JP4781194B2 - ロータリーベーン式舵取機 - Google Patents
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Description
先ず、各ベーン2dの縦シール2jと上部および下部横シール2f,2hの各背面2s,2t,2uに高圧側となる作動油室(5a,5c又は5b,5d)から圧油を導く手段としては、ベーン2dが回転体であるがゆえに、図20に示すように、各ベーン2dに、隣接する両作動油室5a,5d同士および隣接する両作動油室5b,5c同士をそれぞれ連通する油室連通孔2yを設け、それぞれの油室連通孔2yに圧力バルブ6を装着し、そして、ベーン2dには、圧力バルブ6の出口孔6cから縦シール2jの背面2uに通じる作用孔2zを設けるとともに、上部および下部横シール2f,2hの各背面2s,2tがそれぞれ縦シール2jとの連接部を通じて縦シール2jの背面2uに連通している。従って、縦シール2jの背面2uに作用する油圧は同時に上部および下部横シール2f、2hの各背面2s,2tにも作用する。
すなわち、図11に示すように、ハウジング1の内底部の下部リングスリット1eに下部リングシール1fを装入し、下部横シール2hをベーン2dの下部横スリット2g内に装入し、この状態で、ローター2をハウジング1内に組み付ける。この組立状態において、ベーン2dの縦シール2jを縦スリット2i内に上方から圧入するとともに、縦シール2jの背面2uと縦スリット2iとの間の隙間に上方から波板ばね30を圧入する。その後、ベーン2dの上部横シール2fを上部横スリット2e内に装入する。同様に、セグメント1bについても、縦シール1dを縦スリット1c内に上方から圧入するとともに、縦シール1dの背面1mと縦スリット1cとの間の隙間に上方から波板ばね30を圧入する。そして、上部リングシール3bをトップカバー3の上部リングスリット3a内に装入し、このトップカバー3をハウジング1に組み付ける。
ローターの外周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のベーンを配置し、
ハウジングの内周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のセグメントを配置し、
ベーンとセグメントによって上記油室用空間を複数の作動油室に区画し、
上記複数の作動油室は、供給された圧油によってローターを左右一方向へ回転させる第1グループの作動油室と左右他方向へ回転させる第2グループの作動油室との2つのグループから成り、
ローターの各ベーンに、トップカバーの裏面およびハウジングの内周面と内底面にそれぞれ対向するように、その半径方向先端縁部と上下両端面とに縦および横スリットを形成し、
縦スリットに、ハウジングの内周面に摺接する縦シールを挿入し、
上部横スリットに、トップカバーの裏面に摺接する上部横シールを挿入し、
下部横スリットに、ハウジングの内底面に摺接する下部横シールを挿入し、
上記各シールを弾性材料で形成し、
縦シールの背面を上部および下部横シールの背面に連通し、
摺動面に接触面圧を与えるように縦シールの背面に圧油を作用させ、
第1グループの作動油室に連通する一方の流出入孔と、第2グループの作動油室に連通する他方の流出入孔と、一方の流出入孔から流入した圧油を他方の流出入孔へ流出する一方の防衝弁と、他方の流出入孔から流入した圧油を一方の流出入孔へ流出する他方の防衝弁とを備えた防衝弁ブロックが配置されたロータリーベーン式舵取機であって、
トップカバーは、ローターの上部端面に対向する部位に形成された上部リングスリット内に、環状の上部リングシールを保持し、
ハウジングは、ローターの下部端面に対向する部位に形成された下部リングスリット内に、環状の下部リングシールを保持し、
ローターに、上部リングシールよりも径方向内側の上部端面と下部リングシールよりも径方向内側の下部端面とに連通するバランス孔が形成され、
上記一方の流出入孔から分岐した一方の分岐油路に一方の逆止弁の入口が接続され、
他方の流出入孔から分岐した他方の分岐油路に他方の逆止弁の入口が接続され、
両逆止弁の出口を連通する連通油路が防衝弁ブロックに設けられ、
上記防衝弁ブロックの連通油路とローターの上部端面に設けた円環状の上部リング溝とを連通する給油通路が防衝弁ブロックとトップカバーとにわたり設けられ、
