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JP4797781B2 - 補強タブ、補強タブの製造方法、及びコネクタの実装構造 - Google Patents

補強タブ、補強タブの製造方法、及びコネクタの実装構造 Download PDF

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JP4797781B2 JP2006125732A JP2006125732A JP4797781B2 JP 4797781 B2 JP4797781 B2 JP 4797781B2 JP 2006125732 A JP2006125732 A JP 2006125732A JP 2006125732 A JP2006125732 A JP 2006125732A JP 4797781 B2 JP4797781 B2 JP 4797781B2
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Description

本発明は、ハウジングに複数の端子を配設した表面実装型のコネクタと回路基板との接合状態を補強するための補強タブ、その補強タブの製造方法、及びコネクタの実装構造に関するものである。
従来、ハウジングに複数の端子を配設した表面実装型のコネクタと回路基板との接合状態を補強するための補強タブとして特許文献1に示すものがある。図10は、従来技術における補強タブをコネクタに取付けた場合の概略構成をしめす斜視図である。
図10に示すように、補強タブ3は、コネクタ1への取付部5、取付部5から延設部6を介して設けられる回路基板との接合部4などからなる。また、補強タブ3は、回路基板との接合面積を広くして接合強度を向上させるために、接合部4が屈曲して形成されている。
この補強タブ3は、取付部5をコネクタ1の被取付部1aに嵌挿することによってコネクタ1に取付けられる。そして、補強タブ3は、コネクタ1に取付られた状態で、接合部4の底面である接合面と、図示しない回路基板のランドの表面に設けられたハンダとが接合することによってコネクタ1と回路基板との接合状態を補強するものである。
特開2004−319229号公報
特許文献1に示す補強タブ3は、金属板に対して打ち抜き工程、屈曲工程などを施すことによって形成する場合が多い。
すなわち、図11(a)に示すように、金属板を打ち抜くことによって接合部4、取付部5、延設部6などの部位を備える補強タブ基材を設ける。そして、図11(b)、(c)に示すように、補強タブ基材の接合部4に対して接合面4cと略平行方向(矢印方向)の力を加えることによって、接合部4を屈曲させる。
ところが、上述のように、金属板に対して打ち抜き工程、屈曲工程を施して補強タブ3を形成すると、図12(a)〜(c)、図13(a)(b)に示すような補強タブ3が形成される。すなわち、補強タブ基材(金属板)の接合部4を屈曲させたことによって、屈曲部4aに出っ張り4bが生じることとなる。このように、屈曲部4aの接合面4cに出っ張り4bが生じた場合、図13(b)に示すように、出っ張り4bによって接合面4cが回路基板のランドから浮いた状態となる。したがって、接合面4cと回路基板のランドとの接合面積が減少し、補強タブ3と回路基板、及びコネクタと回路基板との接合信頼性が低下する可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、補強タブの接合面と回路基板との接合面積の減少を抑制しつつ、補強タブと回路基板、及びコネクタと回路基板との接合信頼性を向上させることができる補強タブ、その補強タブの製造方法、及びコネクタの実装構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の補強タブは、ハウジングに複数の端子を配設した表面実装型のコネクタと回路基板との接合状態を補強するための補強タブであって、この補強タブは、金属板からなるものであり、ハウジングへの取付部と、取付部から延設され回路基板との接合面を有する接合部とを備え、接合部は、少なくとも一箇所に屈曲した形状の屈曲部を有し、接合面が屈曲部を介して屈曲しており、屈曲部における接合面側に、金属板の厚み方向に延びる第1溝部を含むことを特徴とするものである。
これによって、屈曲部を形成する時に、接合面に出っ張りが生じることを抑制することができるので、接合面が回路基板から浮くことを抑制できる。したがって、補強タブと回路基板、及びコネクタと回路基板との接合信頼性を向上させることができる。
さらに、補強タブを回路基板にハンダにて接合する場合、請求項に示すように、接合面の反対面における屈曲部に対応する位置に、第1溝部よりも大きく金属板の厚み方向に延びる第2溝部を備えることによって、補強タブを回路基板に接合する際のリフロー工程において、接合部及び接合部と接合するハンダに集まった熱を取付部に逃がすことを抑制することもできる。したがって、リフロー工程時においては、接合部と接合するハンダが溶けやすく、補強タブをより一層確実に回路基板にハンダ付けすることができる。
また、請求項に記載の補強タブでは、接合部は、屈曲部を境に取付部側とは反対側の接合面が、屈曲部を境に取付部側の接合面に対して、回路基板から離れる方向に傾いた形状をなすことを特徴とするものである。
もしも、屈曲部を境に取付部側とは反対側の接合面が回路基板と接合し、屈曲部を境に取付部側の接合面が回路基板から浮いてしまった場合、補強タブが爪先立ちのような状態となり、回路基板との接合信頼性が低下する。しかしながら、請求項に示すようにすることによって、屈曲部を境に取付部側の接合面が回路基板と接合しやすくなり、上述のような状態に比べて、補強タブ(接合面)と回路基板との接合を安定せることができ、補強タブと回路基板、及びコネクタと回路基板との接合信頼性を向上させることができる。
