JP4787387B2 - 耐クレータ性および強度に優れた切削工具とその製造方法 - Google Patents
耐クレータ性および強度に優れた切削工具とその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4787387B2 JP4787387B2 JP22367998A JP22367998A JP4787387B2 JP 4787387 B2 JP4787387 B2 JP 4787387B2 JP 22367998 A JP22367998 A JP 22367998A JP 22367998 A JP22367998 A JP 22367998A JP 4787387 B2 JP4787387 B2 JP 4787387B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- binder phase
- cbn
- powder
- cutting
- particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は立方晶窒化硼素(cBN)焼結体を用いた切削工具とその製造方法に関するものである。特に、耐摩耗性および耐欠損性が改良された切削工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
cBNはダイヤモンドに次ぐ高硬度物質であり、cBN基焼結体は種々の切削工具、耐摩耗部品、耐衝撃部品などに使用されている。
【0003】
この種の焼結体では硬度と強度の両立が難しく、この両立を目的とした技術として、例えば特公昭62-25630号公報、特公昭62-25631号公報、特開平5-186272号公報に記載のものが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の各技術においても、硬度と強度の両立という点で必ずしも十分ではない。例えば、上記の焼結体をバイトに用いた場合、逃げ面摩耗とクレーター摩耗によって刃先が鋭角になり、この刃先が欠損しやすく、その結果、工具寿命が安定しないという問題があった。
【0005】
従って、本発明の主目的は、耐クレーター性および強度を最適化することにより、耐欠損性に優れたcBN焼結体を備える切削工具とその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明切削工具はcBN粒子を結合相で焼結した焼結体を備える耐クレータ性および強度に優れた切削工具である。この結合相は二次元的に見て連続した構成となっている。また、この結合相は周期律表4a,5a,6a族遷移金属の炭化物,窒化物,炭窒化物,硼化物、Alの窒化物,硼化物,酸化物、Fe,Co,Niの少なくとも1種の炭化物,窒化物,炭窒化物,硼化物、およびこれらの相互固溶体よりなる群から選択される1種以上を含む。さらに、結合相厚みの平均値は1.5μm以下で、その標準偏差は0.9以下である。ここで、結合相厚みとは焼結体中の任意の直線上で、cBN粒子とcBN粒子の間の距離を意味する。一方、cBNの含有率は体積%で45〜70%である。そして、cBN粒子の平均粒度は2以上6μm以下である。この平均粒度とは、累積体積%が50%となる粒径のことをいう。
【0007】
従来のcBN焼結体(cBN粒子が平均粒度2〜6μm)は結合相厚みの標準偏差が0.9を越えている。すなわち、結合相の厚みのばらつきが大きく、結合相だけで大きな体積を占める部分がある。この部分は焼結体中で強度が弱い部分(欠陥)であるので亀裂の進展がしやすく、工具の耐欠損性が十分でない。
【0008】
高速切削では刃先が高温となるため材料強度が低下する。また、クレーター摩耗が発達し、刃先形状が鋭利になることも刃先の強度を低下させる。このような状態で刃先に負荷される衝撃により、クレーター摩耗の生じた部分に切れ刃と平行に亀裂が発生し、この亀裂が断続の衝撃により進展して欠損に至ると推定される。
【0009】
そこで、本発明工具の焼結体では結合相厚みのバラツキを従来の焼結体より小さくすることで、欠陥となる部分を少なくし、耐欠損性の改善を図っている。結合相の平均厚みとその標準偏差が上記の1.5μm、0.9μmを越えると、結合相だけで大きな体積を占める部分が増え、耐欠損性の改善効果が少ない。また、結合相の平均厚みの下限は、結合相としての機能を発揮するため、0.2μm程度が好ましい。さらに、cBN粒子の平均粒径が2μm未満では、粒子の耐熱性が劣りクレーター摩耗が発達しやすくなって耐欠損性が劣り、6μmを越えると切削時の衝撃に対して耐欠損性が劣るため、cBN粒子の粒度は2−6μmが適している。
【0010】
本発明工具の焼結体を得るには、cBNに結合相材料を被覆したり、特殊な方法で原料を混合する。結合相材料の被覆は、焼結前に、化学蒸着法(CVD法)や物理蒸着法(PVD法)、無電解めっき法、あるいは機械的混合時の圧縮せん断力、摩擦力、衝撃力に誘起されたメカノケミカル的な反応を利用する方法が挙げられる。特殊な混合方法については、超音波混合法または分散材を用いたボールミル法が最適である。
【0011】
なお、本発明工具の焼結体の焼結工程には、プラズマ焼結装置、ホットプレス装置または超高圧焼結装置などが利用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
(実施例1)
