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JP4729199B2 - Catvセキュリティシステム及びセキュリティアダプター - Google Patents

Catvセキュリティシステム及びセキュリティアダプター Download PDF

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JP4729199B2
JP4729199B2 JP2001183329A JP2001183329A JP4729199B2 JP 4729199 B2 JP4729199 B2 JP 4729199B2 JP 2001183329 A JP2001183329 A JP 2001183329A JP 2001183329 A JP2001183329 A JP 2001183329A JP 4729199 B2 JP4729199 B2 JP 4729199B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CATV伝送(ブロードバンド)ネットワークシステムを利用したCATVセキュリティシステム及びそこで使用されるセキュリティアダプターに関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、各住戸に設けられる火災感知器、ガス漏れ検知器、防犯センサなどのセキュリティセンサのセキュリティ信号を、CATVラインを利用して、CATVセンターに送信し、警報報知するCATVセキュリティシステムがある。
【0003】
一方、最近、CATVブロードバンドネットワークシステムを利用することで、従来のケーブルテレビ放送サービスだけでなく、デジタル放送サービス、高速のインターネットサービス、電話サービスなどのサービスを行う通信業者が急激に増えつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなCATVブロードバンドネットワークシステムに対応し、広域の複数住戸を監視できる最適なセキュリティネットワークシステムの構築が望まれている。
【0005】
本発明は、CATV伝送(ブロードバンド)ネットワークシステムに対応し、広域の複数住戸を監視できる最適なCATVセキュリティシステム及びセキュリティアダプターを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。
【0007】
本発明は、センターと複数の各住戸との間の通信にCATV伝送ネットワーク(光同軸ハイブリッド(HFC)ネットワーク)を利用したCATVセキュリティシステムにあって、各住戸は、火災感知器、ガス漏れ検知器、防犯センサなどのセキュリティセンサと、セキュリティセンサのセンサ信号を監視する住戸用受信機と、住戸用受信機から出力されるセキュリティ信号をIP(インターネットプロトコル)変換して出力するセキュリティアダプターと、セキュリティアダプターから出力されるIP変換されたセキュリティ信号を幹線を介して前記センターに通信するためのケーブルモデムとを備え、一方、センターは、幹線に接続され各住戸との通信を行うセンターモデムと、住戸から送信されてくるセキュリティ信号の蓄積及び制御を行うセキュリティ用サーバーと、セキュリティ用サーバーのセキュリティ信号を報知するセキュリティ監視装置とを備えたことを特徴とする。
【0008】
このような本発明の構成により、CATVブロードバンドネットワークシステムに対応し、広域の複数住戸を監視できる最適なCATVセキュリティシステムが構築される。
【0009】
また本発明のセキュリティシステムにおいて、各住戸は、ケーブルモデムに接続される集線装置(HUB)を備え、この集線装置(HUB)を介してセキュリティアダプターを接続すると共にパーソナルコンピュータなどのプラウザ機能を備えたインターネット端末を接続可能とし、センターは、センターモデムと接続されるインターネット用サーバーと、インターネットと接続するためのルーターを備えたことを特徴とする。これによりCATVブロードバンドネットワークのケーブルモデムおよびセンターモデムを利用して住戸側及びセンター側のセキュリティシステムの構築に必要な機器を簡単に接続できる。
【0010】
セキュリティアダプターは、住戸用受信機から出力されるセキュリティ信号を受信する受信部と、受信部から出力されるセキュリティ信号からセキュリティ種別を判別し、種別に応じたセキュリティ信号を出力する制御部と、制御部から出力されるセキュリティ信号をIP(インターネットプロトコル)変換して出力するネットワークICと、表示部とを備え、制御部は、セキュリティの種別に応じた表示を表示部に行わせる出力を行う。
