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JP4701304B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質膜の両側にそれぞれ電極触媒層を含むアノード側電極及びカソード側電極が設けられた電解質膜・電極構造体を、一対のセパレータで挟持する燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜を採用している。この燃料電池は、電解質膜の両側に、それぞれ電極触媒層と拡散層(例えば、多孔質カーボン)からなるアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持した発電セルを備えている。通常、この発電セルを所定数だけ積層した燃料電池スタックが使用されている。
燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。アノード側電極に供給された燃料ガスは、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
この種の燃料電池には、例えば、特許文献1に開示されている構成が採用されている。この特許文献1では、図7に示すように、単位セル1を備えており、前記単位セル1は、電解質膜2の両面に触媒電極3a、3bを塗布するとともに、前記触媒電極3a、3bの両側にガス拡散電極4a、4bが配置されている。
ガス拡散電極4a、4bには、セパレータ5a、5bが配置され、前記ガス拡散電極4aと前記セパレータ5aとの間には、触媒電極3aに燃料ガスを供給するための燃料ガス流路6aが形成される一方、前記ガス拡散電極4bと前記セパレータ5bとの間には、触媒電極3bに酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス流路6bが形成されている。
特開2002−373678号公報(図1)
ところで、上記の単位セル1では、発電時にカソード側である触媒電極3bで反応生成水が発生し易く、この触媒電極3bが塗布されている電解質膜2の触媒塗布部が膨潤する。このため、電解質膜2では、触媒電極3a、3bが塗布されていない触媒非塗布部と、触媒塗布部との間に寸法変化が惹起し、応力が発生するおそれがある。しかも、触媒電極3a、3bの端部は、触媒塗布部の外周境界部位であって電解質膜2が応力集中により破損し易い部分である。
しかしながら、特許文献1では、セパレータ5a、5bに設けられている複数の凸部7a、7bでガス拡散電極4a、4bを挟持しているものの、触媒電極3a、3bの端部を確実に挟持することができない。これにより、電解質膜2にクラック等が発生するという問題が指摘されている。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、電解質膜に応力が発生することを確実に阻止し、簡単な構成で、良好な発電性能を得ることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側にそれぞれ電極触媒層を含むアノード側電極及びカソード側電極が設けられた電解質膜・電極構造体を、一対の金属セパレータで挟持するとともに、一方の金属セパレータは、前記カソード側電極との間に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を設け、他方の金属セパレータは、前記アノード側電極との間に燃料ガスを供給する燃料ガス流路を設ける燃料電池である。
そして、アノード側電極の電極触媒層の外周端部と、カソード側電極の電極触媒層の外周端部とは、電解質膜を挟んで互いに異なる位置に配置され、一方の金属セパレータは、酸化剤ガス流路の外側に形成される第1外周凸部を備え、他方の金属セパレータは、燃料ガス流路の外側に形成される第2外周凸部を備えるとともに、前記第1及び第2外周凸部は、カソード側電極及びアノード側電極に接触する接触幅内電極触媒層の外周端部を挟持するとともに前記電解質膜の一方の面とカソード側電極との間及び前記電解質膜の他方の面とアノード側電極との間にそれぞれ接着剤層を設けている。
また、第1外周凸部がカソード側電極に接触する接触幅は、酸化剤ガス流路の内側に形成される第1凸部が前記カソード側電極に接触する接触幅よりも広く設定される一方、第2外周凸部がアノード側電極に接触する接触幅は、燃料ガス流路の内側に形成される第2凸部が前記アノード側電極に接触する接触幅よりも広く設定されることが好ましい。
本発明では、一方の金属セパレータの第1外周凸部と他方の金属セパレータの第2外周凸部とが、電極触媒層の外周端部、すなわち、該電極触媒層の外周境界部位を確実に挟持することができるため、電解質膜に応力集中が惹起することがない。これにより、電解質膜の破損が可及的に阻止されるとともに、簡単な構成で、良好な発電性能を得ることが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視図である。 前記燃料電池の一部断面説明図である。 前記燃料電池を構成する第1金属セパレータの一方の面の説明図である。 前記第1金属セパレータの他方の面の説明図である。 前記燃料電池を構成する第2金属セパレータの正面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の一部断面説明図である。 特許文献1の燃料電池の断面説明図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10の要部分解斜視図であり、図2は、前記燃料電池10の一部断面説明図である。なお、複数の燃料電池10を積層することにより、燃料電池スタックを構成してもよい。
