには20kV前後の高圧パルスを必要とするようになる。そのため、水銀を封入しない放電ランプでは、始動時の高圧パルスの印加が原因となり、リード線3b4とサポートワイヤ3c間でパルスリークが発生しやすくなる。このパルスリークに対しては、ソケット6の構造を改良する等の対策があり、当社ではソケット6内の円筒壁61の厚みを厚くする提案(特願2006−463号公報)を行っている。が、これらの対策では、ソケット6内部の自由度が少なくなってしまうというデメリットを伴う。例えば、本実施の形態においては、第2の溶着部52bを挿入できるスペースが小さくなり、第2の溶着部52bの外周面と円筒壁61との距離は0.7mm程度しかない。このようなソケット6に発光管LBの後端側の溶着部を挿入したところ、後端側の溶着部をシュリンクシールにより形成した実施例2では、溶着部をうまく挿入できない等の不具合が生じることがある。これに対し、実施例1では外周面がほぼ平坦に管理されているため、上記不具合は発生しなかったことからすれば、実施例1の発光管LBが最も優れていると結論されよう。
なお、第1、第2の溶着部52a、52bがどのような手段によって形成されたかどうかは判断することが可能である。例えば、成形ローラー等の機械的手段により溶着部を形成した場合、外管5を内管1に面で強く押し付けることになるため、その面形状が転写されることになる。そのため、溶着部の外周面がほぼ平坦形状になる。また、成形ローラーによっては、図1、2の境界領域53aのような角状の部分が形成される。一方、シュリンクシールのみで溶着部を形成した場合、溶着部52bはゆるやかな曲面状になる。また、断面が真円になりにくい(例えば、楕円に近い形状になる)ため、溶着部の肉厚が不均一かつ外周面が凹凸になる傾向がある。一方、本実施の形態のように、シュリンクシールしながら溶着部を引っ張った場合、シュリンクシールのみの場合と同様、境界領域が曲面状になるが、溶着部の外周面はほぼ平坦形状になる。
また、第1、第2の溶着部52a、52bがどのような順序で形成されたどうかも判断することが可能である。例えば、溶着形状から一方が成形ローラー、他方がシュリンクシールで形成している場合、2回目の溶着を成形ローラーで行うと、前述したようにシュリンクシールを行った溶着部側に歪を確認することができる。一方、2回目の溶着をシュリンクシールまたはシュリンクシールしながら引っ張った場合、どちらの溶着部付近にも歪は確認されない。
以上より、どのような溶着手段を用いて内管と外管とを接続したか、どのような順序で溶着したかを客観的に推定できる。
したがって、本実施の形態では、放電ランプの発光管LBが、第1の溶着部52aは、第1の溶着部形成予定部52a’を加熱した後、外管5を内管1に押し当てることにより形成され、第2の溶着部52bは、内管1と外管5の間の空間51を負圧にし、第2の溶着部形成予定部52b’を加熱、シュリンクさせることにより形成されたことにより、歪が残存しにくいために空間51等にガスを封入してもリークが発生しにくく、かつソケット6からの発光管LBの長さがコンパクトな放電ランプを実現することができる。
その際、第2の溶着部52bを、内管1と外管5の間の空間51を負圧にした後、第2の溶着部形成予定部52b’を加熱、シュリンクさせながら、管軸方向に引っ張ることにより形成することにより、第2の溶着部52bの外周面を略平坦に、具体的には高低差Wを0.5mm以内にすることができるため、例え、水銀を封入しない放電ランプのようにソケット6内部の自由度が低いソケット6に対しても確実に挿入保持することができる。また、内外管の密着性が向上し、リークを発生しにくくすることができる。
本発明の放電ランプの第1の実施の形態について説明するための軸方向断面図。 発光管の全体図。 第1の溶着部の製造方法を説明するための図。 第2の溶着部の製造方法を説明するための図。 様々な手段や順序で第1、第2の溶着部を形成する試験を行い、それぞれについてリークの発生およびコンパクト性を検査した結果図。
符号の説明
1 内管
11 放電部
12a、12b ピンチシール部
13a、13b シュリンク部
14a、14b 非ピンチシール部
15 放電空間
2 金属ハロゲン化物
3a、3b マウント
3a1、3b1 金属箔
3a2、3b2 電極
3a3、3b3 コイル
3a4、3b4 リード線
3c サポートワイヤ
4 絶縁チューブ
5 外管
51 空間
52a、52b 第1、第2の溶着部
52a’、52b’ 第1、第2の溶着部形成予定部
53a、53b 境界領域
6 ソケット
61 円筒壁
7a 底部端子
7b 側部端子
81 金属バンド
82 舌片
93 成形ローラー
95a、95b 第1、第2の保持手段

Claims (3)

  1. 放電部を有する内管を囲繞するように外管が接続されてなり、その先端側、後端側にはそれぞれ第1、第2の溶着部が形成された発光管と、前記発光管の第2の溶着部を挿入保持するソケットとを具備し、
    前記第1の溶着部は、前記第1の溶着部形成予定部を加熱した後、前記外管を前記内管に押し当てることにより形成されており、
    前記第2の溶着部は、前記第1の溶着部を形成した後、前記内管と前記外管の間の空間を負圧にし、前記第2の溶着部形成予定部を加熱、シュリンクさせることにより形成されていることを特徴とする放電ランプ。
  2. 前記第2の溶着部は、前記内管と前記外管の間の空間を負圧にした後、前記第2の溶着部形成予定部を加熱、シュリンクさせながら、管軸方向に引っ張ることにより形成されたことを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ。
  3. 放電部を有する内管を囲繞するように外管が接続されてなり、その先端側、後端側にはそれぞれ第1、第2の溶着部が形成された発光管と、前記発光管の第2の溶着部を挿入保持するソケットとを具備し、
    前記第1の溶着部は、前記第1の溶着部形成予定部を加熱した後、機械的手段によって、前記外管を前記内管に押し当てる工程により形成し、
    前記第2の溶着部は、前記第1の溶着部を形成した後、前記内管と前記外管の間の空間を負圧にし、前記第2の溶着部形成予定部を加熱、シュリンクさせる工程により形成することを特徴とする放電ランプの製造方法。
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