【0011】
センターのセキュリティ用サーバーは、セキュリティ信号を受信した場合に、所定の地域、住戸に対し所定のメッセージ信号を送信し、セキュリティアダプターの制御部は、センターからの所定のメッセージ信号を受信した場合に、表示部に当該所定のメッセージを表示させる。これにより特定の住戸の火災発生に対し、その地域の他の住戸に火災発場所等を表示し、地域ぐるみの監視ができる。
【0012】
センターのセキュリティ用サーバーは、所定のメッセージ信号に表示時間信号を付加して送信し、セキュリティアダプターの制御部は、センターからの所定のメッセージ信号を受信した場合に、表示部に当該所定のメッセージを表示させると共に表示時間信号で設定される表示時間の経過時に当該メッセージ表示を消去させる。これによりセンターからの告知放送などのメッセージを住戸側に表示させる時に、表示している時間を自動的に管理でき、必要以上にメッセージ表示が残ることが防止できる。
【0013】
セキュリティ監視装置はマイクを備え、セキュリティ用サーバーはマイクを介して入力された音声信号を、センターモデムを介して幹線に出力し、セキュリティアダプターは音声合成部、アンプ、スピーカを備え、制御部は、音声信号を受信した場合に、音声合成部に出力し、前記スピーカから出力させる。これによりセンター側から各住戸に対し、一般告知放送や緊急告知放送などが適切にできる。
【0014】
セキュリティアダプターは、転送モード設定スイッチを備え、制御部は、転送モード設定スイッチが操作されることで転送モードを設定し、このモード状態でセキュリティ信号を送信する場合には、転送モードであることを付加して送信し、センターのセキュリティ用サーバーは、転送モードを付加したセキュリティ信号を受信した場合には、予め登録してある通報先に対し、セキュリティ信号の内容を電子メールする。これにより住戸からのセキュリティ信号の受信に対しインターネットの電子メールによって必要な登録先に対する自動通報が自動的に行われ、非常事態などに対し迅速且つ適切に対応できる。
【0015】
センターのセキュリティ用サーバーは、住戸から送信されてくるセキュリティ信号を受信することでセキュリティ信号に基づくWebページを作成してインターネット用サーバーに転送し、インターネット用サーバーは転送されたWebページを蓄積すると共にインターネット上に公開し、住戸内のパーソナルコンピュータやインターネットに接続されるコンピュータなどのブラウザ機能を備えたインターネット端末からのアクセスがあった場合にWebページを出力する。
【0016】
このためセキュリティアダプターの表示部に表示文字数に制限のある液晶表示器などを使用していても、住戸側でネットワーク接続しているパソコンのブラウザによるWebページの閲覧で、詳細なセキュリティ関連情報を容易に見ることができる.
また本発明は、住戸のセキュリティ信号をIP(インターネットプロトコル)変換し、ケーブルモデムからCATV伝送ネットワークの幹線を経由してセンター側に送信するセキュリティアダプターを提供する。
【0017】
このセキュリティアダプターは、住戸用受信機から出力されるセキュリティ信号を受信する受信部と、受信部から出力されるセキュリティ信号からセキュリティ種別を判別し、種別に応じたセキュリティ信号を出力する制御部と、制御部から出力されるセキュリティ信号をIP(インターネットプロトコル)変換して出力するネットワークICと、制御部から指示されたセキュリティの種別に応じた情報を表示する表示部とを備えたことを特徴とする。このセキュリティアダプターの他の特徴は、システムの場合と同じである。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるCATVセキュリティシステムのシステム構成の説明図である。
【0019】
図1において、CATVセキュリティシステムは、加入者となる複数の住戸1をブロードバンドの光同軸ハイブリッド(HFC)ネットワーク15を介してCATVセンター2に接続している。住戸1には住戸用受信機3が設置され、住戸用受信機3にセキュリティセンサとして火災感知器4、ガス漏れ検知器5及び非常押し釦6を接続している。
【0020】
住戸用受信機3からのセキュリティ信号はセキュリティアダプタ7に接続される。セキュリティアダプタ7は住戸用受信機3からのセキュリティ信号をIP変換(インターネットプロトコル変換)して、LANケーブル8を用いたイーサネット(R)(LAN)に出力する。
【0021】
