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JP4869354B2 - 注射器保持システム - Google Patents

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JP4869354B2
JP4869354B2 JP2008548641A JP2008548641A JP4869354B2 JP 4869354 B2 JP4869354 B2 JP 4869354B2 JP 2008548641 A JP2008548641 A JP 2008548641A JP 2008548641 A JP2008548641 A JP 2008548641A JP 4869354 B2 JP4869354 B2 JP 4869354B2
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Description

本発明は、一般に、医療装置の分野に関する。本発明は、より詳細には、注射器を医療ポンプに着脱可能に取り付けるための注射器保持システムに関する。この注射器保持システムは、医療管セット組立体または注入システムに組み込むことができる注射器ホルダを含む。
注射器は、薬物、造影剤など流体を送るためによく使用される医療装置である。実際、多くの薬物が、送られるために注射器に予め包装される。しかし、注射器のプランジャまたはピストンに力を加えて流体を押し出す間、注射器を適切な方向に保持する必要がある。
一部の電動注入ポンプでは、ポンプに取付けた注射器、および注射器のプランジャを移動させて流体を押し出すための電動プランジャ駆動装置組立体が使用される。取付け機構は、複雑で製造が高コストである場合が多い。
他の電動注入ポンプでは、流体を送るための管での蠕動運動、またはカセットの弾性ダイアフラムでの駆動装置の往復運動が使用される。しかしこうしたポンプでも、時に、注射器を使用して濃縮ボーラス、サプリメントを投与し、または最初の薬物の注入を中断して第2の薬物を投与する必要または要望が存在する。時に、第2のポールスタンドを使用して、注射器または第2のバッグを吊るすことができるが、それには患者の傍に追加のスペースが必要である。こうした追加の傍のスペースが、容易に利用できないこともある。介護人が、手で注射器を保持することもできるが、これは面倒であり、介護人が両手で行なう仕事ができなくなり、非効率的である。
したがって、効率が良く、使用が実用的であり、製造に対するコスト効率が良い、注射器保持システムが求められている。
本発明の他の目的は、注射器を医療ポンプに着脱可能に取り付けるための注射器ホルダを含む管セット組立体を提供することである。
上記その他の目的は、当業者には明らかになるであろう。
本発明は、一般に、注射器を医療ポンプに着脱可能に取り付けるための注射器保持システムに関する。この注射器保持システムは、医療管セット組立体または注入システムに組み込むことができる注射器ホルダを含む。
本発明の注射器ホルダは、本体を含む。注射器保持器は、本体に連結される。細長いフィンガは、本体に連結されかつ本体から外側に延びる。フィンガは、工具の助けなしで医療ポンプのソケット内に長手方向に挿入されて、いったん挿入されると、注射器ホルダが複数の平面で旋回運動を行なうことができるように構成される。本体に連結された停止部材は、注射器ホルダの旋回運動を制限する。
本発明の一態様では、停止部材は、クリップであり、クリップは、たとえばポンプハンドルなどポンプの一部上に解放可能にクランプするジョーを有し、注射器ホルダの旋回運動を制限し、それによって、注射器ホルダをポンプの所望の固定位置に取り外し可能または着脱可能に取り付ける。注射器ホルダの本体、フィンガ、およびクリップを、有利には材料の単一の単体片として形成することができ、プラスチックおよび従来の成形技術を使用してコスト効率良く製造することができる。
本発明の他の態様では、注射器保持器は、本体内の、好ましくはフィンガと停止部材との間に位置付けられた取付穴を含む。注射器は、取付穴に直接挿入され、したがって所望の方向に直接保持される。あるいは、注射器保持器は、注射器に着脱可能に取付可能なアダプタを含むことができる。アダプタを本体の取付穴内でゆるく受け、または剛直に取り付けることができる。アダプタは、管セット組立体の管に流体連結されることができる。取付穴は、アダプタと共に注射器を所望の方向に間接的に保持する。
