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JP4859439B2 - 吸収性物品用吸収体の製造装置、及び吸収性物品用吸収体 - Google Patents

吸収性物品用吸収体の製造装置、及び吸収性物品用吸収体 Download PDF

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JP4859439B2 JP2005329512A JP2005329512A JP4859439B2 JP 4859439 B2 JP4859439 B2 JP 4859439B2 JP 2005329512 A JP2005329512 A JP 2005329512A JP 2005329512 A JP2005329512 A JP 2005329512A JP 4859439 B2 JP4859439 B2 JP 4859439B2
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Description

本発明は、経血やおりもの等の体液を吸収するための生理用ナプキン、パンティーライナー、失禁パッド等の吸収性物品に用いられる吸収体の製造方法及び製造装置、この製造装置により製造される吸収体に関する。
従来から、経血やおりもの等の体液を吸収するための生理用ナプキン、パンティーライナー、失禁パッド等の吸収性物品において、取扱い性等の向上を目指して、薄型化が要請されている。しかし、吸収性物品を薄型化すると、体液を吸収保持する部材である吸収体が硬くごわごわとしたものとなり、柔軟性を損なうという問題があった。
そこで、例えば、以下のような吸収性物品が開示されている(特許文献1参照)。
この吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に介在する吸収体とを備える。そして、この吸収体は、両面において、吸収体の長手方向に沿って延びる凹部及び凸部が連続して設けられている。これにより、この吸収体は、断面波状に構成されている。
この吸収性物品によれば、断面波状となるように吸収体を加工したので、付加される力に応じて波間の距離が自在に調節されるから、吸収体としての柔軟性を向上できる。
しかし、この吸収性物品では、吸収体を断面波状としたため、吸収体とバックシートとの接着領域が低下するから、吸収体とバックシートとの連動性が損なわれる。その結果、バックシートが周知のズレ止め手段等によって着衣の動きに追従したとしても、吸収体はバックシートに連動しないので、着衣の動きに充分には追従できない。よって、吸収体がヨレやすくなり、体液の漏れを誘発する場合があった。
そこで、以下のような吸収性物品が開示されている(特許文献2参照)。
この吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に介在する吸収体とを備える。そして、この吸収体には、複数のスリットが設けられている。
この吸収性物品によれば、吸収体に複数のスリットを設けたので、着衣等が動いたとき、吸収体は連動して折り曲がり、折曲部の突出側外面がスリットを拡開するとともに、折曲部の内側がスリットを閉止する。これにより、吸収体は、折曲部における高剛性部位の発生を抑制しつつ、変形、折曲等できるから、吸収性物品の柔軟性を向上できる。
しかも、上述した特許文献1に示される吸収性物品とは異なり、吸収体とバックシートとの接着領域が低下することにより、吸収体とバックシートとの連動性が損なわれるという問題も生じにくい。
ところで、上述した複数のスリットが設けられた吸収体の製造方法としては、以下のような製造装置を用いた方法が挙げられる。
即ち、この製造装置は、連続する吸収性シートを搬送する搬送ローラと、所定方向に延びる複数のスリット刃を外表面に備えこの搬送ローラにより搬送された吸収性シートにスリット刃を押し付けるスリットローラと、このスリット刃が押し付けられた吸収性シートを切断して吸収性物品用吸収体を形成する切断ローラと、これらのローラを回転させる駆動モータと、を有する。
この製造装置は、次のように作動する。まず、駆動モータによって搬送ローラが回転させられ、連続する吸収性シートを搬送する。そして、この搬送される吸収性シートに、駆動モータによって回転させられたスリットローラが、スリット刃を押し付ける。その後、駆動モータによって回転させられた切断ローラが、この吸収性シートを所定形状に切断することで、吸収体を製造する。
特開2003−38552号公報 実開平4−51930号公報
ところで、近年、吸収性物品の大量生産の要請が高まっており、これに伴って、吸収体の製造工程における吸収性シートの高速搬送が必要となる。
しかしながら、上述した製造装置を用いて吸収性シートの高速搬送を行うと、高速搬送される吸収性シートにスリット刃が充分に押し付けられず、スリット刃が吸収性シートを貫通しないために、スリットを充分に形成できない場合があった。
