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JP4722752B2 - Ofdm信号受信装置 - Google Patents

Ofdm信号受信装置 Download PDF

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JP4722752B2 JP2006109016A JP2006109016A JP4722752B2 JP 4722752 B2 JP4722752 B2 JP 4722752B2 JP 2006109016 A JP2006109016 A JP 2006109016A JP 2006109016 A JP2006109016 A JP 2006109016A JP 4722752 B2 JP4722752 B2 JP 4722752B2
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Description

本発明は、受信したOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、直交周波数分割多重)信号に対する干渉キャンセル機能を有するOFDM信号受信装置に関する。
干渉キャンセラを用いる技術の一つとして、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナを用いてMIMO(Multiple Input Multiple Output) チャネルを構成し、受信側で伝送路推定回路と干渉キャンセラを用いて各受信アンテナの受信信号から各送信アンテナからの送信信号を分離して復元することにより、送信アンテナの数だけチャネルを増加させ、周波数利用効率を向上させる手法がある。
ここで、2本ずつの送信アンテナおよび受信アンテナからなる2×2MIMO伝送システムにおいて、OFDM信号伝送に適用した場合の構成を図18を参照して説明する(特許文献1)。
図18において、OFDM信号送信装置100は、マッピング回路101−1,101−2に2系統の入力データ系列S1,S2を入力して指定された変調方式の複素信号にマッピングし、次にプリアンブル挿入回路102−1,102−2で送信信号の先頭に所定のプリアンブル信号を付加した送信信号系列D1[i], D2[i]を生成し、高速逆フーリエ変換回路(IFFT)103−1,103−2でそれをサブキャリア群に分割してマルチキャリア伝送を行うOFDM信号を生成し、D/A変換器104−1,104−2でOFDM信号をアナログ信号に変換し、さらに送信機(Tx)105−1,105−2で所定の送信周波数に変換し、2本の送信アンテナ106−1,106−2から送信する構成である。
OFDM信号受信装置110は、2本の受信アンテナ111−1,111−2で受信した各信号を受信機(Rx)112−1,112−2およびA/D変換器113−1,113−2でディジタル信号に変換し、高速フーリエ変換回路(FFT)114−1,114−2で各サブキャリアの受信信号系列x1[i], x2[i]を復調し、次に伝送路推定回路115で4通りの伝送路パスの各サブキャリア成分(h11[i],h12[i],h21[i],h22[i] )の伝達係数行列H[i] を推定し、干渉キャンセラ116でその逆行列H[i]-1 とFFT114−1,114−2から出力される受信信号系列x1[i], x2[i]を乗算することによりチャネル間の相互干渉を補償し、最後に干渉キャンセラ116の出力を識別回路117−1,117−2でビット列に変換し、出力データ系列Y1,Y2として出力する。
なお、本構成例では、OFDM信号伝送において伝送品質を向上させるために行う誤り訂正処理と、マルチパスによる遅延波の影響を除去するために付加するガードインターバルについての説明を省略する。
各受信アンテナ111−1,111−2の受信信号の中には、2本の送信アンテナ106−1,106−2から輻射された各送信信号が混在して含まれている。以下に、受信信号から各送信信号系列を分離して復元する動作原理について説明する。図19は、バースト伝送におけるi番目のサブキャリアの2系統の送信信号系列を示す。これは、OFDM信号送信装置100のIFFT103−1,103−2に入力する送信信号系列D1[i], D2[i]に相当する。先頭の伝達係数推定用のプリアンブル信号は、既知パタンP1[i], P2[i]を用いて構成する。送信アンテナ106−1から送信されるプリアンブル信号(P1[i], 0)、送信アンテナ106−2から送信されるプリアンブル信号(0,P2[i])と、これらに対応する受信プリアンブル信号(Pr 11[i],Pr 12[i],Pr 21[i],Pr 22[i] )との関係は、伝達係数(h11[i],h12[i],h21[i],h22[i] )を成分とする2行2列の伝達係数行列H[i] を用いて次のように表される。
