JP4871925B2 - 信号送信装置及び方法 - Google Patents
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Description
S. L. Jansen, I. Morita, N. Takeda, H. Tanaka: "20-Gb/s OFDM Transmission over 4160-km SSMF Enabled by RF-Pilot Tone Phase Noise Compensation", OFC 2007, pdp15, USA, 2007
図1は、本発明の第1の実施形態による信号送信装置の構成を示すブロック図である。同図において、信号送信装置は、バイナリデータを広帯域周波数の出力信号に変調する信号生成回路1と、周波数fcの光キャリアを発生する信号光源3と、信号光源3が発生した光キャリアに、信号生成回路1から出力された広帯域の電気のマルチキャリア信号である出力Aをのせて広帯域光マルチキャリア信号を生成し、出力する光強度変調器4とからなる。
同図において、S/P(シリアルパラレル)変換回路11は、信号生成回路1へ入力されたバイナリデータの入力信号をパラレル信号に変換して変調回路12−i(i=1〜k)へ出力する。変調回路12−i(i=1〜k)はそれぞれ、マルチキャリア信号のサブキャリアを所定数毎にまとめたサブキャリア群に対応しており、所定の変調方式により、S/P変換回路11から入力された信号をサブキャリアに変調する。なお、以下では、変調回路12−iそれぞれに対応したサブキャリア群をそれぞれサブキャリア群iと記載する。
まず、S/P変換回路11は、信号生成回路1へ入力されたバイナリ信号を、シリアル信号から所定のデータ長のパラレル信号に変換して、変調回路12−i(i=1〜k)へ出力する。変調回路12−i(i=1〜k)は、所定の変調方式、例えば、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)、64QAM、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:4位相偏移変調)等によりS/P変換回路11から入力されたデータの変調を行い、サブキャリア群iのサブキャリアのうち、データに割り当てられたサブキャリアにマッピングして0挿入回路13−iに出力する。具体的には、データに割り当てられたサブキャリア毎に、同相成分(I成分)と直交成分(Q成分)とからなる信号を出力する。また、データとして割り当てられていないサブキャリアに固定のI成分とQ成分の信号を出力することもできる。データや固定の信号を割り当てるサブキャリアは、例えばサブキャリア群iの内側に設定することができ、サブキャリア群iの外側の周波数帯域に対応する一つもしくは複数のサブキャリアには信号を割り当てないようにすることができる。また、受信側においてサブキャリア群iを複数のブロックに分割して信号処理を行う場合には、サブキャリア群iの外側の周波数帯域に対応する一つもしくは複数のサブキャリアと、分割したブロックの外側の周波数帯域に対応する一つもしくは複数のサブキャリアに信号を割り当てないようにすることができる。また、サブキャリア群iの中心周波数帯域に対応する一つもしくは複数のサブキャリア、または、分割したブロックの中心周波数帯域に対応する一つもしくは複数のサブキャリアに信号を割り当てないようにすることができる。
図5は、GI挿入回路15−iにおけるガードインターバル挿入方法を示す図である。GI挿入回路15−iは、本来のマルチキャリア信号1シンボル分であるフーリエ変換ブロックの後半の一部分と同じ信号を、ガードインターバルとして当該フーリエ変換ブロックの前半に付加する。
図6は、スムージング回路16−iにおけるスムージング処理を示す図である。単純にフーリエ変換ブロックを連続して並べた場合、フーリエ変換ブロック間は信号が不連続となってしまう。そこで、スムージング回路16−iは、フーリエ変換ブロック間のつなぎ目が滑らかに変化するよう処理し、急峻な周波数成分の存在を除去する。
