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JP4708235B2 - 扉開閉機構 - Google Patents

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JP4708235B2
JP4708235B2 JP2006074512A JP2006074512A JP4708235B2 JP 4708235 B2 JP4708235 B2 JP 4708235B2 JP 2006074512 A JP2006074512 A JP 2006074512A JP 2006074512 A JP2006074512 A JP 2006074512A JP 4708235 B2 JP4708235 B2 JP 4708235B2
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    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2323/00General constructional features not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2323/02Details of doors or covers not otherwise covered
    • F25D2323/021French doors

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  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)

Description

本発明は、冷蔵庫の貯蔵室等の開口部の中程を境に両側に開閉する扉開閉機構に関する。
冷蔵庫の貯蔵室等の開口部を該開口部の両端で枢支された二つの扉により開閉する従来の扉開閉機構は、開口部の中央に仕切板が設けられ、左右の扉が前記仕切板に当接して開口部が閉じられるようになっている。この仕切板は開口部を通して作業する際に邪魔になるため取り外すと、左右の扉間に隙間が生じる。
冷蔵庫等は密閉性を必要とするため、両扉間の隙間はパッキン等により塞がれる。そして、特開平11−63799号公報に開示されるように、両側のパッキンには永久磁石が対向して取り付けられ、扉を閉じた際に両側の永久磁石が引き付けあうことにより確実に密閉状態を保持できるようになっている。
しかしながら、上記の従来の扉開閉機構によると、同じ極性の面が対向するように両側の永久磁石が取り付けられると、扉を閉じた際に互いに反発して密閉状態を保持できなくなる。このため、扉開閉機構を組み立てる際に、永久磁石の極性が互いに引き付け合う配置となるように各部の製作や組付けを行う必要があり、工数がかかる問題があった。
また、永久磁石はその磁力にばらつきを有している。このため、弱い磁力の永久磁石が対向して配置されると扉の密閉状態を保持できない問題があるとともに、強い磁力の永久磁石が対向して配置されると扉を開く際に大きな操作力を必要とし、使用性が悪くなる問題があった。
本発明は、組立工数を削減するとともに、扉の密閉状態を確実に保持して扉開成時の操作力を安定させることのできる扉開閉機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の扉開閉機構は、
開口部の中程を境に扉が回動して両側に開く扉開閉機構において、
前記扉が閉じられたときに互いに対向する前記扉の側面にそれぞれ取り付けられた側面側パッキンと、
前記扉の背面側に取り付けられ、前記側面側パッキンと一体に形成される背面側パッキンと、
前記扉が閉じられたときに前記扉の閉止密閉状態を保持する保持機構と、
前記扉の一方を開く際に、他方から離れる方向にスライド移動しながら回動させるカム機構と、
を備え、空気層のスペースを有する断熱部を前記側面側パッキンに設けるとともに、
前記側面側パッキンを前記扉に取り付けるための係合部を前記側面側パッキンの前記扉の前面側に設け、
前記係合部を除く前記側面側パッキンの前記扉への取付面は前記扉の側面に当接し、
前記扉が閉じられたときに、前記背面側パッキンの互いに対向する前記扉の側面側の面は互いに面接触するとともに、前記側面側パッキンは互いに相手側を磁性により中央側に引き付けあい、
前記カム機構は、前記扉の枢支軸となるヒンジピンと、該ヒンジピンを相対的にスライド案内する長孔と、本体部の前記ヒンジピン近傍に設けられて前記ヒンジピンと同心の円弧上に配されたリブと、前記扉の前記ヒンジピン近傍に設けられて該リブに摺接する摺接面を有するカム部材とを備え、
