JP4877743B2 - ガラス成形体の製造方法および光学素子の製造方法 - Google Patents
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Description
工程全体の高速化を制限してしまうという問題があった。
(1)熔融ガラス塊を冷却過程で成形してガラス成形体を製造する方法であって、
連続的に流出する熔融ガラスから同質量の熔融ガラス塊を次々と分離し、
同期して移動する複数の成形型を循環使用して前記熔融ガラス塊を成形してガラス成形体を得、
複数のマニピュレータと、前記マニピュレータの間隔を調整可能な間隔可変機構とを用いて前記複数の成形型の一部から一括して複数のガラス成形体を取り出し、
取り出した複数の前記ガラス成形体を配置する時、前記間隔可変機構を用いて、複数の前記マニピュレータの間隔を前記ガラス成形体の配置間隔に相当する間隔に調整する
ことを特徴とするガラス成形体の製造方法、
(2)前記一括して取り出したガラス成形体を、1行当たりM個づつマトリクス状に配置したときに、M、2Mまたは3M(但し、Mは1以上の整数である)が前記複数の成形型総数の倍数である上記(1)に記載のガラス成形体の製造方法、
(3)前記一括して取り出したガラス成形体を、容器上にそれぞれM列×N行(但し、Mは1以上の整数、Nは1以上の整数である)のマトリクス状に配置したときに、前記複数の成形型の総数と1行あたりの配置数Mの最小公倍数がM×Nである上記(1)に記載のガラス成形体の製造方法、
(4)前記一括して取り出すガラス成形体の個数を、循環使用する成形型全数の約数(但し、1を含まない)とする上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のガラス成形体の製造方法、
(5)パイプ流出口から熔融ガラスを滴下して成形型に熔融ガラスを供給し、
成形型上で風圧を加えてガラスを浮上させながら成形する上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のガラス成形体の製造方法、
(6)前記マニピュレータは、吸着方式であり、
前記マニピュレータ内に負圧を発生させて前記マニピュレータの先端に前記ガラス形成体の上面を吸着し、前記ガラス成形体を吸着した状態で前記マニピュレータを上昇することにより前記ガラス成形体を取り出す上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のガラス成形体の製造方法、
(7)前記マニピュレータは、挟持方式であり、
複数の前記マニピュレータにより複数の前記ガラス形成体を挟持し、前記ガラス形成体を挟持した状態で前記マニピュレータを上昇して前記ガラス成形体を取り出す上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のガラス成形体の製造方法、
(8)前記ガラス成形体が、プレス成形用プリフォームまたはガラス基板である上記(1)〜(7)のいずれか1項に記載のガラス成形体の製造方法、
(9)上記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の方法によりガラス成形体を製造し、得られたガラス成形体を精密プレス成形することを特徴とする光学素子の製造方法、および
(10)前記ガラス成形体を精密プレス成形して得られる光学素子が、レンズ、ミラー、グレーティング、プリズム、マイクロレンズ、積層型回折光学素子のいずれか1つである上記(9)に記載の光学素子の製造方法
を提供するものである。
熔融ガラス塊を冷却過程で成形してガラス成形体を製造する方法であって、
連続的に流出する熔融ガラスから同質量の熔融ガラス塊を次々と分離し、
同期して移動する複数の成形型を循環使用して前記熔融ガラス塊を成形してガラス成形体を得、
前記複数の成形型の一部または全部から一括して複数のガラス成形体を取り出すことを特徴とするものである。
するためのガラス成形体の製造方法(以下、第2のガラス成形体の製造方法と呼ぶ)は、
熔融ガラス塊を冷却過程で成形してガラス成形体を製造する方法であって、
連続的に流出する熔融ガラスから同質量の熔融ガラス塊を次々と分離し、
同期して移動する複数の成形型を循環使用して前記熔融ガラス塊を成形してガラス成形体を得、
得られたガラス成形体に風圧を加えて成形型から吹き飛ばし、吹き飛ばした成形体を吸引して収容することを特徴とするものである。
本発明のガラス成形体の製造方法は、複数の成形型の一部または全部から一括して複数のガラス成形体を取り出すことを特徴とする。
成形型1上の複数のガラス成形体2を挟持する。ガラス成形体2を挟持した状態でマニピュレータを上昇してガラス成形体2を成形型1から取り出し、取り出したガラス成形体2をトレー5上に移送し、その後挟持を解除して、トレー5上にガラス成形体2を配置することが好ましい。
されて、同じ成形型で作製したガラス成形体が3行ごとに対応して配置されることになる。
素子のブランクを生産する場合や、薄肉板状のガラス基板を生産する場合に好適である。
第2のガラス成形体の製造方法は、得られたガラス成形体に風圧を加えて成形型から吹き飛ばし、吹き飛ばしたガラス成形体を吸引して収容することを特徴とする。
本発明の光学素子の製造方法は、上記本発明のガラス成形体の製造方法により製造したガラス成形体を精密プレス成形することを特徴とする。なお、第2のガラス成形体の製造方法により作製したガラス成形体を精密プレス成形し光学素子を製造しても本発明と同等の目的を達成することができる。
