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JP4712164B2 - Dental resin separator composition - Google Patents

Dental resin separator composition Download PDF

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JP4712164B2
JP4712164B2 JP2000212748A JP2000212748A JP4712164B2 JP 4712164 B2 JP4712164 B2 JP 4712164B2 JP 2000212748 A JP2000212748 A JP 2000212748A JP 2000212748 A JP2000212748 A JP 2000212748A JP 4712164 B2 JP4712164 B2 JP 4712164B2
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dental resin
separating material
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維 平 曽
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科治療の際に、治療材である重合性レジンが歯科用補綴物表面、歯科用レジン硬化体表面、歯牙表面または歯肉表面に、粘着または接着するのを防止するために使用されるレジン分離材組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯科治療において、齲蝕窩洞の修復には確実な接着及び優れた耐久性の観点から、レジン系接着材が広く使われてきている。齲蝕修復に使用されているレジン系接着材の特長である歯質、金属、陶材、プラスチックに対する優れた接着性能は時には臨床操作に不便をもたらすこともある。例えば、優れた接着性能と長期臨床実績とを有する有機ホウ素を開始剤とした接着性レジンが接着時に隣接歯面・補綴物表面または歯肉のように接着予定部以外に付着した場合、この接着性レジンが優れた接着性能を有するが故にこうして接着予定部以外の部分に付着した接着性レジンを剥離除去することが困難になる。
【0003】
また、近年の所謂歯面コーティング法では、レジンで被覆した歯質面の一時的保護のためレジン系仮封材が使用されており、このレジン系仮封材は、次の治療の際に剥離する必要がある。従って、このようなレジン系仮封材をレジンから容易に分離できるようにするためにも、レジン分離材の使用が不可欠である。
そのような場合に使用されるレジン分離材としては、レジンで被覆した歯質面とレジン系仮封材との接着を分断する機能が要求されると同時に、仮封材に対して一定の保持力を有し、一定の期間レジン系仮封材を齲蝕窩洞に保持する機能も要求される。
【0004】
そのためには分離材自体が歯面上で連続した固体膜を形成する、所謂固体膜形成能があることが好ましい。またレジンで被覆した歯質面とレジン系仮封材との使用後の剥離機能を向上させるには、分離材とレジン系仮封材が混じり合いにくいことが必要である。さらに、レジン分離材のその他の必要性能としては、使用後の除去が簡単でなければならない。水洗による除去がもっとも望ましい方法である。
【0005】
水洗により除去が可能な歯科用レジン分離材に関して、既に幾つかの提案がなされている。例えば、特開平11−302122号公報には、特定の2種類の水酸基含有化合物からなる水洗除去可能歯科用レジン分離材が開示されている。しかしながら、このレジン分離材は、連続した固体膜が形成できるものではなかった。
【0006】
また、特開2000−26224号公報には、重合禁止剤、水溶性ポリマーからなる水洗除去可能なレジン分離材組成物が開示されている。しかしながら、この公報に記載されているように、多量の重合禁止剤を含む水溶性組成物が口腔内の湿潤環境下で保持された場合、こうした重合禁止剤が溶出した場合に人体にどのような影響を及ぼすかという点に関して、明確な見解は現状では得られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、歯科治療において歯科用接着性レジン(レジン系仮封材)が、歯科用補綴物表面、歯科用レジン硬化体表面、歯牙表面または歯肉表面との粘着または接着を防止するために使用されるレジン分離材組成物を提供することを目的としている。
【0008】
さらに詳しくは本発明は、歯科用補綴物表面、歯科用レジン硬化体表面、歯牙表面または歯肉表面に塗布して連続した固体膜を形成し、それら表面と余剰接着性レジンとの粘着または接着を防ぎ、使用後水洗により簡単に除去でき、その後の修復のための接着に悪影響を及ぼさない歯科用レジン分離材組成物を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(A)30℃において固体であり、アルキルメタクリレートに不溶性または難溶性である水溶性ポリマーと、
(B)沸点50〜150℃の水溶性有機溶媒またはこれと水との混合水性溶媒であり、該混合水性媒体中に水溶性有機溶媒が50重量%以上の量で含有されている水性溶媒とを含有することを特徴とする歯科用レジン分離材組成物である。
【0010】
さらに、本発明の歯科用レジン分離材組成物は、(C)アルカリ金属塩またはアンモニウム塩を含有することが好ましい。
本発明の歯科用レジン分離材組成物は、特定な水溶性ポリマーと沸点50〜150℃の水溶性有機溶媒またはそれと水からなる混合水性溶媒を含み、さらに所望によりアルカリ金属塩またはアモニウム塩などの他の成分を含む組成物であって、均一な溶液状態で、良好な操作性が有し、特に塗布後沸点50〜150℃の水溶性溶媒のすばやい蒸発により、塗布面に連続した固体膜を形成することができる。また、本発明の歯科用レジン分離材組成物は、使用後は簡単な水洗で除去可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の歯科用レジン分離材組成物について具体的に説明する。
本発明の歯科用レジン分離材組成物は、少なくとも、
(A)30℃において固体であり、アルキルメタクリレートに不溶性または難溶性である水溶性ポリマーと、
(B)沸点50〜150℃の水溶性有機溶媒またはこれと水との混合水性溶媒であり、該混合水性媒体中に水溶性有機溶媒が50重量%以上の量で含有されている水性溶媒とを含有している。
【0012】
さらに、本発明の歯科用レジン分離材には、
(C)アルカリ金属塩またはアモニウム塩
および/または
(D)アルキルメタクリレートに可溶の水溶性ポリマーを含有させることができる。
【0013】
本発明の歯科用レジン分離材で使用される水溶性ポリマー(A)は、30℃において固体であり、アルキルメタクリレートに不溶または難溶の水溶性ポリマーである。この水溶性ポリマー(A)が、30℃において固体であるとは、30℃の温度条件、常圧下(1気圧)の圧力条件にこの水溶性ポリマーを保持したときに固体の状態を維持することを意味する。また、この水溶性ポリマー(A)がアルキルメタクリレートに不溶または難溶であるとは、アルキルメタクリレート、例えば25℃のメチルメタクリレート100重量部に対する溶解度が1重量部未満であることを意味するものであり、この溶解度が0〜0.7重量部の範囲内にあることがさらに好ましい。
【0014】
また、本発明で使用される水溶性ポリマー(A)100重量部の水に対して5重量部以上の濃度、好ましくは10重量部以上の濃度で均一溶液となる特性を有している。