前記扉を閉じている際には、前記ヒンジピンが前記長孔の第1係止位置に配されるとともに前記リブは前記摺接面に摺接しない位置に配され、
前記扉の一方を開く際には、前記ヒンジピンが相対的に前記長孔にスライド案内されて前記扉の一方がスライド移動し、前記ヒンジピンが前記長孔の第2係止位置に配されるとともに前記リブは前記摺接面に摺接する位置に配されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記側面側パッキンの一部は前記扉の背面側へ行くほど前記側面に交差する方向の厚みが小さくなり、前記背面側パッキンは、前記扉が閉じられたときに磁性により互いに密着することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記側面に設けられた押さえ部材が前記側面との間で前記側面側パッキンを挟んで押さえるとともに、前記背面側パッキン凹凸関係により互いに係合し合う係合手段によって前記扉に取り付けられることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記扉が閉じられたときに互いに対向する前記扉の側面の一方に着磁された着磁体を設けるとともに、前記押さえ部材は、前記扉の側面の他方であって前記着磁体に対向する位置に設けられた着磁していない磁性体であり、前記側面側パッキンの一方により前記着磁体を保持し、前記磁性体は、前記扉の側面に配した側面板の他方に取り付けられるとともに、前記側面側パッキンの他方を押さえることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の扉開閉機構において、前記背面側パッキンは、前記扉が閉じられたときに本体部に密着することを特徴としている。
本発明によれば、組立工数を削減できるとともに、扉の密閉状態を確実に保持して扉開成時の操作力を安定させることのできる扉開閉機構を提供することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の扉開閉機構を示す上面断面図である。冷蔵庫等の本体側には筐体1に外壁を形成された開口部1aが設けられる。開口部1aは中程を境に左側を左扉2に覆われ、右側を右扉3に覆われている。左扉2及び右扉3の一端には把手4、5が設けられる。
左扉2及び右扉3は、前面を覆うドアプレート49、50と背面側に設けられるドアバック47、48とを、上下に配されるドアキャップ55、56(図3参照)及び側面に配される側面板51、52(図4参照)により連結して周囲を塞がれる。そして、内部にウレタン発泡剤を注入した後、加熱して発泡ウレタン樹脂2a、3aが充填される。これにより、本体部の内部を断熱隔離する。
発泡ウレタン樹脂等の断熱材の周囲をドアプレート49、50、ドアバック47、48、ドアキャップ55、56及び側面板51、52により覆って左扉2及び右扉3を形成してもよい。また、左扉2及び右扉3は後述するようにカム機構により相対的に移動する回動軸1b、1cにより枢支され、把手4、5を把持して両側に開くようになっている。
図2、図3は左扉2及び右扉3の要部を示す上面図及び背面図である。ドアバック47の一方の側方、上方及び他方の側方にはそれぞれパッキン41、42、43が取り付けられる。パッキン41、42、43は両端を斜めに切断され、互いに熱溶着して一体化されている。図示しないが、ドアバック47の下方にもパッキンが取り付けられ、パッキン41、42、43を上下方向に反転した状態になっている。
同様に、ドアバック48の周囲にもパッキン44、45、46(44は図1参照)及び下方のパッキン(不図示)が一体化して取り付けられる。左扉2及び右扉3を閉じると、ドアバック47、48が開口部1a(図1参照)の内部に侵入してパッキン41〜46が筐体1(図1参照)と当接する。これにより、左扉2及び右扉3と本体側の筐体1との密閉状態が保持されるようになっている。
図4は、左扉2及び右扉3の境界部分を更に詳細に示す上面断面図である。パッキン43、46はドアバック47、48に形成された凹部47a、48aに係合部43a、46aが押入され、凹部47a、48aと係合部43a、46aとの係合により脱着可能に取り付けられている。他のパッキンについても同様に取り付けられている。これにより、損傷時に容易に取り替え可能になっている。
把手4、5はそれぞれネジ4a、5aにより側面板51、52に取付けられている。把手4、5の一端の突起部4b、5bは、側面板51、52に形成された凹部51a、52aの周縁から内方に突出して設けられている。側面板51、52にはパッキン6、7が互いに対面して取付けられている。