また、請求項に示すように、接合部は、接合面の反対面における屈曲部に対応する位置に、第1溝部よりも大きく金属板の厚み方向に延びる第2溝部を備えることによって、屈曲部を形成する際に、接合部における屈曲部を境に取付部側とは反対側の接合面が回路基板から離れる方向に傾きやすくなる。
また、請求項に記載の補強タブでは、接合部は、取付部と接合部よりも細い伝熱抑制部を介して、取付部から延設されていることを特徴とするものである。
これによって、補強タブを回路基板にハンダにて接合する場合、補強タブを回路基板に接合する際のリフロー工程において、接合部及び接合部と接合するハンダに集まった熱を取付部に逃がすことを抑制することができる。したがって、リフロー工程時においては、接合部と接合するハンダが溶けやすく、補強タブをより一層確実に回路基板にハンダ付けすることができる。
また、請求項に記載の補強タブでは、取付部にてハウジングに取付ける場合、屈曲部を境に取付部側とは反対側の接合面が回路基板から離れる方向に傾いた状態で取付けられることを特徴とするものである。
このようにすることによって、屈曲部を境に取付部側とは反対側の接合面が回路基板と接合し、屈曲部を境に取付部側の接合面が回路基板から浮いてしまい、補強タブが爪先立ちのような状態となることを抑制することができる。したがって、補強タブと回路基板との接合面積を広くさせることができ、補強タブと回路基板、及びコネクタと回路基板との接合信頼性を向上させることができる。
また、請求項に記載の補強タブの製造方法では、ハウジングに複数の端子を配設した表面実装型のコネクタと回路基板との接合状態を補強するための補強タブの製造方法であって、金属板を打ち抜くことによって、ハウジングとの取付部と、取付部から延設する回路基板との接合面を有する接合部とを含む補強タブ基材を形成する打ち抜き工程と、補強タブ基材における接合部に対して接合面に略平行な方向の力を加えることによって、接合部を少なくとも一箇所で屈曲させる屈曲工程と、屈曲工程後の接合面を平坦化する平坦化工程とを備えることを特徴とするものである。
これによって、屈曲工程時に接合面が出っ張ったとしても、平坦化工程にて接合面を略平坦とすることができる。したがって、回路基板との接合信頼性、及びコネクタと回路基板との接合信頼性を向上させることができる補強タブを製造することができる。
また、請求項に記載の補強タブの製造方法では、打ち抜き工程は、屈曲工程にて屈曲される部位における接合面の反対面に金属板の厚み方向に伸びる溝部を含む補強タブ基材を形成することを含むことを特徴とするものである。
これによって、接合部における屈曲される部位が細くなるため、補強タブ基材の屈曲工程を容易にすることができる。
また、補強タブを回路基板にハンダにて接合する場合、このように屈曲工程にて屈曲される部位における接合面の反対面に金属板の厚み方向に伸びる溝部をもうけることによって、接合部における屈曲される部位が細くなるため、リフロー工程にて接合部及び接合部と接合するハンダに集まった熱を取付部に逃がすことを抑制するができる補強タブを製造することができる。したがって、リフロー工程時において、接合部と接合するハンダが溶けやすく、確実に回路基板にハンダ付けすることができる補強タブを製造することができる。
また、請求項に記載の補強タブの製造方法では、ハウジングに複数の端子を配設した表面実装型のコネクタと回路基板との接合状態を補強するための補強タブの製造方法であって、金属板を打ち抜くことによって、ハウジングとの取付部と、取付部から延設する回路基板との接合面を有する接合部と、接合面に金属板の厚み方向に伸びる第1溝部とを含む補強タブ基材を形成する形成工程と、補強タブ基材における接合部に対して接合面に略平行な方向の力を加えることによって、接合部を第1溝部に対応する箇所で屈曲させる屈曲工程とを備えることを特徴とするものである。
これによって、補強タブ基材を第1溝部に対応する箇所で屈曲させたとしても、この第1溝部によって、接合面が出っ張ることを抑制することができる。したがって、回路基板との接合信頼性、及びコネクタと回路基板との接合信頼性を向上させることができる補強タブを製造することができる。
また、このように金属板に第1溝部を設けることによっても、接合部における屈曲される部位が細くなるため、リフロー工程にて接合部及び接合部と接合するハンダに集まった熱を取付部に逃がすことを抑制するができる補強タブを製造することができる。したがって、リフロー工程時において、接合部と接合するハンダが溶けやすく、確実に回路基板にハンダ付けすることができる補強タブを製造することができる。
また、請求項に記載の補強タブの製造方法では、屈曲工程は、屈曲工程にて屈曲される部位を境に取付部側とは反対側の接合面が、屈曲工程にて屈曲される部位を境に取付部側の接合面に対して、回路基板から離れる方向に傾いた形状とすることを特徴とするものである。
もしも、屈曲工程にて屈曲される部位を境に取付部側とは反対側の接合面が回路基板と接合し、屈曲工程にて屈曲される部位を境に取付部側の接合面が回路基板から浮いてしまった場合、補強タブが爪先立ちのような状態となり、回路基板との接合信頼性が低下する。しかしながら、請求項に示すようにすることによって、屈曲工程にて屈曲される部位を境に取付部側の接合面が回路基板と接合しやすくなり、上述のような状態に比べて、回路基板との接合を安定せることができる補強タブを製造することができる。
