JP4872026B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、像担持体に形成された静電像を現像剤を用いてトナー像として現像する、静電記録方式や電子写真方式等を利用した複写機やレーザービームプリンタなどの画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置は、一般に、回転ドラム型の像担持体である電子写真感光体(感光体)、その感光体を所定の極性・電位に一様に帯電処理する帯電装置(帯電工程)を有する。また、帯電処理された感光体に静電潜像を形成する情報書き込み手段としての露光装置(露光工程)、感光体上に形成された静電潜像を現像剤としてのトナーにより現像剤像(トナー画像)として顕像化する現像装置(現像工程)を有する。
また、トナー画像を感光体の表面から紙などの記録材に転写する転写装置(転写工程)、転写工程後の感光体上に多少ながら残余するトナー(残留現像剤、転写残トナー)を除去して感光体面を清掃するクリーニング装置(クリーニング工程)を有する。また、記録材上のトナー画像を定着させる定着装置(定着工程)などを有する。そして、感光体は、繰り返して電子写真プロセス(帯電工程・露光工程・現像工程・転写工程・クリーニングエ程)が適用されて、作像に供される。
転写工程後の感光体上に残余するトナーはクリーニング装置により感光体の表面から除去され、クリーニング装置内に回収されて廃トナーとなる。しかし、環境保全や資源の有効利用などの点から、このような廃トナーが出ないことが望ましい。
そこで、クリーニング装置にて回収されている転写残トナー、所謂、廃トナーを現像装置に戻して再利用する画像形成装置が提案されている。
また、クリーニング装置を廃し、転写工程後の感光体上の転写残トナーを現像装置において「現像同時クリーニング」で感光体上から除去・回収し、再利用するようにしたクリーナレス方式の画像形成装置が特許文献1で提案されている。
現像同時クリーニングは、転写工程後の感光体上の転写残トナーのうちで、次工程以降の現像工程時において現像されるべきでない部分(非画像部)上に存在する転写残トナーをかぶり取りバイアスによって、現像装置に除去・回収する方法である。次工程以降の現像工程時とは、転写残トナーが付着した感光体を引き続き帯電、露光して静電潜像を形成し、この静電潜像の現像工程時である。かぶり取りバイアスとは、現像装置に印加する直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vbackである。
この方式によれば、転写残トナーは現像装置に回収されて次工程以降の静電潜像の現像に再利用されるため、廃トナーをなくし、又メンテナンス時に手を煩わせることも少なくすることができる。又、クリーナレスであることから、感光体表面がクリーナーによって研磨されにくくなるので、感光体表層膜厚が一定に保たれ、感光体の寿命アップを達成することが出来る。又、クリーナレスであることから画像形成装置の小型化にも有利である。
ところで、上述のような現像同時クリーニングを採用したクリーナレス方式の画像形成装置においては、帯電装置として感光体に当接して感光体表面を帯電処理する接触帯電装置を用いる場合、トナーが接触帯電装置に付着することがある。すなわち、感光体上の転写残トナーが感光体と接触帯電装置との接触ニップ部(帯電部)を通過する際に、転写残トナー中の、特に、帯電極性が正規極性とは逆極性に反転しているトナーが接触帯電装置に付着する。これにより、接触帯電装置が許容以上にトナー汚染され、帯電不良の原因となる。
現像剤としてのトナーには、量的には少ないながら、帯電極性がもともと正規極性とは逆極性に反転しているトナーが混在している。又、帯電極性が正規極性のトナーであっても、転写バイアスや剥離放電などに影響されて帯電極性が反転するものや、除電されて帯電量が少なくなるものもある。そのため、転写残トナーには、帯電極性が正規極性のもの、逆極性の反転トナー、帯電量が少ないものが混在している。そのうちの反転トナーや帯電量が少ないトナーが感光体と接触帯電装置との接触ニップ部(帯電部)を通過する際に接触帯電装置に付着してしまう。
また、感光体上の転写残トナーを現像同時クリーニングにて除去・回収するためには、帯電部を通過して現像部に持ち運ばれる感光体上の転写残トナーの帯電極性が正規極性であることか必要である。且つ、その帯電量が現像装置によって感光体の静電潜像を現像できるトナーの帯電量であることか必要である。
反転トナーや帯電量が適切でないトナーについては、感光体上から現像装置に除去・回収できず、不良画像の原因となってしまう。
接触帯電装置へのトナー付着を防出するために、転写部から帯電部へ持ち運ばれる帯電極性が正規極性のもの、逆極性のもの、帯電量が少ないものが混在している感光体上の転写残トナーの帯電極性を正規極性に揃えると共に、その帯電量を均一化する必要がある。
そこで、従来、帯電補助手段として、感光体の移動方向において、接触帯電装置より上流、且つ、転写手段より下流の位置に、転写残トナーを帯電するトナー帯電量制御手段を感光体表面に当接させて設ける。また、このトナー帯電量制御手段よりも上流、且つ、転写手段より下流の位置に、感光体上の転写残トナーを均一化する転写残トナー均一化手段(残留トナー均一化手段)を感光体表面に当接させて設ける。そして、これら残留トナー均一化手段とトナー帯電量制御手段に一定の直流電圧を印加することにより、この問題を解決している(例えば、特許文献2、3参照)。
つまり、転写後に感光体上に残留する残留トナーを残留トナー均一化手段で均一化し、その均一化された感光体上の転写残トナーをトナー帯電量制御手段で正規極性に帯電処理する。その後、接触帯電装置で感光体面上を帯電すると同時に、トナー帯電量制御手段で帯電処理した転写残トナーを、現像装置において現像同時クリーニングにて除去・回収するのに適正な帯電量に帯電処理し、現像装置で回収する。
一方、装置内における帯電、転写部材など高圧部材の存在に起因して発生するコロナ生成物が像担持体の表面に付着して異物となり、特に高湿環境化において低抵抗化して、鮮明な静電潜像の形成を妨げ、画質の劣化(画像流れ)を招来することが知られている。
このような画像流れを発生させる要因としては、コロナ放電時の様々な金属酸化物や酸素化合物の発生とともに、空気中の窒素が酸化され硝酸イオンとなる成分などがある。そして、このようなコロナ生成物が像担持体である感光体の表面に付着することにより、感光体表面に薄膜(以下、フィルミング層)が形成される。この薄膜が、高湿環境化において吸湿し、低抵抗化して、鮮明な静電潜像の形成を妨げる。これらが画質の劣化を招来する要因となっている。
このような画像流れは、感光体にヒータ(ドラムヒータ)を装着することによって解決される。しかし、ドラムヒータを装着することによってコストが掛かってしまうという問題がある。
また、クリーニング装置によって感光体表面を摺擦することによってコロナ生成物を除去する方法が挙げられる。しかし、上記のクリーナレスシステムの場合、感光体を摺擦するためのクリーニング装置を用いていないため、放電生成物を除去することは困難であった。
そこで、特許文献4のように、クリーニング装置に研磨粒子を貯めることによって感光体表面の放電生成物を除去する方法を応用し、上記の帯電補助手段を感光体に接触させ、且つ感光体表面を研磨するための研磨粒子を現像装置内の現像剤中に混入させる。そして、現像装置から感光体を経由して、帯電補助手段に研磨粒子を堆積させることによって、放電生成物を除去することが考えられる。
この研磨粒子は、帯電特性をトナーと逆極性(例えばトナーがネガ帯電性の場合は、研磨粒子はポジ帯電性)にする。これによって、研磨粒子は白地部(かぶり取りバイアス、Vback)で現像され、更にトナーと逆極性のため転写されずに帯電補助手段に捕集される。
また、特許文献5には、帯電ローラに付着する帯電を補助するための導電性粒子の量が画像形成比率が大きくなると、多くの導電性粒子を供給するものである。これにより、常に帯電粒子が供給され続ける場合よりも、帯電ローラの導電性粒子の過不足を防止する構成が記載されている。
従来のクリーニング装置系の場合は、研磨粒子を一方的にクリーナー部材へ供給し、クリーナー部材に貯めることによって画像流れを防止できた。