パッキン6、7には係合部6b、7bが形成され、係合部6b、7bが凹部51a、52aに押入される。凹部51a、52aの周縁及び把手4、5の突起部4b、5bに係合部6b、7bが係合してパッキン6、7が抜け止めされている。尚、パッキン6、7をパッキン43、46とそれぞれ一体に形成すると部品点数を削減することができるのでより望ましい。
パッキン6には可撓性の磁石6a(着磁体)が取付けられている。磁石6aは例えば軟質ゴムに粒状の強磁性体を練り込んだ後、着磁して形成することができる。パッキン7には、断面コ字型の着磁されていない磁性体7aが取付けられている。磁性体7aとして、例えば亜鉛メッキ鋼板、マルテンサイト系のステンレス鋼板、着磁していない粒状の強磁性体を練り込んだ軟質ゴム、着磁していない板状の強磁性体から成る磁石材料等を用いることができる。金属を用いるとリサイクルが容易になるためより望ましい。
磁性体7aの断面形状は、着磁体6aの厚さと同じ幅のコ字型になっている。これにより、パッキン6、7を同一の押出金型で形成することができる。また、磁性体7aをパッキン7に容易に挿入することができ、組立作業性が向上する。パッキン7により磁性体7aの裏表を逆に保持すると、着磁体6aと磁性体7aとの吸引力が低下するため、吸引力の強弱を調整することができる。また、磁性体7aを平板により形成してもよく、断面形状を上記のコ字型、弓字型、L字型等やこれらの組み合わせの凹凸にして磁性体7aの一部または全部を形成してもよい。
左扉2及び右扉3を閉じた際にはパッキン6、7が弾性変形して左扉2と右扉3との境界を密閉する。この時、磁石6a及び磁性体7aが互いに引き付けあって密閉状態を確実に保持するようになっている。
左扉2の上部、左扉2の下部、右扉3の上部及び右扉3の下部の4箇所には同様の構造のカム機構が設けられる。図5は、左扉2の下部に配されるカム機構を示す正面断面図である。このカム機構は、左扉2に取付けられるスライドカム部材8と、筐体1に取付けられるロックカム組品32とから成っている。
スライドカム部材8は樹脂成形品から成っており、上面にボス8a、8bが突設され、貫通するネジ孔8c、8dが形成されている。ボス8a、8bを左扉2の下面に設けられたボス孔(不図示)に嵌合し、ネジ孔8c、8dに図中、下方からタッピングネジ(不図示)を挿通してスライドカム部材8が左扉2の下面に取付けられている。また、スライドカム部材8には、後述するロック部材16を位置決めするボス孔8fが形成されている。
ロックカム組品32はロックカム部材18とアングル22とがネジ31により一体化され、スライドカム部材8と係合してカム機構を構成する。ロックカム部材18は樹脂成形品から成り、アングル22は左扉2の重量を支えるため金属部材から成っている。
アングル22には3箇所にネジ孔22aが形成されている。ネジ孔22aにタッピングネジを挿通してアングル22、即ちロックカム組品32が筐体1に取付けられている。また、例えばステンレス鋼等の金属から成るヒンジピン23、ロックピン24及びガイドピン25がそれぞれかしめてアングル22に一体化されている。ヒンジピン23、ロックピン24、ガイドピン25はロックカム部材18をそれぞれ貫通し、図中、上方に突出している。
カム機構の平面図を図6(a)に示す。同図において、左扉2を閉じた状態を示しており、ロックカム組品32は破線で示し、スライドカム部材8を実線で示している。また、図6(b)は図6(a)のA−A断面図である。スライドカム部材8には、ロック部材16が取付けられている。ロック部材16は樹脂成形品から成り、上面に突設されたボス(不図示)をスライドカム部材8の下面に設けられたボス孔8f(図5参照)に嵌合し、タッピングネジ(不図示)等により取付けられている。
ロック部材16の一端にはアーム部16aが延設されている。アーム部16aは、延びた方向に略垂直な方向の荷重に対して弾性変形するようになっている。アーム部16aの端部にはロックピン24と係合する係合部16bが設けられている。ロック部材16の他端には、ロックカム部材18に形成されたストッパ18eに当接して左扉2の回動を規制する規制部16cが設けられている。
スライドカム部材8の一端の下面には、長孔状のヒンジ溝9が凹設されている。ヒンジ溝9の周囲には、後述する第2係止位置の時のヒンジピン23を中心とした円筒面10dを有するボス10が突設されている。
ヒンジピン23の底部には台座部23aが同心に形成されている。ボス10には、底面10bに対して下方に突出する段差部10a(図6(a)の斜線部)が形成されている。段差部10aの内周側は台座部23aに沿って形成され、台座部23aの周部に接して面取りされている。