このようなポリマーを具体的に例示すれば、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、コラーゲンなどのタンパク質類;ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマーなどの合成高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類;および、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコールなどのアルギン酸類などが挙げられる。
【0015】
これらのポリマーの中でも室温(23℃)で100重量部のエタノール/水混合(重量比1/1)溶媒に対して10重量部以上の濃度で溶解するポリマーが歯質面に塗布後の塗膜形成能の点で好ましく、このような溶解特性を有する水溶性ポリマーとして、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースが好ましく使用される。
【0016】
これら水溶性ポリマーは単独で、または必要に応じて2種以上混合して使用することも可能である。
これら水溶性ポリマーの平均分子量は、固体膜形成能、仮封材保持能、分離能及び水洗除去性の観点から重量平均分子量で一般的には1,000〜2,000,000、特に2,000〜1,500,000の範囲であるのが好適である。重量平均分子量が1,000より小さい場合には固体膜形成能及び仮封材保持能が低下する傾向がある。また、重量平均分子量が2,000,000より大きい場合には水洗除去性が悪くなる傾向がある。
【0017】
本発明の歯科用レジン分離材組成物を形成する水性溶媒は、沸点が50〜150℃の範囲内にある水溶性有機溶媒またはこれと水との混合水性溶媒であり水性有機溶媒が混合水性溶媒の50重量%以上であるものである。
沸点50〜150℃の水溶性有機溶媒を具体的に例示すれば、メチルアルコール、エチルアルコール、1-プロピルアルコール、2-プロピルアルコール、1−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール、アセトン、メチルエチルケトンなどが挙げられる。
【0018】
本発明では水溶性有機溶媒として、これらの中でも、生体安全性を考慮して、エチルアルコール、プロピルアルコール、アセトンが特に好適に用いられる。これら水溶性有機溶媒は単独であるいは2種以上で混合して使用することが可能である。さらに、これらの中でもエチルアルコールおよび/またはアセトンが特に好ましい。
【0019】
沸点50〜150℃の水溶性有機溶媒は単独で使用してもまたは水と混合して使用しても良い。水と混合して使用する場合には、溶媒の蒸発による固体膜の形成の容易性の観点から、沸点50〜150℃の水溶性有機溶媒の比率は溶媒の合計100重量部に対し好ましく50重量%以上の範囲にある。より好ましくは60〜99重量%の範囲にある。沸点50〜150℃の水溶性有機溶媒の比率が50重量%以下の場合には、塗布膜の溶媒蒸発が遅くなり固形膜の形成が悪くなる傾向がある。
【0020】
本発明の歯科用レジン分離材組成物中における(A)成分及び(B)成分の配合割合は、分離能及び操作性の観点から、(A)成分と(B)成分との合計100重量部中に、通常は(A)成分が1〜30重量部、(B)成分が99〜70重量部の範囲にあり、好ましくは(A)成分が3〜25重量部、(B)成分が97〜75重量部の範囲にある。(A)成分が1重量部より少ない場合には分離能が低下する場合がある。また、(A)成分が30重量部より多い場合には塗布性が悪くなる傾向がある。
【0021】
本発明の歯科用レジン分離材組成物は、上記の(A)成分および(B)成分に加えて、さらに(C)アルカリ金属塩および/またはアンモニウム塩を含有している。
本発明における(C)成分であるアルカリ金属塩またはアモニウム塩とは、室温常圧において上記(B)成分である水性有機溶媒100重量部に対して0.1重量部以上の濃度で溶解する金属塩またはアモニウム塩を意味する。驚くべきことに、本発明の組成物にこのような性質を有する塩類を少量用いることにより、形成した固体膜のレジン分離性能が大幅に向上した。
【0022】
本発明において(C)成分として使用することができるアルカリ金属塩、アモニウム塩を具体的に例示すれば、フッ化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、硝酸ナトリウム、フッ化カリウム、塩化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、硝酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸水素ニカリウムなどのアルカリ金属塩、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ハルゲン化アルキルピリジニウムなどのハロゲン化四級アンモニウム塩などが挙げられる。
【0023】
それら金属塩、アモニウム塩の内、生体安全性を考慮して、フッ化ナトリウム、塩化ナトリウム、フッ化カリウム、塩化カリウム、硝酸カリウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムが特に好適に用いられる。これらのアルカリ金属塩、アモニウム塩は単独であるいは組み合わせて使用することができる。
本発明の歯科用レジン分離材組成物において、上記(C)成分は、分離能及び操作性の観点から、(A)成分および(B)成分の合計100重量部に対し、通常は0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜8重量部以下の範囲の量で使用される。この(C)成分の使用量が、0.1重量部より少ない場合にはこの(C)成分を配合しても、この(C)成分の配合によるレジン分離性能の向上は発現し難い。また、この(C)成分の配合量が10重量部より多い場合には塗布膜の仮封材硬化体に対する保持力が低下する傾向がある。
【0024】
本発明のレジン分離材組成物は、上述のように上記(A)成分および(B)成分、さらに必要により(C)成分を含有しているが、さらに本発明のレジン分離材組成物は、(D)成分として、アルキルメタクリレートに可溶の水溶性ポリマーを含有していてもよい。
この水溶性ポリマー(D)は、上記(A)成分で使用するポリマー以外のポリマーであって、水に対して可溶性であり、かつアルキルメタクリレートのような歯科用接着剤を形成する単量体(例;メチルメタクリレート)に対しても溶解性を示すポリマーである。ここで水に対して可溶とは、このポリマーが水に対して通常は5重量%以上、好ましくは10重量%の範囲内の溶解性を示すことを意味する。また、この(D)成分が、アルキルメタクリレートに可溶であるとは、アルキルメタクリレート、例えばメチルメタクリレート100重量部に対して通常は1重量部以上の濃度、好ましくは5重量%の濃度で溶解することを意味する。また、この(D)成分である水溶性ポリマーは、本発明のレジン分離材組成物の固体膜形成能の観点から、30℃において固体であるポリマーが好ましく用いられる。(D)成分のポリマーを配合することにより、本発明のレジン分離材組成物を塗布し形成された固体膜の仮封材に対する保持力を調整することができる。
【0025】
本発明のレジン分離材組成物を構成する(D)成分である水溶性ポリマーの例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリエーテル変性シリコンなどが挙げられる。これらの水溶性ポリマーの中でも30℃で固体のものが好ましく用いられる。これらは単独であるいは組み合わせて使用することができる。
【0026】
本発明の組成物における(D)成分を用いる場合に、この(D)成分の配合量は、(A)成分100重量部に対し通常は10〜500重量部、好ましくは50〜300重量部の範囲にある。この(D)成分が、10重量部より少ない場合には形成した固体膜の仮封材に対する暫間保持力を向上させる効果が少なくなる傾向がある。また、この(D)成分が、500重量部より多い場合には塗布膜の分離能が低下するという悪影響を及ぼすことがある。
【0027】
