JP4709429B2 - ゴルフクラブ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、飛距離を増大しうるゴルフクラブに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に、ゴルフボールを打球したときの飛距離は、ヘッドスピードにほぼ比例する。また飛距離をさらに増大させるためには、打球の打ち出し角やバックスピン量などを最適化する必要がある。
【0003】
従来、ヘッドスピードが比較的遅いゴルファー(例えばヘッドスピードが40m/s未満のゴルファー)を対象としてその飛距離を増大させるために設計されたゴルフクラブでは、例えば
a)フェース部のロフト角を大きくし、打球を上げやすくしてキャリーを増加させる、
b)クラブ全長を大とすることにより、その長さを活かしてヘッドスピードを増大させる、
c)シャフトを柔らかくして振り易くしヘッドスピードを増大させる、
d)ヘッドのスイートスポット高さを高くし、ギア効果によるバックスピン量を増やし、打球を上げやすくしてキャリーを増加させる、
などの工夫が取り入れられてきた。また、スイートエリアを広くするために、ヘッドの重心深度も深く設計されつつある。
【0004】
しかしながら、従来のゴルフクラブでは、上述のような工夫を取り入れたことにより、ヘッドスピードの増大効果を得ているにも拘わらず、打球の最適な打ち出し角及びバックスピン量については十分な検討がなされていないのが現状である。即ち、従来のゴルフクラブでは、打球の打ち出し角が大き過ぎるか、或いはバックスピン量が多すぎるため、打球が吹け上がり、結果として十分な飛距離の増大が得られないという問題がある。
【0005】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ゴルフクラブヘッドとシャフトとをバランス良く改善することにより、とりわけヘッドスピードが遅いゴルファの打球の飛距離の増大に役立つゴルフクラブを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、ロフト角が13〜16度のゴルフクラブヘッドにシャフトを装着したゴルフクラブであって、クラブ全長を1143〜1270mmとし、かつ前記ゴルフクラブヘッドは、その重心深度Dが35.2mm以上38mm以下かつスイートスポット高さHが20〜33mmでしかも下記式(1)を満たすとともに、前記シャフトは、シャフトフレックスの順式たわみが125〜135mmかつ逆式たわみが120〜130mmであることを特徴とするゴルフクラブである。
H≦(5×D−80)/3 …(1)
【0007】
ここで、本明細書で用いる用語の定義は次の通りである。
先ず「ロフト角」は、図2(A)、(B)に示すように、シャフト3の軸中心線CLを垂直面VP内に配するとともにライ角を該ヘッドの規格値βにあわせかつフェース部2aの中央の表面を前記垂直面VPと平行に合わせ(フック角0度)水平面HPにヘッド2の底面であるソール部2cを載置した基準状態において、前記垂直面VPとフェース部2aの中央の表面とがなす角度αであって、いわゆるリアルロフト角として定義される。
【0008】
「クラブ全長」は、前記基準状態において、図1に示すように、グリップ4の実質的な把持部分の端となるエッジ4aから、水平面HPと前記軸中心線CLの交点Pまでを前記軸中心線CLに沿って測定するものとする。
【0009】
「ヘッドの重心深度」は、図3に示すように、前記基準状態において、ヘッド2の単体の重心GからヘッドのリーディングエッジEまでの水平距離Dで表される。
【0010】
「ヘッドのスイートスポット高さ」は、図3に示すように、前記基準状態において、ヘッド2の単体の重心Gからフェース部2aの表面に立てた法線Nの足であるスイートスポット点SSの垂直高さHとする。
【0011】
「シャフトフレックスの順式たわみ」とは、図4(A)に示すように、ヘッド、グリップをともに装着していない状態のシャフト3の後端3b側(グリップ側)を、その下方から支える第1の支点S1と、上方から支える第2の支点S2とで水平状態に固定する。そして、シャフト3の前端3a(ヘッド側)から後端3bに向かって水平方向に129mmを隔てる荷重点に2.7kgf(26.5N)の錘W1を吊り下げたときの前記荷重点での垂直方向のたわみ量とする。なお第1の支点S1は、前記荷重点から後端3b側に824mmの位置に、また第2の支点S2は、前記第1の支点S1から後端側に140mmの位置にそれぞれ設定される