そして、ボス10の底面10bが台座部23a上に乗っている。台座部23aの周囲のロックカム部材18には、段差部10aとの干渉を回避する凹部18fが凹設されている。尚、面取りにより段差部10aが台座部23aに容易に乗り上げ可能になっており、面取りを台座部23aの上面に形成してもよい。また、図6(a)において、面取りの内周縁は台座部23aの外形線と重なるため省いている。
ヒンジピン23の周囲のロックカム部材18には、ヒンジピン23と同心の円筒状の凹面19aを有するリブ19が突設されている。ヒンジ溝9よりも開口部1a(図1参照)の中央側にはL字型に屈曲したガイド溝11が凹設されている。ガイド溝11は後述する第1係止位置から第2係止位置までガイドピン25を相対的に案内する案内部11aと、第2係止位置でガイドピン25を相対的に逃がす逃げ部11bとを有している。
次に、左扉2の下部のカム機構の動作について図6〜図8を参照して説明する。他のカム機構についても同様の動作が行われる。尚、図7、図8において(a)は平面図を示し、(b)は図6(b)と同様にヒンジ溝9の長手方向の断面図を示している。また、図7(a)、図8(a)において、段差部10aの面取りの内周縁は図が複雑になるため省いている。
前述のように図6(a)、(b)は、左扉2が閉じた状態を示している。左扉2の閉止状態ではヒンジ溝9の一端にヒンジピン23が係止され、カム機構は第1係止位置をとる。第1係止位置では、ボス10の底面10bがヒンジピン23の台座部23a上に乗っており、段差部10aは台座部23aよりも下方に配される。ガイドピン25はガイド溝11の案内部11aの端部に配置されている。
また、左扉2の閉止状態の時、ヒンジ溝9とヒンジピン23との間またはガイド溝11の案内部11aとガイドピン25との間に移動方向の隙間を設けると、ヒンジピン23やガイドピン25等の寸法ばらつきを吸収することができ、第1係止位置で確実に閉止することができる。
ロックピン24はロック部材16の係合部16bと係合し、アーム部16aの弾性力により左扉2が右扉3(図1参照)の方向に付勢されている。これにより、左扉2と右扉3との間の所定量の隙間を確実に保持するとともに、ヒンジピン25とヒンジ溝9との隙間による左扉2の遊動を防止する。従って、カム機構が第1係止位置の状態を保持するとともに左扉2の閉止密閉状態をより確実にしている。
把手4(図1参照)を把持して左扉2が開き始めると、図7(a)、(b)に示すように、ボス10の段差部10aの内周側の面取り部分が台座部23aに乗り上げ始め左扉2が上昇を開始する。ロック部材16のアーム部16aは弾性変形して、ロックピン24と係合部16bとの係合解除が開始される。この状態で把手4を離すと、アーム部16aの弾性力により左扉2は図6の状態に戻る。従って、ロック部材16とロックピン24により自閉機能を有し、左扉2を確実に閉じることができるようになっている。
左扉2は開成に伴い回動するが、ガイド溝11の案内部11aがガイドピン25と係合するため、第1係止位置のままではヒンジピン23を軸として回動することができない。このため、相対的にヒンジピン23がヒンジ溝9に案内されるとともにガイドピン25が案内部11aに案内されて、左扉2は回動しながら図7(a)において左下方向の右扉3から離れる方向にスライド移動する。
更に左扉2を開くと、図8(a)、(b)に示すようにヒンジピン23がヒンジ溝9の他端に係止され、カム機構は第2係止位置をとる。この時、ボス10の段差部10aは台座部23aに完全に乗り上げる。また、ボス10の円筒面10dがリブ19の凹面19aに沿って摺動を開始する。これにより、カム機構は第2係止位置の状態を保持し、左扉2がヒンジピン23を軸として回動するようになっている。
また、ガイド溝11の逃げ部11bは第2係止位置でのヒンジピン23を中心とする円弧状に形成され、ガイドピン25を相対的に逃がすとともに左扉2の回動を案内し、第2係止位置を確実に保持するようになっている。
更に左扉2を開くと、ボス10の円筒面10dがリブ19の凹面19aに沿って摺動を継続し、ロックピン24とロック部材16との係合が解除されてガイドピン25がガイド溝11から離れる。これにより左扉2がさらに開放される。尚、リブ19の凹面19aはボス10を案内できればよいので、リブ19に替えて例えばヒンジピン23と同心の円弧上に配列された複数のピン等によって形成してもよい。左扉2の開放を続けると、ロック部材16の規制部16cがロックカム部材18のストッパー18eと当接し、左扉2の開成の範囲が規制される。
また、以上に説明した図6〜図8に示す動作と逆の動作により左扉2を閉じることができる。この時、カム機構が第1係止位置になると、ボス10の段差部10aがヒンジピン23の台座部23aから降下して、左扉2の閉止状態が保持される。
