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JP4849548B2 - 遊技機 - Google Patents

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JP4849548B2 JP2006337309A JP2006337309A JP4849548B2 JP 4849548 B2 JP4849548 B2 JP 4849548B2 JP 2006337309 A JP2006337309 A JP 2006337309A JP 2006337309 A JP2006337309 A JP 2006337309A JP 4849548 B2 JP4849548 B2 JP 4849548B2
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Description

本発明は、筐体の前面に前扉を備えるとともに所定の電圧値の電力を生成して構成要素に供給する電源ユニットを備える遊技機に関する。
従来、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機には、本体枠(筐体)の前面にヒンジを介して開閉可能に取り付けられた開閉扉(前扉)が不正に開放されることを防止するために、一般的に施錠装置が設けられている(例えば特許文献1参照)。この種の施錠装置としては、前扉に取り付けられたシリンダ錠と、コイルバネにより付勢されたフックと、シリンダ錠及びフックを機械的に連動させる連動機構とを有しており、筐体に設けられた受け金具にコイルバネにより付勢されたフックを係止させて扉を閉じた状態で施錠するようになっている。このような施錠装置の施錠を解除する場合には、シリンダ錠に対してキーによる解錠操作を行うことで、連動機構を介してフックを移動させ、フックによる前記受け金具の係止を解除して、前扉を開閉可能な状態にしている。
一方、スロットマシンは、遊技の際に払い出される遊技媒体の払い出し確率(ペイアウト率)、言い換えれば入賞役の当選確率の設定変更は、電源装置等に組み込まれる設定変更入力部で行われている。この設定変更入力部は、例えば6段階の入賞役の当選確率から1つを選択するための設定変更ボタンや現在の設定を確認する表示部、設定値を変更し確定する際に操作される確定スイッチ等から構成される。入賞役の当選確率の設定変更を変更する場合には、電源装置等に設けられた鍵穴に専用の鍵となる設定キーを挿入し、設定変更を有効とする位置まで設定キーを所定方向に回転させる。そして、スロットマシンの電源をオンにし、設定変更ボタンを操作選択した後に所定のスイッチ操作を行うことで入賞役の当選確率の設定変更を確定し実行することができる。なお、設定キーは遊技場の特定の店員又は経営者もしくは責任者しか保持所有していないので、遊技者等が設定変更を行うことができないようになっている(例えば特許文献2参照)。
特開2005−124849号公報 特開2006−55596号公報
しかしながら従来の遊技機では、前扉のメダル払出口や前扉と筐体の間の隙間等、筐体と扉から成る外装の内外を繋ぐ隙間から不正器具が挿入され、電源ユニットに設けられた設定変更入力部の電源スイッチやリセット釦を操作してゲーム状態の変更、入賞役の当選確率の設定表示や設定変更が不正に行われたりすることがあった。
また、電源ユニットにはホッパ装置を駆動させる回路があり、前扉のメダル払出口や前扉と筐体の間の隙間等、筐体と扉から成る外装の内外を繋ぐ隙間から不正器具を挿入して、この回路をショートさせてメダルを払い出させる不正が行われたりすることがあった。
また、従来の遊技機では、液晶表示装置等の演出装置の大型化や追加を行った場合、演出装置自身の発熱量及び電源ユニットの発熱量が増大するため、これ以上の演出装置の大型化や追加が困難になっていた。
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、筐体と扉から成る外装の内外を繋ぐ隙間から不正器具が挿入され電源ユニットの操作が不正に行われることを防止できるとともに、電源ユニットの冷却効率が高めることができる遊技機を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、上面板、底面板、左右の側面板及び背面板を有して前方に開口を形成する筐体と、前記筐体に対して回動可能に取り付けられることで前記開口を開閉可能な状態で閉塞させる前扉と、前記筐体の外部から供給された電力から所定の電圧値の電力を生成して前記筐体内の制御基板に供給する電源ユニットとを備えた遊技機であって、前記背面板に前記電源ユニットの少なくとも後方が挿通可能な電源ユニット挿通口が形成され、前記筐体の内側で、前記電源ユニットの後方が前記電源ユニット挿通口を介して前記筐体の外側に突出する位置に当該電源ユニットを保持する保持手段を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記保持手段には、前記筐体の内側で、前記電源ユニットを、当該電源ユニットが前記筐体の内側に収納される位置から当該電源ユニットの後方が前記電源ユニット挿通口を介して前記筐体の外側に突出する位置までスライド可能な状態で保持するスライド機構が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の遊技機によれば、前記電源ユニットの後方が前記電源ユニット挿通口を介して前記筐体の外側に突出する位置に当該電源ユニットを配置できるので、前記電源ユニットの前方を筐体内の後部に配置でき、筐体と扉から成る外装の内外を繋ぐ隙間から不正器具が挿入され電源ユニットの操作が不正に行われることを防止できるとともに、電源ユニットの冷却効率が高めることができる。
請求項2に記載の遊技機によれば、当該遊技機を輸送の際に前記電源ユニットを前記筐体の内側に収納される位置にスライドさせることで輸送の際に当該電源ユニットが嵩張るのを防止でき、当該遊技機を遊技施設に設置する場合、スライド機構に保持された電源ユニットを電源ユニット挿通口の外側に突出する位置までスライドさせることで、当該遊技機の筐体内で前記電源ユニットの設定操作部の位置を後退させることができるので、筐体と扉から成る外装の内外を繋ぐ隙間から不正器具が挿入され電源ユニットの操作が不正に行われることを防止できるとともに、電源ユニットの冷却効率が高めることができる。
本発明の遊技機によれば、筐体と扉から成る外装の内外を繋ぐ隙間から不正器具が挿入され電源ユニットの操作が不正に行われることを防止できるとともに、電源ユニットの冷却効率が高めることができるので、不正な遊技行為や不正なメダルの払い出しを防止できるとともに、液晶表示装置等の演出装置の大型化や追加が容易になる。
