JP4788819B2 - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents
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Description
これによれば、マトリクス状に配置される複数の画素の各単位回路に有機EL素子などの発光素子を用いるEL表示装置などの電気光学装置に適用する場合、各単位回路をスイッチング素子用のトランジスタ一つを含む簡単な回路で構成できるので、低コストの電気光学装置を実現できる。これとともに、上記従来技術のように、1画素に複数のトランジスタなどの素子や配線など、多くの部品が詰め込まれないので、1画素の有効な発光領域が増え、開口率が増加する。これにより、発光素子に流す電流を減らして単位面積当たりの発光素子の発光強度を小さくすることができ、発光素子の発熱量を少なくして素子温度を低く抑えることが可能になる。これによって、発光素子の寿命をさらに長くすることができる。
本発明における電気光学装置において、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された複数の単位回路とを備え、前記複数の単位回路の各々は、前記複数の走査線のうち対応する走査線に接続された制御用端子、前記複数のデータ線のうち対応するデータ線に接続された第1の端子、および第2の端子を有するスイッチング素子と、前記第2の端子に接続された発光素子と、前記第2の端子に一方の端子が接続された容量素子とを含み、前記容量素子の他方の端子は対応する前記スイッチング素子の制御用端子と同一の走査線に接続され、前記複数の走査線に順に印加される信号は3レベルの電圧を含み、該信号により前記発光素子が交流駆動されるように構成したことを要旨とする。
これによれば、複数の走査線の各々に対応する一行分の単位回路毎に、各単位回路の発光素子を交流駆動することができる。
これによれば、複数の走査線の各々に対応する一行分の単位回路毎に、各単位回路の発光素子を交流駆動することができる。
この電気光学装置の駆動方法において、1フレームを複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド駆動による階調制御を行う。
これによれば、電子機器の表示品質を向上させることができる。従って、視認性の良い電子機器を実現することができる。
[第1実施形態]
本発明を電気光学装置としてのEL表示装置に適用した第1実施形態について図1〜図5に基づいて説明する。
図1において、EL表示装置20は、表示パネル部21、走査線駆動回路22、データ線駆動回路23及び制御回路24を備えている。走査線駆動回路22及びデータ線駆動回路23はそれぞれ、制御回路24により制御されて複数の走査線Y1〜Ym及び複数のデータ線X1〜Xnを駆動する。制御回路24には、データ信号と、同期信号と、クロック信号とが外部回路から入力される。また、制御回路24から走査線駆動回路22には、垂直同期信号、クロック信号などが信号線を介して供給される。そして、制御回路24からデータ線駆動回路23には、データ信号、水平同期信号などが信号線を介して供給されるようになっている。
Va=−C0/(C0+Cs)×Vg2
これにより、選択期間h1が終了した走査線に対応する複数の画素30の各有機EL素子31は、逆方向にバイアスされる。また、選択期間h1が終了した走査線に印加される電圧が選択期間h1の終了と同時にVg1から−Vg2に変化するので、各有機EL素子31の発光は停止する。こうした動作が、複数の走査線Y1〜Ymを順に選択して1フレームの画面を構成する間、選択する走査線毎に繰り返され、各走査線に対応する複数の画素30の各有機EL素子31が交流駆動される。
・複数の走査線Y1〜Ymの各々に印加される信号は、基準電圧GNDと、電圧Vg1と、電圧Vg1とは逆極性である電圧−Vg2との3レベルの電圧を含み、これら3レベルの電圧により、各画素30の有機EL素子31を交流駆動することができる。
図6は、本発明を電気光学装置としてのEL表示装置20に適用した第2実施形態を示している。この実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部材及び信号には、同じ符号を使って重複した説明を省略する。
複数の走査線Y1〜Ymを順に選択する各選択期間h1の間、選択する一つの走査線に対応する複数の画素30の各トランジスタQsのゲートに電圧Vg1が印加されて、各トランジスタQsがオン状態になる。これにより、各選択期間h1の間に、データ信号の電圧Vdに応じた電荷Qが各保持用キャパシタCpに蓄積されるとともに、データ信号に応じた電流が各トランジスタQsを通じて有機EL素子31に流れ、その電流に応じた明るさで有機EL素子31が発光する。このとき、各有機EL素子31は順方向にバイアスされる。すなわち、図6において、A点がB点より高電位に保たれる。
[第3実施形態]
図8は、本発明を電気光学装置としてのEL表示装置20に適用した第3実施形態を示している。この実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部材及び信号には、同じ符号を使って重複した説明を省略する。