本実施形態によると、パッキン7には着磁されていない磁性体7aが設けられるので、磁石6aの向きに関係なく磁石6aと磁性体7aとが対向時に引き付けあう。このため、扉開閉機構を組み立てる際に磁石6aの極性を確認する必要がなく工数を削減することができる。しかも、高価な着磁体を一方にのみ使用しているため、より安価になり扉開閉機構のコストを削減することができる。
また、磁石6aの磁力にばらつきがあっても一方のばらつきだけであるため、従来のように磁石の組み合わせによって磁力のばらつきが大きくなることがない。従って、左扉2と右扉3との密閉状態を保持できるとともに、左扉2及び右扉3を開く際に大きな操作力を必要とせず、使用性の悪化を防止することができる。
尚、磁性体7aが亜鉛メッキ鋼板やステンレス鋼板から成る場合は、磁性体7aの熱伝導率が高いため、磁性体7aの板厚が厚いと右扉3の断熱能力を低下させる場合がある。このため、磁性体7aの板厚を2mm以下にすることにより、磁性体7aの裏側の空気層7c(図4参照)のスペースを広くして断熱能力を向上させることができるためより望ましい。
また、カム機構によって左扉2及び右扉3の一方を開く際に他方から離れる方向にスライド移動するので、パッキン6、7の摺動による破損を防止することができる。しかも、両扉を密着させる吸引力にばらつきがあると扉の開放時の操作性に大きく影響するが、パッキン6、7の一方にのみ着磁体が設けられるため、適度な吸引力が安定して得られる。そして、扉が互いに遠のくような方向にスライド移動するため、パッキン6、7は密着面に略垂直な方向に引き離される。これにより、スライド移動のための操作力が磁石6a及び磁性体7aによる吸引力と略反対方向に加えられる。従って、適度で安定した吸引力で密着される両扉を小さい操作力で引き離すことができるため、扉を開く際の操作性が更に安定して向上する。
また、パッキン6、7に磁石6a及び磁性体7aを取付けているが、磁石6a及び磁性体7aの一方または両方を弾性体上に取付けていれば同様に密閉状態を確実に保持することができる。この時、カム機構によるスライド移動によって磁石6a及び磁性体7aの摺動による破損を防止することができる。
次に、図9は、第2実施形態の扉開閉機構の左扉及び右扉の境界部分を詳細に示す上面断面図である。説明の便宜上、図1〜図8の第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付している。第1実施形態と異なる点は、パッキン7に取り付けられる磁性体7a(図4参照)に替えて、磁性体53を側面板52に取付けている点である。その他の部分は第1実施形態と同一である。
磁性体53は亜鉛メッキ鋼板、マルテンサイト系のステンレス鋼板等から成り、把手5を取付けるネジ5aにより側面板52に締結されている。このようにすると、左扉2及び右扉3を閉じた際に磁石6aがパッキン6の弾性によって磁性体53に引き付けられ、左扉2と右扉3との間が密閉される。従って、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。更に、磁性体53によりパッキン7を押さえてパッキン7の脱落を防止することができる。
尚、ドアパネル50をカラー鋼板等の磁性体により形成した場合には、磁性体53に替えてドアパネル50と着磁体6aとを密着させてもよい。即ち、ドアパネル50を図9における磁性体53及びパッキン7の外形に沿って左扉2に対向する面に折曲し、背面側でドアバック48と側面板52とにより挟持する。この時、ドアパネル50の前面側の適切な位置に挿通孔を形成し、該挿通孔に把手5を挿通してネジ5aにより把手5を取付けることができる。このようにすると、磁性体53及びパッキン7を省いて部品点数削減によるコスト削減を図ることができる。
第1、第2実施形態において、背面側のパッキン43、46(図4、図9参照)の間の隙間によって、上下端で開口部1a(図1参照)と外部とが連通するため、例えば冷気漏れが生じる。このため、左扉2及び右扉3の閉止時に互いに接するようにパッキン43、46を設けると冷気漏れを防止することができる。
この時、上記と同様に、左扉2及び右扉3の背面側に取付けられるパッキン43、46により左扉2及び右扉3の対向する両側面にそれぞれ着磁体及び磁性体を保持し、互いに密着させるとより密閉性が向上する。また、パッキン43、46の両方に着磁体を設けてもよい。
