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JP4877075B2 - 塗布、現像装置及び塗布、現像装置の運転方法並びに記憶媒体 - Google Patents

塗布、現像装置及び塗布、現像装置の運転方法並びに記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、基板の表面にレジスト液を塗布し、液浸露光後の基板を現像してレジストパターンを得る技術分野に関する。
半導体デバイスやLCD製造プロセスにおけるレジストパターンの形成は、一般にレジスト液の塗布及び現像を行う塗布、現像装置に、露光装置を接続したシステムを用いて行われる。このシステムにおいて利用される露光技術として、基板の表面に光を透過させる液層を形成した状態で露光する手法(以下、「液浸露光」という)がある。この液浸露光においては、図10に示すように周囲に供給口11及び吸引口12を有し、中央部にレンズ10を備えた露光手段1を用い、供給口11からウエハWの表面に純水を供給し、この純水を吸引口12により回収することにより、レンズ10とウエハWの表面との間に液膜(純水膜)を形成した状態で光を照射し、露光手段1を横方向にスライド移動させることでウエハWの表面に所定の回路パターンを順次転写させている。
上述した液浸露光を行うにあたって、ウエハWにレジスト液を塗布した後液浸露光を行う前に、レジストの溶出を抑えると共に液浸露光時のレジストをウエハW表面に残りにくくするために塗布、現像装置に組み込まれた保護膜塗布モジュールでウエハWの表面に撥水性の保護膜を形成している。またこの保護膜は液浸露光が終わった後レジスト液の現像を行う前に塗布、現像装置に組み込まれた保護膜除去モジュールで除去される(特許文献1)。
ところで、上記システムではウエハの表面に保護膜を形成した後液浸露光を行う前に、ウエハの表面全体に保護膜が適正に塗布されているかを検査するための検査モジュールが塗布、現像装置に組み込まれている。この検査モジュールでウエハの表面を検査した結果、ウエハの表面に保護膜が適正に塗布されていない場合、例えばウエハの全面に保護膜が形成されているがウエハのエッジまで保護膜が回り込んでしまっている場合やウエハの表面において保護膜が塗布されていない個所がある場合等においては、このウエハ(以下、「トラブルウエハ」という)を液浸露光を行わずにキャリアに戻すことが必要となる。
即ちトラブルウエハに対して液浸露光を行った場合、ウエハのエッジまで保護膜が付着していると当該ウエハを搬送アームに保持した時に接触面でエッジ部の膜の剥がれが発生し、この膜剥がれにより異物が拡散してウエハ及びレンズ等を汚染してしまうという不具合があるし、またウエハの表面において保護膜が塗布されていない個所では、レジストが溶出してこのレジストが図10に示す露光手段1のレンズ10の表面に付着するため、この付着したレジストによりレンズ10がダメージを受け、露光装置の使用寿命が短くなってしまう。
一方、特許文献2にはレジストの塗布処理を失敗した等の異常基板については、インターフェイス部のバッファに待機させ、異常基板の一つ前の基板が露光装置から搬出されてから、正常な基板と同様に所定のモジュールに搬送されることが記載され、さらに異常基板についてはモジュールに搬送されても当該モジュールでは処理が行われないことが記載されている。
しかしこの異常基板がトラブルウエハに該当する場合、キャリアに戻されたトラブルウエハの表面には保護膜が形成されているため、このウエハを再利用するためにはウエハの表面に形成された保護膜を除去する必要がある。この保護膜の除去は塗布、現像装置とは別個に設けられた保護膜除去装置で行われるため、トラブルウエハについてのみ専用に保護膜除去装置まで搬送しなければならず、後工程の作業が面倒であるといった問題がある。
特開2006−229183号公報 特開2005−32770号公報(段落0121、0167、0168、0171、0172及び図22)
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は液浸露光に適用される塗布、現像装置において、適正に保護膜が塗布されていない基板について正常な基板の処理効率に悪影響を与えることなく回収することができ、且つ保護膜の除去作業の簡便化を図ることができる技術を提供することにある。
本発明の塗布、現像装置は、基板の表面にレジストを塗布する塗布モジュールと、露光部にてその表面に液層を形成して液浸露光された後の基板を現像液を供給して現像する現像モジュールと、基板を加熱処理するための加熱モジュールと、基板を冷却するための冷却モジュールと、を含むと共に基板の搬送の順番が決められているモジュール群と、前記モジュール群のモジュール間における基板の搬送を行う基板搬送手段と、を備え、
前記基板搬送手段により、前記モジュール群の各モジュールに置かれた基板を一つ順番が後のモジュールに移す動作を行うことにより一の搬送サイクルを実行し、その後、以降の搬送サイクルを順次実行することにより前記モジュール群のうち順番の小さいモジュールから順番の大きいモジュールに順次基板を搬送する塗布、現像装置において、
