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JP4866145B2 - 粉末焼結積層造形装置及びその使用方法 - Google Patents

粉末焼結積層造形装置及びその使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、粉末焼結積層造形装置及びその使用方法に関し、造形テーブル上に複数の焼結薄層を積層して3次元造形物を作製する粉末焼結積層造形装置及びその使用方法に関する。
近年、機能試験用試作部品や少量多品種の製品に使用される部品等を造形することができる造形装置への要望が増えてきつつある。
この要求を満たすものとして、光造形装置や粉末焼結積層造形装置などがある。なかでも、粉末焼結積層造形装置は、紫外線硬化性樹脂を使用した造形装置(以下「光造形装置」)と異なり、多種類かつ強靭な材料が使用できることが大きな特徴の一つであり、市場での認知度も向上し、さまざまな用途で使用されはじめている。
従来市販されている粉末焼結積層造形装置は、レーザ光出射部と、造形部と、制御装置とから構成されている。図8(a)、(b)はそれぞれ、従来市販されている粉末焼結積層造形装置のうち造形部の断面図及び上面図である。図示しないレーザ光出射部は、造形部の上方に設置されている。
レーザ光出射部においては、レーザ光の光源とレーザ光の照射方向を制御するミラーとが設けられている。
造形部101においては、図8(a)、(b)に示すように、中央部に設置され、レーザ光の照射により造形が行われて3次元造形物が作製される造形用容器1と、その両側に設置されて粉末材料を貯めておく粉末材料収納容器2a、2bと、供給過剰粉末材料の収納容器3a、3bとを備えている。また、造形用容器1内には造形用容器1内壁に沿って降下する造形テーブル4が設置され、粉末材料容器2a、2b内には粉末材料容器2a、2b内壁に沿って上昇する粉末材料供給テーブル5a、5bが設置されている。
制御装置は、造形テーブル4を薄層一層分降下させ、粉末材料供給テーブル5aを上昇させて、リコータ6によって造形テーブル4上に粉末材料7を供給させ、かつ造形テーブル4上で粉末材料の薄層7aを形成させ、次いで、レーザ光及び制御ミラーによって作製すべき3次元造形物のスライスデータ(描画パターン)に基づき粉末材料の薄層7aを選択的に加熱して焼結させ、これらの動作を繰り返させる。このようにして3次元造形物を形成させ、最後に、3次元造形物を冷却させる。
特許第2620353号
ところで、従来の粉末焼結積層造形装置では、造形領域に供給された粉末材料の薄層に選択的にレーザ光を照射し焼結すると、焼結した部分が溶融して体積が減少するため、最低でも造形用容器1内の造形テーブル4が下がった分の体積と、焼結により減少した分の体積を補うだけの粉末材料を供給する必要がある。
しかし、造形用テーブル4が下がった分の体積が一定であるのに対して、焼結により減少した部分の体積は、各層の焼結部の断面積や、断面位置の偏りにより一部分のみ多く減少するなど予測がしにくい。この場合、最悪、粉末材料の供給量の不足だけは防止しなくてはならないため、常に多めに粉末材料を供給する必要がある。その上、粉末材料供給テーブル2a、2b全体が上昇するため体積が減少していない部分にも粉末材料7が余分に供給されてしまう。
したがって、各層ごとに造形用容器1から溢れる粉末材料7が生じてしまう。特に、造形領域が大きくて焼結領域が小さいと、過剰な粉末材料8の量が多くなる。
そこで従来の装置では、図8(a)、(b)に示すような供給過剰の粉末材料8を収納する収納容器3a、3bを設け、そこに供給過剰の粉末材料8を落とし込むなどの対策を採っている。
しかしながら、粉末材料8の劣化が少なくて粉末材料8を廃棄しなくてもよい場合でも、供給過剰の粉末材料8の収納容器3a、3bに収納された粉末材料8は、冷たくなっており、かつ収納容器3a、3bに収納されているため、すぐには造形領域に供給できず、また使用もできない。そして、供給過剰の粉末材料8をその場で使用できないため、熱による劣化と関係なく新品として扱うことができない。以上より、リサイクル率が低下してしまう。
また、供給過剰の粉末材料8が生じると粉末材料8が不足して造形物を完成できなくなる事態も生じてくる。これを防ぐため粉末材料容器2a、2bを大きくする必要があるが、その場合装置の横幅を大きくする必要があり、好ましくない。
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて創作されたものであり、粉末材料不足を防止するとともに過剰な粉末材料をすぐに再使用することを可能にして、粉末材料のリサイクル率を向上させ、かつ装置を小型化することができる粉末焼結積層造形装置及びその使用方法を提供するものである。
