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JP4703419B2 - 油圧アクチュエータ用制御回路 - Google Patents

油圧アクチュエータ用制御回路 Download PDF

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Description

この発明は、パワーショベルのブームや、アーム、走行モーターなどの油圧アクチュエータを制御する制御回路に関する。
油圧ショベルなどの建設機械の油圧アクチュエータを制御する回路として、特許文献1に示すような回路がある。このような回路では、メインの油圧ポンプとアクチュエータとの間に制御弁を設け、この制御弁の切り換え位置によって、メインポンプからアクチュエータへ供給する圧油の供給量や方向を制御するようにしている。
また、上記メインポンプからアクチュエータヘ作動油を供給する供給通路とは別に、パイロット通路を設け、パイロット通路中に設けた操作レバーの操作量に応じて、パイロット通路に発生するパイロット圧をパイロット室へ導いて、上記制御弁を切り換えるようにしている。
そして、上記パイロット通路には、制御弁のパイロット室へ導くパイロット圧力源として、アクチュエータへ作動流体を供給するメインのポンプとは別のパイロット用ポンプを接続している
特開2003−49810号公報
上記回路では、制御弁を切り換えるためのパイロット圧力源として、アクチュエータへ作動流体を供給するための作動流体用のメインポンプとは別の、パイロット用ポンプを用いている。
このように2台のポンプを用いるため、2台のポンプを駆動する駆動源が必要であり、その分のエネルギーが必要である。
この発明の目的は、省エネルギー化を実現するために、パイロット圧力源用として専用のポンプを不要にした油圧アクチュエータ用制御回路を提供することである。
第1の発明は、ポンプと、このポンプに接続した供給通路と、この供給通路に接続し、アクチュエータに供給する作動流体の方向および量を制御する制御弁とを備え、全ての制御弁が中立位置を保っているとき、ポンプからの吐出流体が、供給通路から分岐したブリードオフ通路に設けたブリードオフ弁を経由してタンクへ導かれ、いずれかの制御弁を中立位置以外の位置に切り換えたとき、切り換えた制御弁に接続されたアクチュエータへ作動流体が供給される構成にした油圧アクチュエータ用制御回路において、各制御弁を直列に接続し、各制御弁へパイロット一次圧を導くためのパイロット一次圧通路と、各制御弁に接続したアクチュエータの負荷圧のうち最高負荷圧を選択する高圧選択回路と、上記ブリードオフ通路におけるブリードオフ弁の下流側と上記高圧選択回路とを接続する接続路とを備え、上記接続路の中間には上記パイロット一次圧通路を接続するとともに、上記各制御弁が中立状態のときには、上記ブリードオフ通路に圧力を発生させ、その圧力を上記接続路を介して上記パイロット一次圧通路へ導くパイロット圧力源とする一方、上記制御弁を切り換えてアクチュエータを制御するとともに上記ブリードオフ弁によってブリードオフ通路を遮断したときには、上記高圧選択回路の圧力を上記接続路を介してパイロット一次圧通路へ導くパイロット圧力源とする構成にした点に特徴を有する。
第2の発明は、第1の発明を前提とし、上記ブリードオフ弁の下流側にリリーフ弁を設けるとともに、このリリーフ弁を迂回してタンクへ連通する迂回路と、この迂回路に設けた第1開閉弁と、上記接続路と上記高圧選択回路との間に設けた第2開閉弁とを備え、上記各制御弁が中立状態のときには、上記第1開閉弁を閉位置に保つことよって迂回路を閉じ、上記ブリードオフ通路に上記リリーフ弁の設定圧に基づく圧力を発生させ、その圧力をパイロット圧力源とする一方、上記制御弁の切り換えに応じてブリードオフ通路を遮断するまでの所定のタイミングで、上記第2開閉弁を開位置にして上記接続路を介して上記高圧選択回路とパイロット一次圧通路とを連通させ、高圧選択回路の圧力を、減圧弁を介して減圧してパイロット圧力源とする構成にした点に特徴を有する。