【0012】
また「シャフトフレックスの逆式たわみ」とは、図4(B)に示すように、ヘッド、グリップをともに装着していない状態のシャフト3の前端3a側を、その下方から支える第1の支点S1と、上方から支える第2の支点S2とで水平状態に固定する。第2の支点S2は、シャフトの前端3aから後端3b側に12mmの位置に、また第1の支点S1は、前記第2の支点S2から後端側に140mmの位置にそれぞれ設定される。また前記第1の支点S1からシャフト3の後端3b側に776mmを隔てる荷重点に1.3kgf(12.7N)の錘W2を吊り下げたときの前記荷重点での垂直方向のたわみ量とする。
【0014】
また請求項2記載の発明は、前記重心深度Dは、36.8mm以上38mm以下である請求項1記載のゴルフクラブである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
本実施形態のゴルフクラブ(以下、単に「クラブ」ということがある。)1は、図1に示す如く、ゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)2と、一端がこのヘッド2に装着されかつ本例では他端にグリップ4を装着したシャフト3とから構成され、例えばドライバー又はフェアウエイウッドなどを含むウッド型のゴルフクラブとして構成されている。
【0016】
前記クラブ1は、クラブ全長Lが1143〜1270mm(45〜50インチ)、より好ましくは1168〜1219mm(45.98〜47.99インチ)で形成される。このようにクラブ全長Lを限定したのは、クラブの長さを利用して遠心力に基づきヘッドスピードを向上させ飛距離の増大を図るためである。そしてクラブ全長Lが1143mmよりも小であると、ヘッドスピードの遅いゴルファにはかかる効果が得られ難くなり、逆に1270mmを超えると、ミート率が低下し、また構えた際にゴルファに不安感を生じさせることがあるため好ましくない。
【0017】
前記ヘッド2は、本例では図2(A)、(B)に拡大して示すようにウッド型のものを例示し、ボールを打球するフェース部2aと、このフェース部2aの上縁に連なりヘッド上面をなすクラウン部2bと、前記フェース部2aの下縁に連なりヘッド底面をなすソール部2cと、前記クラウン部2b前記ソール部2cとの間をのびヘッド側面をなすサイド部2dと、前記シャフト3が差し込まれるネック部2eとを具えている。このヘッド2は、例えば内部を中空としかつ金属材料により形成される。金属材料としては、特に限定はされないが、好ましくは高強度かつ低比重のチタン合金が好適に用いられる。
【0018】
またヘッド2は、ロフト角αが13〜16度、より好ましくは14〜15度に設定される。このロフト角αが13度未満であると、ヘッドスピードの遅いゴルファにはボールが上がりづらくなり、ひいてはキャリーが不足するため飛距離の増加が得られ難い。逆にロフト角αが16度を超えると、ヘッドスピードが遅くても打球により多くのバックスピンが与えられてしまい、打球が高く吹け上がってしまうなど同様に飛距離の向上効果が低下する。
【0019】
またヘッド2は、その重心深度Dが35.2mm以上に設定される。この重心深度Dが大きいほど、スイートエリアが広がり、ミスショット時の飛距離のロスを最小限に抑えることができる。従って、ヘッド2の重心深度Dが35.2mm未満であると、前記スイートエリアの増大が期待できず、打点が安定しない一般ゴルファではミスショットによる飛距離のロスを生じやすくなる。なお重心深度Dの上限は、ヘッド2の製造上の制約などから、38mm以下とする。
【0020】
また本実施形態のクラブ1は、前記ヘッド2のスイートスポット高さHが33mm以下、より好ましくは30mm以下に設定される。スイートスポット高さHが33mmを超えると、ボールをフェース部2aのスイートスポット点SSよりも下方で打球し易くなり、その結果、縦のギア効果によってボールにより多くのバックスピンが生じ、打球の吹け上がりが生じやすい。他方、スイートスポット高さHの下限は、ヘッド2の製造上の制約などから、20mm以上に設定される。