しかし、クリーナレス系においては、研磨粒子が一方的に供給されると帯電補助手段に捕集しきれなくなり、研磨粒子が帯電部材、感光体を汚染し、帯電不良が起因のスジ画像など画像不良が発生してしまうことがあった。これはトナー印字率が低い画像(低デューティー画像)形成を連続して多数行った場合に発生する現象であった。
一方、転写残トナーが多数発生した場合、転写残トナーが帯電補助手段に堆積した研磨粒子を引き剥がしてしまい、補助ブラシの研磨粒子が枯渇し画像流れが発生してしまうという問題が発生した。これはトナー印字率が高い画像(高デューティー画像)形成を連続して多数行った場合に発生する現象であった。
そこで本発明の目的は、画像形成に応じて帯電補助手段に研磨粒子の過剰な供給、供給の不足が生じても研磨粒子量を安定させるものである。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、回転可能な感光体と、前記感光体を帯電させる帯電手段と、トナーと前記トナーの正規帯電極性と逆極性の研磨粒子を含む現像剤を備え、前記感光体に形成された静電像をトナーで現像すると共に、前記感光体に付着しているトナーを回収する現像手段と、前記感光体のトナー像を被転写材へ転写する転写手段と、前記感光体の回転方向において、前記転写手段の下流側かつ前記帯電手段の上流側で感光体と接触し、被転写材に転写されずに感光体に残留したトナーを前記現像手段で回収されるように帯電する補助帯電部材と、画像形成時に、前記転写手段により被転写材へと転写されずに感光体に残留したトナーを正規帯電極性に帯電すると共に、感光体を摺擦する前記補助帯電部材に感光体に付着している研磨粒子が付着するように、前記補助帯電部材にトナーの正規帯電極性と同極性のバイアスを印加する印加手段と、前記感光体に形成される画像の主走査方向における領域幅が最大画像領域幅よりも小さい領域幅であるときは、非画像領域における感光体の露光後の帯電電位と現像手段に印加する現像バイアスとのコントラストを画像領域における感光体の露光前の帯電電位と現像手段に印加する現像バイアスとのコントラストよりも小さくなるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の他の代表的な構成は、回転可能な感光体と、前記感光体を帯電させる帯電手段と、トナーと前記トナーの正規帯電極性と逆極性の研磨粒子を含む現像剤を備え、前記感光体に形成された静電像をトナーで現像すると共に、前記感光体に付着しているトナーを回収する現像手段と、前記感光体のトナー像を被転写材へ転写する転写手段と、前記感光体の回転方向において、前記転写手段の下流側かつ前記帯電手段の上流側で感光体と接触し、被転写材に転写されずに感光体に残留したトナーを前記現像手段で回収されるように帯電する補助帯電部材と、画像形成時に、前記転写手段により被転写材へと転写されずに感光体に残留したトナーを正規帯電極性に帯電すると共に、感光体を摺擦する前記補助帯電部材に感光体に付着している研磨粒子が付着するように、前記補助帯電部材にトナーの正規帯電極性と同極性のバイアスを印加する印加手段と、前記感光体の主走査方向における領域幅が最大画像領域幅よりも小さい領域幅の画像を所定枚数分連続で形成した場合、非画像形成時に、前記感光体の主走査方向における非画像領域にトナー像を形成すると共に、非画像領域に形成したトナー像を前記被転写材へ転写させることなく前記補助帯電部材に至らせて通過させるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成に応じて帯電補助手段に研磨粒子の過剰な供給、供給の不足が生じても研磨粒子量を安定させることができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
(1)画像形成装置例の全体的な概略構成
先ず、画像形成装置例の全体的な構成及び動作について説明する。
先ず、画像形成装置例の全体的な構成及び動作について説明する。
図1は本例の画像形成装置100の概略構成図である。この画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応して設けられた、第1から第4の4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Bkを有する電子写真方式のフルカラープリンタである。すなわち、この画像形成装置100は、画像形成装置本体に接続された原稿読み取り装置やパーソナルコンピュータ等のホスト装置300から制御回路部(制御手段)200に入力した画像信号に応じて4色フルカラー画像を記録材Pに形成することができる。記録材Pは、記録用紙、プラスチックフィルム、布等である。
制御回路部200は、画像形成装置全体の動作制御を司る。すなわち、制御回路部200は、メモリ部(ROMやRAM)201に格納された制御プログラムや参照テーブル、記憶されたデータ等に従って、各種プロセス機器への制御信号や各種プロセス機器から入力する情報信号の処理、作像シーケンス制御を実行する。
第1から第4の画像形成部1Y・1M・1C・1Bkは、図面上右から左にタンデム配置してある。そして、各画像形成部にて、像担持体としての電子写真感光体2Y、2M、2C、2Bk上に、それぞれ、イエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像を形成する。その各画像形成部の電子写真感光体に形成された各色のトナー像を、一次記録媒体(第1の被転写材)である中間転写ベルト16上へ順次に重畳して一次転写し、更に二次記録媒体(第2の被転写材)である記録材P上に二次転写する構成となっている。
第1から第4の4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Bkは、現像色が異なることを除いて実質的に同一の構成の、レーザー走査露光方式の電子写真画像形成機構である。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの画像形成部に属する要素であることを表すために符号に付した添え字Y、M、C、Bkは省略し、総括的に説明する。図2は1つの画像形成部の拡大図である。
画像形成部1には、像担持体として円筒型の感光体(以下、ドラムと記す)2が配設されている。ドラム2は、図中矢印方向に所定の速度で回転駆動される。
ドラム2の周囲には、帯電部材としての帯電ローラ3と、現像手段としての現像装置4と、一次転写手段としての一次転写ローラ5と、帯電補助部材としての帯電補助装置6が配置されている。ドラム2の図中上方には露光手段としてのレーザースキャナ(露光装置)7が配置されている。
又、第1から第4の画像形成部1Y、1M、1C、1Bkの下側には、各画像形成部に渡らせて中間転写体である中間転写ベルト(以下、ベルトと略記する)16を配設してある。ベルト16は、誘電体製のフレキシブルなエンドレスベルトであり、駆動ローラ9と二次転写対向ローラ10と、テンションローラを兼用させたターンローラ12の3本のローラ間に懸回張設させてある。ベルト16は、駆動ローラ9により、矢印の反時計方向に、ドラム2の回転速度と略同じ速度で回転駆動される。ベルト16は、各画像形成部において、一次転写ローラ5によりドラム2の下面に圧接されている。
このベルト16とドラム2との当接部が一次転写部dである。また、二次転写対向ローラ10にはベルト16を介して二次転写ローラ15を圧接させてある。この二次転写ローラ15とベルト16との当接部が二次転写部である。記録材Pは不図示の給紙部(記録材収納カセット)から所定の制御タイミングにて一枚分離給紙され、レジストローラ対14により所定の制御タイミングにて二次転写部に導入される。そして、二次転写部を出た記録材Pは、シートパス8を通って定着装置13に導入されるようになっている。
4色フルカラーの画像形成時について説明する。画像形成動作が開始すると、各画像形成部において、回転するドラム2の表面が帯電部aにおいて帯電ローラ3によって所定の極性・電位に一様に帯電される。帯電ローラ3には電源S1から所定の帯電バイアスが印加される。次いで、そのドラム2の一様帯電処理面に対して露光部bにおいて露光装置7により、画像信号に対応して変調されたレーザー光Lによる走査露光がなされる。これにより、ドラム2上に画像信号に応じた静電潜像(静電像)が形成される。