以下、本発明に係る遊技機の好適な一実施形態をスロットマシンを例に図面を参照して説明する。なお、図1はスロットマシン1の外観構造を表した斜視図である。図2はスロットマシン1の背面図である。図3はスロットマシン1の右側面図である。図4は前扉3を開放した状態におけるスロットマシン1の内部構造を表した図である。図5はスロットマシン1の制御システムを表したブロック図である。
尚、図2は、スロットマシン1の背面側から見た状態で図示しており、図面に向かって右側がスロットマシン1の左側となり、図面に向かって左側がスロットマシン1の右側となっている。
図1において、スロットマシン1は、前方に開口を有する略矩形状の箱体である筐体2と、当該筐体2に対して蝶番機構により回動可能に取り付けられることで前記開口を開閉可能な状態で閉塞させる前扉3とを備えている。
前扉3の前面側は、上部パネル部4と下部パネル部5に略区分けされ、これらは視覚効果を高めてデザインされたいわゆる化粧板として、硬質プラスチックにより一体的に形成されている。更に、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダル(遊技媒体)を貯留するメダル受皿6aが一体的に形成されたメダル受皿部6が設けられている。
また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、遊技者側に突出し、ゲーム操作を行うためのスイッチ類が配置されている操作卓7が一体的に形成されている。なお、上部パネル部4、操作卓7、下部パネル部5、及びメダル受皿部6は、遊技者側に面し、これらによって「前面パネル部」が構成される。
上部パネル部4の中央には、硬質プラスチック板等で形成されたパネル面41が設けられている。パネル面41のほぼ中央には略長方形の透明な表示窓42が形成され、表示窓42を通して筐体2内に設けられているリールユニット100の3個のリール101a、101b、101cが目視される。
ここで、筐体2内に設置されているリールユニット100は、円筒形状のリール101a、101b、101cがそれぞれ回転軸方向に並べられ、各リール101a、101b、101cの外周面にはその周方向に沿って複数種類の図柄が描かれている。遊技者は、表示窓42を通して3列のリールに描かれたそれぞれ上下方向3個の図柄を目視できるようになっている。
また、パネル面41には、裏面側に設けられている図示しないランプを点灯させることで例えば入賞役への当選など遊技状態に関する情報を演出表示する遊技状態表示部43と、これと同様にランプを点灯させることで遊技操作のアシストに関する情報を表示する操作アシスト表示部44と、スロットマシン1にクレジット(貯留)されているメダル数を表示する数値情報表示部45と、入賞によって獲得したメダル数及び入賞役の抽選確率の設定を数値表示する数値情報表示部400とが、それぞれ表示窓42の周辺に設けられている。
上部パネル部4の上部には、高輝度発光ダイオード等のランプ類を内蔵する中央及び左右の演出用照明部46、47a、47bと、ゲームに係る効果音を発生させるスピーカを内蔵する演出用放音部48a、48bが配置されている。
スロットマシン1は、ゲームの進行に応じて上述した複数の演出用照明部46、47a、47b等が点灯又は点滅することで、ゲームにおける視覚的な演出効果を高めるように形成されている。
また、演出用放音部48a、48bの間には、透明な硬質プラスチック板等が嵌め込まれて形成された表示窓49aに面して遊技機の演出装置として液晶表示装置49が配置されている。なお、液晶表示装置49は、ゲームの演出に係る映像やゲーム(遊技)に関する情報を主に表示する。
操作卓7の上面右側にはメダル投入部71が設けられている。メダル投入部71はメダルを投入するためのメダル投入口72を有する。また、当該上面の左側には、押しボタンスイッチである2個のベットボタン73、74が設けられている。
ベットボタン73、74はスロットマシンの1ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。本スロットマシン1においては、ゲームを開始する際に、ベットボタン73が押圧操作されることで、貯留されているメダルから1枚のメダルがゲームに対して賭けられる。同様に、ベットボタン74が押圧操作されることで3枚の当該ゲームにメダルが賭けられる。なお、ベットボタン74は、最大枚数のメダルを賭けることから、特に「マックスベットボタン」と呼ばれている。
操作卓7の前面左側には、リール101a、101b、101cの回転開始を指示するためのスタートレバー75が設けられている。スタートレバー75は、先端に球形の操作ノブを有する揺動可能な操作旱を備え、操作旱が傾倒操作されるとオン、操作旱から手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフ状態となるスイッチユニットで形成されている。
また、操作卓7の中央には、各リール101a、101b、101cの回転停止をそれぞれ指示するためのストップボタン76a、76b、76cが各リールの配列に対応して並設されている。
さらに、操作卓7の前面の左隅には、ゲームに賭けられたメダルをキャンセルして払い出させることを指示するとともに、後述するメダルクレジット手段203(図5参照)が内部貯留したメダルを精算して払い出させることを指示するための精算ボタン77が設けられている。
操作卓7の前面右側には、前扉用シリンダ錠78が埋設されている。前扉用シリンダ錠78には、前扉3を解錠するための前扉キーが挿入される鍵穴79が設けられている。スロットマシン1の管理者等が鍵穴79に所定の鍵を挿入して解錠操作すると、蝶番機構によって筐体2に取り付けられている前扉3を前方へ開くことができ、また前扉3を筐体2側に閉じると、自動的にこれらを施錠するようになっている。
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの絵などを表示する表示パネル51が設けられている。表示パネル51の左右両脇には、左右の演出用照明部52a、52bが設けられている。
下部パネル部5の下側に配置されたメダル受皿部6には、入賞時にメダルを排出するメダル払出口61と、払い出されたメダルを貯留するメダル受皿6aと、演出効果音を発生させるスピーカを内蔵する左右の演出用放音部62a、62bとが配置されている。
次に、筐体2の構造について詳細に説明する。
図2に示すように、筐体2は、上面板91、底面板92、左右の側面板93、94及び背面板95で構成されている。
図3に示すように、左の側面板93の中央部より若干下側の位置には、左の手掛け96が形成されている。
図1に示すように、右の側面板94の中央部より若干下側の位置には、右の手掛け97が形成されている。