76重量%のTiの窒化物、18重量%のAl、3重量%のCoおよび3重量%のNiを混合し、真空中で1200℃、30分熱処理をした化合物を粉砕し、結合相粉末を作製した。この結合相粉末は、XRD(X‐ray diffraction)ではTiN、Ti2AlN、TiAl3 等のピークがみられた。この結合相粉末と平均粒径3μmのcBN粉末を、cBNの体積含有率が60体積%になるように表1に記載の方法で混合した。各混合法の詳細な条件は次の通りである。ここで、No.2において、cBNにTiNを被覆するのは、RFスパッタリングにより行った。被覆の平均厚みは50nmである。また、No.2の混合において分散材は用いていない。
【0014】
超音波混合法→エチルアルコール中にcBNと結合材の粉末を投入し、20kHzの超音波振動を付加して混合した。
BM法→ポットに直径10mmのボールとcBN粉末および結合材粉末を入れ、250rpm 、800分、エチルアルコール中で湿式混合を行った。
分散材→分散材としてポリビニルアルコールを2重量%添加した。
【0015】
【表1】
【0016】
そして、その混合粉末を5GPa、1300℃の超高圧、高温下で焼結した。得られた焼結体のXRDはどれもcBN、TiN、TiB2、AlB2、AlN、Al2O3、WCが観測された。
【0017】
これら焼結体の組織を金属組織顕微鏡で1500倍にて撮影したところ、黒く見えるcBN粒子と白く見える結合相が観察された。この写真で任意の直線を引き、結合相厚みを測定した。この測定は、上記任意の直線状における結合相の厚み、つまりcBN粒子間の距離を20点以上測定し、測定値の平均を求めることで行う。そして、各測定値から表1に記載の平均値と標準偏差を求めた。
【0018】
さらに、これら焼結体を切削工具に加工し、下記の条件で切削試験を実施し、欠損に至る工具寿命を測定したところ、表1に記載の結果が得られた。
【0019】
切削試験条件:
被削材:SCM415、HRC58−62、φ100mm×L300mmで長手方向にV形状の溝が6本付けられた形状。
工具形状:SNG432 NL−25*0.15−0.2
ホルダー:FN11R
切削条件:V=180m/min、d=0.3mm、f=0.15mm/rev、dry
【0020】
この結果から明らかなように、結合相厚さの平均値が1.5μm以下、その標準偏差が0.9以下の場合に工具寿命が倍程度に向上していることがわかる。また、このような結合相厚さを有する焼結体を作製するには、結合相材料を混合する際に、超音波混合法または分散材を用いたボールミル法が好ましいことがわかる。また、cBN粒子に結合相を被覆する方法も有効である。
【0021】
(実施例2)
75重量%のTiの窒化物、22重量%のAl、2重量%のCoおよび1重量%のNiを混合し、真空中で1240℃、32分熱処理をした化合物を粉砕し、結合相粉末を作製した。XRDではTiN、Ti2AlN、TiAl3等のピークがみられた。この結合相粉末と平均粒径4.8μmのcBN粉末を、cBNの体積含有率が65%になるように超音波混合法と分散材を用いないボールミル(BM)法で混合した。各混合法の詳細な条件は次の通りである。
【0022】
超音波混合法→アセトン中にcBNと結合材の粉末を投入し、25kHzの超音波振動を付加して混合した。
BM法→ポットに直径10mmのボールとcBN粉末および結合材粉末を入れ、200rpm 、600分、エチルアルコール中で湿式混合を行った。
【0023】
そして、この粉末を4.85GPa、1310℃の超高圧、高温下で焼結した。得られた焼結体のXRDはどれもcBN、TiN、TiB2、AlB2、AlN、Al2O3、WCが観察された。これら焼結体の組織を下記の方法で観察した。なお、下記の各方法において、結合相厚みの測定方法は実施例1と同様である。
1)金属組織顕微鏡にて1500倍で写真撮影したところ、黒く見えるcBN粒子と白く見える結合相が観察された。この写真で任意の直線を引き、結合相厚みを測定した。
【0024】
2)SEM(Scanning Electron Microscope)にて3000倍で写真撮影したところ、cBN粒子と結合相が観察された。この写真で任意の直線を引き、結合相厚みを測定した。
【0025】
3)TEM(Transmission Electron Microscope)にて10000倍で写真撮影したところ、cBN粒子と結合相が観察された。この写真で任意の直線を引き、結合相厚みを測定した。
【0026】
4)オージェ(Auger Electron Spectroscopy) にて10000倍で写真撮影したところ、cBN粒子と結合相が観察された。この写真で任意の直線を引き、結合相厚みを測定した。
【0027】
5)金属組織顕微鏡にて1500倍で撮影したところ、黒く見えるcBN粒子と白く見える結合相が観察された。これを画像解析し、cBN粒子にあたる黒くみえる粒子の面積比率がcBNの体積含有率と等しくなるように二値化し、結合相に相当する部分を特定し、結合相厚みを測定した。
【0028】
6)金属組織顕微鏡にて1000倍で撮影したところ、黒く見えるcBN粒子と白く見える結合相が観察された。これを画像解析し、任意の直線上の輝度を測定したところ周期性が見られた。ある輝度で暗い部分(cBN粒子に当たるところ)と明るい部分(結合相に当たるところ)にわけた場合、その比率がcBNの体積含有率と等しくなるように輝度を決定し、明るい部分の長さを結合相厚みとした。
【0029】