また、本発明のレジン分離材組成物は、上記の(A)成分、(B)成分、さらに必要により配合される(C)成分および(D)成分に加えて、さらに抗菌剤を含有することができる。好ましい抗菌剤としては塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムが例示される
本発明のレジン分離材組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で他の添加材を配合することも可能である。このような添加材としては、例えば重合禁止剤、可塑剤、界面活性剤、無機微粒子、組成物の溶媒に不溶のポリマー粒子、香料、色素などが挙げられる。
【0028】
本発明のレジン分離材組成物は、歯牙などの口腔内の接着修復時の接着予定部以外の部分に、接着レジンが付着防止をするために使用される。または、レジンで被覆した歯質面にレジン系仮封材の適用、暫間クラウンの作製の前に使用される。
歯質にコーティングされた歯科用レジンの上に本発明の歯科用レジン分離材組成物を介して充填される歯科用レジン系仮封材には、一般に、アルキルメタクリレートからなる液とポリアルキルメタクリレートからなる粉材とから構成された粉溶タイプのものまたは(メタ)アクリレート系モノマーと充填材と光増感剤とからなるペーストタイプのものがある。
【0029】
また、ここに言う接着レジンは、通常の(メタ)アクリレート系モノマー、充填材、接着促進モノマーおよび硬化剤からなり、歯質、陶材、レジンに対して接着性を示すものである。スーパーボンド(サンメディカル(株)製)はその代表的な例である。
接着レジンの粘着また接着防止の場合には、接着レジンによる接着操作を行う前に、予め本発明のレジン分離材組成物を、接着レジンの粘着を防止したい部分、例えば歯間、隣接歯面または補綴表面に塗布しておき、必要に応じ塗布膜を乾燥させた後、接着操作を行う。
【0030】
ここに言う暫間クラウン用組成物には、通常、アルキルメタクリレートからなる液とポリアルキルメタクリレートからなる粉材とから構成されている粉液タイプのもの、または、(メタ)アクリレート系モノマーと充填材などからなるペーストタイプのものなどがある。
レジンで被覆した表面に、レジン系仮封材または暫間クラウン作製してこれを分離の場合には、予めレジンで被覆した歯面に本発明のレジン分離材組成物を塗布し、放置またはエアーブローをして固体膜を形成させた後、レジン系仮封材を適用する。また、暫間クラウン作製時の分離の場合には、予めレジンで被覆した歯面に本発明のレジン分離材組成物を塗布し、放置またはエアーブローして固体膜を形成させた後、塗布面の上にレジン系仮封材を適用するか、または、暫間クラウンの作製を行う。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、固体成膜性があり、歯科接着修復時の接着予定部以外の接着レジンの付着防止能を有し、また仮封材分離能と仮封材暫間保持力を有し、使用後水洗除去されやすく、その後の修復のための接着に悪影響を及ぼさない歯科用レジン分離材組成物が提供される。
【0032】
【実施例】
以下、本発明をさらに具体的に説明するために、実施例及び比較例をあげて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
固体膜の形成能
金属板に調整した分離材を塗布し、1分間放置して軽くエアーブローした後、固体膜が形成されているか観察した。
分離性能評価
金属板に、調整した分離材を塗布し、1分間放置して軽くエアーブローした後、調製した接着性レジンセメント(商品名:スーパーボンド、サンメディカル(株)製)を載せ、室温で約5分放置して、探針でセメントの半硬化体が容易に除去できるかどうかを判断する。分離性は5回を行い、除去不能(×)、除去困難(△)、除去可能(○)、容易に除去(◎)の難易度で評価した。
仮封材保持力
牛歯象牙質平滑面をエッチング材(象牙質エッチング材、10−3、サンメディカル(株)製)で処理し、接着性レジンセメント(商品名:スーパーボンド、サンメディカル(株))を塗布し、室温で約10分放置硬化させる。硬化膜の上に調整した分離材を塗布し、1分間放置して軽くエアーブローした後、直径4mm×深さ3mmの穴を有するプラスチック製型を置き、即時重合レジン(商品名:デュラシール、(株)茂久田商会)を穴に充填硬化させる。試料コート面を天秤秤量台に垂直になるようにセットし、探針でコート面に平行するように即時重合レジン硬化体を除去するのに必要な剪断力、すなわち分離材と即時重合レジン硬化体との保持剪断強度を測定した。3回測定した値から平均保持力を求めた。
分離材除去後の接着強度
仮封材保持力を測定後の仮封材を分離した牛歯の試料を水洗した後、その接着性レジンセメント硬化表面に直径4.8mmの穴を有する両面テープを貼り付け、接着性レジンセメント(商品名:スーパーボンド、サンメディカル(株)製)でアクリルロッドを接着させた。37℃水中一晩浸漬した後、引張接着強度を測定した。
【0033】
なお、分離材を何も塗布しない場合に同様の水洗処理をした塗布面に対するレジンセメントの接着力は、17.8MPaであった。
なお、下記及び表1、2の略号はそれぞれ次の化合物を意味する。
SW
室温(23℃)で100重量部の水に対して溶解するポリマーの重量部。
SEW
室温(23℃)で100重量部のエタノール/水混合(重量比1/1)
溶媒に対して溶解するポリマーの重量部。
SM
室温(23℃)で100重量部のメチルメタクリレートに対して溶解するポリマーの重量部。
PVPK90
ポリビニルピロリドン(K90)
(SW:10重量部以上、SEW:3重量部以上、SM:0.5重量部未満)
PEG1000
ポリエチレングリコール(平均分子量1000)
(SW:10重量部以上、SEW:3重量部以上、SM:3重量部以上)
PEG2000
ポリエチレングリコール(平均分子量2000)
(SW:10重量部以上、SEW:3重量部以上、SM:3重量部以上)
NaCl
塩化ナトリウム
KC
塩化カリウム
KF
フッ化カリウム
【0034】
【実施例1〜8】
表1に示す各組成の本発明の組成物を調整し、その固体膜形成能、即時レジン(仮封材)の分離性能、仮封材暫間保持力、及び水洗除去後の接着性能を調べた。その結果を表1に示すが、いずれも良好な性能が得られている。
【0035】
【比較例1〜5】
比較例1は、室温で液体状態の水溶性ポリマーを使用する場合で、塗布膜の固体膜形成能がなく、エアーブローにより塗布膜が流され、即時レジンの分離性能が充分ではない。
比較例2は、室温において固体状態で、水及びメチルメタクリレートに可溶のポリマーを使用する場合で、塗布膜の固体膜形成能があるが、メチルメタクリレートに可溶のため、形成した固体膜のレジン分離能が充分ではない。
【0036】
比較例3〜比較例5は、溶媒中の水の含有量が水溶性有機溶媒より多い場合で、分離材塗布膜の固体膜形成能が低下し、即時レジンに対する分離能を示すが、仮封材暫間保持力が充分ではない。
結果を表2に示す。
【0037】
【表1】

Figure 0004712164
【0038】
【表2】
Figure 0004712164
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is used to prevent a polymerizable resin as a treatment material from sticking or adhering to a dental prosthesis surface, a cured dental resin surface, a tooth surface or a gingival surface during dental treatment. The present invention relates to a resin separator composition.
[0002]
[Prior art]