しかも、スリット刃が吸収性シートを貫通しなかった部位は、高密度化され、硬度が大きく上昇する。このため、この吸収体を使用した吸収性物品は、逆に、剛性が上昇して、柔軟性が損なわれる場合もあった。
そこで、本発明は、連続する吸収性シートの高速搬送を行う場合でも、スリットが形成された吸収体をより確実に製造できる吸収体の製造方法及び製造装置、この製造装置により製造される吸収体を提供することを目的とする。
本発明は、具体的には、以下のようなものを提供する。
(1) 吸収性物品用吸収体の製造方法であって、
連続する吸収性シートに、所定方向に延びる複数のスリット刃を押し付ける工程と、
前記複数のスリット刃が押し付けられた吸収性シートを前記所定方向に直交する方向に伸張させて、スリットを形成する工程と、
前記スリットが形成された吸収性シートを所定形状に切断して吸収性物品用吸収体を形成する工程と、を含む吸収性物品用吸収体の製造方法。
(1)の発明によれば、切断工程の前に、複数のスリット刃が押し付けられた吸収性シートを所定方向に直交する方向に伸張させて、スリットを形成する工程を設けた。このため、高速搬送される吸収性シートにスリット刃が充分に押し付けられず、スリット刃が吸収性シートを貫通しなかった場合であっても、複数のスリット刃が延びる方向に直交する方向に伸張されて、スリットが形成される。
従って、連続する吸収性シートの高速搬送を行う場合でも、スリットが形成された吸収体をより確実に製造できる。
この明細書に言う「所定方向」とは、通常、吸収性シートの搬送方向に平行する方向あるいは直交する方向であるが、目的に応じて、適宜自由に設定してよい。
なお、吸収性シートを所定方向に直交する方向に伸張させるためには、この方向に吸収性シートを引っ張る、吸収性シートの平面と直交する方向に押し曲げる、吸収性シートの平面を打撃等すればよい。
(2) 吸収性物品用吸収体の製造装置であって、
連続する吸収性シートを搬送する搬送機構と、前記搬送機構により搬送される吸収性シートに所定方向に延びる複数のスリット刃を押し付けるスリット機構と、前記スリット刃が押し付けられた吸収性シートを切断して吸収性物品用吸収体を形成する切断機構と、を有し、
前記切断機構の上流に、前記スリット刃が押し付けられた吸収性シートを前記所定方向に直交する方向に伸張させてスリットを形成する伸張機構を更に備える吸収性物品用吸収体の製造装置。
(2)の発明によれば、切断機構の上流に、スリット刃が押し付けられた吸収性シートを所定方向に直交する方向に伸張させて、スリットを形成する伸張機構を設けた。このため、高速搬送される吸収性シートにスリット刃が充分に押し付けられず、スリット刃が吸収性シートを貫通しない場合であっても、吸収性シートが複数のスリット刃が延びる方向に直交する方向に伸張させられ、スリットが形成される。
従って、連続する吸収性シートの高速搬送を行う場合でも、スリットが形成された吸収体をより確実に製造できる。
なお、この明細書で言う「上流」とは、吸収性シート搬送方向の逆方向側を意味する。また、「下流」とは、吸収性シート搬送方向の順方向側を意味する。
(3) 前記所定方向は、搬送方向に平行する方向であり、
前記伸張機構は、前記搬送方向に直交する方向に一定間隔をあけて、前記搬送される吸収性シートの上下側の各々に順次配置される複数の回転ローラを有し、
これら複数の回転ローラは、各々、配置された側の反対側に吸収性シートを押し曲げることにより、前記スリット刃が押し付けられた吸収性シートを前記搬送方向に直交する方向に伸張させてスリットを形成する(2)記載の製造装置。
(3)の発明によれば、スリット刃が搬送方向に平行する方向に延びるようにスリット機構を構成したので、吸収性シートには、スリット刃が押し付けられることで、搬送方向に延びる被押圧部が形成される。
ここで、伸張機構を、搬送方向に直交する方向に一定間隔をあけて、搬送される吸収性シートの上下側の各々に順次配置される複数の回転ローラを有する構成とした。これにより、被押圧部が形成された吸収性シートは、搬送されて伸張機構を通過する際、回転ローラの各々によって上下交互に押し曲げられることにより、搬送方向に直交する方向に伸張させられる。
このため、高速搬送される吸収性シートにスリット刃が充分に押し付けられず、スリット刃が吸収性シートを貫通しなかった場合であっても、搬送方向に直交する方向に伸張させられることで、搬送方向に延びる被押圧部が貫通させられ、スリットが形成される。
従って、連続する吸収性シートの高速搬送を行う場合でも、スリットが形成された吸収体をより確実に製造できる。
(4) 前記所定方向は、搬送方向に直交する方向であり、
前記伸張機構は、前記搬送方向に直交する方向に延びる複数の突出部を外表面に備えた少なくとも一対の回転ローラを有し、
これら一対の回転ローラは、前記複数の突出部が噛合することにより、前記スリット刃が押し付けられた吸収性シートを前記搬送方向に平行する方向に伸張させてスリットを形成する(2)記載の製造装置。