上部リング溝とベーンの縦スリットの底面とを連通するシーリング油孔がローターからベーンを通って設けられ、
上記上部リング溝は、上記上部リングシールの内周側面と背面とに連通するとともに、上記バランス孔を介して、上記下部リングシールの内周側面と背面とに連通し、
作動油室に作動油を供給する油圧回路に、作動油供給先を第1グループの作動油室と第2グループの作動油室とのいずれかに切り換える方向切換弁と、この方向切換弁の切り換えを制御する制御油圧を制御油圧ラインから方向切換弁へ供給する制御油圧ポンプとが設けられ、
上記防衝弁ブロックに、パイロット油流入口と、パイロット油逆止弁と、パイロット油流入口とパイロット油逆止弁の入口側とに連通するパイロット油路と、パイロット油逆止弁の出口側と連通油路とに連通するパイロット油連通油路とが設けられ、
上記防衝弁ブロックのパイロット油流入口を上記制御油圧ラインに連通し、
上記制御油圧ラインに圧力検知装置を設けたものである。
上記圧力検知弁は、制御油圧ラインの油圧が規定値より低下した場合、制御油圧ラインからパイロット油流入口への作動油の供給を遮断するものである。
圧力スイッチは、制御油圧ラインの油圧が規定値より低下した場合、電気信号を発し、この電気信号に基いて警報装置を作動させるものである。
ローターの外周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のベーンを配置し、
ハウジングの内周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のセグメントを配置し、
ベーンとセグメントによって上記油室用空間を複数の作動油室に区画し、
上記複数の作動油室は、供給された圧油によってローターを左右一方向へ回転させる第1グループの作動油室と左右他方向へ回転させる第2グループの作動油室との2つのグループから成り、
ローターの各ベーンに、トップカバーの裏面およびハウジングの内周面と内底面にそれぞれ対向するように、その半径方向先端縁部と上下両端面とに縦および横スリットを形成し、
縦スリットに、ハウジングの内周面に摺接する縦シールを挿入し、
上部横スリットに、トップカバーの裏面に摺接する上部横シールを挿入し、
下部横スリットに、ハウジングの内底面に摺接する下部横シールを挿入し、
上記各シールを弾性材料で形成し、
縦シールの背面を上部および下部横シールの背面に連通し、
摺動面に接触面圧を与えるように縦シールの背面に圧油を作用させ、
第1グループの作動油室に連通する一方の流出入孔と、第2グループの作動油室に連通する他方の流出入孔と、一方の流出入孔から流入した圧油を他方の流出入孔へ流出する一方の防衝弁と、他方の流出入孔から流入した圧油を一方の流出入孔へ流出する他方の防衝弁とを備えた防衝弁ブロックが配置されたロータリーベーン式舵取機であって、
トップカバーは、ローターの上部端面に対向する部位に形成された上部リングスリット内に、環状の上部リングシールを保持し、
ハウジングは、ローターの下部端面に対向する部位に形成された下部リングスリット内に、環状の下部リングシールを保持し、
ローターに、上部リングシールよりも径方向内側の上部端面と下部リングシールよりも径方向内側の下部端面とに連通するバランス孔が形成され、
上記一方の流出入孔から分岐した一方の分岐油路に一方の逆止弁の入口が接続され、
他方の流出入孔から分岐した他方の分岐油路に他方の逆止弁の入口が接続され、
両逆止弁の出口を連通する連通油路が防衝弁ブロックに設けられ、
上記防衝弁ブロックの連通油路とローターの上部端面に設けた円環状の上部リング溝とを連通する給油通路が防衝弁ブロックとトップカバーとにわたり設けられ、
上部リング溝とベーンの縦スリットの底面とを連通するシーリング油孔がローターからベーンを通って設けられ、
上記上部リング溝は、上記上部リングシールの内周側面と背面とに連通するとともに、上記バランス孔を介して、上記下部リングシールの内周側面と背面とに連通し、
作動油室に作動油を供給する油圧回路に、油圧ポンプから吐出された作動油の供給先を第1グループの作動油室と第2グループの作動油室とのいずれかに切り換える方向切換弁と、この方向切換弁から油タンクへの戻り油ラインとが設けられ、