In dental treatment, resin-based adhesives have been widely used to repair carious cavities from the viewpoint of reliable adhesion and excellent durability. The excellent adhesive performance to dental materials, metals, porcelain, and plastics, which is a feature of resin-based adhesives used for caries restoration, sometimes results in inconvenience to clinical operation. For example, if an adhesive resin with an organic boron initiator that has excellent adhesion performance and long-term clinical results adheres to areas other than the part to be bonded, such as the adjacent tooth surface, prosthetic surface, or gingiva during bonding, this adhesion Since the resin has excellent adhesion performance, it becomes difficult to peel and remove the adhesive resin adhering to a portion other than the portion to be bonded.
[0003]
In recent so-called tooth surface coating methods, a resin-based temporary sealing material is used for temporary protection of the resin-coated tooth surface, and this resin-based temporary sealing material is peeled off during the next treatment. There is a need to. Therefore, the use of a resin separating material is indispensable in order to easily separate such a resin-based temporary sealing material from the resin.
The resin separating material used in such a case is required to have a function of dividing the adhesion between the resin-coated tooth surface and the resin-based temporary sealing material, and at the same time holding the temporary sealing material constant. A function of holding the resin-based temporary sealing material in the carious cavity for a certain period is also required.
[0004]
For that purpose, it is preferable that the separating material itself has a so-called solid film forming ability that forms a continuous solid film on the tooth surface. Further, in order to improve the peeling function after use of the resin-coated tooth surface and the resin-based temporary sealing material, it is necessary that the separating material and the resin-based temporary sealing material are not easily mixed. Furthermore, other required performance of the resin separator must be easy to remove after use. Removal by washing with water is the most desirable method.
[0005]
Several proposals have already been made regarding dental resin separating materials that can be removed by washing with water. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-302122 discloses a dental resin separating material that can be removed by washing with water and comprises two specific types of hydroxyl group-containing compounds. However, this resin separating material cannot form a continuous solid membrane.
[0006]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-26224 discloses a resin separating material composition which is made of a polymerization inhibitor and a water-soluble polymer and can be removed by washing with water. However, as described in this publication, when a water-soluble composition containing a large amount of a polymerization inhibitor is held in a moist environment in the oral cavity, when such a polymerization inhibitor is dissolved, There is currently no clear view on whether it will have an impact.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention uses a dental adhesive resin (resin-based temporary sealing material) in dental treatment to prevent adhesion or adhesion to a dental prosthesis surface, a dental resin cured body surface, a tooth surface or a gingival surface. An object of the present invention is to provide a resin separator composition.
