JP4844900B2 - Disc brake - Google Patents
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Description
本発明は、自動車等の車両の制動に用いられるディスクブレーキに関するものである。 The present invention relates to a disc brake used for braking a vehicle such as an automobile.
自動車等に装着されるディスクブレーキにおいて、車輪とともに回転するディスクロータの両側に配置されたブレーキパッドを車体側に固定されたキャリアによって支持すると共に、一方のブレーキパッドに対向するピストンが装備されたシリンダ部とディスクロータを跨いで反対側のブレーキパッドに対向する爪部とを有するキャリパをキャリアによって浮動支持するようにしたキャリパ浮動型ディスクブレーキがある。 In a disc brake mounted on an automobile or the like, a cylinder equipped with a piston that is supported by a carrier fixed to the vehicle body on both sides of a disc rotor that rotates with a wheel and that is opposed to one brake pad. There is a caliper floating type disc brake in which a caliper having a claw portion straddling the disc rotor and facing the opposite brake pad is supported in a floating manner by a carrier.
キャリパ浮動型ディスクブレーキは、ピストンの前進によって、一方のブレーキパッドを直接ディスクロータに押し付け、その反力によってキャリパを移動させて、爪部を介して他方のブレーキパッドをディスクロータに押し付けて制動力を発生させる。このとき、ディスクロータによって引きずられるブレーキパッドをキャリアのトルク受面に当接させて制動トルクを受止める。 The caliper floating type disc brake pushes one brake pad directly against the disc rotor by the advance of the piston, moves the caliper by the reaction force, and pushes the other brake pad against the disc rotor via the claw part to apply the braking force. Is generated. At this time, the brake pad dragged by the disk rotor is brought into contact with the torque receiving surface of the carrier to receive the braking torque.
ところで、このようなキャリパ浮動型ディスクブレーキでは、制動解除時に、ブレーキパッドの戻り量が不充分であると、引きずりが発生し、走行抵抗の増大によって燃費を悪化させたり、ブレーキパッドが偏摩耗してブレーキジャダーを引き起こすという問題を生じる。また、制動開始時に、ブレーキパッドがディスクロータによって引きずられて、キャリアのトルク受面に衝突する際、衝突音(いわゆるクロンク音)が発生するという問題がある。 By the way, in such a caliper floating type disc brake, if the return amount of the brake pad is insufficient when the brake is released, dragging occurs, the fuel consumption is deteriorated due to an increase in running resistance, and the brake pad is unevenly worn. Cause the problem of causing brake judder. In addition, there is a problem that when the brake pad is dragged by the disc rotor and collides against the torque receiving surface of the carrier at the start of braking, a collision sound (so-called cron sound) is generated.
そこで、従来、例えば特許文献1に記載されているように、ブレーキパッドに戻しバネを取付けて、そのバネ力によって、ブレーキパッドをディスクロータから引離すとともに、ブレーキパッドをキャリアのトルク受面に常時押圧することにより、ブレーキパッドの戻り量の不足及びクロンク音の発生を防止している。
しかしながら、上記従来の戻しバネを設けたキャリパ浮動型ディスクブレーキでは、次のような問題がある。ブレーキパッドの摩耗に対して、ピストンシールのフォールバック機能等によってパッドクリアランスが自動的に調整されてブレーキパッドがディスクロータ側に前進するため、ブレーキパッドの摩耗が進むに従って、戻しバネの撓み量(バネ力)が増大することになる。その結果、ブレーキパッドの戻し量が大きくなり、パッドクリアランスが規定値を超えて増大して、制動時のディスクブレーキの応答性が低下する虞がある。 However, the caliper floating disc brake provided with the conventional return spring has the following problems. As the brake pad wears, the pad clearance is automatically adjusted by the fallback function of the piston seal, etc., and the brake pad moves forward to the disc rotor side. (Spring force) increases. As a result, the return amount of the brake pad is increased, the pad clearance is increased beyond a specified value, and the response of the disc brake at the time of braking may be lowered.