燃料電池10は、電解質膜・電極構造体14と、前記電解質膜・電極構造体14を挟持する第1及び第2金属セパレータ16、18とを備える。第1及び第2金属セパレータ16、18は、薄板状金属製プレート、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、あるいはめっき処理鋼板等を用い、プレス成形により所望の形状に成形されている。
燃料電池10の矢印B方向(図1中、水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔20aと、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔22aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔24bとが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池10の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔24aと、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔22bと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔20bとが、矢印C方向に配列して設けられる。
電解質膜・電極構造体14は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜26と、該固体高分子電解質膜26を挟持するカソード側電極28及びアノード側電極30とを備える。
カソード側電極28及びアノード側電極30は、図2に示すように、固体高分子電解質膜26の両面に接合される電極触媒層32a、32bと、前記電極触媒層32a、32bに配設されるカーボンペーパー等からなるガス拡散層34a、34bとを有する。
電極触媒層32a、32bは、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子をガス拡散層34a、34bの表面に一様に塗布している。カソード側電極28を構成する電極触媒層32aの面積は、アノード側電極30を構成する電極触媒層32bの面積よりも小さく設定される。ガス拡散層34a、34bは、電極触媒層32a、32bよりも大きな面積に設定されるとともに、前記ガス拡散層34a、34bの外周端部と固体高分子電解質膜26とは、接着剤層35a、35bにより接着される。図1に示すように、カソード側電極28及びアノード側電極30の電極触媒塗布範囲Hは、ガス拡散層34a、34bの外周端部より内方に設けられる。
図1及び図3に示すように、第1金属セパレータ16の電解質膜・電極構造体14に向かう面16aには、酸化剤ガス供給連通孔20aと酸化剤ガス排出連通孔20bとに連通する酸化剤ガス流路36が形成される。第1金属セパレータ16の面16aとは反対の面16bと第2金属セパレータ18との間には、冷却媒体供給連通孔22aと冷却媒体排出連通孔22bとに連通する冷却媒体流路38が形成される(図4参照)。酸化剤ガス流路36と冷却媒体流路38とは、第1金属セパレータ16をプレス加工することによって表裏一体に形成される。
具体的には、例えば、第1金属セパレータ16を波形状に成形することにより、面16aには酸化剤ガス流路36を構成する複数の溝部36aを設けるとともに、面16bには冷却媒体流路38を構成する複数の溝部38aを設ける。図3及び図4に示すように、面16aには、面16bに溝部38aを設けることにより第1凸部36bが形成される一方、前記面16bには、前記面16aに溝部36aを設けることにより第1凸部38bが形成される。
複数の溝部36a、38aは、矢印B方向に略直線状に延在し、その矢印B方向両側に位置して複数の突起部40a、40bが、例えば、エンボス加工によりそれぞれの面16a、16b側に突出して設けられる。
面16aには、図3に示すように、酸化剤ガス流路36の外側に位置し、酸化剤ガスを酸化剤ガス供給連通孔20aから酸化剤ガス排出連通孔20bに案内する略L字状の2つの第1外周凸部42aが形成される。第1外周凸部42aでは、図2に示すように、カソード側電極28を構成する電極触媒層32aの外周端部が、該第1外周凸部42aの幅方向略中間位置に配置される。
第1外周凸部42aがカソード側電極28に接触する接触幅L1は、第1凸部36bが前記カソード側電極28に接触する接触幅L2よりも広く設定され、後述するように、電極触媒層32aの寸法ずれに十分に対応して前記電極触媒層32aの外周端部を確実に挟持することができる。面16bには、図4に示すように、第1外周凸部42aの裏面である略L字状の2つの第1凹部42bが設けられる。
第1金属セパレータ16の面16a、16bには、この第1金属セパレータ16の外周端部を周回して、第1シール部材46が焼き付けや射出成形等により一体化される。第1シール部材46は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコンゴム、フロロシリコンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材を使用する。
第1シール部材46は、面16aにおいて、酸化剤ガス流路36を囲繞するとともに、前記酸化剤ガス流路36を酸化剤ガス供給連通孔20a及び酸化剤ガス排出連通孔20bに連通させる線状シール部46aを有する(図3参照)。
図1及び図5に示すように、第2金属セパレータ18の電解質膜・電極構造体14に向かう面18aには、燃料ガス供給連通孔24aと燃料ガス排出連通孔24bとを連通する燃料ガス流路48が形成される。