上記方向切換弁の切り換えを制御する制御油圧を上記油圧ポンプの吐出口側から方向切換弁へ供給するように構成し、
上記戻り油ラインに圧力調整弁を設けて、上記方向切換弁と圧力調整弁との間のラインが一定の油圧以上に規定される規定油圧ラインとして形成され、
防衝弁ブロックに、パイロット油流入口と、パイロット油逆止弁と、パイロット油流入口とパイロット油逆止弁の入口側とに連通するパイロット油路と、パイロット油逆止弁の出口側と連通油路とに連通するパイロット油連通油路とが設けられ、
上記規定油圧ラインから分岐した分岐油圧ラインが上記防衝弁ブロックのパイロット油流入口に連通し、
上記分岐油圧ラインに圧力検知装置を設けたものである。
上記圧力検知弁は、分岐油圧ラインの油圧が規定値より低下した場合、分岐油圧ラインを遮断するものである。
圧力スイッチは、分岐油圧ラインの油圧が規定値より低下した場合、電気信号を発し、この電気信号に基いて警報装置を作動させるものである。
尚、先に図11〜図25において説明した従来のものと基本的に同様の作用を行う部材については、同一番号を付して説明を省略する。
図1に示すようにトップカバー3の上面に防衝弁ブロック10が設けられ、図2〜図4に示すように、この防衝弁ブロック10には一方の流出入孔10aと他方の流出入孔10bとが形成され、一方の流出入孔10aはトップカバー3に形成された一方の油路3hに連通しており、他方の流出入孔10bはトップカバー3に形成された他方の油路3iに連通している。尚、上記一方の油路3hは第1グループの作動油室5a,5cに連通し、他方の油路3iは第2グループの作動油室5b,5dに連通している。
上記一方の流出入孔10aは一方の防衝弁8cの流入側および他方の防衝弁8dの流出側に連通し、他方の流出入孔10bは他方の防衝弁8dの流入側および一方の防衝弁8cの流出側に連通する。
上記パイロット油導入手段は、パイロット油流入口13aとパイロット油逆止弁13bとパイロット油路13cとパイロット油連通油路13dとで構成されている。すなわち、上記パイロット油流入口13aは防衝弁ブロック13の一方の側面に設けられ、パイロット油逆止弁13bは防衝弁ブロック13の他方の側面に設けられている。上記パイロット油路13cはパイロット油流入口13aからパイロット油逆止弁13bの入口(流入)側に至るように設けられている。上記パイロット油連通油路13dはパイロット油逆止弁13bの出口(流出)側と上記連通油路10iの他端部とに連通して設けられている。
図2〜図4に示すように、防衝弁ブロック10の一方の逆止弁10gは一方の分岐油路10cと立上油路10eとを介して第1グループの両作動油室5a,5cと常時連通し、また、他方の逆止弁10hは他方の分岐油路10dと立上油路10fとを介して第2グループの両作動油室5b,5dと常時連通している。
パイロット油逆止弁13bは、図9に示すように、分岐油圧ライン9kを介して規定油圧ライン9jに常時連通している。
尚、上記のように、各シール2j,2f,2h,3b,1f,1dのいずれかが破損した際、圧力検知弁21が開閉動作を繰り返すとともに警報装置23が作動と停止を繰り返すようになるが、上記制御油圧ライン9iの油圧が規定値に復元した後も、警報装置23の作動を継続させるために、図10(b)に示すように、信号保持回路24を設けてもよい。信号保持回路24は第1および第2のリレーX1,X2と確認押釦25とを有している。
1b セグメント
2 ローター
2d ベーン
2e 上部横スリット
2f 上部横シール
2g 下部横スリット
2h 下部横シール
2i 縦スリット
2j 縦シール
2u 縦シールの背面
2s 上部横シールの背面
2t 下部横シールの背面
3 トップカバー
5a,5b,5c,5d 作動油室
8c,8d 防衝弁
9a 油圧ポンプ
9b 方向切換弁
9f 油タンク
9g 制御油圧ポンプ
9h 圧力調整弁
9i 制御油圧ライン
9j 規定油圧ライン
9k 分岐油圧ライン
9L 戻り油ライン
10 防衝弁ブロック
10a,10b 流出入孔
10c,10d 分岐油路
10g,10h 逆止弁
10i 連通油路
10j ブロック側給油通路
11a 上部リング溝
11b シーリング油孔
12a カバー側給油通路
13a パイロット油流入口
13b パイロット油逆止弁
13c パイロット油路
13d パイロット油連通油路
21 圧力検知弁(圧力検知装置)
22 圧力スイッチ