(4)の発明によれば、スリット刃が搬送方向に直交する方向に延びるようにスリット機構を構成したので、吸収性シートには、スリット刃が押し付けられることで、搬送方向に直交する方向に延びる被押圧部が形成される。
ここで、伸張機構を、搬送方向に直交する方向に延びる複数の突出部を外表面に備えた少なくとも一対の回転ローラを有する構成とした。これにより、被押圧部が形成された吸収性シートは、搬送されて伸張機構を通過する際、搬送方向に直交する方向に延びる複数の突出部が噛合することに伴って、この噛合部位に巻き込まれ、搬送方向に平行する方向に伸張させられる。
このため、高速搬送される吸収性シートにスリット刃が充分に押し付けられず、スリット刃が吸収性シートを貫通しなかった場合であっても、搬送方向に平行する方向に伸張させられることで、搬送方向に直交する方向に延びる被押圧部が貫通させられ、スリットが形成される。
従って、連続する吸収性シートの高速搬送を行う場合でも、スリットが形成された吸収体をより確実に製造できる。
なお、この明細書でいう「被押圧部」とは、貫通しているか否かにかかわらず、スリット刃を押圧された部位を指すが、特に、貫通していない状態のものを対象とする。
(5) 前記所定方向は、搬送方向に直交する方向及び前記搬送方向に平行する方向であり、
前記伸張機構は、前記搬送方向に直交する方向に延びる複数の突出部を外表面に備えた少なくとも一対の第1回転ローラと、前記搬送方向に直交する方向に一定間隔をあけて、前記搬送される吸収性シートの上下側の各々に順次配置される複数の第2回転ローラと、を有し、
前記一対の第1回転ローラは、前記複数の突出部が噛合することにより、前記スリット刃が押し付けられた吸収性シートを前記搬送方向に平行する方向に伸張させ、
前記複数の第2回転ローラは、各々、配置された側の反対側に吸収性シートを押し曲げることにより、前記スリット刃が押し付けられた吸収性シートを前記搬送方向に直交する方向に伸張させることで、スリットを形成する(2)記載の製造装置。
(5)の発明によれば、スリット刃が搬送方向に直交する方向及び前記搬送方向に平行する方向に延びるようにスリット機構を構成したので、吸収性シートには、スリット刃が押し付けられることで、搬送方向に直交する方向及び搬送方向に平行する方向に延びる被押圧部が形成される。
ここで、伸張機構を、搬送方向に直交する方向に延びる複数の突出部を外表面に備えた少なくとも一対の第1回転ローラを有する構成とした。これにより、被押圧部が形成された吸収性シートは、搬送されて伸張機構を通過する際、搬送方向に直交する方向に延びる複数の突出部が噛合することに伴って、この噛合部位に巻き込まれ、搬送方向に平行する方向に伸張させられる。
更に、伸張機構を、搬送方向に直交する方向に一定間隔をあけて、搬送される吸収性シートの上下側の各々に順次配置される複数の第2回転ローラを有する構成とした。これにより、被押圧部が形成された吸収性シートは、搬送されて伸張機構を通過する際、回転ローラの各々によって上下交互に押し曲げられることにより、搬送方向に直交する方向に伸張させられる。
このため、高速搬送される吸収性シートにスリット刃が充分に押し付けられず、スリット刃が吸収性シートを貫通しなかった場合であっても、搬送方向に平行する方向及び搬送方向に直交する方向に伸張させられることで、各々、搬送方向に直交する方向及び搬送方向に平行する方向に延びる被押圧部が貫通させられ、スリットが形成される。
従って、連続する吸収性シートの高速搬送を行う場合でも、スリットが形成された吸収体をより確実に製造できる。
なお、伸張機構における第1回転ローラ及び第2回転ローラの配置は特に限定されない。即ち、第1回転ローラの上流に第2回転ローラを配置してもよいし、第2回転ローラの上流に第1回転ローラを配置してもよい。
また、(5)の製造装置により製造される吸収体は、二方向にスリットが形成されるので、(3)又は(4)の製造装置により製造される吸収体に比べ、着衣の動きに対して、より追従できる。
(6) (2)から(5)記載の製造装置により製造された吸収性物品用吸収体。
(6)の発明によれば、吸収体を上述した製造装置によって製造したので、上述した製造装置を同様の効果が得られる。
本発明の製造方法によれば、次のような効果が得られる。
切断工程の前に、複数のスリット刃が押し付けられた吸収性シートを所定方向に直交する方向に伸張させて、スリットを形成する工程を設けた。このため、高速搬送される吸収性シートにスリット刃が充分に押し付けられず、スリット刃が吸収性シートを貫通しなかった場合であっても、複数のスリット刃が延びる方向に直交する方向に伸張されて、スリットが形成される。
従って、連続する吸収性シートの高速搬送を行う場合でも、スリットが形成された吸収体をより確実に製造できる。
本発明の製造装置によれば、次のような効果が得られる。