Figure 0004722752
これにより、伝達係数逆行列H[i]-1は、次のように推定することができる。
Figure 0004722752
一方、データ信号系列については、時刻nにおけるi番目の送信サブキャリアD1[i](n),D2[i](n) と、OFDM信号受信装置110のFFT114−1,114−2から出力される受信サブキャリアx1[i](n),x2[i](n) の関係は、次のように表される。
Figure 0004722752
なお、受信信号中に含まれる熱雑音成分は省略した。受信サブキャリアx1[i](n),x2[i](n) に対して、(3) 式で求めた伝達係数逆行列H[i]-1 を乗算することにより、次のように送信サブキャリアD1[i](n),D2[i](n) が得られる。
Figure 0004722752
このように、従来のMIMO伝送システムでは、同一時刻に同一周波数チャネルで2本の送信アンテナから送信し、受信側の2本の受信アンテナの受信信号から伝送路推定回路と干渉キャンセラを用いて、各送信アンテナからの送信信号を分離して復元することができる。
特開2002−374224号公報
従来のMIMO伝送システムでは、複数の送信アンテナは同一装置内か、あるいは近接して設置されており、送信信号を同期させることができた。このため、それぞれの送信アンテナからプリアンブル信号を同時刻に送信することが可能であり、受信側ではプリアンブル信号を同時刻に受信し、チャネル間の相互干渉とならずに伝送路推定を行うことができるので、干渉キャンセラは送信信号を分離することができた。
しかし、図20に示す他セル間干渉の場合はこれとは異なり、希望局と干渉局が相互に同期して同時刻にプリアンブル信号を送信するとは限らない。すなわち、希望局に対して非同期の干渉局が存在する場合、受信局は希望局のプリアンブル信号を受信中に、干渉局からの未知の信号を受信することになり、希望信号に対して伝送路推定を正常に行うことができない。このため、希望局と干渉局が存在する環境では、従来のMIMO伝送システムで用いられていた干渉キャンセル技術を適用することができない。
本発明は、希望信号に対して非同期の干渉信号がある場合に受信信号中に含まれる干渉信号成分を除去し、良好な受信特性を得ることができるOFDM信号受信装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、希望局からOFDM信号として送信された希望信号と、該希望局に対して非同期の干渉局からOFDM信号として送信された干渉信号を2本の受信アンテナで受信し、各受信アンテナの受信信号をそれぞれフーリエ変換して各サブキャリアの受信信号を復調するOFDM信号受信装置において、2本の受信アンテナで受信した受信信号中に含まれる希望信号と干渉信号の各プリアンブル信号を用いて、希望信号および干渉信号の各伝達係数を算出する伝送路推定手段と、伝送路推定手段で得られた希望信号および干渉信号の各伝達係数に基づいて、第1の受信アンテナで受信した受信信号と第2の受信アンテナで受信した受信信号から算出した希望信号の伝達係数とを乗算した信号から、第2の受信アンテナで受信した受信信号と第1の受信アンテナで受信した受信信号から算出した希望信号の伝達係数とを乗算した信号を減算し、さらに各伝達係数から得られる定数を乗算することにより、受信信号中に含まれる希望信号成分を抑圧して干渉信号成分を抽出する干渉抽出手段と、伝送路推定手段で得られた干渉信号の伝達係数干渉抽出手段で抽出された干渉信号成分とを乗算して受信信号から減算することにより、受信信号中に含まれる干渉信号成分を除去して希望信号成分のみを出力する干渉補償手段とを備える。
ここで、伝送路推定手段で得られた希望信号の伝達係数に基づいて干渉補償手段から出力される希望信号成分を同相合成する合成手段を備えてもよい。
第2の発明は、希望局からOFDM信号として送信された希望信号と、該希望局に対して非同期の複数J個の干渉局からそれぞれOFDM信号として送信された複数の干渉信号を複数M個(M≧J+1)の受信アンテナで受信し、各受信アンテナの受信信号をそれぞれフーリエ変換して各サブキャリアの受信信号を復調するOFDM信号受信装置において、複数の受信アンテナで受信した受信信号中に含まれる希望信号と複数の干渉信号の各プリアンブル信号を用いて、希望信号および複数の干渉信号の各伝達係数を算出する伝送路推定手段と、伝送路推定手段で得られた希望信号および複数の干渉信号の各伝達係数に基づいて、K=1,2,・・・,Jとして、第Mの受信アンテナで受信した受信信号と第Kの受信アンテナで受信した受信信号から算出した希望信号の伝達係数とを乗算した信号から、第Kの受信アンテナで受信した受信信号と第Mの受信アンテナで受信した受信信号から算出した希望信号の伝達係数とを乗算した信号を減算し、得られた複数J個の信号を要素とするベクトルに対し、さらに各伝達係数から得られる定数行列を乗算することにより、受信信号中に含まれる希望信号成分を抑圧して複数J個の干渉信号成分を抽出する干渉抽出手段と、伝送路推定手段で得られた複数の干渉信号の伝達係数干渉抽出手段で抽出された複数の干渉信号成分とをそれぞれ乗算して受信信号から減算することにより、受信信号中に含まれる干渉信号成分を除去して希望信号成分のみを出力する干渉補償手段と、伝送路推定手段で得られた希望信号の伝達係数に基づいて干渉補償手段から出力される複数の希望信号成分を同相合成する合成手段とを備える。