セキュリティアダプタ7はLANケーブル8により集線装置を構成するハブ9を介してケーブルモデム11に接続されている。ケーブルモデム11は光同軸ハイブリッドネットワーク15の加入者となる住戸ごとに設置されており、本発明のCATVセキュリティシステムにあっては、ハブ9を設けることで、セキュリティアダプタ7を介して住戸用受信機3を接続するとともに、ハブ9に対しては住戸1の加入者が使用しているパーソナルコンピュータ12を接続している。
【0022】
ケーブルモデム11は保安器33を介して光同軸ハイブリッドネットワーク15に接続される。また保安器33からは分岐した同軸ケーブルが引き出され、セットボックス(STB)14を介してテレビ13を接続している。
【0023】
CATVセンター2にはセンターモデム16が設置され、光同軸ハイブリッドネットワーク15を介して住戸1のケーブルモデム11との間で通信を行う。センターモデム16からのセキュリティ信号は、VLAN(バーチャル・ラン)などの伝送路を介して、セキュリティ用サーバー17a及びセキュリティ監視装置18に接続される。
【0024】
更にインターネット用サーバー17b、ルーター21を介してインターネット22に接続し、外部のCATVネットワーク24、非常通報先となる公共機関23、例えば消防署、警察、消防団や関係者などとの間で、インターネットを利用した情報のやり取りができるようにしている。
【0025】
セキュリティ用サーバー17aは各住戸から送信されてくるセキュリティ信号の蓄積及び制御を行う。セキュリティ監視装置18はセキュリティ用サーバー17で蓄積・制御されているセキュリティ信号を報知するもので、モニター20による表示と、更に告知放送のためのマイク19、更にプリンタなどを備えている。
【0026】
図2は図1の住戸1に設置されたセキュリティアダプター7の実施形態を示したブロック図である。
【0027】
図2において、セキュリティアダプター7には、MPUを用いた制御部25、住戸用受信機3からのセキュリティ信号を受信するセキュリティ信号受信部30、IPアドレス(MACアドレス)の設定が行われて、IP変換によりコネクタ32により接続されたイーサネット(R)などのLANを介してセンター側との間で通信を行うネットワークIC31、セキュリティ信号や各種のメッセージ情報を表示するための液晶表示部35、メッセージスイッチ34a,点検スイッチ34b,メールスイッチ34cを備えた操作部34、音声告知放送のための音声合成データを作成する音声合成IC36、アンプ37及びスピーカ38、更に電源部40を備える。
【0028】
電源部40に対しては外部にAC−DCコンバータ39が設けられ、商用AC100ボルトを例えばDC5ボルトに変換し、電源部40に供給している。電源部40にはコンデンサC、ツェナダイオードZD、抵抗Rに接続された電源灯としてのLEDが設けられ、各回路部に電源電圧+Vccを供給している。
【0029】
ここで図1のCATVセキュリティシステムにおける火災などの警報発生時の処理動作を説明すると次のようになる。住戸1で例えば火災感知器4が火災を感知すると、センサー信号が住戸用受信機3に送出される。住戸用受信機3は火災感知器4からのセンサー信号を受信すると、住戸1内に火災警報を行うと共に、セキュリティアダプター7に対し火災信号を出力する。
【0030】
セキュリティアダプター7は受信した信号が火災信号であることを判別し、IP変換して、火災種別を示すセキュリティ信号として、LANケーブル8のイーサネット(R)からハブ9、ケーブルモデム11、更に保安器33を介して光同軸ハイブリッドネットワーク15に送出する。
【0031】
この住戸1からの火災を示すセキュリティ信号はCATVセンター2のセンターモデム16で受信・復調され、セキュリティ用サーバー17aに送られ、更にセキュリティ用サーバー17aからセキュリティ監視装置18に送られる。セキュリティ監視装置18は、受信したセキュリティ信号の内容をモニター20に表示する。
【0032】
併せてセキュリティ用サーバー17aは、異常発生住戸に対応して予め登録してある消防、警察、関係者、住人の携帯電話などの関係先に対する自動通報を行うため、セキュリティ信号の内容を含む電子メールを生成し、インターネット用サーバー17bに受け渡す。インターネット用サーバー17bは受け取った電子メールをルーター21を介してインターネットに送信する。
【0033】
セキュリティ監視装置18の操作者はモニター20で火災の発生を確認し、これに伴い火災確認操作を行うと、火災発生住戸を含む予め定めた火災発生地域に含まれている住戸1のセキュリティアダプター7に対しセキュリティメッセージ情報の送信を行う。この場合に、必要があれば緊急告知放送などの制御を行い、マイク19あるいはセキュリティ監視装置18に予め記憶している音声メッセージ情報を住戸1側に送信する。
