JP4778162B2 - 消防ホース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は消防ホースに関し、さらに詳しくは、ロール状に巻き込れた状態であっても、ホースの種類が簡単に見分けられるようにした消防ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に消防署などに設置される消防ホースは偏平化可能に形成され、非使用時には偏平状態に折り畳み、ロール状に巻き込んだ状態にして収納されている。このようなホース構成により、数十mの長尺な消防ホースであってもコンパクトに収納できるようになっている。
【0003】
また、上記消防ホースは、ホース径・使用圧などに応じて複数種類が存在する。そのため、消防士は発生した火災の規模に応じて、これら複数種類の中から火災規模にあったホースを選択して消防車に積み込み現場に急行する。このようなホースの種類を見分けられるため、一般には偏平に折り畳まれたときの偏平部に筋糸と呼ばれる着色糸が織り込まれている。
【0004】
したがって、火災が発生したとき、消防士は上記筋糸を確認してホースの種類を判別し、その火災の規模に対応した消防ホースを選択する。しかしながら、上記のように消防ホースがロール状に巻き込まれて収納されていると、偏平部に織り込まれた筋糸を確認するためには、消防ホースの近くまで行く必要がある。そのため確認作業のために時間を費やし、その時間分だけ火災現場への到着が遅れるということがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ホースがロール状に巻き込まれた状態で収納されていても、遠方からホースの種類を容易に見分けることができる消防ホースを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の消防ホースは、ホース本体を偏平化してロール状に巻き込み可能にした消防ホースであって、偏平化してロール状に巻き込んだ状態のホースの両耳部に、ホース長手方向に沿ってその全長に連続的又は間欠的に染色による着色経糸の打ち込みにより形成されかつ該消防ホースの種類を表す着色が施され、かつ偏平化したときの偏平部の幅方向中央には着色された筋糸がホース長手方向に織り込まれ、前記両耳部の着色経糸と前記着色された筋糸以外の地部分には無着色の経糸が織り込まれてなることを特徴とするものである。
【0007】
このように消防ホースをロール状に巻き込んだ状態における両耳部に着色が施されてあるため、ロール状の状態のまま収納されていても耳部の着色を遠方から容易に確認でき、そのホースの種類を判別することができる。したがって、目的の消防ホースを直ちに取り出し、現場へ急行することが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、図に示す実施形態を参照して説明する。
【0009】
図1は、本発明の消防ホースをロール状に巻き込んだ状態を示し、図2はその消防ホースの一部を拡大して示す。
【0010】
消防ホース1のホース本体は、外層の筒状織物2とその内側に内貼りされたシール層3とから構成されている(図2参照)。この消防ホース1の長手方向の両端部には、それぞれ接続金具5,5が取り付けられている。ホース本体は可撓性であるので、消防ホース1の収納時には、図1に示すように偏平に押しつぶし、ロール状に巻き込んだ状態にして収納される。
【0011】
ホース本体を構成する筒状織物2は、ホース長手方向に平行に延長する複数本の経糸2aと、これら経糸2aに対しホース周方向に織り込まれた緯糸2bとから構成されている。筒状織物2の織り組織としては、平織でも綾織であってもよく、特に限定されない。また、シール層3にはゴム又は軟質樹脂が使用される。
【0012】
筒状織物2は地は無着色(白色)の経糸2aと緯糸2bから織製されているが、偏平状態にしたときの偏平部の幅方向中央に着色された筋糸6がホース長手方向に沿って織り込まれている。この筋糸6は、ホースの種類(ホース径、使用圧、メーカ名など)に応じて色が異ならせてあるので、ホースの種類の確認に使用される。
【0013】
本発明の消防ホース1は、上記筋糸6のほかに、さらに偏平状態に折り畳んだときの耳部4,4に着色がホース長手方向に沿って施されている。耳部4に着色された色は、ホースの種類(例えば、ホース径、使用圧、用途など)に応じて異ならせてあって、ホースの種類を表している。この耳部4に施す色は特に限定されないが、例えば、赤、緑、青、黄色、橙などの目立ちやすい色にすることが好ましい。
【0014】