上記課題を解決するため、第1の発明は、粉末焼結積層造形装置に係り、造形領域を画定する造形用容器と、前記造形用容器の内壁に沿って少なくとも下方に移動する造形テーブルと、前記造形領域の両側にそれぞれ設けられ、造形に用いる粉末材料を収納する第1及び第2の粉末材料収納容器と、前記第1の粉末材料収納容器の内壁に沿って上下移動する第1の粉末材料供給テーブルと、前記第2の粉末材料収納容器の内壁に沿って上下移動する第2の粉末材料供給テーブルと、垂直な運搬板と、運搬板の前後2箇所に運搬板の下端から適当な間隔を置いて水平に保持され、運搬板の進行方向前側に溜まった粉末材料が接触することにより水平の位置から上側に回動する検知板と、検知板の上側への回動を検知するセンサとを有し、前記第1の粉末材料収納容器、前記造形用容器及び前記第2の粉末材料収納容器に収納されている粉末材料の表面に沿って移動するリコータと、前記リコータを移動させて前記造形用容器に前記粉末材料を供給するときに、前記粉末材料を供給する側の粉末材料供給テーブル上の粉末材料の表面が同じ側の前記粉末材料収納容器の表面よりも上に突出し、同時に他方の側の前記粉末材料供給テーブル上の粉末材料の表面が同じ側の前記粉末材料収納容器の表面よりも下になるように調節する制御手段とを備えたことを特徴とし、
第2の発明は、第1の発明の粉末焼結積層造形装置に係り、前記制御手段は、前記センサにより検知した粉末材料の供給量が基準よりも少ない場合、該検知した時よりも、前記粉末材料を供給させる側の粉末材料供給テーブルをさらに上昇させることを特徴とし、
第3の発明は、第1又は第2の発明の粉末焼結積層造形装置に係り、前記リコータの移動領域を挟むように設置された前記粉末材料の流出防護壁を備えていることを特徴とし、
第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れか一の粉末焼結積層造形装置に係り、前記粉末焼結積層造形装置は、前記造形テーブル上に形成された粉末材料の薄層にレーザ光を選択的に照射するレーザ光照射手段を備えていることを特徴とし、
第5の発明は、粉末焼結積層造形装置の使用方法に係り、造形領域を画定する造形用容器と、前記造形用容器の内壁に沿って少なくとも下方に移動する造形テーブルと、前記造形領域の両側にそれぞれ設けられ、造形に用いる粉末材料を収納する第1及び第2の粉末材料収納容器と、前記第1の粉末材料収納容器の内壁に沿って上下移動する第1の粉末材料供給テーブルと、前記第2の粉末材料収納容器の内壁に沿って上下移動する第2の粉末材料供給テーブルと、垂直な運搬板と、運搬板の前後2箇所に運搬板の下端から適当な間隔を置いて水平に保持され、運搬板の進行方向前側に溜まった粉末材料が接触することにより水平の位置から上側に回動する検知板と、検知板の上側への回動を検知するセンサとを有し、前記第1の粉末材料収納容器、前記造形用容器及び前記第2の粉末材料収納容器に収納されている粉末材料の表面に沿って移動するリコータと、前記造形テーブル上に形成された粉末材料の薄層を選択的に加熱する手段とを備えた粉末焼結積層造形装置の使用方法であって、(1)前記第1の粉末材料供給テーブル上に前記粉末材料を載せて上昇させて、前記第1の粉末材料収納容器の表面に前記粉末材料を突出させ、(2)前記リコータを移動させて前記第1の粉末材料収納容器の表面に突出した粉末材料の表層を削ぎとり、(3)前記リコータを移動させて前記削ぎとった粉末材料を前記造形用容器に供給して、前記造形テーブル上に第1の粉末材料の薄層を形成し、(4)前記第1の粉末材料の薄層を選択的に加熱して焼結薄層を形成し、(5)前記リコータを移動させて前記造形用容器に供給した残りの粉末材料を、下降させた前記第2の粉末材料供給テーブル上に載せて前記第2の粉末材料収納容器内に収納することを特徴とし、
第6の発明は、第5の発明の粉末焼結積層造形装置の使用方法に係り、前記(5)の工程の後に、(6)前記第2の粉末材料供給テーブルを上昇させて、前記第2の粉末材料収納容器の表面に前記粉末材料を突出させ、(7)前記リコータを移動させて前記第2の粉末材料収納容器の表面に突出した粉末材料の表層を削ぎとり、(8)前記リコータを移動させて前記削ぎとった粉末材料を前記造形用容器に供給して、前記造形テーブル上の第1の粉末材料の薄層の上に第2の粉末材料の薄層を形成し、(9)前記第2の粉末材料の薄層を選択的に加熱して焼結薄層を形成し、(10)前記リコータを移動させて前記造形用容器に供給した残りの粉末材料を、下降させた前記第1の粉末材料供給テーブル上に載せて前記第1の粉末材料収納容器内に収納することを特徴とし、
第7の発明は、第6の発明の粉末焼結積層造形装置の使用方法に係り、前記(1)乃至(10)の工程を繰り返すことを特徴とし、
第8の発明は、第5乃至第7の発明の何れか一の粉末焼結積層造形装置の使用方法に係り、前記センサにより検知した粉末材料の供給量が基準よりも少ない場合、該検知した時よりも、前記粉末材料を供給させる側の粉末材料供給テーブルをさらに上昇させて、同じ側の前記粉末材料収納容器の表面に前記粉末材料を突出させた後、前記(2)乃至(5)の工程、或いは前記(7)乃至(10)の工程を行うことを特徴としている。