その静電像は、現像部cにおいて現像装置4内に収容された現像剤のトナーによって顕像化され、可視像(トナー像)となる。本例では、レーザー光Lにより露光した明部電位にトナーを付着させる反転現像方式を用いる。現像装置4の現像スリーブ4bには、電源S2から所定の現像バイアスが印加される。
ドラム2上に形成されたトナー像は一次転写部dにてベルト16上に一次転写される。一次転写ローラ5には、電源S3から所定の一次転写バイアスが印加される。一次転写後にドラム表面に残ったトナー(転写残トナー)は、引き続くドラム2の回転に伴い、帯電補助装置6の第1帯電補助手段6a(補助帯電部材)と第2帯電補助手段6b(補助帯電部材)の各ドラム摺擦部eとf、帯電部a、露光部bを通過する。そして、現像部cに搬送されて、現像装置4により現像同時クリーニングにて除去・回収される(クリーナレスシステム)。
上記のような作像動作を、第1から第4の画像形成部1Y、1M、1C、1Bkにて所定の制御タイミングにて順次に行うことで、ベルト16上に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を順次に重畳して一次転写させる。これにより、ベルト16上に、未定着の4色フルカラートナー画像(鏡像)が合成形成される。
ベルト16上に合成形成された未定着のフルカラートナー画像は、引き続くベルト16の回転により二次転写部へ至る。この二次転写部に対して所定の制御タイミングにて記録材Pが導入されることで、記録材Pの面にベルト16面に未定着のフルカラートナー画像が一括で二次転写される。二次転写ローラ15には不図示の電源から所定の二次転写バイアスが印加される。
次いで、記録材Pはベルト16から分離されて、シートパス8を通って定着装置13に導入され、この定着装置によって、加熱、加圧されることで、記録材P上のトナーは溶融、混合されて、フルカラーの定着画像となる。定着装置13を出た記録材Pは画像形成物として機外に排出される。
又、二次転写部で転写しきれずにベルト16に残留したトナーは、ベルトクリーナー18により除去される。これにより、一連の動作が終了する。
尚、所望の画像形成部のみを用いて、所望の色の単色又は複数色の画像を形成することも可能である。
図2を参照して、画像形成部1を更に詳細に説明する。
1)ドラム2
本例において、ドラム2は、帯電特性が負帯電性の有機光導電休(OPC)であり、外径30mm、中心支軸を中心に130mm/secのプロセススピード(周速度)をもって矢示の反時計方向に回転駆動される。
本例において、ドラム2は、帯電特性が負帯電性の有機光導電休(OPC)であり、外径30mm、中心支軸を中心に130mm/secのプロセススピード(周速度)をもって矢示の反時計方向に回転駆動される。
2)帯電ローラ3
ドラム2の表面を一様に帯電処理する帯電手段として、接触帯電装置(接触帯電器)3を有する。本例において、接触帯電装置3は、帯電ローラ(ローラ帯電器)であり、ドラム2との間の微小ギャップにて生じる放電現象を利用して帯電する。帯電ローラ2には、電源S1より所定の条件の帯電バイアス電圧が印加される。これにより、回転するドラム2表面は、所定の極性・電位に接触帯電処理される。
ドラム2の表面を一様に帯電処理する帯電手段として、接触帯電装置(接触帯電器)3を有する。本例において、接触帯電装置3は、帯電ローラ(ローラ帯電器)であり、ドラム2との間の微小ギャップにて生じる放電現象を利用して帯電する。帯電ローラ2には、電源S1より所定の条件の帯電バイアス電圧が印加される。これにより、回転するドラム2表面は、所定の極性・電位に接触帯電処理される。
本例において、帯電ローラ2に対する帯電バイアス電圧は、直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した振動電圧である。より具体的には、−500Vの直流電圧と、周波数1.3kHz、ピーク間電圧Vpp1.5kV、正弦波の交流電圧とを重畳した振動電圧である。この帯電バイアス電圧により、ドラム2の表面は帯電ローラ3に印加した直流電圧と同じ−500V(暗電位Vd)に一様に接触帯電処理される。
3)現像装置4
本例においては、現像装置4はトナーとキヤリアからなる二成分現像剤による磁気ブラシを、ドラム2に接触させながら現像を行う二成分接触現像方式を採用した現像装置である。現像装置4は、現像容器4a、現像剤担持体としての非磁性の現像スリーブ4bを備えている。現像スリーブ4bは、その外周面の一部を現像装置4の外部に露呈させて、現像容器4a内に回転可能に配置してある。
本例においては、現像装置4はトナーとキヤリアからなる二成分現像剤による磁気ブラシを、ドラム2に接触させながら現像を行う二成分接触現像方式を採用した現像装置である。現像装置4は、現像容器4a、現像剤担持体としての非磁性の現像スリーブ4bを備えている。現像スリーブ4bは、その外周面の一部を現像装置4の外部に露呈させて、現像容器4a内に回転可能に配置してある。
現像スリーブ4b内には、非回転に固定してマグネットローラ(不図示)が挿設されている。現像容器4aは、二成分現像剤を収容しており、現像容器4a内の底部側には現像剤攪拌部材4cが配役されている。又、補給用トナーがトナーホッパー4dに収容されている。
現像容器4a内の二成分現像剤は主に非磁性トナーと磁性キャリアとの混合物であり、現像剤攪拌部材4cにより攪拌される。本例において、トナーは、結着樹脂、着色剤、そして必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子を有している。トナーは、重合法により製造した負帯電性のポリエステル系樹脂であり、体積平均粒径は5μm以上8μm以下が好ましい。本例では6.2μmであった。トナーは磁性キャリアとの摺擦により負極性に摩擦帯電される。
キャリアは、例えば、表面酸化あるいは未酸化の鉄,ニッケル,コバルト,マンガン,クロム,希土類等の金属、及びそれらの合金、又は酸化物フェライトなどが好適に使用可能である。これらの磁性粒子の製造法は特に制限されない。そして、キャリアは、重量平均粒径が20〜50μm、好ましくは30〜40μmであり、抵抗率が107Ω・cm以上、好ましくは108Ω・cm以上である。本例では108Ω・cmのものを用いた。
本例では、低比重磁性キャリアとして、フェノール系のバインダー樹脂に磁性金属酸化物及び非磁性金属酸化物と所定の比で混合し、重合法により製造した樹脂磁性キャリアを使用した。体積平均粒径は35μm、真密度は3.6〜3.7g/cm3、磁化量は53A・m2/kgである。
現像スリーブ4bは、ドラム2との最近接距離(S−Dgap)を350μmに保持してドラム2に近接させて対向配設される。このドラム2と現像スリーブ4bとの対向部が現像部cである。現像スリーブ4bは、現像部cにおいて、ドラム2の進行方向とは逆方向に回転駆動される。現像スリーブ4b内のマブネットローラの磁力により、現像容器4a内の二成分現像剤の一部が現像スリーブ4bの外周面に磁気ブラシ層として吸着保持される。この磁気ブラシ層は、現像スリーブ4bの回転に伴い回転搬送され、現像部cにおいてドラム2の面に対して接触して感光ドラム面を適度に摺擦する。
現像スリーブ4bには、電源S2から所定の現像バイアスが印加される。本例において、現像スリーブ4bに対する現像バイアス電圧は、直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した振動電圧である。より具体的には、−350Vの直流電圧と、周波数8.0kHz、ピーク間電圧1.8kV、矩形波の交流電圧とを重畳した振動電圧である。
そして、回転する現像スリーブ4bの面に薄層としてコーティングされ、現像部cに搬送された現像剤中のトナーが、現像バイアスによる電界によってドラム2の表面に静電潜像に対応して選択的に付着し、静電潜像がトナー画像として現像される。現像部cを通過した現像スリーブ4b上の現像剤薄層は、引き続く現像スリーブ4bの回転に伴い現像容器4a内の現像剤溜り部に戻される。