【0021】
また特に限定されるものではないが、上述のヘッド2の重心深度Dやスイートスポット高さHを実現したり、構えた際にゴルファに安心感を与えうるように、ヘッド2の体積は、例えば250〜400cm3 、より好ましくは300〜380cm3 、さらに好ましくは320〜360cm3 程度とすることが望ましい。
【0022】
前記シャフト3は、本例では繊維強化樹脂からなるものが例示される。このようなシャフト3は、例えば平行に引き揃えた補強繊維に熱硬化性樹脂を含浸させたシート状のプリプレグをマンドレル(芯金)に巻き付けて筒状の積層物を成形し、これを熱硬化させるいわゆるシートワインディング法や、その他テープラッピング方式やフィラメントワインディング方式など、種々の方法を用いて製造することができ、内部に中空部iを有するパイプ状で形成される。
【0023】
繊維強化樹脂の補強繊維としては、例えばカーボン繊維、ガラス繊維、ボロン、チタン、タングステン、ステンレス、銅、アルミナ等からなる金属系繊維、アラミド繊維などを用いることができ、これらの1種又は2種以上を複合しても良い。また、プリプレグを構成する熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ビニルエステル樹脂等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を用いても良い。そして、本実施形態のゴルフクラブ1は、例えば一般的なエポキシ系2液混合型などの接着剤により前記ヘッド2とシャフト3の前端3a側とを一体に固着している。
【0024】
また本実施形態の前記シャフト3は、シャフトフレックスの順式たわみY1が125〜135mmかつ逆式たわみY2が120〜130mmに設定される。前記順式たわみY1が125mm未満又は逆式たわみY2が120mm未満であると、シャフト3が硬くなるため、ヘッドスピードの遅いゴルファではシャフトを十分にしならせることが困難で、ヘッドスピードの向上が十分に期待できないばかりか打球も上がりづらくなる。逆に前記順式たわみY1が135mmよりも大又は逆式たわみY2が130mmよりも大であると、シャフト3が柔らかくなりすぎて振りづらく、同様に飛距離の向上が期待できない。
【0025】
また前記順式たわみY1と、前記逆式たわみY2とは、Y2−20(mm)<Y1<Y2+20(mm)の関係を満たすことが望ましい。これにより、シャフト3は、手元の硬さと先端側の硬さとのバランスが良くなり、スイング軌道が安定しうる。また順式たわみY1と逆式たわみY2とを用いて下記式▲2▼で表されるシャフトの先調子率(%)を、例えば48〜57%、より好ましくは50〜57%に設定するのが好ましい。
先調子率(%)={Y1/(Y1+Y2)}×100
これにより、シャフトの先端側のしなりが大きくなり、ボールが上がり易くなるという利点がある。
【0026】
このようなシャフトフレックスのたわみの調整は、前記プリプレグの補強繊維の材料の弾性率やプリプレグの積層数、さらにはシャフトの長手方向に対する繊維の配向方向などを種々調節することによりなしうる。
【0027】
また本発明では、前記ヘッド2の重心深度Dを35.2〜38mmとしかつスイートスポット高さHを20〜33mmに限定しているが、この重心深度Dとスイートスポット高さHとは、下記式(1)の関係も満たすように設定される。
H≦(5×D−80)/3 …(1)
【0028】
図5には、このような関係を満たす領域を示している。
前記式(1)は、発明者らの繰り返しの実験の結果、得られたものであって、ヘッド2の重心深度D、スイートスポット高さHを上述のように限定することに加え、この式(1)の関係を満たすように設定することにより、とりわけヘッドスピードが遅いゴルファにおいて効果的に打球の飛距離を増大でき、しかも打点位置がフェース部の中央からずれた場合においても飛距離のロスを最小としうるゴルフクラブ1を提供できる。
【0029】