第1の発明および第2の発明のOFDM信号受信装置において、伝送路推定手段は、プリアンブル信号とは別に、希望信号と干渉信号の送信信号系列に配置したトレーニング信号系列を用いて希望信号および干渉信号の各伝達係数を算出する構成としてもよい。
第1の発明は、OFDM信号の受信過程においてプリアンブル信号を用いて伝送路を推定し、算出した伝達係数を用いて希望信号を抑圧して干渉信号を抽出し、この干渉信号を用いて受信信号中に含まれる干渉信号成分をサブキャリアごとに除去することができる。このため、他セルからの干渉を受けているような干渉信号が希望信号と非同期の場合でも、干渉信号抑圧効果を実現することができる。
また、干渉補償手段の後段に接続した合成手段で干渉補償後の受信信号を同相合成することにより、良好な受信特性を得ることができる。
第2の発明は、干渉局が2以上であっても、少なくとも干渉局数より1つ多い受信アンテナを用い、希望信号と各干渉信号のプリアンブル信号を用いて伝送路を推定し、算出したそれぞれの伝達係数を用いて希望信号を抑圧して各干渉信号を抽出し、この各干渉信号を用いて受信信号中に含まれる各干渉信号成分をサブキャリアごとに除去することができる。このため、他セルからの干渉を受けているような干渉信号が希望信号と非同期の場合でも、干渉信号抑圧効果を実現することができる。さらに、干渉補償手段の後段に接続した合成手段で干渉補償後の受信信号を同相合成することにより、良好な受信特性を得ることができる。
また、第1の発明および第2の発明において、伝送路推定にプリアンブル信号とは別に配置したトレーニング信号系列を用いることにより、高精度に伝送路推定を行うことが可能となり、干渉信号抑圧効果を高めることができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のOFDM信号受信装置の第1の実施形態を示す。なお、従来技術の説明では2×2MIMO伝送システムにおける干渉キャンセラを示したが、本実施形態では2つの受信アンテナに希望局1からの希望信号と、これ以外の第三の干渉局2からの干渉信号を受けているOFDM信号受信装置について説明する。
図1において、OFDM信号受信装置は、2本の受信アンテナ11−1,11−2で受信した各信号を受信機(Rx)12−1,12−2およびA/D変換器13−1,13−2でそれぞれディジタルの受信信号に変換する。A/D変換器13−1,13−2から出力される受信信号R=(r1 ,r2)はそれぞれ分岐し、一方は高速フーリエ変換回路(FFT)14−1,14−2に入力して各サブキャリアの受信信号X[i] =(x1[i], x2[i])が復調され、他方は伝送路推定部15に入力し、受信した希望信号と干渉信号のプリアンブル信号を用いて希望信号の各サブキャリアの伝達係数 d 1d[i], d 2d[i] と、干渉信号の各サブキャリアの伝達係数 u 1u[i], u 2u[i] が算出される。FFT14−1,14−2から出力される受信信号X[i] =(x1[i], x2[i])はそれぞれ分岐し、一方は干渉抽出部16に、他方は干渉補償部17に入力される。
干渉抽出部16では、FFT14−1,14−2から出力される受信信号X[i] =(x1[i], x2[i])と、伝送路推定部15から出力される希望信号の各サブキャリアの伝達係数 d 1d[i], d 2d[i] および干渉信号の各サブキャリアの伝達係数 u 1u[i], u 2u[i] を入力し、受信信号中の希望信号成分を抑圧した干渉信号成分Uex[i] を抽出する。干渉補償部17では、FFT14−1,14−2から出力される受信信号X[i] と、干渉抽出部16から出力される干渉信号成分Uex[i] と、伝送路推定部15から出力される干渉信号の各サブキャリアの伝達係数 u 1u[i], u 2u[i] を入力し、受信信号から干渉信号成分を除去した希望信号Y[i] =(y1[i], y2[i])を出力する。この希望信号Y[i] =(y1[i], y2[i])は、識別回路(DET)18−1,18−2に入力してビット列に変換され、出力データ系列Z[i] =(z1[i], z2[i])として出力される。
図2は、第1の実施形態における送信信号系列のフォーマットを示す。ここでは、希望信号の送信信号系列を示すが、干渉信号も同様のフォーマットになっている。送信信号系列の先頭には通常のOFDM方式のバースト伝送でタイミング同期、周波数同期および伝送路推定のために用いられる既知パタンのプリアンブル信号が配置されている。ここで、希望信号および干渉信号のプリアンブル信号をK個のデータ値として