[0008]
More specifically, the present invention is applied to a dental prosthesis surface, a dental resin cured body surface, a tooth surface or a gingival surface to form a continuous solid film, and adhesion or adhesion between the surface and the surplus adhesive resin is performed. It is an object of the present invention to provide a dental resin separating material composition that can be prevented and easily removed by washing with water after use and does not adversely affect adhesion for subsequent restoration.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention
(A) a water-soluble polymer that is solid at 30 ° C. and is insoluble or hardly soluble in alkyl methacrylate;
(B) a water-soluble organic solvent having a boiling point of 50 to 150 ° C. or a mixed aqueous solvent of this and water, and an aqueous solvent containing the water-soluble organic solvent in an amount of 50% by weight or more in the mixed aqueous medium; It is a dental resin separating material composition characterized by containing.
[0010]
Furthermore, it is preferable that the dental resin separating material composition of the present invention contains (C) an alkali metal salt or an ammonium salt.
The dental resin separating material composition of the present invention includes a specific water-soluble polymer and a water-soluble organic solvent having a boiling point of 50 to 150 ° C. or a mixed aqueous solvent composed of water and an organic metal salt or an ammonium salt. It is a composition containing other components, has a good operability in a uniform solution state, and a solid film continuous on the coated surface by rapid evaporation of a water-soluble solvent having a boiling point of 50 to 150 ° C. after coating. Can be formed. Moreover, the dental resin separating material composition of the present invention can be removed by simple water washing after use.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, the dental resin separating material composition of the present invention will be specifically described.
The dental resin separating material composition of the present invention is at least
(A) a water-soluble polymer that is solid at 30 ° C. and is insoluble or hardly soluble in alkyl methacrylate;
(B) a water-soluble organic solvent having a boiling point of 50 to 150 ° C. or a mixed aqueous solvent of this and water, and an aqueous solvent containing the water-soluble organic solvent in an amount of 50% by weight or more in the mixed aqueous medium; Contains.
[0012]
Furthermore, the dental resin separating material of the present invention includes
A water-soluble polymer soluble in (C) alkali metal salt or ammonium salt and / or (D) alkyl methacrylate can be contained.
[0013]
The water-soluble polymer (A) used in the dental resin separating material of the present invention is a water-soluble polymer that is solid at 30 ° C. and insoluble or hardly soluble in alkyl methacrylate. The fact that this water-soluble polymer (A) is solid at 30 ° C. means that the water-soluble polymer (A) maintains a solid state when the water-soluble polymer is held at a temperature condition of 30 ° C. and a pressure condition under normal pressure (1 atm). Means. Further, the fact that this water-soluble polymer (A) is insoluble or hardly soluble in alkyl methacrylate means that the solubility in alkyl methacrylate, for example, 100 parts by weight of methyl methacrylate at 25 ° C. is less than 1 part by weight. More preferably, the solubility is in the range of 0 to 0.7 parts by weight.
[0014]
In addition, the water-soluble polymer (A) used in the present invention has a characteristic of forming a homogeneous solution at a concentration of 5 parts by weight or more, preferably 10 parts by weight or more with respect to 100 parts by weight of water.
Specific examples of such polymers include proteins such as polyvinyl alcohol, carboxymethyl cellulose, gelatin and collagen; synthetic polymers such as polyvinyl pyrrolidone and carboxyvinyl polymer; methyl cellulose, ethyl cellulose, hydroxymethyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, hydroxypropyl And celluloses such as cellulose; and alginic acids such as alginates and propylene glycol alginate.
[0015]
Among these polymers, a coating film having a polymer dissolved at a concentration of 10 parts by weight or more with respect to a solvent of 100 parts by weight of ethanol / water (1/1 by weight) at room temperature (23 ° C.) is applied to the tooth surface. Polyvinylpyrrolidone, methylcellulose, ethylcellulose, and hydroxyethylcellulose are preferably used as the water-soluble polymer having such solubility characteristics.
[0016]
These water-soluble polymers can be used alone or in admixture of two or more if necessary.
The average molecular weight of these water-soluble polymers is generally 1,000 to 2,000,000, particularly 2,000 in terms of weight average molecular weight from the viewpoints of solid film forming ability, temporary sealing material retention ability, separation ability and water washing removal property. A range of 000 to 1,500,000 is preferred. When the weight average molecular weight is less than 1,000, the solid film forming ability and the temporary sealing material holding ability tend to be lowered. Further, when the weight average molecular weight is larger than 2,000,000, the water-removability tends to be deteriorated.
[0017]
The aqueous solvent forming the dental resin separating material composition of the present invention is a water-soluble organic solvent having a boiling point in the range of 50 to 150 ° C. or a mixed aqueous solvent of this and water, and the aqueous organic solvent is a mixed aqueous solvent Of 50% by weight or more.
Specific examples of water-soluble organic solvents having a boiling point of 50 to 150 ° C. include methyl alcohol, ethyl alcohol, 1-propyl alcohol, 2-propyl alcohol, 1-butyl alcohol, 2-butyl alcohol, acetone, and methyl ethyl ketone. It is done.
[0018]
In the present invention, ethyl alcohol, propyl alcohol, and acetone are particularly preferably used as the water-soluble organic solvent in consideration of biosafety. These water-soluble organic solvents can be used alone or in admixture of two or more. Furthermore, among these, ethyl alcohol and / or acetone are particularly preferable.