本発明の粉末焼結積層造形装置においては、第1の粉末材料収納容器の内壁に沿って上下移動する第1の粉末材料供給テーブルと、第2の粉末材料収納容器の内壁に沿って上下移動する第2の粉末材料供給テーブルと、第1の粉末材料収納容器、造形用容器及び第2の粉末材料収納容器の表面に沿って移動するリコータと、リコータを移動させて造形用容器に前記粉末材料を供給するときに、粉末材料を供給させる側の粉末材料供給テーブル上の粉末材料の表面が同じ側の粉末材料収納容器の表面よりも上に突出し、かつ他方の側の粉末材料供給テーブル上の粉末材料の表面が同じ側の粉末材料収納容器の表面よりも下になるように調整する制御手段とを備えている。
したがって、第1の粉末材料収納容器の表面よりも上に突出した粉末材料を、第1の粉末材料収納容器から造形用容器に供給し、その残りの粉末材料を第2の粉末材料供給テーブル上に載せて第2の粉末材料収納容器内に収納させることができるとともに、引き続き、逆に、第2の粉末材料収納容器の表面よりも上に突出した粉末材料を、第2の粉末材料収納容器から造形用容器に供給し、その残りの粉末材料を第1の粉末材料供給テーブル上に載せて第1の粉末材料収納容器内に収納させることができる。
これにより、過剰な粉末材料をその場ですぐに再使用することが可能となる。これにより、粉末材料のリサイクル率を向上させることができる。また、リサイクル率を向上させることができるので、粉末材料収納容器も小さくできる。
さらに、リコータは、造形用容器に供給する粉末材料の量を検知するセンサを備えているので、適量の粉末材料を造形用容器に供給することができるとともに、すべての粉末材料を無駄なく使用することができる。
また、制御装置は、センサにより検知した粉末材料の供給量が基準よりも少ない場合、検知した時よりも、粉末材料を供給させる側の粉末材料供給テーブルをさらに上昇させているので、各層の焼結部の断面積や、断面位置の偏りにより一部分のみ多く減少するなど予測がしにくい場合でも、十分な量の粉末材料を供給することができる。
また、リコータの移動領域を挟むように設置された粉末材料の流出防護壁を備えているので、リコータに削ぎとられ、エリア表面上に盛り上がった粉末材料が造形領域の外側へ流出するのを防止することができる。これにより、粉末材料のリサイクル率を向上させることができる。
本発明の粉末焼結積層造形装置の使用方法においては、粉末材料を載せた第1の粉末材料供給テーブルを上昇させて第1の粉末材料収納容器の表面に粉末材料を突出させ、リコータを移動させて突出した粉末材料の表層を削ぎとり、第1の粉末材料収納容器から造形用容器に粉末材料を供給して、造形テーブル上に粉末材料の薄層を形成し、その薄層を選択的に加熱して焼結薄層を形成し、リコータを移動させて造形用容器に供給した残りの粉末材料を下降させた第2の粉末材料供給テーブル上に載せて第2の粉末材料収納容器内に収納している。
したがって、その後に、リコータを用いて第2の粉末材料収納容器から造形用容器に粉末材料を供給することにより、過剰な粉末材料をその場ですぐに再使用することが可能となる。これにより、粉末材料のリサイクル率を向上させることができる。
また、粉末材料の供給量が基準よりも少ない場合には、粉末材料を供給させる側の粉末材料供給テーブルをさらに上昇させ、粉末材料の供給量を増やしているので、常に十分な量の粉末材料を供給することができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(粉末焼結積層造形装置の説明)
本発明の実施の形態に係る粉末焼結積層造形装置は、レーザ光出射部と、造形部と、制御装置とから構成されている。
図1(a)は、本発明の実施の形態に係る粉末焼結積層造形装置のうち造形部111の構成を示す断面図である。図1(b)は、同じく上面図である。
図2(a)は、図1の粉末焼結積層造形装置においてリコータ15を移動させて粉末材料を供給している様子を示す側面図であり、(b)は同じく正面図である。なお、リコータ15は、図3に示すような全体構成を有するが、図2(a)、(b)では、リコータ15を構成する部材のうち、運搬板15aのみを示している。
また、図1(a)、(b)には示していないが、レーザ光出射部はその造形部111の上方に配置され、下記のような機能を有する。また、制御装置も、図面には示していないが、下記のような機能を有する。以下に、各部の詳細について説明する。
まず、レーザ光出射部について説明する。
レーザ光出射部においては、レーザ光の光源とレーザ光の照射方向を制御するミラーとが設けられている。光源から出射したレーザ光はコンピュータによるミラー制御により、造形部111の造形テーブル13上の粉末材料の薄層16aに選択的に照射されるようになっている。例えば、作製すべき3次元造形物のスライスデータ(描画パターン)に基づき、コンピュータによるミラー制御が行われる。