更に、パッキン43、46は後方に変形が容易なため、扉の開閉時にパッキン43、46が摺動することによる操作性の低下も生じない。尚、パッキン43、46にそれぞれ着磁体及び磁性体を設ける場合にはパッキン6、7に保持される着磁体6a及び磁性体7aを省いてもよく、パッキン43、46に替えて左扉2及び右扉3の背面側または前面側に取付けられる他の部材により着磁体及び磁性体を支持して左扉2及び右扉3の側面に配してもよい。
本発明の第1実施形態の扉開閉機構を示す上面断面図である。 本発明の第1実施形態の扉開閉機構の要部を示す上面図である。 本発明の第1実施形態の扉開閉機構の要部を示す背面図である。 本発明の第1実施形態の扉開閉機構の更に詳細を示す上面断面図である。 本発明の第1実施形態の扉開閉機構のカム機構を示す正面断面図である。 本発明の第1実施形態の扉開閉機構のカム機構の動作を示す図である。 本発明の第1実施形態の扉開閉機構のカム機構の動作を示す図である。 本発明の第1実施形態の扉開閉機構のカム機構の動作を示す図である。 本発明の第2実施形態の扉開閉機構の詳細を示す上面断面図である。
符号の説明
1 筐体
1a 開口部
2 左扉
3 右扉
4、5 把手
6、7、41〜46 パッキン
6a 磁石(着磁体)
7a、53 磁性体
8 スライドカム部材
9 ヒンジ溝
10 ボス
11 ガイド溝
16 ロック部材
18 ロックカム部材
19 リブ
23 ヒンジピン
24 ロックピン
25 ガイドピン
32 ロックカム組品
47、48 ドアバック
49、50 ドアプレート
51、52 側面板
55、56 ドアキャップ

Claims (5)

  1. 開口部の中程を境に扉が回動して両側に開く扉開閉機構において、
    前記扉が閉じられたときに互いに対向する前記扉の側面にそれぞれ取り付けられた側面側パッキンと、
    前記扉の背面側に取り付けられ、前記側面側パッキンと一体に形成される背面側パッキンと、
    前記扉が閉じられたときに前記扉の閉止密閉状態を保持する保持機構と、
    前記扉の一方を開く際に、他方から離れる方向にスライド移動しながら回動させるカム機構と、
    を備え、空気層のスペースを有する断熱部を前記側面側パッキンに設けるとともに、
    前記側面側パッキンを前記扉に取り付けるための係合部を前記側面側パッキンの前記扉の前面側に設け、
    前記係合部を除く前記側面側パッキンの前記扉への取付面は前記扉の側面に当接し、
    前記扉が閉じられたときに、前記背面側パッキンの互いに対向する前記扉の側面側の面は互いに面接触するとともに、前記側面側パッキンは互いに相手側を磁性により中央側に引き付けあい、
    前記カム機構は、前記扉の枢支軸となるヒンジピンと、該ヒンジピンを相対的にスライド案内する長孔と、本体部の前記ヒンジピン近傍に設けられて前記ヒンジピンと同心の円弧上に配されたリブと、前記扉の前記ヒンジピン近傍に設けられて該リブに摺接する摺接面を有するカム部材とを備え、
    前記扉を閉じている際には、前記ヒンジピンが前記長孔の第1係止位置に配されるとともに前記リブは前記摺接面に摺接しない位置に配され、
    前記扉の一方を開く際には、前記ヒンジピンが相対的に前記長孔にスライド案内されて前記扉の一方がスライド移動し、前記ヒンジピンが前記長孔の第2係止位置に配されるとともに前記リブは前記摺接面に摺接する位置に配されることを特徴とする扉開閉機構。
  2. 前記側面側パッキンの一部は前記扉の背面側へ行くほど前記側面に交差する方向の厚みが小さくなり、前記背面側パッキンは、前記扉が閉じられたときに磁性により互いに密着することを特徴とする請求項1に記載の扉開閉機構。
  3. 前記側面に設けられた押さえ部材が前記側面との間で前記側面側パッキンを挟んで押さえるとともに、前記背面側パッキンは凹凸関係により互いに係合し合う係合手段によって前記扉に取り付けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の扉開閉機構。
  4. 前記扉が閉じられたときに互いに対向する前記扉の側面の一方に着磁された着磁体を設けるとともに、
    前記押さえ部材は、前記扉の側面の他方であって前記着磁体に対向する位置に設けられた着磁していない磁性体であり、
    前記側面側パッキンの一方により前記着磁体を保持し、
    前記磁性体は、前記扉の側面に配した側面板の他方に取り付けられるとともに、前記側面側パッキンの他方を押さえることを特徴とする請求項に記載の扉開閉機構。
  5. 前記背面側パッキンは、前記扉が閉じられたときに本体部に密着することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の扉開閉機構。
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