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JP4728147B2 - 靴 - Google Patents

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JP4728147B2
JP4728147B2 JP2006063521A JP2006063521A JP4728147B2 JP 4728147 B2 JP4728147 B2 JP 4728147B2 JP 2006063521 A JP2006063521 A JP 2006063521A JP 2006063521 A JP2006063521 A JP 2006063521A JP 4728147 B2 JP4728147 B2 JP 4728147B2
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、テニス、ゴルフ、バスケットボール、エアロビクスダンス等に適した靴に関する。
靴は、アウトソール、ミッドソール、インソール、アッパー等から構成されている。ミッドソールは、発泡体からなる。ミッドソールは、着地時に圧縮変形を起こす。この変形により、着地時の衝撃が吸収される。衝撃吸収の観点から、ミッドソールは十分な厚みを備えている。
テニスプレーヤーが方向転換するときや、ゴルファーがクラブを振るときに、ミッドソールに水平方向の力が加わる。この力により、ミッドソールにはせん断変形が生じる。衝撃吸収性に重点がおかれたミッドソールは軟質でかつ厚いので、特にせん断変形が生じやすい。大幅なせん断変形は、プレーヤーの動作を阻害する。この靴は、安定性に劣る。
踵の左右に硬質板を備えた靴が、使用されている。この硬質板は、ミッドソールのせん断変形を抑制する。この靴は、プレーヤーの動作を阻害しにくい。しかし、この靴はフィット性に劣る。この靴では、硬質板が衝撃吸収性を阻害する。
特開2001−218603公報には、安定板を備えた靴が開示されている。さらに、特開2005−143654公報にも、安定板を備えた靴が開示されている。これら安定板は合成樹脂からなり、気泡を含まない。この安定板は、ミッドソールのせん断変形を抑制する。しかし、この安定板は、フィット性を阻害する。
特開2005−185748公報には、硬質な補強板を備えた靴が開示されている。この補強板は、合成樹脂からなり、気泡を含まない。この補強板は、ミッドソールのせん断変形を抑制する。しかし、この補強板は、フィット性を阻害する。
補強バンドを備えた靴も使用されている。この補強バンドは、気泡を含まない。典型的には、補強バンドに熱可塑性ポリウレタン又はエチレン−酢酸ビニル共重合体が用いられている。補強バンドは、ミッドソールせん断変形を大幅に抑制する。補強バンドは、衝撃吸収性及びフィット性を大幅には阻害しない。
特開2001−218603公報 特開2005−143654公報 特開2005−185748公報
熱可塑性ポリウレタンからなる補強バンドの比重は、大きい。この補強バンドを備えた靴は、重い。エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる補強バンドは、比較的軽い。しかし、この補強バンドを備えた靴は、補強バンドを備えていない靴に比べて、重い。しかも、エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる補強バンドは、熱可塑性ポリウレタンからなる補強バンドに比べ、せん断変形を抑制する効果が少ない。
本発明の目的は、衝撃吸収性、安定性及びフィット性に優れ、しかも軽量な靴の提供にある。
本発明に係る靴は、アッパー、ミッドソール、アウトソール及び補強部を備える。このミッドソールは、ベースとこのベースの周縁から起立する起立部とを備える。補強部は、起立部の外面に沿って延在している。この補強部は、ポリウレタン発泡体を主体としている。
好ましくは、補強部は、ポリウレタン発泡体と、このポリウレタン発泡体を覆う被覆層とを備える。好ましくは、被覆層は皮革からなる。