希望信号:Pd(0), Pd(1), …,Pd(K-1)
干渉信号:Pu(0), Pu(1), …,Pu(K-1)
と表す。なお、希望信号と干渉信号を区別するために、それぞれのプリアンブル信号は異なるものとする。
図3は、第1の実施形態における伝送路推定部15の構成例を示す。図3において、伝送路推定部15は、入力される受信信号R=(r1 ,r2)をそれぞれ分岐し、一方は希望信号を検出するマッチドフィルタ21−1,21−2に入力し、他方は干渉信号を検出するマッチドフィルタ22−1,22−2に入力する。マッチドフィルタ21−1,21−2は各受信信号中に含まれる希望信号のインパルス応答を算出し、各インパルス応答を高速フーリエ変換回路(FFT)23−1,23−2に入力してフーリエ変換し、希望信号の各サブキャリアの伝達係数 d 1d[i], d 2d[i] を算出する。
ここで、FFT23−1で算出される伝達係数 d 1d[i]は、受信アンテナ11−1に受信された希望信号の伝達係数のi番目のサブキャリアに対応した成分であり、FFT23−2で算出される伝達係数 d 2d[i]は、受信アンテナ11−2に受信された希望信号の伝達係数のi番目のサブキャリアに対応した成分である。同様に、マッチドフィルタ22−1,22−2は、各受信信号中に含まれる干渉信号のインパルス応答を算出し、そのインパルス応答を高速フーリエ変換回路(FFT)24−1,24−2に入力してフーリエ変換し、干渉信号の各サブキャリアの伝達係数 u 1u[i], u 2u[i] を算出する。
図4は、第1の実施形態におけるマッチドフィルタ21の構成例を示す。図4において、希望信号を検出するマッチドフィルタ21は、K−1個の遅延回路25−1〜25−(K-1) と、K個の乗算回路26−1〜26−Kと、合成回路27から構成され、各遅延回路の遅延量Tはサンプリング周期である。各遅延回路25−1〜25−(K-1) で順次遅延させた受信信号r1 (r2 )は、各乗算回路26−1〜26−Kで希望信号のプリアンブル信号の複素共役Pd(0)* , Pd(1)* , …,Pd(K-1)* とそれぞれ乗算され、合成回路27は各乗算結果を合成して出力する。これにより、それぞれの受信信号中に含まれる希望信号のインパルス応答を算出する。
同様に、干渉信号を検出するマッチドフィルタ22では、乗算回路26−1〜26−Kの係数を干渉信号のプリアンブル信号の複素共役Pu(0)* , Pu(1)* , …,Pu(K-1)* とすることにより、干渉信号のインパルス応答を算出する。
各マッチドフィルタで算出するインパルス応答の一例を図5に示す。マルチパス環境で受信した信号のインパルス応答には、複数の到来波(例では3波)が存在する。このインパルス応答を先頭波から64個のサンプリングデータをフーリエ変換して求めた伝達係数を図6に示す。図6において、横軸は周波数に相当し、縦軸の値が対応するサブキャリア成分の伝達係数となる。なお、インパルス応答および伝達係数は複素数であるが、図5および図6はそれぞれ振幅成分で表している。
一方、OFDMシンボルの番号をnとして、希望信号のi番目の送信サブキャリアD[i](n)と、干渉信号のi番目の送信サブキャリアU[i](n)と、FFT14−1,14−2から出力される受信サブキャリアx1[i](n),x2[i](n) との関係は、次のように表される。
1[i](n) =hd 1d[i]・D[i](n)+hu 1u[i]・U[i](n) …(6-1)
2[i](n) =hd 2d[i]・D[i](n)+hu 2u[i]・U[i](n) …(6-2)
これらの出力を干渉抽出部16に入力し、サブキャリアごとに希望信号を除去して干渉信号を抽出する。
図7は、第1の実施形態における干渉抽出部16の構成例を示す。図7において、干渉抽出部16は、希望信号抑圧回路31、演算回路32、干渉信号分離回路33により構成される。希望信号抑圧回路31は、乗算回路34−1,34−2にFFT14−1,14−2から出力される受信信号x1[i], x2[i]と、伝送路推定部15から出力される希望信号の各サブキャリアの伝達係数 d 2d[i] , d 1d[i] を入力してそれぞれ乗算し、減算回路35で乗算回路34−1の出力から乗算回路34−2の出力を減算する構成である。減算後の信号のi番目のサブキャリア成分は、次のように希望信号が除かれて干渉信号成分のみとなる。
d 2d[i]・x1[i](n)− d 1d[i]・x2[i](n)
=( d 2d[i]・hu 1u[i]− d 1d[i]・hu 2u[i])・U[i](n)
=Δ[i] ・U[i](n) …(7)
演算回路32は、伝送路推定部15から出力される希望信号の各サブキャリアの伝達係数 d 1d[i], d 2d[i] および干渉信号の各サブキャリアの伝達係数 u 1u[i], u 2u[i] を用い、次に示すように各伝達係数の関数である1/Δ[i] を算出する。