図8は、BPF19−1における処理を示す図である。同図において、BPF19−1は、周波数帯域f1の信号から、周波数帯域Δf1の信号を抽出しているが、BPF19−1は、周波数帯域Δf1を抽出する際、その周波数帯域Δf1に隣接する周波数帯域δf1の信号が同時に抽出されてしまう。しかし、周波数帯域Δf1の外側部分は、0挿入回路13−1により0挿入が行われた周波数部分に相当するため、実現困難な急峻な(δf1が0に近い)BPFを用いることなく、サブキャリア群iの周波数帯域の外側からの干渉を除去し、逆フーリエ変換の動作クロックを落とすことが可能となる。
図9は、合成回路20から出力される出力Aを示す図である。同図に示すように、合成回路20は、BPF19−i(i=1〜k)それぞれから出力された、周波数帯域f1〜fkまでのサブキャリア群1〜kを合成し、電気の超広帯域マルチキャリア信号である出力Aを生成する。
図10は、光強度変調器4から出力される光マルチキャリア信号のスペクトルを示す図である。同図に示すように、光強度変調器4から出力された光マルチキャリア信号は、光キャリア周波数fcを中心として両側のバンドに、周波数fi(i=1〜k)に対応した側波帯ができている。強度変調器4を駆動するときに、バイアス点を半波長電圧(V)の半分に設定した場合、光キャリアが残り、バイアス点をNULL点に設定した場合、光のキャリアを抑圧できる。
図12は、光BPF5から出力されるマルチキャリア信号のスペクトルを示す図である。同図に示すように、光BPF5から出力されるマルチキャリア信号では、光強度変調器4から出力された光マルチキャリア信号において光キャリア周波数fcを中心として両側のバンドに現われる側波帯の一方のみを取り出している。
また、図示はしないが、出力Aを光直交変調器のIch駆動信号とし、出力Aのヒルベルト変換をQchの駆動信号とすることで、光BPFを用いずにSSB化することができる。
次に、本発明の第2の実施形態による信号送信装置について説明する。第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、図2、図14及び図15の共通クロック21、局部発振器22は、全てのサブキャリア群で共通のものを用いているが、共通せずにそれぞれ各サブキャリア群で異なるクロック、局部発振器を用いてもよい。
また、図2及び図14の周波数変換回路18−i、ならびに、図15の18b−i及び18c−iでは、サブキャリア群毎で周波数変換が行われた後、予め設定している全サブキャリア共通の電力の目標値にレベル調整し、全サブキャリアの信号電力を一定にすることで全サブキャリアの伝送品質を同じにすることもできる。
11…S/P変換回路(シリアルパラレル変換部)
12−1〜12−k…変調回路(入力信号変調部)
13−1〜13−k…0挿入回路(ゼロ挿入部)
14−1〜14−k…逆フーリエ変換回路(逆フーリエ変換部)
15−1〜15−k…GI挿入回路(ガードインターバル挿入部)
16−1〜16−k、16a−1〜16a−k…スムージング回路(スムージング部)
17−1〜17−k、17a−1〜17a−k、17b−1〜17b−k、17c−1〜17c−k…D/A変換回路(デジタルアナログ変換部)
18−1〜18−k、18b−1〜18b−k、18c−1〜18c−k…周波数変換回路(周波数変換部)
19−1〜19−k、19b−1〜19b−k、19c−1〜19c−k…BPF(バンドパスフィルタ)
20、20a、20b、20c…合成回路(合成部)
21…共通クロック
22…局部発振器
3…信号光源
4…光強度変調器
5…光BPF
6…光直交変調器
Claims (7)
- 入力信号を複数のパラレル信号へ変換するシリアルパラレル変換部と、
それぞれがマルチキャリア信号のサブキャリア群に対応し、前記複数のパラレル信号に対して、自身に対応するサブキャリア群の信号を生成する複数の処理部と、
前記複数の処理部によって生成された各サブキャリア群の信号を合成してマルチキャリア信号を生成する合成部と、
前記合成部によって合成されたマルチキャリア信号を送信する送信部とを備え、
前記複数の各処理部は、
各パラレル信号をサブキャリアへ変調する入力信号変調部と、
前記入力信号変調部によって変調された信号の周波数帯域外の周波数に0の周波数成分を挿入するゼロ挿入部と、
前記ゼロ挿入部により0の周波数成分が挿入された信号に逆フーリエ変換を行う逆フーリエ変換部と、