現像容器4a内の二成分現像剤のトナー濃度を略一定の範囲内に維持するために、現像容器4a内の二成分現像剤のトナー濃度を、例えば、光学式トナー濃度センサ4eによって検知させている。そのセンサ4eが検知するトナー濃度に関する電気的情報が制御回路部200に入力する。制御回路部200は、センサ4eが検知するトナー濃度検知情報に応じて、トナーホッパー4dから現像容器4a内にトナーを補給する制御をする。
すなわち、制御回路部200は、センサ4eが検知するトナー濃度検知情報により、トナー濃度が所定濃度範囲の下限値まで低下したことを検知したら、トナーホッパー4dに配置されているトナー補給スクリュー4fの駆動モータ4gをオンにする。そうすると、スクリュー4fの回転に伴いトナーホッパー4d内のトナーが現像容器4a内に逐次補給される。補給されたトナーは攪拌部材4cにより二成分現像剤中に攪拌されて混ぜ合わされることで、二成分現像剤のトナー濃度が上昇する。
そして、制御回路部200は、センサ4eが検知するトナー濃度検知情報により、トナー濃度が所定濃度範囲の上限値まで上昇したことを検知したら、駆動モータ4gをオフにして、スクリュー4fの回転を停止させる。これにより、トナーホッパー4dから現像容器4a内へのトナー補給が止まる。このようなトナー補給制御により、現像容器4a内の二成分現像剤のトナー濃度は略一定の範囲内に維持される。
本例のトナー補給スクリュー4fは、図3に示したように、回転時間1sec当たり400mgのトナーを補給する仕様にしてある。トナー補給量は、トナー補給スクリュー4fの回転時間に対応する。
制御回路部200は、トナー補給手段であるトナーホッパー4d側から現像容器4a内に補給したトナー補給量に関する情報(データ)を記憶手段であるメモリ部201に記憶する。
4)一次転写ローラ5
一次転写ローラ5は、ベルト16を介してドラム2に所定の押圧力をもって圧接されている。一次転写ローラ5には、電源S3からトナーの正規帯電極性である負極性とは逆極性である正極性の転写バイアス、本例では+2kVが印加される。これにより、ベルト16の表面にドラム2の表面側のトナー画像が順次に静電転写されていく。
一次転写ローラ5は、ベルト16を介してドラム2に所定の押圧力をもって圧接されている。一次転写ローラ5には、電源S3からトナーの正規帯電極性である負極性とは逆極性である正極性の転写バイアス、本例では+2kVが印加される。これにより、ベルト16の表面にドラム2の表面側のトナー画像が順次に静電転写されていく。
(2)クリーナレスシステム
本例の画像形成装置は、第1から第4の各画像形成部1Y、1M、1C、1Bkにおいて、クリーナレスシステムを採用している。すなわち、ベルト16に対するトナー画像転写後のドラム2の表面に若干量残留する転写残トナー(残留トナー)を除去する専用のクリーニング装置を具備していない。
本例の画像形成装置は、第1から第4の各画像形成部1Y、1M、1C、1Bkにおいて、クリーナレスシステムを採用している。すなわち、ベルト16に対するトナー画像転写後のドラム2の表面に若干量残留する転写残トナー(残留トナー)を除去する専用のクリーニング装置を具備していない。
転写残トナーは、前記のように、引き続くドラム2の回転に伴い、帯電補助装置6の第1帯電補助手段6aと第2帯電補助手段6bの各ドラム摺擦部eとf、帯電部a、露光部bを通過した後、現像部cに搬送される。そして、現像部cにおいて、現像装置4により現像同時クリーニングにて除去・回収される(クリーナレスシステム)。
本例において、現像装置4の現像スリーブ4bは、上述のように現像部cにおいてドラム2の表面の進行方向とは逆方向に回転させている。このような現像スリーブ4bの回転は、ドラム2上の転写残トナーの回収に有利である。ドラム2上の転写残トナーは露光部bを通るので、露光工程はその転写残トナー上からなされる。通常は、転写残トナーの量は少ないため、転写残トナー上から露光工程を行うことによる大きな影響は現れない。
但し、前述したように、転写残トナーには帯電極性が正規極性のもの、逆極性のもの(反転トナー)、帯電量が少ないものが混在している。その内の反転トナーや帯電量が少ないトナーが、帯電部を通過する際に帯電ローラ3に付着すると、帯電ローラ3が許容以上にトナーにより汚染してしまい帯電不良を生じることがある。
又、ドラム2上の転写残トナーを、現像装置4により現像動作と同時に効果的に除去・回収するためには、転写残トナーの帯電量が重要な因子となってくる。即ち、現像部cに持ち運ばれるドラム2上の転写残トナーは、その帯電極性が正規極性であり、且つ、その帯電量が現像装置によってドラム2の静電潜像を現像できるトナーの帯電量であることが好ましい。転写残トナーの帯電極性が反転している場合や帯電量が適切でない場合には、ドラム2上から現像装置4に除去・回収できず、不良画像の原因となる。
そこで、帯電補助手段としての帯電補助装置6を転写部dよりもドラム回転方向下流側で、帯電部aよりもドラム回転方向上流側に設けている。
本例における帯電補助装置6は、第1と第2の2つの帯電補助手段6aと6bを有する。第1の帯電補助手段6aは、ドラム2上の転写残トナーを均一化するための、残留トナー均一化手段(残留現像剤像均一化手段)である。この第1の帯電補助手段6aには電源S4から所定の帯電バイアスが印加される。この帯電バイアスはトナーの正規の極性と逆極性の電圧である。
第2の帯電補助手段6bは、第1の帯電補助手段6aよりもドラム回転方向下流側、且つ、帯電部aよりもドラム回転方向上流側の位置に設けている。この第2の帯電補助手段6bは、転写残トナーの帯電極性を正規極性である負極性に揃えるためのトナー帯電量制御手段(現像剤帯電量制御手段)である。この第2の帯電補助手段6bには電源S5から所定の帯電バイアスが印加される。この帯電バイアスはトナーの正規の極性と同極性の電圧である。
本例において、第1と第2の2つの帯電補助手段6aと6bは、何れも、適度の導電性を持った導電ブラシ状部材であり、ブラシ部をドラム2面に接触させて配設してある。以下、第1の帯電補助手段6aを第1導電ブラシ、第2の帯電補助手段6bを第2導電ブラシと記す。
一般的に、転写されずにドラム2上に残留した転写残トナーは、反転トナーや帯電量が適切でないトナーが混在している。そこで第1導電ブラシ6aにより一度転写残トナーを除電し、次いで第2導電ブラシ6bで再度転写残トナーを正規極性に帯電処理する。これにより、帯電ローラ3への転写残トナーの付着防止を効果的に成すと共に、現像装置4での転写残トナーの除去・回収を十分に行うことができる。そのため、転写残トナー像パターンのゴースト像の発生も厳に防止される。
第1導電ブラシ6aには、電源S4より正極性の直流電圧が印加されており、第2導電ブラシ6bには、電源S5より負極性の直流電圧が印加される。それぞれに印加される直流電圧の大きさは、装置内に設置した温湿度センサ(不図示)により検知した温度及び相対湿度より計算される絶対水分量により、図4の(a)と(b)に示すごとく変化させている。例えば、温度23℃、絶対水分量10.5g/m3の環境下においては、第1導電ブラシ6aには+250V、第2導電ブラシ6bには−750Vの直流電圧がそれぞれ印加される。
転写部dにおいて、ベルト16へのトナー画像の転写後にドラム2上に残留する転写残トナーは、第1導電ブラシ6aとドラム2との接触部eに至り、第1導電ブラシ6aによりその電荷量が0μC/g近傍で均一化される。更に、第1導電ブラシ6aで均一化されたドラム2の表面上の転写残トナーは、第2導電ブラシ6bとドラム2との接触部fに至り、第2導電ブラシ6bにより、その帯電極性が正規極性である負極性に揃えられる。
転写残トナーの帯電極性を正規極性である負極性に揃えることにより、帯電ローラ3とドラム2との接触部(帯電部)aで転写残トナーの上からドラム2の表面上を帯電処理する際に、転写残トナーのドラム2への鏡映力を大きくする。これにより、転写残トナーが帯電ローラ3へ付着するのを防止する。この為に第2導電ブラシ6bにより転写残トナーに与える帯電量は、現像時のトナー帯電量と比較すると約2倍以上であるのが好ましくし温度23℃、絶対水分量10.5g/m3の環境下では凡そ−50μC/gである。
