JP4789881B2 - 気筒休止機構付き水冷式多気筒内燃機関の冷却制御装置 - Google Patents
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Description
前記制御手段は、前記内燃機関の暖機時には、冷却液が前記常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記休止運転気筒冷却液ジャケットを通らずに前記バイパス路を流れるように前記分流制御弁を制御し、暖機が終了し前記常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が所定温度に達した後には、冷却液が前記常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が別途定めた所定最低冷却液温度を下回らない範囲で適量が前記休止運転気筒冷却液ジャケットを流れるように前記分流制御弁を制御し、全ての気筒稼動時には、冷却液が前記常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記バイパス路を通らずに前記休止運転気筒冷却液ジャケットを流れるように前記分流制御弁を制御する気筒休止機構付き水冷式多気筒内燃機関の冷却制御装置とした。
前記常時運転気筒に形成された冷却液通路である常時運転気筒冷却液ジャケットから前記休止運転気筒に形成された冷却液通路である休止運転気筒冷却液ジャケットに互いを連通して冷却液を流通させる連通路と、前記連通路から分岐して前記休止運転気筒冷却液ジャケットを迂回するバイパス路と、前記バイパス路に介装された流量調整弁と、前記流量調整弁を内燃機関の運転状態に応じて制御する制御手段と、を備え、前記内燃機関は、暖機時および通常走行時に前記常時運転気筒のみを稼動し、所定以上の出力を要するときに全ての気筒を稼動するよう制御され、前記制御手段は、前記常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が所定温度に達した後には、冷却液が常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が別途定めた所定最低冷却液温度を下回らない範囲で適量が前記バイパス路を流れるように前記流量調整弁を制御し、全ての気筒稼動時には、冷却液が前記常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記バイパス路を通らずに前記休止運転気筒冷却液ジャケットを流れるように前記流量調整弁を閉じてバイパス路を閉塞する制御を行う気筒休止機構付き水冷式多気筒内燃機関の冷却制御装置である。
暖機が終了し常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が所定温度に達した後には、冷却液が常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が別途定めた所定最低冷却液温度を下回らない範囲で適量が休止運転気筒冷却液ジャケットを流れるように分流制御弁を制御するので、稼動していない休止運転気筒を暖めておき、全気筒運転状態に復帰した際の不完全な暖機状態を防止することができる。
そして、全ての気筒稼動時には、冷却液が常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後にバイパス路を通らずに休止運転気筒冷却液ジャケットを流れるように分流制御弁を制御するので、全気筒を効率良く冷却することができる。
全ての気筒稼動時には、冷却液が前記常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記バイパス路を通らずに前記休止運転気筒冷却液ジャケットを流れるように前記流量調整弁を閉じてバイパス路を閉塞する制御を行うので、全気筒を効率良く冷却することができる。
暖機が終了し常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が所定温度に達した後には、冷却液が常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が別途定めた所定最低冷却液温度を下回らない範囲で適量が休止運転気筒冷却液ジャケットを流れるように第1流量調整弁と第2流量調整弁を制御するので、稼動していない休止運転気筒を暖めておき、全気筒運転状態に復帰した際の不完全な暖機状態を防止することができる。
そして、全ての気筒稼動時には、前記第1流量調整弁を閉じ前記第2流量調整弁を開いて冷却液が前記常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記バイパス路を通らずに前記休止運転気筒冷却液ジャケットを流れるように制御するので、全気筒を効率良く冷却することができる。