切断機構の上流に、スリット刃が押し付けられた吸収性シートを所定方向に直交する方向に伸張させて、スリットを形成する伸張機構を設けた。このため、高速搬送される吸収性シートにスリット刃が充分に押し付けられず、スリット刃が吸収性シートを貫通しなかった場合であっても、吸収性シートが複数のスリット刃が延びる方向に直交する方向に伸張させられ、スリットが形成される。
従って、連続する吸収性シートの高速搬送を行う場合でも、スリットが形成された吸収体をより確実に製造できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、第1実施形態以外の各実施形態の説明において、第1実施形態と共通するものについては、同一符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。
<第1実施形態>
[製造装置の全体構成]
図1は、本発明の第1実施形態の吸収体の製造装置1を示す概略図である。
製造装置1は、図示しない搬送機構と、スリット機構20と、切断機構30と、を有する。また、製造装置1は、スリット機構20の下流且つ切断機構30の上流に、伸張機構40を備える。
製造装置1には、連続する長尺状の吸収性シート105が載置されている。そして、スリット機構20、切断機構30、伸張機構40を構成するローラ(後述する)の各々は、いずれも、搬送方向と略同じ方向に回転するように配置されている。
連続する長尺状の吸収性シート105は、粉砕パルプ及び吸収ポリマーの混合体が、ティッシュペーパで包摂された構造である。吸収性シート105は、粉砕パルプについては、目付けが180g/mの部位と、500g/mの部位とが、吸収性シート105の長手方向に交互に配置されるように形成され、吸収ポリマーについては目付け10g/mで吸収性シート105全体が均一となるように形成されている。
この粉砕パルプの目付けが180g/mの部位は、プレス加工されて表面が平らにされている。
[搬送機構]
搬送機構としては、ローラ、ベルトコンベヤ等が挙げられる。このうち、吸収性シート105を高速搬送可能な点で、ローラが好ましい。
[スリット機構]
図2は、スリット機構20を構成するスリットローラ21に設けられるスリット刃22の先端形状を示す図である。
スリット機構20は、スリットローラ21と、このスリットローラ21を回転させる図示しないスリットローラ回転機構としての駆動モータと、このスリットローラ21に対向配置され、スリットローラ21とともに吸収性シート105を挟む受け側ローラ25と、を備える。
スリットローラ21は、複数のスリット刃22を外表面の一部に備える。そして、これらスリット刃22は、刃先23がスリットローラ21の回転方向に延びるように設けられている。
スリット刃22は、回転方向に直交する辺の寸法jが2.6mm、回転方向に平行する辺の寸法kが5mmの長方形を底面とし、最大高さhが4mmである。
駆動モータにより、スリットローラ21は、吸収性シート105のうち、粉砕パルプの目付けが180g/mの部位に、スリット刃22が押し付けられるように回転制御されている。
受け側ローラ25は、所定の押圧力でスリットローラ21に押し付けられ、特に限定されないが、スリット刃22の刃先23を損傷しないように表面が柔らかくなっていてもよい。また、受け側ローラ25は、スリット刃22にせん断力が生じないようにスリットローラ21と同期して回転する。
[伸張機構]
図3は、伸張機構40を回転方向から見た正面図である。また、図4は、図3の伸張機構40を矢印P方向から見た側面図である。
伸張機構40は、吸収性シート105の搬送方向に直交する方向に一定間隔(図3中、dで示す)をあけて、吸収性シート105の上下側の各々に順次配置される3つの回転ローラ41a、41b、41cを備える。
一方、吸収性シート105の搬送方向に直交する方向における、回転ローラ41b、41cの外側には、一対の挟持ローラ45a、45bが各々設けられている。
一対の挟持ローラ45a、45bは、各々、吸収性シート105の長手方向に延びる両側縁部105a、105bを挟持している。更に、回転ローラ41b、41cは吸収性シート105を下側へ押し曲げ、回転ローラ41aは吸収性シート105を上側へ押し曲げている。
これにより、吸収性シート105は、搬送方向に直交する方向に伸張させられている。
回転ローラ41a、41b、41cが配置される位置は、吸収性シート105の強度、粉砕パルプの目付や、ティッシュペーパの強度等に応じて適宜調整すればよく、特に限定されない。即ち、伸張させるために付加する力が小さすぎるとスリットが充分には形成されず、大きすぎると吸収性シート自体が破損する場合がある。
回転ローラ41a、41b、41cは、厚み3mm程度である。この厚みは適宜設定できるが、通常、0.5mm以上5mm以下でよい。
回転ローラ41aは、吸収性シート105の下側に設置された回転軸42に嵌合されており、円形状断面を有するローラである。これにより、回転ローラ41aは、回転軸42を軸とし、吸収性シート105の搬送速度に連動して回転自在に形成されている。
