JP4854699B2 - 無線通信端末、無線測位システム、照明システム、空調システム、及び駐車場管理システム - Google Patents
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Description
例えば『送信元と受信先の間でのパケット送信及びその応答手続を利用して測距・測位する。』ことを目的とした技術として、『無線機1が通信相手である無線機2にパケットを送信したとき、無線機2側はパケット検出時から単位時間の整数倍の時間経過後に必ずパケットを送信する。無線機1は自身がパケットを送信してから無線機2のパケットを検出するまでの時間をカウンタで計測し、無線機2のパケット検出から送信までの時間と無線機1自身の処理時間を計測時間から差し引いた時間を、通信相手である無線機2との伝搬距離に換算して測距を実現する。』というものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、マルチパスの発生しやすい状況では、どのアンテナに対してもマルチパスの影響があり、依然として誤差が大きい、という問題点があった。また、アンテナと送受信手段を複数備えるため、コストが高くなる、という問題点があった。
図1は実施の形態1における無線通信端末の構成を示す構成図である。図1において、無線通信端末101は、無線信号を送受信する誘電体アンテナ112と、無線通信手段113とから構成される。誘電体アンテナ112の裏側には、電波を遮蔽する遮蔽部材である金属シート114を備える。
次に、図4により被測距端末102と測距端末103とによる測距の動作について説明する。
被測距端末102は、測距を開始すると、測距要求送信手段214により測距端末103に対して測距要求信号を送信する(S401)。測距端末103は測距要求信号を受信すると、測距応答送信手段312により送信元の被測距端末102に対して測距応答信号を送信する(S402)。被測距端末102は測距応答信号を受信すると、応答時間計測手段213により測距要求信号の送信から測距応答信号の受信までの時間(応答時間)を取得する(S403)。この応答時間の計測の方法は、例えば測距要求信号の送信時にカウンタによる計時を開始し、測距応答信号の受信時にカウンタによる計時の値を読み取ることなどにより行う。
この距離の算出は、例えば、前記応答時間から、測距端末103および被測距端末102における処理時間を減算し、この減算した値に光の速度を乗算することなどにより得ることができる。
本実施の形態2における無線通信端末101は無線測距システムを構成し、無線信号の受信電波強度に基づいて、無線通信端末101間の距離を求めるものである。以下、本実施の形態2について、上記実施の形態1との相違点を中心に説明する。尚、上記実施の形態1と同一部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
次に、図7により被測距端末102と測距端末103による測距の動作について説明する。
測距端末103は、被測距端末102に対して測距信号を送信する(S701)。被測距端末102は測距信号を受信すると、受信電波強度計測手段513により当該測距信号の受信電波強度を取得する(S702)。
この距離の算出は、無線通信端末間の距離が長くなるにしたがって受信電波強度が低くなるため、予め受信電波強度と距離との対応を求めておき、受信電波強度を距離に変換することなどにより得ることができる。尚、距離の算出方法はこれに限らず、受信電波強度を用いた任意の演算方法により求めることができる。
本実施の形態3における無線通信端末101は無線測距システムを構成し、無線信号の送信から当該無線信号の応答を受信するまでの時間及び無線信号の受信電波強度の少なくとも一方に基づいて、無線通信端末101間の距離を求めるものである。以下、本実施の形態1について、上記実施の形態1及び2との相違点を中心に説明する。尚、上記実施の形態1又は2と同一部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
そして本実施の形態3の距離算出手段212は、応答時間及び受信電波強度の少なくとも一方に基づいて、測距応答信号を送信した測距端末103と当該被測距端末102との距離を算出するものである。
次に、図9により被測距端末102と測距端末103による測距の動作について説明する。