図2に示すように、背面板95の左下コーナー近傍には、後述の電源ユニット23の少なくとも後方が挿通可能な電源ユニット挿通口98が板面を貫通して形成されている。また、背面板95には、筐体2の内部を冷却するための複数の通気孔401、402…が形成されている。
図3及び図4に示すように、電源ユニット23は、スライド機構301を介して底面板92の上面に取り付けられている。
スライド機構301は、前記電源ユニット23を当該電源ユニット23が前記筐体2の内側に収納される位置から当該電源ユニット23の後方が前記電源ユニット挿通口98を介して前記筐体の外側に突出する位置までスライド可能な状態で保持している。
次に、図4を参照して、筐体2の内部構造と前扉3の裏面構造とを説明する。
図4において、筐体2の前方には開口8を有している。この開口8内の上部には、硬質プラスチックの基板ケース210に収納された主制御基板20が取り付けられている。主制御基板20は、スロットマシン1の全体動作を集中制御するCPU(マイコン)を備えている。
筐体2内の中央には、リール101a、101b、101cを備えるリールユニット100が設けられている。リールユニット100は、前扉3が筐体2側に閉じられると前扉3の表示窓42にリール101a、101b、101cが対向するように、所定フレームに位置決めされて取り付けられている。なお、各リール101a、101b、101cは、それぞれに内蔵されたステッピングモータによって回転駆動される。
また、リールユニット100の上部には、各リールを回転駆動する上記ステッピングモータへ4相の駆動パルス信号を送出する回胴装置基板が取り付けられており、主制御基板20が回胴装置基板に回胴駆動(励磁)パルスデータを送出することで、各リールの回転と制動及び停止の制御を行っている。
リールユニット100の下方には、ホッパ装置21と、ホッパ装置21から溢れたメダルを収容するための補助貯留部22と、電源ユニット23が設けられている。電源ユニット23の内部の右側には、電源基板24が設けられている。
電源ユニット23の本体の前面には電源スイッチ81、リセット釦82、設定錠83等が設けられている。設定錠83には、当該設定錠83(図5参照)の動作を検出することで設定キーの動作を検出する設定キー動作検出スイッチ88が設けられている。また、電源ユニット23の本体の前面は、通常時、透明な扉84により覆われている。
電源ユニット23は、前記筐体2の電源ユニット挿通口98を介しての筐体2の外部から供給された電力から所定の電圧値の電力を生成して主制御基板20、ホッパ装置21等のスロットマシン1の構成要素に供給する。
更に、筐体2の上部右側の内壁に、遊技場に設置されている「ホールコンピュータ」と呼ばれる管理用コンピュータと接続可能な外部集中端子基板25が取り付けられている。
筐体2の右側内壁の前端近傍には、後述の前扉ロック機構部90が係止する板状の固定板26、27が設けられている。
次に、前扉3の裏面側上部には、発光駆動部30、31a、31bが配置されている。発光駆動部30、31a、31bは、それぞれ演出用照明部46、47a、47bの光源である高輝度の発光ダイオードが複数配列され、この発光ダイオードを発光駆動する駆動回路が実装されている。
また、前扉3の裏面側上部には、上述の演出用放音部48a、48bに対向してスピーカ32a、32bが取り付けられている。また、スピーカ32a、32bの間には、液晶表示装置49が取り付けられている。更に、液晶表示装置49の裏面側には、電気回路基板で形成され硬質プラスチックの基板ケース220に収納されたサブ制御基板40が取り付けられている。
主制御基板20及びサブ制御基板40は、スロットマシン1の作動を制御する制御基板である。
サブ制御基板40の下方には、リール101a、101b、101cを目視させるための透明な表示窓42が形成されたパネル板50が配置され、表示窓42の下方には、前面側のスタートレバー75(図1参照)及びストップボタン76a、76b、76c(図1参照)等の操作スイッチ類の出力信号を主制御基板20へ転送する中継基板として機能する中央表示基板33が設けられている。中央表示基板33の後側板面の右側(この場合の右側は、前扉3の前方から見た場合の右側を示している。)には、設定変更釦86が設けられている。設定変更釦86は、ヒンジ機構により開閉可能な透明カバー87により覆われている。
中央表示基板33の右斜め下方には、前扉用シリンダ錠78が設けられている。
前扉3の裏面の右側には、前扉用シリンダ錠78に連動して前記前扉3を前記筐体2に固定するとともに当該固定の解除を行う前扉ロック機構部90が設けられている。
中央表示基板33の下方には、メダル選別装置34が取り付けられている。メダル選別装置34は、メダル投入部71に投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。また、メダル選別装置34はメダルセンサを内蔵しており、ゲームの待機状態等において正規のメダルが投入され、メダルセンサがこのメダルを検出することによって、メダル投入の受け付けを示す信号を主制御基板20へ送出する。
メダル選別装置34の装置本体の下方には、メダル選別装置34によって振り分けられた正規のメダルを筐体2内に設けられているホッパ装置21へ案内するガイド部材35と、メダル選別装置34により排除されたメダル(又は異物)をメダル排出口61へ案内するガイド部材36が設けられている。また、前扉3の裏面側下部には、ホッパ装置21から排出されたメダルをメダル排出口61へ案内するガイド部材37が設けられている。更に、メダル排出口61に隣接して、上述した演出用放音部62a、62bに対向するスピーカ38a、38bが取り付けられている。
なお、スロットマシン1全体の動作は、筐体2側に設けられている主制御基板20によって統括制御されており、サブ制御基板40は、液晶表示装置49、及び演出用放音部48a、48b、62a、62bのスピーカ32a、32b、38a、38bを使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行っている。
次に、図5のブロック図を参照して、スロットマシン1に設けられている制御システムについて説明する。
図5において、主制御基板20は、CPU200と、記憶部201とを備えている。
記憶部201は、ROM、RAM等の半導体メモリによって構成され、スロットマシンゲーム用のシステムプログラム202が予め記憶されている。主制御基板20は、記憶部201に記憶されたシステムプログラム202に従ってCPU200が演算処理を実行することで、スロットマシン1全体の動作を統括制御している。
また、記憶部201にはメダルクレジット手段203が設けられている。メダルクレジット手段203はスロットマシン1が内部貯留するメダルの数であるクレジットをメモリに記憶する。