【0034】
CATVセンター2のセキュリティ監視装置18からのメッセージや告知放送の情報を受けたセキュリティアダプター7は、受信した制御情報の内容に従って、図2のセキュリティアダプター7に設けている液晶表示部35に対するメッセージ表示や、音声合成IC36、アンプ37及びスピーカ38により緊急告知放送の音声出力などを行う。
【0035】
またCATVセンター2のセキュリティ用サーバー17aにあっては、住戸1側から送信されてくるセキュリティ信号を受信することで、セキュリティ信号に関するWebページを作成して、インターネット用サーバー17bに転送する機能を備えている。
【0036】
インターネット用サーバー17bは転送されたWebページを蓄積すると共にインターネット上に公開する機能を持つため、これによって住戸1内のパーソナルコンピュータ12やインターネットに接続される消防署、警察、関係者等のコンピュータなどのブラウザ機能を備えたインターネット端末からのアクセスがあった場合に、インターネット用サーバー17bでWebページを送って、セキュリティ情報の閲覧がいつでもできる。
【0037】
次に図2のセキュリティアダプター7の制御機能を詳細に説明する。セキュリティアダプター7の制御部25には、セキュリティ送信部26、メッセージ処理部27、表示時間管理部28及び転送モード処理部29等の各機能が設けられている。
【0038】
まずセキュリティ送信部26は、セキュリティ信号受信部30で受信した住戸用受信機3からのセキュリティ信号、この実施形態にあっては火災信号、ガス漏れ信号、非常信号、防犯信号、その他の信号を受信して、受信したセキュリティ信号からセキュリティの種別を判別し、種別に応じたセキュリティ信号をネットワークIC31に出力する。ネットワークIC31にあっては、制御部25から出力されたセキュリティ種別に応じたセキュリティ信号をIP変換してセンター側に送信する。
【0039】
制御部25のメッセージ処理部27は、センター側から受信したメッセージを含む各種の表示処理を液晶表示部35に対し行う。このメッセージ処理部27による表示処理は、
(1)状態表示
(2)メッセージ表示
(3)制御表示
(4)通信モニター表示
が含まれる。
【0040】
まず状態表示は、セキュリティ信号受信部30からのセキュリティ信号からセキュリティ種別を判別し、判別したセキュリティ種別を表示する。ここでセキュリティ信号の種別としては、火災、ガス漏れ、非常、防犯、その他であることから、例えば火災時にあっては図3(A)の状態表示35aのように「カサイ」を表示する。
【0041】
ここで液晶表示部35としては例えば16字×2行程度の比較的表示量が少ない簡単な表示器を使用している。状態表示35aにあっては、これ以外に「ガスモレ」「イジョウ」「ボウハン」などの状態表示が行われる。
【0042】
次のメッセージ表示は、センター側から送られてくるメッセージデータに従った表示を、例えば図3(B)のメッセージ表示35bのように行う。このメッセージ表示35bはセンター側からの告知表示であり、加入者となる住戸に対し資源ゴミ回収の日を知らせる。
【0043】
次に制御状態は、センター側から送られてくる制御コマンドによって、例えば図3(C)のように「イッパンコクチホウソウ」とする制御表示を行う。
【0044】
更に通信モニター表示は、送信、受信、転送モードに対応したメールのオン/オフ、更に点検などの情報を表示する。図3(D)に示す通信モニター表示35dにあっては、住戸側からのセキュリティ信号の送信を示し、同時にメールスイッチ34cの操作によってメールの転送モードであることを示している。
【0045】
更に、同時に複数の表示制御が生じた場合には、「状態表示」「メッセージ表示」「制御表示」「通信モニター表示」の順番に従った優先度に応じて表示を行う。このメッセージ処理部27による液晶表示部35に対するセンター側からのメッセージ表示に対応して、操作部34にメッセージスイッチ34aが設けられている。
【0046】
メッセージスイッチ34aは液晶表示部35に表示されたメッセージの切替えと消去を行う。即ち液晶表示部35にあっては、図3のように表示文字数に制限があることから、複数の表示内容がある場合にはメッセージスイッチ34aの操作で順次切り替えることができる。また必要のない表示については、メッセージスイッチの消去操作で削除することができる。
【0047】