被測距端末102は、測距を開始すると、測距要求送信手段214により測距端末103に対して測距要求信号を送信する(S901)。測距端末103は測距要求信号を受信すると、測距応答送信手段312により送信元の被測距端末102に対して測距応答信号を送信する(S902)。被測距端末102は測距応答信号を受信すると、応答時間計測手段213により測距要求信号の送信から測距応答信号の受信までの時間(応答時間)を取得する(S903)。この応答時間の計測の方法は、例えば測距要求信号の送信時にカウンタによる計時を開始し、測距応答信号の受信時にカウンタによる計時の値を読み取ることなどにより行う。
そして受信電波強度計測手段815により、測距応答信号の受信電波強度を計測する(S904)。
この距離の算出は、例えば実施の形態1で説明した応答時間に基づく算出と、実施の形態2で説明した受信電波強度に基づく算出を組み合わせて算術平均して算出する。また、算術平均ではなく、より短い距離となった方を採用しても良いし、応答時間に基づく算出結果を採用し、両者の結果がある閾値以上異なる場合に、受信電波強度に基づく結果を採用するとしても良い。
本実施の形態4では、上述した実施の形態1〜3の無線通信端末101を複数備え、測距端末103と被測距端末102との間の距離に基づいて被測距端末102の位置を求める無線測位システムについて説明する。
無線通信手段113は、無線通信を行う通信手段1011と、被測距端末102及び測距端末103間の距離に基づいて、被測距端末102の位置を算出する位置算出手段1012とを備えるものである。この位置算出手段1012には、予め測距端末103a〜103cの位置を特定する情報が設定されている。
被測距端末102は、上記実施の形態1〜3の何れかの動作により、各々の測距端末103と当該被測距端末102との間の距離を算出する。そして被測距端末102は、算出した各距離データを位置計算端末104に送信する。
位置計算端末104の位置算出手段1012は、該距離データと、予め設定された測距端末103の位置とを元に、例えば三辺測量などの方法により、被測距端末102の位置を算出する。
本実施の形態5では、上述した実施の形態1〜3の無線通信端末101を複数備え、測距端末103と被測距端末102との間の距離に基づいて測距端末103の位置を求める無線測位システムについて説明する。以下、本実施の形態5について、上記実施の形態4との相違点を中心に説明する。尚、上記実施の形態と同一部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
また、位置計算端末104の構成は上記実施の形態4と同様であるが、本実施の形態5における位置算出手段1012には、予め被測距端末102a〜102cの位置を特定する情報が設定されている。
各々の被測距端末102a〜102cは、上記実施の形態1〜3の何れかの動作により、測距端末103と当該被測距端末102との間の距離を算出する。そして被測距端末102a〜102cは、算出した距離データをそれぞれ位置計算端末104に送信する。
位置計算端末104の位置算出手段1012は、該距離データと、予め設定された被測距端末102の位置とを元に、例えば三辺測量などの方法により、測距端末103の位置を算出する。
例えば、測距するエリアまたは測位の対象とするエリアが予め分かっている場合に、測距端末103のアンテナの指向性をそのエリアに向くように設置し、被測距端末102のアンテナの指向性を、測距端末103に向かうように設置しても良い。また例えば、遮蔽部材である金属シート114を、無線信号を送受信する無線通信端末101に対する方向と逆方向へ放射する電波を遮蔽するように設置しても良い。
このように、アンテナの指向性が向かい合うように設置することにより、指向性を高めたことに伴い通信不能となりやすくなるのを抑えることができるので、計測失敗を減らすことができる。
本実施の形態6では、無線信号を送受信する機能を有する照明器具と、上述した実施の形態1〜3の無線通信端末101とを備え、照明器具と無線通信端末101との間、及び無線通信端末101間の距離に基づいて、照明器具及び無線通信端末101の位置を求める照明システムについて説明する。
また、誘電体アンテナ112は、図13に示すように、照明器具1301の部屋空間側に面した金属部材上(例えば反射板)に設置する。これにより、照明器具1301の金属部材側には誘電体アンテナ112の電波が放射されず、金属部材のない部屋空間側へ電波が放射され、無線通信端末101の誘電体アンテナ112の部屋空間側方向の指向性が強まることとなる。つまり本実施の形態では、上述した金属シート114を設けることなく誘電体アンテナ112の指向性を強めることができる。