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ブレーキパッドが摩耗した場合でも、適切なブレーキパッドの戻し量を維持することができる戻しバネを備えたディスクブレーキを提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to provide a disc brake including a return spring that can maintain an appropriate return amount of the brake pad even when the brake pad is worn. And
上記の課題を解決するために、本発明は、ディスクロータを挟んでその両側に配置され、ピストンにより前記ディスクロータに押圧される一対のブレーキパッドと、前記一対のブレーキパッドを前記ディスクロータの軸方向に沿って移動可能に支持して車体側に固定される支持部材と、基端部が前記ブレーキパッドに取付けられ、先端部が前記支持部材側を押圧して前記ブレーキパッドを前記ディスクロータから離間する方向へ付勢する戻しバネとを備えたディスクブレーキにおいて、前記支持部材側には、前記ディスクロータから離れるに従って前記ブレーキパッドからディスクロータ周方向に沿って離間する方向に傾斜した傾斜部が設けられ、前記戻しバネの先端部は、前記傾斜部を押圧することを特徴とする。 In order to solve the above problems, the present invention provides a pair of brake pads that are disposed on both sides of a disk rotor and pressed against the disk rotor by a piston, and the pair of brake pads are connected to the shaft of the disk rotor. A support member that is movably supported along the direction and fixed to the vehicle body side, a base end portion is attached to the brake pad, and a distal end portion presses the support member side to release the brake pad from the disc rotor. In the disc brake provided with a return spring that urges in a separating direction, an inclined portion that inclines in a direction separating from the brake pad along the circumferential direction of the disc rotor as the distance from the disc rotor increases on the support member side. The tip of the return spring is pressed against the inclined portion.
本発明に係るディスクブレーキによれば、ブレーキパッドが摩耗すると、戻しバネの先端部が傾斜部上を摺動して摩耗に追従することにより、戻しバネのバネ力の過度の増大を抑制して適切なブレーキパッドの戻し量を維持することができる。 According to the disc brake of the present invention, when the brake pad is worn, the tip of the return spring slides on the inclined portion to follow the wear, thereby suppressing an excessive increase in the spring force of the return spring. An appropriate amount of brake pad return can be maintained.
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態について、図1乃至図7を参照して説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態のディスクブレーキ1は、キャリパ浮動型ディスクブレーキであって、車輪と共に回転するディスクロータDと、車体側に固定される支持部材であるキャリア2と、キャリア2に浮動支持されるキャリパ3と、ディスクロータDの両側に配置されてキャリア2によって支持される一対のブレーキパッド4(片側のみ図示する)とを備えている。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. As shown in FIGS. 1 and 2, the disc brake 1 of the present embodiment is a caliper floating disc brake, which is a disc rotor D that rotates together with wheels, and a