また、請求項1に示すように、打ち抜き工程おいて、屈曲工程にて屈曲される部位における接合面の反対面に金属板の厚み方向に伸びる第2溝部を含む補強タブ基材を形成することによって、接合部における屈曲される部位を境に取付部側とは反対側の接合面が回路基板から離れる方向に傾きやすくなる補強タブを製造することができる。
また、請求項1に記載の補強タブの製造方法では、打ち抜き工程は、取付部及び接合部の少なくとも一方に、取付部と接合部よりも細い伝熱抑制部を含む補強タブ基材を形成することを特徴とするものである。
これによって、補強タブを回路基板に接合する際のリフロー工程において、接合部及び接合部と接合するハンダに集まった熱を取付部に逃がすことを抑制できる。したがって、リフロー工程時においては、接合部と接合するハンダが溶けやすく、回路基板により一層確実にハンダ付けすることができる補強タブを製造することができる。
また、請求項1に記載のコネクタの実装構造では、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の補強タブと、ハウジングに複数の端子を配設した表面実装型のコネクタと、複数の端子に対応した複数のランド及び補強タブの接合面に対応した補強ランドが設けられ、ランド及び補強ランドの表面に接合材料が設けられた回路基板とを備え、補強タブを取付部を介してハウジングへ取付け、複数の端子と複数のランドとを複数のランドの表面に設けられた接合材料にて接合すると共に、接合面と補強ランドとを補強ランドの表面に設けられた接合材料にて接合することによってコネクタを回路基板に実装することを特徴とするものである。
これによって、補強タブの接合面と回路基板の補強ランド(接合材料)との接合面積を広くすることができ、補強タブと回路基板、及びコネクタと回路基板との接合信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。なお、本実施形態においては、補強タブ及び補強タブを用いたコネクタの回路基板への実装構造の一実施形態について説明するものであり、本発明はこれに限定されるものでない。
まず、図1に基づいて、補強タブ30を用いたコネクタ20の回路基板10への実装構造について説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるコネクタの回路基板への実装構造を示す概略構成図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は部分的拡大図である。
回路基板10は、図示されない配線パターンや配線パターン間を接続する接続ビア等が形成されてなるプリント基板13に、図示されないマイコン、パワートランジスタ、抵抗、コンデンサ等の電子部品、及び入出力部(外部接続端子)としてのコネクタ20が実装される。また、回路基板10は、コネクタ20の複数の端子22が接合される複数のランド11、補強タブ30の接合部32が接合される補強ランド12が形成される。なお、ランド11、補強ランド12の表面には、ハンダなどからなる接合材料(図示せず)が形成される。
コネクタ20は、導電性材料からなり、一端が回路基板10に面実装され、他端が外部部品と接続されるように形成された複数の端子22が、絶縁材料(例えば合成樹脂)からなるハウジング21に配設された表面実装型のコネクタである。また、本実施の形態におけるコネクタ20は、表面実装型のコネクタであるため、回路基板10との接合強度が比較的弱く接合信頼性が低い。したがって、コネクタ20には、ハウジング21の長手方向における両端部付近に、接合信頼性を向上させるための補強タブ30が取付けられる被取付部23を備える。
複数の端子22は、ハウジング21に嵌挿などによって取り付けられるものであり、そのハウジング21の長手方向に沿って互いに干渉しないように列状に等間隔で並設されている。
図1(b)、(c)に示すように、ハウジング21に形成された被取付部23は、補強タブ30が上方から回路基板10方向に向けて挿入可能となっている。そして、被取付部23は、補強タブ30が挿入されると、補強タブ30の取付部31との嵌め合い強度がある程度確保できる状態で補強タブ30を固定する。
補強タブ30は、コネクタ20を上方から回路基板10方向に押さえつけることによって、コネクタ20と回路基板10との接合信頼性を向上させるためのものであり、コネクタ20への取付部31、取付部31から延設部34を介して設けられる回路基板10との接合部32などを備える。
この接合部32は、屈曲部33を介して屈曲した形状をなすものであり、下面(回路基板10と対向する面)に回路基板10との接合面(第1接合面32a1、第2接合面32b1)を備える。また、第1接合面32a1、第2接合面32b1の屈曲部33に対応する部位には、第1溝部33a、第2溝部33bを備える。これによって、接合面(第1接合面32a1、第2接合面32b1)は、出っ張りのない面となっている。
延設部34は、取付部31に対してほぼ垂直方向に下方へ向かって延設されている。接合部32は、接合面(第1接合面32a1、第2接合面32b1)が回路基板10の表面と略平行となるように延設部34から延設されている。なお、補強タブ30に関しては、後ほど詳しく説明する。
そして、コネクタ20は、以下のようにして回路基板10に実装される。コネクタ20の被取付部23には、補強タブ30が取付けられる。補強タブ30をコネクタ20の被取付部23に取付ける場合、図1(c)に示すように、補強タブ30の取付部31、延設部34が回路基板10に対して略垂直となると共に、接合部32(第1接合面32a1、第2接合面32b1)が回路基板10の表面と略平行となるようにコネクタ20に取付ける。そして、補強タブ30が取付けられたコネクタ20は、各端子22が回路基板10上の各ランド11に対してリフロー方式などによりハンダを介して接合されると共に、コネクタ20に取付けられた補強タブ30の接合部32が回路基板10上の補強ランド12に対しリフロー方式などによりハンダを介して接合される。