一方、回転ローラ41b、41cは、吸収性シート105の上側に設置された回転軸43に嵌合されており、円形から所定角度分の円弧が切欠された断面形状を有するローラである。切欠されずに残る円弧の長さは、スリットローラ21におけるスリット刃22が設けられている部位の回転方向の長さに略一致する。
回転ローラ41b、41cには、これら回転ローラを回転させる図示しない回転ローラ駆動機構としての駆動モータが接続されている。この駆動モータにより、回転ローラ41b、41cは、吸収性シート105の被押圧部150が通過する際には円弧部分411b、411cが吸収性シート105側に巡り、被押圧部150が形成されていない部位が通過する際には切欠部分412b、412cが吸収性シート105側に巡るように回転制御されている。
なお、本実施形態では、駆動モータを回転ローラ41b、41cに接続したが、特に限定されず、複数の回転ローラのうち、円形から所定角度分の円弧が切欠された断面形状を有するローラに接続すればよい。
一対の挟持ローラ45a、45bは、これらのローラを回転させる挟持ローラ駆動機構としての図示しない駆動モータに接続されている。なお、本実施形態においては、一対の挟持ローラ45a、45bを構成する全てのローラに駆動モータが接続されているが、特に限定されない。
[切断機構]
切断機構30は、切断ローラ31と、この切断ローラ31を回転させる図示しない切断ローラ回転機構としての駆動モータと、この切断ローラ31に対向配置され、切断ローラ31とともに吸収性シート105を挟む受け側ローラ35と、を備える。
切断ローラ31には、先端に刃先を有する図示しない切断刃が突出して形成されている。また、この切断ローラ31の内側には、反発弾性力の高いスポンジが部分的あるいは全面的に設けられている。
切断ローラ31は、長手方向中央部に後述するスリット155が形成されていない部位が配置され、この中央部を挟むようにスリット155が形成されている部位が配置される後述する吸収体110を形成するように、駆動モータによって回転制御されている。
受け側ローラ35は、所定の押圧力で切断ローラ31に押し付けられており、特に限定されないが、切断刃の刃先を損傷しないように表面が柔らかくなっていてもよい。また、受け側ローラ25は、切断刃にせん断力が生じないように切断ローラ31と同期して回転する。
[製造装置の作動]
製造装置1は、以下のように作動する。
製造装置1に載置されている吸収性シート105は、搬送機構により、スリット機構20にまず搬送される。
スリット機構20のスリットローラ21は、駆動モータにより回転させられている。このスリットローラ21の回転に伴って、吸収性シート105には、回転方向に刃先が延びるように設けられた複数のスリット刃22が押し付けられ、搬送方向に延びる複数の被押圧部150が形成される。
次に、搬送方向に延びる複数の被押圧部150が形成された吸収性シート105は、搬送機構により、伸張機構40に搬送される。
伸張機構40の一対の挟持ローラ45a、45bは、各々、吸収性シート105の長手方向の両側縁部105a、105bを挟持しながら通過させる。
回転ローラ41aは、回転軸42を軸とし、吸収性シート105の通過速度に連動して自在に回転する。回転ローラ41aにより、通過する吸収性シート105は、上側へ押し曲げられる。
回転ローラ41b、41cは、駆動モータにより回転させられている。この駆動モータにより、吸収性シート105の被押圧部150が通過する際には回転ローラ41b、41cの円弧部分411b、411cが吸収性シート105側に巡り、これら円弧部分411b、411cによって、通過する吸収性シート105は下側へ押し曲げられる。
これにより、搬送方向に直交する方向に吸収性シート105が伸張させられることにより、被押圧部150が貫通し、スリット155が形成される。
一方、吸収性シート105の被押圧部150が形成されていない部位が通過する際には切欠部分412b、412cが吸収性シート105側に巡り、回転ローラ41b、41cは通過する吸収性シート105と離隔する。よって、吸収性シート105は下側へ押し曲げられないので、吸収性シート105の嵩が減少されないから、被押圧部150が形成されていない部位も柔軟性が損なわれない。
次に、スリット155が形成された吸収性シート105は、搬送機構により、切断機構30に搬送される。
切断機構30の切断ローラ31は、駆動モータにより回転させられている。この切断ローラ31の回転に伴って、吸収性シート105には、突出するように設けられた切断刃が押し付けられる。これにより、吸収性シート105は略矩形状(所定形状の一例)に切断され、生理用ナプキン100(吸収性物品の一例)に用いられる吸収体110が形成される。
[吸収体]
図5は、本実施形態に係る製造装置1により製造された吸収体110の平面図である。図6は、吸収体110を使用した生理用ナプキン100をトップシートを透視して見た平面図である。