第1および第2の発明では、アクチュエータ用の制御弁を制御するためのパイロット圧力源として、中立時には、ブリードオフ通路を流れる流量を利用して発生させた圧力を利用し、制御弁を切り換えてアクチュエータを制御している時には、アクチュエータの負荷圧を利用するようにしている。そのため、パイロット圧力源として専用のポンプを設ける必要がない。
従って、パイロット用ポンプの駆動源を必要とせず、従来のように2台のポンプを用いる場合と比べて、省エネルギー化ができる。
特に、アクチュエータの負荷圧をパイロット圧力源として有効利用することができるため、さらに省エネルギー化ができる。
図1は、この発明の一実施形態である油圧ショベル用の制御回路である。
この制御回路Cは、図1に示すようにモーターMで駆動するポンプPに、ポンプ通路1を接続するとともに、このポンプ通路1の下流には、走行用モーター2、バケットシリンダ3、ブームシリンダ4を設けている。なお、上記走行用モーター2、バケットシリンダ3およびブームシリンダ4が、この発明の油圧アクチュエータに相当する
また、ポンプ通路1を、戻り通路5に接続する連通路5aと供給通路6とに分岐させている。そして、上記供給通路6からさらに分岐する通路6a,6bと、供給通路6には、それぞれ上記走行用モーター2を制御するモーター用の制御弁7、バケットシリンダ3を制御するバケット用の制御弁8、ブームシリンダ4を制御するブーム用の制御弁9を接続している。
なお、上記制御弁7は、通路12a,12bによってモーター2のポート2a,2bに接続し、制御弁8は、通路13a,13bによってバケットシリンダ3のポート3a,3bに接続し、制御弁9は、通路14a、14bによってブームシリンダ4のポート4a,4bに接続している。
そして、上記各制御弁7,8,9のそれぞれを、図示の中立位置から左右の切り換え位置に切り換えたとき、切り換わる制御弁に接続されたアクチュエータが、駆動制御されるようにしている。
また、上記供給通路6からは、ブリードオフ通路11を分岐させ、そこには、ブリードオフ弁10を設けている。そして、このブリードオフ弁10の下流側には、リリーフ弁15を接続するとともに、分岐点Aから、上記リリーフ弁15を迂回してタンクTへ連通する迂回路11aを設け、この迂回路11aにはこの発明の第1開閉弁16を設けている。なお、上記リリーフ弁15の設定圧をPrとする。
従って、上記ブリードオフ弁10が、図示の開位置にあって、第1開閉弁16も開位置にあるとき、ポンプPの吐出流体は、ブリードオフ弁10および第1開閉弁16を介してタンクTへ戻される。一方、ブリードオフ弁10が開位置であって、第1開閉弁16が閉位置の時には、リリーフ弁15の上流側圧力は、このリリーフ弁15の設定圧Prに制御され、その設定圧Prに応じた流量がブリードオフ通路11を通過することになる。
ただし、上記各アクチュエータへ供給する必要流量を確保するため、この実施形態では、いずれかの制御弁7,8,9を切り換えるときには、ブリードオフ弁10を閉じ位置に切り換えるようにしている。
なお、上記各制御弁7,8,9およびブリードオフ弁10は、それぞれ電磁油圧パイロット切り換え式のスプール弁であり、パイロット一次圧通路17また18に発生する一次圧を、電磁弁7c、8c、9c、10cで制御し、制御したパイロット圧をそれぞれのパイロット室7a,7b、8a,8b、9a,9b、10aへ導いてスプール位置を切り換えるようにしている。ただし、上記ブリードオフ弁10は、ドレン室10b側にスプリング10dを設け、中立状態で図示の開位置を保つようにしている。
また、上記パイロット一次圧通路17、18にパイロット圧力源となる一次圧を発生させる作用については、後で詳しく説明する。
そして、上記制御弁7,8,9およびブリードオフ弁10を制御するためには、図示しない操作レバーなどの操作手段を介して電磁弁7c,8c,9c,10cを制御するようにしている。
例えば、制御弁7の一方のパイロット室7aにパイロット圧を導いて、この制御弁7を図示の状態から左側の切り換え位置に切り換える場合には、パイロット一次圧通路17に発生した一次圧を、電磁弁7cで制御し、そのパイロット圧をパイロット室7aに導くようにする。このパイロット圧が、他方のパイロット室7b側からの押圧力に打ち勝てば、左側の切り換え位置に切り換わる。反対に、パイロット一次圧通路18の一次圧を電磁弁7cで制御してパイロット室7bへ導けば、制御弁7を図示の右側の切り換え位置に切り換えることができる。要するに、各制御弁は、スプールの両側に作用するスプリング力およびパイロット圧による両方向の押圧力がバランスする位置に切り換わることになる。