[0019]
A water-soluble organic solvent having a boiling point of 50 to 150 ° C. may be used alone or mixed with water. When mixed with water, the ratio of the water-soluble organic solvent having a boiling point of 50 to 150 ° C. is preferably 50% by weight with respect to 100 parts by weight of the solvent from the viewpoint of easy formation of a solid film by evaporation of the solvent. % Or more. More preferably, it is in the range of 60 to 99% by weight. When the ratio of the water-soluble organic solvent having a boiling point of 50 to 150 ° C. is 50% by weight or less, the solvent evaporation of the coating film tends to be slow and the formation of the solid film tends to be poor.
[0020]
The blending ratio of the component (A) and the component (B) in the dental resin separating material composition of the present invention is 100 parts by weight in total from the components (A) and (B) from the viewpoint of separability and operability. In general, the component (A) is in the range of 1 to 30 parts by weight and the component (B) is in the range of 99 to 70 parts by weight, preferably 3 to 25 parts by weight of the component (A) and 97 of component (B). -75 parts by weight. When the amount of component (A) is less than 1 part by weight, the resolution may be reduced. Moreover, when there are more (A) components than 30 weight part, there exists a tendency for applicability | paintability to worsen.
[0021]
The dental resin separating material composition of the present invention further contains (C) an alkali metal salt and / or an ammonium salt in addition to the components (A) and (B).
The (C) component alkali metal salt or ammonium salt in the present invention is a metal that dissolves at a concentration of 0.1 parts by weight or more with respect to 100 parts by weight of the aqueous organic solvent (B) component at room temperature and normal pressure. Mean salt or ammonium salt. Surprisingly, the resin separation performance of the solid membrane formed was greatly improved by using a small amount of salts having such properties in the composition of the present invention.
[0022]
Specific examples of alkali metal salts and ammonium salts that can be used as the component (C) in the present invention include sodium fluoride, sodium chloride, sodium bromide, sodium iodide, sodium nitrate, potassium fluoride, and chloride. Alkali metal salts such as potassium, potassium bromide, potassium iodide, potassium nitrate, potassium phosphate, dipotassium hydrogen phosphate, ammonium chloride, ammonium bromide, ammonium iodide, tetramethylammonium chloride, tetraethylammonium chloride, benzalkonium chloride And halogenated quaternary ammonium salts such as benzethonium chloride and halogenated alkylpyridinium.
[0023]
Of these metal salts and ammonium salts, sodium fluoride, sodium chloride, potassium fluoride, potassium chloride, potassium nitrate, benzalkonium chloride, and benzethonium chloride are particularly preferably used in consideration of biosafety. These alkali metal salts and ammonium salts can be used alone or in combination.
In the dental resin separating material composition of the present invention, the component (C) is usually 0.1% with respect to a total of 100 parts by weight of the component (A) and the component (B) from the viewpoint of separability and operability. It is used in an amount in the range of 10 to 10 parts by weight, preferably 0.2 to 8 parts by weight. When the amount of the component (C) used is less than 0.1 parts by weight, even if the component (C) is blended, the resin separation performance is hardly improved by blending the component (C). Moreover, when there are more compounding quantities of this (C) component than 10 weight part, there exists a tendency for the retention strength with respect to the temporary sealing material hardening body of a coating film to fall.
[0024]
The resin separating material composition of the present invention contains the components (A) and (B) as described above, and further contains the component (C) as necessary, but the resin separating material composition of the present invention further comprises: As the component (D), a water-soluble polymer soluble in alkyl methacrylate may be contained.
This water-soluble polymer (D) is a polymer other than the polymer used in the component (A), is a monomer that is soluble in water and forms a dental adhesive such as an alkyl methacrylate ( Example: A polymer that is also soluble in methyl methacrylate). Here, the term “soluble in water” means that the polymer exhibits a solubility in a range of usually 5% by weight or more, preferably 10% by weight in water. The component (D) is soluble in alkyl methacrylate. It is usually dissolved at a concentration of 1 part by weight or more, preferably 5% by weight with respect to 100 parts by weight of alkyl methacrylate, for example, methyl methacrylate. Means that. The water-soluble polymer as component (D) is preferably a polymer that is solid at 30 ° C. from the viewpoint of the ability to form a solid film of the resin separating material composition of the present invention. By blending the polymer of component (D), the holding power of the solid film formed by applying the resin separating material composition of the present invention to the temporary sealing material can be adjusted.
[0025]
Examples of the water-soluble polymer that is the component (D) constituting the resin separating material composition of the present invention include polyethylene glycol, polypropylene glycol, polyvinyl methyl ether, polyether-modified silicon, and the like. Among these water-soluble polymers, those that are solid at 30 ° C. are preferably used. These can be used alone or in combination.
[0026]
When the component (D) in the composition of the present invention is used, the amount of the component (D) is usually 10 to 500 parts by weight, preferably 50 to 300 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the component (A). Is in range. When the component (D) is less than 10 parts by weight, the effect of improving the temporary holding force of the formed solid film with respect to the temporary sealing material tends to decrease. Further, when the amount of the component (D) is more than 500 parts by weight, it may have an adverse effect that the separation performance of the coating film is lowered.
[0027]
Further, the resin separating material composition of the present invention further contains an antibacterial agent in addition to the components (A), (B), and the components (C) and (D) that are blended as necessary. Can do. The resin separating material composition of the present invention exemplified by benzalkonium chloride and benzethonium chloride as preferable antibacterial agents can be blended with other additives within a range not impairing the effects of the present invention. Examples of such additives include polymerization inhibitors, plasticizers, surfactants, inorganic fine particles, polymer particles insoluble in the composition solvent, fragrances, and dyes.
[0028]
The resin separating material composition of the present invention is used for preventing adhesion of an adhesive resin to a portion other than a portion to be bonded at the time of adhesive repair in the oral cavity such as a tooth. Alternatively, it is used before application of a resin-based temporary sealing material to the tooth surface coated with the resin and preparation of a temporary crown.