レジスト膜の上に、液浸露光時に基板の表面を保護するための保護膜用の薬液を塗布し、前記モジュール群のうちの一のモジュールである保護膜塗布モジュールと、
この保護膜塗布モジュールにおける塗布の状態を検査する検査モジュールと、
露光後かつ現像前の基板に対して前記保護膜を除去するための保護膜除去モジュールと、
前記検査モジュールよりも順番の大きい、基板を待機させるための待機モジュールと、
前記検査モジュールにて異常と判断された異常基板が前記待機モジュールまで搬送された後にこの異常基板を待機モジュールに待機させ、当該異常基板よりも順番の一つ前の基板が露光部から搬出されて、保護膜除去モジュールから上流側の予め指定された指定モジュールに搬入された後に、当該異常基板を前記待機モジュールから前記指定モジュールに搬送し、以降は前記一つ前の基板と前記異常基板の搬送の順番を維持すると共に前記異常基板についても前記保護膜除去モジュールにて保護膜の除去処理を行うように制御信号を出力する制御部と、を備え
前記制御部は、前記異常基板については、前記検査モジュールよりも下流側のモジュールにおいては、前記保護膜除去モジュールを除いて処理を行わないように制御することを特徴とする。
上記塗布、現像装置は塗布、現像装置を露光部に接続するためのインターフェイス部を備え、この場合前記待機モジュールは、処理部の基板処理速度と露光部の基板処理速度との差を吸収するために前記インターフェイス部に設けられたバッファ部である。
また上記塗布、現像装置において、前記指定モジュールは、現像前の加熱処理を行うための加熱モジュールであることことが好ましい。また前記制御部は、前記保護膜塗布モジュールにおける処理が異常であることを示す警報が出力された異常基板については、保護膜を加熱処理するための加熱モジュールにて加熱処理を行わないように制御することが好ましい。また前記制御部は、前記検査部にて保護膜が全く塗布されていないと判断された異常基板については前記保護膜除去モジュールにて保護膜の除去処理を行わないように制御することが好ましい。
本発明の塗布、現像装置の運転方法は、基板の表面にレジストを塗布する塗布モジュールと、露光部にてその表面に液層を形成して液浸露光された後の基板を現像液を供給して現像する現像モジュールと、基板を加熱処理するための加熱モジュールと、基板を冷却するための冷却モジュールと、を含むと共に基板の搬送の順番が決められているモジュール群と、前記モジュール群のモジュール間における基板の搬送を行う基板搬送手段と、を備え、
前記基板搬送手段により、前記モジュール群の各モジュールに置かれた基板を一つ順番が後のモジュールに移す動作を行うことにより一の搬送サイクルを実行し、その後、以降の搬送サイクルを順次実行することにより前記モジュール群のうち順番の小さいモジュールから順番の大きいモジュールに順次基板を搬送する塗布、現像装置を運転する方法において、
保護膜塗布モジュールにて、レジスト膜の上に、液浸露光時に基板の表面を保護するための保護膜用の薬液を塗布する工程と、
この保護膜塗布モジュールにおける塗布の状態を検査モジュールにて検査する工程と、
露光後かつ現像前の基板に対して加熱モジュールにて加熱処理を行う工程と、この工程の後、保護膜除去モジュールにて基板上の前記保護膜を除去する工程と、
前記検査モジュールにて異常と判断された異常基板が待機モジュールまで搬送された後にこの異常基板を待機モジュールに待機させる工程と、
当該異常基板よりも順番の一つ前の基板が露光部から搬出されて、保護膜除去モジュールから上流側の予め指定された指定モジュールに搬入された後に、当該異常基板を前記待機モジュールから前記指定モジュールに搬送し、以降は前記一つ前の基板と前記異常基板の搬送の順番を維持すると共に前記異常基板についても前記保護膜除去モジュールにて保護膜の除去処理を行う工程と、を含み、
前記異常基板については、前記検査モジュールよりも下流側のモジュールにおいては、前記保護膜除去モジュールを除いて処理を行わないことを特徴とする。
また本発明は、基板の表面にレジストを塗布し、露光部にてその表面に液層を形成して液浸露光された後の基板を現像液を供給して現像する塗布、現像装置に用いられるプログラムを格納する記憶媒体であって、前記プログラムは、上述した塗布、現像装置の運転方法を実施するようにステップ群が組まれていることを特徴とする。
本発明によれば、液浸露光に対する保護膜の塗布が適正に行われない異常基板については、露光部に搬入させずに待機モジュールにて待機させ、一つ順番が前の基板が露光部から搬出され、指定モジュール例えば現像前の加熱モジュールに搬入された後、前記異常基板を前記指定モジュールに搬入するようにして、いわゆるスケジュール搬送には影響を及ぼさないようにすると共に、異常基板についても保護膜除去ユニットにおける処理を実行するようにしていることから、キャリアに回収された後で保護膜の除去工程を行わずに済む。