そして、この制御弁7が、図示の中立位置から、左右の切り換え位置に切り換わると、ポンプPの吐出流体が、供給通路6から分岐した通路6aから制御弁7を介して、アクチュエータである走行用モーター2へ供給される。そして、モーター2からの戻り流体が制御弁7を介して戻り通路5へ戻され、モーター2を駆動することができる。
同様にして他の制御弁8,9を、切り換えることができる。
そして、制御弁8を切り換えた場合には、通路6bから、制御弁8を介した作動流体が、バケットシリンダ3へ供給され、バケットシリンダ3からの戻り流体が、制御弁8を介して戻り通路5を経由し、タンクTへ戻される。
また、制御弁9を制御すれば、それに接続されたブームシリンダ4を制御することができる。
同様に、ブリードオフ弁10を制御すれば、供給通路6の総流量を制御することができる。
一方、上記モーター2、バケットシリンダ3、ブームシリンダ4に接続された全ての通路12a,12b、13a,13b、14a,14bには、これら全通路中の最高圧を選択する高圧選択回路19を接続している。この高圧選択回路19では、各アクチュエータに接続された一対の通路から負荷圧が選択され、結果として、全アクチュエータの最高負荷圧を選択することになる。
また、上記高圧選択回路19と、上記ブリードオフ通路11とを接続する接続路20を設け、この接続路20中の接続点Bに、上記パイロット一次圧通路17,18を接続している。また、接続路20と上記高圧選択回路19との間に、この発明の第2開閉弁21と、減圧弁22、チェック弁23を図示の順に接続し、上記減圧弁22の設定圧をPdとする。
そして、上記第1開閉弁16および第2開閉弁21は、それぞれ、外部信号によって切り換わるようにしている。
具体的には、走行用モーター2を駆動させる前に、作業者がブレーキを解除したときに出力されるブレーキ解除信号や、他の制御弁8,9を切り換えるために操作レバーの操作を開始したときの操作信号に連動して、第1開閉弁16を閉位置に切り換えるための制御信号が、図示しないコントローラから出力されるようにする。
また、上記コントローラは、ブリードオフ弁10が完全に閉位置に切り換わったことを検出したら、その検出に連動して上記第2開閉弁21を開位置に切り換えるための制御信号を出力するようにする。
反対に、ブリードオフ弁10が開位置に切り換わっていて、全ての制御弁7,8,9が中立位置になり、しかも、ブレーキが掛かったときには、上記第1開閉弁16には、図示の開位置に切り換えるための制御信号を入力し、第2開閉弁21には、閉位置に切り換える制御信号を入力するようにしている。
また、この実施形態では、上記リリーフ弁15の設定値Prと減圧弁22の設定圧Pdとの関係を、Pr>Pdとする。
さらに、上記通路14aには、ロック弁24を設けている。このロック弁24は、ブーム位置を保持したいときに、ポート4aから流体が漏れることを防止するためのものであり、制御弁9からポート4aへの流れのみを許容し、逆流を制限する弁である。ただし、ブームを収縮させる際など、必要な場合には、外部信号によって開き、逆流を許容できる。
なお、図中、符号25は、フィルターである。また、符号26はメインリリーフ弁であり、ポンプ通路1がその設定圧を超えるような高圧にならないようにしている。
以下に、この実施形態の作用を説明する。
いずれのアクチュエータも、動作させる必要がないときには、図1に示すように、上記各制御弁7,8,9のそれぞれを中立位置に保ち、ブリードオフ弁10および第1開閉弁16を開位置、第2開閉弁21を閉位置に保つようにする。このように、全ての制御弁7,8,9が中立位置にあるとき、ポンプPが吐出したスタンバイ流量を、ブリードオフ弁10から第1開閉弁16を介してタンクTに還流させる。この状態では、ブリードオフ通路11の分岐点A、つまり、リリーフ弁15の上流側の圧力はほぼタンク圧である。