次に、造形部111について説明する。
造形部111においては、図1に示すように、レーザ光の照射により造形が行われて3次元造形物が作製される四角い筒状の造形用容器11と、その両側に設置されて粉末材料16を貯めておく四角い筒状の第1及び第2の粉末材料収納容器12a、12bとを備えている。造形用容器11の内壁に囲まれた領域が造形エリアであり、第1及び第2の粉末材料収納容器12a、12bの内壁に囲まれた領域が粉末材料の収納エリアである。また、第1の粉末材料収納容器12aの左側にフランジ部17aを有し、第2の粉末材料収納容器12bの右側にフランジ部17bを有し、また、第1の粉末材料収納容器12a、造形用容器11、及び第2の粉末材料収納容器12bの全領域に渡って、手前にフランジ部17cを有し、同じく奥にフランジ部17dを有する。
造形用容器11内には、3次元造形物となる積層された焼結薄層16bを載せて、内壁に沿って昇降可能な、造形テーブル13が設置され、造形テーブル13上で、順次粉末材料の薄層16aが形成され、粉末材料の薄層16aごとに加熱され、焼結される。また、第1及び第2の粉末材料収納容器12a、12b内には、粉末材料16を載せて収納容器12a、12b内壁に沿って昇降し、粉末材料16を供給する第1及び第2の粉末材料供給テーブル14a、14bがそれぞれ設置されている。
造形用テーブル13は、図1(a)に示すように、造形物の載置面となる平坦な面をもつ板状部材13aよりなる。そして、図示してはいないが、シリンダ13を造形用容器11内にセットしたときに、シリンダ13と容器11内壁との間で隙間が生じて粉末材料16aが漏れることがないように、シリンダ13と容器11内壁との間の密着性を保つため板状部材13aの側面全体にわたってパッキング用のゴムなどが取り付けられている。
また、第1及び第2の粉末材料供給テーブル14a、14bも、造形テーブル13と同様に、粉末材料16の載置面となる平坦な面を有する板状部材14aa、14baよりなる。図示してはいないが、この場合も、シリンダ14a、14bを粉末材料収納容器12a、12b内にセットしたときに、シリンダ14a、14bと収納容器12a、12b内壁との間で隙間が生じて粉末材料16が漏れることがないように、シリンダ14a、14bと収納容器12a、12b内壁との間の密着性を保つため板状部材14aa、14baの側面全体にわたってパッキング用のゴムなどが取り付けられている。
造形テーブル13、及び、第1及び第2の粉末材料供給テーブル14a、14bには、支持軸14ab、14bbが取り付けられている。支持軸14ab、14bbは支持軸14ab、14bbに上下移動を行わせる駆動装置に接続されている。
造形テーブル13は、造形用容器11への取り付け、取り外しが自在になっている。また、第1及び第2の粉末材料供給テーブル14a、14bは、第1及び第2の粉末材料容器12a、12bへの取り付け、取り外しが自在になっている。
更に、第1の粉末材料の収納エリア、造形エリア及び第2の粉末材料の収納エリアの全領域に渡ってエリアの表面に沿って移動するリコータ15が設けられている。移動前のリコータ15はフランジ部17a、17b上に置かれる。
リコータ15はエリア表面に突出する粉末材料16を削ぎとって運搬する運搬機構15aを備えている。図2(a)、(b)に示すように、リコータ15aは、エリアの表面に沿い、かつ表面に接触して移動することにより、第1又は第2の粉末材料供給テーブル14a、14b上に貯められた粉末材料16を運んで造形テーブル13上に供給し、かつ粉末材料16の表面を均して造形用テーブル13上に粉末材料の薄層16aを形成する機能を有する。従って、粉末材料16の供給量は第1又は第2の粉末材料供給テーブル14a、14bの上昇量で決まり、粉末材料の薄層16aの厚さは造形用テーブル13の降下量で決まる。粉末材料16として、ナイロン、ポリプロピレン、ポリ乳酸、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、アクリルにトリル・ブタジエン・スチレンコポリマ(ABS)、エチレン・酢酸ビニルコポリマー(EVA)、スチレン・アクリロニトリルコポリマー(SAN)、及びポリカプロラクトンよりなる群から選ばれた少なくとも1種、または、金属粉末などを用いることができる。
さらに、リコータ15は粉末材料16の供給量を検知するセンサ15を有している。
以下に、図3(a)、(b)を参照して、リコータ15のセンサ機能について説明する。図3(a)、(b)は、リコータ15が粉末材料の供給量を検知する様子を示す側面図である。