主制御基板20には、ベットボタン73、74、スタートレバー75、ストップボタン76a、76b、76c、精算ボタン77、電源スイッチ81、リセット釦82、設定変更釦86等の操作スイッチ類、設定キー動作検出スイッチ88等の検出スイッチ類、メダル選別装置34のメダルセンサ34a、電源ユニット23の電源基板24及びサブ制御基板40等がハーネスを介して接続されている。尚、ホッパ装置21は、電源ユニット23から駆動電力が供給されるとともに、電源ユニット23を介して主制御基板20に接続され、主制御基板20と信号の送受が行えるようになっている。
主制御基板20は、前記操作スイッチ類やメダル選別装置34のメダルセンサ34aからの出力信号によりゲームに係る操作を検出する。
主制御基板20は、動作モードがメダルベット待機状態となっている場合において、メダルセンサ34aがメダルを検出した場合、検出したメダルをゲームの賭数に加算する。
また、主制御基板20は、動作モードがメダルクレジット入力待機状態となっている場合において、メダルセンサ34aがメダルを検出した場合、検出したメダルをメダルクレジット手段203のクレジットに加算する。ここで、メダルベット待機状態とは、1つのゲームが終了した後、当該ゲームにメダルが賭けられるのを待機している状態のことを示している。メダルクレジット入力待機状態とは、当該ゲームにメダルが賭けられた後、メダルクレジット手段203の前記クレジット数が最大値(50)になるまでの状態のことを示している。
主制御基板20は、各リール101a、101b、101cに設けられる基準位置センサ120a、120b、120cの検出信号を入力し、各リールの基準となる回転位置を把握しながら、回胴装置基板130に所定の回胴駆動パルスデータを送出する。回胴装置基板130は、主制御基板20からの回胴駆動パルスデータに従って各ステッピングモータ110a、110b、110cを回転駆動することで、各リール101a、101b、101cの回転及び停止の動作制御を行っている。
主制御基板20は、入賞が確定した場合等において、電源基板24を介してホッパ装置21を制御することで、所定数のメダルをメダル受皿6aに払い出す。
また、主制御基板20は、精算ボタン77が操作された場合、ゲームに賭けられたメダルをキャンセルしてホッパ装置21に払い出させるとともに、メダルクレジット手段203(図5参照)が内部貯留したメダルを精算してホッパ装置21に精算前のクレジット数のメダルを払い出させる。
サブ制御基板40は、主制御基板20からの制御信号に基づいて液晶表示装置49(図1参照)、演出用照明部46、47a、47b、52a、52b(図1参照)、演出用放音部48a、48b、62a、62b(図1参照)のスピーカ32a、32b、38a、38b等の演出装置230を制御駆動することで、遊技者の視覚や聴覚に訴える演出をゲームの進行に応じて行っている。
一方、主制御基板20の記憶部201には、入賞抽選テーブル204及び内部抽選フラグ205が記憶されている。主制御基板20には、乱数値のデータを発生する乱数発生装置206がCPU200に接続した状態で設けられている。例えばCPU200は、スタートレバー75の操作を検出した時点で乱数発生装置206から乱数値を取得し、入賞抽選テーブル204を参照することで、得られた乱数値に割り当てられた入賞役またはハズレを抽選する。そして、CPU200は、乱数値に対応する入賞役が存在すると、それを当該ゲームの入賞役として抽選結果を当選にし、当該入賞役を記憶部201の内部抽選フラグ205に記憶する。ここでは、かかる入賞役の抽選方法を「内部抽選」と呼んでいる。
入賞抽選テーブル204は、乱数値と対応する入賞役の組み合わせを1から6までの設定に応じて複数種有しており、後述の入賞役の抽選確率の変更を行う設定変更手段に操作に応じて乱数値に対応する入賞役を変更できるようになっている。
次に、スロットマシン1におけるゲーム動作の概要を説明する。
スロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの配当が完了した時、又は先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この待機状態においては、当該状態を遊技者に示唆するとともにゲーム操作を促す待機モードの演出が液晶表示装置49等によって行われる。次に、遊技者がメダル投入部71にメダルを投入し、もしくは、何れかのベットボタン73、74を押圧操作することで、スロットマシン1は、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームに所定枚数のメダルが賭けられゲームを準備する。
ゲーム準備の状態でスタートレバー75が傾倒操作されゲームが開始されると、主制御基板20は、3個のリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始めるとともに、上述した内部抽選を実行する。内部抽選の結果は、内部抽選フラグ205に記憶される。
次に、遊技者により何れかのストップボタン76a、76b、76cが押圧操作されることで、リール101a、101b、101cが停止し、主制御基板20は、停止した各リールが表示する図柄と上述の内部抽選フラグ205に対応する入賞役に係る図柄の組合せとが一致しているかどうか判定する。
これら図柄の組合せが一致し役への入賞が確定すると、スロットマシン1は、主制御基板20によりメダルクレジット手段203の制御を行い、内部貯留しているメダルのクレジット数が所定の数になるまで、当該役の種類に応じて予め決められた配当数のメダルをクレジット数に加算する。さらに、スロットマシン1は、前記配当数と前記クレジット数の加算結果が前記所定の数を超過すると、この超過した数のメダルをメダル受皿6aへ払い出す。
以下、本実施形態の要部となる電源ユニット23及びスライド機構301について詳細に説明する。
図6は、電源ユニット23の分解斜視図である。図7は、筐体2に収納された電源ユニット23及びその周辺部を破断して示す斜視図である。図8は、筐体2から後方に突出した電源ユニット23及びその周辺部を破断して示す斜視図である。図9は、スライド部材607、608が前方に停止した状態におけるスライド機構301及びその周辺部を示す斜視図である。図10は、スライド部材607、608が後方に停止した状態におけるスライド機構301及びその周辺部を示す斜視図である。図11は、スライド機構301のスライド部材停止ユニット611及びその周辺部を示す斜視図である。
尚、図7乃至11は、スロットマシン1の背面側から見た状態で図示しており、図面に向かって右側がスロットマシン1の左側となり、図面に向かって左側がスロットマシン1の右側となっている。