セキュリティアダプター7の制御部25に設けている表示時間管理部28は、メッセージ処理部27で液晶表示部35に表示しているメッセージ情報の時間管理を行う。例えば図3(B)のようなメッセージ表示35bについて、センター側から送信する際に例えば24時間といった表示時間信号がメッセージ情報と共に送られてきており、この表示時間に基づいた管理を表示時間管理部28で行う。
【0048】
即ち、メッセージ受信した際にタイマを起動し、センター側から指示された表示時間に達したときに対応するメッセージの消去を自動的に行う。これによってセキュリティアダプター7にあっては、センターからのメッセージを必要な時間だけ液晶表示部35に表示することができる。
【0049】
セキュリティアダプター7の制御部25に設けた転送モード処理部29は、操作部34に設けているメールスイッチ34cの操作により転送モードを設定し、この転送モードの状態にあってはセキュリティ送信部26からセキュリティ信号を送信する際に、転送モードであることを示す情報を付加してセンター側に送信する。
【0050】
この転送モードの付加情報を持つセキュリティ信号を受信したCATVセンター2のセキュリティ用サーバー17aは、予め登録してある通報先に対しセキュリティ信号の内容を電子メールによって送信する電子メール通信処理を実行する。
【0051】
更にセキュリティアダプター7の制御部25にあっては、センター側からのコマンドによって制御される制御出力を備える。この制御出力として、この実施形態にあっては、アンプ37に対する制御信号による音量コントロールを行っている。
【0052】
例えばセンター側から一般告知放送の制御信号を受信した場合には、アンプ37に対するボリュームコントロール信号は中程度の音量とするように制御される。これに対し緊急告知放送の制御信号を受信した場合には、ボリュームコントロール信号は最大音量とするように制御する。
【0053】
更にセキュリティアダプター7の操作部34に設けている点検スイッチ34bは、点検時にオンすることで、制御部25に点検モードを設定し、点検モード中は外部への出力を禁止状態とする。
【0054】
次に図1のCATVセンター2に設置されているセキュリティ監視装置18における監視表示機能を詳細に説明する。
【0055】
図4はCATVセンター2のセキュリティ監視装置18に設けているモニター20に表示する監視画面42の一例である。この監視画面42は、メニュー表示エリア43、メイン画面44及び警報表示エリア45で構成されている。
【0056】
メニュー表示エリア43には、メイン画面44で何を表示するかを選択するメニュー項目が表示されている。この例ではメニュー項目として、地図46、履歴47、メッセージ48、告知放送49及びユーザ管理50が表示されている。
【0057】
地図46を選択することで地図画面がメイン画面44に表示される。履歴47を選択することで履歴画面がメイン画面44に表示される。メッセージ48を選択することでメッセージ送信画面がメイン画面44に表示される。告知放送49を選択することで告知放送画面がメイン画面44に表示される。更にユーザ管理50を選択することでユーザ情報を入力するための画面がメイン画面44に表示される。
【0058】
図5は図4の監視画面42の下側の警報表示エリア45の具体的な表示例である。図5(A)は住戸側から受信したセキュリティ信号の受信内容に応じて、入力したセキュリティ信号の情報を順次表示している。この警報表示エリア45は左側から、イベント発生時刻45a、イベント内容45b、イベント発生地区45c、イベント発生ユーザ名45d、及び警報処理ボタン45eには「地図詳細」「メッセージ」「復旧」「放送」などのパターンが示される。
【0059】
ここで警報処理ボタン「復旧」をクリックすると、その表示が消去される。警報処理ボタン「地図詳細」をクリックすると図4のメイン画面44に後の説明で明らかにする地図画面が表示される。警報処理ボタン「メッセージ」をクリックすると、例えば図5(B)のようなメッセージを住戸1のセキュリティアダプター7に送信して液晶表示部35に表示させる。
【0060】
警報処理ボタン「放送」をクリックすると、例えば火災発生住戸の近隣の住戸に設けているセキュリティアダプター7に緊急告知放送の指令を送信し、更に予め記憶しておいた音声警報メッセージ「○○マチ1−2−3 ニホンタロウ サマタクデ カサイ ハッセイ」などの警報を送信し、音声警報を出力する。
【0061】
図6は図4の監視画面42で地図46をメニュー選択したときの地図画面51の例である。地図画面51は左側の全体地図52の中の斜線部で示す異常発生住戸を含む52aの領域に対応した詳細地図54と、更に詳細地図54の中の住戸のマークをクリックした際の対応するユーザ情報表示53が行われる。
【0062】