このようにして測定した結合相厚みの平均値と標準偏差を計算したところ表2のようになった。
【0030】
【表2】
【0031】
これら焼結体を切削工具に加工し、下記の条件で切削試験を実施し、欠損に至る工具寿命を測定したところ、超音波混合法の焼結体は約20分、ボールミル法の焼結体は約5分で欠損した。従って、分散材を用いないボールミル法よりも超音波混合法により結合相材料を混合することが好ましいことがわかる。
【0032】
切削試験条件:
被削材:SCM420、HRC59−61、φ100mm ×L300mm で長手方向にV形状の溝が8本付けられた形状。
工具形状:SNG432 NL−25*0.15−0.2
ホルダー:FN11R
切削条件:V=150m/min、d=0.25mm、f=0.11mm/rev、dry
【0033】
(実施例3)
80重量%のTiの窒化物と20重量%のAlを混合し、真空中で1200℃、30分熱処理をした化合物を粉砕し、結合相粉末を作製した。この粉末はXRDではTiN、Ti2 AlN、TiAl3等のピークがみられた。この結合相粉末を平均粒径3.5μmのcBN粉末にcBNの体積含有率が表3に記載の割合となるように被覆した。被覆はRFスパッタリングPVD装置を用いて行った。この被覆粉末をTEMで観察したところ、cBN粉末にTiNが平均層厚50nmでほぼ均質に被覆されていることがわかった。このTiN被覆cBN粒子および前記結合相粉末をボールミルで分散材を用いずに混合した。BM法による混合は、ポットに直径10mmのボールとcBN粉末および結合材粉末を入れ、260rpm、650分、アセトン中で湿式混合により行った。そして、この混合粉末を4.8GPa、1350℃の超高圧、高温下で焼結した。得られた焼結体のXRDはどれもcBN、TiN、TiB2、AlB2、AlN、Al2O3、WCが観測された。
【0034】
【表3】
【0035】
これら焼結体の組織を金属組織顕微鏡にて1500倍で撮影したところ、黒く見えるcBN粒子と白く見える結合相が観察された。また、この写真で任意の直線を引き、結合相厚みを測定したところ、表3に示す平均値と標準偏差が得られた。
【0036】
さらに、これら焼結体を切削工具に加工し、下記の条件で切削試験を実施し、欠損に至る工具寿命を測定した。その結果も表3に示す。
【0037】
切削試験条件:
被削材:SCM415、HRC58−62、φ100mm×L300mmで長手方向にV形状の溝が6本付けられた形状。
工具形状:SNG432 NL−25*0.15−0.2
ホルダー:FN11R
切削条件:V=160m/min、d=0.2mm、f=0.13mm/rev、dry
【0038】
これらの結果からcBNの含有率は45から70体積%が好ましいことがわかる。特に、60から70体積%において好結果となっている。
【0039】
(実施例4)
種々の組成の結合相原料粉末を混合し、真空中で1230℃、32分熱処理をした化合物を粉砕し、結合相粉末を作製した。この結合相粉末と平均粒径4.1μmのcBN粉末をcBNの体積含有率が62%になるように分散材を用いたボールミル法で混合した。BM法による混合は、ポットに直径10mmのボールとcBN粉末および結合材粉末を入れ、190rpm、700分、アセトン中で湿式混合により行った。分散材はポリビニルアルコールである。そして、混合粉末を5.1GPa、1310℃の超高圧、高温下で焼結した。得られた焼結体のXRDには表4に記載の化合物のピークが観測された。
【0040】
【表4】
【0041】
これら焼結体の組織を金属組織顕微鏡にて1000倍で観察したところ黒く見えるcBN粒子と白く見える結合相が観察された。この写真で任意の直線を引き、結合相厚みを測定したところ、表4に記載の平均値と標準偏差が得られた。
【0042】
さらに、これら焼結体を切削工具に加工し、下記の条件で切削試験を実施し、欠損に至る工具寿命を測定したところ表4に記載の結果が得られた。
【0043】
切削試験条件:
被削材:SCM415、HRC58−62、φ100mm×L300mmで長手方向にV形状の溝が6本付けられた形状。
工具形状:SNG432 NL−25*0.15−0.2
ホルダー:FN11R
切削条件:V=190m/min、d=0.15mm、f=0.11mm/rev、dry
【0044】
これからわかるように、結合相として周期律表4a,5a,6a族遷移金属の炭化物,窒化物,炭窒化物,硼化物、Alの窒化物,硼化物,酸化物、Fe,Co,Niの少なくとも1種の炭化物,窒化物,炭窒化物,硼化物、およびこれらの相互固溶体よりなる群から選択される1 種以上のものが良いことがわかる。
【0045】
(実施例5)
70重量%のTiの窒化物、25重量%のAl、3重量%のCoおよび2重量%のNiを混合し、真空中で1250℃、25分熱処理をした化合物を粉砕し、結合相粉末を作製した。この粉末はXRDではTiN、Ti2AlN、TiAl3等のピークがみられた。この結合相粉末と表5に記載の平均粒径のcBN粉末をcBNの体積含有率が57%になるように超音波混合した粉末を4.9GPa、1320℃の超高圧、高温下で焼結した。超音波混合は、エチルアルコール中にcBNと結合材の粉末を投入し、23kHzの超音波振動を付加して行った。得られた焼結体のXRDはどれもcBN、TiN、TiB2、AlB2、AlN、Al2O3、WCが観察された。
【0046】
【表5】
【0047】