注射器保持システムの他の特徴、態様、および利点は、以下の詳細な説明、添付の図面、および添付の特許請求の範囲から容易に明らかになるであろう。
本発明には多様な形態の実施形態が可能であるが、現時点で好ましい実施形態を図で示し、以下に記載する。理解されるように、本開示は、本発明の一例証であると考えられるべきであり、本発明は、示された特定の1つまたは複数の実施形態に限定されないものである。
図1は、本発明による注射器ホルダ40を含む管セット組立体10を示す。管セット組立体10は、ポンプカセット16の入口14と流体連結された遠位端を有する第1の管12を含む。ポンプカセット16は、出口18を有し、出口18に第2の管20が流体連結される。管セット組立体10は、ポンプカセット16から下流側に他の構成要素を含むことができる。こうした構成要素は、任意選択であり、または本明細書に開示される本発明に特に関係がないため、以下だけで簡単に記載する。摺動式クランプ22は、第2の管20に動作可能に取り付けられる。Y部位24は、一体型の一方向弁26を有し、第2の管20および第3の管28の近位端に流体連結される。雄遠位アダプタ30は、第3の管28の遠位端に流体連結され、静脈針またはカテーテル(図示せず)を連結して、流体を患者に送ることができるようにする。雄アダプタ30は、空気フィルタ32、および管セット組立体10を静脈針またはカテーテルに固定するための係止カラー34を含む。
第1の管12の近位端は、たとえばHospira、Inc.of Lake Forest、イリノイ州、米国から市販されている、LIFESHIELD(登録商標)CLAVE(登録商標)コネクタなどアダプタ35に流体連結される。この連結部を、多様な知られている連結手段によって作成することができ、これら連結手段は、限定的ではないが、管12の近位端のアダプタ35の本体37に形成された対合する穴36への挿入、および従来の溶剤シーラーの塗布、またはアダプタ35と管12への対合する雌と雄のルアーロックコネクタの設置を含む。アダプタ35は、アダプタ35上に一方向弁39を含む。管12と反対の本体37の端部は、たとえば図10から図12で示されるものなど従来の無針注射器2をアダプタ35に流体連結するために、限定的ではないが、雌ルアーキャップ41および外部係止ねじ山43を含む固定手段39を備える。
図2から図7を参照すると、注射器ホルダ40は、本体42を有し、注射器2を保持するための注射器保持器または手段44を提供する。本発明の一実施形態では、注射器保持器44は、取付穴46を含み、取付穴46は、注射器2を直接受け(図13)、または上記のアダプタ35(図1)を通して注射器2を間接的に受ける。取付穴46は、実質的に直立の注射器方向付け軸48を画定する。取付穴46は、上部50および下部52を有する。上部50は、下部52の直径よりも大きい直径を有する。したがって、ショルダまたは環状棚部53が、取付穴46の上部50と下部52との間に形成される。
注射器保持手段44はさらに、上部50の周囲表面に形成された少なくとも1つの溝または隆起部54を任意選択で含むことができる。隆起部の場合、隆起部は、注射器方向付け軸48に向かって内側に延びる。溝の場合、溝は、注射器方向付け軸48から離れるように延びる。いずれの場合も、溝または隆起部54は、下部52に向かって下方に延びる。一実施形態では、溝または隆起部54は、らせん状に延びて、アダプタ35または注射器2の対応するねじ山と対合するねじ山を形成する。
他の実施形態では、複数の隆起部54が、長手方向に、軸方向に真っ直ぐ延び、より好ましくは注射器方向付け軸に対して平行に延びる。隆起部54は、取付穴46の上部50の周囲に等しい間隔をおいて配置される。取付穴46のサイズおよび隆起部54のサイズを、注射器2またはアダプタ35がゆるく保持または案内されるように選択することができる。あるいは、取付穴46のサイズおよび隆起部54のサイズは、ホルダ40とアダプタ35または注射器2との間に所望の引き抜き力の摩擦または圧力ばめが行なわれるように選択される。いずれの場合も、所望の場合は、アダプタ35および/または注射器2をホルダ40に永続的に取り付けるための、限定的ではないが、接着剤、溶剤シーラー、熱溶接、または超音波溶接を含む従来の手段を使用することができる。