上述のようにコネクタ20は、被取付部23に取付部31を介して、屈曲部33に対応する部位に溝部33aを備えた補強タブ30が取付けられる(固定される)。そして、コネクタ20は、端子22が端子22に対応するランド11にハンダにて接合されると共に、補強タブ30の接合部32(第1接合面32a1、第2接合面32b1)が接合部32に対応する補強ランド12にハンダにて接合されることによって回路基板10に実装される。
これによって、コネクタ20は、補強タブ30によって回路基板10に押さえつけられることとなり、回路基板10との接合信頼性が向上される。また、補強タブ30の第1接合面32a1、第2接合面32b1は、第1溝部33aによって出っ張りがないため、回路基板10との接合面積の減少を抑制しつつ、補強タブ30と回路基板10、及びコネクタ20と回路基板10との接合信頼性を向上させることができ。
なお、このような回路ユニット(回路基板10、コネクタ20、補強タブ30)が、例えば、自動車などの制御装置として用いられた場合、非常に高い温度の環境下にさらされることがある。このような状況下においては、コネクタ20のハウジング21及び回路基板10は熱膨張により伸長変形するが、両者の材質が異なり熱膨張係数の違いからハウジング21と回路基板10とが位置ずれしやすい。特に、ハウジング21の中心位置から最も遠くに位置する両端面付近で位置ずれが生じやすく、ハウジング21に応力がかかりやすい。
そこで、本実施の形態では、被取付部23は、ハウジング21における長手方向の両端部付近に設けている。このように、ハウジング21の両端部付近に被取付部23を設け、この被取付部23に補強タブ30を取付ける。そして、補強タブ30と回路基板10上の補強ランド12とを接合することによって、コネクタ20と回路基板10との接合状態をより強く維持することができる。
また、補強タブ30のコネクタ20への取付け方向は、各端子22と各ランド11、接合部32と補強ランド12とをハンダ付けするリフロー時のコネクタ20及び補強タブ30を載せた回路基板10の進行方向、及び熱が加えられる方向を考慮するようにしてもよい。例えば、図1(a)に示すように回路基板10に補強タブ30を取付けたコネクタ20を接合させる場合、回路基板10の上方からコネクタ20の長手方向に沿ってリフロー熱が加えられ、紙面左方向に回路基板10などを進行させると、第1接合部32aがハンダに引っかかりやすくなり、補強タブ30及びコネクタ20が移動しにくくなる。すなわち、第1接合部32aが上記進行方向に対して、垂直となるようにすることによって、第1接合部32aがハンダに引っかかりやすくなる。なお、リフロー時のコネクタ20及び補強タブ30を載せた回路基板10の進行方向を考慮して、コネクタ20を回路基板10に接合してもよい。
次に、本発明の特徴部分である補強タブ30の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態における補強タブの屈曲工程後の概略構成を示す図面であり、(a)は正面図であり、(b)は底面図であり、(c)は側面図であり、(d)は部分的拡大図である。
補強タブ30は、黄銅など銅系の材質の金属板を所定の形状に加工(打ち抜き加工、屈曲加工など)してなるものである。なお、金属板には、ニッケルで下メッキを施したのち、スズメッキを施すようにしてもよい。図2(a)〜(d)に示すように、補強タブ30は、コネクタ20におけるハウジング21の被取付部23に取り付けるための取付部31、回路基板10との第1接合面32a1、第2接合面32b1を下面に配した接合部32、及び取付部31から接合部32へ延設される延設部34を有する。そして、補強タブ30は、図2(b)における補強タブ30の底面図に示すように、平面視略コ字状の形態、及び図2(c)における補強タブ30の側面図に示すように、平面視略L字状の形態をなしている。
取付部31は、コネクタ20におけるハウジング21の被取付部23にその上方から回路基板10方向に向けて挿入され、被取付部23との嵌め合い強度がある程度確保された状態でハウジング21に取り付けられる。延設部34は、取付部31の両端部から取付部31に対して略垂直方向に下方へ向かって延設されている。
接合部32は、各延設部34の下方端に位置し、回路基板10に対して異なる2箇所の位置に接合するように設けられる。各接合部32は、図2(b)における補強タブ30の底面図に示すように、平面視略L字状の形態をなしている。すなわち、各接合部32は、回路基板10との接合面積を広くするために、屈曲部33にて屈曲した形状をなしている。
そして、各接合部32は、延設部34から略水平方向に延設された第2接合部32bと、第2接合部32bから屈曲部33を介して延設された第1接合部32aとからなる。本実施の形態においては、第2接合部32bは、コネクタ20のハウジング21の短手方向に沿って延びるように形成されており、第1接合部32aは、コネクタ20のハウジング21の長手方向に沿って延びるように形成されている。
また、第1接合部32aは、この第1接合部32aの下面(回路基板10と対向する面)に第1接合面32a1を備える。第2接合部32bは、この第2接合部32bの下面(回路基板10と対向する面)に第2接合面32b1を備える。従って、第1接合面32a1と第2接合面32b1とは、屈曲部33を介して連結されている。