図6において、電源ユニット23は、電源ユニット本体501と、ねじりバネ502と、摘み部材503と、扉84とから構成されている。
電源ユニット本体501は、箱形の筐体511の内部に電源基板24を収納し、筐体511の前面部512に電源スイッチ81、リセット釦82、設定錠83等を設けたものである。前面部512の左上コーナー及び左下のコーナーの若干内側には、扉84の回動軸となる棒状部材513、514が設けられている。
扉84は透明樹脂を板状に形成したものである。扉84の左上コーナー及び左下のコーナーには、当該扉84の回動軸となる棒状部材513、514にそれぞれ掛かるフック部521、522がそれぞれ形成されている。扉84の右側中間部には、摘み部材503を取り付ける取付孔523が形成されている。摘み部材503の前部には、指で握られる円形部531が形成されている。摘み部材503の後部には、筐体511の前面部512に形成された嵌合穴515と嵌合する嵌合部532が形成されている。扉84と前面部512の間には、ねじりバネ502が設けられている。ねじりバネ502は、前面部512を閉塞する方向に扉84を付勢している。
このような構造により、電源ユニット23は、作業者が摘み部材503の円形部531を指で引くことで摘み部材503の嵌合部532が嵌合穴515から外れ、扉84が棒状部材513、514を中心にして回動して開き、前面部512の電源スイッチ81、リセット釦82、設定錠83等の操作部が操作可能となる。
また、電源ユニット23は、扉84が開いた状態で作業者が円形部531から指を離せば、ねじりバネ502の付勢により扉84が閉まる方向に回動し、摘み部材503の嵌合部532が嵌合穴515に挿入して嵌合し、扉84が閉まった状態で固定される。
一方、設定錠83には設定キーが挿入される鍵穴541が形成されている。
筐体511の上面部516には、第1乃至第3のコネクタ用開口部551、552、553及び複数の通気用スリット554、554…554が形成されている。
第1乃至第3のコネクタ用開口部551、552、553は、横方向が長手方向となる長孔形状で上面部516の前部560に形成されている。
第1のコネクタ用開口部551は、第1の電源ユニット側コネクタ561を露出させるためのものであり、前部560の後ろ寄りに設けられている。第1の電源ユニット側コネクタ561は、図7に示すように、主制御基板20(図4参照)に電気的に接続するハーネス801のハーネス側コネクタ811と結合する。
図6において、第2のコネクタ用開口部552は、第2の電源ユニット側コネクタ562を露出させるためのものであり、前部560の左前側コーナー寄りに設けられている。電源ユニット側コネクタ562は、図7に示すように、サブ制御基板40(図4参照)に電気的に接続するハーネス802のハーネス側コネクタ812と結合する。
図6において、第3のコネクタ用開口部553は、第3の電源ユニット側コネクタ563を露出させるためのものであり、前部560の右前側コーナー寄りに設けられている。電源ユニット側コネクタ563は、図7に示すように、ホッパ装置21(図4参照)に電気的に接続するハーネス803のハーネス側コネクタ813と結合する。
電源ユニット23の電源基板24は、第1の電源ユニット側コネクタ561及びハーネス801(図7参照)を介して主制御基板20(図4参照)に、各種電力を供給するとともにリセット釦82、設定錠83等の操作により得られた操作検出信号を供給する。
また、電源基板24は、第2の電源ユニット側コネクタ562及びハーネス802(図7参照)を介してサブ制御基板40(図4参照)に各種電力を供給する。
また、電源基板24には、主制御基板20(図4参照)が生成したホッパ装置制御用のコマンドデータが、ハーネス801(図7参照)及び第1の電源ユニット側コネクタ561を介して供給される。さらに、電源基板24には、ホッパ装置21(図4参照)を駆動させる回路が設けられている。電源基板24は、主制御基板20(図4参照)から供給されるコマンドデータに基づいて所定の電圧値の駆動電力を所定の期間、電源ユニット側コネクタ563及びハーネス803を(図7参照)介してホッパ装置21(図4参照)のモータ等に供給し、ホッパ装置21(図4参照)を駆動してメダルの払い出しを行わせる。
図7及び図8において、筐体511の背面部517には、取っ手571、複数の通気孔572、572…572が設けられている。取っ手571は、背面部517の中央より若干上側の位置に設けられている。筐体511の背面部517の右下コーナー近傍には、交流電源に接続される電源コード573が延出している。複数の通気孔572、572…572は、背面部517の板面を貫通した丸孔であり、背面部517の取っ手571及び電源コード573を除く部分に均等に設けられている。
このような電源ユニット23は、スライド機構301を介して底面板92の上面に取り付けられている。
図9及び図10において、スライド機構301は、脚部601、602、603、604と、左右の棒状部材605、606と、左右のスライド部材607、608と、取付板610と、前後のスライド部材停止ユニット611、612とを備えて構成されている。
左右の棒状部材605、606は、ステンレス鋼等の金属を丸棒状に形成したものである。脚部601、602は、それぞれ底面板92の上面の左端近傍における前側及び後側の位置にネジ止め固定され、それぞれ左側の棒状部材605の前端及び後端を底面板92の上面より所定距離高い位置で保持する。脚部603、604は、それぞれ底面板92の上面の脚部601、602から所定間隔を置いた右側の位置にネジ止め固定され、それぞれ右側の棒状部材606の前端及び後端を底面板92の上面より所定距離高い位置で保持する。
スライド部材607は、板状部621の前端及び後端に下方に延びる舌片622、623を形成したものである。舌片622、623には、棒状部材605を通す貫通孔624、625が形成されている。板状部621の上面には、取付板610の左後部がネジ626、627によりネジ止め固定されている。
スライド部材608は、板状部631の前端及び後端に下方に延びる舌片632、633を形成したものである。舌片632、633には、棒状部材606を通す貫通孔634、635が形成されている。板状部631の上面には、取付板610の右後部がネジ636、637によりネジ止め固定されている。
また、板状部631の下面の右後部には突起部641が下方に突出して形成されている。突起部641は、スライド部材608の位置に応じて前後のスライド部材停止ユニット611、612により保持されるようになっている。
取付板610の上面には、図7及び図8に示すように電源ユニット23がネジ止めにより取り付け固定されるようになっている。