当業者には本開示から理解されるように、注射器2をホルダ40上で永続的または一時的に保持する他の手段が可能である。インタロッキングラグおよびスロットシステムを、ホルダ40および注射器2またはアダプタ35に使用することができる。本体42は、注射器2を所望の方向に保持するために、クリップ、クランプ、または他の締結部(図示せず)を含むことができる。
取付穴46が、本体42の実質的に円筒形のコア部分56内に形成される。細長いフィンガ58は、本体42のコア部分56および注射器方向付け軸48から外側に延びる。フィンガ58は、本体42に連結され、より好ましくは剛直に取り付けられる。フィンガ58は、注射器方向付け軸48に対して少なくとも半径方向に延びる。フィンガ58は、図で示した実施形態では、注射器方向付け軸48に対して軸方向に僅かに上方にも延びる。
フィンガ58は、本体42のコア部分56に連結される近位端60、中間部分62、および遠位端64を有する。遠位端64を様々な方法で形状付けて、注射器ホルダ40の複数の平面での摺動および旋回運動が可能にすることができる。湾曲した切頭円錐形およびバレル形状が十分であるが、遠位端64は、遠位端に形成されたボール66を有することがより好ましい。ボール66は、実質的に球状であることが好ましい。中間部分62は、限定的ではないが角柱状または円筒形を含む他の形状でも十分であるが、好ましくは円錐形であり、近位端60に隣接する第1の直径から、遠位端64またはボール66に隣接する第1の直径よりも小さい第2の直径に一様にテーパが付けられる。ボール66の直径は、中間部分62の第2の直径よりも大きい。ボール66は、またフィンガ58の中心長手方向軸70に存在する中心68も有する。図4で最も良く見ることができるように、中心長手方向軸70は、本体42および取付穴46を二等分する分断線PLと同じ垂直平面に存在する。分断線PLは、注射器方向付け軸48に対して直角または垂直である。
本体42は、コア部分56の他に、コア部分56に連結された停止部材72を有する。当業者には本開示から理解されるように、停止部材72は、コア部分56からポンプ6と係合または当接するのに必要な全ての方向に延びることができる。図で示した実施形態では、停止部材72は、コア部分56および注射器方向付け軸48から横方向に、または概して半径方向に外方に延びる。停止部材72は、コア部分56からフィンガ58とは異なる方向に、より好ましくはフィンガ58が突き出る方向に対して概して反対方向に延びる。図で示した実施形態では、停止部材72は、コア部分56からフィンガ58と反対方向に延び、または突き出る。取付穴46は、フィンガ58と停止部材72との間に配置され、または位置付けられる。
停止部材72は、ビーム74、クリップ76、および任意選択のハンドルまたはレバー78を含む。クリップ76は、ビーム74に連結され、以下により詳細に記載するように、注射器ホルダ40をポンプ6の一部に着脱可能または解放可能に取り付けるように構成される。レバー78は、ビーム74に連結されて、ユーザが注射器ホルダ40を扱い、または注射器ホルダ40に旋回力を加えることができるようにする。
ビーム74は、概して水平に延びる長楕円形プレート80である上部を有する。プレート80の頂部側または上表面は、ユーザがプレート80を介してホルダ40を押し付け、または引っ張る場合の滑りの危険性を低減するために、溝あるいは隆起部、またはより好ましくはたとえば一連の溝または隆起部82など、摩擦を増強させる手段を任意選択で含むことができる。図で示した実施形態では、等しい間隔を置いて配置された平行の隆起部82が、コア部分56に連結されたプレート80の隣接する近位端からプレート80の遠位端まで延びる。隆起部82は、分断線PLに対して横方向に、より好ましくは垂直に延びる。
クリップ76は、プレート80の下側に、プレート80の遠位端に隣接してまたは遠位端の近くに連結され、より好ましくは取り付けられる。ビーム74は、任意選択でネック84を含み、クリップ76を本体42のコア部分56およびプレート80にさらに連結し、または取り付けて、支持および安定性を向上させることができる。ネック84は、コア部分56の外径に接合された近位端、およびクリップ76とプレート80に接合された遠位端を有する。クリップ74は、コア部分56または(存在する場合は)ネック84に隣接する第1のジョー86、および好ましくはヒンジ式に第1のジョー86に連結された第2のジョー88を含む。この連結を、プレート80に直接行なうことができ、または連結部によって間接的に行なうことができる。より好ましくは、第2のジョー88は、第1のジョー86に剛直に取り付けられ、材料の弾性によって、ヒンジまたは所望の解放可能なクランプ作用がもたらされる。