リコータ15は、垂直な運搬板15aの前後2箇所に、かつ下端から適当な間隔を置いて水平に保持された検知板15dとセンサスイッチ15eを備え、その検知板15dは水平の位置から支点を中心に上側に回動し、センサスイッチ15eを押してオンさせる。検知板15dは、運搬板15aの上端に取り付けられて前後に水平に張り出した第1の支持板15bの前後端2箇所において垂直に取り付けられた第2の支持板15cの下端に水平に保持されており、保持箇所が支点となっている。センサスイッチ15eは周辺の板15a、15b、又は15cの少なくとも何れか一に固定されている。
運搬中の粉末材料16が運搬板15aの進行方向前側に溜まってきて下から検知板15dを突き上げることで、検知板15dが上側に回動してセンサスイッチ15eを押してオンさせることにより、十分な粉末材料16が供給されていると確認できる。
以上のようなリコータ15のセンサ機能により、図3(a)では、検知板15dが水平のままなので、十分な粉末材料16が供給されていないと判断され、一方、同図(b)では、検知板15dが上側に回動しているので、十分な粉末材料16が供給されていると判断される。
造形部111では、さらに、図1(b)、図2(a)、(b)に示すように、造形エリア及び粉末材料の収納エリアの全領域に渡って、フランジ部17c、17d上に、リコータ15の移動領域を挟み、粉末材料16の流出防護壁18を備えている。粉末材料16は流動性を有するため、移動するリコータ15に削ぎとられてリコータ15の進行方向前側で造形エリア等の表面に盛り上がった粉末材料16は造形エリア等の周囲に流出しようとするが、流出防護壁18のため粉末材料16が周囲に流出するのを防止することができる。これにより、より一層、粉末材料16のリサイクル率を向上させることができる。
次に、制御装置について説明する。
制御装置は以下のような機能を有する。即ち、粉末材料を載せた第1の粉末材料供給テーブル14aを上昇させるとともに、造形用テーブル13を薄層一層分だけ下降させ、リコータ15を移動させて第1の粉末材料収納容器12aから造形用容器11に粉末材料16を供給し、造形用テーブル13上に粉末材料の薄層16aを形成させ、第2の粉末材料供給テーブル14bを下降させ、リコータ15を移動させて残りの粉末材料16を第2の粉末材料収納容器12b内の第2の粉末材料供給テーブル14b上に収納させる。次いで、レーザ光及び制御ミラー(加熱焼結手段)によって作製すべき3次元造形物のスライスデータ(描画パターン)に基づき粉末材料の薄層16aを選択的に加熱して焼結させる。
また、上記と逆に、粉末材料16を載せた第2の粉末材料供給テーブル14bを上昇させるとともに、造形用テーブル13を薄層一層分だけ下降させ、リコータ15を移動させて第2の粉末材料収納容器12bから造形用容器11に粉末材料16を供給し、造形用テーブル13上の粉末材料の薄層16aの上に新たな粉末材料の薄層16aを形成させ、第1の粉末材料供給テーブル14aを下降させ、リコータ15を移動させて残りの粉末材料16を第1の粉末材料収納容器12a内の第1の粉末材料供給テーブル14a上に収納させる。次いで、レーザ光及び制御ミラー(加熱焼結手段)によって作製すべき3次元造形物のスライスデータ(描画パターン)に基づき粉末材料の薄層16aを選択的に加熱して焼結させる。
そして、これらの動作を繰り返して、複数の焼結薄層16bを積層させ、3次元造形物を作成させる。
さらに、制御装置は、リコータ15に備えられたセンサにより検知した粉末材料の供給量が基準よりも少ない場合、粉末材料を一旦粉末材料供給テーブル14a又は14bに戻し、検知した時よりも、粉末材料16を供給させる側の粉末材料供給テーブル14a又は14bをさらに上昇させる。
以上のように、本発明の実施の形態の粉末焼結積層造形装置においては、第1の粉末材料収納容器12aの内壁に沿って上下移動する第1の粉末材料供給テーブル14aと、第2の粉末材料収納容器12bの内壁に沿って上下移動する第2の粉末材料供給テーブル14bと、第1の粉末材料収納容器12a、造形用容器11及び第2の粉末材料収納容器12bにわたり、それらの表面に沿って移動するリコータ15と、粉末材料16を載せた第1又は第2の粉末材料供給テーブル14a、14bを上昇させ、リコータ15を移動させて第1又は第2の粉末材料収納容器12a、12bから造形用容器11に粉末材料16を供給し、第2又は第1の粉末材料供給テーブル14b、14aを下降させ、リコータ15を移動させて残りの粉末材料を第2又は第1の粉末材料収納容器12b、12a内の第2又は第1の粉末材料供給テーブル14b、14a上に収納させる制御手段とを備えている。
したがって、第1の粉末材料収納容器12aから造形用容器11に粉末材料16を供給し、かつ残りの粉末材料を第2の粉末材料収納容器12b内に収納させることができ、逆に、第2の粉末材料収納容器12bから造形用容器11に粉末材料16を供給し、かつ残りの粉末材料を第1の粉末材料収納容器12a内に収納させることができる。