以下、前側のスライド部材停止ユニット611について詳細に説明する。
図11において、前側のスライド部材停止ユニット611は、固定部材651と、ねじりバネ652と、可動保持部653とから構成されている。
固定部材651は、底面板92の上面の脚部603より若干後方で右寄の位置にネジ654、655によりネジ止め固定されている。
固定部材651の上面には、フック656と、上方に向けて突出する突起部657が形成されている。
突起部657の上端面には、ネジ孔668が形成されている。
一方、可動保持部653の下面には、フック669が形成されている。可動保持部653の基端部670には、板面を貫通して貫通孔671が形成されている。
可動保持部653の左側前寄りには、前方から順に凸部672、凹部673、凸部674が比較的緩やかなカーブで形成されている。
ねじりバネ652は、そのコイル部の内側に突起部657が挿入され、一端が固定部材651のフック656に係止し、他端が可動保持部653のフック669に係止することで、凸部672、凹部673及び凸部674を棒状部材606側に付勢している。
ねじりバネ652のコイル部の上方に突出する突起部657は、可動保持部653の貫通孔671に挿入された状態で、ネジ孔668にネジ672が取り付けられる。ここで、ネジ672のネジ頭は、可動保持部653の貫通孔671よりも大径になっているので、ネジ孔668にネジ672が取り付けた状態では、可動保持部653は、突起部657から外れない。
スライド部材608が最も前方にスライドした状態では、凹部673にスライド部材608の突起部641が挿入し、突起部641が凸部672、674に挟まれた状態で、凹部673が突起部641側に付勢されるので、スライド部材608は、後方に向けて所定以上の力を加えられるまで、凹部673から離れられない状態となる。
また、図9及び図10に示す後側のスライド部材停止ユニット612も、前側のスライド部材停止ユニット611と同様の構造になっており、後側のスライド部材停止ユニット612は、固定部材681と、可動保持部682と、ねじりバネ683とから構成されている。スライド部材608が最も後方にスライドした状態では、可動保持部682の凹部703にスライド部材608の突起部641が挿入し、スライド部材608は、前方に向けて所定以上の力を加えられるまで、凹部703から離れられない状態となる。
このような構造により、筐体2は、上面板91、底面板92、左右の側面板93、94及び背面板95を有して前方に開口8を形成する。
前扉3は、前記筐体2に対して回動可能に取り付けられることで前記開口8を開閉可能な状態で閉塞させる。
電源ユニット23は、前記筐体2の外部から供給された電力から所定の電圧値の電力を生成して前記筐体内の制御基板に供給するとともに、入賞役の抽選確率の設定を変更するための操作が行われる設定操作部を有する。前記制御基板とは、主制御基板20及びサブ制御基板40のことである。
電源ユニット23の前記設定操作部は、電源スイッチ81及び設定錠83のことである。
前記背面板95には、前記電源ユニット23の少なくとも後方が挿通可能な電源ユニット挿通口98が形成されている。
スライド機構301は、前記筐体2の内側で、前記電源ユニット23を当該電源ユニット23が前記筐体2の内側に収納される位置から当該電源ユニット23の後方が前記電源ユニット挿通口98を介して前記筐体2の外側に突出する位置までスライド可能な状態で保持する。
また、スライド機構301は、前記筐体2の内側で、前記電源ユニット23の後方が前記電源ユニット挿通口98を介して前記筐体2の外側に突出する位置に当該電源ユニット23を保持する保持手段となっている。
CPU200、入賞抽選テーブル203及び乱数発生装置205は、所定の第1の遊技操作を契機に乱数値を取得し、取得した当該乱数値に基づいて入賞役を抽選する抽選手段となっている。
前記第1の遊技操作は、レバー75のオン操作のことである。
CPU200及びホッパ装置21は、前記抽選手段が抽選した入賞役及び所定の第2の遊技操作に基づいて、遊技媒体を前記前扉3の内側から外側に向けて払い出す遊技媒体払い出し手段となっている。
前記第2の遊技操作は、ストップボタン76a、76b、76cのオン操作のことである。
主制御基板20、主電源装置23及び設定変更釦86は、前記抽選手段による入賞役の抽選確率の設定の変更を行う設定変更手段となっている。
以下、本スロットマシン1のスライド機構301に関係する動作を説明する。
まず、本スロットマシン1(図1参照)を輸送する場合には、図7及び図9に示すように、スライド部材607、608を最も前方にスライドさせ、可動保持部653の凹部673にスライド部材608の突起部641が挿入した状態とする。この位置では、電源ユニット23の背面部517は、電源ユニット挿通口98の若干内側に配置し、電源ユニット23が筐体2内に完全に収納された状態となる。ここで、スライド部材608は所定以上の力を加えるまで、突起部641が凹部673からから離れられない状態となる。このため、スロットマシン1が後方に傾いたとしても電源ユニット挿通口98から電源ユニット23が突出することはない。
次に、スロットマシン1を遊技施設に配置する場合には、図7に示す電源ユニット23の背面部517が電源ユニット挿通口98の若干内側に配置した位置から作業員が取っ手571を所定以上の力で引くことで、突起部641が凹部673から外れ、電源ユニット挿通口98から電源ユニット23の背面が外側に突出する。
さらに作業員が取っ手571を後方に引くことで、電源ユニット挿通口98から電源ユニット23の中間部711及び後部712が突出し、スライド部材607、608の舌片632、633が後方の脚部603、604に当接する。この状態では、突起部641が可動保持部683の凹部703に挿入し、スライド部材608は所定以上の力を加えるまで、突起部641から凹部703から離れられない状態となる。これにより、スロットマシン1が前方に傾いたとしても電源ユニット23は前方に移動することはない。
スロットマシン1は、当該電源ユニット23の中間部711及び後部712が前記電源ユニット挿通口98を介して前記筐体2の外側に突出した状態で稼働させる。
尚、当該電源ユニット23は、スロットマシン1の前方から見て、全体がスロットマシン1の中央より左側に配置するため、2台のスロットマシン1の背中を向き合わせて配置した場合、電源ユニット23同士が接触することがなく、前記筐体2同士の隙間をあまり大きく確保する必要がない。
以下、スロットマシン1の設定変更を行う場合の動作について説明する。