図7で最も良く見ることができるように、第2のジョー88の自由端は、垂直断面が概してS形状である。第2のジョー88の自由端は、第1のジョー86に向かって下方に内側に徐々に率が小さくなるように湾曲した後に、第1のジョー86から離れるように反対に湾曲する。それによって、ジョー86とジョー88との間のより大きい開口92に至る小さい口90が提供される。開口92は、本体42を横切って横方向に、かつフィンガ58が本体42のコア部分56から突き出る方向に対して概して横方向に延びる。開口92の位置および方向が、特定の取付け構成またはポンプ6の必要性を満たすように選択することができるが、図で示した実施形態の開口92は、注射器方向付け軸48および取付穴46に対して垂直に延びる。取付穴46は、クリップ76または停止部材72とフィンガ58との間に位置付けられる。
任意選択のハンドルまたはレバー78は、図7で最も良く見ることができるように、垂直面で概してL形状の断面を有する。レバー78は、第1の脚94、および第1の脚94に連結された、より好ましくは剛直に取り付けられた第2の脚96を有する。図で示した実施形態では、第2の脚96は、垂直断面において第1の脚94よりも長い。図2から図4および図7で最も良く見ることができるように、脚94と96は共に、プレート80と同様に実質的に平坦なプレートである。プレート80の上表面と同様に、第2の脚96は、ユーザがレバー78を扱う際の滑りの危険性を低減するために、溝または隆起部、より好ましくはたとえば一連の溝または隆起部98など、摩擦を増強させる手段を任意選択で含むことができる上表面を有する。図で示した実施形態では、複数の等しい間隔を置いて配置された平行の隆起部98が、第1の脚94に連結された第2の脚96の隣接する近位端から延びる。隆起部98は、分断線PLおよびフィンガ58の前方への突起に対して横方向に、より好ましくは垂直に延びる。隆起部98は、開口92の中心軸に対して平行に延びる。
レバー78の第1の脚94を、本体42の残りの部分に様々な位置で連結することができる。レバー78の第1の脚94を、ビーム74にプレート80の遠位端にまたは遠位端の近くで連結することができる。あるいは、第1の脚94を、クリップ76に取り付けて、クリップ76をビーム74に連結することもできる。第1の脚94を、開口92の反対側に、クリップ76の第2のジョー88の外面に取り付けることができる。図で示した実施形態では、第1の脚94は、第1のジョー86とビーム74のプレート80との交差部、またはその近くで、第2のジョー88の外表面に取り付けられる。
第1の脚94は、クリップ76またはプレート80から、水平に対して約45〜180度、より好ましくは約90〜165度の角度αで延びる。図で示した実施形態では、この角度αは、約135〜150度である。第1の脚94および第2の脚96を、本発明から逸脱することなく、同様に様々な角度で共に接合することができる。第2の脚96は、第1の脚94から約30〜150度の開光角度β、より好ましくは約60〜145度の開光角度β、さらに好ましくは約75〜120度の開光角度βで延びることができる。図で示した実施形態では、角度βは、約75〜190度である。こうしたレバー78を開口92の近くであるが口90に概して反対側に取り付けることによって、クリップ76をポンプ6の構造に押し付け、またはクリップ76をそれから引いて解放する有効なレバーが得られる。
図で示した実施形態では、コア部分56、フィンガ58、クリップ76、停止部材72を含む注射器ホルダ40が、単一の単体の実質的に剛体であるが幾分弾性部材として形成される。したがって、注射器ホルダ40を、従来の成形技術を使用して適した市販のプラスチック材料から安価に形成することができる。本発明は、医療用途に使用されるため、米国および欧州の規制基準で指示されているように、材料は、熱または放射殺菌サイクルに耐えることができるものでなければならない。したがって、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)コポリマー材料の放射強度が一般に好ましい。