本発明の実施の形態に係る塗布、現像装置に露光装置を接続したシステムの全体構成について図1及び図2を参照しながら説明する。図1は本実施の形態の塗布、現像装置を示す平面図であり、図2は同斜視図である。図1及び図2中のB1は基板であるウエハWが例えば13枚密閉収納されたキャリアCを搬入出するためのキャリア載置部であり、キャリアCを複数個載置可能な載置台21と、この載置台21から見て前方の壁面に設けられる開閉部22と、当該開閉部22を介してキャリアCからウエハWを取り出すためのトランスファアーム23とが設けられている。
キャリア載置部B1の奥側には筐体24にて周囲を囲まれる処理ブロックB2が接続されており、この処理ブロックB2には手前側から順に加熱・冷却系のモジュールを多段化した3個の棚モジュールU1,U2,U3と、後述するその他の各種モジュールを含む各モジュール間のウエハWの受け渡しを行う進退及び昇降自在且つ鉛直軸回りに回転自在な搬送手段であるメイン搬送機構25A,25Bとが交互に配列して設けられている。即ち、棚モジュールU1,U2,U3及びメイン搬送機構25A,25Bはキャリア載置部B1側から見て前後一列に配列されており、各々の接続部位には図示しないウエハ搬送用の開口部が形成されていて、ウエハWは処理ブロックB2内を一端側の棚モジュールU1から他端側の棚モジュールU3まで自由に移動できるようになっている。なお、メイン搬送機構25A,25Bは、後述する制御部からの指令に基づいてコントローラにより駆動が制御される。
またメイン搬送機構25A,25Bは、キャリア載置部B1から見て前後方向に配置される棚部U1,U2,U3側の一面側と、右側の液処理部U4,U5側の一面側と、左側の一面をなす背面部とで構成される区画壁26により囲まれる空間内に置かれており、昇降自在及び水平方向に回転自在なアーム機構に複数のアーム例えば3本のアームを備えていて、これら複数のアームは独立して進退できるように構成されている。図2中の27,28は各モジュールで用いられる処理液の温度調節装置や温湿度調節用のダクト等を備えた温湿度調節モジュールである。
液処理部U4,U5は、例えば図2に示すように塗布液(レジスト液)、現像液、保護膜形成用の薬液及び保護膜剥離用の剥離液といった薬液供給用のスペースをなす収納部29の上に、例えば塗布モジュール(COT)、現像モジュール(DEV)、保護膜塗布モジュール(ITC)及び保護膜除去モジュール(ITR)を複数段例えば5段に積層した構成とされている。前記保護膜塗布モジュール(ITC)はレジスト膜が形成されたウエハWの表面に撥水性材料例えばフッ素系の溶剤を含む保護膜形成用の塗布液を塗布するモジュールであり、前記保護膜除去モジュール(ITR)はウエハWの表面に形成されている保護膜を除去するためのモジュールである。また既述の棚部U1,U2,U3は、液処理部U4,U5にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための各種モジュールを複数段例えば10段に積層した構成とされている。
上述の前処理及び後処理を行うための各種モジュールの中には、例えば図3に示すように、レジスト液の塗布後にウエハWの加熱処理を行うためのプリベーキングモジュールなどと呼ばれる加熱モジュール(PAB)、保護膜の塗布後にウエハWの加熱処理を行うための加熱モジュール(BAKE)、ウエハWの表面に保護膜が塗布されているかを検査するための検査モジュール(WIS)、露光前に所定の温度に調整するための温調モジュール(CPL1)、露光処理後のウエハWを加熱処理するポストエクスポージャーベーキングモジュールなどと呼ばれる加熱モジュール(PEB)、現像処理前に所定の温度に調整するための温調モジュール(CPL2)、現像処理後のウエハWを加熱処理するポストベーキングモジュールなどと呼ばれる加熱モジュール(POST)、この加熱モジュール(POST)で加熱されたウエハWを冷却する温調モジュール(CPL3)等が含まれている。図3はこれらモジュールのレイアウトの一例を示すものであって、このレイアウトは便宜上のものであり、実際の装置では各モジュールの処理時間等を考慮してモジュールの配置数が決められる。また棚部U1,U2,U3は例えば図3に示すようにウエハWの受け渡しを行うための受け渡し台を有する受け渡しモジュール(TRS1、TRS2)を夫々備えている。
また前記処理ブロックB2における棚部U3の奥側には、インターフェイス部B3を介して露光装置B4が接続されている。図4に示すようにインターフェイス部B3は、処理ブロックB2と露光装置B4との間の前後に設けられる第1の搬送室28a、第2の搬送室28bにて構成されており、夫々に主搬送部31A及び補助搬送部31Bが設けられている。これら主搬送部31A及び補助搬送部31Bは、基板搬送手段をなすものである。前記主搬送部31Aは昇降自在且つ鉛直軸回りに回転自在な基体32と、この基体32上に設けられる進退自在なアーム33とで構成されている。前記補助搬送部31Bは昇降自在且つ鉛直軸回りに回転自在な基体34がガイド機構35の働きにより左右方向に移動できるように構成されており、更にこの基体34上に進退自在なアーム36が設けられている。これら主搬送部31A及び補助搬送部31Bは後述する制御部からの指令に基づき、駆動制御される。また第1の搬送室28aには主搬送部31Aを挟んでキャリアステーションB1側から見た左側に、ウエハWのエッジ部のみを選択的に露光するための周縁露光装置(WEE)と、複数枚例えば25枚のウエハWを一次的に収納するバッファカセット(BUF)とが設けられている。同じく右側にはウエハWの受け渡しを行うための受け渡し台を有する受け渡しモジュール(TRS3)と、この受け渡しモジュール(TRS3)の上に配置され、例えば冷却プレートを有する高精度温調モジュール(ICPL)が設けられている。