図5から明らかなように、ヘッド2のスイートスポット高さHが約23.3mm以下の場合、ヘッドの重心深度Dは30mm以上であれば良い。しかし、ヘッドのスイートスポット高さHが23mmよりも大になると、本発明のゴルフクラブ1では、ヘッドの重心深度Dを、スイートスポット高さHに比例した一定値以上に定める必要がある。
【0030】
一般に、ヘッドのスイートスポット高さHが増していくと、ボールをフェース部2aのスイートスポット点SSよりも下方で打球し易くなる。この場合、ヘッド2の縦のギア効果が生じ、打球のバックスピン量も増加する傾向がある。ところが、発明者らの種々の実験の結果、スイートスポット高さHが23.3mmを超える付近から、バックスピン量が急激に増加して打球の吹け上がりが生じ飛距離の低下をもたらし易いことが判明した。このため、本発明では、スイートスポット高さHが23.3mmを超える場合には、重心深度Dをこのスイートスポット高さHに応じてより深く形成することにより、前記縦のギア効果を減じ、打球の吹け上がりによる飛距離の低下を防止している。
【0031】
【実施例】
体積が330cm3 の中空のウッド型のゴルフクラブヘッドをチタン合金(Ti−6Al−4V)により形成するとともに、このヘッドにカーボン繊維強化樹脂からなるシャフトを装着して表1に示すゴルフクラブを試作した(実施例、比較例)。前記各ヘッドは、ロストワックス精密鋳造により製造され、またシャフトはプリプレグを積層するとともに、これを加熱、加圧して形成した。
【0032】
また実施例、比較例の各クラブにおいては、ヘッドの各部の肉厚を変化させることにより重心深度D、スイートスポット高さHを変化させている。またクラブの共通の仕様としては次の通りである。
・ロフト角(リアルロフト角):14度
・クラブ全長:1168mm(45.98インチ)
・シャフトフレックスの順式たわみY1:130mm
・シャフトフレックスの逆式たわみY2:125mm
【0033】
そして各ゴルフクラブをスイングロボットに設置し、ヘッドスピードを35m/sとなるように調節してゴルフボール(住友ゴム工業(株)製「MAXFRIHI−BRID」)を打撃し、打ち出しされたボールの飛距離(キャリー+ラン)と目標方向に対するズレ量を測定するロボットテストを行った。なお各クラブとも、ゴルフボールの打撃位置をフェース部の中央位置、この中央から水平方向かつトウ側に10mmずらしたトウ寄り位置及びフェース部の中央から水平方向かつヒール側に10mmずらしたヒール寄り位置で各1球づつ打撃を行った。また各位置の打撃とも、目標に対してフェース面が直角(フェース角が0度)となるように設定した。なお表1において、目標に対するズレ量の表示は、「右1」とあるとき、目標方向に対して右側に1mズレたことを意味している。ゴルフクラブの仕様及び打撃テストの結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
ロボットテストの結果、実施例1のクラブは、重心深度D、スイートスポット高さHが特に好ましい範囲に設定されているため、飛距離がより効果的に増大されており、かつ打点位置のずれに伴う飛距離のロスや目標に対するズレも非常に小さいなど、良好な結果が得られている。また実施例2も実施例1と同様に重心深度Dが大きいため、打点位置のずれに伴う飛距離のロスなどが小さいが、実施例1に比べれば飛距離がやや劣る。これはスイートスポット高さHが高いため、打球のバックスピン量がやや多くなったためと考えられる。
【0036】
実施例3は、実施例2と飛距離についてはほぼ同程度であるが、重心深度Dが実施例2よりもやや小であるため、打点位置のずれに伴う飛距離のロスがわずかに大きくなっている。また実施例4は、実施例3に比べると、さらに重心深度Dが小さくなっているため、打点位置のずれに伴う飛距離のロスがさらに大きくなっているが許容範囲である。
【0037】
実施例5は、実施例4に比べると、重心深度Dが徐々に小さくなっている。このため、打点位置のずれに伴う飛距離のロスも徐々に大きくなっているが、いずれも許容範囲内といえる。逆に実施例5では、スイートスポット高さHが実施例4に比べて低く設定されているため、打球のバックスピンが減少し、それにより飛距離が増大していく傾向も確認できる。
【0038】