好ましくは、ポリウレタン発泡体の前端は、靴の後端からの距離が靴の全長の1/4である地点よりも前方に位置する。好ましくは、ポリウレタン発泡体の後端は、靴の後端からの距離が靴の全長の1/4である地点よりも後方に位置する。
好ましくは、この靴は、補強部の上側縁に沿って存在する補強バンドをさらに備える。
好ましくは、この靴は、アッパーを締め付けるための紐と、一端が補強バンドに連結されておりかつこの補強バンドから上方に向かって延在している第二の補強バンドとを備える。第二の補強バンドの上端が紐で引かれることで、第二の補強バンドがアッパーを締め付ける。
本発明に係る靴では、補強部がミッドソールのせん断変形を抑制する。この補強部は、衝撃吸収性及びフィット性を阻害しない。さらに、この補強部は軽量である。この靴は、衝撃吸収性、安定性及びフィット性に優れる。しかもこの靴は、軽量である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る靴2が示された右側面図である。図2は、図1の靴2が示された背面図である。図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。図1には、左足用の靴2のアウトサイドが示されている。図2において、左側はアウトサイドであり、右側はインサイドである。図3において、左側はアウトサイドであり、右側はインサイドである。右足用の靴は、図1から図3に示された形状が左右反転した形状を有する。
この靴2は、アッパー4、インソール6、クッション層8、ミッドソール10、アウトソール12、アウトサイド補強部14a、インサイド補強部14b、第一補強バンド16、第二補強バンド18及び紐20を備えている。
アッパー4は、外皮22と内材24とを備えている。外皮22には、天然皮革、合成皮革、人工皮革、織布等が用いられうる。内材24は、スポンジ26と裏地28とからなる。アッパー4には、多数の穴30が形成されている。この穴30に、紐20が通されている。紐20が引かれることにより、アッパー4が締め付けられる。アッパー4はさらに、フラップ32も備えている。
インソール6は、織布又は発泡合成樹脂からなる。インソール6は、足と接触する。このインソール6は、靴2を履く動作において、足の滑りに寄与する。インソール6はまた、履き心地に寄与する。インソール6が省略されてもよい。
クッション層8は、インソール6とミッドソール10との間に位置している。クッション層8は、発泡体からなる。クッション層8における好ましい基材ポリマーは、エチレン−酢酸ビニル共重合体である。クッション層8の発泡倍率は、高い。クッション層8により、衝撃吸収性が達成される。
ミッドソール10は、発泡体からなる。ミッドソール10は、ベース34、アウトサイド起立部36a及びインサイド起立部36bからなる。起立部36a、36bは、ベース34の周縁から起立している。ベース34は、十分に厚い。着地時に、このベース34は圧縮変形を起こす。この圧縮変形により、衝撃が吸収される。ミッドソール10における好ましい基材ポリマーは、エチレン−酢酸ビニル共重合体である。ミッドソール10において、EVAとポリオレフィンとが併用されてもよい。
ミッドソール10が、独立気泡を含んでもよく、連続気泡を含んでもよい。形状復元力及び非吸水性の観点から、独立気泡が好ましい。気泡は、熱分解型発泡剤の発泡によって形成される。用いられる熱分解型発泡剤としては、アゾジカルボンアミドのようなアゾ化合物、ジニトロソペンタメチレンテトラミンのようなニトロソ化合物及びトリアゾール化合物が例示される。マイクロバルーンと称される微小中空球が分散する発泡体が、ミッドソール10に用いられてもよい。
衝撃吸収性の観点から、ミッドソール10の発泡倍率は1.5以上が好ましく、2.0以上がより好ましく、3以上が特に好ましい。安定性の観点から、発泡倍率は、30以下が好ましく、15以下がより好ましく、10以下が特に好ましい。
衝撃吸収性の観点から、ベース34の最大厚みは15mm以上が好ましく、17mm以上がより好ましい。安定性の観点から、最大厚みは30mm以下が好ましく、27mm以下がより好ましく、22mm以下が特に好ましい。