図8および図9は、本発明による注射器ホルダ40を含む注入システム100を示す。注入システム100は、ポンプ6、および注射器2をポンプ6上の所望の位置および方向に着脱可能に取り付けるための注射器ホルダ40を含む。ホルダ40をポンプ6に設置する前または後に、注射器2を、ホルダ40に着脱可能に取り付けることができる。当業者には理解されるように、本発明は、限定的ではないが、腸内ポンプ、注入ポンプ、注射器ポンプ、および蠕動ポンプを含む様々なタイプの医療ポンプに使用することができるが、図で示した実施形態のポンプ6は、カセット16を使用するタイプである。こうしたポンプは、カセットポンプと呼ばれる。ポンプ6は、ハウジング7、およびポンプ6を搬送するためのハウジング7に連結されたハンドル8を有する。
注射器ホルダ40のフィンガ58を長手方向に挿入するための位置付けソケット4が、ポンプ6に設けられる。注射器2の所望の位置および方向に応じて、ソケット4を任意の好都合の位置に設けることができる。図で示した実施形態では、ソケット4は、ハウジング7内でポンプ6の表示画面9の後ろ側に形成される。ソケット4は、概して搬送用ハンドル8の反対にあり、ハンドル8は、ポンプ6の背面を横切って概して水平方向に延びるロッドまたはバーを含む。ソケット4を、注射器を取り付ける機能用に単独で形成することができ、または有利には、ハウジング7に存在するねじ穴によって画定することができる。図で示した実施形態では、ソケット4は、ポンプハウジング7内に実質的に水平に延びて、注射器ホルダ40が、注射器2を実質的に直立の位置に方向付け、注射器方向付け軸48が、実質的に直立であり、より好ましくは垂直である。フィンガ58の遠位端64のボール66は、ソケット4内に嵌るサイズであり、少なくともフィンガ58の遠位端64を、ソケット4内に長手方向に挿入することができるサイズである。フィンガ58の長さは、好ましくは、ソケット4の深さを超えるように選択される。
停止部材72のビーム74の長さは、いったんフィンガ58がソケット4に挿入されると、ビーム74が、たとえばハンドル8などソケット4から離れたポンプ6の一部と当接するように選択される。より好ましくは、ビーム74の長さは、クリップ76のジョー86とジョー88との間の開口92の口90が、ハンドル8上に位置付けられるように選択される。いったんフィンガ58が挿入されると、注射器ホルダ40は、少なくとも1つの平面内でまだ旋回することができる。より好ましくは、ホルダ40は、複数の平面(すなわち、少なくとも垂直に、かつフィンガ58の中心長手方向軸70の周囲で)で旋回することができる。ソケット4の壁を、ソケット4の入口近くで外側にラッパ状に広げて隙間を設け、注射器ホルダ40のフィンガ58の挿入、および注射器ホルダ40の旋回をさらに容易にすることができる。
注射器ホルダ40をポンプ6に取り付けるには、ユーザが、限定的ではないが、フィンガ58、レバー78、クリップ76、ビーム74、またはプレート80を含む好都合な位置でホルダ40を把持する。図で示した構成では、ユーザは、注射器ホルダ40をクリップ76と共に下向きに位置付ける。最初に、フィンガ58を僅かに下方に傾斜させた状態でホルダ40を保持し、停止部材72を有するホルダ40の他方の端部を、ハンドル8を回避するように僅かに持ち上げる。ユーザは、フィンガ58の遠位端64上のボール66がソケット4内に入り、クリップ76がポンプのハンドル8上に位置付けられるまで、フィンガ58をソケット4に長手方向に挿入する。次いで、ユーザは、最初にポンプのハンドル8と当接しホルダ40の旋回運動が制限されるように、停止部材72を下方に押し付けることによって、注射器ホルダ40を垂直に旋回する。ホルダ40のポンプ6に対する不慮の移動に対してより良好に固定するために、ユーザは、次いで停止部材72をプレート80またはレバー78によってより強く下に押し付ける。クリップ76のジョー86、88が、弾性的に離れるように屈曲して、ハンドル8が、口90を通過し、開口92内に入り、プレート80の下側と当接することができる。口90は、自由または弛緩状態で最小幅を有し、その幅は、最初は垂直面におけるハンドル8の対応する幅よりも小さい。したがって、図9で最も良く見ることができるように、ジョー86、88は、注射器ホルダ40がそこに完全にスナップ嵌めされた場合に、ハンドル8に弾性的にクランプされる。注射器ホルダ40を解放しかつ取り外すには、ユーザは、ジョー86、88のクランプ力に十分勝る力でレバー78を押し上げ、ハンドル8を、クリップ76の開口92から自由にする。ユーザは、停止部材72をハンドル8の上方に旋回し、次いで旋回フィンガ58をソケット4から長手方向に引き抜いて、注射器ホルダ40をポンプ6から取り外す。