23 警報装置
Claims (6)
- 舵軸に嵌合装着するローターと、ローターを収納してローターの周囲に油室用空間を形成するハウジングと、ハウジングの上部開口に配置する環状のトップカバーとを有し、
ローターの外周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のベーンを配置し、
ハウジングの内周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のセグメントを配置し、
ベーンとセグメントによって上記油室用空間を複数の作動油室に区画し、
上記複数の作動油室は、供給された圧油によってローターを左右一方向へ回転させる第1グループの作動油室と左右他方向へ回転させる第2グループの作動油室との2つのグループから成り、
ローターの各ベーンに、トップカバーの裏面およびハウジングの内周面と内底面にそれぞれ対向するように、その半径方向先端縁部と上下両端面とに縦および横スリットを形成し、
縦スリットに、ハウジングの内周面に摺接する縦シールを挿入し、
上部横スリットに、トップカバーの裏面に摺接する上部横シールを挿入し、
下部横スリットに、ハウジングの内底面に摺接する下部横シールを挿入し、
上記各シールを弾性材料で形成し、
縦シールの背面を上部および下部横シールの背面に連通し、
摺動面に接触面圧を与えるように縦シールの背面に圧油を作用させ、
第1グループの作動油室に連通する一方の流出入孔と、第2グループの作動油室に連通する他方の流出入孔と、一方の流出入孔から流入した圧油を他方の流出入孔へ流出する一方の防衝弁と、他方の流出入孔から流入した圧油を一方の流出入孔へ流出する他方の防衝弁とを備えた防衝弁ブロックが配置されたロータリーベーン式舵取機であって、
トップカバーは、ローターの上部端面に対向する部位に形成された上部リングスリット内に、環状の上部リングシールを保持し、
ハウジングは、ローターの下部端面に対向する部位に形成された下部リングスリット内に、環状の下部リングシールを保持し、
ローターに、上部リングシールよりも径方向内側の上部端面と下部リングシールよりも径方向内側の下部端面とに連通するバランス孔が形成され、
上記一方の流出入孔から分岐した一方の分岐油路に一方の逆止弁の入口が接続され、
他方の流出入孔から分岐した他方の分岐油路に他方の逆止弁の入口が接続され、
両逆止弁の出口を連通する連通油路が防衝弁ブロックに設けられ、
上記防衝弁ブロックの連通油路とローターの上部端面に設けた円環状の上部リング溝とを連通する給油通路が防衝弁ブロックとトップカバーとにわたり設けられ、
上部リング溝とベーンの縦スリットの底面とを連通するシーリング油孔がローターからベーンを通って設けられ、
上記上部リング溝は、上記上部リングシールの内周側面と背面とに連通するとともに、上記バランス孔を介して、上記下部リングシールの内周側面と背面とに連通し、
作動油室に作動油を供給する油圧回路に、作動油供給先を第1グループの作動油室と第2グループの作動油室とのいずれかに切り換える方向切換弁と、この方向切換弁の切り換えを制御する制御油圧を制御油圧ラインから方向切換弁へ供給する制御油圧ポンプとが設けられ、
上記防衝弁ブロックに、パイロット油流入口と、パイロット油逆止弁と、パイロット油流入口とパイロット油逆止弁の入口側とに連通するパイロット油路と、パイロット油逆止弁の出口側と連通油路とに連通するパイロット油連通油路とが設けられ、
上記防衝弁ブロックのパイロット油流入口を上記制御油圧ラインに連通し、
上記制御油圧ラインに圧力検知装置を設けたことを特徴とするロータリーベーン式舵取機。 - 圧力検知装置は圧力検知弁であり、
上記圧力検知弁は、制御油圧ラインの油圧が規定値より低下した場合、制御油圧ラインからパイロット油流入口への作動油の供給を遮断することを特徴とする請求項1記載のロータリーベーン式舵取機。 - 制御油圧ラインの圧力検知弁の入口側に連通する流路に圧力スイッチを設け、
圧力スイッチは、制御油圧ラインの油圧が規定値より低下した場合、電気信号を発し、この電気信号に基いて警報装置を作動させることを特徴とする請求項2記載のロータリーベーン式舵取機。 - 舵軸に嵌合装着するローターと、ローターを収納してローターの周囲に油室用空間を形成するハウジングと、ハウジングの上部開口に配置する環状のトップカバーとを有し、