安定性の観点から、ミッドソール10のC硬度は50以上が好ましく、55以上がより好ましい。衝撃吸収性の観点から、C硬度は75以下が好ましく、70以下がより好ましい。C硬度は、日本ゴム協会の規格に準拠して、アスカーCタイプの硬度計で測定される。
アウトソール12は、ミッドソール10の下側に位置している。アウトソール12は、ミッドソール10と接合されている。接合は、接着剤によって達成されている。アウトソール12は、架橋ゴムからなる。アウトソール12の底面には、凹凸が形成されている。この凹凸により、スリップが防止される。
アウトサイド補強部14aは、起立部36aの外面に沿って延在している。この補強部14aは、ポリウレタン発泡体38aと被覆層40aとからなる。ポリウレタン発泡体38aは、起立部36aと接合されている。接合は、接着剤によって達成されている。図3から明らかなように、ポリウレタン発泡体38aの一部は、第一補強バンド16とも接合されている。被覆層40aは、ポリウレタン発泡体38aを覆っている。被覆層40aは、薄い。この補強部14aは、ポリウレタン発泡体38aを主体としている。
インサイド補強部14bは、起立部36bの外面に沿って延在している。この補強部14bは、ポリウレタン発泡体38bと被覆層40bとからなる。ポリウレタン発泡体38bは、起立部36bと接合されている。接合は、接着剤によって達成されている。図3から明らかなように、ポリウレタン発泡体38bの一部は、第一補強バンド16とも接合されている。被覆層40bは、ポリウレタン発泡体38bを覆っている。被覆層40bは、薄い。この補強部14bは、ポリウレタン発泡体38aを主体としている。
アウトサイド補強部14aは、足のアウトサイドへの動きを拘束する。拘束により、ミッドソール10のせん断変形が抑制される。インサイド補強部14bは、足のインサイドへの動きを拘束する。拘束により、ミッドソール10のせん断変形が抑制される。補強部14a、14bにより、靴2の安定性が達成される。補強部14a、14bはポリウレタン発泡体38a、38bを主体としているので、フィット性を阻害しない。補強部14a、14bは、ミッドソール10の圧縮変形を阻害しない。この靴2は、衝撃吸収性に優れる。この補強部14a、14bはポリウレタン発泡体38a、38bを主体としているので、この靴2は軽量である。
ポリウレタン発泡体38a、38bが、独立気泡を含んでもよく、連続気泡を含んでもよい。形状復元力及び非吸水性の観点から、独立気泡が好ましい。気泡は、熱分解型発泡剤の発泡によって形成される。用いられる熱分解型発泡剤としては、アゾジカルボンアミドのようなアゾ化合物、ジニトロソペンタメチレンテトラミンのようなニトロソ化合物及びトリアゾール化合物が例示される。マイクロバルーンと称される微小中空球が分散する発泡体が、ポリウレタン発泡体38a、38bに用いられてもよい。
履き心地の観点から、ポリウレタン発泡体38a、38bの発泡倍率は1.5以上が好ましく、1.6以上がより好ましく、1.8以上が特に好ましい。拘束性能の観点から、発泡倍率は3.0以下が好ましく、2.8以下がより好ましく、2.5以下が特に好ましい。
拘束性能の観点から、ポリウレタン発泡体38a、38bの最大厚みは2mm以上が好ましく、3mm以上がより好ましく、4mm以上が特に好ましい。歩行動作の障害にならないとの観点、及び軽量の観点から、最大厚みは15mm以下が好ましく、10mm以下がより好ましく、7mm以下が特に好ましい。
アウトサイドのポリウレタン発泡体38aの厚みは、インサイドのポリウレタン発泡体38bの厚みと同一でもよく、異なってもよい。スポーツでは、足にアウトサイドへの力がかかることが多い。アウトサイドへの足の動きを拘束する目的で、アウトサイドに厚いポリウレタン発泡体38aが設けられることが好ましい。歩行の障害の抑制の観点から、インサイドに薄いポリウレタン発泡体38が設けられることが好ましい。アウトサイドのポリウレタン発泡体38aの最大厚みとインサイドのポリウレタン発泡体38bの最大厚みとの差は、1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましい。差は8mm以下が好ましく、6mm以下がより好ましい。