続いて前記保護膜塗布モジュール(ITC)及び保護膜除去モジュール(ITR)の構造について簡単に説明するが、これらは略同じ構造であるので、先ず保護膜除去モジュール6を例にして説明する。図5中の51は基板保持部をなすスピンチャックであり、真空吸着によりウエハWを水平に保持するように構成されている。このスピンチャック51は駆動部52により鉛直軸回りに回転でき、かつ昇降できるようになっている。またスピンチャック51の周囲にはウエハWからスピンチャック51に跨る側方部分を囲うカップ53が設けられ、当該カップ53の底面には排気管54やドレイン管55等を含む排気部が設けられている。
また図5中の56は、ウエハWの略回転中央に、保護膜を剥離するための剥離液を供給するための薬液ノズルであり、この薬液ノズル56は移動機構57により処理容器58の長さ方向(Y方向)に沿って設けられたガイドレール59に沿って、カップ53の一端側の外方側に設けられた待機領域60とウエハWの略回転中心に薬液を供給する位置との間で移動自在、かつ昇降自在に構成されている。
さらに図5中の61はウエハWの略回転中心に洗浄液を供給するための洗浄ノズルであり、この洗浄ノズル61は移動機構62により前記ガイドレール59に沿って、カップ53の他端側の外方側に設けられた待機領域63とウエハWの略回転中心に洗浄液を供給する位置との間で移動自在、かつ昇降自在に構成されている。さらに図5中の64は処理容器58のメイン搬送機構25Bの搬送領域に望む面に形成されたウエハWの搬入出口であり、開閉シャッタ65が設けられている。
そしてこの保護膜除去モジュール6ではウエハWはメイン搬送機構25Bにより、搬入出口64を介して処理容器58内に搬入され、スピンチャック51に受け渡される。そして薬液ノズル56から当該ウエハWの略回転中心に保護膜除去用の剥離液を供給すると共に、スピンチャック51を回転させ、前記剥離液を遠心力によりウエハWの径方向に広げ、こうして前記剥離液をウエハW表面に形成された保護膜の上全体に供給し、これにより保護膜をウエハW表面から剥離させる。
この後、薬液ノズル56を待機領域60に移動させる一方、洗浄ノズル61をウエハWの略回転中心に洗浄液を供給する位置に移動させて、ウエハWの略回転中心に洗浄液を供給すると共に、スピンチャック51を回転させる。こうして前記洗浄液を遠心力によりウエハWの径方向に広げ、これによりウエハW表面から剥離された保護膜を洗浄液により洗い流して除去する。続いてウエハWを高速で回転させ、ウエハW表面の洗浄液を乾燥させた後、ウエハWを搬入出口64を介してメイン搬送機構25Bにより保護膜除去モジュール6の外部に搬送させるようになっている。
また保護膜塗布モジュール5においては、薬液ノズル56からウエハW表面に保護膜形成用の薬液を供給すると共に、洗浄ノズル61が設けられていない点を除いて保護膜除去モジュール6と同様に構成される。そして薬液ノズル56から当該ウエハWの略回転中心に保護膜形成用の薬液を供給すると共に、スピンチャック51を回転させ、前記薬液を遠心力によりウエハWの径方向に広げ、ウエハW表面に薬液の液膜を形成して保護膜を形成するようになっている。
さらに前記塗布、現像装置は、図6に示すように既述のメイン搬送機構25A,25B、主搬送部31A及び補助搬送部31Bの駆動制御や各処理モジュールの制御を行う制御部4を備えている。この制御部4について詳述する。図6中の40はバスであり、このバス40に搬送レシピ設定部41、スケジュール搬送プログラム42、トラブルウエハの処理モード指定部43、トラブルウエハ処理プログラム44、表示部45、警報部46及び図示しないCPU等が接続されているが、図6ではこれらを機能的に表現するためにブロック化して表している。
ここで制御部4の各部を説明する前にモジュール群間のウエハの搬送について触れておく。即ち、上記塗布、現像措置では、塗布モジュール(COT)、現像モジュール(DEV)、加熱モジュール(PAB,PEB,POST,BAKE)、温調モジュール(CPL1,CPL2,CPL3,ICPL)、受け渡しモジュール(TRS1,TRS2,TRS3)、保護膜塗布モジュール(ITC)、検査モジュール(WIS)、保護膜除去モジュール(ITR)、周縁露光装置(WEE)、バファカセット(BUF)等に、各々ウエハWが載置され、これらモジュールは搬送の順番が決められているモジュール群に相当する。そしてこのモジュール群に対して、トランスファアーム23及びメイン搬送機構25A,25B、主搬送部31A及び補助搬送部31Bは、搬入されたキャリアC内からウエハWを1枚取り出し、一つ順番が後のモジュールのウエハWを受け取ってから後のモジュールに先のウエハWを受け渡し、こうして例えばキャリアCからスタートして順次ウエハWを一つ順番が後のモジュールに移すことにより一つの搬送サイクルを順次実行することにより前記モジュール群のうち順番の小さいモジュールから順番の大きいモジュールにウエハWが順次搬送されるようになっている。
