JP4788750B2 - パターン形成体の製造方法 - Google Patents
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例えば、金属配線形成においては、レジスト材を金属薄膜を有する基材上に形成し、このレジスト材をフォトリソグラフィー法等によりパターニング・現像し、露出した金属薄膜をエッチングすることにより形成されている。しかしながら、この方法においては、レジスト材に感光性を付与する必要があること、現像の際に使用されるアルカリ溶液が大量であることや、複雑な工程が必要であり、コストや環境面等からも、問題があった。
なお、本発明に関する先行技術文献は発見されていない。
基体と、上記基体上に形成され、光触媒の作用により分解除去され、かつ膜自体に機能性を有する機能性薄膜とを有するパターン形成体用基板を調製するパターン形成体用基板調製工程と、
光触媒を含有する光触媒含有層および基体を有する光触媒含有層側基板における上記光触媒含有層と上記機能性薄膜とを、200μm以下となるように間隙をおいて配置した後、所定の方向からエネルギーを照射することにより、上記機能性薄膜がパターン状に分解除去されたパターンを形成するパターン形成工程と
を有することを特徴とするパターン形成体の製造方法を提供する。
基体と、上記基体上に形成され、光触媒の作用により分解除去され、かつ膜自体に機能性を有する機能性薄膜とを有するパターン形成体用基板を調製するパターン形成体用基板調製工程と、
光触媒を含有する光触媒含有層および基体を有する光触媒含有層側基板における上記光触媒含有層と上記機能性薄膜とを、200μm以下となるように間隙をおいて配置した後、所定の方向からエネルギーを照射することにより、上記機能性薄膜がパターン状に分解除去されたパターンを形成するパターン形成工程と
を有することを特徴とするものである。
まず、本発明におけるパターン形成体用基板調整工程について説明する。本発明おけるパターン形成体用基板調製工程とは基体と、上記基体上に形成され、光触媒の作用により分解除去され、かつ膜自体に機能性を有する機能性薄膜とを有するパターン形成体用基板を調製するパターン形成体用基板調製工程を調製する工程である。
ここで、化学的機能とは、具体的には吸着性、耐レジストエッチング剤性等が挙げられる。
次に、本発明におけるパターン形成工程について説明する。本発明のパターン形成工程は、光触媒を含有する光触媒含有層および基体を有する光触媒含有層側基板における上記光触媒含有層と上記機能性薄膜とを、所定の間隙をおいて配置した後、所定の方向からエネルギーを照射することにより、上記機能性薄膜をパターン状に分解除去する工程である。
まず、本発明に用いられる光触媒含有層側基板について説明する。本発明に用いられる光触媒含有層側基板とは、光触媒を含有する光触媒含有層および基材を有するものである。本発明において用いられる光触媒含有層側基板は、このように、少なくとも光触媒含有層と基材とを有するものであり、通常は基材上に所定の方法で形成された薄膜状の光触媒含有層が形成されてなるものである。また、この光触媒含有層側基板には、パターン状に形成された光触媒含有層側遮光部が形成されたものも用いることができる。以下、光触媒含有層側基板の各構成について説明する。
本発明に用いられる光触媒含有層は、光触媒含有層中の光触媒が、対象とする機能性薄膜を分解除去するような構成であれば、特に限定されるものではなく、光触媒とバインダとから構成されているものであってもよいし、光触媒単体で製膜されたものであってもよい。また、その表面の濡れ性は特に親液性であっても撥液性であってもよい。
本発明においては、図1(a)に示すように、光触媒含有層側基板3は、少なくとも基材1とこの基材1上に形成された光触媒含有層2とを有するものである。
本発明に用いられる光触媒含有層側基板には、パターン状に形成された光触媒含有層側遮光部が形成されたものを用いても良い。このように光触媒含有層側遮光部を有する光触媒含有層側基板を用いることにより、露光に際して、フォトマスクを用いたり、レーザ光による描画照射を行う必要がない。したがって、光触媒含有層側基板とフォトマスクとの位置合わせが不要であることから、簡便な工程とすることが可能であり、また描画照射に必要な高価な装置も不必要であることから、コスト的に有利となるという利点を有する。
次に、本発明の光触媒含有層側基板に用いられるプライマー層について説明する。本発明において、上述したように基材上に光触媒含有層側遮光部をパターン状に形成して、その上に光触媒含有層を形成して光触媒含有層側基板とする場合においては、上記光触媒含有層側遮光部と光触媒含有層との間にプライマー層を形成してもよい。
次に、本発明のパターンの形成について説明する。本発明のパターン形成工程においては、上述した光触媒含有層および機能性薄膜を200μm以下となるように間隙をおいて配置した後、所定の方向からエネルギーを照射し、上記機能性薄膜をパターン状に分解除去し、機能性薄膜がパターン状に形成されたパターン形成体とする。
上述したような本発明のパターン形成体の製造方法により得られるパターン形成体は、その機能性薄膜の変化による種々のパターンを容易に形成することが可能である。例えば、機能性薄膜表面に凹部を有するパターンを形成することが可能であり、これにより例えば後述するマイクロ流体チップ用基板の凹部を形成することも可能となる。このように、本発明で得られるパターン形成体は種々の用途に用いることが可能である。
本発明においては、上記機能性薄膜が、レジスト材として機能するものを用いることにより、レジストワークを極めて簡便化することができる。