1/Δ[i] =1/( d 2d[i]・ u 1u[i]− d 1d[i]・ u 2u[i]) …(8)
干渉信号分離回路33は、乗算回路36で希望信号抑圧回路31の出力と演算回路32の出力1/Δ[i] を乗算する構成であり、受信信号中の希望信号成分を抑圧した干渉信号成分U[i](n)を抽出し、干渉信号成分Uex[i](n)として出力する。
図8は、第1の実施形態における干渉補償部17の構成例を示す。図8において、干渉補償部17は、干渉信号制御回路41および干渉減算回路42により構成される。干渉信号制御回路41は、乗算回路43−1,43−2で干渉抽出部16から出力される干渉信号成分Uex[i](n)と、伝送路推定部15から出力される干渉信号の各サブキャリアの伝達係数hu 1u[i],hu 2u[i]をそれぞれ乗算して干渉減算回路41に与える。干渉減算回路41は、減算回路44−1でFFT14−1から出力される受信信号x1[i]から乗算回路43−1の乗算結果を減算し、減算回路44−2でFFT14−2から出力される受信信号x2[i]から乗算回路43−2の乗算結果を減算する。減算回路44−1,44−2の出力y1[i],y2[i]は、(6-1),(6-2) 式より次のようになる。
1[i]=x1[i](n)− u 1u[i]・Uex[i](n)→hd 1d[i]・D[i](n) …(9-1)
2[i]=x2[i](n)− u 2u[i]・Uex[i](n)→hd 2d[i]・D[i](n) …(9-2)
この結果、干渉補償部17の出力y1[i],y2[i]は、受信信号中の干渉信号を除去した希望信号のみとなる。
このように、希望信号と干渉信号の既存のプリアンブル信号を用いて伝送路推定を行い、算出した伝達係数により干渉信号を抽出し、これを用いて干渉補償を行うことができる。本実施形態の構成では、干渉信号を抽出するために2本の受信アンテナを用いており、それぞれの受信信号について干渉補償処理を行っている。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は、干渉信号の特性を利用した伝送路推定により干渉信号の抽出および除去を行っているが、第2の実施形態では、プリアンブル信号の前に配置するトレーニング信号系列を用いて伝送路推定を行うことを特徴とする。
図9は、第2の実施形態における送信信号系列のフォーマットを示す。送信信号系列の先頭には既知パタンのプリアンブル信号の前にトレーニング信号系列が配置される。このトレーニング信号系列は、既存のプリアンブル信号を用いるのに比べて伝送路推定精度を向上させることを目的に付加するものである。例えば、±1からなるPN系列をトレーニング信号系列とし、これをBPSK変調のシングルキャリアで送信する。ここで、希望信号および干渉信号のトレーニング信号系列をK' 個のデータ値として
希望信号:Cd(0), Cd(1), …,Cd(K'-1)
干渉信号:Cu(0), Cu(1), …,Cu(K'-1)
と表す。なお、希望信号と干渉信号を区別するために、それぞれのプリアンブル信号は異なるものとし、相互に直交性が強いものとする。
図10は、第2の実施形態におけるマッチドフィルタ21の構成例を示す。図4に示す第1の実施形態におけるマッチドフィルタ21と異なる点は、各乗算回路26−1〜26−Kの係数として希望信号のトレーニング信号系列の複素共役Cd(0)* , Cd(1)* , …,Cd(K'-1)*を用いることである。なお、干渉信号を検出するマッチドフィルタ22においても同様である。このトレーニング信号系列を用いることにより、マッチドフィルタで算出するインパルス応答、さらにフーリエ変換して求める伝達係数の推定精度を向上させることができる。その結果、干渉抽出部(図1,図7:16)では、より高精度に干渉信号を抽出することができ、干渉補償部(図1,図8:17)における干渉抑圧特性が良好となる。以下に示す実施形態においても同様である。
(第3の実施形態)
図11は、本発明のOFDM信号受信装置の第3の実施形態を示す。本実施形態の特徴は、図1に示す第1の実施形態の構成における干渉補償部17の出力段にSD合成部19を配置し、干渉補償部17で受信信号から干渉信号成分を除去した希望信号Y[i] =(y1[i], y2[i])を同相合成し、その合成出力W[i] を識別回路18で識別して出力データ系列Z[i] として出力するところにある。SD合成部19には、伝送路推定部15から出力される希望信号の各サブキャリアの伝達係数 d 1d[i], d 2d[i] が入力される。