キャリア2は、ディスクロータDを跨いで、その両側に配置された支持部6、7によって、一対のブレーキパッド4をそれぞれ支持し、一般的には車体のディスクロータDに対して内側に配置される一方の支持部6に形成された取付部8がナックル等の車体側の部材にボルト等によって固定される。支持部6、7には、図中に矢印で示されるディスクロータDの回転方向両端部に、内向きのトルク受面6A、6B及び7A、7Bがそれぞれ形成されており、トルク受面6A、6B及び7A、7Bには、それぞれディスクロータDの軸方向に沿って延びる矩形の案内溝6C、6D及び7C、7D(一方の案内溝6C、6Dは図に表れていない)が形成されている。
The
一対のブレーキパッド4は、ディスクロータDに押圧される摩擦材4A及び摩擦材4Aに強固に固着されて、これを支持する裏板4Bからなり、裏板4Bの両端部には、矩形の耳部4C及び4Dが突出されている。一対のブレーキパッド4は、裏板4Bがキャリア2の内向きのトルク受面6A、6B間及び7A、7B間に挿入され、耳部4C及び4Dが案内溝6C、6D(図示せず)及び7C、7Dに嵌合されて、キャリア2によってディスクロータDの軸方向に沿って摺動可能に支持されている。
The pair of
キャリア2の一方のトルク受面6A、7A及び案内溝6C、7Cと一対のブレーキパッド4の裏板4Bの一端部及び耳部4Cとの間には、キャリア2側に取付けられたパッドスプリング9が介装され、また、他方のトルク受面6B、7B及び案内溝6D、7Dと裏板4Bの他端部及び耳部4D、5Dとの間には、キャリア2側に取付けられたパッドスプリング10が介装されており、パッドスプリング9、10によって、一対のブレーキパッド4の移動を円滑にすると共に、キャリア2を保護している。また、一対のブレーキパッド4の裏板4Bの背面には、それぞれブレーキ鳴きを防止するためのシム11が取付けられている。
A
キャリパ3には、車体のディスクロータDに対して内側に配置されたブレーキパッド4に対向する2つのピストン(図示せず)を装備するシリンダ部13が設けられ、また、ディスクロータDを跨いで、他方のブレーキパッド4に対向する爪部14が形成されている。キャリパ3は、その両端部に形成されたアーム部15、16に、それぞれスライドピン17、18が取付けられ、これらのスライドピン17、18がキャリア2の両端部に設けられた案内穴(図示せず)に摺動可能に挿通されて、ディスクロータDの軸方向に沿って移動可能に浮動支持されている。なお、図中、符号19、20はスライドピン17、18を保護するピンブーツ、符号21はシリンダ部13にブレーキ液を供給するための供給口、符号22はシリンダ部13内のエア抜きを行なうためのブリードプラグを示す。
The
シリンダ部13とピストンとの間は、フォールバックシール(図示せず)によってシールされており、供給口21からシリンダ部13にブレーキ液を供給すると、通常は、ピストンの前進に伴なってフォールバックシールが一定量だけ撓み、その後、ブレーキ液の液圧を解除すると、フォールバックシールの弾性によって、その撓みの分だけピストンが後退する。ブレーキパッド4が摩耗してピストンの前進量が一定量を超えると、ピストンとフォールバックシールとの間に滑りが生じて、ブレーキパッド4の摩耗にピストンが追従することにより、ブレーキパッド4の摩耗に対してパッドクリアランスを一定に調整する。
The
一対のブレーキパッド4の裏板4Bには、それぞれ戻しバネ23が取付けられている。戻しバネ23について、図3及び図4を参照して詳細に説明する。戻しバネ23は、裏板4Bのディスクロータ回入側の端部、すなわち、図1及び図2中に矢印で示すディスクロータDの回転方向の後方の端部に配置されている。戻しバネ23は、裏板4Bの耳部4Cの基部付近に突出されたピンボス24をかしめることによって、裏板4Bに固定されており、裏板Bから略垂直にディスクロータDから離れる方向に延びる直立部分23Aと、直立部分23Aから耳部4Cの先端部側へ折曲されてディスクロータDに接近する方向に傾斜された傾斜部分23Bとを有している。傾斜部分23Bの先端部23Cは、ディスクロータDから離れる方向にカールされており、キャリア2側に設けられた傾斜部25に当接している。戻しバネ23の傾斜部分23Bは、ディスクロータDの表面に平行な平面に対して角度θ(図3参照)だけ傾斜されている。
Return
傾斜部25は、キャリア2側に戻しバネ23の先端部23Cに対向させて設けられており、ディスクロータDの軸方向に平行な軸線に対して、傾斜部25の基端側が戻しバネ23の直立部分23Aに接近し、先端側が直立部分23Aから離れる方向に傾斜されている。すなわち、傾斜部25は、ディスクロータDから離れるに従ってブレーキパッド4からディスクロータ周方向に傾斜している。
The
そして、キャリア2に支持されたブレーキパッド4がディスクロータD側に移動して、戻しバネ23の先端部23Cが傾斜部25に押付けられたとき、戻しバネ23が撓んでその反力が、傾斜部25の傾斜により、ディスクロータDに向かう方向の分力F1(図4参照)に対する反力として、ブレーキパッド4をディスクロータDから離間させる方向に作用し、また、ディスクロータDの表面に平行な分力F2(図4参照)に対する反力として、ブレーキパッド4の裏板4Bを反対側のトルク受面6B、7Bに常時押圧する方向に作用するようになっている。また、ブレーキパッド4が摩耗して裏板4BがディスクロータD側へ移動するのに従って、戻しバネ23の先端部23Cが傾斜部25上をディスクロータD側へ摺動するようになっている。