図示されない自動二輪車に搭載されるOHC式4ストローク内燃機関1は、図1に図示されるように、クランク軸(図示されず)が車幅方向に指向して、車体前方の3気筒のシリンダ列(前側バンクBf)と車体後方の3気筒のシリンダ列(後側バンクBr)とが前後に略60度の夾角をなした6気筒前後V型内燃機関であり、このようなOHC式4ストロークサイクル内燃機関1の本体は、シリンダブロック2と、該シリンダブロック2の下面に一体に装着されるクランクケース3と、該シリンダブロック2の車体前方のシリンダ列および車体後方のシリンダ列の頂端にそれぞれ一体に装着されるシリンダヘッド4,4と、該シリンダヘッド4,4の頂部をそれぞれ覆うヘッドカバー5,5とから構成されている。
すなわち、前後バンクBf,Brのうち後側バンクBrの動弁装置10に油圧により作動する気筒休止切換機構20が組み込まれており、図2は同気筒休止切換機構20の吸気側の一部をシリンダヘッド4の上方からシリンダの中心軸線方向に見たものを示し、その一部が断面で示されている。
カム軸12には、前記燃焼室毎に、吸気カム13と、吸気カム13を挟んで両側に位置する1対の休止カム14と、さらに吸気カム13および両休止カム14を挟んで両側に位置する1対の排気カム15とが設けられる。
,18bが設けられる。
されるロストモーション機構のばねにより吸気カム13に向けて付勢される。
内燃機関1の駆動により作動するオイルポンプを油圧源としている。
サーモスタット45からはラジエータ47に送水パイプ46が延び、ラジエータ47からは水ポンプ41に吸入パイプ48が延び連結されている。
サーモスタット45からは、別途ラジエータ47を経由せずに直接水ポンプ41に冷却水を吸入させるバイパスパイプ49が延びて吸入パイプ48に接続されている。
ECU53は、内燃機関1の運転状態を監視しており、運転状態に応じて分流制御弁51を駆動制御して分流比率を設定する。
したがって、冷却水はラジエータ47を経由せずに常時運転気筒水ジャケットWfとバイパス路52のみを循環するので、内燃機関の暖機を促進することができる。
したがって、常時運転気筒水ジャケットWfを通過した冷却水の適量が休止運転気筒水ジャケットWrを流れ稼動していない後側バンクBrの休止運転気筒を暖めておき、全気筒運転状態に復帰した際の不完全な暖機状態を防止して運転状態の切換えを円滑にできる。
本冷却制御装置70は、バイパス路の構成が前記図3に示された冷却制御装置40と異なり、その他は同じであるので、同じ部材は同じ符号を用いて説明する。
このバイパス路72に流量調整弁71が介装されており、同流量調整弁71はECU73によって制御される。
本実施の形態で、流量調整弁71を第1流量調整弁71と称することとする。
ECU83は、前記第1流量調整弁71と新たな第2流量調整弁81の双方を駆動制御する。
したがって、冷却水はラジエータ47を経由せずに常時運転気筒水ジャケットWfとバイパス路72のみを循環するので、内燃機関の暖機を促進することができる。
したがって、常時運転気筒水ジャケットWfを通過した冷却水の適量が休止運転気筒水ジャケットWrを流れ稼動していない後側バンクBrの休止運転気筒を暖めておき、全気筒運転状態に復帰した際の不完全な暖機状態を防止して運転状態の切換えを円滑にできる。
なお、流量調整弁81は、単純な開閉弁であってもよい。
10…動弁装置、13…吸気カム、14…休止カム、15…排気カム、17,18…駆動ロッカアーム、19…自由ロッカアーム、20…気筒休止切換機構、21…連結ピストン、22…連結ピン、23…解除ピストン、36…駆動ロッカアーム、37…自由ロッカアーム、
Wf…常時運転気筒水ジャケット、Wr…休止運転気筒水ジャケット、
40…冷却制御装置、41…水ポンプ、42…吐出路、43…連通路、44…流出路、45…サーモスタット、46…送水パイプ、47…ラジエータ、48…吸入パイプ、49…バイパスパイプ、51…分流制御弁、52…バイパス路、53…ECU、
70…冷却制御装置、71…流量調整弁(第1流量調整弁)、72…バイパス路、73…ECU、
80…冷却制御装置、81…第2流量調整弁、83…ECU。
Claims (4)
- 一部気筒について機関運転状態に応じて運転を休止する休止運転気筒と常時運転気筒とを備える気筒休止機構付き水冷式多気筒内燃機関において、
前記常時運転気筒に形成された冷却液通路である常時運転気筒冷却液ジャケットから前記休止運転気筒に形成された冷却液通路である休止運転気筒冷却液ジャケットに互いを連通して冷却液を流通させる連通路と、
前記連通路から分岐して前記休止運転気筒冷却液ジャケットを迂回するバイパス路と、 前記連通路からバイパス路に分岐する分岐部に設けられた分流制御弁と、
前記分流制御弁を内燃機関の運転状態に応じて制御する制御手段と、
を備え、
前記内燃機関は、暖機時および通常走行時に前記常時運転気筒のみを稼動し、所定以上の出力を要するときに全ての気筒を稼動するよう制御され、
前記制御手段は、
前記内燃機関の暖機時には、冷却液が前記常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記休止運転気筒冷却液ジャケットを通らずに前記バイパス路を流れるように前記分流制御弁を制御し、