本発明の注射器ホルダ40は、非常に柔軟性がある。製造者またはユーザは、注射器ホルダ40をポンプ6に取り外し可能に取り付ける前または後に、注射器2をホルダ40に着脱可能に取り付けることができる。前に図1を参照して記載したように、ユーザまたは製造者は、ホルダが管セット組立体10に組み込まれた場合に、注射器2をホルダ40に着脱可能に装着し、または取り付けることができる。図10から図13を参照すると、ユーザは、さらに他の方法で、注射器ホルダ40に所望の薬剤が予め充填された従来の注射器2を取り付けることができる。ユーザは、注射器2をシールされたパッケージPから取り出し、注射器2に付けられたキャップ102を有する端部を上に保持し、キャップ102を注射器2の遠位または排出端104から取り外す。米国特許第5,807,345号で開示されているように、注射器2の排出端104は、従来の雄ルアー装備106、装備106の周囲の環状カラー108、および環状カラー108上の雌ねじ山110を含む。ユーザは、注射器ホルダ40をひっくり返して、プレート80が、下方に面するようにし、注射器2の排出端104を取付穴46内に上向きに挿入する。取付穴46は、注射器2の環状カラー108を案内して受けるように、より好ましくは僅かな手による圧入で保持するように構成された直径を有する。次いで、ユーザは、注射器2およびホルダ40を、アダプタ35Aで管12に着脱可能に固定する。アダプタ35Aは、上記のように管12に密閉流体結合するための穴36、並びにそれぞれ注射器2の雄ルアー装備106および雌ねじ山110と着脱可能に連結するための雌ルアーキャップ41および少なくとも1つのねじ山43を有する。ユーザは、雄ルアー装備106がアダプタ35A上の雌ルアーキャップ41内に延び、ねじ山43がねじ山110と係合するまで、アダプタ35Aを取付穴46内に挿入し、次いで注射器2、ホルダ40、またはアダプタ35Aを注射器方向付け軸48に対して回転させることによって、注射器2をアダプタ35Aおよびホルダ40に着脱可能に取り付ける。
上記から分かるように、本発明は、少なくとも上記の目的を全て達成するものである。
本発明を幾つかの特定の実施形態に関して記載したが、理解されるように、特許請求の範囲で規定される本発明の意図する広範な範囲から逸脱することなく、当業者は、多くの修正、置換、および付加を行うことができる。
本発明による注射器ホルダを含む管セット組立体の斜視図である。 本発明の一実施形態による注射器ホルダの斜視図である。 図2の注射器ホルダの側面図である。 図2の注射器ホルダの上平面図である。 図2の注射器ホルダの底面図である。 図2の注射器ホルダの正面図である。 図4の線7−7に沿って取られた本発明の注射器ホルダの断面図である。 本発明の注射器ホルダを使用して、注射器を含む管セット組立体がポンプに取り付けられた状態のポンプの部分側面図である。 注射器ホルダおよび注射器が設置された位置にある、図8のポンプの部分斜視図である。 従来の予め充填され、キャップが付けられ、包装された注射器の斜視図である。 図10の予め充填された注射器およびキャップの中心長手方向の部分断面図である。 包装およびキャップが取り除かれた図10の注射器の斜視図である。 注射器が取付穴に直接取り付けられた、本発明の注射器ホルダの他の実施形態を示す、図7と同様の部分断面図である。

Claims (20)

  1. 注射器を医療ポンプに着脱可能に取り付けるための注射器ホルダであって、前記注射器ホルダが、
    本体と、
    本体に連結された注射器保持器と、
    本体から外側に延びる細長いフィンガとを備え、該細長いフィンガが、工具の助けなしで医療ポンプのソケット内に長手方向に挿入されて、いったん挿入されると、注射器ホルダが複数の平面で旋回運動を行なうことができるように構成され、前記注射器ホルダがさらに、
    本体に連結されて注射器ホルダの旋回運動を制限する停止部材を備える、注射器ホルダ。
  2. 本体が本体内に形成された穴を有し、注射器保持器が穴を含む、請求項1に記載の注射器ホルダ。
  3. 穴が、本体のコア部分内に配置され、かつ細長いフィンガと停止部材との間に位置付けられる、請求項2に記載の注射器ホルダ。
  4. 注射器保持器が、穴内に取り付けられたアダプタをさらに備え、アダプタが、注射器を取り付けるための固定手段を含む、請求項2に記載の注射器ホルダ。
  5. 細長いフィンガが、本体に連結された近位端および遠位端上に形成されたボールを含む遠位端を有する、請求項1に記載の注射器ホルダ。
  6. 細長いフィンガが、近位端と遠位端との間に延びるテーパが付けられた中間部分を有し、中間部分が、円錐形であり、かつ近位端に隣接する第1の直径および遠位端に隣接する第2の直径を有し、第2の直径が、第1の直径よりも小さい、請求項5に記載の注射器ホルダ。
  7. 停止部材が、医療ポンプの一部と係合するように構成されたクリップを含む、請求項1に記載の注射器ホルダ。
  8. クリップが、第2のジョーに剛直に連結された第1のジョーを含む、請求項7に記載の注射器ホルダ。
  9. 本体、細長いフィンガ、およびクリップが、材料の単一の単体片として形成される、請求項7に記載の注射器ホルダ。
  10. 医療ポンプ用の管セット組立体であって、前記管セット組立体が、
    管と、
    管に流体連結されたアダプタと、
    管に連結された注射器ホルダとを備え、該注射器ホルダが、
    本体と、
    本体に連結された注射器保持器と、
    本体から外側に延びる細長いフィンガとを備え、前記細長いフィンガが、工具の助けなしで医療ポンプのソケット内に長手方向に挿入され、いったん挿入されると、注射器ホルダが複数の平面で旋回運動を行なうことができるように構成され、前記注射器ホルダがさらに、
    本体に連結され注射器ホルダの旋回運動を制限する停止部材を含む、医療ポンプ用の管セット組立体。
  11. 本体が本体内に形成された穴を有し、注射器保持器が穴を含む、請求項10に記載の管セット組立体。
  12. 注射器保持器が、穴内に取り付けられたアダプタをさらに備える、請求項11に記載の管セット組立体。
  13. アダプタが、本体の穴内に剛直に取り付けられる、請求項12に記載の管セット組立体。
  14. アダプタに着脱可能に取り付けられる注射器をさらに備える、請求項12に記載の管セット組立体。
  15. 管に連結されたカセットをさらに備える、請求項14に記載の管セット組立体。
  16. 注入システムであって、前記注入システムが、
    医療ポンプに形成されたソケットを有する医療ポンプと、
    医療ポンプに着脱可能に取り付けられた注射器ホルダとを備え、前記注射器ホルダが、
    本体と、
    本体に連結された注射器保持器と、
    本体から外側に延びる細長いフィンガとを備え、前記細長いフィンガが、医療ポンプのソケット内に長手方向に挿入され、注射器ホルダを医療ポンプに工具の助けなしで着脱可能に連結し、いったん挿入されると、注射器ホルダが複数の平面で旋回運動を行なうことができるように構成され、前記注射器ホルダがさらに、
    本体に連結されて、ポンプと当接し、注射器ホルダの旋回運動を制限する停止部材を備える、注入システム。
  17. 注射器保持器に着脱可能に取り付けられる注射器をさらに備える、請求項16に記載の注入システム。
  18. 本体が、本体内に形成された穴を有し、穴が、細長いフィンガと停止部材との間に位置付けられ、注射器保持器が、穴および穴内に取り付けられたアダプタを備え、アダプタが、注射器に着脱可能にかつ流体結合されることができる、請求項17に記載の注入システム。
  19. 医療ポンプが、ハンドルを含み、停止部材が、ハンドルにクランプするためのジョーを有するクリップである、請求項16に記載の注入システム。
  20. ポンプが、カセットポンプであり、注射器ホルダによって保持される注射器が、カセットを含む管セットに流体連結される、請求項17に記載の注入システム。
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