図6の制御部4の説明に戻り、前記搬送レシピ設定部41はロットの全てのウエハWについて搬入すべきモジュールとそれらモジュールへの搬送の順番とを設定する機能を有する。前記スケジュール搬送プログラム42は搬送レシピ設定部41で作成された搬送レシピに基づいてウエハWの搬送スケジュール(図7参照)を作成するものである。前記トラブルウエハの処理モード設定部43は、
(イ)保護膜塗布モジュール(ITC)から異常信号が出力された際に、当該保護膜塗布モジュール(ITC)にあるウエハWを次の加熱モジュール(BAKE)に搬送した時に加熱処理を行うか否かを設定する機能
(ロ)検査モジュール(WIS)で異常と判断されたウエハWについて保護膜除去モジュール(ITR)においてウエハWの不良状態に関係なく異常と判断されたウエハWについては全て保護膜の除去処理を行うモードと、異常と判断されたものの中でウエハW表面に保護膜が全く塗布されていないものについては保護膜の除去処理を行わないというモードとの一方を選択設定する機能、を有する。
前記トラブルウエハ処理プログラム44は、後述する図8及び図9に示すフローを実行するようにステップ群が組まれている。このトラブルウエハ処理プログラム44は、記憶媒体例えばフレキシブルディスク(FD)、メモリーカード、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)などに格納され、制御部4であるコンピュータにインストールされる。
前記表示部45は、例えば液晶画面またはCTR画面などのソフトスイッチとの組み合わせからなり、各種の表示を行う部位である。前記警報部46は、保護膜塗布モジュール(ITC)で異常が発生したことをオペレータに知らせるためのアラームを発生する部位である。
次に本実施の形態の作用について説明を行う。先ずオペレータが搬送レシピの設定を行い、これに基づいて搬送スケジュール(図7参照)が設定される。そして図6に示すようにキャリアC内のウエハWがトランスファアーム23により順番に取り出される。ウエハWは受け渡しモジュール(TRS1)を介してメイン搬送機構25Aへと受け渡され、棚部U1〜U3内の一の棚にて、塗布処理の前処理として例えば疎水化処理、冷却処理が行われる。しかる後、塗布モジュール(COT)にてウエハWの表面にレジスト膜が形成され、次いでウエハWは加熱モジュール(PAB)に搬送され、加熱処理(ベーク処理)が行われる。加熱処理後のウエハWは保護膜塗布モジュール(ITC)に搬送されるが、保護膜塗布モジュール(ITC)以降のウエハWの処理については、図7に示す搬送スケジュールと図8及び図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、各図に記載したモジュールは、実際の装置に組み込まれているモジュールの一部を省略して記載してある。
ここで図7に示す搬送スケジュールは、この例では25枚のウエハ(1〜25)がどの時点でどのモジュールに置かれているかを示しており、横の一列は搬送サイクルの1サイクル分に相当し、その搬送サイクルが時系列に縦に並んでいる。横の一列はフェーズ等と呼ばれ、メイン搬送機構25A,25B、主搬送部31A及び補助搬送部31Bにより上流側のモジュール(この例ではTRS1)からウエハ(1〜25)を順次一つずつ順番の大きいモジュールに搬送していったことにより、ウエハ(1〜25)がどのモジュールに置かれることになったかを示している。なお、図7に示す搬送スケジュール表の横欄のモジュールは紙面の都合上図6に示すモジュールの中から本発明の説明に必要なモジュールだけを挙げて記載してある。
先ず、ウエハ1〜ウエハ25が保護膜塗布モジュール(ITC)に搬送された後、当該保護膜塗布モジュール(ITC)から異常信号が出力されたか否かを判断する(ステップS1)。保護膜塗布モジュール(ITC)が通常の運転状態にあれば異常信号が出力されることはないため保護膜塗布モジュール(ITC)に載置してあるウエハ1〜ウエハ25はメイン搬送機構25Aにより加熱モジュール(BAKE)に搬送され、当該モジュール(BAKE)にて加熱処理が行われる(ステップS2)。加熱処理が終わったウエハ1〜ウエハ25はメイン搬送機構25Aにより検査モジュール(WIS)に搬送され、当該モジュール(WIS)でウエハ1〜ウエハ25の検査が行われる(ステップS3)。ここでウエハ1〜ウエハ25の表面全体に保護膜が適正に塗布されているか否かを判断し(ステップS4)、保護膜が適正に塗布されている正常なウエハであれば通常の搬送スケジュールで搬送が行われ、搬送された各モジュールにおいて所定の処理が行われる(ステップS5)。この搬送の流れは図6に矢印で示した通りである。