成形法を用いればよく、回転対称軸を1本有する形状のガラス成形体を得るには本発明のガラス成形体の製造方法で第1の成形法を用いることが望ましい。その場合、成形型凹部の形状も回転対称性を有するように設計する。本発明のガラス成形体の製造方法は自由表面を有する成形体の生産に好適であるが、自由表面では得にくい形状の成形体が必要な場合もあるため、その場合には本発明のガラス成形体の製造方法、第2のガラス成形体の製造方法それぞれにおいて第3の成形法を用いればよい。この場合、第3の成形法としては、プレス成形型を直接ガラスに接触させてプレス成形する方法の他に、プレス成形型の押圧面を多孔質で形成し、多孔質の背面にガス圧を加えて多孔質からガスを噴射させ、押圧面とガラスの間にガス層を形成した状態でガラスをプレスする方法を挙げることもできる。
図1に示すように、ターンテーブル7の回転軸を中心とする円周上に、12台の成形型1を等間隔に配置し、各成形型1を同期して対応する停留位置に順次移送し得るように、ターンテーブル7のインデックス回転角度を調整した。上記停留位置のうちの一つをキャスト位置に割り振り、キャスト位置に停留する成形型1の上方にパイプ流出口8を設置した。
なわち、マニピュレータ3、3を成形型1、1上のガラス成形体2、2上面にそれぞれ近づけ、マニピュレータ3、3内に負圧を発生させて各マニピュレータの先端にガラス成形体2の上面を吸着し、ガラス成形体2、2をそれぞれ吸着した状態でマニピュレータ3、3を上昇することにより、2個のガラス成形体を成形型1、1から取り出した。取り出したガラス成形体2、2を、トレー5上まで運び、吸着を解除してトレー5上にガラス成形体2、2を配置した。
図5(a)、(b)に示すように、ターンテーブル7の回転軸を中心とする円周上に、12台の成形型1を等間隔に配置し、各成形型1を同期して対応する停留位置に順次移送し得るように、ターンテーブル7のインデックス回転角度を調整した。上記停留位置のうちの一つをキャスト位置に割り振り、キャスト位置に停留する成形型1の上方にパイプ流出口8を設置した。
ラス塊を浮上、回転させながら球状に成形した。
実施例1および参考例1と同様の方法でそれぞれガラス成形体2を作製し、このガラス成形体2を精密プレス成形用プリフォームとして用いて、光学素子を製造した。
2 ガラス成形体
3 マニピュレータ
4 ロボット
5 トレー
6 間隔可変機構
7 ターンテーブル
8 パイプ流出口
9 ガス噴射装置
10 吸引装置
11 吸引口
12 容器
Claims (10)
- 熔融ガラス塊を冷却過程で成形してガラス成形体を製造する方法であって、
連続的に流出する熔融ガラスから同質量の熔融ガラス塊を次々と分離し、
同期して移動する複数の成形型を循環使用して前記熔融ガラス塊を成形して前記ガラス成形体を得、
複数のマニピュレータと、前記マニピュレータの間隔を調整可能な間隔可変機構とを用いて前記複数の成形型の一部から一括して複数の前記ガラス成形体を取り出し、
取り出した複数の前記ガラス成形体を配置する時、前記間隔可変機構を用いて、複数の前記マニピュレータの間隔を前記ガラス成形体の配置間隔に相当する間隔に調整する
ことを特徴とするガラス成形体の製造方法。 - 前記一括して取り出したガラス成形体を、1行当たりM個づつマトリクス状に配置したときに、M、2Mまたは3M(但し、Mは1以上の整数である)が前記複数の成形型総数の倍数である請求項1に記載のガラス成形体の製造方法。
- 前記一括して取り出したガラス成形体を、容器上にそれぞれM列×N行(但し、Mは1以上の整数、Nは1以上の整数である)のマトリクス状に配置したときに、前記複数の成形型の総数と1行あたりの配置数Mの最小公倍数がM×Nである請求項1に記載のガラス成形体の製造方法。
- 前記一括して取り出すガラス成形体の個数を、循環使用する成形型全数の約数(但し、1を含まない)とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス成形体の製造方法。
- パイプ流出口から熔融ガラスを滴下して成形型に熔融ガラスを供給し、
成形型上で風圧を加えてガラスを浮上させながら成形する請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラス成形体の製造方法。 - 前記マニピュレータは、吸着方式であり、
前記マニピュレータ内に負圧を発生させて前記マニピュレータの先端に前記ガラス形成体の上面を吸着し、前記ガラス成形体を吸着した状態で前記マニピュレータを上昇することにより前記ガラス成形体を取り出す請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラス成形体の製造方法。 - 前記マニピュレータは、挟持方式であり、
複数の前記マニピュレータにより複数の前記ガラス形成体を挟持し、前記ガラス形成体を挟持した状態で前記マニピュレータを上昇して前記ガラス成形体を取り出す請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラス成形体の製造方法。 - 前記ガラス成形体が、プレス成形用プリフォームまたはガラス基板である請求項1〜7のいずれか1項に記載のガラス成形体の製造方法。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法によりガラス成形体を製造し、得られたガラス成形体を精密プレス成形することを特徴とする光学素子の製造方法。
- 前記ガラス成形体を精密プレス成形して得られる光学素子が、レンズ、ミラー、グレーティング、プリズム、マイクロレンズ、積層型回折光学素子のいずれか1つである請求項9に記載の光学素子の製造方法。
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