これにより、過剰な粉末材料をその場ですぐに再使用することが可能となるので、粉末材料のリサイクル率を向上させることができる。また、リサイクル率を向上させることができるので、粉末材料収納容器12a、12bも小さくできる。例えば、造形用容器11の横幅に対する粉末材料収納容器12a、12bの横幅の比率を従来の0.737から0.536に小さくできた。
さらに、リコータ15は、造形用容器11に供給する粉末材料16の供給量を検知するセンサ15d、15eを備えているので、あらゆる場合において、十分な量の粉末材料16を造形用容器11に供給することができる。
また、制御装置は、リコータ15に備えられたセンサにより検知した粉末材料の供給量が基準よりも少ない場合、検知した時よりも、粉末材料16を供給させる側の粉末材料供給テーブル14a又は14bをさらに上昇させることができるため、各層の焼結部の断面積や、断面位置の偏りにより一部分のみ多く減少するなど予測がしにくい場合でも、十分な量の粉末材料を供給することができる。
また、流出防護壁18を備えているため、粉末材料16が周囲に流出するのを防止することができる。これにより、より一層、粉末材料のリサイクル率を向上させることができる。
(粉末焼結積層造形装置の使用方法の説明)
次に、図4乃至図7を参照しながら上記粉末焼結積層造形装置を用いて造形を行う方法について説明する。図4乃至図7は断面図である。なお、図4乃至図7においては、リコータ15のセンサスイッチは省略してある。
まず、シリンダ13、14a、14bを、造形用容器11、第1及び第2の粉末材料収納容器12a、12bの内壁に沿って上下移動可能なように、造形用容器11、第1及び第2の粉末材料収納容器12a、12bに取り付ける。
次に、造形部111において、左右の粉末材料供給テーブル14a、14bを降下させ、粉末材料供給テーブル14a、14b上に粉末材料16を供給し、十分な量の粉末材料16を貯めておく。
図4(a)では、このような準備をした後、一層分の焼結層が形成された後であって、次の粉末材料の薄層を形成する前の状態を示す。
次いで、図4(b)に示すように、造形用テーブル13を薄層一層分に相当する量だけ降下させる。次いで、左側の粉末材料供給テーブル14aを上昇させて粉末材料16が平坦面から上に出てくるようにする。このとき、右側の粉末材料供給テーブル14bを降下させて、供給後の残りの粉末材料16が収納できるようにしておく。
次いで、図5(a)に示すように、リコータ15を移動させて左側の粉末材料供給テーブル14a上、平坦面から上に出ている粉末材料16を均しつつ造形用容器11内の造形用テーブル13上に移動させる。このとき、リコータ15に設置された、粉末材料の供給量を検知するセンサにより、十分な量の粉末材料16が供給されることを確認する。
なお、センサが検知した粉末材料の供給量が少ない場合、粉末材料16を造形用容器11内に移動させる前に、リコータ15によりその粉末材料16を第1の粉末材料収納容器12aに戻し、次いで、粉末材料の供給量が少ないと検知した時よりも、第1の粉末材料供給テーブル14aをさらに上昇させた後、リコータ15を移動させて造形用容器11に粉末材料16を供給させ、さらに残りの粉末材料を第2の粉末材料収納容器12b内に収納させる。
これにより、図5(b)に示すように、造形用テーブル13上の第一層目の焼結した薄層21bの上に新たな一層分の粉末材料の薄層21aが形成される。このとき、造形用容器11内壁に設置されたヒータ(図示しない)、或いは造形用容器11の斜め上に設けられた赤外線加熱装置(図示しない)などにより粉末材料の薄層21aの表面を、粉末材料の融点よりも5〜15℃程度低い温度に予備加熱する。
さらに図6(a)、(b)に示すように、リコータ15を移動させて残りの粉末材料16cを第2の粉末材料収納容器12b内の第2の粉末材料供給テーブル14b上に収納させる。
なお、前の工程で左側の粉末材料供給テーブル14aを上昇させて粉末材料16が平坦面から上に出てくるようにする際に、余分になる量をかなり多くしてもよい。これにより、造形用容器11への供給後の残りの粉末材料16cが多量になるため、それを第2の粉末材料収納容器12b内に収納させたとき、残りの粉末材料16cの自重により第2の粉末材料収納容器12b内に収納された粉末材料16の密度が増すという効果がある。また、造形領域内で焼結領域が偏っているため、それに応じて残りの粉末材料16cが粉末材料収納容器12bに偏って収納されるような場合でも、余分になる量を多くすることで、残りの粉末材料の偏りを緩和することができる。
次に、レーザ光出射部の光源からレーザ光を出射させるとともに、作製すべき3次元造形物のスライスデータに基づき、コンピュータによりミラーを制御して、粉末材料の薄層16aに選択的にレーザ光を照射する。これにより、図6(b)に示すように、粉末材料の薄層16bが加熱されて焼結する。
