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JP4734744B2 - 換気ダンパ - Google Patents

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JP4734744B2
JP4734744B2 JP2001101895A JP2001101895A JP4734744B2 JP 4734744 B2 JP4734744 B2 JP 4734744B2 JP 2001101895 A JP2001101895 A JP 2001101895A JP 2001101895 A JP2001101895 A JP 2001101895A JP 4734744 B2 JP4734744 B2 JP 4734744B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物、特に戸建住宅又は集合住宅において部屋上部等の換気口に取付けられる換気ダンパに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
通常、この種の換気ダンパでは、通路を規定するフレーム内に閉鎖部材が回動自在に配され、閉鎖部材の回動により通路の開度を決定して、通路を介する通気の程度を制御するようにしている。
【0003】
ところで、換気ダンパでは、通路を開放している場合に屋外で強風が生じると、この強風が通路を介して部屋内に吹き出す虞がある。この強風に基づく吹き出しは、部屋内の居住者等に不快感を与えると共に埃及び場合により吹き出しに伴った砂塵等を部屋内に舞い上げることになる。
【0004】
そこで、斯かる換気ダンパでは、屋外で吹く強風等が室内に吹き込まないように、風の強弱に応答して閉鎖部材を回動させて通路を開閉させることが好ましいのであるが、風の強弱による風圧を電気的に検出する風圧センサを屋外に設けて、この風圧センサからの検出電気信号でもって閉鎖部材を回動させるようにする場合には、風の強弱に対して即時に応答して閉鎖部材を回動させないと、屋外から部屋内への強風の完全な吹き込みを防止し難い。
【0005】
閉鎖部材の回動の速度応答性を向上させるためには、高速応答性の高出力の大型の電動モータ等の駆動装置を必要とする結果、高価になる上に大型となって部屋上部等の換気口にコンパクトに取付け難くなり、加えて、屋外に設ける風圧センサは直接に風雨等に曝されるためにそれの定期的な保守が必要となるために、この点からも風圧センサを用いた換気ダンパは必ずしも満足できるものではない。
【0006】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、電気的なセンサを必要とすることなしに屋外で吹く風に迅速に応答して通路を開閉できて、しかも、それ程占有スペースを必要としない小型に構成できる換気ダンパを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様の換気ダンパは、建物内外を連通する通路を画成する枠手段と、通路に回転自在に配されていると共に通路を開閉する通路開閉手段と、通路に一定以上の速度の空気流が生じる際に、この空気流により通路を閉鎖するように通路開閉手段を回動させる羽根手段とを具備しており、ここで、通路開閉手段は、通路を開放するように常時回動付勢されている。
【0008】
第一の態様の換気ダンパでは、枠手段によって通路を画成し、通路に一定以上の速度の空気流が生じる際に、通路を閉鎖するように通路開閉手段を羽根手段により回動させるようになっているために、電気的なセンサを必要とすることなしに屋外で吹く風に迅速に応答して通路を開閉できて、しかも、高出力の電動モータ等の駆動装置を必要としない結果、それ程占有スペースを必要としなく小型に構成できる。
【0009】
本発明では通路は、一個でもよいのであるが、好ましい例では、その第二の態様の換気ダンパのように、主通路と副通路とを具備しており、ここで、通路開閉手段は、主通路を開放するように常時回動付勢されており、羽根手段は、副通路に一定以上の速度の空気流が生じる際に、主通路を閉鎖するように通路開閉手段を回動させるようになっていてもよい。
【0010】
また、副通路も一個でもよいのであるが、その第三の態様の換気ダンパのように、主通路を挟んで主通路の両側に設けられていると、通路開閉手段を容易に回動できるので、好ましい。
【0011】
本発明の通路開閉手段は、好ましい例では、その第四及び第五の態様の換気ダンパのように、回転自在軸と、この回転自在軸に固着された閉鎖部材とを具備しており、この場合、閉鎖部材は、その第四の態様の換気ダンパのように、通路を開放するように常時付勢されるべく、その自重により回転モーメントを生じさせるように回転自在軸に固着されていても、その第五の態様の換気ダンパのように、その自重により通路を開放するように常時付勢されるように、その重心が回転自在軸の軸心から偏心して回転自在軸に固着されていてもよい。