帯電補助装置6には図示しないレシプロ機構が搭載されていて、ドラム2の駆動とレシプロ機構の駆動が同一駆動となっている。このレシプロ機構によって第1と第2の導電ブラシ6a・6bを主走査方向(ドラム母線方向)に揺動させ、ドラム2上の転写残トナーや、後に説明する研磨粒子を効率よく、第1導電ブラシ6a及び第2導電ブラシ6bに捕集することが出来る。
次に、現像工程における転写残トナーの回収について説明する。現像装置4は上述のように、現像と同時に転写残トナーを回収、清掃する。ドラム2上の静電潜像の現像に使用されるトナー帯電量(平均値)は、温度23℃、絶対水分量10.5g/m3の環境下においては凡そ−25μC/gである。ドラム2上の転写残トナーが現像装置4に十分に回収されるためには、現像装置4に到達する転写残トナーの帯電量がおよそ15〜35μC/gの範囲であることが好ましい。
しかし、上述のように、帯電ローラ3へのトナー付着を防止するために第2導電ブラシ6bによって、−50μC/gと負極性に大きく帯電された転写残トナーは、現像装置4において回収させるためには除電を行う必要がある。
ここで、帯電ローラ3にはドラム表面を帯電処理するために、交流電圧(周波数1.3kHz、ピーク間電圧Vpp=1.5kV)が印加されている。この時、帯電ローラ3がドラム表面を帯電処理すると同時に、ドラム2上の転写残トナーが交流除電される。斯かる交流電圧条件において、凡そ−50μC/gであった転写残トナーの帯電量は、帯電部aの通過後におよそ−30μC/gとなる。これにより、現像工程において、ドラム2上のトナーが付着されるべきではない部分(非画像部)に付着した転写残トナーは、現像装置4に回収される。
かくして、ドラム2の回動に伴って転写部dから帯電部aへ搬送される転写残トナーの電荷量を、第2導電ブラシ6bで正規極性である負極性に揃えて帯電処理して転写残トナーの帯電ローラ3への付着を防止する。帯電ローラ3でドラム2を所定の電位に帯電すると同時に、第2導電ブラシ6bで正規極性である負極性に帯電処理された転写残トナーの帯電量を、現像装置4でドラム2上の静電潜像を現像するのと同程度の帯電量に制御する。
これにより、現像装置4での転写残トナーの回収が効率的に行われる。上述のようなクリーナレスシステム、特に現像同時クリーニング方式によれば、従来一般に用いられているようなクリーニング装置を特別に設ける必要がなく、又廃トナーを出さずに再利用することができ、メンテナンスの煩わしさ、装置の小型化に大きく貢献する。そればかりでなく、環境保全や資源の有効利用などの点で好ましい。
(3)研磨粒子と、帯電補助手段に付着する研磨粒子量の制御
本例においては、現像容器4a内の現像剤中、及びトナーホッパー4d内の補給トナー中に、トナーと逆極性に帯電する性質の研磨粒子を含有させてある。
本例においては、現像容器4a内の現像剤中、及びトナーホッパー4d内の補給トナー中に、トナーと逆極性に帯電する性質の研磨粒子を含有させてある。
本例では、トナーが負帯電極性であり、研磨粒子は正帯電極性を示すチタン酸ストロンチウムを用いている。本例で用いているチタン酸ストロンチウムを具体的に説明すると、一次粒子の平均粒径が30nm以上300nm以下の範囲にあるもので、立方体状または直方体状の粒子形状をしていて、且つぺロブスカイト型結晶構造を成している。
このようなチタン酸ストロンチウムを用いた場合、例えばクリーナーブレードのようにドラム2を強力に摺擦する部材を有していない画像形成装置においても、放電生成物を効果的に除去することができる。本例では、研磨粒子の添加量はトナーに対して0.2重量%としている。
上述のように研磨粒子をトナーと逆極性に帯電させることによって、ベルト16上に転写される研磨粒子量を極力減らし、安定して研磨粒子を帯電補助装置6に供給することができる。
研磨粒子は現像剤中に遊離していて、主に現像スリーブ4b−ドラム2間におけるかぶり取りバイアス(Vback電位)が発生したときに、現像スリーブ4bからドラム2上に供給される。
そして、研磨粒子は転写部dを通過後に帯電補助装置6の第1と第2の導電ブラシ6a・6bに付着する。本例においては、研磨粒子が正極性のものを用いているので、研磨粒子は負極性のバイアスが印加されている第2導電ブラシ6bにより多く貯まる。本例では上記かぶり取りバイアス(Vback電位)は150Vである。
ここで、上記構成を採用している画像形成装置において発生した問題を説明する。本例において、印字比率の低い(例えば画像デューティー2%以下)画像形成を連続して多数行った場合、帯電補助装置6に研磨粒子が多量に供給される。そうすることによって帯電補助装置6に研磨粒子を捕集しきれなくなり、研磨粒子が帯電ローラ3、ドラム2に多量に付着し、帯電ムラによる画像不良が発生してしまった。
また、印字比率の高い(例えば画像デューティー30%以上)画像形成を連続して多数行った場合、転写残トナーが多量に発生してしまう。そして転写残トナーが帯電補助装置6を通過した際に、帯電補助装置6の第1と第2の導電ブラシ6a・6bに堆積している研磨粒子がトナーに付着し、トナーと共に吐き出されてしまう。そしてその結果、第1と第2の導電ブラシ6a・6bに付着している研磨粒子が枯渇し画像流れが発生してしまった。
まずは、研磨粒子供給方法と研磨粒子除去方法について説明する。
(研磨粒子供給方法)
図7のように、連続コピー中の非画像形成部(紙間)でかぶり取り電位(Vback)を150Vから200Vへアップさせることによって、現像装置4からドラム2への研磨粒子の供給を促進させる。すなわち、帯電補助装置6への研磨粒子の供給を促進させる。非画像形成部である紙間では、帯電DCバイアスは画像形成中の帯電条件は画像形成中と同じ条件であり、表面電位(帯電電位)は露光が行われていない暗部電位である。
図7のように、連続コピー中の非画像形成部(紙間)でかぶり取り電位(Vback)を150Vから200Vへアップさせることによって、現像装置4からドラム2への研磨粒子の供給を促進させる。すなわち、帯電補助装置6への研磨粒子の供給を促進させる。非画像形成部である紙間では、帯電DCバイアスは画像形成中の帯電条件は画像形成中と同じ条件であり、表面電位(帯電電位)は露光が行われていない暗部電位である。
帯電補助手段に付着する研磨粒子量の制御は、帯電補助手段に印加される電圧に関して、通常時と、研磨粒子量の制御時とで、帯電補助手段に印加する電圧を変えることでおこなっている。また、帯電手段と現像装置の印加電圧に関して、通常時と、研磨粒子量の制御時とで、帯電手段と現像装置の印加電圧のうち、少なくともどちらか一方を変えることでおこなっている。
(研磨粒子除去方法)
図8は帯電補助装置6から研磨粒子を除去するための動作を示した図である。帯電補助装置6に過剰に付着している研磨粒子を除去するために、連続コピー中の非画像形成部(紙間)で帯電補助装置6の印加電圧をオン/オフ繰り返す。これによって、帯電補助装置6とドラム2の間に電位差を与え研磨粒子の吐き出しを行い、吐き出された研磨粒子を現像装置内に回収した。
図8は帯電補助装置6から研磨粒子を除去するための動作を示した図である。帯電補助装置6に過剰に付着している研磨粒子を除去するために、連続コピー中の非画像形成部(紙間)で帯電補助装置6の印加電圧をオン/オフ繰り返す。これによって、帯電補助装置6とドラム2の間に電位差を与え研磨粒子の吐き出しを行い、吐き出された研磨粒子を現像装置内に回収した。
すなわち、連続コピー中の非画像形成部(紙間)で、現像装置4から主走査方向、副走査方向に関して所定の長さのトナー画像(本例においては290mm×15mmサイズのベタ黒横帯画像)を感光体上に形成する。そして、形成したトナー画像をベルト16に転写させることなく、帯電補助装置6を通過させることによって、帯電補助装置6に貯まった研磨粒子をトナーに付着させ、トナーと共に研磨粒子を現像装置に回収する構成とした。
すなわち、帯電補助手段に付着する研磨粒子量を制御する手段として、画像形成時以外のタイミングで、ある所定のトナー像を像担持体上に形成し、トナー像を記録媒体に転写させることなく帯電補助手段を通過させるのである。この際には、帯電条件は画像形成条件と同じ条件であってもいい。
すなわち、帯電補助手段に付着する研磨粒子量を制御する手段として、画像形成時以外のタイミングで、ある所定のトナー像を像担持体上に形成し、トナー像を記録媒体に転写させることなく帯電補助手段を通過させるのである。