本明細書では、アウトサイドのポリウレタン発泡体38aの体積はVaで表され、インサイドのポリウレタン発泡体38bの体積はVbで表される。拘束性能の観点から、合計体積(Va+Vb)は10000mm以上が好ましく、13000mm以上がより好ましく、15000mm以上が特に好ましい。履き心地及び軽量の観点から、合計体積(Va+Vb)は45000mm以下が好ましく、40000mm以下がより好ましく、30000mm以下が特に好ましい。
体積Vaは、体積Vbと同一でもよく、異なってもよい。アウトサイドへの足の動きを拘束する観点から、大きな体積Vaが好ましい。歩行の障害の抑制の観点から、小さな体積Vbが好ましい。差(Va−Vb)は5000mm以上が好ましく、10000mm以上がより好ましい。差(Va−Vb)は30000mm以下が好ましく、25000mm以下がより好ましく、20000mm以下が特に好ましい。
拘束性能の観点から、ポリウレタン発泡体38a、38bのC硬度は25以上が好ましく、28以上がより好ましく、30以上が特に好ましい。履き心地及び軽量の観点から、C硬度は40以下が好ましく、38以下がより好ましく、35以下が特に好ましい。C硬度は、日本ゴム協会の規格に準拠して、アスカーCタイプの硬度計で測定される。
前述の通り、図3は図1のIII−III線に沿った断面図である。このIII−III線は、補強部14a、14bの最大高さ点P1(図1参照)を通過している。図3において、両矢印H1aで示されているのはアウトサイドのポリウレタン発泡体38aの高さであり、両矢印H1bで示されているのはインサイドのポリウレタン発泡体38bの高さである。拘束性能の観点から、高さH1a、H1bは25mm以上が好ましく、35mm以上がより好ましく、40mm以上が特に好ましい。履き心地の観点から、高さH1a、H1bは70mm以下が好ましく、60mm以下がより好ましい。高さH1a、H1bが低く設定されることにより、くるぶしが拘束されない。
図3において、両矢印H2aで示されているのはアウトサイドのポリウレタン発泡体38aの上端とインソール6の上面(すなわち足が接触する面)との距離であり、両矢印H1bで示されているのはインサイドのポリウレタン発泡体38bの上端とインソール6の上面との距離である。拘束性能の観点から、距離H2a、H2bは15mm以上が好ましく、20mm以上がより好ましく、25mm以上が特に好ましい。履き心地の観点から、距離H2a、H2bは60mm以下が好ましく、50mm以下がより好ましく、40mm以下が特に好ましい。
図3において、両矢印H3aで示されているのはアウトサイドのポリウレタン発泡体38aの下端とインソール6の上面(すなわち足が接触する面)との距離であり、両矢印H3bで示されているのはインサイドのポリウレタン発泡体38bの下端とインソール6の上面との距離である。拘束性能の観点から、距離H3a、H3bは0mm以上が好ましく、5mm以上がより好ましく、7mm以上が特に好ましい。距離H3a、H3bは20mm以下、さらには17mm以下、特には15mm以下である。
図1において両矢印L1で示されているのは、ポリウレタン発泡体38a、38bの前後方向距離である。拘束性能の観点から、距離L1は80mm以上が好ましく、90mm以上がより好ましく、100mm以上が特に好ましい。距離L1が過大であると、靴2の屈曲性が阻害される。屈曲性の観点から、距離L1は200mm以下が好ましく、170mm以下がより好ましく、150mm以下が特に好ましい。ポリウレタン発泡体38a、38bは、土踏まずよりも後方にのみ設けられることが好ましい。