この状態から、上記制御弁7,8,9のいずれかを切り換える必要があるとき、すなわち、モーター2、バケットシリンダ3およびブームシリンダ4のいずれか1または複数を制御したいときには、上記制御弁7,8,9を切り換えるためのパイロット圧が必要である。
例えば、制御弁7を切り換えて走行モーター2を駆動させようとした場合、作業者は、ブレーキを解除するので、このブレーキ解除信号に連動して、上記第1開閉弁16が図示の状態から閉位置に切り換わる。その結果、ブリードオフ通路11とタンクTとの接続が、一端遮断される。
ブリードオフ通路11が、タンクTへの接続を遮断された状態で、ポンプPから流体が吐出されると、ブリードオフ通路11内の圧力が高くなる。その圧力がリリーフ弁15の設定圧Prを超えた場合には、このリリーフ弁15が開いて、ブリードオフ通路11を上記設定圧Prに保つ。
一方、このブリードオフ通路11の圧力は、上記接続路20、接続点Bを介してパイロット一次圧通路17,18に作用する。従って、上記リリーフ弁15によって制御された圧力をパイロット一次圧、すなわち、パイロット圧力源として、制御弁7,8,9およびブリードオフ弁10を切り換えることができる。
上記のようにして、ブリードオフ通路11の圧力をパイロット圧力源として利用し、制御弁7,8,9およびブリードオフ弁10を制御することにより、アクチュエータの速度を制御することができる。
そして、ブリードオフ弁10を閉位置に切り換えると、ブリードオフ通路11には、流体の流れがなくなるので、分岐点A、つまり、ブリードオフ通路11の圧力を上記リリーフ設定圧Prに保つことができなくなる。そこで、上記ブリードオフ弁10を完全に閉じ位置に切り換える前あるいは同時に、上記高圧選択回路19と接続路20との間に設けた第2開閉弁21を開位置に切り換える。
このように、第2開閉弁21を開位置に切り換えたときには、その前に、制御弁7,8,9が中立位置以外に切り換わっている。つまり、走行モーター2、バケットシリンダ3、ブームシリンダ4のいずれかを制御していることになり、負荷圧が発生しているはずである。
従って、上記高圧選択回路19は、各アクチュエータであるモーター2、バケットシリンダ3、ブームシリンダ4に接続した通路12a,12b、13a,13b、14a,14bから最高負荷圧を選択し、その最高負荷圧は、第2開閉弁21を介して接続路20に作用する。
接続路20では、上記減圧弁22により、上記最高負荷圧がリリーフ設定圧Pdまで下げられ、この設定圧Pdが、接続点Bに接続したパイロット一次圧通路17,18のパイロット圧力源として機能する。
なお、この実施形態では、リリーフ弁15と減圧弁22の設定圧力Pr、Pdの関係をPr>Pdとしているため、第2開閉弁21を開位置に切り換えているときに、接続路20の圧力Pdが、リリーフ弁15の上流側の分岐点Aに作用してリリーフ弁15が開いてしまうことはない。つまり、アクチュエータ側の流体が、高圧選択回路19、接続路20およびリリーフ弁15を介してタンクTへ流れてしまう心配はない。
ただし、上記接続路20において、接続点Bと分岐点Aとの間に、分岐点Aから接続点B方向の流れのみを許容するチェック弁を設ければ、上記リリーフ弁15と、減圧弁21の設定圧との関係を上記のようにしなくても、アクチュエータから上記リリーフ弁15を介してタンクTへ流体が流れることはない。
以上のように、この実施形態の回路では、スタンバイ状態では、ブリードオフ通路11を通過する流体を利用して発生させた圧力をパイロット圧力源とし、ブリードオフ通路11の流れが遮断されたときには、アクチュエータの負荷圧をパイロット圧力源とするようにしている。
そのため、従来例の回路のように、制御弁を制御するためのパイロット圧力源としてのポンプを、流体供給用ポンプと別に設ける必要がなく省エネルギー化できる。しかも、アクチュエータ負荷圧をパイロット圧力源として有効利用できるので、さらに省エネルギー化を実現できる。