次にステップS1において保護膜塗布モジュール(ITC)から異常信号が出力された場合に行われる処理についてウエハ7を例に挙げて説明する。先ず、ウエハW7が保護膜塗布モジュール(ITC)に搬送された後、当該保護膜塗布モジュール(ITC)から異常信号が出力されると、警報部45からはアラームが発生する。図7ではアラームが発生しているのでウエハ7を丸で囲んでいる。そして加熱モジュール(BAKE)において加熱処理の有りの設定になっているか否かを判断する(ステップS7)。加熱処理有りの設定になっていなければ加熱モジュール(BAKE)では加熱処理が行われず、その後ウエハ7をメイン搬送機構25Aにより検査モジュール(WIS)に搬送され、当該モジュール(WIS)でウエハ7の検査が行われる(ステップS3)。加熱処理有りの設定になっていれば加熱モジュール(BAKE)ではウエハ7に対して加熱処理が行われ(ステップS2)、加熱処理を終えたウエハ7はメイン搬送機構25Aにより検査モジュール(WIS)に搬送され、当該モジュール(WIS)でウエハ7の検査が行われる(ステップS3)。
次に検査モジュール(WIS)にてウエハ7の表面全体に保護膜が適正に塗布されているか否か判断されるが、ウエハ7は表面に保護膜が適正に塗布されていない、例えばウエハ7の全面に保護膜が形成されているがウエハ7のエッジまで保護膜が回り込んでしまっている、あるいはウエハ7の表面において保護膜が塗布されていない個所がある等のトラブルウエハであるため異常と判断される(ステップ4)。しかる後、検査モジュール(WIS)にあるウエハ7は図7に示す搬送スケジュールに従って下流側のモジュールに順番に搬送されていくが、トラブルウエハであるため温調モジュール(CPL1)及び周縁露光装置(WEE)等においては処理が行われないように制御される(ステップS8)。
そして周縁露光装置(WEE)にあるウエハ7は主搬送部31Aにより待機モジュールであるバッファ(BUF)に搬送される。当該バッファ(BUF)に搬送されたウエハ7はトラブルウエハであるため、図7に示すようにバッファ(BUF)よりも下流側にある温調モジュール(ICPL)、露光装置(EXP)及び受け渡しモジュール(TRS3)には搬送せず、バッファ(BUF)で待機させておく(ステップS9)。このウエハ7は図7に示すようにウエハ7の一つ前のウエハ6が露光装置(EXP)で露光処理を終えて受け渡しモジュール(TRS3)に搬送され、そして受け渡しモジュール(TRS3)から加熱モジュール(PEB)に搬送されるまでバッファ(BUF)で待機する(ステップS10)。
このようにバッファ(BUF)でウエハ7を待機させておく理由は、バッファ(BUF)に搬送されたウエハ7を直ぐに露光装置(EXP)及び受け渡しモジュール(TRS3)を飛ばして加熱モジュール(PEB)に搬送すると、ウエハ7がウエハ6よりも前に加熱モジュール(PEB)に搬入されてしまい、搬送の順序が逆になり、その結果ウエハの搬送制御が複雑となるからである。ウエハ7の一つ前のウエハ6が加熱モジュール(PEB)に搬送されると、ステップS10で「YES」となるのでバッファ(BUF)にあるウエハ7は主搬送部31Aによって加熱モジュール(PEB)に搬送されるが、ウエハ7はトラブルウエハであるため加熱モジュール(PEB)では加熱処理を行わないように制御される(ステップS11)。この例では、バッファ(BUF)に待機していたトラブルウエハの次の搬送先の指定モジュールとして加熱モジュール(PEB)を設定しているため、このような搬送が行われる。
次に加熱モジュール(PEB)にあるウエハ7はメイン搬送機構25Bにより保護膜除去モジュール(ITR)に搬送される(ステップS12)。次いで前記検査モジュール(WIS)においてウエハ表面に保護膜が無いと判断された場合には、保護膜の除去処理は行わないという設定になっているか否かを判断する(ステップS13)。保護膜の除去処理を行わないという設定になっている場合には、ウエハ7の表面に保護膜が有るか無いかの判断が行われる(ステップS14)。ウエハ7の表面に保護膜が有る場合には保護膜の除去処理が行われ(ステップS15)、ウエハ7の表面に保護膜が無い場合には保護膜の除去処理は行われない。この例ではウエハ7の表面に保護膜が塗布されているので保護膜の除去処理が行われる。
また保護膜の除去処理を行わないという設定になっていない場合には、ウエハWの不良状態に関係なく異常と判断されたウエハWについては全て保護膜の除去処理が行われる。しかる後、保護膜除去モジュール(ITR)にあるウエハ7は図7に示す搬送スケジュールに従って下流側のモジュールに順番に搬送されていくが、ウエハ7はトラブルウエハであるため保護膜除去モジュール(ITR)の下流側のモジュールにおいては処理が行われないように制御される(ステップS16)。