設定変更を行う場合、作業者は、前扉キーを用いて前扉用シリンダ錠78(図1参照)に対して解錠操作を行い、次に筐体2(図4参照)に対して前扉3(図4参照)を開き、図6に示す電源ユニット23の扉84を開き、電源スイッチ81をオフし、この後、設定錠83の鍵穴541に設定キーを挿入し、設定キーを右回りに回して設定キーの幅方向をオン方向にし、電源スイッチ81をオンし、設定変更釦86(図4参照)をn回押すことで、設定候補値をn回変更し、レバー75をオン操作することで、設定候補値を実際の設定値として主制御基板20の記憶部201に記憶させる。この後、設定錠83に差し込まれた設定キーを左回りに回して設定キーの幅方向をオフ方向にし、設定錠83から設定キーを引き抜き、電源スイッチ81をオンし、次に筐体2に対して前扉3を閉塞することでスロットマシン1が遊技可能になる。
このような正規の設定変更の操作は、電源ユニット23が図7に示した収納状態と図8に示した突出状態の両方で可能である。
かかる構成のスロットマシン1によれば、当該スロットマシン1を遊技施設に設置する場合、スライド機構301に保持された電源ユニット23の中間部711及び後部712を電源ユニット挿通口98の外側に突出する位置までスライドさせることで、筐体2内で前記電源ユニット23の設定操作部としての設定錠83等の位置を後退させることができるので、扉3と筐体2の隙間やメダル払出口61等の外装の内外を繋ぐ隙間から不正器具が挿入され、電源ユニット23の操作が不正に行われたり電源ユニット23の内部回路を不正にショートされたりすること防止できる。これにより、不正な遊技行為や不正なメダルの払い出しを防止できる。また、電源ユニット23の中間部711及び後部712を電源ユニット挿通口98の外側に突出させることで、電源ユニット23内の加熱した空気を上方の複数の通気用スリット554、554…554から筐体2の外側に排気できるので、電源ユニット23の冷却効率が高めることができ、液晶表示装置49の大型化が容易になる。
尚、図1乃至図11に示した実施形態では、電源ユニット23をスライド可能な状態で保持するスライド手段として、左右の棒状部材605、606を左右のスライド部材607、608がスライドする構造のものを用いたが、スライド手段としては、レールとローラの組み合わせ等、各種適用可能である。
図12乃至図14は、本発明に係る遊技機の好適な他の実施形態を示しており、図12は、電源ユニット900の分解斜視図である。図13は、筐体2から後方に突出した電源ユニット900及びその周辺部を破断して示す斜視図である。図14は、電源ユニット900の上部の断面図である。
尚、図12乃至図14を用いた説明では、図1乃至図11に示した他の実施形態と同様の構成要素に同じ部号を付し、説明を省略する。また、他の実施形態の図12乃至図14に図示していない部分は、図1乃至図11に示した実施形態と同様になっている。
図12において、電源ユニット900は、電源ユニット本体901と、ねじりバネ502と、摘み部材503と、扉84とから構成されている。
電源ユニット本体901は、箱形の筐体902の内部に電源基板24を収納し、筐体902の前面部903に電源スイッチ81、リセット釦82、設定錠83等を設けている。筐体902の上面部910には、複数の通気用スリット554、554…554が形成されている。
前面部903の上部には、ストッパ板904が設けられている。ストッパ板904は、上面部910より上方に突出している。このストッパ板904は、前面部903と一体形成され前側収納部921と、当該前側収納部921に取り付けられる背面板922とにより構成される。
図14において、前側収納部921には、端子基板905を収納する凹部923が形成される。背面板922は、凹部923を閉塞する。
端子基板905は、凹部923の奥面に複数のネジ924、924によってネジ止め固定される。背面板922は、凹部923を閉塞した状態で図13に示す複数のネジ925、925によって前側収納部921の背面側にネジ止め固定される。
また、図12において、前側収納部921の前面には、横方向が長手方向となる長孔形状の第1乃至第3のコネクタ用開口部931、932、933が形成されている。
第1のコネクタ用開口部931は、端子基板905に実装された第1の電源ユニット側コネクタ561を露出させるためのものであり、前側収納部921の前面の上寄りに形成されている。第2及び第3のコネクタ用開口部932、933は、端子基板905に実装された第2及び第3の電源ユニット側コネクタ562、563を露出させるためのものであり、前側収納部921の前面の下寄に左右に並べて形成されている。
第1乃至第3の電源ユニット側コネクタ561、562、563は、それぞれハーネス801、802、803のハーネス側コネクタ811、812、813と結合する。
端子基板905は、ハーネス926を介して電源基板24に接続されている。
このような電源ユニット901は、図13に示すスライド機構941を介して底面板961の上面に取り付けられている。
図13において、スライド機構941は、脚部601、602、603、604と、左右の棒状部材951、952と、左右のスライド部材607、608と、取付板610と、前側のスライド部材停止ユニット611を備えて構成されている。
左右の棒状部材951、952は、図7乃至図10に示した実施形態の左右の棒状部材605、606より長く形成されている。後側の脚部602、604は、図7乃至図10に示した実施形態より背面板95に近接して設けられている。左右のスライド部材607、608は、図7乃至図10に示した実施形態と同様の構造で左右の棒状部材951、952に対してスライドする。
また、本実施形態では、前側のスライド部材停止ユニット611を設けているが、図7乃至図10に示した後側のスライド部材停止ユニット612は設けていない。
電源ユニット本体901は、スライド機構941により最も後側にスライドした状態では、ストッパ板904の背面板922が前記背面板95の内面の電源ユニット挿通口98より上側に当接してこれ以上の後方へのスライドを禁止している。
かかる構成の電源ユニット900及びスライド機構941によれば、スロットマシンを遊技施設に設置する場合、スライド機構941に保持された電源ユニット900をストッパ板904の背面板922が前記背面板95の内面に当接する位置まで電源ユニット挿通口98の外側にスライドさせることで、筐体2内で前記電源ユニット23の設定操作部としての設定錠83の位置を後退させることができるので、図1乃至図11に示した実施形態と同様の効果が得られとともに、電源ユニット900の外側への突出量を図1乃至図11に示した実施形態より増大させることも可能になり、冷却効果を更に高めることが可能になり、液晶表示装置等の演出装置の大型化や追加が容易になる。
尚、図1乃至図14に示した実施形態では、電源ユニットをスライド可能な状態で保持するスライド手段として、左右の棒状部材を左右のスライド部材がスライドする構造のものを用いたが、スライド手段としては、レールとローラの組み合わせ等、各種適用可能である。