これら焼結体の組織を金属組織顕微鏡にて1500倍で撮影したところ黒く見えるcBN粒子と白く見える結合相が観察された。この写真で任意の直線を引き、結合相厚みを測定したところ、表5に記載の平均値と標準偏差が得られた。
【0048】
さらに、これら焼結体を切削工具に加工し、下記の条件で切削試験を実施し、欠損に至る工具寿命を測定したところ表5に記載の結果が得られた。
【0049】
切削試験条件:
被削材:SCM415、HRC58−62、φ100mm×L300mmで長手方向にV形状の溝が6本付けられた形状。
工具形状:SNG432 NL−25*0.15−0.2
ホルダー:FN11R
切削条件:V=170m/min、d=0.25mm、f=0.14mm/rev、dry
【0050】
この結果から明らかなように、cBNの平均粒径が2.0から6.0μmの場合に欠損を抑制できていることがわかる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、焼結体における結合相の厚みのばらつきを小さくすることで、耐摩耗性および耐欠損性に優れたcBN焼結体の切削工具を得ることができる。
Claims (3)
- cBN粒子を結合相で焼結した焼結体を備える耐クレーター性および強度に優れた切削工具であって、
前記結合相が二次元的に見て連続しており、
この結合相は、周期律表4a,5a,6a族遷移金属の炭化物,窒化物,炭窒化物,硼化物、Alの窒化物,硼化物,酸化物、Fe,Co,Niの少なくとも1種の炭化物,窒化物,炭窒化物,硼化物、およびこれらの相互固溶体よりなる群から選択される1種以上を含み、
cBNの含有率が体積%で45−70%で、
cBN粒子の平均粒度が2以上6μm以下であり、
結合相厚みの平均値が1.5μm以下で、その標準偏差が0.9以下であり、
この工具は、150m/min以上の速度で切削加工するための工具であることを特徴とする耐クレーター性および強度に優れた切削工具。 - cBN粒子と結合相粉末とからなる原料粉末を以下のいずれかの方法で混合して得られたことを特徴とする請求項1に記載の耐クレーター性および強度に優れた切削工具。
(1)超音波混合法
(2)分散材を用いたボールミル法
(3)この原料粉末のcBN粒子が前記結合相材料で被覆された粒子を、分散材を用いないボールミル法で混合する方法 - cBN粒子の平均粒度が2以上6μm以下のcBN粒子と、周期律表4a,5a,6a族遷移金属の炭化物,窒化物,炭窒化物,硼化物、Alの窒化物,硼化物,酸化物、Fe,Co,Niの少なくとも1種の炭化物,窒化物,炭窒化物,硼化物、およびこれらの相互固溶体よりなる群から選択される1種以上の結合相粉末とを準備する工程と、
上記cBN粒子と結合相粉末とを以下のいずれかの方法でcBNの含有率が体積%で45−70%となるように混合する工程と、
(1)超音波混合法
(2)分散材を用いたボールミル法
(3)この原料粉末のcBN粒子が前記結合相材料で被覆された粒子を、分散材を用いないボールミル法で混合する方法
混合された原料粉末を焼結して、結合相厚みの平均値を1.5μm以下、その標準偏差を0.9以下とし、150m/min以上の速度で切削加工するための工具を得る工程とを備えることを特徴とする耐クレーター性および強度に優れた切削工具の製造方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22367998A JP4787387B2 (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | 耐クレータ性および強度に優れた切削工具とその製造方法 |
ZA9904665A ZA994665B (en) | 1998-07-22 | 1999-07-20 | Cubic boron nitride sintered body. |
RU99116051/02A RU2220929C2 (ru) | 1998-07-22 | 1999-07-21 | Спеченная заготовка из нитрида бора с кубической решеткой (варианты) |
KR1019990029426A KR100333459B1 (ko) | 1998-07-22 | 1999-07-21 | 입방정 질화붕소 소결체 |
US09/357,970 US6316094B1 (en) | 1998-07-22 | 1999-07-21 | Cubic boron nitride sintered body |
CNB991106350A CN1300055C (zh) | 1998-07-22 | 1999-07-22 | 立方氮化硼烧结体 |
DE69917993T DE69917993T2 (de) | 1998-07-22 | 1999-07-22 | Sinterkörper aus kubischem Bornitrid |
EP99305813A EP0974566B1 (en) | 1998-07-22 | 1999-07-22 | Cubic boron nitride sintered body |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22367998A JP4787387B2 (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | 耐クレータ性および強度に優れた切削工具とその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008133579A Division JP2008208028A (ja) | 2008-05-21 | 2008-05-21 | cBN焼結体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000044350A JP2000044350A (ja) | 2000-02-15 |