The dental resin-based temporary sealing material filled on the dental resin coated with dental material via the dental resin separating material composition of the present invention generally includes a liquid composed of alkyl methacrylate and a polyalkyl methacrylate. There is a powder-soluble type composed of a powder material or a paste type composed of a (meth) acrylate monomer, a filler and a photosensitizer.
[0029]
The adhesive resin referred to here is composed of a normal (meth) acrylate monomer, a filler, an adhesion promoting monomer, and a curing agent, and exhibits adhesiveness to tooth, porcelain, and resin. Superbond (manufactured by Sun Medical Co., Ltd.) is a typical example.
In the case of adhesion or prevention of adhesion of the adhesive resin, before performing the adhesion operation with the adhesive resin, the resin separating material composition of the present invention is preliminarily applied to a portion that is desired to prevent adhesion of the adhesive resin, for example, between teeth, adjacent tooth surface or After applying to the surface of the prosthesis and drying the coating film as necessary, an adhesion operation is performed.
[0030]
The temporary crown composition mentioned here is usually a powder-type composition composed of a liquid composed of an alkyl methacrylate and a powder material composed of a polyalkyl methacrylate, or a (meth) acrylate monomer and a filler. There are paste-type ones.
When the resin-based temporary sealing material or temporary crown is produced on the surface coated with the resin and separated, the resin separating material composition of the present invention is applied to the tooth surface coated with the resin in advance and left or air After blowing to form a solid film, a resin-based temporary sealing material is applied. In the case of separation during temporary crown production, the resin separating material composition of the present invention is applied to a tooth surface previously coated with a resin, and after standing or air blown to form a solid film, the coated surface A resin-based temporary sealing material is applied to the top or a temporary crown is produced.
[0031]
【The invention's effect】
According to the present invention, it has a solid film-forming property, has the ability to prevent adhesion of an adhesive resin other than the portion to be bonded at the time of dental adhesive repair, and has temporary sealing material separation ability and temporary sealing material temporary holding power. A dental resin separator composition is provided that is easy to be washed away after use and does not adversely affect adhesion for subsequent repair.
[0032]
【Example】
Hereinafter, in order to describe the present invention more specifically, examples and comparative examples will be described. However, the present invention is not limited to these examples.
Forming ability of solid film The prepared separating material was applied to a metal plate, left to stand for 1 minute and lightly blown, and then observed whether a solid film was formed.
Separation performance evaluation <br/> Applying the prepared separation material to a metal plate, letting it stand for 1 minute, and air blowing lightly, then preparing the adhesive resin cement (trade name: Superbond, manufactured by Sun Medical Co., Ltd.) Is left at room temperature for about 5 minutes, and it is determined whether the semi-cured cement can be easily removed with a probe. The separability was evaluated 5 times, and was evaluated based on the difficulty of removal impossible (×), removal difficulty (Δ), removal possible (◯), and easy removal ()).
Temporary sealing material retention force Bovine dentin smooth surface is treated with an etching material (dentin etching material, 10-3, manufactured by Sun Medical Co., Ltd.), and adhesive resin cement (trade name: Superbond, Sun Medical Co., Ltd.) is applied and allowed to cure at room temperature for about 10 minutes. After applying the prepared separating material on the cured membrane, leaving it for 1 minute and lightly air-blowing, a plastic mold having a hole with a diameter of 4 mm and a depth of 3 mm was placed, and an immediate polymerization resin (trade name: DURASEAL, Shigakuda Corporation) is filled into the hole and cured. Set the sample coated surface so that it is perpendicular to the weighing scale, and shear force required to remove the cured polymer resin in parallel with the coated surface with a probe, that is, the separating material and the cured polymer resin cured material. The holding shear strength was measured. The average holding force was determined from the value measured three times.
Adhesive strength after removal of separating material After measuring the temporary sealing material holding power, the bovine tooth sample from which the temporary sealing material was separated was washed with water, and then a hole having a diameter of 4.8 mm was formed on the cured surface of the adhesive resin cement. The double-sided adhesive tape was affixed, and the acrylic rod was adhered with an adhesive resin cement (trade name: Superbond, manufactured by Sun Medical Co., Ltd.). After immersion in water at 37 ° C. overnight, the tensile bond strength was measured.
[0033]
The adhesive strength of the resin cement to the coated surface subjected to the same water washing treatment when no separator was applied was 17.8 MPa.
The abbreviations shown below and in Tables 1 and 2 mean the following compounds, respectively.
SW
Part by weight of polymer that dissolves in 100 parts by weight of water at room temperature (23 ° C.).
SEW
100 parts by weight ethanol / water mixture at room temperature (23 ° C.) (weight ratio 1/1)
Part by weight of polymer that dissolves in the solvent.
SM
Part by weight of polymer that dissolves in 100 parts by weight of methyl methacrylate at room temperature (23 ° C.).
PVPK90
Polyvinylpyrrolidone (K90)
(SW: 10 parts by weight or more, SEW: 3 parts by weight or more, SM: less than 0.5 parts by weight)
PEG1000
Polyethylene glycol (average molecular weight 1000)
(SW: 10 parts by weight or more, SEW: 3 parts by weight or more, SM: 3 parts by weight or more)
PEG2000
Polyethylene glycol (average molecular weight 2000)
(SW: 10 parts by weight or more, SEW: 3 parts by weight or more, SM: 3 parts by weight or more)
NaCl
Sodium chloride
KC l
Potassium chloride
KF
Potassium fluoride 【0034】
Examples 1-8
The composition of the present invention having each composition shown in Table 1 was prepared, and its solid film forming ability, immediate resin (temporary sealing material) separation performance, temporary sealing material temporary holding power, and adhesion performance after water washing removal were investigated. It was. The results are shown in Table 1, all of which have good performance.