本発明は、スロットマシンに限らず、雀球遊技機、メダルを使用するアレンジボール等の他の遊技機に応用することができる。
図1は、本発明の一実施形態によるスロットマシンの外観構造を表した斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態によるスロットマシンの背面図である。 図3は、本発明の一実施形態によるスロットマシンの右側面図である。 図4は、本発明の一実施形態によるスロットマシンの内部構造を表した図である。 図5は、本発明の一実施形態によるスロットマシンの制御システムを表したブロック図である。 図6は、本発明の一実施形態による電源ユニット23の分解斜視図である。 図7は、本発明の一実施形態による筐体に収納された電源ユニット及びその周辺部を破断して示す斜視図である。 図8は、本発明の一実施形態による筐体から後方に突出した電源ユニット23及びその周辺部を破断して示す斜視図である。 図9は、本発明の一実施形態によるスライド部材が前方に停止した状態におけるスライド機構及びその周辺部を示す斜視図である。 図10は、本発明の一実施形態によるスライド部材が後方に停止した状態におけるスライド機構及びその周辺部を示す斜視図である。 図11は、本発明の一実施形態によるスライド機構のスライド部材停止ユニット及びその周辺部を示す斜視図である。 図12は、本発明の他の実施形態による電源ユニットの分解斜視図である。 図13は、本発明の他の実施形態による筐体2から後方に突出した電源ユニット及びその周辺部を破断して示す斜視図である。 図14は、本発明の一他の実施形態による電源ユニットの上部の断面図である。
符号の説明
1…スロットマシン、2…筐体、3…前扉、4…上部パネル部、
5…下部パネル部、6…メダル受皿部、6a…メダル受皿、
7…操作卓、8…開口、20…主制御基板、21…ホッパ装置、
22…補助貯留部、23…電源ユニット、24…電源基板、
25…外部集中端子基板、26、27…固定板、
28…水平面部、30、31a、31b…発光駆動部、
32a、32b、38a、38b…スピーカ、33…中央表示基板、
34…メダル選別装置、34a…メダルセンサ、35…ガイド部材、
36…ガイド部材、37…ガイド部材、38a、38b…スピーカ、
40…サブ制御基板、41…パネル面、42…表示窓、
43…遊技状態表示部、44…操作アシスト表示部、
45…数値情報表示部、46、47a、47b…演出用照明部、
48a、48b、62a、62b…演出用放音部、
49…液晶表示装置、49a…表示窓、50…パネル板、
51…表示パネル、52a、52b…左右の演出用照明部、
61…メダル払出口、62a、62b…演出用放音部、
71…メダル投入部、72…メダル投入口、
73、74…ベットボタン、75…スタートレバー、
76a、76b、76c…ストップボタン、77…精算ボタン、
78…前扉用シリンダ錠、79…鍵穴、81…電源スイッチ、
82…リセット釦、83…設定錠、84…扉、
86…設定変更釦、87…透明カバー、
88…設定キー動作検出スイッチ、90…前扉ロック機構部、
91…上面板、92…底面板、93、94…側面板、95…背面板、
96、97…手掛け、98…電源ユニット挿通口、
100…リールユニット、101a、101b、101c…リール、
110a、110b、110c…ステッピングモータ、
130…回胴装置基板、200…CPU、201…記憶部、
202…システムプログラム、203…メダルクレジット手段、
204…入賞抽選テーブル、205…内部抽選フラグ、
206…乱数発生装置、220…基板ケース、
301…スライド機構、400…数値情報表示部、
401、402…通気孔、501…電源ユニット本体、
502…ねじりバネ、503…摘み部材、511…筐体、
512…前面部、513、514…棒状部材、515…嵌合穴、
516…上面部、517…背面部、521、522…フック部、
523…取付孔、531…円形部、532…嵌合部、541…鍵穴、
551、552、553…コネクタ用開口部、
554…通気用スリット、560…前部、
561、562、563…電源ユニット側コネクタ、
571…取っ手、572…通気孔、573…電源コード、
601、602、603、604…脚部、
605、606…棒状部材、607、608…スライド部材、
610…取付板、611、612…スライド部材停止ユニット、
621…板状部、622、623…舌片、624、625…貫通孔、
626、627…ネジ、631…板状部、632、633…舌片、
634、635…貫通孔、636、637…ネジ、641…突起部、
651…固定部材、652…ねじりバネ、653…可動保持部、
654、655…ネジ、656…フック、657…突起部、
668…ネジ孔、669…フック、670…基端部、671…貫通孔、
672、674…凸部、673…凹部、680…ねじ、681…固定部材、
682…可動保持部、683…バネ、703…凹部、
711…中間部、712…後部、
801、802、803…ハーネス、
811、812、813…ハーネス側コネクタ、900…電源ユニット、
901…電源ユニット本体、902…筐体、903…前面部、
904…ストッパ板、910…上面部、921…前側収納部、
922…背面板、923…凹部、924、925…ネジ、
931、932、933…コネクタ用開口部、941…スライド機構、
951、952…棒状部材、961…底面板

Claims (2)

  1. 上面板、底面板、左右の側面板及び背面板を有して前方に開口を形成する筐体と、
    前記筐体に対して回動可能に取り付けられることで前記開口を開閉可能な状態で閉塞させる前扉と、
    前記筐体の外部から供給された電力から所定の電圧値の電力を生成して前記筐体内の制御基板に供給する電源ユニットとを備えた遊技機であって、
    前記背面板に前記電源ユニットの少なくとも後方が挿通可能な電源ユニット挿通口が形成され、
    前記筐体の内側で、前記電源ユニットの後方が前記電源ユニット挿通口を介して前記筐体の外側に突出する位置に当該電源ユニットを保持する保持手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記保持手段には、前記筐体の内側で、前記電源ユニットを、当該電源ユニットが前記筐体の内側に収納される位置から当該電源ユニットの後方が前記電源ユニット挿通口を介して前記筐体の外側に突出する位置までスライド可能な状態で保持するスライド機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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