尚、照明器具1301に具備された無線通信手段113の設置位置については特に制限しない。
被測距端末102は、上記実施の形態1〜3の何れかの動作により、各々の測距端末103と当該被測距端末102との間の距離を算出し、算出した各距離データを位置計算端末104に送信する。
また、照明器具1301に具備された無線通信手段113は、上記実施の形態1〜3の何れかの動作により、各々の測距端末103と当該照明器具1301との間の距離を算出し、算出した各距離データを位置計算端末104に送信する。
位置計算端末104の位置算出手段1012は、上記実施の形態4と同様に、該距離データと、予め設定された測距端末103の位置とを元に、例えば三辺測量などの方法により、被測距端末102の位置、及び照明器具1301の位置を算出する。
このように、センサや人の位置を検出し、その位置に応じて最適に制御することにより、エネルギー消費の低減を図ることができる。
本実施の形態7では、無線信号を送受信する機能を有する空調機と、上述した実施の形態1〜3の無線通信端末101とを備え、空調機と無線通信端末101との間、及び無線通信端末101間の距離に基づいて、空調機及び無線通信端末101の位置を求める空調システムについて説明する。
また、誘電体アンテナ112は、図14に示すように、空調機1401の部屋空間側に面した金属部材上に設置する。これにより、空調機1401の金属部材側には誘電体アンテナ112の電波が放射されず、金属部材のない部屋空間側へ電波が放射され、無線通信端末101の誘電体アンテナ112の部屋空間側方向の指向性が強まることとなる。つまり本実施の形態では、上述した金属シート114を設けることなく誘電体アンテナ112の指向性を強めることができる。
尚、空調機1401に具備された無線通信手段113の設置位置については特に制限しない。
被測距端末102は、上記実施の形態1〜3の何れかの動作により、各々の測距端末103と当該被測距端末102との間の距離を算出し、算出した各距離データを位置計算端末104に送信する。
また、空調機1401に具備された無線通信手段113は、上記実施の形態1〜3の何れかの動作により、各々の測距端末103と当該空調機1401との間の距離を算出し、算出した各距離データを位置計算端末104に送信する。
位置計算端末104の位置算出手段1012は、上記実施の形態4と同様に、該距離データと、予め設定された測距端末103の位置とを元に、例えば三辺測量などの方法により、被測距端末102の位置、及び空調機1401の位置を算出する。
このように、センサや人の位置を検出し、その位置に応じて最適に制御することにより、設備全体のエネルギー消費の低減を図ることができる。
本実施の形態8では、上述した実施の形態1〜3の無線通信端末101を複数備え、この無線通信端末101のうち、少なくとも1つが車両に搭載され、無線通信端末101間の距離に基づいて、無線通信端末101を搭載した車両の位置を求める駐車場管理システムについて説明する。
無線通信手段113は、上記実施の形態1〜3で説明した被測距端末102の無線通信手段113と同様のものである。
また、誘電体アンテナ112は、図15に示すように、車両1501を構成する金属部材上の車外空間側(例えばボンネット、屋根等、上面を向いた金属部など)に設置する。これにより、車両1501の金属部材側には誘電体アンテナ112の電波が放射されず、金属部材のない車外空間側へ電波が放射され、無線通信端末101の誘電体アンテナ112の車外空間側方向の指向性が強まることとなる。つまり本実施の形態では、上述した金属シート114を設けることなく誘電体アンテナ112の指向性を強めることができる。
尚、車両1501に具備された無線通信手段113の設置位置については特に制限しない。
また、車両1501に具備された無線通信手段113は、上記実施の形態1〜3の何れかの動作により、各々の測距端末103と当該車両1501との間の距離を算出し、算出した各距離データを位置計算端末104に送信する。
位置計算端末104の位置算出手段1012は、上記実施の形態4と同様に、該距離データと、予め設定された測距端末103の位置とを元に、例えば三辺測量などの方法により、車両1501の位置を算出する。
本実施の形態9における無線通信端末101は、上記実施の形態1〜8の構成に加え、指向性アンテナと無指向性アンテナ(後述)とを切り換えて無線信号を送受信するものである。
無指向性アンテナ1603は、少なくとも指向性アンテナ1602より指向範囲が広いアンテナであり、任意の種類のアンテナを用いることができる。