それ以外の方法としては、帯電補助手段に研磨粒子の極性と同極のバイアスを印加することで吐出すことも可能である。その際には、帯電ローラに研磨粒子が付着することを防止するために、帯電条件である少なくともDC電圧をOFFしておく必要がある。
(実行方法)
次に、研磨粒子供給と研磨粒子吐出しとを実行する方法について説明する。
次に、研磨粒子供給と研磨粒子吐出しとを実行する方法について説明する。
本例における画像形成装置は、CCD等で読み取った画像比率である画像情報信号の画像濃度のビデオカウント数を用いるビデオカウント方式を採用している。つまり、画像信号処理回路202(図1)の出力信号のレベルが画素毎にカウントされ、このカウント数を単位紙サイズ(本例ではA4サイズ)の画素分積算されることにより、原稿1枚当たりのビデオカウント数Tが求まるようになっている。
即ち、記憶手段を用いて、画像濃度のビデオカウント値を積算しておき、そこから平均画像ヂューティを求めるものである。例えば、A4サイズ、1枚最大ビデオカウント数は400dpi、256階調で3884×106である。
このビデオカウント数とコピー枚数の積算から、一回のジョブ当たりの平均画像デューティーJが算出される。
そして、制御回路部200は、図9において、一回のジョブ当たりの平均画像デューティーJ(1ジョブ当りの画像比率)が、ある定められた閾値(所定比率:本例では2%)以下の場合は、現像装置内の研磨粒子が多量に帯電補助装置6へ供給されると判断する。本例では、制御回路部(制御手段)200が、研磨粒子供給モードを実行するか否かと研磨粒子吐出しモードを実行するか否かとを決定する決定手段である。
そして、帯電補助装置6に研磨粒子が過剰に付着しないようにするために、図6に示したように、コピージョブ中の非画像形成部(紙間)で、第2導電ブラシ6bの印加電圧をオン/オフ繰り返す制御をする。これによって、第2導電ブラシ6bとドラム2の間に電位差を与えて、第2導電ブラシ6bからドラム2への研磨粒子の吐き出しを促進させる。そして吐き出された研磨粒子は現像スリーブ4bの磁気ブラシ穂による摺擦によって、現像装置内に回収される。
一方、制御回路部200は、一回のジョブ当たりの平均画像デューティーJが、ある閾値を超えた場合(所定比率:本例では30%以上)、帯電補助装置6に付着している研磨粒子量が不足すると判断する。そして、図7のように、コピージョブ中の非画像形成部(紙間)でかぶり取り電位(Vback)を150Vから200Vへアップさせることによって、現像装置4からドラム2への研磨粒子の供給を促進させる。すなわち、帯電補助装置6への研磨粒子の供給を促進させる。
そして、いずれの場合にも該当しないときは、供給と除去のいずれをも行わない構成となる。
このように、画像比率に基づいて帯電補助装置6に付着している研磨粒子の量を判断しているため、常に安定した量の研磨粒子を帯電補助装置6に付着させることができる。これにより、画像スジ、画像流れなどの画像不良が発生しない画像形成装置を提供することが出来た。
本例では、一回のジョブ当りの平均画像デューティーを求めて、研磨粒子の供給か、研磨粒子の吐出しかを求めたが、それ以外方法であってもいい。例えば、予め設定された枚数になるまでのビデオカウント値を記憶手段により積算しておく。
そして、所定枚数に達したときの積算されたビデオカウント値が閾値である所定値に達している場合には、画像比率が高い画像が多く形成されたと判断する。そのため、そのビデオカウント値に基づいて、研磨粒子供給モードが実行される。また、そのビデオカウント値が所定値よりも小さいときに、研磨粒子吐出しモードが実行される方法であっても同様の効果をえることができる。
尚、本例においては、帯電補助装置6に対する研磨粒子の供給/除去動作を紙間で行っているが、これに限定されるものではない。コピージョブ開始時の前回転時、またはコピージョブ終了後の後回転時、更にはコピージョブ中に画像形成動作を一時停止して研磨粒子の供給/除去動作を行ってもよい。
また、本例では、供給モードの実行と吐出しモードの実行と待機モードとが選択される構成であった。それ以外に、待機モードが連続して継続しているような場合には、吐出しモードを行い、次に供給モードを行うことで帯電補助部材に付着している研磨粒子をレフレッシュする構成をもうけてもいい。
また本例においては、ある所定のコピー枚数毎に研磨粒子の供給/除去動作を行うか否かの判断を行っている。しかし、これに限定されるものではなく、例えば各コピージョブ終了毎におけるトナー補給量の積算結果から、帯電補助装置6に堆積している研磨粒子の量を判断し、その後必要に応じて研磨粒子の供給/除去動作を行っても良い。
図14に上記の画像形成装置の動作工程図を示した。
a:前多回転工程
画像形成装置の始動(起動)動作期間(ウォーミング期間)である。画像形成装置のメイン電源スイッチのONにより、画像形成装置のメインモータを起動させて、所要のプロセス機器の準備動作を実行する。
画像形成装置の始動(起動)動作期間(ウォーミング期間)である。画像形成装置のメイン電源スイッチのONにより、画像形成装置のメインモータを起動させて、所要のプロセス機器の準備動作を実行する。
b:スタンバイ
所定の始動動作期間終了後、メインモータの駆動が停止し、プリントジョブ開始信号が入力されるまで画像形成装置をスタンバイ(待機)状態に保持する。
所定の始動動作期間終了後、メインモータの駆動が停止し、プリントジョブ開始信号が入力されるまで画像形成装置をスタンバイ(待機)状態に保持する。
c:前回転工程
プリントジョブ開始信号の入力に基づいて、メインモータを再駆動させて、所要のプロセス機器のプリントジョブ前動作を実行する期間である。
プリントジョブ開始信号の入力に基づいて、メインモータを再駆動させて、所要のプロセス機器のプリントジョブ前動作を実行する期間である。
より実際的は、1.画像形成装置がプリントジョブ開始信号を受信、2.フォーマッタで画像を展開(画像のデータ量やフォーマッタの処理速度により展開時間は変わる)、3.前回転工程開始、という順序になる。
なお、前記1.の前多回転工程中にプリントジョブ開始信号が入力している場合は、前多回転工程の終了後、前記2.のスタンバイ無しに、引き続き前回転工程に移行する。
d:プリントジョブ実行
所定の前回転工程が終了すると、引き続いて前記の画像形成プロセスが実行されて、画像形成済みの記録材が出力される。
所定の前回転工程が終了すると、引き続いて前記の画像形成プロセスが実行されて、画像形成済みの記録材が出力される。
連続プリントジョブの場合は前記の画像形成プロセスが繰返されて所定枚数分の画像形成済みの記録材が順次に出力される。
e:紙間工程
連続プリントジョブの場合において、一の記録材Pの後端と次の記録材Pの先端との間隔工程であり、転写部や定着装置においては非通紙状態期間である。
連続プリントジョブの場合において、一の記録材Pの後端と次の記録材Pの先端との間隔工程であり、転写部や定着装置においては非通紙状態期間である。
f:後回転工程
1枚だけのプリントジョブの場合その画像形成済みの記録材が出力された後、あるいは連続プリントジョブの場合その連続プリントジョブの最後の画像形成済みの記録材が出力された後もメインモータを引き続き所定の時間駆動させる。これにより所要のプロセス機器のプリントジョブ後動作を実行する期間である。
1枚だけのプリントジョブの場合その画像形成済みの記録材が出力された後、あるいは連続プリントジョブの場合その連続プリントジョブの最後の画像形成済みの記録材が出力された後もメインモータを引き続き所定の時間駆動させる。これにより所要のプロセス機器のプリントジョブ後動作を実行する期間である。
g:スタンバイ
所定の後回転工程終了後、メインモータの駆動が停止し、次のプリントジョブ開始信号が入力されるまで画像形成装置をスタンバイ(待機)状態に保持する。
所定の後回転工程終了後、メインモータの駆動が停止し、次のプリントジョブ開始信号が入力されるまで画像形成装置をスタンバイ(待機)状態に保持する。
上記において、d:のプリントジョブ実行時が画像形成時であり、a:の前多回転工程時、c:の前回転工程時、e:の紙間工程時、f:の後回転工程時が非画像形成時である。
非画像形成時とは、上記の前多回転工程時、前回転工程時、紙間工程時、後回転工程時のうちの少なくとも1つの工程時、さらにはその工程時内の少なくとも所定時間である。