図1に示すように、第2金属セパレータ18の面18aとは反対の面18bと第1金属セパレータ16との間には、冷却媒体供給連通孔22aと冷却媒体排出連通孔22bとに連通する冷却媒体流路38が形成される。燃料ガス流路48と冷却媒体流路38とは、第2金属セパレータ18をプレス加工することによって表裏一体に形成される。
具体的には、例えば、第2金属セパレータ18を波形状に成形することにより、面18aに燃料ガス流路48を構成する複数の溝部48aを設けるとともに(図5参照)、面18bに冷却媒体流路38を構成する複数の溝部38aを設ける(図1参照)。面18aには、面18bに溝部38aを設けることにより第2凸部48bが形成される一方、前記面18bには、前記面18aに溝部48aを設けることにより第1凸部38bが形成される。
複数の溝部48a、38aは、矢印B方向に略直線状に延在し、その矢印B方向両側に位置して複数の突起部50a、50bが、例えば、エンボス加工によりそれぞれの面18a、18b側に突出して設けられる。
面18aには、図5に示すように、燃料ガス流路48の外側に位置し、燃料ガスを燃料ガス供給連通孔24aから燃料ガス排出連通孔24bに案内する略L字状の2つの第2外周凸部52aが形成される。第2外周凸部52aでは、図2に示すように、アノード側電極30を構成する電極触媒層32bの外周端部が、該第2外周凸部52aの幅方向略中間位置に配置される。
第2外周凸部52aがアノード側電極30に接触する接触幅L1は、第2凸部48bが前記アノード側電極30に接触する接触幅L2よりも広く設定され、後述するように、電極触媒層32bの寸法ずれに十分に対応して前記電極触媒層32bの外周端部を確実に挟持可能である。面18bには、図1に示すように、第2外周凸部52aの裏面である略L字状の2つの第2凹部52bが設けられる。
第2金属セパレータ18の面18a、18bには、この第2金属セパレータ18の外周端部を周回して、第2シール部材54が焼き付けや射出成形等により一体化される。第2シール部材54は、第1シール部材46と同一の材料で構成されており、面18aには、燃料ガス流路48を囲繞するとともに、前記燃料ガス流路48を燃料ガス供給連通孔24a及び燃料ガス排出連通孔24bに連通させる線状シール部54aが設けられる(図5参照)。
面18bには、冷却媒体流路38を囲繞するとともに、前記冷却媒体流路38を冷却媒体供給連通孔22a及び冷却媒体排出連通孔22bに連通させる線状シール部54bが設けられる(図1参照)。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、酸化剤ガス供給連通孔20aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔24aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔22aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
酸化剤ガスは、図1及び図3に示すように、第1金属セパレータ16に設けられている酸化剤ガス流路36に導入され、電解質膜・電極構造体14を構成するカソード側電極28に沿って移動する。一方、燃料ガス供給連通孔24aに供給された燃料ガスは、図1及び図5に示すように、第2金属セパレータ18の燃料ガス流路48に導入され、電解質膜・電極構造体14を構成するアノード側電極30に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体14では、カソード側電極28に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極30に供給される燃料ガスとが、電極触媒層32a、32b内で電気化学反応により消費され、発電が行われる(図2参照)。
次いで、カソード側電極28に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔20bに排出される(図3参照)。同様に、アノード側電極30に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔24bに排出される(図5参照)。
また、冷却媒体供給連通孔22aに供給された冷却媒体は、第1及び第2金属セパレータ16、18間の冷却媒体流路38に導入される。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体14を冷却した後、冷却媒体排出連通孔22bに排出される(図1参照)。
この場合、第1の実施形態では、第1金属セパレータ16は、酸化剤ガス流路36の外側に形成される第1外周凸部42aを備えるとともに、第2金属セパレータ18は、燃料ガス流路48の外側に形成される第2外周凸部52aを備えている。
そして、図2に示すように、第1及び第2外周凸部42a、52aは、電解質膜・電極構造体14を構成する電極触媒層32a、32bの外周端部、すなわち、外周境界部位を挟持している。このため、反応生成水により固体高分子電解質膜26が膨潤しても、電極触媒層32a、32bの外周端部位置に対応して前記固体高分子電解質膜26に応力集中が惹起することはない。しかも、電極触媒層32aの外周端部位置と電極触媒層32bの外周端部位置とは、積層方向に互いに異なる位置に設定されている。従って、固体高分子電解質膜26に応力集中が惹起することを防止することができる。
これにより、第1の実施形態では、固体高分子電解質膜26の損傷を可及的に阻止するとともに、簡単な構成で、良好な発電性能を得ることが可能になるという効果が得られる。