次に、図7(a)に示すように、造形用テーブル13を薄層一層分降下させるとともに、第2の粉末材料供給テーブル14bを上昇させる。さらに、第1の粉末材料供給テーブル14aを降下させる。
次いで、図7(b)に示すように、上記説明した場合とは逆にリコータ15を右側から左側に移動させる。そして、第2の粉末材料収納容器12bから新たな粉末材料16を造形用テーブル13上に供給し、焼結した薄層16b上に新たな粉末材料の薄層16aを形成する。次いで、加熱焼結→粉末材料の薄層16aの形成→加熱焼結→・・を繰り返す。
このようにして、3次元造形物が完成する。そして、最後に予備加熱を止めて自然冷却を行い、常温付近になったら、造形用容器11から粉末材料16に埋もれた3次元造形物を取り出す。
以上のように、本発明の粉末焼結積層造形装置の使用方法によれば、粉末材料を載せた第1の粉末材料供給テーブル14aを上昇させるとともに造形テーブル13を下降させ、リコータ15を移動させて第1の粉末材料収納容器12aから造形用容器11に粉末材料16を供給し、造形用テーブル13上に粉末材料の薄層16aを形成させ、第2の粉末材料供給テーブル14bを下降させ、リコータ15を移動させて残りの粉末材料16cを第2の粉末材料収納容器12b内の第2の粉末材料供給テーブル14b上に収納させている。
さらに、その後に、第2の粉末材料収納容器12b内の第2の粉末材料供給テーブル14bを上昇させ、リコータ15により第2の粉末材料収納容器12bから造形用容器11に粉末材料16を供給している。
これにより、過剰な粉末材料をすぐに再使用することが可能となるので、粉末材料のリサイクル率を向上させることができる。
また、粉末材料16の供給量が基準よりも少ない場合には、粉末材料16を供給させる側の粉末材料供給テーブル14a又は14bをさらに上昇させ、粉末材料16の供給量を増やしているので、どんな場合でも、常に十分な量の粉末材料を供給することができる。
以上、実施の形態によりこの発明の粉末焼結積層造形装置を詳細に説明したが、この発明の範囲は上記実施の形態に具体的に示した例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の上記実施の形態の変更はこの発明の範囲に含まれる。
例えば、この実施の形態の粉末焼結造形装置においては、リコータ15に設置された、粉末材料の供給量を検知するセンサ15d、15eは、検知板15dが支点を中心に回転し、センサスイッチ15eを押さえてオンさせる構成であるが、検知板15dがエレベータ式に上下し、センサスイッチを押さえてオンさせるような構成としてもよい。
また、粉末材料の供給量の絶対量を測定できるような構成のセンサを用いてもよい。
(a)は、本発明の実施の形態である粉末焼結積層造形装置のうち造形部の構成を示す断面図であり、(b)は同じく上面図である。 (a)は、図1の粉末焼結積層造形装置においてリコータを移動させて粉末材料を供給している様子を示す側面図であり、(b)は同じく正面図である。 (a)、(b)は、図1の粉末焼結積層造形装置においてリコータが粉末材料の供給量を検知する様子を示す側面図である。 (a)、(b)は、本発明の実施の形態である粉末焼結積層造形装置の使用方法を示す断面図(その1)である。 (a)、(b)は、本発明の実施の形態である粉末焼結積層造形装置の使用方法を示す断面図(その2)である。 (a)、(b)は、本発明の実施の形態である粉末焼結積層造形装置の使用方法を示す断面図(その3)である。 (a)、(b)は、本発明の実施の形態である粉末焼結積層造形装置の使用方法を示す断面図(その4)である。 従来例の粉末焼結造形装置を示す断面図である。
符号の説明
11 造形用容器
12a 第1の粉末材料収納容器
12b 第2の粉末材料収納容器
13 造形用テーブル
14a 第1の粉末材料供給テーブル
14b 第2の粉末材料供給テーブル
15 リコータ
15a 運搬板
15d 検知板
15e センサスイッチ
16 粉末材料
16a 粉末材料の薄層
16b 焼結薄層
16c 残りの粉末材料
17a、17b、17c、17d フランジ部
18 粉末材料の流出防護壁
111 造形部

Claims (8)

  1. 造形領域を画定する造形用容器と、
    前記造形用容器の内壁に沿って少なくとも下方に移動する造形テーブルと、
    前記造形領域の両側にそれぞれ設けられ、造形に用いる粉末材料を収納する第1及び第2の粉末材料収納容器と、
    前記第1の粉末材料収納容器の内壁に沿って上下移動する第1の粉末材料供給テーブルと、
    前記第2の粉末材料収納容器の内壁に沿って上下移動する第2の粉末材料供給テーブルと、
    垂直な運搬板と、該運搬板の前後2箇所に前記運搬板の下端から適当な間隔を置いて水平に保持され、前記運搬板の進行方向前側に溜まった粉末材料が接触することにより水平の位置から上側に回動する検知板と、該検知板の上側への回動を検知するセンサとを有し、前記第1の粉末材料収納容器、前記造形用容器及び前記第2の粉末材料収納容器に収納されている粉末材料の表面に沿って移動するリコータと、