次の例について説明する。尚、この例における画像形成プロセスとしては、前述した例とほぼ同一であるため、重複する説明は適宜省略する。上記の例では、ビデオカウントを用いて画像比率を求めたが、この例では、トナー補給量から画像比率を算出する方法である。
図5において、制御回路部200は、コピースタート後、コピー枚数(積算枚数)がある所定の枚数に達したとき(本例では500枚毎)に、帯電補助装置6における研磨粒子量を下記の1)または2)のように判断する。
1)記憶手段(メモリ)であるRAMに記憶された500枚時点の補給スクリュー回転時間の積算値Ttotalが、10sec(所定量:補給トナー量4.0g)以下の場合。この場合は、現像装置内の研磨粒子が多量に帯電補助装置6へ供給されたと判断する。そのため、この場合には、研磨粒子吐出しモードが実行される。
2)コピー枚数が500枚に達したとき、RAMに記憶された500枚の補給スクリュー回転時間の積算値Ttotalが100sec(所定量:トナー補給量40.0g)以上の場合。この場合は、帯電補助装置6に付着している研磨粒子量が足りないと判断する。そのため、この場合には研磨粒子供給モードが実行される。
このように、ある所定間隔枚数毎におけるトナー補給量の積算結果をもとに、帯電補助装置6に付着している研磨粒子の量を判断しているため、常に安定した量の研磨粒子を帯電補助装置に付着させることができる。これにより、画像スジ、画像流れなどの画像不良が発生しない画像形成装置を提供することが出来た。
尚、本例においては、研磨粒子の供給/除去動作を紙間で行っている。しかし、これに限定されるものではなく、コピージョブ開始時の前回転時、またはコピージョブ終了後の後回転時、更にはコピージョブ中に画像形成動作を一時停止して研磨粒子の供給/除去動作を行ってもよい。
また、本例では、供給モードの実行と吐出しモードの実行と待機モードとが選択される構成であった。それ以外に、待機モードが連続して継続しているような場合には、吐出しモードを行い、次に供給モードを行うことで帯電補助部材に付着している研磨粒子をレフレッシュする構成を設けてもいい。
更に次の例について説明する。尚、本例における画像形成プロセスとしては、前の2例とほぼ同一であるため、重複する説明は適宜省略する。
本例においては、前の2例で述べたような帯電補助装置6への研磨粒子の供給と、帯電補助装置6からの研磨粒子の除去動作、とは別に、特定の条件を満たした場合に、帯電補助装置に堆積したトナーを除去する動作を行うこととする。以下に詳細を述べる。
印字率の高い画像形成を連続して行った場合、帯電補助装置6に多量のトナーが堆積してしまい、帯電補助装置6のブラシ抵抗が上昇してしまう。その結果、帯電補助装置6での転写残トナーの帯電処理能力が低下してしまい、トナーの回収性が低下することによって帯電装置、感光ドラムの汚染が発生してしまうことがあった。
そこで、本例では、印字率の高い画像形成を連続して行った場合、帯電補助装置6に堆積したトナーを除去する動作を行う。
図10において、制御回路部200は、コピースタート後、コピー枚数(積算枚数)がある所定の枚数に達したとき(本例では500枚毎)に、帯電補助装置6におけるトナー付着量を下記の1)または2)または3)のように判断する。
1)メモリ部201に記憶された500枚時点の補給スクリュー回転時間の積算値Ttotalが、170sec(補給トナー量68.0g)以上の場合、帯電補助装置6に多量のトナーが付着したと判断する。
そして、帯電補助装置6に過剰に付着しているトナーを除去するために、画像形成動作を一旦停止し、図11に示したように、帯電補助装置6の第1導電ブラシ6aと第2導電ブラシ6bの印加電圧をオン/オフ繰り返す制御をする。これにより、第1導電ブラシ6a・第2導電ブラシ6bとドラム2の間に電位差を与えて、第1導電ブラシ6aと第2導電ブラシ6bからドラム2へのトナーの吐き出しを促進させる。そして、吐き出されたトナーは現像スリーブ4bによって、現像装置に内に回収される。
続いて、帯電補助装置6に不足した研磨粒子量を供給するために、図7のように、連続コピー中の非画像形成部(紙間)でかぶり取り電位(Vback)を150Vから200Vへアップさせる。これにより、現像装置4からドラム2への研磨粒子の供給を促進させる。すなわち、帯電補助装置6への研磨粒子の供給を促進させる。
2)500枚時点の補給スクリュー回転時間の積算値Ttotalが、10sec(補給トナー量4.0g)以下の場合、現像装置内の研磨粒子が多量に帯電補助装置6へ供給されたと判断する。
そして、帯電補助装置6に過剰に付着している研磨粒子を除去するために、図6に示したように、連続コピー中の非画像形成部(紙間)で、第2導電ブラシ6bの印加電圧をオン/オフ繰り返す制御を行なう。これによって、第2導電ブラシ6bとドラム2の間に電位差を与え研磨粒子の吐き出しを促進させる。そして吐き出された研磨粒子は現像スリーブ4bの磁気ブラシ穂による摺擦によって、現像装置4内に回収される。
3)一方、コピー枚数が500枚に達したとき、メモリ部201に記憶された500枚時点の補給スクリュー回転時間Ttotalの積算値が、100sec(トナー補給量40.0g)以上の場合、帯電補助装置6に付着している研磨粒子量が足りないと判断する。
そして、図7のように、連続コピー中の非画像形成部(紙間)でかぶり取り電位(Vback)を150Vから200Vへアップさせることにより、現像装置4からドラム2への研磨粒子の供給を促進させる。すなわち、帯電補助装置6への研磨粒子の供給を促進させる。
このように、ある所定間隔枚数毎におけるトナー補給量の積算結果をもとに、帯電補助装置6に付着しているトナー及び研磨粒子の量を判断している。そのため、トナー付着による帯電補助装置6の機能低下を防止しつつ、常に安定した量の研磨粒子を帯電補助装置6に付着させることができ、画像スジ、画像流れなどの画像不良が発生しない画像形成装置を提供することが出来た。
本例ではトナー補給量の積算結果をもとにしたものであるが、コピースタート後、コピー枚数(積算枚数)がある所定の枚数に達したときの画像比率を用いた構成であっても同様の効果をえることができる。
[実施例1]
次に、実施例1について説明する。尚、本実施例1における画像形成プロセスとしては、前の3例とほぼ同一であるため、重複する説明は適宜省略する。
次に、実施例1について説明する。尚、本実施例1における画像形成プロセスとしては、前の3例とほぼ同一であるため、重複する説明は適宜省略する。
本実施例1においては、小サイズ紙の画像形成を行う際は、主走査方向に関して、画像部のかぶり取り電位よりも非画像部のかぶり取り電位を小さくすることによって、端部における研磨粒子の供給量を少なくすることとした。
すなわち、制御回路200は、像担持体に形成される画像の主走査方向における領域幅が最大画像領域幅よりも小さい領域幅であるときは、像担時体と現像装置との電位差に関して、主走査方向における画像領域と非画像領域とで電位差を異ならせるものである。以下に詳細を述べる。
小サイズ紙を連続して多数印字した場合、主走査方向の端部位置では常時かぶり取り電位(Vback)が掛かっているため、トナーは消費されず多量の研磨粒子が供給される。その結果、研磨粒子が帯電補助装置6の端部に捕集しきれなくなり、帯電ローラ3、ドラム2の端部が研磨粒子によって汚染してしまった。そしてこの状態で普通紙の画像形成を行った場合、画像端部に帯電不良が起因のスジ画像など、画像不良が発生してしまうことがあった。
そこで本実施例では、図12のように、主走査方向に関して画像域のかぶり取り電位を150Vとし、非画像域(両端部)のかぶり取り電位を100Vとするようにした。上記非画像域に関して、現像電位は画像域と同一(本実施例2では−350V)に印加され、ドラム電位は、帯電ローラ3によって主走査方向全域に−500Vに帯電された後、露光装置7によって非画像域を−450Vにされるようにした。なお、露光後の画像形成領域は画像に応じて電位が異なることになる。
即ち、非画像領域における露光後の感光体2の帯電電位と現像装置4に印加する現像バイアスとのコントラストを画像領域における露光前の感光体2の帯電電位と現像装置4に印加する現像バイアスとのコントラストよりも小さくなるように制御するのである。