尚、指向性アンテナ1602は、本発明におけるアンテナに相当する。また、アンテナ切替スイッチ1604及びアンテナ切替手段1612は、本発明におけるアンテナ切替手段に相当する。
このように、前記アンテナ切替手段は、測距要求信号及び測距応答信号などの測距に関する無線信号を送受信するときには指向性アンテナ1602により無線信号を送受信する。
Claims (11)
- 無線信号を送受信する機能を有する複数の無線通信端末によって構成され、前記無線信号の送信から当該無線信号の応答を受信するまでの時間及び前記無線信号の受信電波強度の少なくとも一方に基づいて、前記無線通信端末間の距離を求める無線測距システムにおける無線通信端末であって、
表側、裏側、及び側面側において電波を放射する指向性を有し、少なくとも一方向の電波の放射を遮蔽する遮蔽部材を設けることで所定方向の指向性を強めて、前記無線信号を送受信するアンテナを備え、
前記アンテナは、
当該無線通信端末を構成する金属部材上、又は当該無線通信端末を搭載する機器を構成する金属部材上に配置され、該金属部材を前記遮蔽部材として用いることで、該金属部材側に放射する電波が遮蔽され、前記金属部材のない側の指向性が強まる
ことを特徴とする無線通信端末。 - 測距要求信号を送信する測距要求送信手段と、
前記測距要求信号の送信から測距応答信号を受信するまでの応答時間を計測する応答時間計測手段と、
前記測距応答信号の受信電波強度を取得する受信電波強度計測手段と、
前記応答時間及び前記受信電波強度の少なくとも一方に基づいて、前記測距応答信号を送信した無線通信端末と当該無線通信端末との距離を求める距離算出手段と
を備えたことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。 - 測距要求信号を受信したとき、該信号に対する測距応答信号を送信する測距応答送信手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の無線通信端末。
- 前記アンテナは、
前記複数の無線通信端末のうち、当該無線通信端末以外の少なくとも1つの前記無線通信端末に対する方向が、当該アンテナの指向範囲に含まれることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の無線通信端末。 - 無指向性アンテナと、
前記アンテナと前記無指向性アンテナとを切り換えるアンテナ切替手段と
を更に備え、
前記アンテナ切替手段は、
前記無線通信端末間の距離の算出に関する前記無線信号を送受信するとき、前記アンテナに切り換え、
前記無線通信端末間の距離の算出に関する前記無線信号以外の無線信号を送受信するとき、前記無指向性アンテナに切り換えることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の無線通信端末。 - 請求項1〜5の何れかに記載の無線通信端末を複数備えたことを特徴とする無線測位システム。
- 前記無線通信端末間の距離に基づいて、前記複数の無線通信端末のうち、少なくとも1つの無線通信端末の位置を求める位置計算装置を備えたことを特徴とする請求項6記載の無線測位システム。
- 前記位置計算装置は、前記無線通信端末に内蔵されることを特徴とする請求項7記載の無線測位システム。
- 請求項1〜8の何れかに記載の無線通信端末と、
前記無線通信端末を搭載した照明器具とを備えた照明システムであって、
前記無線通信端末のアンテナは、前記照明器具を構成する、部屋空間側に面した金属部材上に配置され、該金属部材を前記遮蔽部材として用いることで、前記金属部材側に放射する電波が遮蔽され、部屋空間側方向の指向性が強まることを特徴とする照明システム。 - 請求項1〜8の何れかに記載の無線通信端末と、
前記無線通信端末を搭載した空調機とを備えた空調システムであって、
前記無線通信端末のアンテナは、前記空調機を構成する、部屋空間側に面した金属部材上に配置され、該金属部材を前記遮蔽部材として用いることで、前記金属部材側に放射する電波が遮蔽され、部屋空間側方向の指向性が強まることを特徴とする空調システム。 - 請求項1〜8の何れかに記載の無線通信端末を備え、
前記無線通信端末が車両に搭載され、該車両の位置を求める駐車場管理システムであって、
前記無線通信端末のアンテナは、前記車両を構成する金属部材上の車外空間側に配置され、該金属部材を前記遮蔽部材として用いることで、前記金属部材側に放射する電波が遮蔽され、車外空間側方向の指向性が強まることを特徴とする駐車場管理システム。
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