前記逆フーリエ変換部により逆フーリエ変換が行われた信号を、他の処理部と同期したアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換部と、
前記デジタルアナログ変換部によりアナログ信号に変換された信号を、当該信号の周波数帯域の中心周波数が、当該処理部に対応するサブキャリア群の周波数帯域の中心周波数となるように周波数変換する周波数変換部と、
前記周波数変換部により周波数変換された信号から、当該処理部に対応するサブキャリア群が使用する周波数帯域の信号を抽出するバンドパスフィルタとを備え、
前記合成部は、前記バンドパスフィルタにより抽出された信号を合成して前記マルチキャリア信号を生成し、
前記周波数変換部は、前記サブキャリア群の周波数帯域の中心周波数として、互いに隣接するサブキャリア群の前記周波数帯域外の周波数が互いに重なる中心周波数を選択する
ことを特徴とする信号送信装置。 - 前記複数の各処理部は、
逆フーリエ変換部により逆フーリエ変換された信号にガードインターバルを挿入するガードインターバル挿入部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の信号送信装置。 - 前記複数の各処理部は、
前記ガードインターバル挿入部によりガードインターバルが挿入された信号のフーリエ変換ブロック間のつなぎ目にスムージング処理を行うスムージング部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の信号送信装置。 - 前記送信部は、光信号によりマルチキャリア信号を送信することを特徴とする請求項1から請求項3に記載の信号送信装置。
- 前記送信部は、前記合成部によって合成された電気のマルチキャリア信号を光信号に変換する光強度変調器を備えることを特徴とする請求項4に記載の信号送信装置。
- 前記送信部は、前記合成部によって合成されたマルチキャリア信号のI成分及びQ成分の信号を駆動信号として光信号を生成する光直交変調器を備えることを特徴とする請求項4に記載の信号送信装置。
- マルチキャリア信号を送信する信号送信装置において、
シリアルパラレル変換部が、入力信号を複数のパラレル信号へ変換するシリアルパラレル変換過程と、
マルチキャリア信号のサブキャリア群それぞれに対応する複数の処理部が、前記複数のパラレル信号に対して、自身に対応するサブキャリア群の信号を生成する信号処理過程と、
合成部が、前記信号処理過程において前記複数の処理部により生成された各サブキャリア群の信号を合成して広帯域マルチキャリア信号を生成する合成過程と、
送信部が、前記合成過程において合成されたマルチキャリア信号を送信する送信過程とを有し、
前記複数の各処理部による処理過程は、
入力信号変調部が、各パラレル信号をサブキャリアへ変調する入力信号変調過程と、
ゼロ挿入部が、前記入力信号変調過程において変調された信号の周波数帯域外の周波数に0の周波数成分を挿入するゼロ挿入過程と、
逆フーリエ変換部が、前記ゼロ挿入過程において0の周波数成分が挿入された信号に逆フーリエ変換を行う逆フーリエ変換過程と、
デジタルアナログ変換部が、前記逆フーリエ変換過程において逆フーリエ変換された信号を、他の処理部と同期したアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換過程と、
周波数変換部が、前記デジタルアナログ変換過程においてアナログ信号に変換された信号を、当該信号の周波数帯域の中心周波数が、当該処理部に対応するサブキャリア群の周波数帯域の中心周波数となるように周波数変換する周波数変換過程と、
バンドパスフィルタが、前記周波数変換過程において周波数変換された信号から、当該処理部に対応するサブキャリア群が使用する周波数帯域の信号を抽出する抽出過程とを有し、
前記合成過程においては、前記合成部が、前記抽出過程において抽出された信号を合成して前記マルチキャリア信号を生成し、
前記周波数変換過程は、前記サブキャリア群の周波数帯域の中心周波数として、互いに隣接するサブキャリア群の前記周波数帯域外の周波数が互いに重なる中心周波数を選択する
ことを特徴とする信号送信方法。
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