さらに、第1の実施形態では、第1及び第2外周凸部42a、52aは、酸化剤ガス流路36及び燃料ガス流路48の内側に形成される第1及び第2凸部36b、48bよりも幅広に構成されている。具体的には、図2に示すように、第1及び第2外周凸部42a、52aの接触幅L1は、第1及び第2凸部36b、48bの接触幅L2よりも広く設定されている。
ここで、第1及び第2金属セパレータ16、18と電解質膜・電極構造体14の電極触媒層32a、32bの外周端部との間には位置ずれが惹起し易い。具体的には、固体高分子電解質膜26に電極触媒を塗布する際の位置ずれ、前記固体高分子電解質膜26とガス拡散層34a、34bとを一体化する際の位置ずれ、第1及び第2金属セパレータ16、18と電解質膜・電極構造体14とを一体化する際の位置ずれ、前記第1及び第2金属セパレータ16、18をプレス成形する際の位置ずれ、あるいは、スタック化するために第1及び第2金属セパレータ16、18同士を一体化する際の位置ずれ等が発生し易い。
そこで、第1の実施形態では、第1及び第2外周凸部42a、52aを第1及び第2凸部36b、48bよりも幅広に設定することにより、上記の位置ずれを有効に吸収することができ、電極触媒層32a、32bの外周端部を第1及び第2外周凸部42a、52a間で確実に保持することが可能になる。これにより、固体高分子電解質膜26に損傷が発生することを可及的に阻止し、良好な発電性能を維持することができるという利点がある。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池70の一部断面説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細の説明は省略する。
燃料電池70は、電解質膜・電極構造体14を挟持する第1及び第2カーボンセパレータ72、74を備える。第1カーボンセパレータ72は、酸化剤ガス流路36の複数の溝部36aを形成する第1凸部76を設けるとともに、前記酸化剤ガス流路36の外側に位置して第1外周凸部78が形成される。第1外周凸部78の接触幅L3は、第1凸部76の接触幅L4よりも広く設定される。
第2カーボンセパレータ74は、燃料ガス流路48の複数の溝部48aを形成する第2凸部80を設けるとともに、前記燃料ガス流路48の外側に位置して第2外周凸部82が形成される。第2外周凸部82の接触幅L3は、第2凸部80の接触幅L4よりも広く設定される。固体高分子電解質膜26の外周縁部と、第1及び第2カーボンセパレータ72、74との間には、シール部材84a、84bが介装される。
このように構成される第2の実施形態では、第1及び第2カーボンセパレータ72、74の第1及び第2外周凸部78、82は、電極触媒層32a、32bの外周端部を確実に挟持するとともに、前記第1及び第2外周凸部78、82の接触幅L3は、第1及び第2凸部76、80の接触幅L4よりも広く設定されている。これにより、簡単な構成で、固体高分子電解質膜26の損傷を可及的に阻止するとともに、良好な発電性能を得ることができる等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
10…燃料電池 14…電解質膜・電極構造体
16、18…金属セパレータ 20a…酸化剤ガス供給連通孔
20b…酸化剤ガス排出連通孔 22a…冷却媒体供給連通孔
22b…冷却媒体排出連通孔 24a…燃料ガス供給連通孔
24b…燃料ガス排出連通孔 26…固体高分子電解質膜
28…カソード側電極 30…アノード側電極
32a、32b…電極触媒層 34a、34b…ガス拡散層
36…酸化剤ガス流路 36a、38a、48a…溝部
36b、38b、48b、76、80…凸部
38…冷却媒体流路
40a、40b、50a、50b…突起部
42a、52a、78、82…外周凸部
42b、52b…凹部 46、54…シール部材
48…燃料ガス流路

Claims (2)

  1. 電解質膜の両側にそれぞれ電極触媒層を含むアノード側電極及びカソード側電極が設けられた電解質膜・電極構造体を、一対の金属セパレータで挟持するとともに、一方の金属セパレータは、前記カソード側電極との間に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を設け、他方の金属セパレータは、前記アノード側電極との間に燃料ガスを供給する燃料ガス流路を設ける燃料電池であって、
    前記アノード側電極の前記電極触媒層の外周端部と、前記カソード側電極の前記電極触媒層の外周端部とは、前記電解質膜を挟んで互いに異なる位置に配置され、
    前記一方の金属セパレータは、前記酸化剤ガス流路の外側に形成される第1外周凸部を備え、
    前記他方の金属セパレータは、前記燃料ガス流路の外側に形成される第2外周凸部を備え
    前記第1及び第2外周凸部は、前記カソード側電極及び前記アノード側電極に接触する接触幅内前記電極触媒層の外周端部を挟持するとともに前記電解質膜の一方の面とカソード側電極との間及び前記電解質膜の他方の面とアノード側電極との間にそれぞれ接着剤層を設けることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記第1外周凸部が前記カソード側電極に接触する接触幅は、前記酸化剤ガス流路の内側に形成される第1凸部が前記カソード側電極に接触する接触幅よりも広く設定される一方、
    前記第2外周凸部が前記アノード側電極に接触する接触幅は、前記燃料ガス流路の内側に形成される第2凸部が前記アノード側電極に接触する接触幅よりも広く設定されることを特徴とする燃料電池。
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