ローターの外周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のベーンを配置し、
ハウジングの内周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のセグメントを配置し、
ベーンとセグメントによって上記油室用空間を複数の作動油室に区画し、
上記複数の作動油室は、供給された圧油によってローターを左右一方向へ回転させる第1グループの作動油室と左右他方向へ回転させる第2グループの作動油室との2つのグループから成り、
ローターの各ベーンに、トップカバーの裏面およびハウジングの内周面と内底面にそれぞれ対向するように、その半径方向先端縁部と上下両端面とに縦および横スリットを形成し、
縦スリットに、ハウジングの内周面に摺接する縦シールを挿入し、
上部横スリットに、トップカバーの裏面に摺接する上部横シールを挿入し、
下部横スリットに、ハウジングの内底面に摺接する下部横シールを挿入し、
上記各シールを弾性材料で形成し、
縦シールの背面を上部および下部横シールの背面に連通し、
摺動面に接触面圧を与えるように縦シールの背面に圧油を作用させ、
第1グループの作動油室に連通する一方の流出入孔と、第2グループの作動油室に連通する他方の流出入孔と、一方の流出入孔から流入した圧油を他方の流出入孔へ流出する一方の防衝弁と、他方の流出入孔から流入した圧油を一方の流出入孔へ流出する他方の防衝弁とを備えた防衝弁ブロックが配置されたロータリーベーン式舵取機であって、
トップカバーは、ローターの上部端面に対向する部位に形成された上部リングスリット内に、環状の上部リングシールを保持し、
ハウジングは、ローターの下部端面に対向する部位に形成された下部リングスリット内に、環状の下部リングシールを保持し、
ローターに、上部リングシールよりも径方向内側の上部端面と下部リングシールよりも径方向内側の下部端面とに連通するバランス孔が形成され、
上記一方の流出入孔から分岐した一方の分岐油路に一方の逆止弁の入口が接続され、
他方の流出入孔から分岐した他方の分岐油路に他方の逆止弁の入口が接続され、
両逆止弁の出口を連通する連通油路が防衝弁ブロックに設けられ、
上記防衝弁ブロックの連通油路とローターの上部端面に設けた円環状の上部リング溝とを連通する給油通路が防衝弁ブロックとトップカバーとにわたり設けられ、
上部リング溝とベーンの縦スリットの底面とを連通するシーリング油孔がローターからベーンを通って設けられ、
上記上部リング溝は、上記上部リングシールの内周側面と背面とに連通するとともに、上記バランス孔を介して、上記下部リングシールの内周側面と背面とに連通し、
作動油室に作動油を供給する油圧回路に、油圧ポンプから吐出された作動油の供給先を第1グループの作動油室と第2グループの作動油室とのいずれかに切り換える方向切換弁と、この方向切換弁から油タンクへの戻り油ラインとが設けられ、
上記方向切換弁の切り換えを制御する制御油圧を上記油圧ポンプの吐出口側から方向切換弁へ供給するように構成し、
上記戻り油ラインに圧力調整弁を設けて、上記方向切換弁と圧力調整弁との間のラインが一定の油圧以上に規定される規定油圧ラインとして形成され、
防衝弁ブロックに、パイロット油流入口と、パイロット油逆止弁と、パイロット油流入口とパイロット油逆止弁の入口側とに連通するパイロット油路と、パイロット油逆止弁の出口側と連通油路とに連通するパイロット油連通油路とが設けられ、
上記規定油圧ラインから分岐した分岐油圧ラインが上記防衝弁ブロックのパイロット油流入口に連通し、
上記分岐油圧ラインに圧力検知装置を設けたことを特徴とするロータリーベーン式舵取機。 - 圧力検知装置は圧力検知弁であり、
上記圧力検知弁は、分岐油圧ラインの油圧が規定値より低下した場合、分岐油圧ラインを遮断することを特徴とする請求項4記載のロータリーベーン式舵取機。 - 分岐油圧ラインの圧力検知弁の入口側に連通する流路に圧力スイッチを設け、
圧力スイッチは、分岐油圧ラインの油圧が規定値より低下した場合、電気信号を発し、この電気信号に基いて警報装置を作動させることを特徴とする請求項5記載のロータリーベーン式舵取機。
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