このように耳部4を着色したことにより、消防ホース1をロール状に巻き込んだ状態にして収納しても、置きかた如何にかかわらず耳部4を遠方から容易に確認できるので、収納状態のままホースの種類を容易に判別することができる。すなわち、筋糸6の場合には、ホース幅の中央部に織り込まれているため、消防ホースを収納した場所まで行かないと確認することが難しいが、本発明の消防ホースでは耳部4に着色されているため、収納状態のままであっても遠方から容易に確認することができる。
【0015】
このように耳部4の着色部を、消防ホースをロール状に収納した状態で確認しやすくするため、この着色部分としては、耳部4のエッジからホース周方向への延長幅Lを少なくとも5mm以上にすることが望ましい。
【0016】
両方の耳部4が着色されていることによる効果としては、上記のような収納時のホースの種類を確認しやすくするほか、耳部の着色を消防署毎に色分けすれば、鎮火後に現場からホースを撤収する際に、自署のホースが容易に見分けられるため、ホース撤収作業を効率化することができる。
【0017】
耳部4の着色方法としては、染色した着色糸を経糸1aとして織り込む方法を採用する。染色糸の経糸1aを織り込む場合は、無着色糸(白糸)と適宜組合せて織り込むようにすると、その組合せの仕方により霜降り状にしたり、ストライプ状にしたりすることができる。
【0018】
上記のように染色糸を経糸1aとして織り込んだ場合は、染色糸が無染色糸よりも伸度が大きいという特性を有する関係で、ホースに製織後に染色糸の経糸がホース表面に浮き出た状態になり、そのためホースの耐摩耗性を向上させるという効果を有する。
【0019】
耳部4の着色としては、図1の実施形態のように、ホース長手方向の全長に連続的に施すことが好ましいが、間欠的に施すようにしてもよい。或いは、ホース長手方向全長に施さずに、全長のうちの数分の一だけに着色を施すものであってもよい。ただし、このような部分着色の場合は、少なくとも三分の一以上は着色することが望ましい。
【0020】
また、耳部4に対する着色は、片方の耳部だけではその効果が十分に発揮されない場合もあるので、図1の実施形態のように両耳部4、4に同時に施す。両耳部に着色を施した場合には、ロール状に巻回した消防ホース1を収容する際に、特にホースの向きを気にせずにランダムに置けるというメリットがある。
【0021】
上述した実施形態では、消防ホース1が筒状織物2と内層のシール層3とからなる場合を例示したが、更に筒状織物2の外側に保護層を設けるようにした消防ホースであってもよい。この場合には、耳部4に対する着色は、筒状織物2に直接行うのではなく、保護層に対して行うことができる。しかし、保護層が透明或いは半透明の材料の場合には、上述した実施形態のように筒状織物2に着色することもできる。
【0022】
【発明の効果】
上述したように本発明の消防ホースによれば、ロール状に巻き込んだ状態における耳部に着色が施してあるため、ロール状の状態のまま収納されていても耳部の着色を遠方から容易に確認できて、そのホースの種類を簡単に判別することができる。したがって、目的の消防ホースを直ちに取り出し、短時間に現場へ急行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる消防ホースをロール状に巻き込んだ状態で示す斜視図である。
【図2】図1の消防ホースのホース本体の一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 消防ホース
1a 経糸
2 筒状織物
2a 経糸
2b 緯糸
3 シール層
4 耳部
Claims (3)
- ホース本体を偏平化してロール状に巻き込み可能にした消防ホースであって、偏平化してロール状に巻き込んだ状態のホースの両耳部に、ホース長手方向に沿ってその全長に連続的又は間欠的に染色による着色経糸の打ち込みにより形成されかつ該消防ホースの種類を表す着色が施され、かつ偏平化したときの偏平部の幅方向中央には着色された筋糸がホース長手方向に織り込まれ、前記両耳部の着色経糸と前記着色された筋糸以外の地部分には無着色の経糸が織り込まれてなることを特徴とする消防ホース。
- 前記ホースの両耳部の着色が、ホースの種類毎に異なる色にされてなることを特徴とする請求項1に記載の消防ホース。
- 前記ホースの両耳部の着色が、ホース耳部のエッジからホース周方向へ少なくとも5mm以上の幅に施されていることを特徴とする請求項1または2に記載の消防ホース。
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