なお、上記実施形態では、パイロット圧力源を、ブリードオフ通路11の圧力から負荷圧に切り換えるタイミングを制御弁によってアクチュエータの制御が開始したときとしているが、上記切り換えタイミングはこれに限らない。いずれかの制御弁7,8,9が制御されていても、高圧選択回路19が選択する最高負荷圧が、パイロット圧力源として十分な圧力に達していない場合には、ブリードオフ弁10を開位置に保って、ブリードオフ通路11の圧力をパイロット圧力源とすることができる。また、アクチュエータの制御中であって、負荷圧がパイロット圧として必要な圧力以上になれば、どのタイミングで、パイロット圧力源を負荷圧側に切り換えてもかまわない。
また、図1において、ブリードオフ通路11に設けたリリーフ弁15と迂回路11aに設けた第1開閉弁16とに替えて、図2に示す電磁式リリーフ弁27を用いるようにすれば、迂回路11aを設ける必要はない。
この電磁式リリーフ弁27は、リリーフ設定圧を電磁ソレノイドによって、調整できる弁である。中立時には、その設定圧をほぼゼロに設定すれば、この電磁式リリーフ弁27はゼロに近い低い圧力で開き、図1の第1開閉弁16が開位置にあるときと同様に作用する。
また、パイロット圧力源が必要な状況では、上記電磁ソレノイドによって設定圧をPrに設定すれば、ブリードオフ通路11にパイロット圧力源として圧力Prを発生させることができる。従って、図1に示す回路と同様に機能させることができる。
この発明の実施形態を示す回路図である。 図1の変更例である。
符号の説明
P ポンプ
T タンク
1 ポンプ通路
2 モーター
3 バケットシリンダ
4 ブームシリンダ
5 戻り通路
6 供給通路
7 制御弁
7a,7b パイロット室
8 制御弁
8a,8b パイロット室
9 制御弁
9a,9b パイロット室
10 ブリードオフ弁
11 ブリードオフ通路
11a 迂回路
15 リリーフ弁
16 第1開閉弁
17,18 パイロット一次圧通路
19 高圧選択回路
20 接続路
21 第2開閉弁
22 減圧弁
27 電磁式リリーフ弁
B 接続点

Claims (2)

  1. ポンプと、このポンプに接続した供給通路と、この供給通路に接続し、アクチュエータに供給する作動流体の方向および量を制御する制御弁とを備え、全ての制御弁が中立位置を保っているとき、ポンプからの吐出流体が、供給通路から分岐したブリードオフ通路に設けたブリードオフ弁を経由してタンクへ導かれ、いずれかの制御弁を中立位置以外の位置に切り換えたとき、切り換えた制御弁に接続されたアクチュエータへ作動流体が供給される構成にした油圧アクチュエータ用制御回路において、各制御弁を直列に接続し、各制御弁へパイロット一次圧を導くためのパイロット一次圧通路と、各制御弁に接続したアクチュエータの負荷圧のうち最高負荷圧を選択する高圧選択回路と、上記ブリードオフ通路におけるブリードオフ弁の下流側と上記高圧選択回路とを接続する接続路とを備え、上記接続路の中間には上記パイロット一次圧通路を接続するとともに、上記各制御弁が中立状態のときには、上記ブリードオフ通路に圧力を発生させ、その圧力を上記接続路を介して上記パイロット一次圧通路へ導くパイロット圧力源とする一方、上記制御弁を切り換えてアクチュエータを制御するとともに上記ブリードオフ弁によってブリードオフ通路を遮断したときには、上記高圧選択回路の圧力を上記接続路を介してパイロット一次圧通路へ導くパイロット圧力源とする構成にした油圧アクチュエータ用制御回路。
  2. 上記ブリードオフ弁の下流側にリリーフ弁を設けるとともに、このリリーフ弁を迂回してタンクへ連通する迂回路と、この迂回路に設けた第1開閉弁と、上記接続路と上記高圧選択回路との間に設けた第2開閉弁とを備え、上記各制御弁が中立状態のときには、上記第1開閉弁を閉位置に保つことよって迂回路を閉じ、上記ブリードオフ通路に上記リリーフ弁の設定圧に基づく圧力を発生させ、その圧力をパイロット圧力源とする一方、上記制御弁の切り換えに応じてブリードオフ通路を遮断するまでの所定のタイミングで、上記第2開閉弁を開位置にして上記接続路を介して上記高圧選択回路とパイロット一次圧通路とを連通させ、高圧選択回路の圧力を、減圧弁を介して減圧してパイロット圧力源とする構成にした請求項1に記載の油圧アクチュエータ用制御回路。
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