さらに詳しく説明すると、接合部32は、延設部34からの延設方向に垂直な方向の断面、すなわち図2(d)における1点鎖線での断面が矩形形状となっている。その矩形形状の断面において直角をなす2辺のうち、1辺に沿う面は、第1接合面32a1及び第2接合面32b1、もしくは、第1接合面32a1及び第2接合面32b1の反対面である(以降、第1面とも称する)。また、直角をなす2辺のうち、他方の辺に沿う面は、取付部31、延設部34、第2接合部32bにおいて略平坦な面(以降、第2面とも称する)となり、屈曲部33にて屈曲される(第1接合部32aの面)。本実施の形態においては、上記直角をなす2辺のうち、短辺に沿う面が第1面であり、長辺に沿う面が第2面である。
また、屈曲部33に対応する部位には、接合面(第1接合面32a1及び第2接合面32b1)側に、補強タブ30を形成する金属板の厚み方向に延びる第1溝部33aを備える。第1溝部33aは、屈曲部33を形成した状態において、第1溝部33aの内周面が第1接合面32a1及び第2接合面32b1よりも奥まっている。すなわち、第1接合面32a1及び第2接合面32b1は、出っ張りのない面である。なぜならば、この第1溝部33aは、第1接合面32a1及び第2接合面32b1と回路基板10との接合面積の低下を抑制するためのものであるからである。
つまり、金属板を屈曲させて屈曲部33を形成すると、接合面32a1及び第2接合面32b1の屈曲部33に対応する部位に出っ張りが生じる可能性がある。このように第1接合面32a1及び第2接合面32b1に出っ張りが生じると、補強タブ30と回路基板10とを接合させようとした際に、第1接合面32a1及び第2接合面32b1が回路基板10から浮いてしまい、接合面積が減少してしまう可能性がある。
そこで、第1溝部33aを設けることによって、図2に(a),(c),(d)に示すように、金属板を屈曲させて屈曲部33を形成する場合であっても屈曲部33に対応する部位に出っ張りが生じることを防止できる。したがって、第1接合面32a1及び第2接合面32b1の広い範囲が回路基板10と接合することとなり、出っ張りによる接合面積の減少を抑制することができ、回路基板10との接合信頼性を向上させることができる。
さらに、屈曲部33に対応する部位には、屈曲部33を形成する際に金属板を屈曲しやすくするために、接合面(第1接合面32a1及び第2接合面32b1)とは反対面側に、補強タブ30を形成する金属板の厚み方向に延びる第2溝部33bを備える。なお、本実施の形態においては、第2溝部33bを設けているが、これに限定されるものではなく、第2溝部33bを設けなくても本発明の目的は達成できるものである。
なお、本実施の形態では、各接合部32は、平面視略L字状の形態をなしているが、これに限定されるものではなく、屈曲部33がなだらかに屈曲した形状としてもよい。したがって、補強タブ30の形状に関しても、本実施の形態では、平面視略コ字状の形態をなしているが、これに限定されるものではなく、屈曲部33がなだらかに屈曲したU字形状としてもよい。
次に、本発明の特徴部分である補強タブ30の製造方法について説明する。図3は、本発明の実施の形態における補強タブの屈曲工程前の概略構成を示す図面であり、(a)は正面図であり、(b)は底面図であり、(c)は側面図である。
まず、図3(a)に示すように、黄銅など銅系の材質の金属板を打ち抜くことによって、取付部31と、取付部31から延設部34を介して設けられる接合部32(32a、32b)と、第1接合面32a1及び第2接合面32b1に金属板の厚み方向に伸びる第1溝部33a及び第2溝部33bとを含む補強タブ基材を形成する(打ち抜き工程)。
この打ち抜き工程後に、図3(b)、(c)に示すように、補強タブ基材における第1接合部32aに対して第1接合面32a1及び第2接合面32b1に略平行な方向(矢印方向)の力を加えることによって、接合部32(32a、32b)を第1溝部33a、第2溝部33bに対応する箇所で屈曲させる(屈曲工程)。つまり、この屈曲工程においては、第1溝部33a、第2溝部33bを支点として、第1接合部32aに対して第1接合面32a1及び第2接合面32b1に略平行な方向(矢印方向)の力を加えることによって屈曲部33を形成する。
このように補強タブ30を製造することによって、屈曲部33を形成する時に、接合面(第1接合面32a1及び第2接合面32b1)に出っ張りが生じることを抑制することができる。よって、接合面(第1接合面32a1及び第2接合面32b1)が回路基板10から浮くことを抑制できる。したがって、補強タブ30と回路基板10、及びコネクタ20と回路基板10との接合信頼性を向上させることができる補強タブ30を製造することができる。
また、図3(b)に示すように、補強タブ30の厚さ方向において、第1溝部33aを同一幅、すなわち、図3(b)に示す補強タブ30の下面(曲げの外側)と補強タブ30の上面(曲げの内側)を同一幅としている。この場合、打ち抜き処理のみで第1溝部33aを形成することができる。これに対し、第1接合部32aに対して矢印方向の力を加え、第1接合部32aを図3(b)に示す上方へ曲げる場合、第1溝部33aの形状を、曲げの外側より曲げの内側が広くなるようにする(例えば台形形状とする)と、曲げやすくすることができる。すなわち、曲げの内側となる側の幅を曲げの外側の幅よりも広くすると良い。