このように、小サイズ紙の画像形成を行う際は、主走査方向に関して、画像部のかぶり取り電位よりも非画像部のかぶり取り電位を小さくすることによって、端部における研磨粒子の供給量を少なくすることとした。このため小サイズ紙を多数コピーしても常に安定した量の研磨粒子を帯電補助部材に付着させることができ、画像スジ、画像流れなどの画像不良が発生しない画像形成装置を提供することが出来た。
[実施例2]
次に、実施例2について説明する。尚、本実施の形態における画像形成プロセスとしては、前の3例及び実施例1とほぼ同一であるため、重複する説明は適宜省略する。
次に、実施例2について説明する。尚、本実施の形態における画像形成プロセスとしては、前の3例及び実施例1とほぼ同一であるため、重複する説明は適宜省略する。
本実施例2においては、小サイズ紙による画像形成を連続して行った場合、ある枚数間隔毎に、帯電補助装置6の端部に堆積している研磨粒子の除去を行うこととした。
すなわち、像担持体に対して、主走査方向における領域幅が最大画像領域幅よりも小さい領域幅の画像を所定枚数分連続で形成した場合においては、次のように制御する。すなわち、画像形成時以外のタイミングで、主走査方向における非画像領域に対し、ある所定のトナー像を像担持体上に形成し、トナー像を記録媒体に転写させることなく帯電補助手段を通過させるものである。以下に詳細を述べる。
本実施例2では、小サイズ紙が連続で所定の枚数続いた場合(本実施例2では100枚)、帯電補助装置6の端部に過剰に付着している研磨粒子を除去するために、図13に示したような制御をする。すなわち、連続コピー中の非画像形成部(紙間)で、主走査方向に関して端部の非画像形成部にトナー画像(本実施例においては副走査方向15mmサイズのベタ画像)をドラム2上に形成する。
その形成されたトナー画像を、一次転写ローラ5に対する転写バイアスをオフすることによってベルト16に転写することなく、トナー像を帯電補助装置6に至らせて通過させる。これにより、帯電補助装置6の端部に貯まっている研磨粒子をトナーに付着させ、トナーと共に研磨粒子を現像装置に回収する。
このように、小サイズ幅の画像形成をある所定間隔枚数行った場合、画像サイズ幅以外の部分にトナー画像による吐き出しを行うことによって帯電補助装置6の端部に過剰に貯まった研磨粒子を除去できる。そのため、常に安定した量の研磨粒子を帯電補助装置6に付着させることができ、画像スジ、画像流れなどの画像不良が発生しない画像形成装置を提供することが出来た。
尚、本実施例2においては、研磨粒子の供給/除去動作を紙間で行っているが、これに限定されるものではなく、コピージョブ開始時の前回転時、またはコピージョブ終了時の後回転時、更にはコピージョブ中に画像形成動作を一時停止して行っても良い。
(その他)
1)前記例では、研磨粒子吐出しモードと研磨粒子供給モードとを1ジョブ中に行ったが、1ジョブに限られるものではなく、積算枚数が所定枚数に達すると判断する構成であっても問題ない。
1)前記例では、研磨粒子吐出しモードと研磨粒子供給モードとを1ジョブ中に行ったが、1ジョブに限られるものではなく、積算枚数が所定枚数に達すると判断する構成であっても問題ない。
1)情報書き込み手段としての露光手段7は、実施例のレーザビームスキャナに限られず、LEDアレイ、蛍光灯等の光源と液晶シャッターとの組み合わせ等の他のデジタル露光装置であってもよいし、原稿画像を結像投影するアナログ露光装置であってもよい。
感光体2はドラム型に限られず、回動ベルト(エンドレスベルト)、回動ベルト状の支持体に取り付け保持させた有端のシート状のもの等であってもよい。
2)静電潜像のトナー現像方式・手段は任意である。反転現像方式でも正規現像方式でもよい。一成分現像剤を用いるものであってもよい。
3)転写手段5・15は実施例のローラ転写に限られず、ブレード転写、ベルト転写、その他の接触転写帯電方式であってもよいし、コロナ帯電器を使用した非接触転写帯電方式でもよい。
4)一次記録媒体(第1の被転写材)である中間転写体を用いずに、感光体のトナー像を二次記録媒体(第2の被転写材)である記録材Pに直接転写する画像形成装置であっても勿論よい。
5)接触帯電部材3や現像装置4に印加するバイアスの交流電圧の波形としては、正弦波、矩形波、三角波等適宜使用可能である。交流バイアスは、例えば直流電源を周期的にON,OFFすることによって形成された矩形波の電圧を含む。
1(Y・M・C・Bk)・・画像形成部、2・・感光ドラム(像担持体)、3・・帯電ローラ、4・・現像装置、4d・・トナーホッパー(トナー補給手段)、5・・一次転写ローラ、6・・帯電補助装置(帯電補助手段)、7・・露光装置、200・・制御回路部、P・・記録材
Claims (4)
- 回転可能な感光体と、
前記感光体を帯電させる帯電手段と、
トナーと前記トナーの正規帯電極性と逆極性の研磨粒子を含む現像剤を備え、前記感光体に形成された静電像をトナーで現像すると共に、前記感光体に付着しているトナーを回収する現像手段と、
前記感光体のトナー像を被転写材へ転写する転写手段と、
前記感光体の回転方向において、前記転写手段の下流側かつ前記帯電手段の上流側で感光体と接触し、被転写材に転写されずに感光体に残留したトナーを前記現像手段で回収されるように帯電する補助帯電部材と、
画像形成時に、前記転写手段により被転写材へと転写されずに感光体に残留したトナーを正規帯電極性に帯電すると共に、感光体を摺擦する前記補助帯電部材に感光体に付着している研磨粒子が付着するように、前記補助帯電部材にトナーの正規帯電極性と同極性のバイアスを印加する印加手段と、
前記感光体に形成される画像の主走査方向における領域幅が最大画像領域幅よりも小さい領域幅であるときは、非画像領域における感光体の露光後の帯電電位と現像手段に印加する現像バイアスとのコントラストを画像領域における感光体の露光前の帯電電位と現像手段に印加する現像バイアスとのコントラストよりも小さくなるように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 回転可能な感光体と、
前記感光体を帯電させる帯電手段と、
トナーと前記トナーの正規帯電極性と逆極性の研磨粒子を含む現像剤を備え、前記感光体に形成された静電像をトナーで現像すると共に、前記感光体に付着しているトナーを回収する現像手段と、
前記感光体のトナー像を被転写材へ転写する転写手段と、
前記感光体の回転方向において、前記転写手段の下流側かつ前記帯電手段の上流側で感光体と接触し、被転写材に転写されずに感光体に残留したトナーを前記現像手段で回収されるように帯電する補助帯電部材と、
画像形成時に、前記転写手段により被転写材へと転写されずに感光体に残留したトナーを正規帯電極性に帯電すると共に、感光体を摺擦する前記補助帯電部材に感光体に付着している研磨粒子が付着するように、前記補助帯電部材にトナーの正規帯電極性と同極性のバイアスを印加する印加手段と、
前記感光体の主走査方向における領域幅が最大画像領域幅よりも小さい領域幅の画像を所定枚数分連続で形成した場合、非画像形成時に、前記感光体の主走査方向における非画像領域にトナー像を形成すると共に、非画像領域に形成したトナー像を前記被転写材へ転写させることなく前記補助帯電部材に至らせて通過させるように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、画像形成時の画像比率が所定比率よりも低い場合に、前記補助帯電部材にトナーの正規帯電極性と逆極性のバイアスを印加させて前記補助帯電部材に付着する研磨粒子を前記感光体に吐き出すモードを実行することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記研磨粒子は、チタン酸ストロンチウムであり、該チタン酸ストロンチウムは、一次粒子の平均粒径が30nm以上300nm以下で、立方体状の粒子形状及び/または直方体状の粒子形状を有し、かつ、ぺロブスカイト型結晶を有する粒子であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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