JP4787387B2 true JP4787387B2 (ja) | 2011-10-05 |
Family
ID=16801959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22367998A Expired - Lifetime JP4787387B2 (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | 耐クレータ性および強度に優れた切削工具とその製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4787387B2 (ja) |
CN (1) | CN1300055C (ja) |
ZA (1) | ZA994665B (ja) |
Families Citing this family (35)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5100927B2 (ja) * | 2001-01-30 | 2012-12-19 | 昭和電工株式会社 | 立方晶窒化ホウ素焼結体の製造方法 |
CN100383272C (zh) * | 2003-04-22 | 2008-04-23 | 上海大学 | 一种超细硬质合金及其制造方法 |
CN100390314C (zh) * | 2003-04-22 | 2008-05-28 | 上海大学 | 一种超细硬质合金及其制造方法 |
KR100748909B1 (ko) * | 2004-01-08 | 2007-08-13 | 스미또모 덴꼬오 하드메탈 가부시끼가이샤 | 입방정형 질화 붕소 소결체 |
ATE393760T1 (de) * | 2004-02-20 | 2008-05-15 | Diamond Innovations Inc | Sinterkörper |
AU2005298314B2 (en) * | 2004-10-29 | 2011-05-12 | Element Six (Production) (Pty) Ltd | Cubic boron nitride compact |
JP4558042B2 (ja) * | 2005-04-14 | 2010-10-06 | 住友電工ハードメタル株式会社 | cBN焼結体、及びそれを用いた切削工具 |
JP2006315898A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Tungaloy Corp | 立方晶窒化硼素焼結体 |
EP1922429B2 (en) * | 2005-08-16 | 2019-01-23 | Element Six Abrasives S.A. | Fine grained polycrystalline abrasive material |
JP5157056B2 (ja) * | 2005-09-22 | 2013-03-06 | 株式会社タンガロイ | 立方晶窒化硼素焼結体および被覆立方晶窒化硼素焼結体、並びにそれらからなる焼入鋼用切削工具 |
WO2007049140A2 (en) * | 2005-10-28 | 2007-05-03 | Element Six (Production) (Pty) Ltd | Cubic boron nitride compact |
WO2007110770A2 (en) | 2006-03-29 | 2007-10-04 | Element Six (Production) (Pty) Ltd | Polycrystalline abrasive compacts |
JP5078061B2 (ja) * | 2006-10-13 | 2012-11-21 | 住友電気工業株式会社 | 立方晶窒化硼素焼結体 |
KR101518190B1 (ko) * | 2006-12-11 | 2015-05-07 | 엘리먼트 씩스 (프로덕션) (피티와이) 리미티드 | 입방정계 질화붕소 콤팩트 |
JP5189504B2 (ja) * | 2007-01-30 | 2013-04-24 | 住友電工ハードメタル株式会社 | 複合焼結体 |
CN101560624B (zh) * | 2009-05-18 | 2010-12-29 | 河南富耐克超硬材料有限公司 | 一种聚晶立方氮化硼的制备方法 |
CN103097058B (zh) * | 2010-03-12 | 2015-05-13 | 住友电工硬质合金株式会社 | 由立方氮化硼烧结体制成的工具 |
KR20120062015A (ko) * | 2010-09-01 | 2012-06-13 | 스미또모 덴꼬오 하드메탈 가부시끼가이샤 | 입방정 질화붕소 소결체 공구 |