本発明においては、上記機能性薄膜を生体物質を固定化することができる固定化膜とすることにより、容易にバイオチップ用基材を製造することができる。すなわち、機能性薄膜として生体物質と付着性(生体物質の固定化性)を有する固定化膜を用い、これを基体上の全面に付着させる。次いで、パターン形成工程において、必要な部分を残してこの固定化膜を分解除去する。これにより、高精細なパターンを有するバイオチップ用基材を得ることができるのである。
石英クロムマスク(開光部パターン:φ200μm、ピッチ500μm)表面に、テイカ(株)製の光触媒用酸化チタンコーティング剤TKC301をコーティングし、350℃で3時間乾燥させ、光触媒含有層側基板を調整した。
オクタデシルトリクロロシランの化学蒸着により自然酸化膜付きシリコンウェハ表面を疎水化した。これを被露光基板とし、実施例1と同様の光触媒含有層側基板(遮光部パターン:φ200μm、ピッチ500μm)を該基板上にギャップ10μmでセットし、紫外線露光した。その結果、露光部のオクタデシル基がエッチングされ基板表面のシラノ−ル基が露出した。この基板をグリシジルプロピルトリメトキシシランの1%イソプロパノール溶液に24時間浸漬した。その後、基板をイソプロパノール、エタノール、水の順で洗浄し、表面にパターン状にグリシジルプロピル基を有し周囲をオクタデシル基でマスクされたシリコンウェハを得た。
所定の位置に幅200μm、長さ5cm、深さ50μmの溝とアライメントマークが形成された10cm角のポリスチレン板をUV/オゾン処理した後、ポリジアリルジメチルアンモニウム(PDDA)の0.4%溶液に2分間浸漬、イオン交換水で3分間洗浄した。次いでポリスチレンスルホン酸(PSS)の0.4%溶液に2分間浸漬、イオン交換水で3分間洗浄した。次いでPDDA溶液に2分間浸漬、イオン交換水で3分間洗浄した。この処理により、溝付きポリスチレン板の全面にPDDA/PSS/PDDA複合吸着膜を形成した。
2 … 光触媒含有層
3 … 光触媒含有層側基板
4 … 基体
5 … 機能性薄膜
6 … パターン形成体用基板
9 … 分解除去領域
Claims (9)
- 基体と、前記基体上に形成され、光触媒の作用により分解除去され、かつ膜自体に機能性を有する機能性薄膜とを有するパターン形成体用基板を調製するパターン形成体用基板調製工程と、
光触媒を含有する光触媒含有層および基体を有する光触媒含有層側基板における前記光触媒含有層と前記機能性薄膜とを、200μm以下となるように間隙をおいて配置した後、所定の方向からエネルギーを照射することにより、前記機能性薄膜がパターン状に分解除去されたパターンを形成するパターン形成工程とを有し、
前記機能性薄膜が、前記光触媒含有層の光触媒に対するエネルギーの照射により、酸素または水の存在下で発生する活性酸素種により分解除去される材料で形成されたものであり、かつ、その膜厚が0.5nm〜300nmの範囲内であり、
前記光触媒含有層が、エネルギーの照射により酸素または水の存在下で活性酸素種を生じ得る光触媒を含有するものであり、
前記光触媒含有層側基板が、前記基材上に光触媒含有層が形成され、前記光触媒含有層上に遮光部がパターン状に形成されたものであり、
前記パターン形成工程におけるエネルギーの照射が、前記遮光部を前記機能性薄膜に密着させた状態で行われることにより、前記遮光部が前記光触媒含有層側基板と前記パターン形成体用基板との間のスペーサとして用いられるものであることを特徴とするパターン形成体の製造方法。 - 前記光触媒含有層が、光触媒からなる層であることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成体の製造方法。
- 前記光触媒含有層が、光触媒を真空製膜法により基材上に製膜してなる層であることを特徴とする請求項2に記載のパターン形成体の製造方法。
- 前記光触媒含有層が、光触媒とバインダとを有する層であることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成体の製造方法。
- 前記光触媒が、酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、酸化タングステン(WO3)、酸化ビスマス(Bi2O3)、および酸化鉄(Fe2O3)から選択される1種または2種以上の物質であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載のパターン形成体の製造方法。
- 前記光触媒が酸化チタン(TiO2)であることを特徴とする請求項5記載のパターン形成体の製造方法。
- 前記機能性薄膜が、自己組織化単分子膜、吸着膜、ラングミュア−ブロジェット膜、もしくは交互吸着膜のいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかの請求項に記載のパターン形成体の製造方法。
- 前記機能性薄膜が、レジスト材としての機能を有することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかの請求項に記載のパターン形成体の製造方法。
- 請求項8記載のパターン形成体の製造方法において得られるパターン形成体の基体が、基板と基板上に形成された導電性層とからなるものであり、前記レジスト材としての機能を有する機能性薄膜をレジスト材として用い、前記導電性層をエッチングする工程を有することを特徴とする導電性パターン形成体の製造方法。
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