図1において両矢印Lで示されているのは、靴2の長さである。図1において符号42で示された直線は、基準位置である。基準位置と靴2の後端P2との距離は、L/4である。図1において、符号44で示された直線はポリウレタン発泡体38a、38bの前端P3の位置を表し、符号46で示された直線はポリウレタン発泡体38a、38bの後端P4の位置を表している。直線42は、直線44と直線46とに挟まれている。前端P3は、基準位置よりも前方に位置している。後端P4は、基準位置よりも後方に位置している。換言すれば、ポリウレタン発泡体38a、38bは、基準位置をカバーしている。このポリウレタン発泡体38a、38bは、拘束性能に寄与する。
ポリウレタン発泡体38a、38bの基材ポリマーには、エーテル系のポリウレタンが好ましい。ポリウレタンにおけるポリイソシアネート成分の具体例としては、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物(TDI)及び4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)が挙げられる。
被覆層40a、40bの好ましい材質は、人工皮革、合成皮革及び天然皮革である。コスト、デザイン自由度及び品質の観点から、人工皮革が好ましい。人工皮革は、ランダム三次元構造の繊維層と、この繊維層に浸透したポリマーとを備えている。このポリマーは、多数のミクロな空孔を備えている。
人工皮革の一般的な製造方法では、複数の布が重ね合わされ、これにニードルパンチが施される。このニードルパンチにより、ランダム三次元構造の繊維層が形成される。この繊維層に、ポリマーが浸透させられる。典型的なポリマーは、ポリウレタンである。このポリマーは、溶媒中でスポンジ化される。これにより、人工皮革が得られる。必要に応じ、人工皮革の表面には、塗装、起毛等の処理が施される。好ましい人工皮革の具体例としては、クラレ社の商品名「クラリーノ」、「パーカッショ」及び「アマレッタ」並びに帝人コードレ社の商品名「コードレ」及び「ロエルII」が挙げられる。
補強部14a、14bの製造では、金型内で人工皮革が加圧される。加圧により、必要な形状が人工皮革に付与される。この人工皮革は、他の金型に投入される。この人工皮革の上に、さらにポリウレタン組成物が投入される。この組成物には、発泡剤が含まれる。金型が締められて、この組成物が加圧され、かつ加熱される。加熱により発泡剤が発泡し、被覆層40a、40bとポリウレタン発泡体38a、38bとからなる補強部14a、14bが得られる。被覆層40a、40bは、ポリウレタン発泡体38a、38bと堅固に接合している。この補強部14a、14bが、ミッドソール10に接着される。
図4は、図1の靴2が示された右側面図である。この図4では、アウトサイド補強部14aが剥がされた状態が示されている。補強部14aが剥がされることで、第一補強バンド16及びミッドソール10が露出している。図4では、ミッドソール10の露出面にハッチングが施されている。図4では、補強部14aの上側縁が仮想線(二点鎖線)で示されている。
図4から明らかなように、第一補強バンド16は補強部14aの上側縁に沿って延在している。第一補強バンド16の前側部分48は、靴2の底面にまで至っている。図3から明らかなように、第一補強バンド16は、靴2のインサイドにも存在している。アウトサイドの第一補強バンド16とインサイドの第一補強バンド16とが一体とされてもよい。この第一補強バンド16は、足の動きを拘束する。この靴2では、補強部14a、14bと第一補強バンド16との両方が足を拘束する。従って、従来の補強バンドに比べて薄く幅狭な第一補強バンド16が採用されうる。薄く幅狭な第一補強バンド16は、靴2の軽量に寄与する。
拘束性能の観点から、第一補強バンド16の厚みは0.3mm以上が好ましく、0.4mm以上がより好ましく、0.5mm以上が特に好ましい。軽量及び履き心地の観点から、厚みは5.0mm以下が好ましく、4.0mm以下がより好ましく、3.0mm以下が特に好ましい。厚みは、III−III断面において測定される。厚みは、靴2の幅方向に沿って測定される。
拘束性能の観点から、第一補強バンド16の幅は3mm以上が好ましく、4mm以上がより好ましく、5mm以上が特に好ましい。軽量及び履き心地の観点から、幅は25mm以下が好ましく、20mm以下がより好ましく、15mm以下が特に好ましい。幅は、III−III断面において測定される。幅は、靴2の高さ方向に沿って測定される。