この詳細地図54にあっては、異常発生住戸55がフリッカしており、この異常発生住戸55をマウスクリックすると、ユーザ表示部53に下側に拡大して示すようにユーザ情報を表示される。
【0063】
図7は図4の監視画面42で履歴47をメニュー選択した場合の履歴画面56の例である。この履歴画面56は、イベント発生時刻表示56a、イベント内容表示56b、イベント発生地区表示56c及びイベント発生ユーザ表示56dの項目から構成されている。
【0064】
また複数の履歴項目がある場合にはスクロール表示が可能である。更に原則としてイベント発生時順に表示しているが、これ以外にセキュリティ種別、例えば火災だけに絞って表示することも可能である。
【0065】
図8は図4の監視画面42でメッセージ48をメニュー選択した場合のメッセージ画面58の例である。このメッセージ画面58は、メッセージを送信する地区名を選択する地区選択58a、メッセージを送信するユーザ名を選択するユーザ選択58b、メッセージを送信後、送信先のセキュリティアダプター7でメッセージの表示を何時間保持するかの時間設定を行う表示時間58c、住戸用のセキュリティアダプター7の液晶表示部35に対応した文字数、例えば16文字×2行の入力枠を備えた送信メッセージ58d、更に送信ボタン58eで構成されている。
【0066】
地区名58a及びユーザ名58bについては、特定の地区を選択することもできるし、図示のように全てを選択することもできる。表示時間58cにあっては、たとえば、最小1時間単位で最大1週間分の時間の範囲で任意の時間が選択できる。いま図8(A)のようなメッセージ画面58の設定状態で送信ボタン58eを押すと、全ての住戸のセキュリティアダプター7に対しメッセージ送信が行われ、この場合の表示時間58cは24時間であることから、送信から24時間後にセキュリティアダプター7側でこの表示は自動的に消去されることになる。
【0067】
図9は図4の監視画面42でユーザ管理50をメニュー選択した場合のユーザ管理画面57の例である。このユーザ管理画面57はユーザ選択57aとユーザ情報57bで構成されている。
【0068】
ユーザ名はユーザ選択57aの対応するIDの部分にそれを選択してユーザ名を入力する。このようにしてユーザ名の入力でIDが決まると、ユーザ情報57bが対応表示され、住所、電話番号、生年月日、同居人数、緊急メッセージに含めるメッセージ内容、メールスイッチによる転送モードの設定による電子メールの送信アドレス、更に備考として、この例では緊急連絡先などのユーザ情報が入力できる。
【0069】
図10は図4の監視画面42で告知放送49をメニュー選択した場合の告知放送画面59の例である。この告知放送画面59にあっては、放送種別/エリア選択59aと放送ON/OFF59bの項目で構成されている。放送種別/エリア選択は基本的には一般放送と緊急放送のいずれかの選択を行う。
【0070】
これに加えて必要に応じてブロック放送やグループ放送の機能も加えることができる。一般放送または緊急放送を選択した状態で放送開始をクリックすると、図示のように、その上に「放送中」の表示が行われ、住戸側のセキュリティアダプター7に対し図1のセキュリティ監視装置18に設けているマイク19をオンし、マイク19からの音声信号をデジタル符号化して住戸1のセキュリティアダプター7に送信することになる。放送終了をクリックすると、放送中の表示を消去し、住戸1のセキュリティアダプター7に対する制御をオフとする。
【0071】
なお上記の実施形態にあっては、CATVセンター2側のセキュリティ監視装置18で地図画面、履歴画面、メッセージ画面、告知放送画面、ユーザ管理画面を使用した各種のセキュリティ監視処理を行うようにしているが、本発明はこれに限定されず、必要に応じて適宜のセキュリティ監視処理を適用することができる。
【0072】
また上記の実施形態にあっては、住戸用受信機3に対し独立にセキュリティアダプター7を設けているが、このセキュリティアダプター7の機能を住戸用受信機3に内蔵させるようにしてもよい。
【0073】
また上記の実施形態にあっては、CATVセンター2に、セキュリティ信号の監視制御を行うセキュリティ用サーバー17aと、インターネットに関する監視制御を行うインターネット用サーバー17bの2つのサーバーを設けているが、サーバーを1つにし、両方の機能を持たせるようにしても良い。