【0012】
通路を開放するように通路開閉手段を常時回動付勢するためには、上記の態様のように構成してもよいのであるが、本発明は上記の態様に限らないのであって、閉鎖部材若しくは回転自在軸に重錘を取付け又はコイルばね等の弾性手段を回転自在軸に連結して、これにより通路を開放するように通路開閉手段を常時回動付勢するようにしてもよい。
【0013】
本発明の羽根手段は、好ましい例では、その第六及び第七の態様の換気ダンパのように、通路開閉手段によって通路が開放される際には通路の空気流を受容し、通路開閉手段によって通路が閉鎖される際には通路を閉鎖するように、通路に張り出して回転自在軸及び閉鎖部材のうちの少なくとも一方に固着された羽根を有している。
【0014】
斯かる羽根は、一枚でもよいが2枚以上の複数枚であってもよく、また、平板状の形状を有していてもよいが、通路の空気流を効果的に受容するように、湾曲状の形状を有しているのが好ましい。
【0015】
本発明では、羽根手段によってのみ通路開閉手段が回動されて通路閉鎖を行うようになっていてもよいが、その第八の態様の換気ダンパのように、通路開閉手段を回動させる回動手段を具備せしめて、通路開閉手段による通路の閉鎖を回動手段により強制的に行わせるようにしてもよい。
【0016】
斯かる回動手段を設けることにより、通路を半開状態、全開状態及び全閉状態にした位置に通路開閉手段を回動でき、而して、換気を種々の開閉状態(開度)でできると共に適温にされた部屋の空気を逃がさないようにもできる上に、半開状態及び全開状態における強風に基づく部屋内への空気の吹き出しをも防止できる。
【0017】
好ましい例では、回動手段は、本発明の第九の態様の換気ダンパのように、回動力発生手段と、この回動力発生手段により発生された回動力を通路開閉手段に伝達する伝達手段とを具備しており、伝達手段は、通路開閉手段が通路開放位置に回動された際に、通路閉塞位置に向かう通路開閉手段の自由回動を許容するようになっている。
【0018】
通路閉塞位置に向かう通路開閉手段の自由回動を許容する伝達手段を具備した回動手段によれば、半開状態及び全開状態における強風に基づく部屋内への空気の吹き出しを効果的に防止できる。回動力発生手段としては、電動モータをその一例として挙げることができるが、これに代えて又はこれと共に、操作レバー等の手動操作可能な機構であってもよい。
【0019】
本発明の第十の態様の換気ダンパのように、枠手段は、主通路を画成すべく、一対の側壁部材と、一対の側壁部材を橋絡した一対の横長部材とを有しており、一対の横長部材の夫々には横長のシール部材が設けられており、一対の側壁部材の夫々には縦長のシール部材が設けられており、通路開閉手段は、通路閉鎖位置に回動された際に、横長及び縦長のシール部材に当接するようになっている。
【0020】
枠手段及び通路開閉手段が第十の態様のように構成されていると、通路の閉鎖を、高度な水密性及び気密性をもって行い得、通路の閉鎖状態での風雨の部屋内への侵入を確実に防ぎ得て、空調されて適温にされた空気の部屋外部への漏出を効果的に防止できる。
【0021】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1から図5において、本例の換気ダンパ1は、建物内外2及び3を連通する通路であって主通路4並びに副通路5及び6を具備した通路を画成する枠手段7と、枠手段7の主通路4にA及びB方向に回転自在に配されていると共に主通路4を開閉する通路開閉手段8と、枠手段7の副通路5及び6に回転自在に配されていると共に副通路5及び6の空気流によって回動される羽根手段9及び10と、通路開閉手段8による主通路4の閉鎖を強制的に行わせるべく、通路開閉手段8を回動させる回動手段11とを具備している。
【0023】
枠手段7は、主通路4を画成すべく、一対の左右の側壁部材21及び22と、一対の側壁部材21及び22を橋絡した一対の中空の上下の横長部材23及び24とを有していると共に、一対の側壁部材21及び22と協働して副通路5及び6を画成すべく、側壁部材21側に配された側壁部材25と、側壁部材21及び側壁部材25を橋絡した一対の中空の上下部材26及び27と、側壁部材22側に配された側壁部材28と、側壁部材22及び側壁部材28を橋絡した一対の中空の上下部材29及び30とを具備している。
【0024】
一対の側壁部材21及び22、横長部材23及び24、側壁部材25、上下部材26及び27、側壁部材28並びに上下部材29及び30の夫々は、ねじ等に互いに連結、固着されて一体化されている。
【0025】