また、補強タブ30を回路基板10にハンダにて接合(リフロー工程)する場合、このように第1溝部33a、第2溝部33bをもうけることによって、接合部32の金属板が細くなる。これによって、リフロー工程にて接合部32及び接合部32と接合するハンダに集まった熱を取付部31に逃がすことを抑制するができる補強タブを製造することができる。したがって、リフロー工程時において、接合部32と接合するハンダが溶けやすく、確実に回路基板10にハンダ付けすることができる補強タブ30を製造することができる。
また、図3(a)に示すように、打ち抜き工程にて第2溝部33bを形成する場合、第2溝部33bを第1溝部33aよりも大きくしておいてもよい。つまり、第1溝部33aの幅x1に対して、第2溝部33bの幅x2を広くする。このように、第2溝部33bを第1溝部33aよりも大きくしておくと、屈曲工程を施すことによって、第1接合部32aが回路基板10から離れる方向に傾きやすくなるためである。
本来ならば、第1接合面32a1、第2接合面32b1の両方が回路基板10に接合されている状態が理想ではある。ところが、補強タブ30の製造過程(打ち抜き工程、屈曲工程など)や、補強タブ30のハウジング21への取付けの際に、第1接合面32a1、第2接合面32b1が回路基板10から離れてしまうこともありうる。
このような状況は、例えば、補強タブ30の製造過程(打ち抜き工程、屈曲工程など)において、第1面が第2面から90°以上開いた場合も起こり得る。この場合、図4(a)に示すように、第2面が回路基板10の表面に対して略90°となるように、補強タブ30をコネクタ20に取付けると、第2接合面32b1が回路基板10から離れてしまう。また、第1面が第2面と90°程度開いた状態の補強タブ30の場合でも起こり得る。この場合、図4(b)に示すように、第2面が回路基板10のランド11形成方向の表面に対して90°以上傾くように、補強タブ30をコネクタ20に取付けると、第2接合面32b1が回路基板10から離れてしまう。
このように、屈曲部33を境に取付部31側とは反対側の第1接合面32a1が回路基板10と接合し、屈曲部33を境に取付部31側の第2接合面32b1が回路基板10から浮いてしまった場合、図4(a)〜(c)に示すように、補強タブ30が爪先立ちのような状態となる。
しかしながら、上述のように第1接合面32a1が回路基板10と接合し、第2接合面32b1が回路基板10から浮いてしまった場合に比べて、第2接合面32b1が回路基板10と接合し、第1接合面32a1が回路基板10から浮いてしまった場合の方が、補強タブ30と回路基板10との接合は安定する。すなわち、第2接合面32b1は、補強タブ30を回路基板10に接合する際の接合重要箇所である。
そこで、第1接合部32aが回路基板10から離れる方向に傾くようにすることによって、屈曲部33を境に取付部31側の第2接合面32b1が回路基板10と接合しやすくなり、上述のような状態に比べて、補強タブ30と回路基板10との接合を安定せることができ、補強タブ30と回路基板10、及びコネクタ20と回路基板10との接合信頼性を向上させることができる。
次に、本発明に用いられる変形例について説明する。図5(a)〜(d)は、本発明の実施の形態における補強タブ、補強タブのコネクタへの取付構造の変形例1〜3を示す概略構成図である。
図5(a)に示すように、変形例1として、第1面が第2面と90°程度開いた状態の補強タブ30を第2面が回路基板10のランド11形成方向の表面に対して90°以下に傾くようにコネクタ20に取付けるようにしてもよい。
図5(b)に示すように、変形例2として、第1面が第2面と90°以上開いた状態の補強タブ30を第2面が回路基板10のランド11形成方向の表面に対して90°以下に傾くようにコネクタ20に取付けるようにしてもよい。
また、図5(c)に示すように、変形例3として、第1面が第2面と90°以下に開いた状態の補強タブ30を第2面が回路基板10の表面に対して90°程度になるようにコネクタ20に取付けるようにしてもよい。
このようにすることによって、図5(d)に示すように、屈曲部33を境に取付部31側の第2接合面32b1が回路基板10と接合しやすくなり、第1接合面32a1が回路基板10と接合し、第2接合面32b1が回路基板10から浮いてしまった場合に比べて、補強タブ30と回路基板10との接合を安定せることができ、補強タブ30と回路基板10、及びコネクタ20と回路基板10との接合信頼性を向上させることができる。
また、補強タブ30の接合部32に関しても、以下のように変形してもよい。図6(a)〜(f)は、本発明の実施の形態における補強タブの接合部の変形例4〜9を示す部分的拡大図である。
図6(a)に示すように、変形例4として、第2溝部33bを第1溝部33aに比べて、端部方向にずらしてもよい。
また、図6(b)に示すように、変形例5として、第2溝部33bを第1溝部33aに比べて、端部方向にずらしてもける。そして、第1溝部33aを端部方向に傾けると共に、第2溝部33bを端部方向とは反対方向に傾け、第1溝部33aの底辺と第2溝部33bの底辺とが対向するようにしてもよい。
また、図6(c)に示すように、変形例6として、第2溝部33bを第1溝部33aに比べて、端部方向にずらして設け、接続部32の表面に第1溝部33aから第2溝部33bに達する溝を設けてもよい。
また、図6(d)に示すように、変形例7として、第2溝部33bを第1溝部33aに比べて、端部方向にずらして設け、第1溝部33a及び第2溝部33bの開口が底部にいくにつれて狭くなるようにしてもよい。
また、図6(e)に示すように、変形例8として、第1接合面32a1を回路基板10から離れるようにテーパー状にしてもよい。
また、図6(f)に示すように、変形例9として、第1接合面32a1を第2接合面32b1に比べて、回路基板10から離れる位置に設けるようにしてもよい。