図12は、第3の実施形態におけるSD合成部19の構成例を示す。図12において、SD合成部19は、伝送路推定部15から出力される希望信号の各サブキャリアの伝達係数 d 1d[i] , d 2d[i] を複素共役演算部51に入力し、乗算回路52−1,52−2に干渉補償部17から出力される干渉信号成分が除去された希望信号y1[i], y2[i]と、複素共役演算部51から出力される希望信号の伝達係数の複素共役 d 1d[i]* d 2d[i]* を入力してそれぞれ乗算し、加算回路53で乗算回路52−1,52−2の各出力を合成する。合成後のi番目の信号W[i] は次のように表される。
W[i] = d 1d[i]*・y1[i](n)+ d 2d[i]*・y2[i](n)
=(| d 1d[i]|2+| d 2d[i]|2)・D[i](n) …(10)
(第4の実施形態)
図13は、本発明のOFDM信号受信装置の第4の実施形態を示す。本実施形態の特徴は、図1に示す第1の実施形態および図11に示す第3の実施形態が2本の受信アンテナ11−1,11−2を用いて1つの干渉局2からの干渉信号をキャンセルする構成であるのに対して、一般に複数の受信アンテナを用いて複数の干渉信号をキャンセルするように拡張したところにある。ここで、干渉局の数をJ、用いる受信アンテナの数をMとした場合に、M≧J+1とする。希望局1から受信アンテナ11−mまでの伝達係数をhd md[i]、干渉局2−jから受信アンテナ11−mまでの伝達係数をhu mj[i]で表す(m=1,2,…,M、j=1,2,…,J)。
本実施形態の特徴は、図11に示す第3の実施形態の構成に対して受信系統がM個あるとともに、伝送路推定部15′、干渉抽出部16′、干渉補償部17′、SD合成部19′の構成にある。
伝送路推定部15′は、各受信アンテナ11−1〜11−Mの受信信号R=(r1 ,…,rM)から希望信号と干渉信号の各サブキャリアの伝達係数を求める。詳しくは図14を参照して説明する。干渉抽出部16′は、FFT14−1〜14−Mから出力される各受信信号Rのフーリエ変換後の受信信号X[i](n)=(x1[i](n),…,xM[i](n)) を入力し、各受信信号中に含まれるJ個の干渉局からの干渉信号成分Uex[i](n)=(u1[i](n),…, uJ[i](n))を抽出する。詳しくは図15を参照して説明する。干渉補償部17′は、フーリエ変換後の受信信号X[i](n)から干渉信号成分Uex[i](n)を減算し、受信信号中の各干渉信号成分を除去する。詳しくは、図16を参照して説明する。SD合成部19′は、干渉補償後の希望信号Y[i](n)=(y1[i](n),…, yM[i](n))を同相合成し、合成出力W[i](n)として出力する。詳しくは、図17を参照して説明する。
図14は、第4の実施形態における伝送路推定部15′の構成例を示す。図14において、伝送路推定部15′は受信アンテナ11−1〜11−Mの受信信号R=(r1 ,…,rM )をそれぞれ分岐し、希望信号検出回路28と干渉信号検出回路29−1〜29−Jに入力する構成である。
希望信号検出回路28は、M個のマッチドフィルタ21−1〜21−Mと高速フーリエ変換回路(FFT)23−1〜23−Mから構成される。受信信号R=(r1 ,…,rM )を入力するマッチドフィルタ21−1〜21−Mは、各受信信号中に含まれる希望信号のインパルス応答を算出し、各インパルス応答をFFT23−1〜23−Mに入力してフーリエ変換し、希望信号の各サブキャリアの伝達係数 d 1d[i],…, d Md[i] を算出する。
干渉信号検出回路29−jは、M個のマッチドフィルタ22−j−1〜22−j−Mと高速フーリエ変換回路(FFT)24−j−1〜24−j−Mから構成される。受信信号R=(r1 ,…,rM )を入力するマッチドフィルタ22−j−1〜22−j−Mは、各受信信号中に含まれる干渉信号のインパルス応答を算出し、各インパルス応答をFFT24−j−1〜24−j−Mに入力してフーリエ変換し、干渉信号の各サブキャリアの伝達係数 u 1j[i],…, u Mj[i] を算出する。
希望信号検出回路28および干渉信号検出回路29−jの構成は同じであるが、希望信号検出回路28のマッチドフィルタ21−1〜21−Mでは各乗算回路の係数に希望信号のプリアンブル信号またはトレーニング信号を用いて伝送路を推定し、干渉信号検出回路29−jのマッチドフィルタ22−j−1〜22−j−Mでは各乗算回路の係数に干渉信号のプリアンブル信号またはトレーニング信号を用いて伝送路を推定する。
一方、図13において、OFDMシンボルの番号をnとして、希望信号のi番目の送信サブキャリアD[i](n)と、干渉局2−jによる干渉信号のi番目の送信サブキャリアUj [i](n)と、FFT14−mでフーリエ変換された受信信号xm[i](n) との関係は次のように表される。
Figure 0004722752
これらの出力を干渉抽出部16′に入力し、サブキャリアごとに希望信号を除去して干渉信号を抽出する。