EP2631027B1 (en) | 2010-10-18 | 2015-09-30 | Sumitomo Electric Hardmetal Corp. | Cubic boron nitride sintered body and cubic boron nitride sintered body tool |
EP2631026B1 (en) | 2010-10-19 | 2017-05-03 | Sumitomo Electric Hardmetal Corp. | Tool comprising sintered cubic boron nitride |
CA2794396C (en) | 2010-10-27 | 2017-08-29 | Sumitomo Electric Hardmetal Corp. | Sintered cubic boron nitride compact and sintered cubic boron nitride compact tool |
JP5613970B2 (ja) * | 2011-03-30 | 2014-10-29 | 三菱マテリアル株式会社 | 立方晶窒化ホウ素の合成方法および立方晶窒化ホウ素焼結体の製造方法 |
CN104053517A (zh) * | 2012-01-10 | 2014-09-17 | 住友电工硬质合金株式会社 | 金刚石包覆工具 |
JP5906750B2 (ja) * | 2012-01-17 | 2016-04-20 | 三菱マテリアル株式会社 | cBN焼結体切削工具およびその製造方法 |
JP5804380B2 (ja) * | 2012-03-06 | 2015-11-04 | 三菱マテリアル株式会社 | 超高圧焼結体製切削工具 |
JP5305056B1 (ja) | 2012-05-16 | 2013-10-02 | 三菱マテリアル株式会社 | 立方晶窒化ほう素基焼結体製切削工具 |
JP6032409B2 (ja) * | 2012-10-26 | 2016-11-30 | 三菱マテリアル株式会社 | 立方晶窒化ほう素基超高圧焼結体を工具基体とする切削工具、表面被覆切削工具 |
JP5784679B2 (ja) * | 2013-08-12 | 2015-09-24 | エレメント シックス アブラシヴェス エス.エー. | 多結晶質研磨材料成形体 |
JP6355124B2 (ja) | 2014-04-25 | 2018-07-11 | 住友電工ハードメタル株式会社 | 表面被覆窒化硼素焼結体工具 |
US11192826B2 (en) * | 2017-05-26 | 2021-12-07 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Sintered material and method of producing same |
US11161790B2 (en) | 2019-12-16 | 2021-11-02 | Sumitomo Electric Hardmetal Corp. | Cubic boron nitride sintered material |
CN114867700B (zh) | 2019-12-16 | 2023-06-27 | 住友电工硬质合金株式会社 | 立方晶氮化硼烧结体 |
JP6900590B1 (ja) * | 2020-03-24 | 2021-07-07 | 昭和電工株式会社 | 立方晶窒化ホウ素焼結体及びその製造方法、並びに工具 |
WO2021192509A1 (ja) * | 2020-03-24 | 2021-09-30 | 昭和電工株式会社 | 立方晶窒化ホウ素焼結体及びその製造方法、並びに工具 |
CN114349517A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-04-15 | 燕山大学 | cBN-B4C复合材料及其制备方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5860679A (ja) * | 1981-10-02 | 1983-04-11 | 三菱マテリアル株式会社 | 切削および耐摩耗工具用高靭性窒化硼素基超高圧焼結材料 |
JPS5860678A (ja) * | 1981-10-02 | 1983-04-11 | 三菱マテリアル株式会社 | 切削および耐摩耗工具用高靭性窒化硼素基超高圧焼結材料 |
JPH05183272A (ja) * | 1991-12-26 | 1993-07-23 | Ibiden Co Ltd | 多層電子部品搭載用基板の製造方法 |
DE69433791T2 (de) * | 1994-11-18 | 2005-06-09 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | Diamant-Sinterkörper, Hochdruckphasen-Bornitrid-Sinterkörper sowie Verfahren zur Herstellung dieser Sinterkörper |
CA2242891C (en) * | 1996-12-03 | 2004-02-10 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | High-pressure phase boron nitride-based sintered body |