一対の横長部材23及び24の夫々にはゴム等の弾性材からなる横長のシール部材35及び36が当該一対の横長部材23及び24の夫々に嵌着されて設けられていると共に同じくゴム等の弾性材からなる縦長のシール部材37及び38が当該一対の側壁部材21及び22の夫々の段差面39及び40に接着剤等により接着されて設けられている。
【0026】
本例の副通路5及び6は、主通路4を挟んで主通路4の両側に同様にして設けられており、副通路5及び6の夫々に、互いに同様の羽根手段9及び10の夫々が配されている。
【0027】
通路開閉手段8は、回転自在軸45と、回転自在軸45に固着されていると共に主通路4に配された横長の中空の閉鎖部材46とを具備している。
【0028】
回転自在軸45は、側壁部材21、22、25及び28を貫通して配されており、当該側壁部材21、22、25及び28に軸受47を介してA及びB方向に回転自在に支持されている。
【0029】
閉鎖部材46は、回転自在軸45の軸心50に対して点対称に円弧面51及び52を有する円弧部53及び54と、軸心50の片側において円弧部53及び54間に配された連結部55とを一体的に具備しており、閉鎖部材46は、連結部55によりその重心Gが回転自在軸45の軸心50から偏心して回転自在軸45に固着されている。斯かる重心Gの軸心50からの偏心により、閉鎖部材46は、主通路4を開放するように、即ちB方向に常時回動付勢されており、換言すれば、主通路4を開放するように、その自重によりB方向の回転モーメントを生じさせるように回転自在軸45に固着されている。
【0030】
通路開閉手段8は、閉鎖部材46が通路閉鎖位置(図6に示す位置)に回動された際に、閉鎖部材46の先端部が、即ち本例では、円弧部53及び54の円弧面51及び52の夫々の先端部が横長のシール部材35及び36の夫々に当接し、閉鎖部材46の横方向の両端部が、即ち本例では、円弧部53及び54の円弧面51及び52の夫々の横方向の両端部が縦長のシール部材37及び38の夫々に当接するようになっている。
【0031】
羽根手段9と羽根手段10とは、互いに同様に構成されているので、以下、羽根手段9について詳述すると、羽根手段9は、通路開閉手段8の閉鎖部材46によって主通路4が開放される際(図2に示す状態の際)には、副通路5の建物内2に向かう空気流Xを受容し、通路開閉手段8の閉鎖部材46によって主通路4が閉鎖される際(図6に示す状態の際)には副通路5を閉鎖するように、副通路5に張り出して回転自在軸45に固着された羽根61を有している。
【0032】
本例の羽根手段9は、三枚の羽根61を有しているが、これに代えて、図8及び図9に示すように、一枚の羽根61を有していてもよく、この場合でも、羽根61は、通路開閉手段8の閉鎖部材46によって主通路4が開放される際(図2に示す状態の際)には図8に示すように副通路5の建物内2に向かう空気流Xを受容し、通路開閉手段8の閉鎖部材46によって主通路4が閉鎖される際(図6に示す状態の際)には図9に示すように副通路5を閉鎖するように、副通路5に張り出して回転自在軸45に固着されている。
【0033】
羽根手段9は、副通路5に一定以上の速度の建物外3から建物内2に向かう空気流Xが生じる際に、回転自在軸45をA方向に回転させて、回転自在軸45のA方向の回転を介して主通路4を閉鎖するように通路開閉手段8の閉鎖部材46を回動させるようになっている。
【0034】
回動手段11は、回動力発生手段としての電動モータ71と、電動モータ71により発生された回動力を通路開閉手段8に伝達する伝達手段72とを具備している。
【0035】
電動モータ71は支持板73に支持されており、支持板73は基台74に溶接又はねじ等により取付けられており、基台74は側壁部材28に溶接又はねじ等により固着されている。
【0036】
伝達手段72は、電動モータ71の出力回転軸75に固着されている小径の平歯車76と、平歯車76に噛合うと共に、支持板73に軸部材77及び軸受78を介してA及びB方向に回転自在に支持された大径の平歯車79と、軸部材77に取付けられていると共に円弧スリット81及び82を有した円板83と、回転自在軸45の一端に固着された円板84と、円板84に植設されていると共に自由端の夫々が円弧スリット81及び82の夫々に配された係合ピン85及び86とを具備している。
【0037】
なお、円板83には、閉塞された円弧スリット81及び82の代わりに、円板83の外縁側で開放された円弧スリット(凹所)を設けて、斯かる円弧スリット(凹所)に係合ピン85及び86の自由端が配されるようにしてもよい。また、円弧スリット81及び82を円板84に、係合ピン85及び86を円板83に夫々設けてもよい。
【0038】