When the
パッドスプリング9は、図5及び図6に示すように、ディスクロータDを挟んで両側に配置されたキャリア2のトルク受面6A、7A及び案内溝6C、6Dを覆うように略コの字型(図5参照)に形成されている。本実施形態では、傾斜部25は、このパッドスプリング9に一体に形成されており、パッドスプリング9の案内溝6C、6Dの底部にかかる部分から両側に延ばされている。そして、キャリア2には、傾斜部25と同様に傾斜された傾斜面26が形成されており、パッドスプリング9がキャリア2に装着されたとき、傾斜部25の背面が傾斜面26に当接するようになっている。
5 and 6, the
傾斜部25には、戻しバネ23の先端部23Cの摺動方向に凹凸を有する波状面25Aが形成されており、先端部23Cが波状面25A上を摺動する際、凹凸によって増減する抵抗を付与するようになっている。
The
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
マスタシリンダ(図示せず)から供給口21を介してシリンダ部13にブレーキ液を供給すると、ピストンが前進して一方のブレーキパッド4をその戻しバネ23を撓ませながらディスクロータDに押しつけ、その反力によってキャリパ3が移動し、爪部14が他方のブレーキパッド4をその戻しバネ23を撓ませながらディスクロータDに押しつけて制動力が発生する。このとき、ディスクロータDに引きずられるブレーキパッド4がパッドスプリング10を押圧し、キャリア2のトルク受面6B、7Bによって制動トルクを受止める。
Next, the operation of the present embodiment configured as described above will be described.
When brake fluid is supplied from the master cylinder (not shown) to the
マスタシリンダからのブレーキ液の液圧を解除すると、フォールバックシールの弾性によってピストンが一定量だけ後退し、戻しバネ23のバネ力(ディスクロータDの軸方向の分力F1の反力)によって、両方のブレーキパッド4がディスクロータDから離間して制動が解除される。このようにして、戻しバネ23のバネ力によって、両方のブレーキパッド4をディスクロータDから離間させることができので、ブレーキの引きずりを抑制して、燃費の悪化及びブレーキパッド4の偏摩耗によるブレーキジャダーの発生を抑制することができる。
When the hydraulic pressure of the brake fluid from the master cylinder is released, the piston moves backward by a certain amount due to the elasticity of the fallback seal, and due to the spring force of the return spring 23 (reaction force of the component force F1 in the axial direction of the disc rotor D), Both
また、戻しバネ23のバネ力(ディスクロータDの表面に平行な分力F2の反力)によってブレーキパッド4がディスクロータ回出側すなわちディスクロータDの回転方向前方のトルク受面6B、7Bに常時押圧されるので、制動開始時に、ブレーキパッド4がディスクロータDに引きずられてトルク受面6B、7Bに衝突する際のクロンク音の発生を抑制することができる。
Further, the
ブレーキパッド4が摩耗した場合、制動時にピストンとフォールバックシールとの間に滑りが生じて、ピストンがフォールバックシールの撓み量を超えて前進してブレーキパッド4の摩耗に追従することにより、パッドクリアランスを常に一定に維持する。このとき、ブレーキパッド4がディスクロータD側へ移動するのに従って、戻しバネ23の先端部23Cがブレーキパッド4の摩耗量に応じて傾斜部25上をディスクロータD側へ摺動することにより、制動時の戻しバネ23の撓み量が一定範囲に維持される。これにより、ブレーキパッド4の戻し量が過度に増大して、パッドクリアランスが規定値を超えるのを防止することができ、制動時のディスクブレーキの応答性の低下を防止することができる。
When the
傾斜部25に波状面25Aを形成して、戻しバネ23の先端部23Cの摺動に適度な抵抗を付与することにより、ブレーキパッド4の摩耗に追従して傾斜部25上を摺動する先端部23Cの位置を安定させて、戻しバネ23のバネ力を一定範囲に安定的に維持することができる。そして、戻しバネ23のバネ力によって、ディスクロータDの表面に平行な分力F2の反力を充分に発生させることができ、ブレーキパッド4をトルク受面6B、7Bに常時安定的に押圧することができる。
A tip that slides on the