参考例5は、参考例4と重心深度Dは同一であるが、スイートスポット高さHがさらに低く設定されている。このため、打点位置のずれに伴う飛距離のロスは参考例4と同様であるが、スイートスポット高さHが低い分、打球のバックスピンが減少し、参考例4よりも飛距離が増大している。但し参考例6,7は重心深度が比較的深く、さらに参考例6はスイートスポット高さも低いため、本例では肉厚の変化に加え、ヘッド形状の変更を行った。具体的にはフェース−バックフェース方向にヘッドを大きくすることで重心を深くし、さらに参考例6ではソール−クラウン方向を小さくした。その結果、飛距離やズレでは好適な結果が得られているが、ヘッド形状については、実際にゴルファーが構えたときにやや違和感を覚えるものになった。
【0039】
他方、比較例1は、重心深度Dが小さいため、打点位置のずれに伴う飛距離のロスが非常に大きくなっている。なおスイートスポット高さHは低く設定されているため、打球のバックスピン量が減少し、中央打撃での飛距離は大となっている。また比較例2は、スイートスポット高さHが大となっているため、打球に過度のバックスピンが生じ、飛距離が大巾に低下していることが確認できる。
【0040】
比較例3ないし5は、前記式▲1▼を満たしていないヘッドである。これらの各クラブでは、打球の飛距離が低下しておりかつ打点位置のずれに伴う飛距離のロスも大きいものとなっている。
【0041】
次に、シャフトのたわみを違えた複数種のゴルフクラブを表2の仕様に基づき試作するとともに(実施例、比較例)、各クラブを用いて20名のゴルファによる試打テストを行った。ゴルファのヘッドスピードは33〜38m/sの範囲で、やや遅めの方を対象とした。また各クラブの共通仕様は次の通りである。
【0042】
・ロフト角(リアルロフト角):14度
・クラブ全長:1168mm(45.98インチ)
・重心深度D:38mm
・スイートスポット高さH:20mm
・(5×D−80)/3の値:36.7mm
【0043】
また試打テストでは、各クラブで5球づつ前記ゴルフボールを試打してもらい、全ゴルファの平均ヘッドスピード、平均飛距離(キャリー+ラン)を測定するとともに、10点法による試打後のアンケートを実施した(数値大が良好)。テストの結果などを表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】
試打テストの結果、実施例のものは、比較例に比べてヘッドスピードが高く維持されており、そのため飛距離にも優れていることが確認できる。これはヘッドの重心設計に加え、シャフトのたわみがヘッドスピードの遅いゴルファに最適化されているためと考えられる。またアンケート結果でも、実施例のクラブについては、高い評価が得られていることが分かる。
【0046】
【発明の効果】
上述したように、本発明のゴルフクラブは、ヘッドスピードが比較的遅いゴルファにおいて打球の飛距離を効果的に増大しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のゴルフクラブの正面図である。
【図2】(A)はヘッドを基準状態とした部分正面図、(B)はそれをトウ側から見た右側面図である。
【図3】図2(A)の断面図である。
【図4】(A)はシャフトの順式たわみを説明する略図、(B)は同逆式たわみを説明する略図である。
【図5】ヘッドのスイートスポット高さHと重心深度Dとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ゴルフクラブ
2 ゴルフクラブヘッド
3 シャフト
D 重心深度
H スイートスポット高さ
Claims (2)
- ロフト角が13〜16度のゴルフクラブヘッドにシャフトを装着したゴルフクラブであって、
クラブ全長を1143〜1270mmとし、
かつ前記ゴルフクラブヘッドは、その重心深度Dが35.2mm以上38mm以下かつスイートスポット高さHが20〜33mmでしかも下記式(1)を満たすとともに、
前記シャフトは、シャフトフレックスの順式たわみが125〜135mmかつ逆式たわみが120〜130mmであることを特徴とするゴルフクラブ。
H≦(5×D−80)/3 …(1) - 前記重心深度Dは、36.8mm以上38mm以下である請求項1に記載のゴルフクラブ。
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