回動手段11は、主通路4を開放する際には、電動モータ71を作動させて平歯車76及び平歯車79を介して減速して円板83をB方向に回転させ、図2に示すように閉鎖部材46が主通路4の開放位置(全開位置)に回動された際に、図5に示すように係合ピン85及び86の夫々が円弧スリット81及び82の夫々の一端87で円板83に当接する一方、係合ピン85及び86の夫々が円弧スリット81の夫々の他端88に自由に移動できるようにし、主通路4を強制的に閉鎖する際には、電動モータ71を前記と逆に作動させて平歯車76及び平歯車79を介して減速して円板83を図7に示すようにA方向に回転させ、円板83のA方向の回転により係合ピン85及び86を介して円板84を同じくA方向に回転させ、円板84のA方向の回転により回転自在軸45を介して閉鎖部材46を図6に示すように主通路4の閉鎖位置(全閉位置)に回動させるようになっている。
【0039】
電動モータ71の作動、作動停止は、他に設けられた操作スイッチ、閉鎖部材46の回動角を検出する検出器等により行われる。
【0040】
図2に示すように閉鎖部材46が主通路4の開放位置(全開位置)に回動されている際に、図5に示すように係合ピン85及び86が円弧スリット81及び82の他端88に自由に移動できるように伝達手段72がなっているために、閉鎖部材46はA方向に回動できるようになっている。このようにして本例の伝達手段72は、通路開閉手段8が図2に示すように通路開放位置に回動された際に、図6に示すような通路閉塞位置に向かう通路開閉手段8の自由回動、即ちA方向の自由回動を許容するようになっている。
【0041】
図2に示すように閉鎖部材46が主通路4の開放位置(全開位置)に回動されている際に、副通路5に一定以上の速度の建物外3から建物内2に向かう空気流Xが生じると、羽根手段9が回転自在軸45をA方向に回転させて、回転自在軸45のA方向の回転を介して閉鎖部材46を回転させて主通路4を閉鎖部材46により閉鎖し、当該空気流Xが副通路5に生じなくなると、閉鎖部材46は、その自重によるB方向の回転モーメントでもって主通路4の開放位置(全開位置)に自然と回動される。
【0042】
斯かる本例の換気ダンパ1では、枠手段7によって主通路4並びに副通路5及び6を画成し、副通路5及び6に羽根手段9及び10を配し、副通路5及び6に一定以上の速度の空気流Xが生じる際に、主通路4を閉鎖するように通路開閉手段8を羽根手段9及び10によりA方向に回動させるようになっているために、電気的なセンサを必要とすることなしに屋外で吹く風に迅速に応答して主通路4を開閉できて、しかも、高出力の電動モータ等の駆動装置を必要としない結果、それ程占有スペースを必要としなく小型に構成できる。
【0043】
加えて換気ダンパ1では、回動手段11により主通路4を半開状態、全開状態及び全閉状態にした位置に通路開閉手段8を回動でき、而して、換気を種々の開閉状態(開度)でできると共に適温にされた部屋の空気を逃がさないようにもできる上に、半開状態及び全開状態における強風に基づく部屋内への空気の吹き出しをも防止できる。
【0044】
また換気ダンパ1では、通路閉塞位置に向かう通路開閉手段8の自由回動を許容する伝達手段72を具備しているために、半開状態及び全開状態における強風に基づく部屋内2への空気の吹き出しを効果的に防止できる。
【0045】
更に換気ダンパ1では、主通路4の閉鎖を、高度な水密性及び気密性をもって行い得、主通路の閉鎖状態での風雨の建物内2への侵入を確実に防ぎ得て、空調されて適温にされた空気の建物外3への漏出を効果的に防止できる。
【0046】
また上記の例の換気ダンパ1では、建物内外2及び3を連通する通路を、主通路4並びに副通路5及び6を具備して構成したが、図10及び図11に示すように、側壁部材25、上下部材26及び27、側壁部材28並びに上下部材29及び30を省いて、建物内外2及び3を連通する通路91を側壁部材21及び22、横長部材23及び24でもって画成し、建物内2に向かう一定以上の速度の空気流Xが通路91に生じる際に、空気流Xにより通路91を閉鎖するように通路開閉手段8を回動させる羽根手段9を、閉鎖部材46の横方向両端に固着された一対の羽根92及び93を具備して構成してもよい。
【0047】
また図10から図12に示すように、閉鎖部材46のA及びB方向の一定以上の回動を規制する規制手段101を具備して換気ダンパ1を構成してもよく、規制手段101は、略円形の固定部材102と、固定部材102と軸部材77とに設けられていると共に、閉鎖部材46による通路91の開閉において互いに係合する係合手段103とを具備している。
【0048】
係合手段103は、固定部材102に形成された円弧状の切欠き105と、軸部材77に一体的に形成されていると共に切欠き105に配された突起106とを具備している。固定部材102は支持板73に固着されており、軸部材77は、固定部材102を当該固定部材102に対してA及びB方向に回転自在になって貫通して伸びている。
