JP4852118B2 - ストレージ装置及び論理ディスク管理方法 - Google Patents
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図1は本発明の第1の実施形態に係るストレージ装置10の構成を示す模式図である。ストレージ装置10は、論理ディスク20を構成する一以上の物理ディスク21とホットスペアディスク22とディスクコントローラ30とを備えている。また、このストレージ装置10は、SCSI(small computer system interface)やFC(Fibre Channel)などによりネットワークを介してホスト装置5と接続しており、ホスト装置5からの要求に応じてデータを記憶する2次記憶装置である。物理ディスク21は、一般的にはHDD(hard disk drive)が用いられるが、これに限らず、半導体ディスクを含めたストレージデバイスであってもよい。ホットスペアディスク22は、障害が発生した物理ディスクを代替するものである。
(監視方法1:I/Oパターンの監視)
監視方法1では、障害発生物理ディスク21Xに対して発行された監視期間中のすべての(あるいは少なくとも直近数十秒間の)コマンドのI/Oパターンをメモリに記録する。ここで、コマンドのI/Oパターンとは、コマンド種別(CDBイメージ)・発行時刻・完了時刻・完了ステータス(センス情報)を含むものである。センス情報には、コマンドの実行に一度に失敗したがHDD内部のリトライで成功した等のエラーリカバリ情報が記録される。
監視方法2では、ホットスペアディスク22へのコピー命令またはホスト装置5からのコマンドに対する応答時間の詳細な統計をメモリに記録する。上記のI/Oパターンの記録を監視期間全体にわたって保存するだけの容量的余裕がある場合は、この情報を統計的に処理するだけで済む。
監視方法3では、ホットスペアディスク22へデータをコピーするときの障害発生物理ディスク21Xへの全面リード要求に対するリードスループットを測定する。ただし、障害発生物理ディスク21Xは、ホスト装置5からのコマンドも並行して受けているので、これによるデータの変化分の補正処理は別途実行される。
監視方法4では、HDDのSMART機能によるエラー情報を取得する。一般的なHDDではSMART機能が搭載されており、SMART機能ではそのHDD自体の内部エラーの監視を実施している。そして、このエラー情報は外部から参照できるので、ディスク監視部55がこれを取得する。なお、SMART機能により取得できるエラー情報としては、リードエラーレート・ライトエラーレート・シークエラーレート・残り交代セクタ数・スピンアップ時間・Gリスト更新頻度・装置温度等が挙げられる。ただし、スピンアップ時間は電源投入時の記録なのでディスク監視部55の監視対象外とすべきものである。
監視方法5では、一時的障害検出部52が一時的障害を検出するための判定基準と同様の判定基準(たとえばタイムアウトまたはエラー応答のためリトライしたが、リトライアウトした等)により、最初の一時的障害と同様のエラー情報が再度得られるか否かを監視する。故障判定部56は、ディスク監視部55により最初の一時的障害と同様のエラー情報が再度得られた場合に故障であると判定する。
なお、監視方法5は、監視方法1と併用し、I/Oパターンの詳細なログを採取することで、障害要因を容易に調査することができる。
本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
Claims (4)
- 論理ディスクを構成する一以上の物理ディスクとホットスペアディスクとディスクコントローラとを備え、ネットワークを介して接続されたホスト装置からの要求に応じてデータを記憶するストレージ装置であって、
前記ディスクコントローラは、
前記物理ディスクに生じる一時的な障害を検出する一時的障害検出手段と、
前記障害を検出した場合、該一時的な障害が生じた障害発生物理ディスクに対し障害回復処理を行なう障害回復手段と、
前記障害発生物理ディスクのデータを前記ホットスペアディスクに複製するデータ複製手段と、
障害回復処理の開始後一定期間、前記障害発生物理ディスクを監視し、前記ホスト装置からのコマンドに対する前記障害発生物理ディスクの応答データを記録する手段と、
前記記録した応答データと基準応答データとを比較し、前記障害発生物理ディスクが故障か否かを判定する故障判定手段と、
前記故障判定手段により故障と判定された場合、前記障害発生物理ディスクに替えて前記ホットスペアディスクを前記論理ディスクを構成する物理ディスクとする論理ディスク再構成部と
を備えたことを特徴とするストレージ装置。 - 前記故障判定手段により故障と判定されない場合、前記障害発生物理ディスクが継続使用されることを特徴とする請求項1に記載のストレージ装置。
- 論理ディスクを構成する一以上の物理ディスクとホットスペアディスクとディスクコントローラとを備え、ネットワークを介して接続されたホスト装置からの要求に応じてデータを記憶するストレージ装置に用いられる論理ディスク管理方法であって、
前記ディスクコントローラが、
前記物理ディスクに生じる一時的な障害を検出した場合、該一時的な障害が生じた障害発生物理ディスクに対し障害回復処理を行なうとともに、前記障害発生物理ディスクのデータを前記ホットスペアディスクに複製し、
前記障害回復処理の開始後一定期間、前記障害発生物理ディスクを監視し、前記ホスト装置からのコマンドに対する前記障害発生物理ディスクの応答データを記録し、
前記障害回復処理後に記録した応答データを、基準応答データと比較して、前記障害発生物理ディスクが故障であるか否かを判定し、
前記判定の結果、故障である場合、前記障害発生物理ディスクに替えて前記ホットスペアディスクを前記論理ディスクを構成する物理ディスクとする
ことを特徴とする論理ディスク管理方法。 - 前記判定の結果、故障でない場合、前記ディスクコントローラが、前記障害発生物理ディスクを継続使用することを特徴とする請求項3に記載の論理ディスク管理方法。
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