次に保護膜塗布モジュール(ITC)からは異常信号が出力されず、検査モジュール(WIS)にてトラブルウエハを発見した場合に行われる処理についてウエハ16を例に挙げて説明する。このウエハ16は上述したステップS1〜ステップS3を経て、検査モジュール(WIS)にて検査が行われる。そしてこの検査モジュール(WIS)で検査した結果、ウエハ16の表面に保護膜が適正に塗布されていないと判断される。この検査結果によってウエハ16はトラブルウエハであると認識され、このウエハ16に対しても上述した処理(ステップS8〜ステップS16)が行われることになる。
上述の実施の形態によれば、検査モジュール(WIS)にて異常と判断されたウエハ7(16)がバッファ(BUF)まで搬送された後にこのウエハ7をバッファ(BUF)に待機させ、当該ウエハ7(16)よりも順番の一つ前のウエハ6(15)が露光装置(EXP)から搬出されて、加熱モジュール(PEB)に搬入された後に、当該ウエハ7(16)をバッファ(BUF)から前記加熱モジュール(PEB)に搬送し、以降は一つ前のウエハ6(15)とウエハ7(16)の搬送の順番を維持すると共に、ウエハ7(16)についても他のモジュールでは処理を行わないが、保護膜除去モジュール(ITR)においては保護膜の除去処理を行うようにしている。このため異常と判断されたウエハ7(16)について保護膜の除去処理が装置内で行われるので、キャリアCに回収されたトラブルウエハについて保護膜の除去処理作業を行わなくて済む。また正常なウエハ1〜6,ウエハ8〜15,ウエハ17〜25の処理に悪影響を与えることなく順番が小さいウエハから順にキャリアCに回収することができる。
またウエハの表面に保護膜が塗布されていない場合には、保護膜の除去処理を行わないようにすることで、高価な剥離液(保護膜の除去液)を節約することができる。
またトラブルウエハの待機位置はインターフェイス部B3に設けられたバッファ(BUF)に限らず、図6に示すように処理ブロックB2に設けられた受け渡しユニット(TRS2)等であってもよい。更にまたトラブルウエハについてバッファ(BUF)からの搬送先である指定モジュールとしては、加熱モジュール(PEB)に限られるものではない。
本発明に係る塗布、現像装置の実施の形態を示す平面図である。 前記塗布、現像装置を示す斜視図である。 前記塗布、現像装置における棚部の構造を示す側面図である。 前記塗布、現像装置におけるインターフェイス部を示す概略斜視図である。 前記塗布、現像装置における保護膜除去モジュールの一例を示す縦断面図である。 前記塗布、現像装置におけるウエハの搬送経路及び制御部の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る搬送スケジュールの一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態の作用を示すフロー図である。 本発明の実施の形態の作用を示すフロー図である。 ウエハを液浸露光するための露光手段を示す説明図である。
符号の説明
W 半導体ウエハ
C キャリア
B1 キャリア載置部
B2 処理ブロック
B3 インターフェイス部
B4 露光装置
25A,25B メイン搬送機構
31A 主搬送部
31B 補助搬送部
4 制御部
41 搬送レシピ設定部
42 スケジュール搬送プログラム
43 トラブルウエハの処理モード設定部
44 トラブルウエハ処理プログラム
45 表示部
46 警報部
6 保護膜除去モジュール

Claims (11)

  1. 基板の表面にレジストを塗布する塗布モジュールと、露光部にてその表面に液層を形成して液浸露光された後の基板を現像液を供給して現像する現像モジュールと、基板を加熱処理するための加熱モジュールと、基板を冷却するための冷却モジュールと、を含むと共に基板の搬送の順番が決められているモジュール群と、前記モジュール群のモジュール間における基板の搬送を行う基板搬送手段と、を備え、
    前記基板搬送手段により、前記モジュール群の各モジュールに置かれた基板を一つ順番が後のモジュールに移す動作を行うことにより一の搬送サイクルを実行し、その後、以降の搬送サイクルを順次実行することにより前記モジュール群のうち順番の小さいモジュールから順番の大きいモジュールに順次基板を搬送する塗布、現像装置において、
    レジスト膜の上に、液浸露光時に基板の表面を保護するための保護膜用の薬液を塗布し、前記モジュール群のうちの一のモジュールである保護膜塗布モジュールと、
    この保護膜塗布モジュールにおける塗布の状態を検査する検査モジュールと、
    露光後かつ現像前の基板に対して前記保護膜を除去するための保護膜除去モジュールと、
    前記検査モジュールよりも順番の大きい、基板を待機させるための待機モジュールと、
    前記検査モジュールにて異常と判断された異常基板が前記待機モジュールまで搬送された後にこの異常基板を待機モジュールに待機させ、当該異常基板よりも順番の一つ前の基板が露光部から搬出されて、保護膜除去モジュールから上流側の予め指定された指定モジュールに搬入された後に、当該異常基板を前記待機モジュールから前記指定モジュールに搬送し、以降は前記一つ前の基板と前記異常基板の搬送の順番を維持すると共に前記異常基板についても前記保護膜除去モジュールにて保護膜の除去処理を行うように制御信号を出力する制御部と、を備え