図4から明らかなように、第二補強バンド18の上端は紐20にまで至っている。この上端の近傍には穴50が形成されており、この穴に紐20が通されている。第二補強バンド18の下端は、第一補強バンド16に間で至っている。図3から明らかなように、第二補強バンド18は第一補強バンド16とアッパー4とに挟まれている。換言すれば、第二補強バンド18は第一補強バンド16と連結されている。紐20が引かれると、第二補強バンド18はアッパー4を締め付ける。この締め付けにより、足が拘束される。
図3から明らかなように、第二補強バンド18はアウトサイドに存在している。インサイドには、第二補強バンド18は存在しない。前述の通り、スポーツでは足のアウトサイドへの動きが多い。アウトサイドに存在する第二補強バンド18が、この動きを抑制する。インサイドに第二補強バンド18が存在しないので、この靴2は軽量である。インサイドに第二補強バンド18が設けられてもよい。アウトサイドに、2以上の第二補強バンド18が設けられてもよい。
第一補強バンド16及び第二補強バンド18は、樹脂組成物からなる。第一補強バンド16及び第二補強バンド18は、気泡を含まない。第一補強バンド16及び第二補強バンド18の好ましい基材としては、熱可塑性ポリウレタン及びポリエチレンが例示される。特に、熱可塑性ポリウレタンが好ましい。熱可塑性ポリウレタンは、耐久性、衝撃吸収性及び成形性に優れる。好ましい熱可塑性ポリウレタンの具体例としては、BASFジャパン社の商品名「XNY585」、「ET690」及び「ET590」が例示される。
ポリウレタン発泡体を主体とする補強部を備えた靴は、種々のスポーツに適している。
図1は、本発明の一実施形態に係る靴が示された右側面図である。 図2は、図1の靴が示された背面図である。 図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。 図4は、図1の靴が示された右側面図である。
符号の説明
2・・・靴
4・・・アッパー
6・・・インソール
8・・・クッション層
10・・・ミッドソール
12・・・アウトソール
14a・・・アウトサイド補強部
14b・・・インサイド補強部
16・・・第一補強バンド
18・・・第二補強バンド
20・・・紐
34・・・ベース
36a・・・アウトサイド起立部
36b・・・インサイド起立部
38a・・・アウトサイドのポリウレタン発泡体
38b・・・インサイドのポリウレタン発泡体
40a・・・アウトサイド被覆層
40b・・・インサイド被覆層

Claims (6)

  1. アッパー、ミッドソール、アウトソール及び補強部を備えており、
    このミッドソールがベースとこのベースの周縁から起立する起立部とを備えており、
    この補強部が、起立部の外面に沿って延在しており、
    この補強部がポリウレタン発泡体を主体としている靴。
  2. 上記補強部が、ポリウレタン発泡体と、このポリウレタン発泡体を覆う被覆層とを備えた請求項1に記載の靴。
  3. 上記被覆層が皮革からなる請求項2に記載の靴。
  4. 上記ポリウレタン発泡体の前端が、靴の後端からの距離が靴の全長の1/4である地点よりも前方に位置しており、
    上記ポリウレタン発泡体の後端が、靴の後端からの距離が靴の全長の1/4である地点よりも後方に位置している請求項1から3のいずれかに記載の靴。
  5. 上記補強部の上側縁に沿って存在する補強バンドをさらに備えた請求項1から4のいずれかに記載の靴。
  6. 上記アッパーを締め付けるための紐と、
    一端が補強バンドに連結されておりかつこの補強バンドから上方に向かって延在している第二の補強バンドとをさらに備えており、
    第二の補強バンドの上端が紐で引かれることでこの第二の補強バンドがアッパーを締め付けるように構成された請求項5に記載の靴。
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