吸収体110は、上述したように製造装置1により製造される。
この吸収体110は、略矩形状であり、長手方向に沿って延びる複数のスリット155が、吸収体110の長手方向中央部に配置された粉砕パルプ目付け500g/mの領域(図5中、白色で示す領域115)を除いて、設けられている。なお、実際にはスリット155が図5中の灰色で示す領域に設けられているが、図5においては省略した。
吸収体110は、例えば、生理用ナプキン100の吸収体として使用される。
この生理用ナプキン100は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシート130と、これらトップシート及びバックシート130の間に介在する吸収体110を備える。吸収体110は、着用者の膣口に対向する対向領域の近傍111が粉砕パルプ目付け500g/mとなるように配置され、この対向領域の近傍111を除いて、長手方向に沿って延びる複数のスリット155が設けられている。
また、吸収体110には、トップシートを伴って形成されるエンボス圧縮部112が、スリット155の形成部位を囲むように配置されている。
また、バックシート130の着衣側表面には、図示しないズレ止め手段としての感圧接着剤層が設けられている。
この生理用ナプキン100によれば、複数のスリット155を設けたので、着衣等が動いたとき、吸収体110は連動して折り曲がり、折曲部の突出側外面がスリット155を拡開するとともに、折曲部の内側がスリット155を閉止する。これにより、生理用ナプキン100は、折曲部における高剛性部位の発生を抑制しつつ、変形、折曲等できるから、柔軟性を向上できる。
しかも、吸収体110とバックシート130との接着領域が低下することにより、吸収体110とバックシート130との連動性が損なわれるという問題も生じにくい。よって、バックシート130は感圧接着剤層によって着衣の動きに連動し、このバックシート130の動きに連動して吸収体110が変形等できるから、ヨレを抑制できる。
更に、複数のスリット155が長手方向に沿って延びる構成としたので、吸収体110は、着衣の動きに連動して、例えば、短手方向中央部が容易に変形して隆起することにより、着用者の臀裂部に密着する。よって、排出された体液が臀裂部から漏れることを抑制できる。
しかも、吸収体110は、着用者の膣口に対向する対向領域の近傍111が粉砕パルプ目付け500g/mとなるように配置したので、この対向領域の近傍111は比較的高剛性に構成される。よって、対向領域の過剰な柔軟性が原因となるヨレを抑制できる。
本実施形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
スリット刃22が搬送方向に平行する方向に延びるようにスリット機構20を構成したので、吸収性シート105には、スリット刃22が押し付けられることで、搬送方向に延びる被押圧部150が形成される。
ここで、伸張機構40を、搬送方向に直交する方向に一定間隔をあけて、搬送される吸収性シート105の上下側の各々に順次配置される3つの回転ローラ41a、41b、41cを有する構成とした。これにより、被押圧部150が形成された吸収性シート105は、搬送されて伸張機構40を通過する際、回転ローラ41a、41b、41cの各々によって上下交互に押し曲げられることにより、搬送方向に直交する方向に伸張させられる。
このため、高速搬送される吸収性シート105にスリット刃22が充分に押し付けられず、スリット刃22が吸収性シート105を貫通しなかった場合であっても、搬送方向に直交する方向に伸張させられることで、搬送方向に延びる被押圧部150が貫通させられ、スリット155が形成される。
従って、連続する吸収性シートの高速搬送(例えば、搬送速度100〜400m/分)を行う場合でも、スリット155が形成された吸収体110をより確実に製造できる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態に係る製造装置の伸張機構40Aを回転方向から見た図である。
本実施形態では、伸張機構40Aの構造が第1実施形態と異なる。
即ち、伸張機構40Aは、吸収性シート105Aの搬送方向に直交する方向に一定間隔をあけて、吸収性シート105Aの上下側の各々に順次配置される7つの回転ローラ41Aを備える。
本実施形態においては、伸張機構40Aには、吸収性シート105Aの長手方向に沿った方向の両側縁105aA、105bAを挟持するローラは特に設けていない。しかし、特に高速搬送の場合、吸収性シート105Aを搬送するために搬送機構から付加される長手方向向きの張力が大きいので、伸張機構40Aによる吸収性シート105Aの搬送方向に直交する方向への伸張作用が大きく損なわれることはない。
従って、本実施形態によれば、前述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