    前記制御部は、前記異常基板については、前記検査モジュールよりも下流側のモジュールにおいては、前記保護膜除去モジュールを除いて処理を行わないように制御することを特徴とする塗布、現像装置。
  2. 塗布、現像装置を露光部に接続するためのインターフェイス部を備え、
    前記待機モジュールは、処理部の基板処理速度と露光部の基板処理速度との差を吸収するために前記インターフェイス部に設けられたバッファ部であることを特徴とする請求項1に記載の塗布、現像装置。
  3. 前記指定モジュールは、現像前の加熱処理を行うための加熱モジュールであることを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の塗布、現像装置。
  4. 前記制御部は、前記保護膜塗布モジュールにおける処理が異常であることを示す警報が出力された異常基板については、保護膜を加熱処理するための加熱モジュールにて加熱処理を行わないように制御することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一つに記載の塗布、現像装置。
  5. 前記制御部は、前記検査部にて保護膜が全く塗布されていないと判断された異常基板については前記保護膜除去モジュールにて保護膜の除去処理を行わないように制御することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一つに記載の塗布、現像装置。
  6. 基板の表面にレジストを塗布する塗布モジュールと、露光部にてその表面に液層を形成して液浸露光された後の基板を現像液を供給して現像する現像モジュールと、基板を加熱処理するための加熱モジュールと、基板を冷却するための冷却モジュールと、を含むと共に基板の搬送の順番が決められているモジュール群と、前記モジュール群のモジュール間における基板の搬送を行う基板搬送手段と、を備え、
    前記基板搬送手段により、前記モジュール群の各モジュールに置かれた基板を一つ順番が後のモジュールに移す動作を行うことにより一の搬送サイクルを実行し、その後、以降の搬送サイクルを順次実行することにより前記モジュール群のうち順番の小さいモジュールから順番の大きいモジュールに順次基板を搬送する塗布、現像装置を運転する方法において、
    保護膜塗布モジュールにて、レジスト膜の上に、液浸露光時に基板の表面を保護するための保護膜用の薬液を塗布する工程と、
    この保護膜塗布モジュールにおける塗布の状態を検査モジュールにて検査する工程と、
    露光後かつ現像前の基板に対して加熱モジュールにて加熱処理を行う工程と、この工程の後、保護膜除去モジュールにて基板上の前記保護膜を除去する工程と、
    前記検査モジュールにて異常と判断された異常基板が待機モジュールまで搬送された後にこの異常基板を待機モジュールに待機させる工程と、
    当該異常基板よりも順番の一つ前の基板が露光部から搬出されて、保護膜除去モジュールから上流側の予め指定された指定モジュールに搬入された後に、当該異常基板を前記待機モジュールから前記指定モジュールに搬送し、以降は前記一つ前の基板と前記異常基板の搬送の順番を維持すると共に前記異常基板についても前記保護膜除去モジュールにて保護膜の除去処理を行う工程と、を含み、
    前記異常基板については、前記検査モジュールよりも下流側のモジュールにおいては、前記保護膜除去モジュールを除いて処理を行わないことを特徴とする塗布、現像装置の運転方法。
  7. 塗布、現像装置を露光部に接続するためのインターフェイス部を備え、
    前記待機モジュールは、処理部の基板処理速度と露光部の基板処理速度との差を吸収するために前記インターフェイス部に設けられたバッファ部であることを特徴とする請求項6に記載の塗布、現像装置の運転方法。
  8. 前記指定モジュールは、現像前の加熱処理を行うための加熱モジュールであることを特徴とする請求項6または7に記載の塗布、現像装置の運転方法。
  9. 前記保護膜塗布モジュールにおける処理が異常であることを示す警報が出力された異常基板については、保護膜を加熱処理するための加熱モジュールにて加熱処理を行わないことを特徴とする請求項6ないし8のいずれか一つに記載の塗布、現像装置の運転方法。
  10. 前記検査部にて保護膜が全く塗布されていないと判断された異常基板については前記保護膜除去モジュールにて保護膜の除去処理を行わないことを特徴とする請求項6ないし9のいずれか一つに記載の塗布、現像装置の運転方法。
  11. 基板の表面にレジストを塗布し、露光部にてその表面に液層を形成して液浸露光された後の基板を現像液を供給して現像する塗布、現像装置に用いられるプログラムを格納する記憶媒体であって、
    前記プログラムは、請求項6ないし10のいずれか一つの塗布、現像装置の運転方法を実施するようにステップ群が組まれていることを特徴とする。
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