【0074】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、光同軸ハイブリッド(HFC)ネットワークのようなCATV伝送(ブロードバンド)ネットワークシステムを利用して住戸側のセキュリティ信号をセンター側に送信して監視制御するようにしたことで、住戸側のセキュリティ信号を瞬時にセンター側に伝送することができ、これに対応してセンター側のセキュリティ監視装置からはインターネットに接続された公共機関などの通報先に対しセキュリティ情報を送出することができ、CATV伝送(ブロードバンド)ネットワークシステムとインターネットの連携による最適なセキュリティシステムを実現することができる。
【0075】
またセンター側のセキュリティ信号を必要に応じて住戸側のセキュリティアダプターに送信して表示したり音声出力することで、CATVシステムの加入者を対象とした地域的なセキュリティ監視と制御が適切にできる。
【0076】
更にセンター側でセキュリティ情報のWebページを提供することで、住戸に設けているセキュリティアダプターの表示機能では知ることのできないような詳細なもしくは全体的なセキュリティ情報を、加入者の保有するパーソナルコンピュータのブラウザ機能を利用して閲覧することができ、インターネットと結合したセキュリティシステムにより、より緻密で正確なセキュリティ情報の提供環境を実現することができる。また、このWebページはインターネット上に公開されることで、インターネットに接続される消防署、警察、関係者等のコンピュータからもアクセスしてセキュリティ情報を閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるCATVセキュリティシステムの説明図
【図2】図1の住戸側に設置される本発明のセキュリティアダプターのブロック図
【図3】図2のセキュリティアダプターによる表示例の説明図
【図4】センター側のセキュリティ監視装置による監視画面の説明図
【図5】図4の監視画面における警報表示エリアの表示例の説明図
【図6】メイン画面に地図画面を表示した場合の説明図
【図7】メイン画面に履歴画面を表示した場合の説明図
【図8】メイン画面にメッセージ画面を表示した場合の説明図
【図9】メイン画面にユーザー管理画面を表示した場合の説明図
【図10】メイン画面に告知放送画面を表示した場合の説明図
【符号の説明】
1:住戸
2:CATVセンター
3:住戸用受信機
4:火災感知器
5:ガス検知器
6:非常押し釦
7:セキュリティアダプター
8:LANケーブル
9:ハブ(集線装置)
11:ケーブルモデム
12:パーソナルコンピュータ
13:テレビ
14:セットボックス(STB)
15:光同軸ハイブリッド(HFC)ネットワーク
16:センターモデム
17a:セキュリティ用サーバー
17b:インターネット用サーバー
18:セキュリティ監視装置
19:マイク
20:モニタ
21:ルーター
22:インターネット
23:公共機関
24:CATVネットワーク
25:制御部
26:セキュリティ送信部
27:メッセージ処理部
28:表示時間管理部
29:転送モード処理部
30:セキュリティ信号受信部
31:ネットワークIC
32:コネクタ
33:保安器
34:操作部
34a:メッセージスイッチ
34b:点検スイッチ
34c:メールスイッチ
35:液晶表示部
36:音声合成IC
37:アンプ
38:スピーカー
39:AC/DCコンバターター
40:電源部

Claims (9)

  1. センターと複数の各住戸との間の通信にCATV伝送ネットワークを利用したCATVセキュリティシステムにあって、
    前記各住戸は、
    火災感知器、ガス漏れ検知器、防犯センサなどのセキュリティセンサと、
    前記セキュリティセンサのセンサ信号を監視する住戸用受信機と、
    前記住戸用受信機から出力されるセキュリティ信号をインターネットプロトコル変換して出力するセキュリティアダプターと、
    前記セキュリティアダプターから出力されるインターネットプロトコル変換されたセキュリティ信号を幹線を介して前記センターに通信するためのケーブルモデムと、
    を備え、
    前記センターは、
    幹線に接続され、各住戸との通信を行うセンターモデムと、
    前記住戸から送信されてくるセキュリティ信号の蓄積及び制御を行うセキュリティ用サーバーと、
    前記セキュリティ用サーバーのセキュリティ信号を報知するセキュリティ監視装置と、
    を備え
    前記セキュリティアダプターは、
    前記住戸用受信機から出力されるセキュリティ信号を受信する受信部と、
    前記受信部から出力されるセキュリティ信号からセキュリティ種別を判別し、種別に応じたセキュリティ信号を出力する制御部と、
    前記制御部から出力されるセキュリティ信号をインターネットプロトコル変換して出力するネットワークICと、