暖機が終了し前記常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が所定温度に達した後には、冷却液が前記常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が別途定めた所定最低冷却液温度を下回らない範囲で適量が前記休止運転気筒冷却液ジャケットを流れるように前記分流制御弁を制御し、
全ての気筒稼動時には、冷却液が前記常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記バイパス路を通らずに前記休止運転気筒冷却液ジャケットを流れるように前記分流制御弁を制御することを特徴とする気筒休止機構付き水冷式多気筒内燃機関の冷却制御装置。 - 一部気筒について機関運転状態に応じて運転を休止する休止運転気筒と常時運転気筒とを備える気筒休止機構付き水冷式多気筒内燃機関において、
前記常時運転気筒に形成された冷却液通路である常時運転気筒冷却液ジャケットから前記休止運転気筒に形成された冷却液通路である休止運転気筒冷却液ジャケットに互いを連通して冷却液を流通させる連通路と、
前記連通路から分岐して前記休止運転気筒冷却液ジャケットを迂回するバイパス路と、 前記バイパス路に介装された流量調整弁と、
前記流量調整弁を内燃機関の運転状態に応じて制御する制御手段と、
を備え、
前記内燃機関は、暖機時および通常走行時に前記常時運転気筒のみを稼動し、所定以上の出力を要するときに全ての気筒を稼動するよう制御され、
前記制御手段は、
前記常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が所定温度に達した後には、冷却液が常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が別途定めた所定最低冷却液温度を下回らない範囲で適量が前記バイパス路を流れるように前記流量調整弁を制御し、
全ての気筒稼動時には、冷却液が前記常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記バイパス路を通らずに前記休止運転気筒冷却液ジャケットを流れるように前記流量調整弁を閉じてバイパス路を閉塞する制御を行うことを特徴とする気筒休止機構付き水冷式多気筒内燃機関の冷却制御装置。 - 一部気筒について機関運転状態に応じて運転を休止する休止運転気筒と常時運転気筒とを備える気筒休止機構付き水冷式多気筒内燃機関において、
前記常時運転気筒に形成された冷却液通路である常時運転気筒冷却液ジャケットから前記休止運転気筒に形成された冷却液通路である休止運転気筒冷却液ジャケットに互いを連通して冷却液を流通させる連通路と、
前記連通路から分岐して前記休止運転気筒冷却液ジャケットを迂回するバイパス路と、 前記バイパス路に介装された第1流量調整弁と、
前記連通路の前記バイパス路が分岐する分岐部より下流側に介装された第2流量調整弁と、
前記第1流量調整弁と前記第2流量調整弁を内燃機関の運転状態に応じて制御する制御手段と、
を備え、
前記内燃機関は、暖機時および通常走行時に前記常時運転気筒のみを稼動し、所定以上の出力を要するときに全ての気筒を稼動するよう制御され、
前記制御手段は、
前記内燃機関の暖機時には、前記第1流量調整弁を開き前記第2流量調整弁を閉じて冷却液が前記常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記休止運転気筒冷却液ジャケットを通らずに前記バイパス路を流れるように制御し、
暖機が終了し前記常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が所定温度に達した後には、冷却液が前記常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記常時運転気筒冷却液ジャケットの冷却液温度が別途定めた所定最低冷却液温度を下回らない範囲で適量が前記休止運転気筒冷却液ジャケットを流れるように前記第1流量調整弁と前記第2流量調整弁を制御し、
全ての気筒稼動時には、前記第1流量調整弁を閉じ前記第2流量調整弁を開いて冷却液が前記常時運転気筒冷却液ジャケットを通過後に前記バイパス路を通らずに前記休止運転気筒冷却液ジャケットを流れるように制御することを特徴とする気筒休止機構付き水冷式多気筒内燃機関の冷却制御装置。 - 前記内燃機関は、車両に搭載され、前記常時運転気筒が車体前方に傾斜し前記休止運転気筒が車体後方に傾斜して側面視でV字形に構成される前後V型内燃機関であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の気筒休止機構付き水冷式多気筒内燃機関の冷却制御装置。
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