【0049】
規制手段101は、電動モータ71により閉鎖部材46がA方向に回転されて、図6に示すように通路91が閉鎖されると、突起106が切欠き105の一端を画定する固定部材102の面111に当接し、軸部材77のA方向のそれ以上の回転を阻止し、同様に電動モータ71により閉鎖部材46がB方向に回転されて、図2に示すように通路91が開放されると、突起106が切欠き105の他端を画定する固定部材102の面112に当接し、軸部材77のB方向のそれ以上の回転を阻止するようになっている。
【0050】
斯かる規制手段101を設けることにより、電動モータ71の出力回転軸75の慣性等に影響されることなしに、横長のシール部材35及び36に適切に弾性変形を生じさせて閉鎖部材46を当接させることができる。
【0051】
なお、図11に示すように横長部材23を、円弧部121をもって構成してもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、電気的なセンサを必要とすることなしに屋外で吹く風に迅速に応答して通路を開閉できて、しかも、それ程占有スペースを必要としない小型に構成できる換気ダンパを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の好ましい一例の横断面説明図である。
【図2】図1に示す例のII−II線矢視断面図である。
【図3】図1に示す例のIII−III線矢視断面図である。
【図4】図1に示す例のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】図1に示す例のV−V線矢視断面図である。
【図6】図1に示す例の動作説明図である。
【図7】図1に示す例の動作説明図である。
【図8】本発明の実施の形態の好ましい他の例の説明図である。
【図9】図8に示す例の動作説明図である。
【図10】本発明の実施の形態の好ましい他の例の説明図である。
【図11】図10に示す例のXI−XI線矢視断面図である。
【図12】図10に示す例のXII−XII線矢視図である。
【符号の説明】
1 換気ダンパ
2 建物内
3 建物外
4 主通路
5、6 副通路
7 枠手段
8 通路開閉手段
9、10 羽根手段
11 回動手段

Claims (8)

  1. 建物内外を連通する通路及び副通路を画成する枠手段と、通路に回転自在に配されていると共に当該主通路を開閉する通路開閉手段と、副通路に回転自在に配されていると共に当該副通路に一定以上の速度の空気流が生じる際に、この空気流により通路を閉鎖するように通路開閉手段を回動させる羽根手段とを具備しており、通路開閉手段は、通路を開放するように常時回動付勢されている換気ダンパ。
  2. 副通路は、主通路を挟んで主通路の両側に設けられている請求項1に記載の換気ダンパ。
  3. 通路開閉手段は、回転自在軸と、この回転自在軸に固着された閉鎖部材とを具備しており、閉鎖部材は、主通路を開放するように常時付勢されるべく、その自重により回転モーメントを生じさせるように回転自在軸に固着されている請求項1又は2に記載の換気ダンパ。
  4. 通路開閉手段は、回転自在軸と、この回転自在軸に固着された閉鎖部材とを具備しており、閉鎖部材は、その自重により主通路を開放するように常時付勢されるように、その重心が回転自在軸の軸心から偏心して回転自在軸に固着されている請求項1から3のいずれか一項に記載の換気ダンパ。
  5. 羽根手段は、通路開閉手段によって主通路が開放される際には副通路の空気流を受容し、通路開閉手段によって主通路が閉鎖される際には副通路を閉鎖するように、副通路に張り出して回転自在軸に固着された羽根を有している請求項3又は4に記載の換気ダンパ。
  6. 通路開閉手段による主通路の閉鎖を強制的に行わせるべく、通路開閉手段を回動させる回動手段を更に具備している請求項1から5のいずれか一項に記載の換気ダンパ。
  7. 回動手段は、回動力発生手段と、この回動力発生手段により発生された回動力を通路開閉手段に伝達する伝達手段とを具備しており、伝達手段は、通路開閉手段が通路開放位置に回動された際に、通路閉塞位置に向かう通路開閉手段の自由回動を許容するようになっている請求項6に記載の換気ダンパ。
  8. 枠手段は、主通路及び副通路を画成すべく、一対の側壁部材と、一対の側壁部材を橋絡した一対の横長部材とを有しており、一対の横長部材の夫々には横長のシール部材が設けられており、一対の側壁部材の夫々には縦長のシール部材が設けられており、通路開閉手段は、通路閉鎖位置に回動された際に、横長及び縦長のシール部材に当接するようになっている請求項1から7のいずれか一項に記載の換気ダンパ。
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