    前記制御部から指示されたセキュリティの種別に応じた情報を表示する表示部と、
    転送モード設定スイッチと、
    を備え、
    前記セキュリティアダプターの制御部は、前記転送モード設定スイッチが操作されることで転送モードを設定し、このモード状態でセキュリティ信号を送信する場合には、転送モードであることを付加して送信し、
    前記セキュリティ用サーバーは、前記転送モードを付加したセキュリティ信号を受信した場合には、予め登録してある通報先に対し、セキュリティ信号の内容を電子メールすることを特徴とするCATVセキュリティシステム。
  2. 請求項1記載のCATVセキュリティシステムにおいて、
    前記各住戸は、前記ケーブルモデムに接続される集線装置を備え、前記集線装置を介して前記セキュリティアダプターを接続すると共にパーソナルコンピュータなどのブラウザ機能を備えたインターネット端末を接続可能とし、
    前記センターは、前記センターモデムと接続されるインターネット用サーバーと、インターネットと接続するためのルーターを備えたことを特徴とするCATVセキュリティシステム。
  3. 請求項記載のCATVセキュリティシステムにおいて、
    前記センターのセキュリティ用サーバーは、セキュリティ信号を受信した場合に、所定の地域、住戸に対し所定のメッセージ信号を送信し、
    前記セキュリティアダプターの制御部は、前記センターからの所定のメッセージ信号を受信した場合に、前記表示部に当該所定のメッセージを表示させることを特徴とするCATVセキュリティシステム。
  4. 請求項記載のCATVセキュリティシステムにおいて、
    前記センターのセキュリティ用サーバーは、所定のメッセージ信号に表示時間信号を付加して送信し、
    前記セキュリティアダプターの制御部は、前記センターからの所定のメッセージ信号を受信した場合に、前記表示部に当該所定のメッセージを表示させると共に前記表示時間信号で設定される表示時間の経過時に当該メッセージ表示を消去させることを特徴とするCATVセキュリティシステム。
  5. 請求項記載のCATVセキュリティシステムにおいて、
    前記セキュリティ監視装置はマイクを備え、前記セキュリティ用サーバーは前記マイクを介して入力された音声信号を、前記センターモデムを介して幹線に出力し、
    前記セキュリティアダプターは音声合成部、アンプ、スピーカを備え、前記制御部は、前記音声信号を受信した場合に、前記音声合成部に出力し、前記スピーカから出力させることを特徴とするセキュリティシステム。
  6. 住戸のセキュリティ信号をインターネットプロトコル変換し、ケーブルモデムからCATV伝送ネットワークの幹線を経由してセンター側に送信するセキュリティアダプターであって、
    戸用受信機から出力される前記セキュリティ信号を受信する受信部と、
    前記受信部から出力されるセキュリティ信号からセキュリティ種別を判別し、種別に応じたセキュリティ信号を出力する制御部と、
    前記制御部から出力されるセキュリティ信号をインターネットプロトコル変換して出力するネットワークICと、
    前記制御部から指示されたセキュリティの種別に応じた情報を表示する表示部と、
    転送モード設定スイッチと、
    を備え
    前記制御部は、前記転送モード設定スイッチが操作されることで転送モードを設定し、このモード状態でセキュリティ信号を送信する場合には、転送モードであることを付加して前記センターに送信し、センター側で予め登録してある通報先に対しセキュリティ信号の内容を電子メールさせることを特徴とするセキュリティアダプター。
  7. 請求項記載のセキュリティアダプターにおいて、前記制御部は、前記センターからの所定のメッセージ信号を受信した場合に、前記表示部に当該所定のメッセージを表示させることを特徴とするセキュリティアダプター。
  8. 請求項記載のセキュリティアダプターにおいて、前記制御部は、前記センターからの所定のメッセージ信号を受信した場合に、前記表示部に当該所定のメッセージを表示させると共に当該所定のメッセージ信号に付加されている表示時間信号で設定される表示時間の経過時に当該メッセージ表示を消去させることを特徴とするセキュリティアダプター。
  9. 請求項記載のセキュリティアダプターにおいて、音声合成部、アンプ、スピーカを備え、前記制御部は、前記センター側から幹線を介して送信される前記音声信号を受信した場合に、前記音声合成部に出力し、前記スピーカから出力させることを特徴とするセキュリティアダプター。
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