[0035]
[Comparative Examples 1-5]
Comparative Example 1 is a case where a water-soluble polymer that is in a liquid state at room temperature is used, the coating film does not have a solid film forming ability, the coating film is flowed by air blow, and the immediate resin separation performance is not sufficient.
Comparative Example 2 is a case where a polymer soluble in water and methyl methacrylate is used in a solid state at room temperature, and has a solid film forming ability of a coating film, but is soluble in methyl methacrylate. The resin separation ability is not sufficient.
[0036]
Comparative Examples 3 to 5 are cases where the content of water in the solvent is higher than that of the water-soluble organic solvent, and the solid film forming ability of the separation material coating film is reduced, and shows separation ability for immediate resin. The temporary holding power of the material is not sufficient.
The results are shown in Table 2.
[0037]
[Table 1]
Figure 0004712164
[0038]
[Table 2]
Figure 0004712164

Claims (10)

(A)30℃において固体であり、アルキルメタクリレートに不溶性または難溶性であり、100重量部の水に対して5重量部以上溶解する水溶性ポリマーと、
(B)メチルアルコール、エチルアルコール、1-プロピルアルコール、2-プロピルアルコール、1−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール、アセトンおよびメチルエチルケトンからなる群より選ばれる少なくとも1種の沸点50〜150℃の水溶性有機溶媒またはこれと水との混合水性溶媒であり、該混合水性媒体中に水溶性有機溶媒が50重量%以上の量で含有されている水性溶媒とを含有することを特徴とする歯科用レジン分離材組成物。
(A) a water-soluble polymer that is solid at 30 ° C., is insoluble or hardly soluble in alkyl methacrylate, and dissolves 5 parts by weight or more in 100 parts by weight of water ;
(B) Water solubility at least one kind selected from the group consisting of methyl alcohol, ethyl alcohol, 1-propyl alcohol, 2-propyl alcohol, 1-butyl alcohol, 2-butyl alcohol, acetone and methyl ethyl ketone, having a boiling point of 50 to 150 ° C. A dental resin comprising: an organic solvent or a mixed aqueous solvent of this and water, wherein the mixed aqueous medium contains an aqueous solvent containing the water-soluble organic solvent in an amount of 50% by weight or more. Separating material composition.
上記歯科用レジン分離材組成物が、さらに(C)アルカリ金属塩および/またはアンモニウム塩を含有することを特徴とする請求項1記載の歯科用レジン分離材組成物。  The dental resin separating material composition according to claim 1, wherein the dental resin separating material composition further contains (C) an alkali metal salt and / or an ammonium salt. 上記(A)水溶性ポリマーが、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、エチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる少なくとも1種の水溶性ポリマーであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の歯科用レジン分離材組成物。  The dental system according to claim 1 or 2, wherein the water-soluble polymer (A) is at least one water-soluble polymer selected from the group consisting of polyvinylpyrrolidone, methylcellulose, ethylcellulose, and hydroxypropylcellulose. Resin separating material composition. 上記沸点50〜150℃の水溶性有機溶媒が、エチルアルコールおよび/またはアセトンであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかの項記載の歯科用レジン分離材組成物。  The dental resin separating material composition according to any one of claims 1 to 3, wherein the water-soluble organic solvent having a boiling point of 50 to 150 ° C is ethyl alcohol and / or acetone. 上記アルカリ金属塩が、塩化ナトリウム、塩化カリウムおよびフッ化カリウムよりなる群から選ばれる少なくとも一種の金属塩であることを特徴とする請求項2記載の歯科用レジン分離材組成物。  The dental resin separating material composition according to claim 2, wherein the alkali metal salt is at least one metal salt selected from the group consisting of sodium chloride, potassium chloride, and potassium fluoride. 上記歯科用レジン分離材組成物が、さらに抗菌剤を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歯科用レジン分離材組成物。  The dental resin separator composition according to claim 1 or 2, wherein the dental resin separator composition further contains an antibacterial agent. 上記歯科用レジン分離材組成物中の(A)成分および(B)成分の合計100重量部中に、(A)成分が1〜30重量部、(B)成分が99〜70重量部の量で含有されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歯科用レジン分離材組成物。  The amount of 1 to 30 parts by weight of component (A) and 99 to 70 parts by weight of component (B) in a total of 100 parts by weight of component (A) and component (B) in the dental resin separating material composition. The dental resin separating material composition according to claim 1, wherein the dental resin separating material composition is contained. 上記歯科用レジン分離材組成物中に含有される(A)成分および(B)成分の合計100重量部に対し、(C)成分を0.1〜10重量部の量で含有することを特徴とする請求項2に記載の歯科用レジン分離材組成物。  The component (C) is contained in an amount of 0.1 to 10 parts by weight with respect to a total of 100 parts by weight of the component (A) and the component (B) contained in the dental resin separating material composition. The dental resin separator composition according to claim 2. 上記歯科用レジン分離材が、さらに(D)成分として、アルキルメタクリレートに可溶の水溶性ポリマーを、(A)成分100重量部に対し10〜500重量部の量で含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歯科用レジン分離材組成物。  The dental resin separating material further contains, as component (D), a water-soluble polymer soluble in alkyl methacrylate in an amount of 10 to 500 parts by weight per 100 parts by weight of component (A). The dental resin separator composition according to claim 1 or 2. 上記(D)成分の水溶性ポリマーのアルキルメタクリレート100重量部に対する溶解度が1重量部以上であることを特徴とする請求項9に記載の歯科用レジン分離材組成物。  The dental resin separating material composition according to claim 9, wherein the solubility of the water-soluble polymer of the component (D) with respect to 100 parts by weight of alkyl methacrylate is 1 part by weight or more.
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