このようにすることによって、接合部32に屈曲工程を施す際に、第1接合部32aが回路基板10から離れる方向に傾きやすくすることができる。したがって、第1接合面32a1が、回路基板10から離れる方向に傾いた形状をなす補強タブ30とすることができる。
また、補強タブ30の延設部34に関しても、以下のように変形してもよい。図7は、本発明の実施の形態における補強タブの延設部の変形例10を示す正面図である。
図7に示すように、延設部34は、取付部31と接合部32よりも細い伝熱抑制部300を設けても良い。このように、接合部32と取付部31との間にある延設部34に伝熱抑制部300を設けることによって、補強タブ30を回路基板10にハンダにて接合する場合、補強タブ30を回路基板10に接合する際のリフロー工程において、接合部32及び接合部32と接合するハンダに集まった熱を取付部31に逃がすことを抑制することができる。したがって、リフロー工程時においては、接合部32と接合するハンダが溶けやすく、補強タブ30をより一層確実に回路基板10にハンダ付けすることができる。なお、伝熱抑制部300は、取付部31、接合部32などを形成する打ち抜き工程時に、一括して打ち抜き形成することによって形成することができる。
また、補強タブ30は、図8(a),(b)に示す変形例11のように、各第2接合部32bを各延設部34の幅方向である2方向に、各延設部34から略水平方向に延設する。そして、各接合部32に2つの屈曲部33を設けることによって、各接合部32に第1接合部32aを2つ設けるようにしてもよい。すなわち、補強タブ30の接合部32は、図8(b)における補強タブ30の底面図に示すように、平面視略コ字状の形態をなしている。
このように、2つの屈曲部33を設けることによって、回路基板10との接合面積を広くすることができ、補強タブ30と回路基板10、及びコネクタ20と回路基板10との接合信頼性を向上させることができる。
また、補強タブ30は、図9(a),(b)に示す変形例12のように、各接合部32の2つの第1接合部32aの屈曲方向を異ならせるようにしてもよい。したがって、この第1接合部32aの屈曲方向は、コネクタ20の形状、回路基板10に実装されている電子部品の配置などに応じて適宜変更可能となる。このように、第1接合部32aの屈曲方向を適宜変更することによって、回路基板10の表面を有効に活用することができる。
なお、各接合部32に1つの第1接合部32aを設ける場合であっても、接合部32間で第1接合部32aの屈曲方向を異ならせるようにしてもよい。
なお、本実施の形態においては、接合面(第1接合面32a1及び第2接合面32b1)に、少なくとも一箇所に屈曲部33を含み、その屈曲部33に対応する部位に金属板の厚み方向に延びる第1溝部33aを設ける例を用いて説明したが本発明はこれに限定されるものではない。
本発明は、接合面(第1接合面32a1及び第2接合面32b1)が、少なくとも一箇所に屈曲部33を含み、その屈曲部33が接合面(第1接合面32a1及び第2接合面32b1)に対して略平坦であれば本発明の目的を達成できるものである。
このような補強タブ30を製造する場合、例えば、黄銅など銅系の材質の金属板を打ち抜くことによって、取付部31と、取付部31から延設部34を介して設けられる接合部32(32a、32b)を含む補強タブ基材を形成する(打ち抜き工程)。
この打ち抜き工程後に、補強タブ基材における第1接合部32aに対して第1接合面32a1及び第2接合面32b1に略平行な方向の力を加えることによって、接合部32(32a、32b)を少なくとも一箇所で屈曲させる(屈曲工程)。
そして、屈曲工程後に、接合面(第1接合面32a1及び第2接合面32b1)、特に屈曲工程にて屈曲された部位を削るなどによって平坦化する(平坦化工程)。
このようにすることによっても、接合面(第1接合面32a1及び第2接合面32b1)に出っ張りのない補強タブ30を製造することができる。
本発明の実施の形態におけるコネクタの回路基板への実装構造を示す概略構成図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は部分的拡大図である。 本発明の実施の形態における補強タブの屈曲工程後の概略構成を示す図面であり、(a)は正面図であり、(b)は底面図であり、(c)は側面図であり、(d)は部分的拡大図である。 本発明の実施の形態における補強タブの屈曲工程前の概略構成を示す図面であり、(a)は正面図であり、(b)は底面図であり、(c)は側面図である。 (a)〜(c)は、課題が生じる場合の補強タブ、補強タブのコネクタへの取付構造を示す概略構成図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態における補強タブ、補強タブのコネクタへの取付構造の変形例1〜3を示す概略構成図である。 (a)〜(f)は、本発明の実施の形態における補強タブの接合部の変形例4〜9を示す部分的拡大図である。 本発明の実施の形態における補強タブの延設部の変形例10を示す正面図である。 本発明の実施の形態における補強タブの変形例11を示す図面であり、(a)は正面図であり、(b)は底面図である。 本発明の実施の形態における補強タブの変形例12を示す図面であり、(a)は正面図であり、(b)は底面図である。 従来技術における補強タブをコネクタに取付けた場合の概略構成を示す斜視図である。 従来技術における補強タブの課題を説明するための屈曲工程前の図面であり、(a)は正面図であり、(b)は底面図であり、(c)は側面図である。 従来技術における補強タブの課題を説明するための屈曲工程後の図面であり、(a)は正面図であり、(b)は底面図であり、(c)は側面図である。 従来技術における補強タブの課題を説明するための屈曲工程後の拡大図面であり、(a)は部分的斜視図であり、(b)は部分的正面図である。