複数の走査線Y1〜Ymを順に選択する各選択期間h1の間、選択する一つの走査線に対応する複数の画素30の各トランジスタQsのゲートに電圧Vg1が印加されて、各トランジスタQsがオン状態になる。これにより、各選択期間h1の間に、データ信号の電圧Vdに応じた電荷Qが各保持用キャパシタCpに蓄積されるとともに、データ信号に応じた電流が各トランジスタQsを通じて有機EL素子31に流れ、その電流に応じた明るさで有機EL素子31が発光する。このとき、各有機EL素子31は順方向にバイアスされる。すなわち、図8において、A点がB点より高電位に保たれる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係るEL表示装置20を図10に基づいて説明する。図10は、上記走査線Y1〜Ymに印加される信号の波形を示している。
EL表示装置20の制御回路24は、サブフィールド駆動により2N階調の表示を行うように、走査線駆動回路22及びデータ線駆動回路23を制御する。その「サブフィールド駆動」では、1フレームをNビットの階調データの各ビットに応じた長さの期間を有するN個のサブフィールドに分割する。ここにいう「1フレーム」は、走査線Y1〜Ymの一つを順に選択して全ての画素30にデータ信号を書き込むことで1画面の表示を構成する期間をいう。N個のサブフィードの期間は、各ビットに応じた長さに、即ち1(20):2(21):4(22)・・・2N−1の比率に設定される。こうして設定されたN個のサブフィールドのうち最短のサブフィールドの周期Tで、下記の表1に示す階調データに基づき各画素30に2値の電圧のいずれか一方を書き込み2N階調の表示を行う。
・第1実施形態で説明した各画素30の有機EL素子31を交流駆動する方式にサブフィールド駆動による階調制御を組み合わせることで、各画素30の有機EL素子31は1フレーム内に複数回(本例では7回)発光するので、通常の駆動方法に比べ明るい画面を容易に得ることができる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態に係るEL表示装置20を図12に基づいて説明する。図12は、上記走査線Y1〜Ymに印加される信号の波形を示している。
・本実施形態では、逆バイアス期間τ2を適宜に設定することで、逆バイアスの実効値や駆動電圧を任意に調整することができる。
次に、第6実施形態に係るEL表示装置20を図13に基づいて説明する。図13は、上記走査線Y1〜Ymに印加される信号の波形を示している。
・本実施形態では、逆バイアス期間τを適宜に設定することで、逆バイアスの実効値や駆動電圧を任意に調整することができる。
次に、上記各実施形態で説明したEL表示装置20の表示パネル部21を用いた電子機器について説明する。表示パネル部21は、図14に示すようなモバイル型のパーソナルコンピュータに適用できる。図14に示すパーソナルコンピュータ70は、キーボード71を備えた本体部72と、表示パネル部21を用いた表示ユニット73とを備えている。この表示ユニット73に用いた表示パネル部21では、高精細でも、低消費電力でかつ明るい表示を実現することができる。
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記各実施形態では、スイッチング用トランジスタQsとしてnチャンネル型FETを用いているが、同トランジスタQsとしてpチャンネル型FETを用いてもよい。その場合、複数の走査線Y1〜Ymを順に選択する各選択期間h1に、選択する走査線に−Vg1の電圧を印加することで、その走査線に対応する各画素30のスイッチング用トランジスタQsがオン状態になる。また、各選択期間h1の終了時に、選択期間が終了した走査線に−Vg2の電圧を印加することで、その走査線に対応する各画素の有機EL素子31が逆方向にバイアスされる。
Claims (4)
- 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との各交
差に対応して配置された複数の単位回路とを備え、
前記複数の単位回路の各々は、前記複数の走査線のうち対応する走査線に接続された制
御用端子、前記複数のデータ線のうち対応するデータ線に接続された第1の端子、および
第2の端子を有するスイッチング素子と、前記第2の端子に接続された発光素子と、前記
第2の端子に一方の端子が接続された容量素子とを含み、前記容量素子の他方の端子は対
応する前記スイッチング素子の制御用端子と同一の走査線に接続され、
前記複数の走査線の各々に印加される信号は、所定の基準電圧と、前記基準電圧より高
い第1の電圧と、前記基準電圧より低い第2の電圧とを含み、
前記複数の走査線に、前記第1の電圧が印加されると、前記発光素子は順方向にバイア
スされ、前記第2の電圧が印加されると、前記発光素子は逆方向にバイアスされることを
特徴とする電気光学装置。 - 請求項1に記載の電気光学装置において、
前記複数の走査線に、前記第1の電圧が印加されると、前記発光素子は発光し、前記第
2の電圧が印加されると、前記発光素子は発光を停止することを特徴とする電気光学装置
。 - 請求項1に記載の電気光学装置において、
前記第1の電圧の電圧レベルと印加時間に応じて、前記第2の電圧の電圧レベルと印加
時間が調整されることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機
器。
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JP2009259644A JP4788819B2 (ja) | 2009-11-13 | 2009-11-13 | 電気光学装置および電子機器 |
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