<第3実施形態>
図8は、本発明の第3実施形態に係る製造装置の伸張機構40Bを示す斜視図である。また、図9は、図8の伸張機構40Bを矢印Q方向から見た図である。
本実施形態では、スリット機構及び伸張機構40Bの構造が第1実施形態と異なる。
即ち、スリット機構を構成するスリットローラは、複数のスリット刃を外表面の一部に備える。そして、これらスリット刃は、刃先がスリットローラの回転方向に直交する方向に延びるように設けられている。
また、伸張機構40Bは、搬送方向に直交する方向に延びる複数の突出部44を外表面に備えた一対の回転ローラ41Bを有する。これら一対の回転ローラ41Bは、吸収性シート105Bの短手方向の寸法よりも大きい幅(図8中、gで示す)を備える。これにより、吸収性シート105Bは、複数の突出部44が噛合することに伴って、この噛合部位に巻き込まれ、搬送方向に伸張させられている。
この製造装置は、以下のように作動する。
スリットローラの回転に伴って、吸収性シート105Bには、回転方向に直交する方向に刃先が延びるように設けられた複数のスリット刃が押し付けられ、搬送方向に直交する方向に延びる複数の被押圧部が形成される。
搬送方向に直交する方向に延びる複数の被押圧部が形成された吸収性シート105Bは、搬送機構により、伸張機構40Bに搬送される。
被押圧部が形成された吸収性シート105Bは、搬送されて伸張機構40Bを通過する際、搬送方向に直交する方向に延びる複数の突出部44が噛合することに伴って、この噛合部位に巻き込まれる。これにより、吸収性シート105Bが搬送方向に伸張させられるので、搬送方向に直交する方向に延びる被押圧部が貫通して、スリットが形成される。
本実施形態に係る製造装置により製造される吸収体は、略矩形状であり、短手方向に沿って延びる複数のスリットが、吸収体の長手方向中央部に配置された粉砕パルプ目付け500g/mの領域を除いて、設けられている。
この吸収体は、例えば、生理用ナプキンの吸収体として使用される。
この生理用ナプキンは、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシート130と、これらトップシート及びバックシートの間に介在する吸収体を備える。この吸収体は、着用者の膣口に対向する対向領域の近傍が粉砕パルプ目付け500g/mとなるように配置され、この対向領域の近傍を除いて、短手方向に沿って延びる複数のスリットが設けられている。
通常、吸収体を構成する粉砕パルプは長手方向に配向することが多いが、この場合、短手方向に比べて長手方向の曲げ剛性値が高いため、短手方向に偏って屈曲し、ヨレが発生する場合がある。しかし、この生理用ナプキンによれば、複数のスリットが短手方向に沿って延びる構成としたので、吸収体は長手方向にも屈曲しやすくなる。これにより、長手方向及び短手方向のいずれにもバランス良く屈曲するので、ヨレを抑制できる。
本実施形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
スリット刃が搬送方向に直交する方向に延びるようにスリット機構を構成したので、吸収性シート105Bには、スリット刃が押し付けられることで、搬送方向に直交する方向に延びる被押圧部が形成される。
ここで、伸張機構40Bを、搬送方向に直交する方向に延びる複数の突出部44を外表面に備えた一対の回転ローラ41Bを有する構成とした。これにより、被押圧部が形成された吸収性シート105Bは、搬送されて伸張機構40Bを通過する際、搬送方向に直交する方向に延びる複数の突出部44が噛合することに伴って、この噛合部位に巻き込まれ、搬送方向に平行する方向に伸張させられる。
このため、高速搬送される吸収性シート105Bにスリット刃が充分に押し付けられず、スリット刃が吸収性シート105Bを貫通しなかった場合であっても、搬送方向に平行する方向に伸張させられることで、搬送方向に直交する方向に延びる被押圧部が貫通させられ、スリットが形成される。
従って、連続する吸収性シートの高速搬送(例えば、搬送速度100〜400m/分)を行う場合でも、スリットが形成された吸収体をより確実に製造できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、スリット機構20のスリット刃22の刃先が延びる方向は、上述した実施形態においては、スリットローラ21の円周方向あるいは円周方向に直交する方向としたが、これらに限定されない。目的に応じて、適宜、スリット刃22が延びる方向、スリット刃22の形状、寸法等は設定してよい。
<実施例>
本実施例では、第1実施形態と同様に、製造装置1を構成し、この製造装置1により連続する吸収性シート105から吸収体110を製造した。製造装置1に載置する前のプレス加工済み吸収性シートと、スリット機構20を通過した直後の吸収性シートと、伸張機構40を通過した直後の吸収性シートと、を採取し、各々の吸収性シートの剛性値を測定した。