    前記リコータを移動させて前記造形用容器に前記粉末材料を供給するときに、前記粉末材料を供給する側の粉末材料供給テーブル上の粉末材料の表面が同じ側の前記粉末材料収納容器の表面よりも上に突出し、同時に他方の側の前記粉末材料供給テーブル上の粉末材料の表面が同じ側の前記粉末材料収納容器の表面よりも下になるように調節する制御手段と
    を備えたことを特徴とする粉末焼結積層造形装置。
  2. 前記制御手段は、前記センサにより検知した粉末材料の供給量が基準よりも少ない場合、該検知した時よりも、前記粉末材料を供給させる側の粉末材料供給テーブルをさらに上昇させることを特徴とする請求項1記載の粉末焼結積層造形装置。
  3. 前記リコータの移動領域を挟むように設置された前記粉末材料の流出防護壁を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉末焼結積層造形装置。
  4. 前記粉末焼結積層造形装置は、前記造形テーブル上に形成された粉末材料の薄層にレーザ光を選択的に照射するレーザ光照射手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の粉末焼結積層造形装置。
  5. 造形領域を画定する造形用容器と、
    前記造形用容器の内壁に沿って少なくとも下方に移動する造形テーブルと、
    前記造形領域の両側にそれぞれ設けられ、造形に用いる粉末材料を収納する第1及び第2の粉末材料収納容器と、
    前記第1の粉末材料収納容器の内壁に沿って上下移動する第1の粉末材料供給テーブルと、
    前記第2の粉末材料収納容器の内壁に沿って上下移動する第2の粉末材料供給テーブルと、
    垂直な運搬板と、運搬板の前後2箇所に運搬板の下端から適当な間隔を置いて水平に保持され、運搬板の進行方向前側に溜まった粉末材料が接触することにより水平の位置から上側に回動する検知板と、検知板の上側への回動を検知するセンサとを有し、前記第1の粉末材料収納容器、前記造形用容器及び前記第2の粉末材料収納容器に収納されている粉末材料の表面に沿って移動するリコータと、
    前記造形テーブル上に形成された粉末材料の薄層を選択的に加熱する手段と
    を備えた粉末焼結積層造形装置の使用方法であって、
    (1)前記第1の粉末材料供給テーブル上に前記粉末材料を載せて上昇させて、前記第1の粉末材料収納容器の表面に前記粉末材料を突出させ、
    (2)前記リコータを移動させて前記第1の粉末材料収納容器の表面に突出した粉末材料の表層を削ぎとり、
    (3)前記リコータを移動させて前記削ぎとった粉末材料を前記造形用容器に供給して、前記造形テーブル上に第1の粉末材料の薄層を形成し、
    (4)前記第1の粉末材料の薄層を選択的に加熱して焼結薄層を形成し、
    (5)前記リコータを移動させて前記造形用容器に供給した残りの粉末材料を、下降させた前記第2の粉末材料供給テーブル上に載せて前記第2の粉末材料収納容器内に収納することを特徴とする粉末焼結積層造形装置の使用方法。
  6. 前記(5)の工程の後に、
    (6)前記第2の粉末材料供給テーブルを上昇させて、前記第2の粉末材料収納容器の表面に前記粉末材料を突出させ、
    (7)前記リコータを移動させて前記第2の粉末材料収納容器の表面に突出した粉末材料の表層を削ぎとり、
    (8)前記リコータを移動させて前記削ぎとった粉末材料を前記造形用容器に供給して、前記造形テーブル上の第1の粉末材料の薄層の上に第2の粉末材料の薄層を形成し、
    (9)前記第2の粉末材料の薄層を選択的に加熱して焼結薄層を形成し、
    (10)前記リコータを移動させて前記造形用容器に供給した残りの粉末材料を、下降させた前記第1の粉末材料供給テーブル上に載せて前記第1の粉末材料収納容器内に収納することを特徴とする請求項5記載の粉末焼結積層造形装置の使用方法。
  7. 前記(1)乃至(10)の工程を繰り返すことを特徴とする請求項6記載の粉末焼結積層造形装置の使用方法。
  8. 前記センサにより検知した粉末材料の供給量が基準よりも少ない場合、該検知した時よりも、前記粉末材料を供給させる側の粉末材料供給テーブルをさらに上昇させて、同じ側の前記粉末材料収納容器の表面に前記粉末材料を突出させた後、前記(2)乃至(5)の工程、或いは前記(7)乃至(10)の工程を行うことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の粉末焼結積層造形装置の使用方法。
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