符号の説明
10 回路基板、11 ランド、12 補強ランド、13 プリント基板、20 コネクタ、21 ハウジング、22 端子、23 被取付部、30 補強タブ、31 取付部、32 接合部、32a 第1接合部、32a1 第1接合面、32b 第2接合部、32b1 第2接合面、33 屈曲部、33a 第1溝部、33b 第2溝部、34 延設部、300 伝熱抑制部

Claims (12)

  1. ハウジングに複数の端子を配設した表面実装型のコネクタと回路基板との接合状態を補強するための補強タブであって、
    前記補強タブは、金属板からなるものであり、
    前記ハウジングへの取付部と、
    前記取付部から延設され、前記回路基板との接合面を有する接合部とを備え、
    前記接合部は、少なくとも一箇所に屈曲した形状の屈曲部を有し、前記接合面が当該屈曲部を介して屈曲しており、前記屈曲部における前記接合面側に、前記金属板の厚み方向に延びる第1溝部を含むことを特徴とする補強タブ。
  2. 前記接合部は、前記接合面の反対面における前記屈曲部に対応する位置に、前記第1溝部よりも大きく前記金属板の厚み方向に延びる第2溝部を備えることを特徴とする請求項1に記載の補強タブ。
  3. 前記接合部は、前記屈曲部を境に前記取付部側とは反対側の前記接合面が、前記屈曲部を境に前記取付部側の前記接合面に対して、前記回路基板から離れる方向に傾いた形状をなすことを特徴とする請求項1又は2に記載の補強タブ。
  4. 前記接合部は、前記取付部と当該接合部よりも細い伝熱抑制部を介して、当該取付部から延設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の補強タブ。
  5. 前記取付部にて前記ハウジングに取付ける場合、前記屈曲部を境に前記取付部側とは反対側の前記接合面が前記回路基板から離れる方向に傾いた状態で取付けられることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の補強タブ。
  6. ハウジングに複数の端子を配設した表面実装型のコネクタと回路基板との接合状態を補強するための補強タブの製造方法であって、
    金属板を打ち抜くことによって、前記ハウジングとの取付部と、当該取付部から延設する前記回路基板との接合面を有する接合部とを含む補強タブ基材を形成する打ち抜き工程と、
    前記補強タブ基材における前記接合部に対して前記接合面に略平行な方向の力を加えることによって、当該接合部を少なくとも一箇所で屈曲させる屈曲工程と、
    前記屈曲工程後の前記接合面を平坦化する平坦化工程と、
    を備えることを特徴とする補強タブの製造方法。
  7. 前記打ち抜き工程は、前記屈曲工程にて屈曲される部位における前記接合面の反対面に金属板の厚み方向に伸びる溝部を含む補強タブ基材を形成することを含むことを特徴とする請求項6に記載の補強タブの製造方法
  8. ハウジングに複数の端子を配設した表面実装型のコネクタと回路基板との接合状態を補強するための補強タブの製造方法であって、
    金属板を打ち抜くことによって、前記ハウジングとの取付部と、前記取付部から延設する前記回路基板との接合面を有する接合部と、当該接合面に金属板の厚み方向に伸びる第1溝部とを含む補強タブ基材を形成する打ち抜き工程と、
    前記補強タブ基材における前記接合部に対して前記接合面に略平行な方向の力を加えることによって、当該接合部を前記第1溝部に対応する箇所で屈曲させる屈曲工程と
    備えることを特徴とする補強タブの製造方法。
  9. 前記屈曲工程は、当該屈曲工程にて屈曲される部位を境に前記取付部側とは反対側の前記接合面が、前記屈曲工程にて屈曲される部位を境に前記取付部側の前記接合面に対して、前記回路基板から離れる方向に傾いた形状とすることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の補強タブの製造方法。
  10. 前記打ち抜き工程は、前記屈曲工程にて屈曲される部位における前記接合面の反対面に金属板の厚み方向に伸びる第2溝部を含む補強タブ基材を形成することを含むことを特徴とする請求項9に記載の補強タブの製造方法。
  11. 前記打ち抜き工程は、前記取付部及び前記接合部の少なくとも一方に、当該取付部と当該接合部よりも細い伝熱抑制部を含む補強タブ基材を形成することを特徴とする請求項乃至請求項10のいずれかに記載の補強タブの製造方法。
  12. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の補強タブと、
    ハウジングに複数の端子を配設した表面実装型のコネクタと、
    前記複数の端子に対応した複数のランド及び前記補強タブの前記接合面に対応した補強ランドが設けられ、当該ランド及び当該補強ランドの表面に接合材料が設けられた回路基板とを備え、
    前記補強タブを前記取付部を介して前記ハウジングへ取付け、前記複数の端子と前記複数のランドとを当該複数のランドの表面に設けられた接合材料にて接合すると共に、前記接合面と前記補強ランドとを当該補強ランドの表面に設けられた接合材料にて接合することによって前記コネクタを前記回路基板に実装することを特徴とするコネクタの実装構造。
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