なお、製造装置1は、搬送速度170m/分となるように作動させた。
各々の吸収性シートの剛性値は、ガーレー剛軟度試験に準拠した方法により測定した。ここで、ガーレー剛軟度試験とは、紙パルプ技術協会が発行しているJ.TAPPI(JAPAN TAPPI)の「紙パルプ試験方法」NO.40−83に記載の「加重曲げ法による紙及び板紙のこわさ試験方法(ガーレー法)」のことである。
この測定の結果、剛性値は、プレス加工済み吸収性シートが293mg、スリット機構20通過直後の吸収性シートが355mg、伸張機構40通過直後の吸収性シートが205mgであった。
これにより、スリット機構20を通過した吸収性シートでは、スリット機構20のスリット刃22が貫通しなかった部位が存在し、剛性が上昇していたことが分かった。一方で、伸張機構40を通過することにより、スリット刃22が貫通しなかった部位にもスリット155が形成され、剛性が減少していたことが分かった。更に、伸張機構40を通過した後の吸収性シートは、スリット機構20に載置される前の吸収性シートよりも、剛性が小さかった。
このように、本実施例に係る製造装置1によれば、連続する吸収性シートの高速搬送を行う場合でも、スリットが形成された吸収体をより確実に製造でき、剛性が小さく柔軟性に優れた吸収体を製造できることが分かった。
本発明の第1実施形態に係る製造装置を示す概略図である。 スリット機構を構成するスリットローラに設けられるスリット刃の先端形状を示す図である。 伸張機構を回転方向から見た正面図である。 図3の伸張機構を矢印P方向から見た側面図である。 本実施形態に係る製造装置により製造された吸収体の平面図である。 吸収体を使用した吸収性物品をトップシートを透視して見た平面図である。 本発明の第2実施形態に係る製造装置の伸張機構を回転方向から見た図である。 本発明の第3実施形態に係る製造装置の伸張機構を示す斜視図である。 図8の伸張機構を矢印Q方向から見た図である。
符号の説明
1 製造装置
20 スリット機構
22 スリット刃
30 切断機構
40 伸張機構
41 回転ローラ
44 突出部
100 生理用ナプキン(吸収性物品)
105 吸収性シート
110 吸収体(吸収性物品用吸収体)
155 スリット

Claims (3)

  1. 吸収性物品用吸収体の製造装置であって、
    連続する吸収性シートを搬送する搬送機構と、前記搬送機構により搬送される吸収性シートに所定方向に延びる複数のスリット刃を押し付けるスリット機構と、前記スリット刃が押し付けられた吸収性シートを切断して吸収性物品用吸収体を形成する切断機構と、を有し、
    前記切断機構の上流に、前記スリット刃が押し付けられた吸収性シートを前記所定方向に直交する方向に伸張させてスリットを形成する伸張機構を更に備え、
    前記所定方向は、搬送方向に直交する方向であり、
    前記伸張機構は、前記搬送される吸収性シートの上側及び下側に対向して配置され前記搬送方向に直交する方向に延びる複数の突出部を外表面に備えた少なくとも一対の回転ローラを有し、
    これら一対の回転ローラは、前記複数の突出部が噛合することにより、前記スリット刃が押し付けられた吸収性シートを前記搬送方向に平行する方向に伸張させてスリットを形成する吸収性物品用吸収体の製造装置。
  2. 吸収性物品用吸収体の製造装置であって、
    連続する吸収性シートを搬送する搬送機構と、前記搬送機構により搬送される吸収性シートに所定方向に延びる複数のスリット刃を押し付けるスリット機構と、前記スリット刃が押し付けられた吸収性シートを切断して吸収性物品用吸収体を形成する切断機構と、を有し、
    前記切断機構の上流に、前記スリット刃が押し付けられた吸収性シートを前記所定方向に直交する方向に伸張させてスリットを形成する伸張機構を更に備え、
    前記所定方向は、搬送方向に直交する方向及び前記搬送方向に平行する方向であり、
    前記伸張機構は、前記搬送方向に直交する方向に延びる複数の突出部を外表面に備えた少なくとも一対の第1回転ローラと、前記搬送方向に直交する方向に一定間隔をあけて、前記搬送される吸収性シートの上下側の各々に順次配置される複数の第2回転ローラと、を有し、
    前記一対の第1回転ローラは、前記複数の突出部が噛合することにより、前記スリット刃が押し付けられた吸収性シートを前記搬送方向に平行する方向に伸張させ、
    前記複数の第2回転ローラは、各々、配置された側の反対側に吸収性シートを押し曲げることにより、前記スリット刃が押し付けられた吸収性シートを前記搬送方向に直交する方向に伸張させることで、スリットを形成する吸収性物品用吸収体の製造装置。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品用吸収体の製造装置により製造された吸収性物品用吸収体。
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