上記実施形態において、ブレーキパッド4の質量等の諸条件に応じて、戻しバネ23のバネ力として、ディスクロータDの軸方向の分力F1に対する反力(戻し荷重)及びディスクロータDの表面に平行な分力F2に対する反力(サイド押し荷重)を適宜決定する必要があるが、これらは、戻しバネ23の傾斜部分23Bの角度θによってある程度調整することができる。ブレーキパッド4の質量(パッド質量)に対して、適切な戻し荷重及びサイド荷重が得られる傾斜部の角度θ(スプリング角度)の推奨値及びそのときの戻し荷重及びサイド押し荷重を図7に示す。
In the above embodiment, the spring force of the
なお、上記実施形態では、傾斜部25をパッドスプリング9と一体に形成しているが、キャリア2に形成した傾斜面26を傾斜部として、これに戻しバネ23の先端部23Cを直接当接させるようにしてもよい。この場合、波状面25Aは、傾斜面26上に形成する。また、キャリア2に形成した傾斜面26を形成せずにパッドスプリング9と一体に形成した傾斜部25のみで形成するようにしてもよく、この場合には、キャリア2に余計な肉を付けずにすむため、軽量化を図ることができ、また、鋳造時の型抜きを容易にすることができる。
In the above embodiment, the
上記実施形態では、戻しバネ23及び傾斜部25をディスクロータ回入側に配置して、戻しバネ23のバネ力の分力によってブレーキパッド4をディスクロータ回出側のトルク受面6B、7Bに常時押圧しているが、この押圧が不要の場合には、戻しバネ23及び傾斜部25は、ディスクロータ回出側に配置してもよく、また、ディスクロータ回入側及び回出側の両方に配置してもよい。
In the above embodiment, the
本実施形態における特徴点を列記すると以下のようになる。
傾斜部25は、キャリア2(支持部材)とブレーキパッド4との間に介装されたパッドスプリング9に一体に形成されていることを特徴とする。これにより、傾斜部をキャリア2に設ける場合に比して、キャリア2の傾斜部の平滑加工を省略することができ、ディスクブレーキの製造が容易になる。また、傾斜部25をパッドスプリング9でのみ形成した場合には、キャリア2に余計な肉を付けずにすむため、軽量化を図ることができ、また、鋳造時の型抜きを容易にすることができる。
The feature points in this embodiment are listed as follows.
The
傾斜部25には、波状面25Aが形成されていることを特徴とする。これにより、戻しバネ23の先端部23Cの摺動に適度な抵抗を付与することができ、ブレーキパッド4の摩耗に追従して傾斜部25上を摺動する先端部23Cの位置を安定させて、戻しバネ23のバネ力を一定範囲に安定的に維持することができる。
The
戻しバネ23及び傾斜部25は、ディスクロータDの回入側に配置されており、戻しバネ23のバネ力によってブレーキパッド4をキャリア2(支持部材)のディスクロータDの回出側へ常時押圧することを特徴とする。これにより、制動開始時に、ブレーキパッド4がディスクロータDに引きずられてトルク受面6B、7Bに衝突する際のクロンク音の発生を抑制することができる。
The
1 ディスクブレーキ、2 キャリア(支持部材)、4 ブレーキパッド、23 戻しバネ、25 傾斜部、D ディスクロータ 1 disc brake, 2 carrier (support member), 4 brake pad, 23 return spring, 25 inclined portion, D disc rotor
Claims (1)
前記支持部材側には、前記ディスクロータから離れるに従って前記ブレーキパッドからディスクロータ周方向に沿って離間する方向に傾斜した傾斜部が設けられ、
前記戻しバネの先端部は、前記傾斜部を押圧することを特徴とするディスクブレーキ。 A pair of brake pads disposed on both sides of the disk rotor and pressed against the disk rotor by a piston, and the pair of brake pads are movably supported along the axial direction of the disk rotor, A support member to be fixed; a base end portion attached to the brake pad; and a return spring that presses the support member side to urge the brake pad away from the disk rotor. In the disc brake,
The support member side is provided with an inclined portion that is inclined in a direction away from the brake pad along the circumferential direction of the disk rotor as the distance from the disk rotor increases.
The disc brake according to claim 1, wherein a tip portion of the return spring presses the inclined portion.
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