JP4715013B2 - 緩衝パッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装容器内で被包装物を支持し、衝撃を吸収するための緩衝パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば段ボールの箱で家電製品や各種の工業部品を梱包して輸送するとき、被包装物を衝撃から保護するために箱内に入れる緩衝材は、依然として発泡スチロール成型品のようなものが多い。その使用後の処理に関しては、たとえば溶剤に溶解して減容するなどの技術が開発され、ある程度実用されてはいるが、特別の設備や薬剤を必要とし、どこでも実施できるというものではない。プラスチックのブロー成形を行なって、口を閉じたものもあるが、保管しておく間、嵩張るという難点がある。
【0003】
緩衝材をあらかじめ製造しておくと嵩張って困る、という問題に対しては、プラスチックフィルムで袋を作り、包装の現場で空気を注入して緩衝材を用意するという対策があるが、そのための設備を必要とするし、手数もかかるので、あまり実施されていない。この改良技術として、袋に空気弁を付けておき、空気の注入を簡単に行なえるようにしたものもあるが、コスト高となるし、気密性に不安がある。
【0004】
フィルムで作った袋に空気を封入した緩衝材は、使用中に空気が抜けて緩衝能力が低下しては困るので、ガス透過性の低いフィルムを材料に使わなければならない。製袋加工性とガスバリヤ性とを両立させるためには、異種のプラスチックフィルムの積層材を使用する必要がある。材料のコスト高は耐えられる場合であっても、積層材とすることによりリサイクル性が乏しくなることは、今日の社会的要請に反する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、緩衝包装における上記のような諸問題に対する一つの解答として、中実体でなく、したがって保管にスペースをとらず、使用時は十分な緩衝性能を示し、使用後は積み重ねて返送することにより繰り返し使用することができ、廃棄処理にも問題がなく、資源の有効利用と環境への負担が軽減された緩衝パッドを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の緩衝パッドは、包装箱内で被包装物を支持し、衝撃を吸収するための緩衝パッドであって、一例を図1および図2に示すように、断面がほぼ台形の輪郭を有するシート状成形物(1)であって、その側壁には複数段のジャバラ状の折り返し(2)を設けて緩衝能力を与えたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施形態】
本発明の緩衝パッドの形状には、さまざまな変更態様が可能である。まず、図示した例では、その頂部に被包装物の端を受け入れるためのくぼみ(3)が設けてあって、被包装物と緩衝パッドとが、包装箱内でずれないようにしてある。緩衝パッドの外形は、三角、四角または多角の角錐台形や、円錐台形、半円錐台など、任意である。頂面のくぼみも、図示した例では四周とも縁があるが、被包装物との関係に従って、一つが欠けたもの、二つが欠けたもの、さらには三つが欠けたもののいずれもあり得る。
【0008】
ジャバラ状の折り返しは、原則として多数設けるほど、緩衝性能が高くなる。材料やシートの厚さとの関係もあるが、一般に、折り返し部分の勾配を急にすれば、硬い反応、つまり少々の衝撃では変化しない緩衝挙動を示し、勾配を緩やかにすれば、小さな衝撃に対しても柔軟に応じる緩衝挙動を示す。
【0009】
本発明の緩衝パッドの代表的な使用法を、図示した例について示せば、図3のとおりである。直方体の外形を有する被包装物(5)の両端に緩衝パッドをあて、三者をいっしょに包装箱(6)の中に収めて包装体とする。このような包装をすることにより、被包装物は包装箱の中で一定の位置に保持され、上下左右の振動や衝撃から保護される。
【0010】
図1および図2において、符号(4)は緩衝パッドの基部を示す。基部(4)は包装箱の内壁に接する面であるが、緩衝性能に関する限り、不可欠な部分ではない。一方、図3に示した包装方法から理解されるとおり、包装箱内での緩衝パッドの位置を定める上で必要または有用であれば、基部の大きさは、適宜拡大してもよい。
【0011】
緩衝パッドの材料は、ある程度の強度を期待できるシート状の材料であれば、制限はない。代表的なものは各種のプラスチックシートであって、真空成形やブロー成形により、緩衝パッドを製造することができる。真空成形には、もちろん圧空成形、真空圧空成形、スキンパック成形などの変更態様が含まれる。
【0012】
別の種類の材料は、セルロース質のものであって、これはパルプモールド法により緩衝パッドに成形することができる。この事実からわかるように、本発明において「シート状の材料」とは、成形時にシートである必要はなく、成形の結果シート状になるものも包含される。
【0013】
緩衝パッドの材料としてプラスチックを使用するにせよ、セルロース質のものを使用するにせよ、シートの補強材として、天然繊維または合成繊維を使用することができる。補強材の使用は、とくにセルロース質の材料を使用する場合に有用である。天然繊維には、麻、木綿、ウールなどがあり、合成繊維には、ポリオレフィン、ポリエステル、ナイロンなど多種類ある。シートの材料がプラスチックの場合、補強材としては、シート形成時に繊維としての形態を失わないもの、たとえば、ポリエチレンに対して、その押出温度で溶融しないナイロンの繊維を混合するといった手法が適切である。
【0014】
【発明の効果】
本発明の緩衝パッドは、シート状の成形品であって同型のものは積み重ねて保管できるから、発泡スチロールのような中実体と違い、嵩張らない。軽量であることはいうまでもなく、重量に関しては、従来の緩衝材にまさるとも劣らない。積み重ねできるということは、使用後にまとめて返送し、再度包装に使用することを可能にする。
【0015】
返送が困難な場合や、破損して再使用に耐えない場合は処分するほかないが、つぶして減容することができるから、処分は容易である。材料が単一で、ガスバリヤー性の積層シートと違いリサイクル性を有するので、汚れていない限り、再度成形することができ、この利点は補強材を使用した場合にも得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の緩衝パッドの一例を示す平面図
【図2】 図1の緩衝パッドの横断面図。
【図3】 図1の緩衝パッドを使用して緩衝包装を行なったところを示す、包装体の断面図。
【符号の説明】
1 シート状成形物
2 ジャバラ状の折り返し
3 頂部のくぼみ
4 基部
5 被包装物
6 包装箱
Claims (4)
- 包装箱内で左右から張り出して被包装物を支持し、衝撃を吸収して被包装物を保持するための緩衝パッドであって、断面がほぼ台形の輪郭を有し、頂面に被包装物を支持するためのくぼみを有するシート状成形物であって、その側壁には複数段のジャバラ状の折り返しを設けて緩衝能力を与えてなり、被包装物の左右両端に前記のくぼみを当てた状態で包装箱の中に納めて支持するように構成したことを特徴とする緩衝パッド。
- 材料がプラスチックのシートであり、真空成形またはブロー成形により製造された請求項1の緩衝パッド。
- 材料がセルロース質のものであり、パルプモールド法により製造された請求項1の緩衝パッド。
- 天然繊維または合成繊維を補強材として加えた請求項2または3の緩衝パッド。
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