図15は、第4の実施形態における干渉抽出部16′の構成例を示す。図15において、干渉抽出部16′は、希望信号抑圧回路31−1〜31−J、演算回路32、干渉信号分離回路33により構成される。希望信号抑圧回路31−jは、乗算回路34−j−1,31−j−2にFFT14−M,14−mから出力される受信信号xM[i](n),xm[i](n)と、伝送路推定部15′から出力される希望信号の各サブキャリアの伝達係数 d md[i], d Md[i]を入力してそれぞれ乗算し、減算回路35−jで乗算回路31−j−1の出力から乗算回路31−j−2の出力を減算する。ここでは、j=mとし、希望信号抑圧回路31−1〜31−Jに、FFT14−1〜14−Jから出力される受信信号x1[i](n)〜xJ[i](n)をそれぞれ入力し、FFT14−Mから出力される受信信号xM[i](n) を共通に入力しているが、それらはM個の受信信号x1[i](n)〜xM[i](n)のうち任意のJ個と1個の組み合わせでよい。すなわち、希望信号抑圧回路31−1〜31−Jは、M個ある受信信号のうちJ+1個の受信信号とそれらに対応する希望信号の伝達係数との乗算を行い,それぞれ希望信号を抑圧した干渉信号成分を出力する。
希望信号抑圧回路31−jから出力されるi番目の信号vm[i](n) は次のように表される。
Figure 0004722752
これにより、希望信号抑圧回路31−jの出力vm[i](n) は希望信号が除かれて干渉信号成分のみとなる。ここで、希望信号抑圧回路31−1〜31−JのJ個の出力をV[i](n)=(v1[i](n),…,vJ[i](n)) としてベクトル表示し、(12)式のsmj[i] を要素するJ行J列の行列をS[i] とすると、(12)式は次のように表される。
V[i](n)=S[i]・U[i](n) …(13)
S[i] の各要素smj[i] は、伝送路推定部15′で算出したの各サブキャリアの伝達係数 d 1d[i],…, d Md[i] および干渉信号の各サブキャリアの伝達係数 u 1j[i],…, u Mj[i] から計算できる。演算回路32では、このS[i] の逆行列S-1[i] を算出し、これを干渉信号分離回路33でV[i](n)と乗算することにより、受信信号中の希望信号成分を抑圧した干渉信号成分Uex[i](n)=(u1[i](n),…, uJ[i](n)) が次のように得られ、これを干渉補償部17′に入力する。
Uex[i](n)=S-1[i]・V[i](n) …(14)
図16は、第4の実施形態における干渉補償部17′の構成例を示す。図16において、干渉補償部17′は、干渉信号制御回路41および干渉減算回路42から構成される。干渉信号制御回路41は、干渉抽出部16′から出力される干渉信号成分Uex[i](n)に対して、各要素が干渉信号の各サブキャリアの伝達係数hu mj[i]からなるM行J列の干渉伝達係数行列Hu[i]を乗算し、干渉減算回路42の減算回路44−1〜44−MはX[i](n)から干渉信号制御回路41の出力を減算する。干渉減算回路42の出力Y[i](n)=(y1[i](n),…, yM[i](n))は、(11)式より次のようになる。
Figure 0004722752
この結果、干渉補償部17′の出力Y[i](n)は、受信信号中の干渉信号を除去した希望信号のみとなる。
図17は、第4の実施形態におけるSD合成部19′の構成例を示す。図17において、SD合成部19′は、伝送路推定部15′から出力される希望信号の各サブキャリアの伝達係数 d 1d[i] 〜 d Md[i] を複素共役演算部51′に入力し、乗算回路52−1〜52−Mに干渉補償部17′から出力される干渉信号成分が除去された希望信号Y[i] と、複素共役演算部51′から出力される希望信号の伝達係数の複素共役 d 1d[i]* d Md[i]*を入力してそれぞれ乗算し、合成回路53′で乗算回路52−1〜52−Mの各出力を合成する。合成後のi番目の信号W[i] は次のように表される。
Figure 0004722752
このように干渉補償部17′では、干渉信号を除去した複数の受信信号を同相合成することができ、より良好な受信特性を得ることができる。
本発明のOFDM信号受信装置の第1の実施形態を示す図。 第1の実施形態における送信信号系列のフォーマットを示す図。 第1の実施形態における伝送路推定部15の構成例を示す図。 第1の実施形態におけるマッチドフィルタ21の構成例を示す図。 インパルス応答の例を示す図。 伝達係数の例を示す図。 第1の実施形態における干渉抽出部16の構成例を示す図。 第1の実施形態における干渉補償部17の構成例を示す図。 第2の実施形態における送信信号系列のフォーマットを示す図。 第2の実施形態におけるマッチドフィルタ21の構成例を示す図。 本発明のOFDM信号受信装置の第3の実施形態を示す図。 第3の実施形態におけるSD合成部19の構成例を示す図。 本発明のOFDM信号受信装置の第4の実施形態を示す図。 第4の実施形態における伝送路推定部15′の構成例を示す図。 第4の実施形態における干渉抽出部16′の構成例を示す図。 第4の実施形態における干渉補償部17′の構成例を示す図。 第4の実施形態におけるSD合成部19′の構成例を示す図。 MIMO伝送システムの構成例を示す図。 従来技術における送信信号系列のフォーマットを示す図。 他セル間干渉の例を示す図。
符号の説明
1 希望局
2 干渉局
11 受信アンテナ
12 受信機(Rx)
13 A/D変換器
14 高速フーリエ変換器(FFT)
15 伝送路推定部
16 干渉抽出部
17 干渉補償部
18 識別回路(DET)
19 SD合成部
21,22 マッチドフィルタ
23,24 高速フーリエ変換器(FFT)
25 遅延回路(T)
26 乗算回路
27 合成回路
31 希望信号抑圧回路
32 演算回路
33 干渉信号分離回路
34,36 乗算回路
35 減算回路
41 干渉信号制御回路
42 干渉減算回路
43 乗算回路
44 減算回路
51 位相共役演算部
52 乗算回路
53 合成回路

Claims (4)

  1. 希望局からOFDM(直交周波数分割多重)信号として送信された希望信号と、該希望局に対して非同期の干渉局からOFDM信号として送信された干渉信号を2本の受信アンテナで受信し、各受信アンテナの受信信号をそれぞれフーリエ変換して各サブキャリアの受信信号を復調するOFDM信号受信装置において、
    前記2本の受信アンテナで受信した受信信号中に含まれる希望信号と干渉信号の各プリアンブル信号を用いて、希望信号および干渉信号の各伝達係数を算出する伝送路推定手段と、
    前記伝送路推定手段で得られた前記希望信号および前記干渉信号の各伝達係数に基づいて、第1の受信アンテナで受信した受信信号と第2の受信アンテナで受信した受信信号から算出した希望信号の伝達係数とを乗算した信号から、第2の受信アンテナで受信した受信信号と第1の受信アンテナで受信した受信信号から算出した希望信号の伝達係数とを乗算した信号を減算し、さらに各伝達係数から得られる定数を乗算することにより、前記受信信号中に含まれる希望信号成分を抑圧して干渉信号成分を抽出する干渉抽出手段と、
    前記伝送路推定手段で得られた前記干渉信号の伝達係数前記干渉抽出手段で抽出された干渉信号成分とを乗算して前記受信信号から減算することにより、前記受信信号中に含まれる干渉信号成分を除去して希望信号成分のみを出力する干渉補償手段と
    を備えたことを特徴とするOFDM信号受信装置。
  2. 請求項1に記載のOFDM信号受信装置において、
    前記伝送路推定手段で得られた前記希望信号の伝達係数に基づいて前記干渉補償手段から出力される希望信号成分を同相合成する合成手段を備えた
    ことを特徴とするOFDM信号受信装置。
  3. 希望局からOFDM(直交周波数分割多重)信号として送信された希望信号と、該希望局に対して非同期の複数J個の干渉局からそれぞれOFDM信号として送信された複数の干渉信号を複数M個(M≧J+1)の受信アンテナで受信し、各受信アンテナの受信信号をそれぞれフーリエ変換して各サブキャリアの受信信号を復調するOFDM信号受信装置において、
    前記複数の受信アンテナで受信した受信信号中に含まれる希望信号と複数の干渉信号の各プリアンブル信号を用いて、希望信号および複数の干渉信号の各伝達係数を算出する伝送路推定手段と、
    前記伝送路推定手段で得られた前記希望信号および前記複数の干渉信号の各伝達係数に基づいて、K=1,2,・・・,Jとして、第Mの受信アンテナで受信した受信信号と第Kの受信アンテナで受信した受信信号から算出した希望信号の伝達係数とを乗算した信号から、第Kの受信アンテナで受信した受信信号と第Mの受信アンテナで受信した受信信号から算出した希望信号の伝達係数とを乗算した信号を減算し、得られた複数J個の信号を要素とするベクトルに対し、さらに各伝達係数から得られる定数行列を乗算することにより、前記受信信号中に含まれる希望信号成分を抑圧して複数J個の干渉信号成分を抽出する干渉抽出手段と、
    前記伝送路推定手段で得られた前記複数の干渉信号の伝達係数前記干渉抽出手段で抽出された複数の干渉信号成分とをそれぞれ乗算して前記受信信号から減算することにより、前記受信信号中に含まれる干渉信号成分を除去して希望信号成分のみを出力する干渉補償手段と、
    前記伝送路推定手段で得られた前記希望信号の伝達係数に基づいて前記干渉補償手段から出力される複数の希望信号成分を同相合成する合成手段と
    を備えたことを特徴とするOFDM信号受信装置。
  4. 請求項1または請求項3に記載のOFDM信号受信装置において、
    前記伝送路推定手段は、前記プリアンブル信号とは別に、前記希望信号と前記干渉信号の送信信号系列に配置したトレーニング信号系列を用いて希望信号および干渉信号の各伝達係数を算出する構成である
    ことを特徴とするOFDM信号受信装置。
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