JPH10182234A (ja) * | 1996-12-25 | 1998-07-07 | Agency Of Ind Science & Technol | 立方晶窒化硼素基焼結材及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-07-22 JP JP22367998A patent/JP4787387B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1999
- 1999-07-20 ZA ZA9904665A patent/ZA994665B/xx unknown
- 1999-07-22 CN CNB991106350A patent/CN1300055C/zh not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1300055C (zh) | 2007-02-14 |
JP2000044350A (ja) | 2000-02-15 |
ZA994665B (en) | 2000-01-27 |
CN1242350A (zh) | 2000-01-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4787387B2 (ja) | 耐クレータ性および強度に優れた切削工具とその製造方法 | |
EP0974566B1 (en) | Cubic boron nitride sintered body | |
JP4787388B2 (ja) | 耐欠損性に優れた切削工具とその製造方法 | |
WO2011129422A1 (ja) | 被覆cBN焼結体 | |
WO2012105710A1 (ja) | cBN焼結体工具および被覆cBN焼結体工具 | |
JP2008208027A (ja) | cBN焼結体 | |
JP2008208027A5 (ja) | ||
JPWO2015060320A1 (ja) | 立方晶窒化硼素焼結体および被覆立方晶窒化硼素焼結体 | |
JP4065666B2 (ja) | 高耐クレータ性高強度焼結体 | |
JP2011140415A (ja) | 焼結体および焼結体を用いた切削工具 | |
WO2016136531A1 (ja) | 焼結体および切削工具 | |
JP2008208028A5 (ja) | ||
JP2008208028A (ja) | cBN焼結体 | |
JP2004026555A (ja) | 立方晶窒化ホウ素含有焼結体およびその製造方法 | |
JPH10182242A (ja) | 高硬度高靱性焼結体 | |
JP2015044723A (ja) | 焼結体 | |
KR20000047918A (ko) | 고경도 고강도 소결체 | |
JP2596094B2 (ja) | 耐摩耗性のすぐれた表面被覆セラミック製切削工具 | |
JP4887588B2 (ja) | 分散強化cbn基焼結体およびその製造方法 | |
JP6365228B2 (ja) | 焼結体 | |
JP2000226262A (ja) | 高硬度高強度焼結体 | |
JPH0681071A (ja) | 靭性のすぐれた炭窒化チタン基サーメット | |
JP4770284B2 (ja) | 高硬度鋼の高速断続切削加工ですぐれた耐摩耗性を発揮する表面被覆立方晶窒化ほう素基超高圧焼結材料製切削チップ | |
JPH11139876A (ja) | 窒化ケイ素系切削工具及びその製造方法 | |
JP3411593B2 (ja) | 切削工具用立方晶窒化ほう素焼結体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20051202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060125 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060308 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060612 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061026 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061225 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080324 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080521 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080709 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20080822 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110615 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110715 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |